JP2003066198A - キャップ殺菌装置および殺菌方法 - Google Patents

キャップ殺菌装置および殺菌方法

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JP2003066198A
JP2003066198A JP2001254144A JP2001254144A JP2003066198A JP 2003066198 A JP2003066198 A JP 2003066198A JP 2001254144 A JP2001254144 A JP 2001254144A JP 2001254144 A JP2001254144 A JP 2001254144A JP 2003066198 A JP2003066198 A JP 2003066198A
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cap
electron beam
opening
light beam
chute
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JP2001254144A
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Shogo Yamaguchi
昇吾 山口
Ryo Murakami
涼 村上
Masashi Hirabayashi
正志 平林
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な内面形状を有するキャップを効率よく
殺菌する。 【解決手段】 電子線照射装置10は,電子線をあらか
じめ定められた幅N1−N2および長さを有する放射範
囲に放射する。縦シュート9は,この放射範囲の長さ方
向に沿って設けられ,電子線の放射源側にキャップ50
の開口部50aを向けるとともに,電子線が放射範囲の
幅方向N1−N2において,軸心Rと天井部50b内面
との交点から天井部50b内面の周縁を経由して円筒部
50cの開口部50c側の端部までを含む範囲を照射す
るように,キャップ50の軸心Rを放射面Mに対して斜
めに保ってキャップ50を搬送する。キャップ50は,
この放射範囲内を通過する間に,軸心Rを中心に少なく
とも1回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ボトルの口を封冠
するキャップの殺菌装置および殺菌方法に関し,特に,
電子線または紫外線をキャップに照射して殺菌を行う殺
菌装置または殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料水や液体調味料等の充填物をボトル
に充填する充填工場では,ボトルに充填物を充填した
後,キャップにより,ボトルの口を封冠するが,この封
冠の前には,キャップの殺菌が行われる。
【0003】キャップの内面に,ボトルと螺合するため
のねじ山,ねじ溝等が設けられている比較的複雑な形状
を有するプラスチック製キャップに対する殺菌は,従
来,キャップの開口部側から,紫外線殺菌ランプにより
紫外線を照射することにより行われている。このような
技術としては例えば,特開平11−263322号公報
記載の「紫外線殺菌装置」がある。この装置は,シュー
ト棒で囲われた搬送シュートの中を所定の姿勢で搬送さ
れるキャップに対して,搬送方向に沿って複数列配置さ
れた紫外線殺菌ランプにより紫外線を照射することによ
り殺菌を行う。
【0004】また近年,紫外線よりも殺菌力に勝る電子
線照射による殺菌装置が現れ始めており,このような技
術として,たとえば医療器具等の殺菌について特開20
00−135274号公報記載の「医療機器の滅菌方法
およびその装置」がある。またキャップや飲料容器等に
ついての殺菌について特開平11−248900号公報
記載の「電子線照射方法およびその装置」が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,このような従
来の公報に記載の装置では,搬送シュートを囲むシュー
ト棒が紫外線を遮るので,複雑な内面形状を有するキャ
ップ等の場合には,内面の殺菌が不十分になり易いとい
う問題がある。特に,紫外線を用いる殺菌では一般に殺
菌力が弱いので,十分な殺菌が行えないおそれが高くな
る。
【0006】また,従来の電子線照射殺菌では,装置が
大形となって設置面積が大きくなるとともにコストが高
くなる。さらに,低エネルギーの電子線照射では複雑な
形状を有する被照射物に対しては,多方向から電子線を
照射する必要があるので,電子線照射装置または被照射
物の姿勢変更装置が複雑になるという欠点がある。
【0007】本発明は,このような背景に基づいてなさ
れたものであり,その目的は,複雑な内面形状を有する
キャップを効率よく殺菌することにある。
【0008】また,本発明の他の目的は,キャップの殺
菌に用いられるキャップ殺菌装置を簡略な構成にするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明によるキャップ殺菌装置は,ボトルの口部が
挿入される開口部と,該開口部に対向した位置に設けら
れ,該ボトルの口部の先端と接触して該口部を封じるた
めの天井部と,該天井部の周縁から該開口部に向けて形
成され,該ボトルの口部に固定される側面部とを有する
キャップに,殺菌力を有する電子線または光線を照射し
