JP2003066234A - スタンパおよびその製造方法並びに光学素子 - Google Patents
スタンパおよびその製造方法並びに光学素子Info
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Abstract
る溝の側壁の勾配の精度を高めることができ、光学素子
の量産性を向上させることができるスタンパを提供す
る。 【解決手段】 微細パターンの溝100の側壁100a
が表面に対して傾斜している。溝100の側壁100a
における上記表面に対する傾斜角θは、以下の関係式 Tan−1(4×h×w1 −0.2)<θ<80° h:溝100の深さ w1:溝100の側壁100aによって画成される凸部
の頂上の幅 を満している。
Description
パクトディスク)、CD−ROM(読み出し専用コンパ
クトディスク)、MD(ミニディスク)、LD(レーザ
ディスク)等の光ディスク用ピックアップ部品に使用さ
れる光学素子の製造に用いるスタンパおよびその製造方
法に関し、また、光学素子に関する。
として使用されるホログラム素子は、通常数mm角の大
きさであり、大量かつ安価に製造することを目的とし
て、大型の光透過性基板上に一括して複数個の素子を形
成した後、分断して製造される。ホログラム素子には、
きわめて微細な回折格子が精密に形成されており、この
回折格子を形成する方法としては、図9に示すような、
半導体装置の製造方法を利用する方法や、図10並びに
図11に示すようなフォトポリマー法(Photo Polyme
r;以下2P法と称す)と呼ばれる成形方法等の種々の
方法が実施されている。
ログラム素子の製造方法を、図9を用いて説明する。
ガラス基板51の片面に感光性材料52をスピンコート
法等によって塗布する。
料52に所定のパターンをフォトリソグラフィによって
形成する。
やCHF3等のガス雰囲気中で、反応性イオンエッチン
グ(以下、「RIE」と言う。)法によりガラス基板5
1に微細なパターン51aを形成する。このとき、上記
ガラス基板51と共に感光性材料52も加工される。そ
のため、上記ガラス基板51の加工レートと感光性材料
52の加工レートとの関係をあらかじめ把握しておき、
ガラス基板51に所定の深さのパターン51aが形成さ
れた後も、感光性材料52がガラス基板51上に残留す
るように感光性材料52の塗布厚さを設定する。
感光性材料52を、図9(e)に示すように、溶剤で除
去するか、酸素ガス雰囲気中で灰化して除去する。
成された複数個のホログラム素子は、図9(f)に示す
ように、最終的に必要とされる形状H1に分割して、中
間製品として完成する。
工程に長時間を要し、製造効率が上がらないうえ、ガラ
ス基板51の両面に同時に回折格子を形成できない。そ
のため、両面に効率良く回折格子を形成できる安価な製
造方法の1つとして、図10および図11に示す2P法
を用いた方法が提案されている。
の製造方法では、まず、図10(a)に示すように、予
め微細パターン61aが形成された原盤61上に紫外線
硬化型液状樹脂62を塗布し、この紫外線硬化型液状樹
脂62を介して原盤61上に光透過性基板63を配置す
る。
硬化型樹脂62を光透過性基板63と原盤61とで形成
される空間に必要であれば加圧しながら充分に圧し広げ
る。
脂を硬化させた後、図10(c)に示すように、光透過
性基板63と原盤61を分離させる。上記紫外線硬化型
液状樹脂62には、硬化後の光透過性基板63との接着
性が原盤61とよりも優れるような材料を選択するか、
光透過性基板63との接着性を前処理によって向上させ
ておくことにより、光透過性基板63に、原盤61の微
細パターン61aの転写パターン162aをもつ樹脂層
162を形成する。
パターンを形成するには、図11に示すように、まず、
図11(a)に示すように、両面にプライマー層74,
74’をもつ透明の基板73を、上下の原盤61,6
1’の間に紫外線硬化型樹脂62,62’を介して挟み
込んで加圧する。
線UVを照射して樹脂を硬化させた後、基板73から原
盤61,61’を分離する。
73の両面の樹脂層162の転写パターン162a,1
62’a上に反射防止膜65,65’を蒸着する。
な形状H2に分割するものである。
む原盤61,61’を共に光透過性のものにすることに
よって、基板73の両面に互いに位置決めされた微細パ
ターンを同時に形成できるので、1つのホログラム素子
の片面にトラッキングビーム生成機能を,もう片面に光
分岐・誤差信号生成機能をもたせて高集積化が可能なう
え、製造効率を向上できるという利点がある。
留まりの向上および製造コストの低減には、良好な微細
パターン61aをもつ原盤61を作製することが必須要
件となる。そして、この原盤(以下、「スタンパ」と言
う。)は、図12,図13に示すような手順で作られ
