JP2003065997A - バイオセンサ - Google Patents
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Abstract
電極系に達し、高精度で応答性に優れたコレステロール
センサを提供する。 【解決手段】 絶縁性基板、電極系、試薬を含む反応
層、前記電極系と前記反応層とを含む試料液供給路、試
料液供給部、および前記試料液供給路と試料液供給部と
の間に設けられたフィルタを具備するバイオセンサにお
いて、前記フィルタを前記試料液供給路内に侵入させ
ず、前記試料液が前記フィルタを通過する方向を垂直方
向とし、さらに前記血漿が前記試料液供給路の開口部か
ら前記空気孔に向かって通過する方向を水平方向になる
ように設計する。
Description
について、迅速、高感度、かつ簡便に定量することがで
きるバイオセンサ、特にコレステロールセンサに関す
る。
センサについて説明する。代表的なものとして、絶縁性
の基板上にスクリーン印刷などの方法により、少なくと
も測定極および対極を含む電極系を形成し、この電極系
上に、親水性高分子、酸化還元酵素および電子メディエ
ータを含む酵素反応層を形成して得られるグルコースセ
ンサがある。酸化還元酵素にはグルコースオキシダーゼ
が、また電子メディエータにはフェリシアン化カリウ
ム、フェロセン誘導体、キノン誘導体などの金属錯体や
有機化合物などがそれぞれ用いられる。酵素反応層に
は、必要に応じて緩衝剤が加えられる。
を含む試料液を滴下すると、酵素反応層が溶解して、酵
素と基質が反応し、この反応に伴い電子メディエータが
還元される。酵素反応終了後、この還元された電子メデ
ィエータを電気化学的に酸化する酸化電流値から試料液
中の基質濃度を求めることができる。このタイプのグル
コースセンサでは、酵素反応の結果生じた電子メディエ
ータの還元体を電極で酸化し、その酸化電流値からグル
コース濃度を求める。このようなバイオセンサは、測定
対象物質を基質とする酵素を用いることで、様々な物質
に対する測定が原理的には可能である。例えば、酸化還
元酵素にコレステロールオキシダーゼまたはコレステロ
ールデヒドロゲナーゼを用いれば、各種医療機関で診断
指針に用いられる血清中のコレステロール値を測定する
ことができる。
進行は非常に遅いので、適切な界面活性剤を添加するこ
とにより、コレステロールエステラーゼの活性を向上さ
せ、全体の反応に要する時間を短縮することができる。
しかし、反応系に界面活性剤が含まれることから、界面
活性剤が血球に悪影響を及ぼすため、グルコースセンサ
のように全血そのものを測定することは不可能である。
センサ内に供給するために、試料液供給路の開口部付近
にフィルタ(血球ろ過部)を設ける提案がなされてい
る。図9に、血液を分離するメカニズムを説明するため
のフィルタ装置の概略断面図を示す。血球を分離する方
法としては、図9の(a)に示すように、血液をフィ
ルタの一次側部分の側端部に滴下して、水平方向におい
てろ過し、フィルタの二次側部分の端部から血漿をにじ
み出させる水平分離(Lateral Separation)方式、図9
の(b)に示すように、血液をフィルタの上表面に直
接滴下して、垂直方向においてろ過し、前記フィルタの
底面またはその付近の端部から血漿をにじみ出させる垂
直分離(Vertical Separation)方式、および図9の
(c)に示すように、血液をフィルタの一次側部分の
上表面に直接滴下して、垂直方向においてろ過するとと
もに水平方向においてもろ過し、フィルタの二次側部分
の端部から血漿がにじみ出る複合分離(Combination)
方式の3種類がある。従来からは、水平分離(例えば特
願2000−399056号明細書)または複合分離
(例えば特願2001−152868号明細書)が用い
られている。
方が適していないと、フィルタ内に捕捉される血球が破
壊され、ヘモグロビンが溶出してしまう。ヘモグロビン
程度にまで小さくなると、血球成分をフィルタでろ過す
ることが困難となり、試料液供給路内にヘモグロビンが
流入し、測定誤差の原因となってしまう。これは、試料
液を吸収する前のフィルタの厚みと、試料液を吸収した
後に膨張したフィルタの厚みとの差が、フィルタを上下
から保持している押さえ部の間隔と適合していない点に
原因があると考えられる。フィルタを上下から保持して
いる押さえ部の間隔が、膨張したフィルタの厚みに対し
て狭すぎると、フィルタの膨張が妨げられる。そして、
膨張が妨げられたフィルタの孔径は十分に広がることが
できず、浸透してきた血球を破壊してしまうのである。
リット値(赤血球容積比)が異なり、これに起因してフ
ィルタの膨張の程度も異なるため、あらかじめ膨張した
フィルタの厚みを想定して前記押さえ部の上下の間隔を
広めに設定すると、保存期間中にフィルタがずれてしま