て,該キャップを殺菌するキャップ殺菌装置であって,
前記電子線または光線をあらかじめ定められた幅および
長さを有する放射範囲に放射する放射手段と,前記放射
範囲の長さ方向に沿って設けられ,前記電子線または光
線の放射源側に前記キャップの開口部を向けるととも
に,前記電子線または光線が,前記放射範囲の幅方向に
おいて,前記軸心と前記天井部内面との交点から前記天
井部内面の周縁を経由して前記側面部の開口部側の端部
までを含む範囲を照射するように,前記キャップの軸心
を,前記放射範囲の長さ方向の放射面に対して斜めに保
って前記キャップを搬送する搬送手段と,前記キャップ
が前記放射範囲を通過する間に前記軸心を中心に少なく
とも1回転するように,前記キャップに回転を付与して
前記搬送手段に前記キャップを送出する送出手段と,を
備えている。
【0010】本発明によると,殺菌対象となるキャップ
は,回転を付与されて,搬送手段に送出される。この回
転は,あらかじめ定められた幅および長さを有する,電
子線または光線が放射される放射範囲を通過する間に,
その軸心を中心に少なくとも1回転する回転数である。
搬送手段に送出されたキャップは,放射範囲の長さ方向
に沿って搬送される。この搬送中,キャップは,電子線
または光線の放射源側にその開口部を向けるとともに,
電子線または光線が,放射範囲の幅方向において,軸心
と天井部内面との交点から天井部内面の周縁を経由して
側面部の開口部側の端部までを含む範囲を照射するよう
に,その軸心を放射範囲の長さ方向の放射面に対して斜
めに保たれる。
【0011】これにより,キャップが1回転すると,そ
の内面(天井部の内面,側面部の内面)のすべてに電子
線または光線が照射され,内面のすべてを殺菌すること
ができる。また,キャップの天井部および側面部に対し
て,斜め方向から電子線または光線が照射されるととも
に,キャップが回転しながら電子線または光線が照射さ
れるので,複雑な内面形状を有するキャップであって
も,その内面の全域を,確実に,かつ,効率よく殺菌す
ることができる。
【0012】さらに,搬送手段は,キャップを一定の傾
きをもって搬送するだけであるので,キャップの姿勢を
変更する変更装置等を設ける必要はなく,殺菌装置を簡
単な構成のものとすることができる。
【0013】好ましくは,本発明によるキャップ殺菌装
置は,前記搬送手段を挟んで前記放射手段と対向する位
置に,前記放射手段により放射された前記電子線または
光線を前記搬送手段方向に反射する反射板をさらに備え
ている。これにより,キャップの外面等も殺菌すること
ができる。
【0014】さらに好ましくは,前記搬送手段は,前記
キャップに前記電子線または光線が照射されない箇所が
生じない太さを有する,搬送方向に延設された複数の金
属線により構成された搬送シュートである。これによ
り,搬送手段を簡略なものとすることができ,その結
果,コストを低減することができる。また,電子線また
は光線をキャップに確実に照射することができる。
【0015】本発明の一実施の形態においては,前記搬
送手段が,鉛直方向,または,鉛直方向に対して10度
以内の角度を設けて配置される。また,他の実施の形態
では,前記搬送手段が,水平方向,または,水平方向に
対して,前記キャップと該搬送手段との摩擦による減速
が重力の分力によって相殺される角度で傾斜して配置さ
れる。これらにより,キャップは,加速度運動または等
速度運動をしながら,搬送される。
【0016】さらに,本発明の一実態の形態では,前記
送出手段が,前記キャップの側面部外面に接触し,前記
キャップに所定の初速度および回転速度を与えるローラ
であり,あるいは,前記キャップに気体を吹き付けるこ
とより,前記キャップに所定の初速度および回転速度を
与えるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に,本発明の複数の実施の形
態について説明するが,これらの実施の形態は,例であ
って,本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0018】1.第1の実施の形態 図1は,本発明の第1の実施の形態によるプラスチック
キャップ殺菌装置(以下,単に「キャップ殺菌装置」と
いう。)100の正面図(一部断面図)であり,図2
は,キャップ殺菌装置100の左側面図である。図3
は,図1のA部拡大断面図であり,図4は図2のB部拡
大断面図である。図5,図6,図7,および図8は,そ
れぞれ図3のC−C断面図,D−D断面図,E−E断面
図,およびF−F断面図である。
【0019】このキャップ殺菌装置100は,キャップ
セレクタ21,該キャップ殺菌装置100のフレーム
1,受入シュート2,屈曲ガイド部3,ソレノイド4,
キャップ取込ローラ5,サーボモータ6,8,回転付与
ローラ7,縦シュート9,電子線照射装置10,反射板
11,遮蔽ケース12,出口屈曲ガイド部13,および
送出シュート14を備えている。
【0020】このキャップ殺菌装置100によって殺菌
されるプラスチックキャップ(以下,単に「キャップ」
という。)50は,本実施の形態では,ペットボトル等
に取り付けられるほぼ円筒形のキャップであり,底面が
開口し,またその円筒面(側面)内部には,ボトルの口
部に設けられたねじ山およびねじ溝とそれぞれ螺合する
ためのねじ溝およびねじ山が形成されている。
【0021】キャップセレクタ21は,その内部にある
キャップ50を1つずつ,キャップ50の開口部50a