る。なお、図12,図13中の(a),(b),
(e),(g),(h)は、製造方法の互いに同じ工程
を表わしている。
浄した後、(b)の工程で、石英基板61の表面にレジ
スト66を塗布し、(c)の工程で、石英基板61をプ
リベークしてレジスト膜中の溶剤を除去し、(d)の工
程で、微細パターンをもつマスクを石英基板61にアラ
インメントして密着させた後、露光する。次いで、
(e)の工程で、感光したレジスト部分を現像により除
去してパターン67を作り、(f)の工程で、ポストベ
ークし、(g)の工程で、ドライエッチングの一種であ
るRIEによりパターン67をマスクとして所定の深さ
に彫る。さらに、(h)の工程で、レジストパターンを
酸素ガスによる灰化またはリムーパーによって除去し、
(i)の工程で、仕上げの洗浄を行なう。
パ61を用いた2P法によるホログラム素子の作製にお
いては、成形バリと言われる欠陥が生じることが明らか
になった。この成形バリ68は、図14(a)に示すス
タンパ61の矩形の溝に、図14(b)に示すように注
入された紫外線硬化型樹脂62が硬化して離型する時
に、硬化した樹脂である成形品の微細パターンの一部
が、図14(c)に示すように、破損して不良となるも
ので、破損片68は、通常密着性の関係からスタンパ側
には残らず、大半が成形品62側に付着する。そのた
め、上記ホログラム素子の製造において、不良発生率が
増加して、量産性が低下してしまうという問題がある。
000−231011号公報に開示されたものがある。
特開2000−231011号公報には、スタンパにお
ける微細パターンの溝の側壁が、スタンパ表面に対して
傾斜をなし、そのスタンパ表面に対する傾斜角θが、微
細パターンの溝の深さh、その溝の底幅をwとすると
き、次の関係式(10)を満たし、さらに該傾斜を有す
るに加えて、上記溝底が凹状の丸みを有する、あるい
は、上記凸部のエッジに丸みがある、あるいは上記凸部
のエッジが面取りされている形状であることが開示され
ている。 Tan−1(2h/w)<θ<80°……(10)
低減できることは明らかであるが、紫外線硬化型樹脂の
表面に転写される微細パターンの溝の側壁に傾斜がつき
過ぎた場合、回折効率等の光学特性に悪影響を及ぼすこ
ととが判明し、その側壁の傾斜角の製造範囲をより厳し
く管理する必要が生じた。
過ぎると、1次回折効率が通常より2%以上大きく低下
してしまう。
上の領域に分割されており、各領域ではそれぞれピッチ
が異なり、各領域における1次回折効率はほぼ等しく、
各領域間における1次回折効率の比(以下、「効率比」
と言う。)が0.9〜1.1であることが通常のホログ
ラム素子としての要求事項となるが、微細パターンの溝
の側壁に傾斜がつき過ぎると、その効率比が大きく崩れ
てしまうという問題がある。つまり、各領域における1
次回折効率をほぼ等しくすることができない。
め、特開2000−231011号公報では、次の
(I)〜(V)の方法を用いることが開示されている。
て、エッチングレートを落として時間をかけてエッチン
グをする。
斜のつきやすい部材である青板ガラスを用いる。
工程と反応性イオンエッチング工程の間にウエットエッ
チング工程を行う。
イオンエッチング工程とレジスト除去工程の間にウエッ
トエッチング工程を行う。
ト除去工程の後にウエットエッチング工程を行う。
は量産において以下の問題点があることが判明した。
分以下にするため、入射電力を半分以下に小さくするこ
とで実施しているが、入射電力を通常の半分以下でのエ
ッチングは、エッチング状態が不安定になりやすい。そ
の結果、エッチングチャンバー内での均一なエッチング
が出来ない場合や、エッチングのロット毎にエッチング
状態のバラツキが生じる場合があり、一定品質のスタン
パを製造できないという問題がある。
が傾斜のつきやすい部材である青板ガラスを用いる手法
を取っているが、これは部材が紫外線を透過しないか
ら、青板ガラスを用いたスタンパでは、基板の片面にパ
ターンを形成する場合にしか対応できない。その結果、
上記基板の両面にパターンを形成できず、ホログラム素
子の量産性が低下するという問題がある。
エッチング工程を従来のスタンパ工程中に追加する手法
であるが、ウエットエッチングではスタンパ全体を均一
にエッチングすることが困難で、かつ、エッチング液の
濃度、温度、反応物、PH等の管理を行いながらスタン
パをウエットエッチングすることが困難で、スタンパ毎
にエッチング状態が一様でないという問題がある。
形成する微細パターンにおける溝の側壁の勾配の精度を
高めることができ、光学素子の量産性を向上させること
ができるスタンパを提供することにある。
ることができるスタンパの製造方法を提供すると共に、
そのスタンパで形成された光学素子を提供することにあ
る。また、低コストで量産性に優れたスタンパの製造方
法を提供することにある。