うおそれがある。この問題を解決するために、複合分離
方式において、前記フィルタ表面を保持する押さえ部
を、前記フィルタのいずれかの部分において、前記フィ
ルタの上下いずれか一方とだけ接触するようにすること
が考えられている(例えば特願2001−152868
号明細書)。
押さえ部の間の距離が、試料液を吸収して膨張したフィ
ルタの厚みに適合しなくても、フィルタの膨張が妨げら
れることがなく、さらに膨張が妨げられることによって
起こる血球破壊に起因する測定誤差を回避することがで
きる。すなわち、前記フィルタを保持する押さえ部が、
前記フィルタの上下から押さえていないことにより、フ
ィルタが膨張した際、押さえ部以外の試料液供給部、お
よび空隙部の部分において膨張することが可能となり、
フィルタの孔径が自由に変化することができ、血球破壊
が起こることがない。
は、試料液の量を低減する方法としては有効であるが、
得られるバイオセンサの構造が複雑になるという問題が
あった。例えば、垂直方向への陰影図において三角形状
を有する平らなフィルタを用いる場合、先端部(頂点部
分)を試料液供給路の開口部(幅0.8mm)の内側に
約1mmでも挿入することが、製造上非常に困難であっ
た。また、およびの分離方式はの分離方式よりも
ろ液の流速が遅いという問題があった。これに対し、得
られるバイオセンサの構造を簡素化することができる
が、コレステロールセンサとして適用する場合、電極と
対向する部分に試薬を担持させる必要があることから、
構造上、通常の垂直分離方式を採用することは不可能で
あった。この理由は2つあり、ひとつは構造上の問題で
あり、もうひとつは試薬担持位置の問題である。
180434号および特願昭62−292323号各明
細書において指摘されている。例えば、上記の分離方
式を用いる場合は、図10〜12に示すような構造を採
用する必要があった。図10に示すように、このタイプ
のバイオセンサは、絶縁性基板201の上に作用極20
2および対極203が設けられ、その上に酸化還元酵素
層205、空隙部206、フィルタ207および多孔体
208が設けられている。この際のろ過は、重力を利用
した自然ろ過法に分類されるが、試料液中に気泡が生じ
たり、多孔体208に試料液が入りにくかったりして流
速が遅いことから、ろ液が電極に充分に到達せず、測定
精度に劣るという問題があるため、上部にポンプのタイ
プの加圧装置211が設け、圧力214をかけることに
よって試料液212をろ過している。
書に記載されているセンサにおいては、図11および1
2に示すように、加圧装置に替えて、フィルタ308を
通過したろ液を電極302’、303’および304’
に導くように誘導層307がセンサ内に設置されてい
る。これにより、ろ液は誘導層307に導かれて最初に
電極を濡らし、電極表面の親水性高分子層312の助け
も借りて電極上に広がるため、作用極上に気泡が生じる
ことはなく、精度の高い測定が可能となっている。な
お、図11および12において、誘導層307の上部に
は、フィルタ308、保持枠309、多孔体310およ
びカバー311が設けられている。基板301の上部に
は電極302、303および304が配され、絶縁層3
05が設けられている。しかし、いずれの場合にあって
も、センサの構造が複雑であるという問題がある。
題点は、特願2000−018834号明細書に記載さ
れている。当該明細書に開示されているコレステロール
センサは、血糖センサと異なり非常に濃い濃度の試薬を
担持させるため、血糖センサのように必要な試薬を全て
一ヵ所に担持させると試薬の拡散の妨げとなり、応答電
流値の精度が下がるという問題がある。また、試薬中に
は血糖センサにはない界面活性剤が含まれており、これ
が他の試薬の保存安定性に悪影響を与えるため、分離し
て担持しなければならない。そのため、試薬を上下(電
極上とカバー側)に分離して担持し、電極の上部にフィ
ルタを具備するという従来の構造を採用することは不可
能であった。
る際の上述のような不都合を回避し、血液のろ過によっ
て血球を分離して得られる血漿が、迅速に電極系に達す
るように改良したバイオセンサを提供することを目的と
する。さらに具体的には、本発明は、高精度で応答性に
優れ、全血を測定対象とするコレステロールセンサを提
供することを目的とする。
板、前記基板上に設けられた作用極と対極を有する電極
系、少なくとも酸化還元酵素と電子メディエータを含む
反応層、前記電極系と前記反応層とを含み、終端部側に
空気孔を有する試料液供給路、試料液を導入するための
試料液供給部、および前記試料液供給路と試料液供給部
との間に設けられた、試料液をろ過するフィルタを具備
し、前記フィルタでろ過されたろ液が毛細管現象によっ
て前記試料液供給路内に吸引されるようにしたバイオセ
ンサであって、前記フィルタが前記試料液供給路内に侵
入しておらず、前記試料液が前記フィルタを通過する方
