JP2003066277A - 光ファイバの端末部構造 - Google Patents
光ファイバの端末部構造Info
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Abstract
ファイバーの端末部構造の提供。 【解決手段】 光ファイバ104端部近傍を保持する手
段として、光ファイバ104のフェルール101からの
引き出し部分をコイルバネ808で保持することによっ
て、光ファイバ104端末部の製造過程や、取扱中に光
ファイバ104をフェルール101の中心軸線に対して
ほぼ直角方向に引っ張っても折れ断線を生じず、しか
も、組み立てやすくなり、製造コストを大幅に低減する
ことができた。
Description
ファイバともいう)の端末部構造に関し、特にファイバ
の曲げによる折れを防止した光ファイバの端末部構造に
関する発明である。
部材の貫通孔に挿入し固定して保持する光ファイバ端末
部は、光通信における増幅器をはじめ光通信系において
広く用いられている。
を説明する断面図である。
近傍を保持している光ファイバ保持部材(以下、保持部
材あるいはフェルールともいう)、2はフェルール1を
構成している第1の保持部としてのキャピラリ、3はキ
ャピラリ2を孔部3aに挿入、保持している、たとえば
ステンレス鋼製の金属筒で、キャピラリ2と共にフェル
ール1を構成している第2の保持部である。符号4は光
ファイバで、4aと4bはコアとクラッド(図示せず)
から成る光ファイバ芯線部で、光ファイバ4の一次被覆
を符号4cの部分から除去したものであり、符号4dは
ファイバ芯線に一次被覆を施されている光ファイバ4の
第2の保持部の孔部3c内に保持されている部分であ
る。符号4eは光ファイバ4のフェルール1からの引き
出し部である。
ッパ部3bの位置まで打ち込みによって挿入されて固定
されたり、あるいは孔部3aに挿入されて後接着剤(図
示せず)で固定されるなどにより金属筒3に保持されて
いる。以下、キャピラリ2に相当する部分をフェルール
とも呼ばれている保持部材1の第1の保持部、金属筒3
(孔部3aと孔部3cも含めて)に相当する部分を保持
部材1の第2の保持部ともいう。
貫通孔になっている。このように構成されたフェルール
1の孔部3cに光ファイバ4の芯線部4aを注意深く挿
入して、キャピラリ2のガイド部6からキャピラリ2の
貫通孔5に挿入する。
次被覆を除去した芯線部4a、4bは、キャピラリ2の
貫通孔5に挿入され接着剤(図示せず)などで固定され
て保持されている。符号4dで示した光ファイバ4の端
末部の一部を構成する一次被覆を有する部分は、フェル
ール1の孔部3cに接着剤層7により固定されている。
持したキャピラリ2の端面9は、キャピラリ2の先端か
ら出ている光ファイバ4の不要な芯線部4aを切除し、
軸線(キャピラリ2の中心軸のこと、図示せず)に直交
する面に対して、たとえば8°傾けた面として研磨など
の仕上げ加工が施される。
部は、光通信分野で多く用いられてきたが、光ファイバ
4を取り扱う間に、光ファイバ4のフェルール1からの
引き出し部分4eの付近から光ファイバ4が断線すると
いう大きな問題があった。
のフェルール1からの引き出し部4eの近傍が折り曲げ
られるため、光ファイバの特性上、光ファイバ4が曲げ
に耐えられずに折れるためであることが知られている。
た芯線部4aをキャピラリ2のガイド部6からキャピラ
リ2の貫通孔5に挿入する作業はきわめてやりにくい作
業であり、加工時間が長くかかり、不良の発生も多いな
ど、加工上の大きな問題もあった。
工夫がなされている。
cから挿入した芯線部4aをキャピラリ2のガイド部6
から貫通孔に挿入する際の欠点を改善するために考案さ
れた従来の光ファイバ端末部構造の例を説明する断面図
である。図14で、符号60は光ファイバ64の端末部
近傍を保持しているフェルール、符号61はフェルール
60を構成している第1の保持部としてのキャピラリ、
符号62は第1の保持部と共にフェルール60を構成し
ている第2の保持部としての金属筒、符号63は中心に
光ファイバの外径(一次被覆も含む)より大きな直径の
貫通孔63aを有するガラスチューブ、符号65はキャ
ピラリ61のガイド部、符号66は貫通孔、符号67は
ガラスチューブとフェルールを接着する接着剤層であ
る。
通孔63aに一方の端部から、適当な長さだけ光ファイ
バ64の先端部分が出るように挿入され、一体化され
る。そして、一次被覆を除去された後、孔部62aから
フェルール60へと挿入され、ガイド部65を介して、
貫通孔66に挿入されている。また、ファイバ64は挿
入時に孔部62cに接着剤を付着しておくことにより、
ガラスチューブ63とともに金属筒62に接着され固定
される。
入する場合、ガラスチューブ63がガイドの役割を果た
し、光ファイバ64の芯線部64aをキャピラリ61の
貫通孔66に挿入し易くなり、挿入時に生ずる、光ファ
イバの一次被覆除去部の破損を防ぐことができ、ある程
度作業時間の短縮もすることができる。
取り扱いにおける引き出し部64cの断線が生じやす
く、かつ、ガラスチューブの製造コストがかかり、作業
時間の短縮もまだ充分でなくコストが高いという課題が
ある。
フェルール1からの引き出し部4e近傍が折り曲げられ
るために折れるという欠点、および、フェルール1の孔
部3cから挿入した芯線部4aをキャピラリ2のガイド
部6から貫通孔5に挿入しにくいという欠点を改善する
ために考案された、従来の光ファイバ端末部構造の例を
説明する断面図である。
末部近傍を保持しているフェルール、符号21は一次被
覆のついた光ファイバ22の外径より大きい寸法の内径
の中心空洞部分を有し、金属筒23の孔部23aの内径
より小さい外径で、柔軟性のある材料、たとえばプラス
チックから成るチューブ(以下、ルースチューブともい
う)、符号21bはルースチューブ21の金属筒23へ
挿入されている部分、符号21aはルースチューブ21
の金属筒23から出ている部分、符号21cはルースチ
ューブ21と光ファイバ22を接着している接着部分、
符号23はキャピラリ24を保持しているたとえばステ
ンレス鋼製の金属筒でキャピラリ24と共にフェルール
20を構成している。
中心空洞部分に、一方の端部から、適当な長さだけ光フ
ァイバ22の先端部分が出るように挿入され、光ファイ
バの先端部が出ている側である接着部21cでルースチ
ューブ21と光ファイバ22が接着固定される。光ファ
イバ22のルースチューブ21から出ている先端部分の
一次被覆を除去し、芯線部22bの部分を出す。光ファ
イバ22とルースチューブ21はこのような方法で一体
化され、芯線部22bを、フェルール20の後部から孔
部23aに挿入しておき、キャピラリ24のガイド部2
5から貫通孔26に挿入し、孔部20a、貫通孔26に
注入しておいた接着剤(図示せず)で接着固定される。
ブを介してフェルールに挿入した場合、ルースチューブ
21の外径が金属筒23の内径とほぼ等しいため、ルー
スチューブがガイドの役割をして、芯線部22aがキャ
ピラリ24のガイド部25から貫通孔26に比較的挿入
しやすくなる。また、光ファイバ22はルースチューブ
21のフェルール20からの引き出し部21bが介在し