め、本発明のスタンパは、微細パターンを表面に有し、
上記微細パターンの溝の側壁が上記表面に対して傾斜し
ているスタンパにおいて、上記溝の側壁の上記表面に対
する傾斜角θは、以下の関係式 Tan−1(4×h×w1 −0.2)<θ<80° h:上記溝の深さ w1:上記溝の側壁によって画成される凸部の頂上の幅 を満たすことを特徴としている。
子を2P法で製造した場合、上記傾斜角θが上記関係式
を満たしていることにより、2P法によって形成する微
細パターンにおける溝の側壁の勾配の精度を高めること
ができる。その結果、上記光学素子の光学特性に悪影響
が生じることがなく、光学素子の1次回折効率や効率比
が低下するのを阻止することができる。
ているので、光学素子に生じる成形バリの発生頻度が減
少する。その結果、上記光学素子の量産性を向上させる
ことができる。
を表面に有し、上記微細パターンの溝の側壁が上記表面
に対して傾斜しているスタンパにおいて、上記溝の側壁
によって画成される凸部の底部の幅w2は、以下の関係
式 0.3×h<(w2−w1)<h+0.05 h:上記溝の深さ w1:上記凸部の頂上の幅 を満たすことを特徴としている。
子を2P法で製造した場合、上記凸部の底部の幅w2が
上記関係式を満たしていることにより、2P法によって
形成する微細パターンにおける溝の側壁の勾配の精度を
高めることができる。その結果、上記光学素子の光学特
性に悪影響が生じることがなく、光学素子の1次回折効
率や効率比が低下するのを阻止することができる。
式を満たしているので、光学素子に生じる成形バリの発
生頻度が減少する。その結果、上記光学素子の量産性を
向上させることができる。
ンパの製造方法であって、上記微細パターンを反応性イ
オンエッチングで形成することを特徴としている。
上記微細パターンを反応性イオンエッチングで形成する
から、一定品質のスタンパを得ることができる。
微細パターンの形成は、低コストで量産性に優れてい
る。
微細パターンを、第1のエッチングと、この第1のエッ
チングの選択比よりも選択比が小さい第2のエッチング
とで形成する。
ば、上記第1のエッチングと、この第1のエッチングの
選択比よりも選択比が小さい第2のエッチングとで微細
パターンを形成するから、第1のエッチングの時間を調
整することで、所定の傾斜角の溝形状を容易に作製する
ことができる。
エッチングレートに対するスタンパ部材のエッチングレ
ートの比のことである。
第1のエッチングは、CF4またはCHF3の反応性イ
オンガスと酸素ガスとを混合して行い、上記第2のエッ
チングは、CF4またはCHF3の反応性イオンガス単
体で行う。
ば、上記第1のエッチングを、CF 4またはCHF3の
反応性イオンガスと酸素ガスとを混合して行い、上記第
2のエッチングを、CF4またはCHF3の反応性イオ
ンガス単体で行うから、第1のエッチングの時間を調整
することで、所定の傾斜角の溝形状を容易に作製するこ
とができる。
微細パターンを、酸素を用いてレジストに対して行う第
1のエッチングと、CF4またはCHF3の反応性イオ
ンガスによる第2のエッチングとで形成する。
ば、上記酸素を用いてレジストに対して行う第1のエッ
チングと、CF4またはCHF3の反応性イオンガスに
よる第2のエッチングとで微細パターンを形成するか
ら、第1のエッチングの時間を調整することで、所定の
傾斜角の溝形状を容易に作製することができる。
明基板の両面にプライマー層を介して設けられた紫外線
硬化型樹脂層とを備え、上記紫外線硬化型樹脂層の表面
に微細パターンが形成され、上記微細パターンの溝の側
壁が上記表面に対して傾斜している光学素子において、
上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θ’は、以下の
関係式 Tan−1(4×h’×w1’−0.2)<θ’<80
° h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たすことを特徴としている。
θ’が上記関係式を満たしているから、光学特性が良好
であり、1次回折効率や効率比が低下することがない。
この透明基板の両面にプライマー層を介して設けられた
紫外線硬化型樹脂層とを備え、上記紫外線硬化型樹脂層
の表面に微細パターンが形成され、上記微細パターンの
溝の側壁が上記表面に対して傾斜している光学素子にお
いて、上記溝の頂部の幅w2’は、以下の関係式 0.3×h’<(w2’−w1’)<h’+0.05 h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たすことを特徴としている。
部の幅w2’が上記関係式を満たしているから、光学特
性が良好であり、1次回折効率や効率比が低下すること
がない。
を表面に有し、上記微細パターンの溝の側壁が上記表面
に対して傾斜しているスタンパにおいて、上記溝の側壁