が同じ向きとなるように整えて,受入シュート21に送
出するものである。キャップ50の向きは,その開口部
50aが図1の紙面の裏側に向く向きである。
【0022】受入シュート2は,図示しないブラケット
を介してフレーム1に所定の傾斜角をもって支持され
る。受入シュート2の上端部はキャップセレクタ21
に,その下端部は屈曲ガイド部3にそれぞれ接続されて
いる。そして,受入シュート2は,キャップセレクタ2
1から送られるキャップ50を屈曲ガイド部3に搬送す
る。
【0023】受入シュート2は,図5(図3のC−C断
面図)に示すように,上下それぞれ2本および左右それ
ぞれ2本の合計8本の金属線(例えばSUS)2aによ
り構成される。これらの金属線2aは,キャップセレク
タ21から屈曲ガイド部3に延設される。そして,これ
ら延設された金属線2aにより囲まれた空間により,キ
ャップ50の通路が形成される。キャップセレクタ21
と屈曲ガイド部3との間には,これらの金属線2aを固
定支持する固定フレーム2cが数箇所に設けられてい
る。
【0024】キャップ50の通路の断面は,キャップ5
0が同じ姿勢を維持するとともに,滑らかに通過するよ
うに,キャップ50の側面視外形とほぼ同じ大きさまた
は側面視外形よりも僅かに大きい程度に設定されてい
る。
【0025】通路内に送出されたキャップ50は,同じ
姿勢を保った状態で,重力に従って屈曲ガイド部3に向
かって搬送される。複数のキャップ50が通路内に存在
する場合には,これらキャップ50は,屈曲ガイド部3
を通過するまで,互いに接触した状態で一時的に貯留さ
れる。
【0026】屈曲ガイド部3は,受入シュート2の下端
部と縦シュート9の上端部とを連結し,受入シュート2
から搬送されるキャップ50を縦シュート9に案内する
ものである。
【0027】屈曲ガイド部3の内部には,キャップ50
が通過するための屈曲通路3aが形成されている。屈曲
通路3aは,正面視(図1)略「く」の字(平仮名)型
で,キャップ50が滑らかに移動できるようにカーブし
ている。屈曲通路3aの断面は,受入シュート2の通路
の断面とほぼ同じ形状(すなわちキャップ50の側面視
外形とほぼ同じ形状またはこれより僅かに大きい形
状))に形成されている。また,屈曲通路3aの上端部
(入口部)は,受入シュート2の下端部に,受入シュー
ト2の傾斜角とほぼ同じ傾斜角により接続されている。
その下端部(出口部)は,縦シュート9の上端部に,縦
シュート9の方向とほぼ同じ方向で接続されている。こ
の通路3aによって,キャップ50は,受入シュート2
から斜め方向に受け取られ,鉛直方向に向かってカーブ
して縦シュート9に送出される。
【0028】通路3aの上端部近傍には,電磁ソレノイ
ドにより構成されるソレノイドストッパ4が設けられて
いる。ソレノイドストッパ4は,待機時(非通電時)に
はプランジャ4aを通路3a内に突出させ(図3の仮想
線参照),該プランジャ4aによって,受入シュート2
からのキャップ50を係止する。これにより,キャップ
50が重力によって通路3a内を転がり落ちるのが防止
される。一方,ソレノイドストッパ4は,通電時にはプ
ランジャ4aを引き込む。これにより,プランジャ4a
によるキャップ50の係止が解除され,キャップ50は
重力にしたがって通路3a内を進入する。
【0029】通路3aにおけるプランジャ4aの下流側
には,キャップ取込ローラ(摩擦ローラ)5および回転
付与ローラ(摩擦ローラ)7が,キャップ50の側面部
(円筒部)を挟持するように,対向して設けられてい
る。前者は通路3aの内側(図3の右側)に,後者は通
路3aの外側(図3の左側)に,それぞれ設けられてい
る。
【0030】両ローラ5,7の幅は,キャップ50の側
面部の高さ(開口部から天井部までの高さ)よりも小さ
く設定され,そのローラ面には,弾性を有する摩擦部材
(たとえばゴム(ウレタンゴム等),樹脂等)が取り付
けられている。両ローラ5,7のローラ面は,ともに通
路3a内に突出し,両ローラ面間の距離は,キャップ5
0の直径よりも僅かに小さく設定されている。したがっ
て,キャップ50が両ローラ5,7間を通過する際に,
両ローラの摩擦部材はキャップ50により押し込まれて
僅かに窪み,キャップ50は両ローラ5,7に挟持され
て通過することとなる。
【0031】両ローラ5,7は,サーボモータ6,8の
各回転軸にそれぞれ取り付けられ,両サーボモータ6,
8の回転に伴って回転する。
【0032】屈曲通路3に進入したキャップ50は,ま
ず,サーボモータ8により回転しているキャップ取込ロ
ーラ5のローラ面に接触し,ローラ面との摩擦により,
速度を制御される。このように,キャップ取込ローラ5
は,主としてキャップ50の受入速度の制御に用いられ
る。したがって,受入速度が適切なものとなるように,
サーボモータ8の回転速度が調整される。
【0033】その後,キャップ50は,サーボモータ6
により回転している回転付与ローラ7のローラ面にも接
触し,両ローラ5,6の間を挟持されて通過する。
【0034】回転付与ローラ7の回転方向および回転速
度は,キャップ取込ローラ5の軸心(中心軸)Rを中心
とした回転方向および回転速度と相俟って,キャップ5
0の通過速度,2つのキャップ50間の間隔(ピッ
チ),およびキャップ50の回転速度を決定する。この
ように,回転付与ローラ7は,主としてキャップ50の
回転速度の制御に用いられる。
【0035】キャップ50の回転速度および通過速度
(初速度)は,後述する距離Lも考慮して,キャップ5
