JP2003065251A - チューブポンプ - Google Patents

チューブポンプ

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JP2003065251A
JP2003065251A JP2001262057A JP2001262057A JP2003065251A JP 2003065251 A JP2003065251 A JP 2003065251A JP 2001262057 A JP2001262057 A JP 2001262057A JP 2001262057 A JP2001262057 A JP 2001262057A JP 2003065251 A JP2003065251 A JP 2003065251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で、小型化、特に薄型化に有利であ
り、またロータが回転するのを検出することができるチ
ューブポンプを提供すること。 【解決手段】本発明のチューブポンプ1は、ロータ5の
回転検出手段3を有する。ロータ5に設けられた2つの
凸部54は、薄板4を介してチューブ100を圧閉して
おり、ロータ5が回転するとチューブ100をしごく。
ロータ5が回転し、薄板4が厚さ方向に変位すると、薄
板4の一部に形成された第1電気接点31が本体9に設
けられた第2電気接点32に接触・離間し、これによ
り、検出端子33、34に検出信号が得られる。ロータ
5の外周面には、振動体6が当接して設けられている。
振動体6は、電極と圧電素子と補強板とを積層してなる
もので、圧電素子に交流電圧が印加されると、長手方向
に微小な振幅で振動(縦振動)し、この振動によりロー
タ5を回転駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】弾性を有するチューブ(ポンプチュー
ブ)をしごくことにより、チューブ内の液体を送液する
チューブポンプが知られており、例えば医療機器、プリ
ンタ等において広く用いられている。
【0003】このチューブポンプは、通常、ロータと、
ロータを回転駆動するモータと、ロータに設置された複
数のローラとを有し、このローラがロータの外周に沿っ
て配置されたチューブを圧閉しつつロータが回転して、
送液を行うようになっている。
【0004】しかしながら、従来のチューブポンプで
は、ロータを駆動するモータが大きいために、小型化、
特に薄型化が困難である、という問題がある。
【0005】また、従来のチューブポンプでは、モータ
の電磁ノイズが他の機器に影響を及ぼすおそれがある、
という問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な構造で、小型化、特に薄型化に有利であり、またロー
タが回転するのを検出することができるチューブポンプ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(24)の本発明により達成される。
【0008】(1) 弾性を有するチューブを装着する
装着部を有する本体と、前記本体に対し回転可能に設置
されたロータと、前記ロータに複数設けられ、前記チュ
ーブの一部を圧閉する圧閉部と、前記ロータと連動する
被駆動体と、前記被駆動体に当接して設けられ、圧電素
子を備えた少なくとも1つの振動体と、前記ロータが回
転するのを検出する回転検出手段と有し、前記振動体
は、前記圧電素子に交流電圧を印加することにより振動
し、この振動により、前記被駆動体に力を繰り返し加え
て前記被駆動体を駆動し、これにより前記ロータを回転
させることを特徴とするチューブポンプ。
【0009】(2) 前記装着部に装着された前記チュ
ーブの近傍に設けられた可撓性を有する板状体を有し、
前記圧閉部は、該板状体を介して前記チューブを圧閉す
る上記(1)に記載のチューブポンプ。
【0010】(3) 前記回転検出手段は、前記板状体
の一部が前記圧閉部に押圧されて変位することにより、
前記ロータの回転を検出する上記(2)に記載のチュー
ブポンプ。
【0011】(4) 前記回転検出手段は、前記板状体
の一部が電気接点として機能することにより、前記ロー
タの回転を検出する上記(2)または(3)に記載のチ
ューブポンプ。
【0012】(5) 前記回転検出手段は、前記板状体
の一部に設けられた少なくとも1つの第1電気接点と、
前記本体側に設けられ、前記第1電気接点に対応する第
2電気接点とを有し、前記第1電気接点と前記第2電気
接点とが接触・離間することにより、前記ロータの回転
を検出する上記(2)ないし(4)のいずれかに記載の
チューブポンプ。
【0013】(6) 前記板状体は、前記装着部に装着
された前記チューブの前記圧閉部に圧閉される部分のほ
ぼ全域に渡って設けられている上記(2)ないし(5)
のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0014】(7) 前記板状体は、その厚さ方向に変
位可能に設けられている上記(2)ないし(6)のいず
れかに記載のチューブポンプ。
【0015】(8) 前記板状体は、その面内方向に変
位しないように設けられている上記(2)ないし(7)
のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0016】(9) 前記板状体は、前記本体に対し着
脱可能に設置されている上記(2)ないし(8)のいず
れかに記載のチューブポンプ。
【0017】(10) 前記板状体が一定の限度を超え
て変位しないように規制する変位量規制手段を有する上
記(2)ないし(9)のいずれかに記載のチューブポン
プ。
【0018】(11) 前記圧閉部は、前記ロータに対
し固定的に設けられている上記(1)ないし(10)の
いずれかに記載のチューブポンプ。
【0019】(12) 前記圧閉部は、前記ロータの回
転軸方向から前記チューブを圧閉する上記(1)ないし
(11)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0020】(13) 前記被駆動体は、前記ロータに
一体化または固着されている上記(1)ないし(12)
のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0021】(14) 前記振動体は、前記ロータの半
径方向から前記被駆動体に当接するように設置されてい
る上記(13)に記載のチューブポンプ。
【0022】(15) 前記振動体のほぼ全体は、前記
ロータの回転軸方向について前記ロータの厚さ分の空間
内に位置している上記(1)ないし(14)のいずれか
に記載のチューブポンプ。
【0023】(16) 前記被駆動体に溝が設けられて
おり、前記振動体は、前記溝の内面に当接する上記
(1)ないし(15)のいずれかに記載のチューブポン
プ。
【0024】(17) 前記振動体は、長い方向と短い
方向とを有する形状をなしている上記(1)ないし(1
6)のいずれかに記載のチューブポンプ。
【0025】(18) 前記振動体の長手方向の端部付
近が前記被駆動体に当接する上記(17)に記載のチュ
ーブポンプ。
【0026】(19) 前記振動体は、板状をなしてい
る上記(1)ないし(18)のいずれかに記載のチュー
ブポンプ。
【0027】(20) 前記振動体は、略長方形状をな
している上記(19)に記載のチューブポンプ。
【0028】(21) 前記振動体は、前記ロータと略
平行な姿勢で設置されている上記(19)または(2
0)に記載のチューブポンプ。
【0029】(22) 前記振動体から突出して設けら
れた腕部を有し、前記振動体は、前記腕部により支持さ
れている上記(1)ないし(21)のいずれかに記載の
チューブポンプ。
【0030】(23) 前記装着部に装着された前記チ
ューブの円弧状の部分は、前記ロータの最外周より内側
に位置する上記(1)ないし(22)のいずれかに記載
のチューブポンプ。
【0031】(24) 前記本体は、前記ロータを片側
から支持する上記(1)ないし(23)のいずれかに記
載のチューブポンプ。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のチューブポンプを
添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明す
る。
【0033】図1は、本発明のチューブポンプの実施形
態を示す平面図、図2は、図1中のX−X線での断面側
面図、図3は、図1および図2に示すチューブポンプに
おける振動体の斜視図、図4は、図1および図2に示す
チューブポンプにおける振動体が屈曲振動する様子を示
す平面図、図5は、図1および図2に示すチューブポン
プにおける振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面
図である。なお、以下の説明では、図2中の上側を
「上」、下側を「下」と言う。
【0034】これらの図に示すチューブポンプ1は、弾
性を有するチューブ100を装着するチューブ装着溝
(装着部)93を有する本体9と、本体9に対し回転可
能に設置されたロータ5と、本体9に設置され、ロータ
5を回転駆動する振動体6と、ロータ5とチューブ10
0との間に設けられた薄板(板状体)4と、ロータ5が
回転するのを検出する回転検出手段3とを備えている。
以下、各部の構成について説明する。
【0035】図2に示すように、本体9は、基板91
と、基板91の中心部から上方に向かって突設されたロ
ータ回転軸92とを有している。
【0036】図1に示すように、基板91の上面には、
薄板挿入溝94がロータ回転軸92を中心とするほぼ円
環状に形成されている。
【0037】基板91の上面には、さらに、図1に示す
平面視でほぼU字状をなすチューブ装着溝93が形成さ