の上記表面に対する傾斜角θは60°<θ<70°の範
囲内であることを特徴としている。
子を2P法で製造した場合、上記傾斜角θは60°<θ
<70°の範囲内であるから、2P法によって形成する
微細パターンの溝の側壁の勾配の精度をより高めること
ができる。その結果、上記光学素子の光学特性に悪影響
が生じることがなく、光学素子の1次回折効率や効率比
が低下するのを確実に阻止することができる。
の傾斜角θが60°<θ<70°の範囲内であるので、
光学素子に生じる成形バリの発生頻度がより減少する。
その結果、上記光学素子の量産性をより向上させること
ができる。
この透明基板の両面にプライマー層を介して設けられた
紫外線硬化型樹脂層とを備え、上記紫外線硬化型樹脂層
の表面に微細パターンが形成され、上記微細パターンの
溝の側壁が上記表面に対して傾斜している光学素子にお
いて、上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θ’は6
0°<θ’<70°の範囲内であることを特徴としてい
る。
θ’が60°<θ’<70°の範囲内であるから、光学
特性がより良好であり、1次回折効率や効率比が低下す
ることがない。
により詳細に説明する。
ログラム素子HをレーザユニットUに取り付けてなるホ
ログラムレーザユニットHLの全体構成図である。
体のヒートシンク10aに、レーザチップ11と信号読
み取り用の受光素子12とを固定し、これらを上部にガ
ラス窓14をもつキャップ13で覆ってなり、キャップ
13の上面に接着剤15を介してホログラム素子Hの下
面が固定されている。
の透明基板1の表裏両面に、密着性を上げるためのプラ
イマー層2,3を介して、夫々微細パターンが形成され
た紫外線硬化型樹脂層4,5を有し、これらの表面を耐
候性に優れた反射防止膜6,7で覆ってなる。
リル押し出し成形材(商品名スミペックス、グレード名
E011)を用い、プライマー層2,3には、N−ビニ
ル−2−ピロリドン溶剤を用い、紫外線硬化型樹脂層
4,5には、三菱レイヨン社製のMP−107(溶液時
の粘度330cps)を用い、反射防止膜6,7には、
ZrO2+TiO2混合層とSiO2層の2層構造を用
いている。上記紫外線硬化型樹脂層4,5の表面には、
微細パターンとして、夫々ホログラムパターン,グレー
ティングパターンが、後述する2P(フォトポリマー)
成形法によって互いにアライメント(位置決め)されて
成形されている。
およびホログラム素子HをレーザユニットUに固定する
工程のフローチャートである。
130mm×130mm×2mmの透明基板1をカセッ
トに10枚装着し、カセットごと純水に浸漬して超音波
洗浄を2分行い、続いてカセットをIPA(イソプロピ
ルアルコール)に浸漬し超音波洗浄を2分間行った後、
透明基板1を自然乾燥させる。
ットに10枚装着した透明基板1を、カセットごと上記
N−ビニル−2−ピロリドン溶剤に浸漬し、バーテック
社製リンサードライヤーMODEL1600―3のスピ
ンドライヤー装置を用いて余分な溶剤を除去し、10分
間85℃のクリーンベーク炉で乾燥させて、プライマー
層2,3を形成する。上記スピンドライヤー装置には、
上記溶剤に対して耐溶剤性のあるテフロン(登録商標)
材のシールド材を用い、可燃性に考慮して防爆対策を施
した。
う。この2P成形工程では、後述する2P成形装置を用
いてプライマー層2,3上の紫外線硬化型樹脂層4,5
の表面に微細パターンを形成する。
を行う。この反射防止膜形成工程では、シンクロン社製
の蒸着装置BMC−850DCIを用いて、紫外線硬化
型樹脂層4,5側より既述のZrO2+TiO2混合層
とSiO2層の2膜構造の反射防止膜6,7をRF―I
P(高周波イオンプレーティング法)によって形成す
る。
スコ(株)会社製のダイシング装置を用いて、反射防止
膜6,7が形成された透明基板1を所定形状に分断して
ホログラム素子Hを形成する。
程では、スリーボンド社製の紫外線硬化型接着剤303
3を用いて、ホログラム素子HをレーザユニットUのキ
ャップ13に固定する。
成形工程で用いる2P成形装置20のブロック図であ
り、図4は、図3中のダイセット20の正面図である。
その2P成形装置20は、図3に示すように、ダイセッ
ト21、ダイセット装着部22、露光部23および搬送
系24で構成されている。
すように、上金型31と下金型32の間の四隅にガイド
ポスト35が立設され、図2のダイセット装着部22側
にある油圧シリンダ36の駆動によって、下金型32が
ガイドポスト35に案内されながら上金型31に対して
昇降して、型を閉じたり、開いたりする。上下の金型3
1,32には、スタンパ固定部33,34を介してスタ
ンパ17,18がそれぞれ固定され、これらのスタンパ
17,18の間に、ディスペンサー等を用いて塗布、あ
るいは滴下される紫外線硬化型樹脂を介して、ホログラ