0が距離Lを通過する間に少なくとも1回転,好ましく
は数回転するように,両ローラ5,7により制御され
る。
【0036】縦シュート9は,ほぼ鉛直方向,または,
鉛直方向に対して,図1において,屈曲ガイド部3を支
点に時計方向もしくは反時計方向に10度以内の角度
(好ましくは5〜10度)の傾斜を設けて配置される。
これにより,縦シュート9内において,キャップ50は
重力により落下しながら,電子線を照射される。
【0037】縦シュート9の上端部は屈曲ガイド部3
に,その下端部は出口屈曲ガイド部13にそれぞれ接続
されている。図8(図3のF−F断面図)に示すよう
に,縦シュート9は,4方それぞれ2本の合計8本の金
属線(たとえばステンレス線)9aにより構成される。
これらの金属線9aは,屈曲ガイド部3から出口屈曲ガ
イド部13に延設されている。これら延設された金属線
9aにより囲まれた空間により,キャップ50の通路が
形成されている。
【0038】この通路の断面積は,屈曲通路3aのそれ
とほぼ同じに設定されている。したがって,キャップ5
0は,その軸心Rを中心に回転しながら落下することは
できるが,それ以外の方向への回転,姿勢の変位等を行
うことはできないようになっている。キャップ50は,
この通路内を,その開口部50aが図8の上方(図1の
紙面の裏側)に向いた状態で通過する。
【0039】金属線9aには,キャップ50の接触に伴
う振動を抑制し,あるいは,キャップ50の落下方向を
一定とするように,張力が与えられている。また,金属
線9aの太さ(たとえば直径)は,後述するように,電
子線照射装置10の電子線が金属線9aに遮られること
により,キャップ50に電子線の未照射箇所ができない
ような細さに設定されている。この太さは,電子線の回
折の度合い等を考慮して,実験,実際の運用等に基づき
決定され,たとえば0.6mm程度に設定される。
【0040】キャップ50は,キャップ取込ローラ5と
回転付与ローラ7の間を通過する際に,所定の回転速度
を伴う初期速度を与えられ,縦シュート9内を,重力に
従って速度を増加させながら金属線9aに接触しながら
落下する。
【0041】電子線照射装置10は,本実施の形態で
は,低エネルギーのホーン型電子線照射装置により構成
される。この電子線照射装置10は,図8に示すよう
に,キャップ50の開口部50a側からキャップ50に
電子線を照射するように配置されている。
【0042】電子線は,鉛直方向においては,区間L
(図1および図2参照)を,縦シュート9に沿って斜め
上方から斜め下方(およびその逆方向)に走査され,放
射される。また,電子線は,水平方向においては,図8
に示す走査面(鉛直面)Mを中心に,左右に所定の角度
の走査面(鉛直面)N1およびN2で囲まれた範囲内に
放射される。
【0043】区間Lの長さは,前述したキャップ50の
回転速度および通過速度を考慮して,キャップ50が区
間Lを通過する間に少なくとも1回転,好ましくは数回
転する長さ(例えば60cm程度)に設定される。
【0044】走査面(中心面)Mは,図8に示すよう
に,キャップ50の軸心Rに対して所定の角度θ(≠
0)を形成して,斜めになるように設定される。
【0045】この所定の角度θは,天井部50bの内面
と軸心Rとの交点の位置(すなわち天井部50bの内面
の中心)から天井部50b内面の周縁を経由して円筒部
50cの開口部50a側の端部までを含む範囲が,電子
線照射範囲(走査面N1からN2までの範囲)内に収ま
る角度(たとえば30度)に設定される。このようにキ
ャップ50を所定の角度θ傾けることにより,キャップ
50が少なくとも1回転すると,天井部50bの内面お
よび円筒部50の内面のすべてに電子線を照射すること
ができる。
【0046】なお,中心面Mはキャップ50の天井部5
0bの内面の周縁(すなわち天井部50bと円筒面50
cとの接続部)近傍を通るように設定されることが好ま
しい。
【0047】反射板11は,電子線照射装置10から放
射された電子線を反射するものである。この反射板11
は,縦シュート9(すなわちキャップ50)を挟んで,
電子線照射装置10と対向する位置に配置される。反射
板11の鉛直方向の長さは,距離L以上に設定され,ま
た,その幅は,電子線照射範囲である走査面N1〜N2
を包含する幅に設定される。好ましくは,図8に示すよ
うに,照射板11の面は照射面Mと垂直にされ,また,
幅方向の両端部は,電子線照射装置10に向かって屈曲
し,照射範囲N1−N2を覆うように構成される。
【0048】反射板11をこのように構成することによ
り,反射板11により反射された電子線により,キャッ
プ50の天井部50bの外面および円筒部50bの外面
にも電子線が照射される。
【0049】遮蔽ケース12は,電子線照射装置10に
より放射される電子線,および,反射板12により反射
される電子線が外部に漏出しないように,電子線照射装
置10,反射板12,縦シュート9等を覆い,電子線を
遮蔽するものである。
【0050】電子線の照射を受けながら縦シュート9を
落下したキャップ50は,その後,出口屈曲ガイド部1
3を介して,送出シュートを通過し,キャッパ22に送
られる。キャッパ22では,ボトルにキャップ50を封
冠する処理が行われる。
【0051】なお,屈曲ガイド部3および出口屈曲ガイ
ド部13は,遮蔽ケース12と一体に形成され,漏出す
る電子線を少なくするために屈曲されている。
【0052】次に,上記構成を有するキャップ殺菌装置
100の作用を説明する。