向が垂直方向であり、さらに前記血漿が前記試料液供給
路の開口部から前記空気孔に向かって通過する方向が水
平方向であることを特徴とするバイオセンサに関する。
る。また、前記フィルタの円状端面の直径が5mm以下
であるのが有効である。また、前記フィルタの上部に前
記試料液を滴下するための開口部があることが有効であ
る。さらに、前記フィルタの一次側部分から二次側部分
までの領域において、前記フィルタの表面を一回り囲む
空隙部を少なくとも1つ有するのが有効である。また、
前記試料液供給部の底部に前記フィルタに通じる孔があ
るのが有効である。さらにまた、前記試料液供給部の開
口部のサイズが前記フィルタのサイズよりも小さいのが
有効である。前記フィルタの表面とフィルタ保持部が接
触しない部分を有するのが有効である。
フィルタがガラス繊維ろ紙で構成されているのが有効で
ある。この場合、前記フィルタが前記電極系と非接触で
あるのが有効である。また、前記フィルタの底面の少な
くとも一部が前記絶縁性基板に接触しているのが有効で
ある。前記フィルタがガラス繊維ろ紙で構成されている
場合は、前記フィルタを構成する繊維がポリビニルアル
コールでコーティングされているのが有効である。ま
た、前記フィルタの試料液滴下部から試料液供給路の開
口部までの領域において、前記フィルタ表面を一回り囲
む空隙部を少なくとも1つ有するのが有効である。
の基板、前記基板上に設けられた作用極と対極を有する
電極系、少なくとも酸化還元酵素と電子メディエータを
含む反応層、前記電極系と前記反応層とを含み、終端部
側に空気孔を有する試料液供給路、試料液を導入するた
めの試料液供給部、および前記試料液供給路と試料液供
給部との間に設けられた、試料液をろ過するフィルタを
具備し、前記フィルタでろ過されたろ液が毛細管現象に
よって前記試料液供給路内に吸引されるようにしたバイ
オセンサにおいて、前記フィルタが前記試料液供給路内
に侵入しておらず、前記試料液が前記フィルタを通過す
る方向が垂直方向であり、さらに前記血漿が前記試料液
供給路の開口部から前記空気孔に向かって通過する方向
が水平方向であることを特徴とするバイオセンサに関す
る。このような技術的事項を具備することにより、得ら
れるバイオセンサの構造を簡素化することが可能であ
る。
球分離の方法としては垂直分離方式を用いるが、試料液
として血液を用い、フィルタの二次側部分からにじみ出
た血漿は、試料液供給路において、開口部からその終端
部にある空気孔に向かって徐々に試薬を溶解しながら水
平に流れることから、試料液供給路内に上下に分離して
担持されている試薬の位置を変えることなく、センサ構
造の簡素化を図ることが可能となる。また、前記フィル
タが前記試料液供給路内に侵入していないことから、フ
ィルタが試料液供給路内の反応層に含まれる試薬と接触
せず、この試薬がフィルタ内に拡散しにくい。これによ
り、試薬の濃度にバラツキが生じることがなく、安定し
たセンサ精度を実現することができる。
リシアン化カリウムの他、コレステロールオキシダーゼ
などの酸化還元酵素との電子伝達能を有するレドックス
化合物から選択することができる。酸化還元酵素は測定
対象物を基質とする酵素であり、グルコースを測定対象
物とするセンサでは、グルコースオキシダーゼを用い
る。診断指針に用いられる血清中のコレステロール値を
測定するには、コレステロールの酸化反応を触媒する酵
素コレステロールオキシダーゼまたはコレステロールデ
ヒドロゲナーゼと、コレステロールエステルをコレステ
ロールに変化させる過程を触媒する酵素コレステロール
エステラーゼとを用いる。コレステロールエステラーゼ
の酵素反応の進行は非常に遅いので、適切な界面活性剤
を添加することにより、コレステロールエステラーゼの
活性を向上させ、全体の反応に要する時間を短縮するこ
とができる。
の試薬を含む反応層は、センサ内の電極系上またはその
近傍の位置に配置する。電極系を設けた基板に組み合わ
されるカバー部材であって、基板との間に電極系に試料
液を供給する試料液供給路を形成するカバー部材を有す
るセンサにおいては、前記試料液供給路に露出する部分
または試料液供給路の開口部などに前記反応層を配置す
ることができる。いずれの位置であっても、導入された
試料液によって前記反応層が容易に溶解して電極系に到
達できることが好ましい。また、電極を保護し、形成さ
れる反応層の剥離を抑制するために、電極上に接して親
水性高分子層を形成するのが好ましい。電極系以外で
も、反応層を形成する際の下地として親水性高分子層を
形成するのが好ましく、また、反応層を複数の層で構成
する場合には最下層に親水性高分子を含ませるのが好ま
しい。
を高めるために、界面活性剤と分離して設けることが好
ましい。また、保存安定性のために、コレステロールの
酸化反応を触媒する酵素コレステロールオキシダーゼお