ム素子の原料である透明基板1が挟まれる。
25mm×厚さ3mmの日本石英社製の石英基板を用
い、予めフォトリソグラフィー技術により表面に微細パ
ターンが形成されている。そして、上記紫外線硬化型樹
脂4,5は、3kg/cm2の加圧力でディスペンサー
によって、100msの塗布時間で0.1gの量で塗布
される。
次のように微細パターンが形成される。
1,32を閉じ、加圧力3kg/cm2で加圧し2分3
0秒間保持し、保持状態でダイセット21を搬送系23
(図3参照)によって、ダイセット装着部22から露光
部24に搬送する。この露光部24で、紫外線を20秒
間照射して紫外線硬化型樹脂を完全に硬化させて、紫外
線硬化型樹脂層4,5を形成する。このようにしてスタ
ンパ17,18がもつ微細パターンが、透明基板1の両
面の紫外線硬化型樹脂層4,5層に正確に転写される。
この時の樹脂厚みは5〜10μmであった。
によって再びダイセット装着部22に搬送し、ここで加
圧を解除すると共に、上下の金型31,32を開いて、
微細パターンが表面に形成された紫外線硬化型樹脂4,
5を有する透明基板1を取り出す。
た紫外線硬化型樹脂4,5と透明基板1との密着性を調
べるため、完成した基板に5mm×5mmの碁盤目に傷
を付けた上に貼り付けたテープを剥がすピール試験を行
ったが、透明基板と紫外線硬化型樹脂との間には全く剥
離は生じなかった。
両面の紫外線硬化型樹脂層4,5の表面に形成される微
細パターン、この微細パターンに対応するスタンパ側の
微細パターン、およびこの微細パターンをもつスタンパ
の製造方法について、具体的に実験した各実施形態に即
して順次説明する。
施形態のスタンパ17,18における微細パターンの拡
大図である。この微細パターンは、図5に示すように、
溝100の側壁100aがスタンパ表面に対して傾斜角
θで傾いている。上記スタンパ表面に対する傾斜角θ
は、溝100の深さをh、その溝100の側壁100a
によって画成される凸部101の頂上の幅をw1とする
とき、Tan−1(4×h×w1 −0.2)<θ<80
°の関係を満たす。
の一例としてのホログラム素子H(図1参照)の紫外線
硬化型樹脂層4,5の表面に形成された微細パターンの
拡大図である。この微細パターンは、図6に示すよう
に、溝200の側壁200aが素子表面に対して傾斜角
θ’で傾いている。上記素子表面に対する傾斜角θ’
は、溝200の深さをh’、その溝200の底幅を
w1’とするとTan−1(4×h’×
w1’−0.2)<θ<80°の関係を満たす。
ーンの傾斜角θの関係式は、種々の深さhおよび幅w1
をもつスタンパ17,18で紫外線硬化型樹脂層4,5
の表面に微細パターンを作製し、スタンパ17,18の
離型時の成形バリの発生率を、100個の微細パターン
について光学顕微鏡にて観察してパーセントで表し、傾
斜角θは、微細パターンを分断し、その断面形状を走査
型電子顕微鏡(SEM)観察して求めた。
8の微細パターンの傾斜角θをパラメータとして、θが
90°付近で多発し、80°を下回ると減少し、60〜
70°で急激に減少するので、上限値を80°とした。
θの下限値はTan−1(4×h×w1 −0.2)で示
されるように、微細パターン形状に係わるh,w1に依
存し、例えば、溝100の深さhが0.4μmで、凸部
101の頂上の幅w1が0.7μmの場合はθ=約60
°となり、溝100の深さhが0.4μmで、微細パタ
ーンの幅w1が1.0μmの場合はθ=約58°とな
る。θの下限値は回折効率によって決定され、1次回折
効率が2%より下回らない場合の形状から実験的に求め
た値である。
ける微細パターンの溝100の側壁100aの傾斜角θ
は60°<θ<70°の範囲内であるのが好ましい。
型樹脂層4,5における微細パターンの溝200の側壁
200aの傾斜角θ’は60°<θ’<70°の範囲内
であるのが好ましい。
h、凸部101の頂上の幅w1、傾斜角θと成形バリ発
生率および1次回折効率との関係を、後述する各実施形
態における関係と共に下表1に示す。なお、表1のw2
は、溝100の側壁100aによって画成される凸部1
01の底部の幅を示す。
製造方法のフローチャートであり、図8は上記スタンパ
の製造方法の工程断面図である。なお、図7,図8中の
(a),(b),(e),(g),(h)は、同じ工程を表
している。
17の製造方法について説明する。
で、石英基板40(φ125mm,厚み3mm)を島田
理化社製の自動洗浄装置で洗浄する。
ト塗布工程で、石英基板40にレジスト41(シプレイ
社製のレジストS1808)を湯浅社製のスピンコータ
ーで塗布する。
ITORON社製のクリーンオーブンにて90℃、50分プリ
ベークする。
基板40上のレジスト41にキャノン社製のマスクアラ
イナーPLA−501にて微細パターンを露光する。
程で、湯浅社製のデベロッパーにて現像液シプレイ社製