【0053】キャップセレクタ21から受入シュート2
を介して屈曲ガイド部3に送られたキャップ50は,ソ
レノイドストッパ4により停止される。ソレノイドスト
ッパ4が開くと,キャップ50は屈曲通路3aに進入
し,下部がキャップ取込ローラ5と接触して進行速度を
変じた後屈曲して下方に向かう。
【0054】続いて,キャップ50は,キャップ取込ロ
ーラ5と回転付与ローラ7とにより挟持され,所定の落
下初速度および回転速度を与えられ,一定の間隔(ピッ
チ)で順次縦シュート9に送出される。
【0055】キャップ50は,縦シュート9内を,軸心
Rをほぼ水平の一定方向に維持した状態で,軸心Rを中
心に回転しながら落下する。この時,キャップ50は,
重力により加速される一方,金属線9aに接触すること
により,僅かに減速される。
【0056】キャップ50は,縦シュート9の区間Lを
通過する間に,少なくとも1回転,好ましくは複数回転
する。なお,この回転が,キャップ50と金属線9aと
の接触による減速で阻害されないように,ローラ5,7
によりキャップ50に付与される回転速度が決定される
とともに,四方を取り囲む金属線9aの一方にのみキャ
ップ50が接触する等の工夫がなされる。
【0057】電子線は,キャップ50の開口部50a側
から照射される。照射面Mは天井部50bの内面周縁部
近傍を通り,かつ,照射範囲はN1−N2内であるの
で,キャップ50が軸心Rを中心に少なくとも1回転す
ることによって,キャップ50の内面(天井部50bの
内面および円筒部50cの内面)の全て,および,円筒
部50cの外面に,電子線が照射される。また,反射板
11により反射された電子線によって,キャップ50の
天井部50bの外面の全て,および,円筒部50cの外
面にも,電子線が照射される。これにより,キャップ5
0の内面および外面の全域に電子線が照射され,殺菌が
行われる。
【0058】また,キャップ50の内面,特に円筒部5
0cの内面に,ねじ山やねじ溝等の凹凸が設けられてい
ても,電子線が軸心Rに対して斜め方向から照射される
とともに,キャップ50が回転することによって,電子
線を全面に照射することができる。
【0059】なお,電子線照射装置10から照射される
電子線の一部は,金属線9aにより遮られるが,金属線
9aは前述した太さに設定されているので,金属線9a
によって,電子線が照射されない箇所がキャップ50に
生じることはない。
【0060】キャップ50は,縦シュート50において
電子線の照射を受けた後,出口屈曲ガイド部13および
送出シュート14を通過してキャッパ22に送出され
る。
【0061】2.第2の実施の形態 図9は,本発明の第2の実施の形態によるキャップ殺菌
装置200を示す斜視図である。図10は同側面図(一
部断面図),図11は同平面図(一部断面図)である。
また,図12は図10のG部拡大図であり,図13は屈
曲部26の拡大断面図(側面図)である。なお,屈曲部
26は,後述するようにカーブしているが,図13は,
このカーブを平面的に図示している。
【0062】キャップ殺菌装置200は,充填室内に設
けられている。このキャップ殺菌装置200は,図示し
ないキャップ供給機からキャップ50を供給するエアコ
ンベア23,キャップセレクタ24,受入シュート2
5,屈曲ガイド部26,ソレノイドストッパ27,初速
付与ローラ28,サーボモータ29,横シュート30,
出口屈曲ガイド31,電子線照射装置32,電子線の反
射板33,遮蔽ケース34,および送出シュート35を
備えている。
【0063】未殺菌のキャップ50は,まず充填室外の
キャップ供給機(図示略)からエアコンベア23によっ
てキャップセレクタ24に空送される。キャップセレク
タ24は,前述した第1の実施の形態におけるキャップ
セレクタ21と同様のものであり,キャップ50を,軸
心Rをほぼ水平の一定方向にした同じ姿勢(開口部50
aが図10における紙面の表側,図11における下側の
向き)で受入シュート25に供給するものである。
【0064】受入シュート25は,第1の実施の形態の
受入シュート2と同様(図5参照)のものであり,屈曲
ガイド部26に設けられたソレノイドストッパ27によ
って係止された1または2以上のキャップ50を一時的
に貯留する。
【0065】屈曲ガイド部26は,屈曲ガイド部3と同
様に,キャップ50が通過するための屈曲通路26aが
形成されている。屈曲通路26aは,受入シュート25
と,受入シュート25に対して平面視略垂直に設けられ
た横シュート30とを接続するものである。このため,
屈曲通路26aは,平面視において,角度90度で,か
つ,キャップ50が滑らかに移動できるように曲線を描
いてカーブしている。
【0066】屈曲通路26aの断面は,受入シュート2
5の通路の断面とほぼ同じ形状に形成されている。
【0067】屈曲通路26aは,図13に示すように,
通路26a1,26a2,および26a3とから構成さ
れる。通路26a1は,受入シュート25の接続部に設
けられ,受入シュート25と同じ方向で,かつ,同じ傾
斜を有する。通路26a3は,横シュート30の接続部
に設けられ,横シュート30と同じ方向で,かつ,水平
に形成されるとともに,断面の中心線が電子線照射装置
32の照射面M(本実施の形態ではほぼ水平面)に対し
て傾くように形成される。図12は,横シュート30の
断面図であるが,通路26a3の断面も,横シュート3
0の断面と同じ傾きを有する。通路26a2は,通路2
6a1と26a3とを接続するものであり,水平傾角お