てフェルール20の後部端面近傍で、幾分折れにくくな
っている。
の製造コストの他に作業時間が長くかかることにより、
ファイバ端末部の製造コストが高く、かつ、ルースチュ
ーブ21の引き出し部21aの長さが短い場合、光ファ
イバ22を取り扱っている間に光ファイバが折れてしま
うことが多く、また、ルースチューブ21の引き出し部
21aの長さを10mm以上に長くすると折れにくくな
るが、取り扱いにくく、小型化が難しくなるという欠点
があった。
引き出し部近傍が折り曲げにより折れる欠点を改善する
ために考案された従来の光ファイバ端末部構造の例を説
明する断面図である。図13〜16は引き出し線の都合
で断面図の斜線を省略した。
末部を保持しているフェルール、符号41はフェルール
40を構成している第1の保持部としてのキャピラリ、
符号42はキャピラリ41を孔部42bで保持している
第2の保持部としてのたとえばステンレス鋼製の金属筒
で、キャピラリ41と共にフェルール40を構成してい
る。符号43はフェルール40に装着するゴムフード、
44は光ファイバ、45はキャピラリ41の貫通孔、4
6はキャピラリ41のガイド部、47は金属筒の内径と
よりわずかに小さい外径を持ち、光ファイバを保持する
貫通孔47aを有するガラスチューブである。
属筒42に設けられた凹部42dに係合する凸部が設け
られているとともに、金属筒42のゴムフード取付部分
42cに係合するゴムフード43の部分の内径は、ゴム
フード取付部分42cの外径より少し小さく形成されて
おり、フェルール40に装着されたゴムフード43は光
ファイバの動きによってフェルール40からはずれる心
配はない。
によって、光ファイバのフェルールからの引き出し部が
光ファイバの操作によって折れることを防止しようとし
たが、これによっても光ファイバの折れを防ぐことはで
きず、取扱中に断線することが多い。
従来の光ファイバ端末部は、光ファイバの取扱中にファ
イバの曲げによる断線が生じやすいという致命的な欠点
があるのに加えて、その製造のための作業時間が長くな
り製造コストが高く、さらに、ルースチューブ、ゴムフ
ードなどの付帯する部品コストと合わせると製造コスト
がさらに高くなるという大きな課題を有していた。
ルからのファイバ引き出し部分が大きく曲げられること
が多く、それによる断線が多く、光ファイバ端末部が取
り扱いにくくて作業性が悪いうえに、ファイバの折れに
よってその光ファイバ端末部を有する部品が使えなくな
るなどの損失になり、実用上きわめて重大な問題となっ
ており、ファイバ取扱中の曲げ変形に強い光ファイバ端
末部の実現が強く望まれていた。
のであり、本発明の目的は、光ファイバの取扱中に、フ
ァイバの曲げによる保持部材からの引き出し部分近傍の
ファイバ断線がほとんど生じなく、製造時の作業時間が
短くて済み、量産に適した安価な光ファイバ端末部を提
供することにあり、そのための光ファイバ端末部構造を
提供することにある。
るため、本発明の発明者は、光ファイバの端末部の取扱
中の光ファイバの損傷を防ぐのに、コイルバネ(以下、
バネともいう)を用いた光ファイバの端末部構造を発明
した。
で、製造時の状態からの変化に対し復元力を有している
ので、光ファイバをフェルールの中心軸線に対してほぼ
直角の方向へ引っ張って曲げたときの光ファイバの曲率
半径が2mm以下にならないようにすることができる。
発明の種々の特徴を説明する。
光ファイバの端末部構造は光ファイバの端部近傍を挿入
して保持する貫通孔を少なくとも1つ有する保持部材
と、前記保持部材の前記光ファイバの端部が位置する側
とは反対側において前記光ファイバの前記端部から所定
距離だけ離れた位置を挿入して保持しているコイルバネ
とを有し、前記コイルバネの一部は前記保持部材に装着
されおり、前記コイルバネの他の一部は前記保持部材の
外部にあり、かつ前記保持部材に接触していない状態に
あることを特徴としている。
保持部材の一部と前記コイルバネの一部が固定されてい
ることを特徴としている。
前記保持部材が、前記光ファイバのコアとクラッドから
成る芯線を保護している一次被覆を除去した前記芯線を
挿入することができる比較的小さい内径寸法を有する貫
通孔を少なくとも1つ有する第1の保持部と、前記一次
被覆を除去していない光ファイバを挿入することができ
る比較的大きな内径寸法を有する孔を少なくとも1つ有
する第2の保持部とを有することを特徴としている。
前記第1の保持部と前記第2の保持部とが一体成形で形
成されていることを特徴としており、前記第1の保持部
と前記第2の保持部がプラスチックまたは金属を主成分
とした材料で形成されていることを特徴としている。
前記第1の保持部と前記第2の保持部とがそれぞれ独立
した部品として形成されて後、前記第1の保持部が前記
第2の保持部の孔部に挿入されていることを特徴として
いる。
前記第1の保持部と前記第2の保持部が異なる材料から
形成されていることを特徴としている。
例は、前記第1の保持部がセラミック材料で形成され、
前記第2の保持部が金属材料で形成されており、前記第
1の保持部を形成している材料としてジルコニアを含む
セラミック材料やアルミナを含む透光性セラミック材料
などを用いることができる。
例は、前記第1の保持部を形成している材料としてガラ
スを用いることができる。
前記第2の保持部を形成している材料がステンレス鋼で
あることを特徴としている。
前記保持部材の外部に出ている前記コイルバネの可動部
分の長さが1〜5mmの範囲であることを特徴としてい
る。
前記コイルバネの材質が金属であることを特徴としてお
り、前記コイルバネを構成する金属としてステンレス、
チタンTi、ピアノ線を用いることができ、金属にメッ
キをして用いることができ、たとえば、ピアノ線にニッ
ケルNiメッキを施して用いることができる。
コイルバネの一部が前記保持部材の孔に挿入されてお
り、コイルバネとして前記保持部材の内部に入っている
部分のコイルバネのコイル外径が一様なものやコイルバ
ネが装着されている前記保持部材の孔部の入り口から前
記第1の保持部または光ファイバ端面の方向に近づくに
つれてコイル外径が小さくなっているものを用いること
を特徴としている。
前記保持部材の外部に出ている部分の前記コイルバネの
コイル外径が一様なものや前記第1の保持部または光フ
ァイバ端面とは反対方向に前記保持部材から遠ざかるに
つれて小さくなっているものを用いることを特徴として
いる。
前記コイルバネの前記保持部材の外部に出ている部分の
少なくとも一部は、前記コイルバネを挿入する前記保持
部材の孔部の、前記第1の保持部の挿入部または光ファ
イバの端面とは反対側の入り口の内径より大きいコイル
外径であることを特徴としており、前記コイルバネの前
記保持部材の孔部の前記第1の保持部の挿入部または光
ファイバの端面とは反対側の入り口の内径より大きいコ
イル外径である部分が、前記コイルバネを前記孔部へ挿
入するときのストッパーになるようにすることができ、
挿入の際の作業を簡単にすることができる。
例は、前記コイルバネの、前記保持部材の外部に出てい
る部分が、前記保持部材の孔部の前記第1の保持部の挿
入部または光ファイバの端面とは反対側の入り口の内径