よびコレステロールエステラーゼと分離することが好ま
しい。血糖値を測定するバイオセンサでは、試料液が反
応層へ導入されるのを容易にするため、電極系上に形成
された層などを被覆するように、脂質を含む層を形成す
る例がある(例えば、特開平2−062952号公
報)。本発明のコレステロールを測定するバイオセンサ
は、反応層の一部を凍結乾燥法により形成するか(特願
2000−018834号明細書)、カバー部材の表面
を界面活性剤またはプラズマ照射などにより親水処理す
るという構成をとるのが好ましく、そのような構成にす
ると、脂質層はなくてもよい。
ロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびカルボキ
シメチルセルロースなどの水溶性セルロース誘導体の
他、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ゼ
ラチン、アガロース、ポリアクリル酸およびその塩、デ
ンプンおよびその誘導体、無水マレイン酸の重合体およ
びその塩、ポリアクリルアミド、メタクリレート樹脂、
ポリ−2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどがあげ
られる。
ル−β−D−チオグルコシド、ポリエチレングリコール
モノドデシルエーテル、コール酸ナトリウム、ドデシル
−β−マルトシド、ジュークロースモノラウレート、デ
オキシコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナ
トリウム、N,N−ビス(3−D−グルコンアミドプロ
ピル)デオキシコールアミドおよびポリオキシエチレン
(10)オクチルフェニルエーテルなどがあげられ、本
発明の効果を損なわない範囲で、これら以外の界面活性
剤を用いることもできる。
スファチジルコリンおよびホスファチジルエタノールア
ミンなどのリン脂質で両親媒性脂質が好適に用いられ
る。酸化電流の測定方法としては、測定極と対極のみの
二電極方式と、参照極を加えた三電極方式があり、三電
極方式の方がより正確な測定が可能である。以下、具体
的な実施の形態により本発明を詳細に説明する。
斜視図である。図1に示すように、本発明に係るバイオ
センサは、例えばポリエチレンテレフタレートなどの絶
縁性樹脂からなる絶縁性基板1を有する。図1におい
て、基板1の左側上面にパラジウム部分がスパッタ法ま
たは蒸着法などによって形成されており、レーザートリ
ミングにより作用極2と対極3を含む電極系が形成され
ている。電極の面積は、後述するスペーサ5上に形成さ
れるスリット8の幅により決定される。
は、得られるバイオセンサにおいて試料液供給路を形成
するスリット8、スリット8の開口部7、フィルタ4を
収納する連通部6が形成されている。また、カバー9に
は、フィルタ4を収納する連通部10の他に、空気孔1
1が形成されている。フィルタ保持板12には、空隙部
13と、フィルタ4を直接支える突起状のフィルタ保持
部(突起部)14が形成されている。さらに、試料液滴
下部を構成する上カバー15には、フィルタ4の上表面
に通じる開口部16が形成されている。なお、フィルタ
保持板12は、後述する実施例2に示すように、複数の
部材で構成されていてもよい。
ィルタ保持板12および上カバー15を一体化した際に
は、スリット8に連なる連通部6、カバー9に形成され
ている連通部10、フィルタ保持板12に形成されてい
る空隙部13、および上カバー15に形成されている開
口部16が連通する。血球ろ過部であるフィルタ4は、
ガラス繊維製のろ紙からなり、直径2〜5mm、高さ
(厚み)200〜1000μmの円柱状の形状を有す
る。
に基板1の所定の部分に反応層を形成する。また、図1
に示す位置関係に基づいて、カバー9とスペーサ5を組
み合わせた合体基板Aのスリット8により形成される凹
部(試料液供給路)において、後述のように所定の部材
に反応層を形成する。さらに、図1に示す位置関係に基
づいて、フィルタ保持板12と上カバー15を組み合わ
せた合体基板Bを作製する。そして、基板1、合体基板
A、フィルタ4および合体基板Bを、図1の点線および
一点鎖線で示すように設置する。
本発明に係るバイオセンサの概略斜視図を図2に示す。
さらに、図2におけるX−X線断面図を図3に示す。図
3の断面図に示すように、本発明に係るバイオセンサに
おいては、フィルタ4と他の部材が非接触となる空隙部
13が形成される。妨害物質である血球を完全に除去す
るためには、試料液がフィルタを必ず通過するように、
開口部16から開口部7までの領域においてフィルタ保
持部と非接触の箇所、すなわちフィルタ表面を一回りす
る空隙部13を少なくとも一ヵ所設けることが必要であ
る。図2では反応層および電極系を省略したが、図4
に、反応層および電極系を表した図3に対応する部分拡