れている。
【0038】チューブ装着溝93は、ロータ回転軸92
を中心とするほぼ円弧状をなす円弧部931と、円弧部
931の図1中の左端部から図1中の下方へ延びる直線
部932と、円弧部931の図1中の右端部から図1中
の下方へ延びる直線部933とで構成されている。
【0039】円弧部931は、図2に示すように、薄板
挿入溝94の底部941に形成されている。すなわち、
チューブ装着溝93の幅は、薄板挿入溝94の幅より小
さくなっており、円弧部931は、薄板挿入溝94の底
部941にさらに凹部(溝)を形成するようにして設け
られている。また、円弧部931は、中心角がほぼ18
0°の範囲に形成されている。
【0040】チューブ(ポンプチューブ)100は、こ
のようなチューブ装着溝93に沿って、本体9に対し、
図1に示す平面視でほぼU字状に装着されている。すな
わち、チューブ100は、円弧部931に位置する円弧
部103と、直線部932に位置する上流部101と、
直線部933に位置する下流部102とを有している。
【0041】チューブ100は、弾性(復元性)を有し
ている。チューブ100の円弧部103は、後述する凸
部54に押圧されることにより閉塞した状態(図2中の
左側に示す状態)になり、この押圧が解除されると、元
の状態(図2中の右側に示す状態)に戻る。
【0042】本体9には、ロータ5が回転可能に設置さ
れている。ロータ5は、ほぼ円盤状をなすロータ本体5
1と、ロータ本体51の外周部に例えば圧入により固着
された円環状のリング(被駆動体)53とを有してい
る。
【0043】このロータ5は、ロータ本体51の中心部
に設置された軸受11、12を介して本体9のロータ回
転軸92に対し回転可能に設置されている。
【0044】このように、本実施形態では、本体9は、
ロータ5を片側(下側)から支持しており、ロータ5を
上側から覆う部材がない。よって、チューブポンプ1
は、薄型化に特に有利である。
【0045】ロータ5は、後述する振動体6に駆動さ
れ、図1中の時計回りに回転する。すなわち、振動体6
は、リング53(ロータ5)の外周面に当接して設置さ
れており、振動体6が振動すると、振動体6から摩擦力
(押圧力)を繰り返し受けてリング53(ロータ5)が
図1中の時計回りに回転駆動される。すなわち、リング
53は、振動体6に駆動される被駆動体となるものであ
る。
【0046】図2に示すように、本実施形態では、リン
グ53の外周には、周方向に沿って溝531が形成され
ており、振動体6(凸部66)は、溝531の内面(凹
面)532に当接している。これにより、振動体6のリ
ング53に対する当接位置が上下にずれるのを防止する
ことができる。また、溝531(内面532)の断面
は、円弧状をなしており、これにより、振動体6のリン
グ53に対する当接位置が上下に多少ずれた場合であっ
ても、振動体6とリング53との接触状態が維持され、
駆動力をロスすることがない。
【0047】ロータ5には、チューブ100を圧閉(押
圧閉塞)する圧閉部として、ロータ本体51の下面から
突出する2つの凸部54、54がそれぞれ設けられてい
る。この凸部54は、後述する薄板4を介して、チュー
ブ100の円弧部103の一部をチューブ装着溝93
(円弧部931)の底との間で上側から圧閉する。
【0048】図示の構成では、凸部54は、ロータ本体
51の下面からほぼ円柱状(円盤状)に突出するように
形成されている。
【0049】2つの凸部54、54は、ロータ5の周方
向に沿ってほぼ等間隔(180°間隔)で設置されてお
り、これにより、ロータ5の回転位置によらず、2つの
凸部54、54のうちの少なくとも一方がチューブ10
0(円弧部103)を圧閉する。
【0050】ロータ5が回転すると、凸部54は、薄板
4に対し摺動するようにしてチューブ100(円弧部1
03)をしごき、これにより、チューブ100内の液体
が送液される。
【0051】本実施形態では、圧閉部を凸部54のよう
にロータ5に対し固定的に設けられているもの(自転し
ないもの)としたことにより、圧閉部の構造を小型化・
簡素化することができ、チューブポンプ1全体の小型化
に寄与する。
【0052】なお、本発明では、圧閉部は、ローラやボ
ール等のように、ロータに対し回転(自転)可能に設置
されているようなものであってもよい。また、圧閉部
は、ロータ5に3つ以上設けられていてもよく、その場
合、それらの圧閉部は、ロータ5の周方向に沿ってほぼ
等間隔で配置されているのが好ましい。
【0053】本実施形態では、チューブ100をロータ
回転軸92方向から(図示の構成では上側から)圧閉す
ることにより、チューブ100とロータ5とがロータ5
の厚さ方向(ロータ回転軸92方向)に重ねて配置され
る。よって、チューブポンプ1全体の小型化(図1中に
おける占有面積の低減)に特に有利である。
【0054】なお、本発明では、圧閉部がチューブ10