より大きくないコイル外径であることを特徴としてい
る。
前記保持部材の外周に前記コイルバネの一部を巻きつけ
てあることを特徴としている。
は、前記コイルバネを前記保持部材に固定する手段とし
て接着剤による接着や溶接を用いることができ、前記コ
イルバネと前記保持部材とを接着している部分が、前記
保持部材の前記光ファイバが引き出されている側の前記
保持部材の端部から接着剤がはみ出さない状態で接着さ
れていることが好ましく、前記コイルバネの前記保持部
材と接着されている部分の長さが、前記コイルバネの前
記保持部材の後部に挿入されている部分の長さの、前記
光ファイバの端面が位置する側から80%以内の長さあ
るいは前記保持部材の外周に巻き付けられている部分の
長さの、前記光ファイバの端面が位置する側から80%
以内の長さであることが特に好ましい。また、本発明の
光ファイバの端末部構造では、前記コイルバネを前記保
持部材に固定する方法として、前記接着剤による接着お
よび溶接の2つ方法を併用して用いることができる。
前記コイルバネを構成するコイル線材の直径が0.08
〜0.25mm(以下、直径を表す時にはmmφとも表
記する)であることを特徴としている。
前記コイルバネのピッチが0.2〜0.5mmであるこ
とを特徴としている。
コイル終端部におけるコイル線材の前記端部形状が前記
コイルバネの前記保持部材の光ファイバの端面の位置す
る側とは反対側である前記保持部材の後端部から外側に
最も遠い部分(以下、単にコイルバネの終端部ともい
う)のコイル線材の端面の少なくとも一部と当該コイル
線材部分のコイル内側接平面とのなす角が、当該コイル
終端部のコイル線材を含む側において鈍角をなしている
ことを特徴としており、本発明の光ファイバの端末部構
造の例では、前記コイルバネの終端部のコイル線材の端
面の少なくとも一部と前記コイル内側接平面とのなす角
が100°〜170°の角度であることを特徴としてい
る。
コイル終端部におけるコイル線材の前記端部形状が、コ
イルの内側面に接する位置よりも、コイル線材の前記コ
イル終端部近傍における直径の3分の1だけコイル内側
面の位置からコイル外側面方向に向けて移動した位置の
方が、コイルのコイル終端部の方向に向けて巻かれてい
る方向に先の方にあることを特徴としており、コイル終
端部におけるコイル線材の端面が、光ファイバの前記保
持部材から出ている部分を、前記保持部材の中心軸に対
してたとえば60°の角度をなす方向に引っ張り、前記
保持部材の中心軸の回りのいずれの方向に前記光ファイ
バを引っ張る方向を変えた場合にも、前記光ファイバが
前記コイル終端部のコイル線材の端面に捕らえられるこ
とがないようにすることができる。
前記コイルの前記保持部材の外部にあるコイル線材のコ
イル線材外周部よりも、コイル線材内側部分の方が、コ
イルの終端部方向へのコイル巻き出し方向とは逆の方向
の位置にあることを特徴としている。
前記コイルバネの前記保持部材の内部に入っている部分
のコイル外径が0.3〜1.0mmの範囲であることを
特徴としている。
前記コイルバネの内側に挿入される光ファイバが1本ま
たは2本であることを特徴としている。
前記コイルバネのコイル内径が最も小さい部分のコイル
内径が0.25〜0.70mmの範囲にあり、特に、光
ファイバが1本の時には前記コイルバネのコイル内径が
最も小さい部分のコイル内径が0.25〜0.70mm
の範囲にあり、光ファイバが2本の時には前記コイルバ
ネのコイル内径が最も小さい部分のコイル内径が0.5
0〜0.70mmの範囲にあることを特徴としている。
例では、用途によって前記コイルバネの前記保持部材の
外部に出ている長さを約10mmにすることができる。
例は、前記コイルバネの、前記保持部材の後端部すなわ
ち前記光ファイバの端面が位置する側とは反対側の端部
から外側にある部分のコイル外径が1.1〜2.5mm
φであることを特徴としている。
例は、前記保持部材の前記コイルバネを巻き付けてある
部分の外径が、前記保持部材の最大の外径を有する部分
の外径より前記コイルバネを形成しているコイルの線材
の線径の2倍以上小さな外径であることを特徴としてお
り、たとえば前記コイルバネの前記保持部材に巻き付け
てある部分のコイル内径が1.4mmφ以下であり、前
記保持部材のコイルバネを巻き付ける部分の長さが1〜
5mmであることを特徴としている。
前記保持部材の前記光ファイバの一次被覆を除去してい
ない部分を挿入している部分の孔部はその内径が小さい
部分と大きい部分があり、前記孔部の内径の大きい部分
には前記コイルバネを挿入して装着することができるこ
とを特徴としており、前記コイルバネを装着することの
できる孔部の長さが1〜5mmであり、前記内径の大き
い孔部の内径は、前記内径の小さい孔部の平均内径より
前記コイルバネを形成しているコイルの線材の直径の2
倍以上大きな値の内径であることを特徴としている。ま
た、本発明の光ファイバの端末部構造の例は、前記保持
部材の孔部に挿入されるコイルバネのコイル外径が1.
1〜2.3mmφであることを特徴としている。
記保持部材の外部に出ている前記コイルバネのコイル外
径が1.1〜2.5mmφであることを特徴としてい
る。
施の形態について説明する。なお、説明に用いる各図は
本発明を理解できる程度に各構成成分の寸法、形状、配
置関係などを概略的に示してある。そして本発明の説明
の都合上、部分的に拡大率を変えて図示する場合もあ
り、本発明の説明に用いる図は、必ずしも実施の形態な
どの実物や記述と相似形でない場合もある。また、各図
において、同様な構成成分については同一の番号を付け
て示し、重複する説明を省略することもある。
のあるファイバ素線を曲げていったとき、ファイバの曲
率半径が2mm以下になるとファイバが折れるというこ
とがわかっている。
ェルールの長手方向に対して直角方向にファイバを引っ
張った場合、ファイバがファイバの屈曲部でファイバの
曲率半径が2mm以下になることがあり、そのため、フ
ェルール後端部付近でファイバが折れてしまうというこ
とが多かった。
ューブを用いた光ファイバの端末部構造の場合、フェル
ールの長手方向に対して直角方向にファイバを引っ張っ
た場合、フェルール後端部付近でファイバがルースチュ
ーブとともに曲がるため、ファイバの曲率半径が2mm
以下になるのをある程度防ぐことができると考えられて
いた。しかし、ルースチューブのフェルール後端部から
の引き出し部分がたとえば5mmのように短いとファイ
バ断線防止の十分な効果は得られず、ファイバが折れて
しまうことが多く、ルースチューブのフェルール後端部
からの引き出し部分が長いと、光ファイバが取扱いにく
くなるという欠点があった。
り付けた場合もルースチューブの場合と同様にフェルー
ル後端部からの引き出し部分が短いとゴムの高度を適宜
選択したとしても取扱中にファイバは折れてしまい、フ
ェルール後端部からの引き出し部分を長くしても、ゴム
をかなり固くしないとファイバ断線を防止できず、ゴム
を堅くするとルースチューブの場合と同様に取り扱いに
くくなってしまうという欠点があった。
バネで防ぐと共にコイルバネのバネ性で光ファイバをフ
ェルールの出口から実質90°方向に曲げることができ
るようにしたものである。