大断面図を示す。基板1の電極2および3上に、親水性
高分子の層17および反応層18aが形成されている。
また、試料液供給路の天井に相当するカバー9の下面に
は反応層18bが形成されている。なお、図4に示すそ
の他の部材は、図3に示すものと同じである。
をわかりやすくするために、フィルタ4と5種類の部材
(基板)を用いて作製されるものである。しかし、上カ
バー15とフィルタ保持板12を一つの部材で形成した
り、さらにこれらとカバー9を一つの部材で形成しても
よい。また、フィルタ4の厚みによっては、フィルタ保
持板12またはフィルタ保持部14を省略してもよい。
分解斜視図である。図5に示すように、本発明に係るバ
イオセンサは、例えばポリエチレンテレフタレートなど
の絶縁性樹脂からなる絶縁性基板101を有す。図5に
おいて、基板101の左側上面にパラジウム部分がスパ
ッタ法または蒸着法などによって形成されており、レー
ザートリミングにより、作用極102と対極103を含
む電極系が形成されている。電極の面積は、後述するス
ペーサ105の上に形成されるスリット108の幅に対
応して決定される。
05には、得られるバイオセンサにおいて試料液供給路
を構成するスリット108、スリット108の開口部1
07、フィルタ104よりも小さい直径を有しフィルタ
104を収納する連通部106が形成されている。ま
た、カバー109には、フィルタ104よりも小さい直
径を有しフィルタ104を収納する連通部110、およ
び空気孔111が形成されている。ここで、上記実施の
形態1におけるフィルタ保持板12は一枚の板状体で構
成されているが、実施の形態2におけるフィルタ保持板
112は、フィルタ保持板112a、112bおよび1
12cで構成されている。
04よりも大きい直径の空隙部113aが形成されてお
り、フィルタ保持板112bには、空隙部113aと同
じ直径を有する空隙部113bと、フィルタ104を直
接支える突起状のフィルタ保持部(突起部)114が形
成されている。また、フィルタ保持板112cは、フィ
ルタ保持板112aと同形であり、空隙部113cが形
成されている。さらに、試料液滴下部を構成する上カバ
ー115には、フィルタ104の上表面に通じる開口部
116が形成されている。
ー109、フィルタ保持板112a、112bおよび1
12c、ならびに上カバー115を一体化した際には、
スリット108に連なる連通部106、カバー109に
形成されている連通部110、フィルタ保持板112a
に形成されている空隙部113a、フィルタ保持板11
2bに形成されている空隙部113b、フィルタ保持板
112cに形成されている空隙部113c、ならびに上
カバー115に形成されている開口部116が連通す
る。血球ろ過部であるフィルタ104は、ガラス繊維製
のろ紙からなり、直径3mm、高さ(厚み)500〜1
000μmの円柱状の形状を有する。そして、ガラス繊
維製のろ紙を構成する繊維はPVAがコーティングされ
ている。
に示す位置関係に基づいて、スペーサ105上にカバー
109をのせ、合体基板Cを得る。このとき、カバー1
09およびスペーサ105を合体するときにスリット1
08により形成される凹部(試料液供給路)において、
後述するように反応層を形成する。さらに、図5に示す
位置関係に基づいて、フィルタ保持板112a上にフィ
ルタ保持板112bおよびフィルタ保持板112cをの
せ、さらにその上に上カバー115をのせて合体基板D
を得る。基板1および合体基板Aを、図5に示す位置関
係に基づいて組み合わせ、連通した連通部106および
110の真上に、フィルタ104を設置する。そして、
基板1、合体基板Cおよび合体基板Dを、右端が一致す
るような位置関係で組み合わせる。
本発明に係るバイオセンサの概略斜視図を図6に示す。
さらに、図6におけるY−Y線断面図を図7に示す。図
7では反応層および電極系を省略したが、図8に、反応
層および電極系を表した図7に対応する部分拡大断面図
を示す。基板101の電極系(102および103)上
に、親水性高分子の層117および反応層118aが形
成されている。また、試料液供給路の天井に相当するカ
バー109の下面には反応層118bが形成されてい
る。なお、図8に示すその他の部材は、図7に示すもと
の同じである。
その構造をわかりやすく説明するために、フィルタ10
4と7種類の基材を用いて作製されるものである。しか
し、カバー109とスペーサ105を一つの部材で構成
したり、フィルタ104の厚みによっては、フィルタ保
持板112aおよび112b、またはフィルタ保持板1
12bおよび112cを省略してもよい。また、フィル
タ保持部114を省略してもよい。
サを用いて血液中のコレステロールを測定するために
は、例えば穿刺により指先から採取した試料液である血
液を上カバー15または115の開口部16または11
6へ供給する。ここに供給された血液は、フィルタ4ま