のマイクロポジット351の5倍希釈液にて現像する。
これにより、所望のパターンが形成されたレジスト41
aが得られる。
DAITORON社製のクリーンオーブンにて90℃、50分ポ
ストベークを行う。
サムコーインターナショナル研究所社製の10−NRド
ライエッチング装置にて、2段階のエッチングを行う。
具体的には、入力電力85W、到達真空度2.7Pa
で、第1段階では使用ガスCF 4を30sccmとO2
ガス5sccmを同時に導入し、第1のエッチングを行
う。この第1のエッチングでは、180nmの深さを得
るため8分の時間を要した。続いて、第2段階では、そ
のままの真空状態で、一旦入射電力を落とし、CF4ガ
ス30sccmのみを導入し、入力電力85Wで9分間
の第2のエッチングを行って、トータルの深さ400n
mとした。このような2段階の第1,第2のエッチング
により、石英基板40aの表面に微細パターンが形成さ
れる。
2のエッチングの選択比より小さくなっている。上記選
択比とは、レジストのエッチングレートに対するスタン
パ部材のエッチングレートの比のことである。つまり、
レジスト41aのエッチングレートに対する石英基板4
0のエッチングレートの比のことである。
除去工程で、上記ドライエッチング装置にてO2アッシ
ングにより(20W,O2流量50sccm,20P
a)残存レジストを除去する。
板40aを洗浄する。この石英基板40aがスタンパと
なる。
ンは、h=0.41μm、w1=0.7μmで傾斜角度θ
=65°であった。そして、上記微細パターンを有する
スタンパを用いてホログラム素子Hを2P法で製造する
と、成形バリ発生率は5%以下と良好であった。また、
1次回折効率も18%で低下することもなくて良好であ
った。したがって、また、上記微細パターンを反応性イ
オンエッチングで形成するから、一定品質のスタンパを
得ることができる。
微細パターンの形成は、低コストで量産性に優れてい
る。
とO2ガスとを混合して第1のエッチングを行ったが、
CHF3の反応性ガスとO2ガスとを混合して第1のエ
ッチングを行ってもよい。
2のエッチングを行ったが、CHF 3の反応性イオンガ
ス単体で第2のエッチングを行ってもよい。
スタンパは、上記第1実施形態と同様に、微細パターン
を表面に有し、微細パターンの溝の側壁がその表面に対
して傾斜している。上記微細パターンは、溝の深さh=
0.40μm、その溝の側壁によって画成される凸部の
頂上の幅w1=0.7μm、その凸部の底部の幅w2=
0.9μmである。また、上記微細パターンにおける溝
の側壁の傾斜角θは65°であった。
角θではなく、上記溝の凸部の頂上の幅w1と、その凸
部の底部の幅w2とを測定することで管理する。即ち、
w2−w1の値を0.3×h<(w2−w1)<h+
0.05の範囲で管理する。
り、(w2−w1)の上限は80°であって、60°,
80°は種々の傾斜角のスタンパで凸部の頂上および底
部の幅を測定し、実験的に求めた値である。
パを用いてホログラム素子Hを製造すると、成形バリ発
生率は5%以下で良好であった。また、1次回折効率は
18%で問題ない値であった。
第1実施形態と同様の洗浄、レジスト塗布、プリベー
ク、露光、現像およびポストベークを行った後、上記第
1実施形態と同様のエッチング装置を用いて上記第1実
施形態と同様のエッチングを行って形成している。
スタンパの形成方法は、上記第1実施形態と同様の洗
浄、レジスト塗布、プリベーク、露光、現像およびポス
トベークを行った後、RIE工程を行う。このRIE工
程では、上記第1実施形態と同様のエッチング装置、つ
まりサムコーインターナショナル研究所社製の10−N
Rドライエッチング装置を用いて2段階のエッチングを
行う。具体的には、第1段階は、入力電力50W、到達
真空度20Paで、使用ガスとしてのO2ガスを50s
ccm導入して1分間の第1のエッチングを行う。この
第1のエッチングでレジストの微細形状が、矩形から台
形もしく微細形状の凸部エッジが丸まるように変化す
る。そして、いったんエッチングを終了し、第2段で
は、入射電力85W、到達真空度2.7Paで、CF4
ガスのみ30sccmを導入して18分間の第2のエッ
チングを行い、トータルの深さ400nmとした。その
後、上記第1実施形態と同様に、O2による残存レジス
トのアッシング、洗浄を行う。
ンの形状は、h=0.38m、w=0.70μmで傾斜角度
θ=70°であった。
子を2P法で製造すると、成形バリ発生率は約5%で良
好であった。また、この時の1次回折効率は18%で問
題ない値であった。
ッチングで形成するから、一定品質のスタンパを得るこ
とができる。
微細パターンの形成は、低コストで量産性に優れてい
る。
スタンパは、第1の実施例と同様に作製した。このスタ
ンパの微細パターン形状はh=0.40μm、w1=1.