する断面図で、本発明による光ファイバの端末部近傍を
保持しているフェルールに関して、ファイバの、曲げに
よる折れを防ぐ構造を説明する図である。なお、図中の
引き出し線の都合などのため、断面図を表す斜線は省略
してある。
104の端末部近傍を保持している光ファイバの保持部
材であるフェルール、102はフェルール101を構成
している第1の保持部としてのキャピラリ、103はキ
ャピラリ102を孔部103aに挿入して保持している
とともに、符号104cで示した光ファイバの一部(後
述)を保持している第2の保持部材としてのたとえばス
テンレス鋼製の金属筒で、第1の保持部であるキャピラ
リ102と共にフェルール101を構成している。符号
104は光ファイバ、104bはコアとクラッド(図示
せず)から成る光ファイバ芯線部で、光ファイバ104
の一次被覆を符号104cの部分から除去したものであ
り、符号104dはファイバ芯線に一次被覆が施された
ままで、光ファイバの第2の保持部としての金属筒10
3の孔部103c内に保持されている部分である。符号
104eは光ファイバ104のフェルール101からの
引き出し部である。キャピラリ102は、孔部103a
にストッパ部103bの位置まで打ち込みによって挿入
されて固定されたり、あるいは孔部103aに挿入され
て後、接着剤(図示せず)で固定されるなどにより金属
筒103に保持されている。ここでは、上記の如く、キ
ャピラリ102に相当する部分を保持部材(フェルー
ル)101の第1の保持部、金属筒103(孔部103
aと孔部103cも含めて)に相当する部分を保持部材
101の第2の保持部ともいう。符号108は本発明に
用いるコイルバネである。
おいて、金属筒103の後部(光ファイバ104の先端
部が挿入されているキャピラリ102の保持されている
側とは反対側)にある孔部103cからコイルバネ10
8と光ファイバ104の先端部符号104bと104d
の部分を挿入し、光ファイバ104とコイルバネ108
の所定位置をフェルール101に接着固定する。この例
ではコイルバネ108を接着する接着剤の量は、孔部1
03cにあるコイルバネ108のキャピラリに近い側か
ら所定長さ部分を固定する量にとどめ、望ましくは光フ
ァイバの一次被覆のついた部分104dとコイルバネ1
08をフェルール101に固定するための必要最小量の
接着剤層(図示せず)によって、金属筒103とコイル
バネ108が接着固定されるようにする。本発明の図1
に示した例では、コイルバネ108の孔部103cに挿
入されている部分の80%以下の長さを接着しているの
が好ましい。
挿入・固定の方法は以下の如くである。
の部分の一次被覆を符号104cの部分から除去する。
次にフェルール101の後部の孔部103cから接着剤
を適量だけ注入しておき、別に用意しておいたコイルバ
ネ108の一端を孔部103cに挿入する。次に、先端
部の一次被覆を図の104cの部分から除去された芯線
部分104bを、コイルバネ108の前記孔部103c
に挿入されている端部とは反対側の端部から挿入し、キ
ャピラリ102のガイド部106を通って貫通孔105
に挿入し、貫通孔105内に装着する。次に、あらかじ
め貫通105と孔部103cに注入しておいた接着剤を
加熱などにより固化する。芯線部104bのキャピラリ
端面109から所定部分出るように貫通孔105に挿入
されるが接着固定されて後キャピラリ102から出た部
分は、切断などにより除去され、端面109の研磨など
の加工時に共に仕上げ加工される。
101内に挿入、固定した場合、光ファイバ104のフ
ェルール101からの引き出し部104eが、適当な長
さだけフェルールから出たコイルバネ108が介在して
コイルバネと共に曲がることによって、光ファイバの取
扱中に光ファイバをフェルールの長手方向に対して直角
方向に引っ張ることがあっても、光ファイバがフェルー
ル後端部付近で折れにくくなっている。しかも、コイル
バネの特性をたとえば本発明の各実施の形態(後述する
各例も含めて)のように適宜選択することによって、光
ファイバの取扱中に曲げにくさを感じさせないようにす
ることができる。本発明による光ファイバの端末部構造
においてコイルバネ108を用いる効果は、ファイバの
取扱中の断線を防止することができる大きな効果に加え
て、ファイバ104をフェルール101内に挿入する
際、コイルバネ108が光ファイバ104のガイドの役
割を果たし、光ファイバの先端がキャピラリ102の貫
通孔105への挿入がし易くなるという効果もある。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、孔部103cに入っ
ている部分のコイルバネの外径(コイルバネのコイル外
径)が一定で、そのコイル外径は0.3〜1.0mmφ
のものを各種製作した。そしてコイルバネ108の孔部
103cに入っている部分のコイルバネとしての長さの
うちの0.5〜10mmの範囲で約0.1mmずつ異な
る長さの接着部分になるように接着剤の量を加減して混
入し、また、コイル108のフェルールの後端部からフ
ァイバの長さ方向に外側に出ている長さを1〜5mmの
範囲で0.5mm間隔にしたものを各種製作して実験を
行った。その結果、上記の試作の範囲においては、フェ
ルールの長手方向に対してほぼ直角の方向にファイバを
引っ張ってもファイバの断線はなく、ファイバの取り扱
いもきわめてやりやすいものであった。また、上記の試
作の寸法の範囲外においては、上記試作結果における効
果より幾分低い効果を発する結果であった。また、上記
試作の結果から、コイルバネ108をを孔部103cに
接着する場合、コイルバネ108の孔部103cに入っ
ている部分の80%を接着出来る程度の量の接着剤でコ
イルバネ108の孔部103cに入っている部分の長さ
の孔部103cのキャピラリ102側から80%を接着
した場合がより好ましいことがわかった。
光ファイバの端末部の構造を説明する断面図(図1と同
様に斜線を省略してある)である。
は図1と同様のものを表す。符号208は本発明に用い
るコイルバネである。
端部から金属筒103の孔部103cにキャピラリ10
2に接触しない範囲で適当な長さ挿入され、孔部103
cにあるコイルバネ208は、キャピラリに近い側から
所定の長さだけ金属筒103に接着固定されている。ま
た、フェルール101の後端部からのコイルバネ208
の引き出し部分208bは、孔部103c内にある20
8aとはバネのコイル外径(コイルバネの一巻き分を平
面に円として投影したときの外側の円の直径のこと、以
下、単にバネの外径ともいう)が大きくなっており、孔
部103cにそれ以上入らないようなストッパーの役割
も兼ねるようにすることができる。
と同様の方法でフェルール101内のキャピラリ102
に挿入されている。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、コイルバネ208の
孔部103cに入っている部分208aのコイル外径が
一定で、そのコイル外径が0.3〜1.0mmφの範囲
であり、孔部からの引き出し部分208bのコイル外径
が一定で1.1〜2.5mmφのものを各種製作した。
そして、208aのコイルバネとしての長さのうち0.