よび断面形の傾斜を,通路26a1のものから通路26
a3のものに次第に変化させながら平面視90度に滑ら
かにカーブしている。
【0068】通路26a1の上部には,ソレノイドスト
ッパ27が設けられている。ソレノイドストッパ27
は,第1の実施の形態のソレノイドストッパ4と同じ構
造のもので,プランジャ27a(図13参照)を屈曲通
路26a内に突出/引込可能に構成されている。
【0069】通路26a3の上部には,第1の実施の形
態の回転付与ローラ7と同様の構造を有する初速付与ロ
ーラ28が,そのローラ面を通路26a3内に突出させ
た状態で設けられている。この初速付与ローラ28は,
屈曲ガイド部26の側壁に固設されたサーボモータ29
の出力軸に取り付けられ,サーボモータ29により回転
駆動される。
【0070】初速付与ローラ28のローラ面の下端と通
路26a3の底壁面との間の距離はキャップ50の直径
より僅かに小さくなっている。このため,キャップ50
が通過する際に,初速付与ローラ28のローラ面に設け
られた弾性部材が僅かに凹み,キャップ50は,初速付
与ローラ28と通路26a3との間に挟持される。これ
により,キャップ50には,初速付与ローラ28の回転
による回転速度および初速度を与えられ,横シュート3
0に放出される。
【0071】サーボモータ29による初速付与ローラ2
8の回転速度は,横シュート30において,キャップ5
0が,電子線照射装置32により電子線を照射される区
間L(図示略)を通過する間に,少なくとも1回転,好
ましくは数回転する速度に設定する。この回転速度の具
体的な値は,電子線照射が行われる距離を考慮して,実
験,実際の運用等に基づいて定められる。
【0072】横シュート30は,第1の実施の形態の縦
シュート9と同様に,張力を与えられた8本の金属線3
0aで形成された通路を有する。図12に示すように,
横シュート30の通路の断面は,その中心線(キャップ
50の軸心でもある。)が,電子線照射装置32の照射
面Mに対して角度θ(θ≠0,例えばθ=30度)を形
成するように傾いている。なお,キャップ50は,横シ
ュート30において,滑りのない回転状態となり,摩擦
によるキャップ50の減速は比較的小さい。
【0073】電子線照射装置32は,電子線照射装置1
0と同じものであり,図12に示すように,走査面Mを
中心に,走査面N1〜N2の範囲内で,かつ,放射区間
Lにおいて,電子線を放射する。走査面Mは,本実施の
形態では,ほぼ水平に,かつ,第1の実施の形態と同様
に,キャップ50の天井部50bの周縁部近傍を通過す
るように設定されている。この照射面Mとキャップ50
の軸心とは,前述したように,角度θを形成している。
【0074】反射板33は,反射板11と同様に構成さ
れ,電子線照射装置32から放射された電子線を反射す
るものである。この反射板33は,横シュート30(す
なわちキャップ50)を挟んで,電子線照射装置32と
対向する位置に配置される。
【0075】出口屈曲ガイド31は,屈曲ガイド部26
と同様に平面視90度の角度で緩やかにカーブして,そ
の断面が横シュート30と同じ断面積を有する屈曲通路
31aを備えている。この屈曲通路31aは,水平に形
成された後,90度曲がって下方に傾斜して送出シュー
ト35に接続されている。送出シュート35は,第1の
実施の形態における送出シュート14を同じ構成を有す
る。
【0076】第2の実施の形態による電子線照射装置の
作用について説明する。
【0077】ソレノイドストッパ27に通電してプラン
ジャ27aを引き上げると,キャップ50は重力によっ
て屈曲通路26a1および26a2を通過し,90度方
向を変えて,屈曲通路26a3に進入する。
【0078】屈曲通路26a3において,該通路26a
3の形状によって,キャップ50は,その50aを電子
線照射装置32側に向けるとともに,その軸心Rを走査
面Mに対して角度θを形成するように,姿勢を変位させ
る。そして,キャップ50は,初速付与ローラ28によ
り,所定の初速度と回転速度とを付与されて,横シュー
ト30に送出される。
【0079】キャップ50は,横シュート30の区間L
を通過する間に少なくとも1回転しながら,電子線照射
装置32および反射板33により電子線を照射される。
第1の実施の形態と同様に,キャップ50の軸線と走査
面Mとの間に角度θが設けられ,かつ,キャップ50は
区間Lを通過する間に少なくとも1回転するので,キャ
ップ50の表面の全域に電子線を照射することができ,
これにより,キャップ50の全面を殺菌することができ
る。
【0080】キャップ50は,横シュート30を通過し
た後,出口屈曲ガイド31を経て送出シュート35に入
り,重力によってキャッパ22に供給される。
【0081】3.第3の実施の形態 第2の実施の形態における屈曲ガイド部26(図13参
照)を図14に示すように構成することができる。
【0082】通路26a1の上部には,第2の実施の形
態(図13参照)と同様に,ソレノイドストッパ27が
設けられている。一方,通路26a3の上部には,初速
付与ローラ28およびサーボモータ29の代わりに,プ
ッシャノズル36が形成されている。
【0083】このプッシャノズル36は,屈曲ガイド部
26の上部において,キャップ50の搬送方向上流側か
ら下流側に向けて,斜め上方から斜め下方の方向に形成
されている。プッシャノズル36の吹出口(下端部)
は,通路26a3の上部において,斜め上方から斜め下
方に,かつ,搬送方向下流側の方向に向いている。ま