たは104の一次側部分の上表面からその内へ浸透し、
ろ過される。そして、血球以外のろ液である血漿が二次
側部分からしみ出す。そして、しみ出した血漿は、電極
系を覆う位置および/またはカバー9または109の裏
面に担持された反応層を溶解しながら、電極系近傍、さ
らに空気孔11または111まで延びるスリット8また
は108で構成される試料液供給路8’または108’
全体を満たす。試料液供給路8’または108’全体が
満たされると、フィルタ4または104に滴下された液
体の流動も停止する。
かつ不均等質な内部構造を有し、不均一な孔径分布を有
するものを用いるのが好ましい。したがって、フィルタ
4または104の内部の流路の形態も不規則であるのが
好ましい。なお、ろ過はフィルタ4または104の内部
で行われる。また、上記実施の形態2においては、フィ
ルタ104を構成する繊維をPVAでコーティングして
おく。このような血球ろ過の過程を経て、血漿により溶
解された反応層と血漿中の測定成分(例えばグルコー
ス、総コレステロールまたはLDLコレステロールな
ど)との化学反応が生じ、一定時間経過後、電極反応に
より電流値を測定し、血漿中の成分を定量することがで
きる。
給路8’または108’中の電極系近傍における反応層
の配置例を示している。基板1または101の電極系2
および3または102および103上には、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩(以下、単に「CM
C」と表す)などを含む親水性高分子の層17または1
17、および、例えば電子メディエータなどの反応試薬
を含む反応層18aまたは118aが形成されている。
また、カバー9または109とスペーサ5または105
を組み合わせた合体基板AまたはCにおいては、カバー
9または109の試料液供給路8’または108’に露
出する面に、酸化還元反応酵素を含む反応層18bまた
は118bが形成されている。
ルタ保持板12の連通部10は、フィルタ保持部14を
除いて、フィルタ4と接触しておらず、フィルタ4の膨
張を妨げることがないよう設計されている。そのため、
試料液中の血球が破壊される恐れもない。図1〜4に示
す構造を有するバイオセンサでは、前記試料液供給路の
幅が1.5mm以下、高さが150μm以下、長さが4.
5mm以下であることが好ましい。
5μl以上、1.0125μl以下であることが好まし
い。また、前記電極系が、貴金属からなる電極であるの
が好ましい。前記試料液供給路の幅が、好ましくは1.
5mm以下であるため、スクリーンを用いた印刷電極で
は電極面積を決定する精度が劣る。しかし、貴金属電極
は、0.1mm幅でレーザートリミングすることが可能
であり、電極面積を決定する精度が高いからである。
ンサにおいては、図13に示すように、フィルタ4の二
次側部分の少なくとも一部が、基板1、スペーサ5およ
びカバー9に接触していればよく、例えば図14示すよ
うに、フィルタ4の二次側部分を斜めに切断して傾斜部
を設けてもよい。このように、基板1との接触面におい
て、開口部7に向かって開くような形状の傾斜部を設け
ることによって、ろ液を試料液供給路8’に導きやすく
することができる。また、図13に示すように、前記フ
ィルタの一次側部分の断面積(F1)が前記試料液供給
路の開口部7の断面積(S1)よりも大きいのが好まし
い。これにより、センサの試料液供給路8’内がろ過さ
れた血漿で飽和される速度が速くなるという効果が得ら
れる。さらに、図15に示すように、前記フィルタの一
次側部分の断面積(F1)が、前記試料液供給路の開口
部7側において基板1に接する二次側部分の断面積(F
2)よりも大きいのが好ましい。これにより、センサの
試料液供給路8’内がろ過された血漿で飽和される速度
がさらに速くなるという効果が得られる。なお、図13
〜15において、基板1、フィルタ4、スペーサ5およ
びカバー9以外の構成要素は省略した。
が、本発明はこれらのみに限定されれるものではない。 《実施例1》図1〜4に示す構造を有し、測定対象を総
コレステロールとするバイオセンサであって、反応層1
8aに電子メディエータが含まれ、反応層18bにコレ
ステロールオキシダーゼ、コレステロールエステラーゼ
および界面活性剤が含まれたバイオセンサを作製した。
まず、基板1の電極系上に、CMCの0.5wt%水溶
液を5μl滴下し、50℃の温風乾燥機中で10分間乾
燥させることにより親水性高分子の層17を形成した。
つぎに、フェリシアン化カリウム水溶液4μl(フェリ
シアン化カリウム70mM相当)を親水性高分子の層1
7上に滴下し、50℃の温風乾燥機中で10分間乾燥さ
せることにより、フェリシアン化カリウムを含む反応層
18aを形成した。
ーゼ(EC1.1.3.6:ChOD)とシュードモナ
ス由来のコレステロールエステラーゼ(EC.3.1.