5〜10mmの範囲で約0.1mmずつ異なる長さの接
着部分になるように接着剤の量を加減して混入し、また
コイル208のフェルールの後端部からファイバの長さ
方向に外側に出ている長さを1〜5mmの範囲で0.5
mm間隔にしたものを各種製作して実験を行った。その
結果、上記の試作の範囲においては、フェルールの長手
方向に直角の方向にファイバを引っ張ってもファイバの
断線はなく、ファイバの取り扱いも極めてやり易いもの
であった。また、上記の試作寸法の範囲以外において
は、上記試作結果における効果より幾分低い効果を発す
る結果であった。また、上記試作の結果から、コイルバ
ネ208をを孔部103cに接着する場合、コイルバネ
208の孔部103cに入っている部分の80%を接着
出来る程度の量の接着剤でコイルバネ208の孔部10
3cに入っている部分の長さの孔部103cのキャピラ
リ102側から80%の長さを接着した場合がより好ま
しいことがわかった。
光ファイバの端末部の構造を説明する断面図(図1と同
様に斜線を省略してある)である。
同様に、図1と同様のものを表す(以下の図においても
同様である)。
るコイルバネである。
後端部から金属筒103の孔部103cにキャピラリ1
02に接触しない範囲で適当な長さだけ挿入され、孔部
103cに接着固定されている。また、フェルール10
1の後端部から出ているコイルバネ308の引き出し部
分308bは、孔部103c内にある308aとはバネ
のコイル外径が異なっており、コイルバネの引き出し部
分308bのバネのコイル外径は、フェルール101に
接する部分のコイル外径が孔部103cの内径よりも大
きくなっており、孔部103cにコイルバネ308がそ
れ以上入らないようなストッパーの役割も兼ねている。
そして、バネの引き出し部分308bの外径は、フェル
ール101の後端部から離れるにつれて小さくなってい
る。なお、コイルバネ308の孔部103cに入ってい
る部分のバネのコイル外径は、孔部103cの内径より
も当然小さくなっている。
と同様の方法でフェルール内101のキャピラリ102
に挿入されている。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、コイルバネ308の
孔部103cに入っている部分308aのコイル外径が
一定で、そのコイル外径が0.3〜1.0mmφの範囲
であり、孔部からの引き出し部分308bのコイル外径
の最大値が1.1〜2.5mmφの範囲でフェルール後
端部から遠ざかるにつれて連続的に小さくなっており、
コイルバネの引き出し部分308bのコイル内径の最小
値が一次被覆を有するファイバ素線を通すことができる
ような大きさとなっており、かつ、その範囲が0.25
〜0.70mmφ(たとえば、コイルバネに挿入する光
ファイバ素線1本の場合は0.25〜0.70mmφ、
挿入される光ファイバが2本の場合は0.50〜0.7
0mmφ)のものを各種製作した。そして、308aの
コイルバネとしての長さのうち0.5〜10mmの範囲
で約0.1mmずつ異なる長さの接着部分になるように
接着剤の量を加減して注入し、またコイルバネ308の
フェルールの後端部からファイバの長さ方向に外側に出
ている長さを1〜5mmの範囲で0.5mm間隔にした
ものを各種製作して実験を行った。その結果、上記の試
作の範囲においては、フェルールの長手方向に直角の方
向にファイバを引っ張ってもファイバの断線はなく、フ
ァイバの取り扱いも極めてやり易いものであった。ま
た、上記の試作寸法の範囲以外においては、上記試作結
果における効果より幾分低い効果を発する結果であっ
た。また、上記試作の結果から、コイルバネ308をを
孔部103cに接着する場合、コイルバネ308の孔部
103cに入っている部分の80%の長さを接着出来る
程度の量の接着剤でコイルバネ308の孔部103cに
入っている部分を接着した場合がより好ましいことがわ
かった。
光ファイバの端末部の構造を説明する断面図(図1と同
様に斜線を省略してある)である。
るコイルバネである。
としての金属筒103が、フェルールの後端部から所定
の長さのところから外径が小さくなるように形成されて
いる。コイルバネ408は、金属筒103の外径が小さ
くなっている符号103eで示した部分に装着されて、
接着剤層(図示せず)によって接着固定されている。
と同様の方法でフェルール101内のキャピラリ102
に挿入されている。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、そのコイル内径は一
定で、そのコイル内径は0.25〜1.4mmφのもの
を各種製作した。またコイルバネ408の金属筒103
の外径が小さくなっている部分103eの外側に装着さ
れた部分408aの長さ1〜5mmの部分をフェルール
101の金属筒103に固定し、コイルバネ408のフ
ェルール後端部ファイバの長さ方向に外側に出ている部
分408bの長さを1〜5mmの範囲で0.5mm間隔
にしたものを各種製作して実験を行った。その結果、上
記の試作の範囲においては、フェルールの長手方向に直
角の方向にファイバを引っ張ってもファイバの断線はな
かった。また、上記の試作寸法の範囲以外においては、
上記試作結果における効果より幾分低い効果を発する結
果であった。
れも図1の場合と同様に、コイルバネのフェルール後端
部から適当な長さだけ出た引き出し部分が介在すること
によって、フェルール後端部付近でファイバが折れない
ようになっている。
光ファイバの端末部近傍を保持しているフェルールのフ
ァイバの曲げによる折れを防ぐ構造の例を説明する断面
図(図1と同様に斜線を省略してある)である。
ァイバ104の端末部近傍を保持しているフェルール、
符号502はフェルール501を構成している第1の保
持部としてのキャピラリ、符号503はキャピラリ50
2を孔部に挿入、保持しているたとえばステンレス鋼製
の金属筒で、キャピラリ502と共にフェルール501
を構成している。キャピラリ502は金属筒503の孔
部503aに打ち込みによって挿入されて固定された
り、あるいは金属筒503の孔部503aに挿入されて
接着剤(図示せず)で固定されるなどにより金属筒50
3に保持されている。ここでは、キャピラリ502に相
当する部分を保持部材(フェルール)1の第1の保持
部、金属筒503に相当する部分を保持部材1の第2の
保持部ともいう。また、金属筒503の孔部503cと
孔部503eはそれぞれ異なる内径になっている。符号
508は本発明に用いるコイルバネである。
08はフェルール501の後端部から金属筒503の孔
部503cにストッパ部503dまで挿入される。ファ
イバ104の先端部分は、適当な長さ一次被覆を除去さ
れ、フェルール501の後端部からコイルバネ508の
中心部分を通って、キャピラリ502の貫通孔505に
挿入される。その後、あらかじめ貫通孔505,孔部5
03cに注入しておいた接着剤に加熱処理などを施すこ
とにより、金属筒503とコイルバネ508,ファイバ
104が接着固定される。前記接着剤層は、金属筒50
3とファイバ104およびコイルバネ508を接着固定
するための必要最低量の接着剤で構成されていることが
望ましい。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、そのコイル外径は一
定で、そのコイル外径は1.1〜2.3mmφのものを
各種製作した。そして、コイルバネ508の孔部503
eに入っている部分をフェルール501の金属筒502
に固定し、また、コイル508のフェルールの後端部か
らファイバの長さ方向に外側に出ている長さを1〜5m
mの範囲で0.5mm間隔にしたものを各種製作して実
験を行った。その結果、上記の試作の範囲においては、
フェルールの長手方向に直角の方向にファイバを引っ張
ってもファイバの断線はなかった。また、上記の試作寸
法の範囲以外においては、上記試作結果における効果よ
り幾分低い効果を発する結果であった。また、上記試作
の結果から、コイルバネ508を孔部503e内に接着
する場合、コイルバネ508の孔部503eに入ってい
る部分の80%を接着出来る程度の量の接着剤でコイル
バネ508の孔部503eに入っている部分を接着した
場合がより好ましいことがわかった。
フェルール後端部からの引き出し部508bが介在する
ことにより、ファイバ104がフェルールの後端部付近
で折れるのを防ぐことができる。
光ファイバの端末部近傍を保持しているフェルールのフ
ァイバの曲げによる折れを防ぐ構造の例を説明する断面
図(図1と同様に斜線を省略してある)である。
図5と同様のものを表し、かつ同様の方法によって組み
立てられているものとする。図6において、符号608
は本発明の別の実施の形態に用いるコイルバネである。
08aはストッパ部503dからフェルール501の後
端までの長さだけコイルバネの直径が後部503e部の
直径と等しくなっており、コイルバネ608のフェルー
ル501の後端部からの引き出し部分608bは608
aより直径が小さくなる様に構成されている。コイルバ
ネ608は図5に示す例のコイルバネ508と同様の方
法で孔部503eに挿入され、ファイバ104は図5に
示す方法と同様の方法でキャピラリ502の貫通孔50
5に挿入されている。また、コイルバネ608,ファイ
バ104は金属筒503と図5に示す例と同様の方法で
接着固定されている。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、孔部503eに入っ
ている部分のバネのコイル外径が一定で、そのコイル外
径は1.1〜2.3mmφのものを各種製作した。そし
て、コイルバネ608のフェルールの後端部からファイ
バの長さ方向に外側に出ている部分のコイルバネのコイ
ル内径が一定で、そのコイル内径はファイバが単芯の時
は0.25mmφ以上であり、ファイバが2芯の時はそ
のコイル内径が0.5mmφ以上であるものを各種製作
した。そして、コイルバネ608の孔部503eに入っ
ている部分をフェルール501の金属筒502に固定
し、また、コイルバネ608のフェルールの後端部から