02μmで傾斜角度θ≒62°であった。こようなスタ
ンパを用いてホログラム素子を2P法で製造すると、成
形バリ発生率は5%以下で、1次回折効率は18%で良
好であった。
チングによる作製したスタンパを用いて成形した光学素
子の成形状況を示す。上記第1実施形態と同様の洗浄、
レジスト塗布、プリベーク、露光、現像およびポストベ
ークを行った後、上記第1実施形態で使用したエッチン
グ装置で、入力電力85W、使用ガスCF4を80sc
cmとO2ガス2sccmを導入し、400nmの深さ
を得るため25分間のエッチングを行った。そのエッチ
ング後、上記エッチング装置にてO2アッシング(50
W、O2流量50sccm)により残存レジストを除去
した。このように形成されたスタンパにおける微細パタ
ーンの形状はh=0.4μm、w=0.7μmで傾斜角
θ≒55°であった。
いてホログラム素子Hを製造すると、成形バリ発生率は
5%以下であったが、1次回折効率は15%と通常より
3%あまり低下した。また1次回折効率比も0.9を下
回った。
記第1実施形態と同様の工程で微細パターンを作製し、
エッチング工程において、CF4ガス30sccmのみ
を導入し、入射電力85W、到達真空度2.7Pa、2
4分エッチングを行った。このように形成されたスタン
パにおける微細パターンの形状は、h=0.40μm、w
=0.75μmで傾斜角θ≒83°であった。
いてホログラム素子Hを製造すると、成形バリ発生率は
約20%であった。第1の実施例と比べると成形バリ発
生が多発した。
ンパは、微細パターンにおける溝の側壁の表面に対する
傾斜角θは、以下の関係式 Tan−1(4×h×w1 −0.2)<θ<80° h:上記溝の深さ w1:上記溝の側壁によって画成される凸部の頂上の幅 を満たしているから、2P法によって形成する微細パタ
ーンにおける溝の側壁の勾配の精度を高めることができ
る。
ているので、光学素子に生じる成形バリの発生頻度が減
少して、光学素子の量産性を向上させることができる。
の溝の側壁によって画成される凸部の底部の幅w2は、
以下の関係式 0.3×h<(w2−w1)<h+0.05 h:上記溝の深さ w1:上記凸部の頂上の幅 を満たしているから、2P法によって形成する微細パタ
ーンにおける溝の側壁の勾配の精度を高めることができ
る。
式を満たしているので、光学素子に生じる成形バリの発
生頻度が減少して、光学素子の量産性を向上させること
ができる。
パターンを反応性イオンエッチングで形成するから、一
定品質のスタンパを得ることができる。
のエッチングと、この第1のエッチングの選択比よりも
選択比が小さい第2のエッチングとで微細パターンを形
成するから、第1のエッチングの時間を調整すること
で、所定の傾斜角の溝形状を容易に作製することができ
る。
のエッチングを、CF4またはCHF3の反応性イオン
ガスと酸素ガスとを混合して行い、上記第2のエッチン
グを、CF4またはCHF3の反応性イオンガス単体で
行うから、第1のエッチングの時間を調整することで、
所定の傾斜角の溝形状を容易に作製することができる。
を用いてレジストに対して行う第1のエッチングと、C
F4またはCHF3の反応性イオンガスによる第2のエ
ッチングとで微細パターンを形成するから、第1のエッ
チングの時間を調整することで、所定の傾斜角の溝形状
を容易に作製することができる。
の表面のパターンにおける溝の側壁の上記表面に対する
傾斜角θ’は、以下の関係式 Tan−1(4×h’×w1’−0.2)<θ’<80
° h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たしているから、光学特性が良好であり、1次回折
効率や効率比が低下するのを防止できる。
樹脂層の表面の微細パターンにおける溝の頂部の幅
w2’は、以下の関係式 0.3×h’<(w2’−w1’)<h’+0.05 h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たしているから、光学特性が良好であり、1次回折
効率や効率比が低下するのを防止できる。
る、微細パターンにおける溝の側壁の傾斜角θは60°
<θ<70°の範囲内であるから、2P法によって形成
する微細パターンの溝の側壁の勾配の精度をより高める
ことができる。
の範囲内であるから、光学素子に生じる成形バリの発生
頻度がより減少して、光学素子の量産性をより向上させ
ることができる。
樹脂層の表面に対する、微細パターンにおける溝の側壁
の傾斜角θ’が60°<θ’<70°の範囲内であるか
ら、光学特性がより良好であり、1次回折効率や効率比