1.13:ChE)を溶解した水溶液に、界面活性剤で
あるポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエー
テル(TritonX−100)を添加した。この混合
液を、スペーサ5とカバー9を一体化して形成される凹
部(カバー9の試料液供給路8’の上側に相当する部
分)に0.4μl滴下し、−196℃の液体窒素にて予
備凍結後、凍結乾燥機で2時間乾燥させることにより、
450U/mlコレステロールオキシダーゼ、1125
U/mlコレステロールエステラーゼおよび2wt%界
面活性剤を含む反応層18b(図4)を形成した。
するバイオセンサを得る場合は、LDLのみを選択的に
可溶化させる界面活性剤を使用すればよい。これによ
り、LDLコレステロールを反応系に導き、LDLコレ
ステロールを測定することが可能となる。LDL以外の
リポ蛋白(カイロミクロン、HDL、VLDL)に対す
る酵素反応は、この界面活性剤により阻害されるため、
これらのリポ蛋白はコレステロールの反応系に導かれる
ことなく、反応液中にリポ蛋白の形で残存する。
0.8mm、スリット長(試料液供給路の開口部から空
気孔までの長さ)は4.5mm、スペーサ5の厚み(基
板1からカバー9までの距離)は100μmが好まし
い。フィルタ4は、厚さ約700μmのガラス繊維ろ紙
を、直径2.5mmの円形に打ち抜いて、円柱状のもの
として作製した。基板1、スペーサ5、カバー9および
フィルタ保持板12の合体して得られる連通部6、連通
部10および空隙部13からなる空間にフィルタ4を設
置した。この後、フィルタ保持板12の上部に上カバー
14を設置することにより、図1〜4に示す構造を有す
るバイオセンサを作製した。
試料液として全血10μlまたは標準血清を滴下し、1
80秒後に対極を基準にして作用極にアノード方向へ+
0.2Vのパルス電圧を印加し、5秒後に作用極と対極
との間に流れる電流値を測定した。その結果である応答
特性を図16に示した。図16から明らかなように、本
発明に係るバイオセンサによれば、総コレステロール濃
度と応答値との間に良好な直線性が得られる。
測定対象を総コレステロールとするバイオセンサであっ
て、反応層118aには電子メディエータが含まれ、反
応層118bにはコレステロールオキシダーゼ、コレス
テロールエステラーゼおよび界面活性剤が含まれたバイ
オセンサを作製した。まず、基板101の電極系上に、
CMCの0.5wt%水溶液を5μl滴下し、50℃の
温風乾燥機中で10分間乾燥させることにより親水性高
分子の層117を形成した。つぎに、フェリシアン化カ
リウム水溶液4μl(フェリシアン化カリウム70mM
相当)を親水性高分子の層117上に滴下し、50℃の
温風乾燥機中で10分間乾燥させることにより、フェリ
シアン化カリウムを含む反応層118aを形成した。
ーゼ(EC1.1.3.6:ChOD)とシュードモナ
ス由来のコレステロールエステラーゼ(EC.3.1.