ファイバの長さ方向に外側に出ている長さを1〜5mm
の範囲で0.5mm間隔にしたものを各種製作して実験
を行った。その結果、上記の試作の範囲においては、フ
ェルールの長手方向に直角の方向にファイバを引っ張っ
てもファイバの断線はなかった。また、上記の試作寸法
の範囲以外においては、上記試作結果における効果より
幾分低い効果を発する結果であった。また、上記試作の
結果から、コイルバネ608を孔部503e内に接着す
る場合、コイルバネ608の孔部503eに入っている
部分の80%を接着出来る程度の量の接着剤でコイルバ
ネ608の孔部503eに入っている部分を接着した場
合がより好ましいことがわかった。
構造を説明する図で、図7は光ファイバの端末部近傍を
保持しているフェルールのファイバの曲げによる折れを
防ぐ構造の例をを説明する断面図(図1と同様に斜線を
省略してある)、図8と図9は本発明のコイルバネの端
部を説明する図である。また、図7において、図1と同
じ符号のものは図1と同様の符号をつけて表し、かつ、
同様の方法によって組み立てられているものとする。
るコイルバネである。
ール101の後端部から金属筒103の孔部103cに
キャピラリ102に接触しない範囲で適当な長さ挿入さ
れ、コイルバネ708の孔部103cにある部分708
aのキャピラリ102に近い側から接着剤が孔部103
cからフェルール101の後端部から外へ出ない程度の
量の接着剤で孔部103cに接着固定されている。ま
た、コイルバネ708は線径が0.08〜0.25mm
φの範囲で、コイルのピッチが0.2〜0.5mmの範
囲である。
バネの例の一つで、フェルールに挿入されている部分と
は反対の端面の最後の一巻きを平面に投影した図であ
る。
一巻きで代表して表している)のコイル端末部の切断ヶ
所721は、コイルバネ720の最後の一巻きの当該位
置のコイル内側接線もしくは接平面と、コイル線材を含
む方向に測定して、角度A1をなすように切断されてい
る。
一巻きで代表して表している)のコイル端末部の切断ヶ
所723は、当該位置のコイル内側接線もしくは接平面
と、コイル線材を含む方向に測定して、角度A2をなす
ように切断されている。また、コイルバネ720及び7
22は線径が0.08〜0.25mmφの範囲で、コイ
ルのピッチが0.2〜0.5mmの範囲である
ールの長手方向に対して実質的に直角方向に引っ張った
場合、コイルバネ708が直角方向に曲がろうとするフ
ァイバ104に対して復元力が働くので、光ファイバが
フェルール後端部付近でコイルバネが介在している部分
では急激に直角方向に曲がることはない。その結果、曲
率半径が大きいままで光ファイバの方向をフェルールの
長手方向に対して実質的に直角方向に変えることができ
る。また、図8ならびに図9に示すように、コイル終端
部において、コイル終端部の切断ヶ所721と当該位置
のコイル内側接線もしくは接平面となす角が角度A1
に,コイル終端部の切断箇所723と当該位置のコイル
内側接線もしくは接平面となす角が角度A2にそれぞれ
なるように切断すると、コイル端末部の端面をコイルを
構成するコイル線材に対して直交するように切断した場
合に比べて、ファイバーをフェルールの長手方向に対し
て直角方向に引っ張った場合に前記コイルの切断ヶ所が
光ファイバを捕獲して引っ張ってしまう危険性が極めて
少なくなり、光ファイバの被覆を傷つけたり、光ファイ
バの曲率半径が2mm以下になるまで曲げてしまうこと
が無く、この場所でのファイバの断線が生じなくなる。
ての光ファイバの端末部の構造を説明する断面図(図1
と同様に斜線を省略してある)で、光ファイバの端末部
近傍を保持しているフェルールのファイバの曲げによる
折れを防ぐ構造の特に好ましい例の一つを説明する図で
ある。また、図10において、図1と同じ符号のものは
図1と同様のものを表し、かつ、同様の方法によって組
み立てられているものとする。
の例のコイルバネである。
キャピラリ102がある方向の端部(以下、先端部とも
いう)808aでファイバ104の一次被覆を含めた直
径(以下、外径ともいう)と同じ直径の空洞部分ができ
るような直径(以下、空洞半径ともいう)になってお
り、かつ、コイルバネ808の孔部103cに挿入され
ている部分の長さは、孔部103cのキャピラリ102
が挿入されている位置とそれとは反対側の端部との間の
長さの2分の1より短くなっている。また、コイルバネ
808は先端部から図でキャピラリ102がある方向と
は反対の端部(以下、後端部ともいう)に向かうにつれ
て808bまで徐々に直径が大きくなり、符号808b
から808cまでは一定の直径となっているように形成
され、後端部808cで途切れている。
は、フェルール101の後端部の孔部103cに、コイ
ルバネ808のコイル状部分の外径(以下、バネの外径
ともいう)が、孔部103cの内径より大きくなった部
分808bがフェルール101の後端部に到達するま
で、符号808aの方から挿入される。ファイバ104
は前記のように挿入されたコイルバネ808の中心空洞
部分を伝って、キャピラリ101の貫通孔105に挿入
され、接着固定される。
0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが
0.2〜0.5mmの範囲であり、また、コイルバネの
フェルールの後端部からファイバの長さ方向に外側にで
ている部分のコイル外径が一定で、そのコイル外径が
1.1〜2.5mmφのもで、フェルールの後端部から
ファイバの長さ方向に外側に出ている部分808cの長
さを0.5mm〜6.0mmの範囲で0.5mm間隔に
したものを各種製作した。そして、コイルバネ808の
孔部103cに入っている部分808aのコイル外径が
フェルールの先端部に近づくにつれて連続的に小さくな
っており、コイルバネ808の孔部103cに挿入され
ている部分808bのコイル内径の最小値が一次被覆を
有するファイバ素線を通すことができるような大きさと
なっており、かつその範囲が0.25〜0.70mmφ
(たとえば、コイルバネに挿入する光ファイバ素線1本
の場合は0.25〜0.70mmφ、挿入される光ファ
イバが2本の場合は0.50〜0.70mmφ)とその
前後の値について各種製作して実験を行った。その結
果、上記の試作の範囲においては、フェルールの長手方
向に直角の方向にファイバを引っ張ってもファイバの断
線はなく、ファイバの取り扱いも極めてやり易いもので
あった。また、上記の試作寸法の範囲以外においては、
上記試作結果における効果より幾分低い効果を発する結
果であった。また、上記試作の結果から、コイルバネ8
08をを孔部103cに接着する場合、コイルバネ80
8の孔部103cに入っている部分808bの80%を
接着出来る程度の量の接着剤でコイルバネ808の孔部
103cに入っている部分を接着した場合がより好まし
いことがわかった。
説明する図である。
d1が1.0mmφ、コイルバネのコイル外径d2が
1.2mmφ、コイルバネの外径がd1の部分の長さ1
1が1.5〜5.0mmの範囲内、コイルバネのコイル
外径がd2の部分の長さ12が2.0〜3.0mmの範
囲内、コイルバネの全長lが3.5〜7.0mmの範囲
内となるように、また、コイルバネは線径が0.08〜
0.25mmφの範囲で、コイルのピッチが0.2〜
0.5mmの範囲で各種コイルバネを作製し実施したと
ころ、光ファイバをフェルールの長さ方向に対してほぼ
90°の方向に引っ張っても光ファイバの断線が生じな
かった。
例を説明する図である。
0.42mmφ、コイルバネの外径D2が1.04mm
φ、コイルバネの外径D3が1.2mmφ、コイルバネ
の外径がD2の部分の長さL1が2.0mm、コイルバ
ネの外径がD2の部分の長さL2が1.0mm、コイル
バネの外径がD3の部分の長さL3が2.0mm、コイ
ルバネの長さLが5.0mmとなるように、また、バネ
は線径は0.08〜0.25mmφの範囲で、コイルの
ピッチが0.2〜0.5mmの範囲で各複数の値を有す
るコイルバネを作製し実施したところ、光ファイバをフ
ェルールの長さ方向に対してほぼ90°の方向に引っ張
っても光ファイバの断線が生じなかった。
バネとフェルールの金属筒の固定の方法には接着,溶
接,コイルバネの圧力の利用等を用いることができ、フ
ェルールへのコイルバネの装着条件によって使い分ける
ことができる。なお、本発明は、以上説明した各実施の
形態に限定されるものではなく、多くのバリエーション
を可能にするものである。本発明の技術思想は、フェル
ールの如き光ファイバの端末部を構成する保持部材にコ
イルバネを装着し、保持部材とコイルバネで光ファイバ
を保持することにより、光ファイバ端末部の小型化を損
なうことなく、光ファイバの保持部材からの引き出し部
における断線を効果的に防ぐことができるとともに、製
造コストを下げるなど、多くの効果をもたらすものであ
る。
末部の構造は、フェルール後端部付近での光ファイバの
折れを効果的に防ぐことができる。また、コイルバネの
形状によっては、光ファイバをキャピラリに挿入する際
にコイルバネがガイドの役割を果たし、作業性が大幅に
向上させることができる。また、構造上光ファイバ端末
部の小型化ができるという大きな効果をももたらす。本
発明に用いるコイルバネは、光ファイバ素線の被覆を傷
つけることがなく、フェルールも従来のものを使用する
ことも出来るので、実用的な光ファイバの端末部を安価
に大量に提供することが出来るという効果も有する。
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
施の形態を説明する断面図である。
断面図であり、ファイバの断線を防ぐ構造について説明
する図である。
断面図であり、本発明に用いるコイルバネの端部を説明
する図である。
断面図であり、本発明に用いるコイルバネの端部を説明
する図である。
実施の形態を説明する断面図である。
明する断面図である。
明する断面図である。
である。
である。
である。
である。
c,103a,103c,503a,503c,503