た,プッシャノズル36の上端部は,図示しない開閉弁
を介して配管37に接続されている。配管37には,ク
リーンエア供給源(図示略)からクリーンエアが供給さ
れる。
【0084】これにより,プッシャノズル36には,ク
リーンエアが供給され,供給されたクリーンエアは,吹
出口から通路26a3内に,キャップ50の搬送方向下
流側に向けて噴射されるようになっている。キャップ5
0は,噴射されたクリーンエアによって,第2の実施の
形態と同様の初速度および回転速度を付与されて,横シ
ュート30に送出される。クリーンエアの噴射速度は,
この初速度および回転速度をキャップ50に付与できる
ように調整される。
【0085】このような第3の実施の形態による屈曲ガ
イド部26により,キャップ50は,以下のように,横
シュート30に送出され,電子線の照射を受ける。
【0086】すなわち,屈曲通路26a3に進入したキ
ャップ50は,プッシャノズル36の吹出口から噴射さ
れたクリーンエアにより,所定の初速度および回転速度
を付与されて,横シュート30に送出される。そして,
横シュート30の区間Lを通過する間に少なくとも1回
転しながら,電子線を照射される。この第3の実施の形
態によって,キャップ50の全面に電子線を照射でき,
殺菌することができる。
【0087】なお,プッシュノズル36から噴出したク
リーンエアは,膨張して屈曲通路31aから排出され,
キャップ50を横シュート30に押し出すように働き,
摩擦によるキャップ50の減速は第2実施形態の場合よ
り少ない。
【0088】4.第4の実施の形態 屈曲ガイド部26のさらに他の構成として,図15に示
す構成がある。第2および第3の実施の形態と同様に,
通路26a1の上部には,ソレノイドストッパ27が設
けられている。また,通路26a3の上部には,初速付
与ローラ28(図示略)またはプッシャノズル36(図
示略)が設けられる。
【0089】横シュート30は,電子線照射装置32の
遮蔽ケース34とともに水平面に対して所定の角度(水
平傾角)δ(≠0)の勾配を有し,搬送方向上流側から
下流側に向けて下降している。この水平傾角δは,遮蔽
ケース34の載置台の一方の高さを調節できるねじを備
えた脚(図示略)によって微調整可能となっている。通
路26a3は,遮蔽ケース34とともに傾斜するので,
通路26a2は,傾斜する通路26a2’となる。
【0090】水平傾角δは,キャップ50と横シュート
30との間の動摩擦角より僅かに大きな角度に調整され
る。
【0091】このような第4の実施の形態による屈曲ガ
イド部26により,キャップ50は,以下のように,横
シュート30に送出され,電子線の照射を受ける。
【0092】すなわち,キャップ50は,その天井部を
電子線照射装置32から遠ざかる方向で,かつ,斜め下
方に向けた姿勢で通路26a3に入り,初速付与ローラ
28またはプッシュノズル36によって所定の初速度お
よび回転速度を付与されて,横シュート30内に送出さ
れる。
【0093】横シュート30において,キャップ50が
横シュート30から受ける摩擦力は勾配によって生ずる
重力の傾斜方向の分力で補償される。したがって,キャ
ップ50が横シュート30を移動する速度は初速度とほ
ぼ同じに保たれ,キャップ50は等速度運動をする。そ
して,キャップ50は,前述した第2および第3の実施
の形態と同様に,電子線照射を受けて,殺菌される。
【0094】なお,これまで述べた第1〜第4の実施の
形態では,電子線照射装置により照射される電子線によ
り殺菌を行っているが,これらの実施の形態における電
子線照射装置を紫外線照射装置に置き換え,紫外線を照
射して,殺菌を行うこともできる。
【0095】
【発明の効果】本発明によると,一方向にのみ走査する
照射装置を用い,照射域でのプラスチックキャップの搬
送は細い金属線で形成したシュート内を回転させながら
垂直方向に自由落下させるか,或いは水平方向又は傾斜
した方向に転動させて行い,プラスチックキャップへの
照射方向の変化をプラスチックキャップを回転させて行
う。したがって, (1)電子線または紫外線の妨害物が無いので殺菌性能
が向上する。
【0096】(2)コンベアを用いないので装置の構造
が簡潔となり,小形に纏まるのでコストの低減ができる
とともに生産ライン中の設置が容易となる。
【0097】(3)電子線遮蔽構造も含めた電子線照射
装置の仕様が簡単になりコスト低減ができる。
【0098】(4)洗浄等の衛生環境の維持が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプラスチック
キャップ殺菌装置の正面図(一部断面図)である。
【図2】図1の一部を断面図とした左側面図である。
【図3】図1のA部拡大断面図である。
【図4】図2のB部の拡大図断面である。
【図5】図3のC−C断面図である。
【図6】図3のD−D断面図である。
【図7】図3のE−E断面図である。
【図8】図3のF−F断面図である。
【図9】本発明の第2〜第4の実施形態によるキャップ
殺菌装置の充填室内の配置を示す斜視図である。
【図10】図9の平面図(一部断面図)である。
【図11】図9の平面図(一部断面図)である。
【図12】図10のG部拡大図である。
【図13】第2の実施の形態によるキャップ殺菌装置の
屈曲ガイド部の展開断面図である。
【図14】第3の実施の形態によるキャップ殺菌装置の
屈曲ガイド部の展開断面図である。
【図15】第4の実施の形態によるキャップ殺菌装置の
屈曲ガイド部の展開断面図である。