1.13:ChE)を溶解した水溶液に、界面活性剤で
あるポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエー
テル(TritonX−100)を添加した。この混合
液を、スペーサ105とカバー109を一体化して形成
される凹部(カバー109の試料液供給路108’の上
側に相当する部分)に0.4μl滴下し、−196℃の
液体窒素にて予備凍結後、凍結乾燥機で2時間乾燥させ
ることにより、450U/mlコレステロールオキシダ
ーゼ、1125U/mlコレステロールエステラーゼお
よび2wt%界面活性剤を含む反応層118b(図8)
を形成した。
するバイオセンサを得る場合は、LDLのみを選択的に
可溶化させる界面活性剤を使用すればよい。これによ
り、LDLコレステロールを反応系に導き、LDLコレ
ステロールを測定することが可能となる。LDL以外の
リポ蛋白(カイロミクロン、HDL、VLDL)に対す
る酵素反応は、この界面活性剤により阻害されるため、
これらのリポ蛋白はコレステロールの反応系に導かれる
ことなく、反応液中にリポ蛋白の形で残存する。
されたガラス繊維ろ紙を、直径2.5mmの円形に打ち
抜いて作製した。この後、前記基板101と合体基板C
との上にフィルタ104を設置し、ついで、フィルタ保
持板112a、112bおよび112cならびに上カバ
ー115とを一体化した合体基板Bをフィルタ104上
に接着し、図5〜8に示す構造を有するバイオセンサを
作製した。
試料液として全血10μlを滴下し、180秒後に対極
を基準にして測定極にアノード方向へ+0.2Vのパル
ス電圧を印加し、5秒後に作用極と対極との間に流れる
電流値を測定した。その結果である応答特性を図17に
示した。図17から明らかなように、本発明に係るバイ
オセンサによれば、コレステロール濃度と応答値との間
に良好な直線性が得られる。
って採取した血液を測定する場合、指先にある血液を効
率的に導入することのできるバイオセンサを提供するこ
とができる。また、本発明によれば、妨害物質である血
球をフィルタにより溶血することなく除去し、フィルタ
厚が薄くても血球除去後の血漿を迅速に電極系へ供給す
ることができ、したがって、応答特性に優れた電気化学
的バイオセンサを提供することができる。
解斜視図である。
ある。
分解斜視図である。
ある。
ィルタ装置の概略断面図である。
ある。
る。
次側部分の形態を示す部分断面図である。
次側部分の別の形態を示す部分断面図である。
次側部分のまた別の形態を示す部分断面図である。
示すグラフである。
示すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 絶縁性基板、前記基板上に設けられた作
用極と対極を有する電極系、少なくとも酸化還元酵素と
電子メディエータを含む反応層、前記電極系と前記反応
層とを含み、終端部側に空気孔を有する試料液供給路、
試料液を導入するための試料液供給部、および前記試料
液供給路と試料液供給部との間に設けられた、試料液を
ろ過するフィルタを具備し、前記フィルタでろ過された
ろ液が毛細管現象によって前記試料液供給路内に吸引さ
れるようにしたバイオセンサであって、 前記フィルタが前記試料液供給路内に侵入しておらず、
前記試料液が前記フィルタを通過する方向が垂直方向で
あり、さらに前記ろ液が前記試料液供給路の開口部から
前記空気孔に向かって通過する方向が水平方向であるこ
とを特徴とするバイオセンサ。 - 【請求項2】 前記フィルタの上部に前記試料液を滴下
するための開口部を有することを特徴とする請求項1記
載のバイオセンサ。 - 【請求項3】 前記フィルタの一次側部分から二次側部
分までの領域において、前記フィルタの表面を一回り囲
む空隙部を少なくとも1つ有することを特徴とする請求
項1または2記載のバイオセンサ。 - 【請求項4】 前記フィルタの一次側部分の断面積が、
前記試料液供給路の開口部の断面積よりも大きいことを
特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバイオセン
サ。 - 【請求項5】 前記フィルタの一次側部分の断面積が、
前記フィルタの二次側部分の断面積よりも大きいことを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバイオセン
サ。 - 【請求項6】 前記フィルタがガラス繊維ろ紙で構成さ
れていることを特徴とする請求項1記載のバイオセン
サ。 - 【請求項7】 前記フィルタが前記電極系と非接触であ
ることを特徴とする請求項1または6記載のバイオセン
サ。 - 【請求項8】 前記フィルタの底面の少なくとも一部が
前記絶縁性基板に接触していることを特徴とする請求項
1、6または7記載のバイオセンサ。 - 【請求項9】 前記フィルタを構成する繊維がポリビニ
ルアルコールでコーティングされていることを特徴とす
る請求項7記載のバイオセンサ。 - 【請求項10】 前記フィルタの試料液滴下部から試料
液供給路の開口部までの領域において、前記フィルタ表
面を一回り囲む空隙部を少なくとも1つ有することを特
徴とする請求項1および6〜9のいずれかに記載のバイ
オセンサ。 - 【請求項11】 前記フィルタの一次側断面積が、前記
試料液供給路の開口部の断面積よりも大きいことを特徴
とする請求項6〜10のいずれかに記載のバイオセン
サ。
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