が低下するのを防止できる。
子をレーザーユニットに取り付けたホログラムレーザー
ユニットの全体構造図である。
よび、ホログラム素子をレーザユニットに固定する工程
のフローチャートである。
成形装置のブロック図である。
ける微細パターンの拡大図である。
子における微細パターンの拡大図である。
造方法のフローチャートである。
法の工程図である。
ある。
ム素子の製造工程図である。
グラム素子の製造工程図である。
る。
である。
成形バリを説明するための図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 微細パターンを表面に有し、上記微細パ
ターンの溝の側壁が上記表面に対して傾斜しているスタ
ンパにおいて、 上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θは、以下の関
係式 Tan−1(4×h×w1 −0.2)<θ<80° h:上記溝の深さ w1:上記溝の側壁によって画成される凸部の頂上の幅 を満たすことを特徴とするスタンパ。 - 【請求項2】 微細パターンを表面に有し、上記微細パ
ターンの溝の側壁が上記表面に対して傾斜しているスタ
ンパにおいて、 上記溝の側壁によって画成される凸部の底部の幅w
2は、以下の関係式 0.3×h<(w2−w1)<h+0.05 h:上記溝の深さ w1:上記凸部の頂上の幅 を満たすことを特徴とするスタンパ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のスタンパの製
造方法であって、 上記微細パターンを反応性イオンエッチングで形成する
ことを特徴とするスタンパの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のスタンパの製造方法に
おいて、 上記微細パターンを、第1のエッチングと、この第1の
エッチングの選択比よりも選択比が小さい第2のエッチ
ングとで形成することを特徴とするスタンパの製造方
法。 - 【請求項5】 請求項4におけるスタンパの製造方法に
おいて、 上記第1のエッチングは、CF4またはCHF3の反応
性イオンガスと酸素ガスとを混合して行い、 上記第2のエッチングは、CF4またはCHF3の反応
性イオンガス単体で行うことを特徴とするスタンパの製
造方法。 - 【請求項6】 請求項3に記載のスタンパの製造方法に
おいて、 上記微細パターンを、酸素を用いてレジストに対して行
う第1のエッチングと、CF4またはCHF3の反応性
イオンガスによる第2のエッチングとで形成することを
特徴とするスタンパの製造方法。 - 【請求項7】 透明基板と、この透明基板の両面にプラ
イマー層を介して設けられた紫外線硬化型樹脂層とを備
え、 上記紫外線硬化型樹脂層の表面に微細パターンが形成さ
れ、上記微細パターンの溝の側壁が上記表面に対して傾
斜している光学素子において、 上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θ’は、以下の
関係式 Tan−1(4×h’×w1’−0.2)<θ’<80
° h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たすことを特徴とする光学素子。 - 【請求項8】 透明基板と、この透明基板の両面にプラ
イマー層を介して設けられた紫外線硬化型樹脂層とを備
え、 上記紫外線硬化型樹脂層の表面に微細パターンが形成さ
れ、上記微細パターンの溝の側壁が上記表面に対して傾
斜している光学素子において、 上記溝の頂部の幅w2’は、以下の関係式 0.3×h’<(w2’−w1’)<h’+0.05 h’:上記溝の深さ w1’:上記溝の底幅 を満たすことを特徴とする光学素子。 - 【請求項9】 微細パターンを表面に有し、上記微細パ
ターンの溝の側壁が上記表面に対して傾斜しているスタ
ンパにおいて、 上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θは60°<θ
<70°の範囲内であることを特徴とするスタンパ。 - 【請求項10】 透明基板と、この透明基板の両面にプ
ライマー層を介して設けられた紫外線硬化型樹脂層とを
備え、 上記紫外線硬化型樹脂層の表面に微細パターンが形成さ
れ、上記微細パターンの溝の側壁が上記表面に対して傾
斜している光学素子において、 上記溝の側壁の上記表面に対する傾斜角θ’は60°<
θ’<70°の範囲内であることを特徴とする光学素
子。
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