e:孔部 3b,103b,503d:ストッパ部 4,22,44,64,104:光ファイバ 4a,4b,22a,22b,64a:光ファイバの芯
線部 4e,64c,104e:光ファイバの引き出し部 5,26,45,47a,63a,66,105,50
5:貫通孔 6,25,46,65,106,506:ガイド部 7:接着剤層 9,109,509:フェルール端面 21:ルースチューブ 21a,21b:ルースチューブの引き出し部分 43:ゴムフード 47,63:ガラスチューブ 108,208,308,408,508,608,7
08,720,722,808:コイルバネ 721,723:切断箇所 A1,A2:角度 d1,d2,D1,D2,D3:バネの外径 1,11,12,L,L1,L2,L3:バネの長さ
Claims (55)
- 【請求項1】 光ファイバの端部近傍を挿入して保持す
る貫通孔を少なくとも1つ有する保持部材と、前記保持
部材の前記光ファイバの端部が位置する側とは反対側に
おいて前記光ファイバの前記端部から所定距離だけ離れ
た位置を挿入して保持しているコイルバネとを有し、前
記コイルバネの一部は前記保持部材に装着されており、
前記コイルバネの他の一部は前記保持部材の外部にあ
り、かつ前記保持部材に接触していない状態にあること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記保持部材の一部と前記コイルバネの一
部が固定されていることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の光ファイバの
端末部構造において、前記保持部材が、前記光ファイバ
のコアとクラッドから成る芯線を保護している一次被覆
を除去した前記芯線を挿入することができる比較的小さ
い内径寸法を有する貫通孔を少なくとも1つ有する第1
の保持部と、前記一次被覆を除去していない光ファイバ
を挿入することができる比較的大きな内径寸法を有する
孔を少なくとも1つ有する第2の保持部とを有すること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項4】 請求項3に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部と前記第2の保持部とが
一体成形で形成されていることを特徴とする光ファイバ
の端末部構造。 - 【請求項5】 請求項4に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部と前記第2の保持部がプ
ラスチックで形成されていることを特徴とする光ファイ
バの端末部構造。 - 【請求項6】 請求項4に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部と前記第2の保持部が金
属を主成分とした材料で形成されていることを特徴とす
る光ファイバの端末部構造。 - 【請求項7】 請求項3に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部と前記第2の保持部とが
それぞれ独立した部品として形成されて後、前記第1の
保持部が前記第2の保持部の孔部に挿入されていること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項8】 請求項4に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部と前記第2の保持部が異
なる材料から形成されていることを特徴とする光ファイ
バの端末部構造。 - 【請求項9】 請求項8に記載の光ファイバの端末部構
造において、前記第1の保持部がセラミック材料で形成
され、前記第2の保持部が金属材料で形成されているこ
とを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項10】 請求項8に記載の光ファイバの端末部
構造において、前記第1の保持部を形成している材料が
ジルコニアを含むセラミック材料であることを特徴とす
る光ファイバの端末部構造。 - 【請求項11】 請求項8に記載の光ファイバの端末部
構造において、前記第1の保持部を形成している材料が
アルミナを含む透光性セラミック材料であることを特徴
とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項12】 請求項8に記載の光ファイバの端末部
構造において、前記第1の保持部を形成している材料が
ガラスであることを特徴とする光ファイバの端末部構
造。 - 【請求項13】 請求項8に記載の光ファイバの端末部
構造において、前記第2の保持部を形成している材料が
ステンレス鋼であることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の外
部に出ている前記コイルバネの可動部分の長さが1〜5
mmの範囲であることを特徴とする光ファイバの端末部
構造。 - 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
材質が金属であることを特徴とする光ファイバの端末部
構造。 - 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネが
メッキを施されていることを特徴とする光ファイバの端
末部構造。 - 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
構成する金属がステンレスであることを特徴とする光フ
ァイバの端末部構造。 - 【請求項18】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
構成する金属がチタンTiであることを特徴とする光フ
ァイバの端末部構造。 - 【請求項19】 請求項1〜15のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
構成する金属がピアノ線であることを特徴とする光ファ
イバの端末部構造。 - 【請求項20】 請求項19に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネのメッキがニッケルN
iによるものであることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。 - 【請求項21】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
一部は前記保持部材の孔に挿入されており、前記保持部
材の内部に入っている部分の前記コイルバネのコイル外
径が一様であることを特徴とする光ファイバの端末部構
造。 - 【請求項22】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の内
部に入っている部分の前記コイルバネのコイル外径が前
記コイルバネが装着されている前記保持部材の孔部の入
り口から前記第1の保持部または光ファイバ端面の方向
に近づくにつれて小さくなっていることを特徴とする光
ファイバの端末部構造。 - 【請求項23】 請求項1〜22のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の外
部に出ている部分の前記コイルバネのコイル外径が一様
であることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項24】 請求項1〜22のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の外
部に出ている部分の前記コイルバネのコイル外径が、前
記第1の保持部または光ファイバ端面とは反対方向に前
記保持部材から遠ざかるにつれて小さくなっていること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項25】 請求項1〜24のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
前記保持部材の外部に出ている部分の少なくとも一部
は、前記コイルバネを挿入する前記保持部材の孔部の、
前記第1の保持部の挿入部または光ファイバの端面とは
反対側の入り口の内径より大きいコイル外径であること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項26】 請求項25に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネの前記保持部材の孔部
の前記第1の保持部の挿入部または光ファイバの端面と
は反対側の入り口の内径より大きいコイル外径である部
分が、前記コイルバネを前記孔部へ挿入するときのスト
ッパーとなっていることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。 - 【請求項27】 請求項1〜24のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネ
の、前記保持部材の外部に出ている部分が、前記保持部
材の孔部の前記第1の保持部の挿入部または光ファイバ
の端面とは反対側の入り口の内径より大きくないコイル
外径であることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項28】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の外
周に前記コイルバネの一部を巻きつけてあることを特徴
とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項29】 請求項1〜28のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
前記保持部材に固定する手段が接着剤によるものである
ことを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項30】 請求項1〜29のいずれか1項に記載