【符号の説明】
2 受入シュート 3 屈曲ガイド部 3a 屈曲通路 4 ソレノイドストッパ 5 キャップ取込ローラ 6 サーボモータ(キャップ取込ローラ用) 7 回転付与ローラ 8 サーボモータ(回転付与ローラ用) 9 縦シュート 10,32 電子線照射装置 25 受入シュート 26 屈曲ガイド部 27 ソレノイドストッパ 28 初速付与ローラ 29 サーボモータ 30 横シュート 11,33 反射板 36 プッシュノズル 50 プラスチックキャップ 50a 開口部 50b 天井部 50c 円筒部(側面部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 正志 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトルの口部が挿入される開口部と,該
    開口部に対向した位置に設けられ,該ボトルの口部の先
    端と接触して該口部を封じるための天井部と,該天井部
    の周縁から該開口部に向けて形成され,該ボトルの口部
    に固定される側面部とを有するキャップに,殺菌力を有
    する電子線または光線を照射して,該キャップを殺菌す
    るキャップ殺菌装置であって,前記電子線または光線を
    あらかじめ定められた幅および長さを有する放射範囲に
    放射する放射手段と,前記放射範囲の長さ方向に沿って
    設けられ,前記電子線または光線の放射源側に前記キャ
    ップの開口部を向けるとともに,前記電子線または光線
    が,前記放射範囲の幅方向において,前記軸心と前記天
    井部内面との交点から前記天井部内面の周縁を経由して
    前記側面部の開口部側の端部までを含む範囲を照射する
    ように,前記キャップの軸心を,前記放射範囲の長さ方
    向の放射面に対して斜めに保って前記キャップを搬送す
    る搬送手段と,前記キャップが前記放射範囲を通過する
    間に前記軸心を中心に少なくとも1回転するように,前
    記キャップに回転を付与して前記搬送手段に前記キャッ
    プを送出する送出手段と,を備えているキャップ殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記搬送手段を挟ん
    で前記放射手段と対向する位置に,前記放射手段により
    放射された前記電子線または光線を前記搬送手段方向に
    反射する反射板をさらに備えているキャップ殺菌装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記搬送手
    段は,前記キャップに前記電子線または光線が照射され
    ない箇所が生じない太さを有する,搬送方向に延設され
    た複数の金属線により構成された搬送シュートである,
    キャップ殺菌装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て,前記搬送手段が,鉛直方向,または,鉛直方向に対
    して10度以内の角度を設けて配置される,キャップ殺
    菌装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て,前記搬送手段が,水平方向,または,水平方向に対
    して,前記キャップと該搬送手段との摩擦による減速が
    重力の分力によって相殺される角度で傾斜して配置され
    る,キャップ殺菌装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記送出手段が,前記キャップの側面部外面に接触
    し,前記キャップに所定の初速度および回転速度を与え
    るローラである,キャップ殺菌装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記送出手段が,前記キャップに気体を吹き付ける
    ことより,前記キャップに所定の初速度および回転速度
    を与えるものである,キャップ殺菌装置。
  8. 【請求項8】 ボトルの口部が挿入される開口部と,該
    開口部に対向した位置に設けられ,該ボトルの口部の先
    端と接触して該口部を封じるための天井部と,該天井部
    の周縁から該開口部に向けて形成され,該ボトルの口部
    に固定される側面部とを有するキャップに,殺菌力を有
    する電子線または光線を照射して,該キャップを殺菌す
    るキャップ殺菌方法であって,あらかじめ定められた幅
    および長さを有する,前記電子線または光線が放射され
    る放射範囲を前記キャップが通過する間に,該キャップ
    がその軸心を中心に少なくとも1回転するように回転を
    付与して該キャップを送出し,前記放射範囲の長さ方向
    に沿って前記送出したキャップを搬送し,かつ,前記電
    子線または光線の放射源側に前記キャップの開口部を向
    けるとともに,前記電子線または光線が,前記放射範囲
    の幅方向において,前記軸心と前記天井部内面との交点
    から前記天井部内面の周縁を経由して前記側面部の開口
    部側の端部までを含む範囲を照射するように,前記キャ
    ップの軸心を,前記放射範囲の長さ方向の放射面に対し
    て斜めに保って前記キャップを搬送する,キャップ殺菌
    方法。
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