の光ファイバ端末部構造において、前記コイルバネと前
記保持部材とを接着している部分が、前記保持部材の前
記光ファイバが引き出されている側の前記保持部材の端
部から接着剤がはみ出さない状態で接着されていること
を特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項31】 請求項30に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネの前記保持部材と接着
されている部分の長さが、前記コイルバネの前記保持部
材の後部に挿入されている部分の長さの、前記光ファイ
バの端面が位置する側から80%以内の長さあるいは前
記保持部材の外周に巻き付けられている部分の長さの、
前記光ファイバの端面が位置する側から80%以内の長
さであることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項32】 請求項1〜28のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
前記保持部材に固定する手段が溶接によるものであるこ
とを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項33】 請求項1〜32のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
前記保持部材に固定する方法が、前記接着剤による接
着,溶接,バネ圧の利用の3つの方法のうちの少なくと
も2つの方法を使用していることを特徴とする光ファイ
バの端末部構造。 - 【請求項34】 請求項1〜33のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネを
構成するコイル線材の直径が0.08〜0.25mm
(以下、直径を表す時にはmmφとも表記する)である
ことを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項35】 請求項1〜34のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
ピッチが0.2〜0.5mmであることを特徴とする光
ファイバの端末部構造。 - 【請求項36】 請求項1〜35のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
前記保持部材の光ファイバの端面の位置する側とは反対
側である前記保持部材の後端部から、前記保持部材の外
側において、最も遠い部分(以下、単にコイルバネの終
端部ともいう)のコイル線材の端面の少なくとも一部と
当該コイル線材部分のコイル内側接平面とのなす角が、
当該コイル終端部のコイル線材を含む側において鈍角を
なしていることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項37】 請求項36に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネの終端部のコイル線材
の端面の少なくとも一部と前記コイル内側接平面とのな
す角が100°〜170°の角度であることを特徴とす
る光ファイバの端末部構造。 - 【請求項38】 請求項1〜33のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、コイル終端部にお
けるコイル線材の前記端部形状が、コイルの内側面に接
する位置よりも、コイル線材の前記コイル終端部近傍に
おける直径の3分の1だけコイル内側面の位置からコイ
ル外側面方向に向けて移動した位置の方が、コイルのコ
イル終端部の方向に向けて巻かれている方向に先の方に
あることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項39】 請求項1〜38のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、コイル終端部にお
けるコイル線材の端面が、光ファイバの前記保持部材か
ら出ている部分を、前記保持部材の中心軸に対して60
°の角度をなす方向に引っ張り、前記保持部材の中心軸
の回りのいずれの方向に前記光ファイバを引っ張る方向
を変えた場合にも、前記光ファイバが前記コイル終端部
のコイル線材の端面に捕らえられることがないことを特
徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項40】 請求項34〜39のいずれか1項に記
載の光ファイバの端末部構造において、コイル終端部に
おけるコイル線材の端面が、前記コイルの前記保持部材
の外部にあるコイル線材のコイル線材外周部よりも、コ
イル線材内側部分の方が、コイルの終端部方向へのコイ
ル巻き出し方向とは逆の方向の位置にあることを特徴と
する光ファイバの端末部構造。 - 【請求項41】 請求項1〜40のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
前記保持部材の内部に入っている部分のコイル外径が
0.3〜1.0mmの範囲であることを特徴とする光フ
ァイバの端末部構造。 - 【請求項42】 請求項1〜41のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
内側に挿入される光ファイバが1本であることを特徴と
する光ファイバの端末部構造。 - 【請求項43】 請求項1〜41のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネの
内側に挿入される光ファイバが2本であることを特徴と
する光ファイバの端末部構造。 - 【請求項44】 請求項1〜43のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネ
の、前記保持部材の内側にある部分のコイル内径が最も
小さい部分の内径が0.25〜0.70mmの範囲にあ
ることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項45】 請求項1〜44のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネ
の、前記保持部材の外側にある部分のコイル内径が最も
小さい部分のコイル内径が0.25〜0.70mmの範
囲にあることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項46】 請求項1〜45のうち14を除くいず
れか1項に記載の光ファイバの端末部構造において、前
記コイルバネの前記保持部材の外部に出ている長さが1
〜10mmであることを特徴とする光ファイバの端末部
構造。 - 【請求項47】 請求項1〜46のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記コイルバネ
の、前記保持部材の後端部すなわち前記光ファイバの端
面が位置する側とは反対側の端部から外側にある部分の
コイル外径が1.1〜2.5mmφであることを特徴と
する光ファイバの端末部構造。 - 【請求項48】 請求項28に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記保持部材の前記コイルバネを巻き
付けてある部分のコイル外径が前記保持部材の最大の外
径を有する部分のコイル外径より、前記コイルバネを形
成しているコイルの線材の線径の2倍以上小さな外径で
あることを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項49】 請求項48に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネの前記保持部材に巻き
付けてある部分のコイル内径が1.4mmφ以下である
ことを特徴とする光ファイバの端末部構造。 - 【請求項50】 請求項49に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記保持部材のコイルバネを巻き付け
る部分の長さが1〜5mmであることを特徴とする光フ
ァイバの端末部構造。 - 【請求項51】 請求項1〜20のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の前
記光ファイバの一次被覆を除去していない部分を挿入し
ている部分の孔部はその内径が小さい部分と大きい部分
があり、前記孔部の内径の大きい部分には前記コイルバ
ネを挿入して装着することができることを特徴とする光
ファイバの端末部構造。 - 【請求項52】 請求項51に記載の光ファイバの端末
部構造において、前記コイルバネを装着することのでき
る孔部の長さが1〜5mmであることを特徴とする光フ
ァイバの端末部構造。 - 【請求項53】 請求項51または52に記載の光ファ
イバの端末部構造において、前記内径の大きい孔部の内
径は、前記内径の小さい孔部の平均内径より前記コイル
バネを形成しているコイルの線材の直径の2倍以上大き
な値の内径であることを特徴とする光ファイバの端末部
構造。 - 【請求項54】 請求項51〜53のいずれか1項に記
載の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の
孔部に挿入されるコイルバネのコイル外径が1.1〜
2.3mmφであることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。 - 【請求項55】 請求項1〜54のいずれか1項に記載
の光ファイバの端末部構造において、前記保持部材の外
部に出ている前記コイルバネのコイル外径が1.1〜
2.5mmφであることを特徴とする光ファイバの端末
部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
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