0(円弧部103)をロータ5の半径方向から(内周側
から)圧閉するよう構成されていてもよい。
【0055】また、本実施形態では、チューブ100の
円弧部103は、ロータ5の最外周より内側に位置して
いる。これにより、ロータ5を回転させるのに必要なト
ルクが比較的小さく、よって、振動体6をより小型化す
ることができ、その結果、チューブポンプ1全体をより
小型化することができる。
【0056】図2に示すように、本実施形態のチューブ
ポンプ1では、チューブ100(円弧部103)と、ロ
ータ5との間に、薄板(板状体)4が設けられており、
チューブ100(円弧部103)は、この薄板4を介し
て凸部54により圧閉される。
【0057】図1に示すように、薄板4は、ロータ回転
軸92を中心とするほぼ円環状をなすリング部41と、
リング部41から外周側(図1中の下側)に向かって突
出するように形成された固定部42とを有している。こ
の薄板4は、固定部42においてボルト17、17によ
り本体9に対し固定されており、その面内方向に変位
(移動)しないようになっている。
【0058】リング部41は、薄板挿入溝94に沿って
設けられており、チューブ100の円弧部103を上側
から覆っている。リング部41の幅は、薄板挿入溝94
の幅よりもやや小さくなっている。
【0059】図2中の左側に示すように、凸部54に押
圧された部分のリング部41は、その厚さ方向(下方
向)に変位(移動)して薄板挿入溝94内に挿入し、こ
れによりチューブ100が圧閉される。
【0060】本実施形態では、このような薄板4を用い
ることにより、凸部54のような圧閉部とチューブ10
0とが直接擦れあうことがなく、チューブ100は、押
し潰される方向(チューブ100の軸方向と直交する方
向)の力のみを凸部54のような圧閉部から受け、引き
ずられるような力(チューブ100の軸方向の力)を受
けない。よって、チューブ100の移動やねじれがより
確実に防止され、より円滑な送液が可能となる。また、
チューブ100の劣化が防止され、チューブ100の長
寿命化が図れる。
【0061】特に、圧閉部が凸部54のように自転しな
いものである場合であっても、薄板4を設けたことによ
り、チューブ100を劣化・損傷するようなことを防止
することができる。
【0062】このような薄板4は、例えば各種金属材料
等の導電性材料で構成されており、その一部には、後述
する第1電気接点31が形成されている。なお、薄板4
は、その全体が導電性材料で構成されていなくてもよ
く、少なくとも第1電気接点31が導電性材料で構成さ
れていればよい。
【0063】本実施形態では、凸部54がリング部41
に対して摺動することとなるため、リング部41と凸部
54との両方または一方の少なくとも表面を比較的摩擦
係数の低い材料で構成することにより、リング部41と
凸部54との摩擦を低減することが好ましい。前記低摩
擦材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン
(テフロン(登録商標))のようなフッ素系樹脂等が挙
げられる。
【0064】また、潤滑剤を用いて、リング部41と凸
部54との摩擦を低減してもよい。この潤滑剤として
は、例えば、グリス、シリコンオイル等が挙げられる。
【0065】本実施形態では、ボルト17、17による
固定部42の固定を解除することができ、これにより薄
板4は、本体9に対し着脱可能になっている。よって、
本実施形態では、薄板4を交換することができ、薄板4
が劣化、損傷した場合に新しいものに交換することがで
きる。また、送液速度(ロータ5の回転速度)や、チュ
ーブ100の径、材質、硬さ等に合わせて、厚さ、材
質、硬さ等が異なる同様の薄板4に交換することがで
き、最適な薄板4を適宜選択して使用することができ
る。
【0066】また、図2に示すように、本実施形態で
は、凸部54に押圧された部分のリング部41は、薄板
挿入溝94内に挿入したとき、その縁部が薄板挿入溝9
4の底部941に当接し、それ以上、下方向に変位する
ことが禁止される。これにより、凸部54に押圧されて
厚さ方向に変位した部分のリング部41の位置決めがな
され、リング部41が傾くことを防ぐとともに、チュー
ブ100が常に一定のつぶし量で圧閉される。よって、
チューブ100を過剰に圧閉(圧迫)することが防止さ
れ、チューブ100の劣化をさらに低減し、より長寿命
化を図ることができる。
【0067】このように、本実施形態では、底部941
(円弧部931)は、薄板4(リング部41)が一定の
限度を超えて変位しないように規制する変位量規制手段
として機能する。なお、チューブ装着溝93の円弧部9
31の形状(深さ)は、チューブ100のつぶし量が最
適になるように設定されている。
【0068】また、本実施形態では、薄板4は、チュー
ブ100のローラ10に圧閉される部分(円弧部10
3)の全域に渡って設けられている。これにより、この
全域に渡って前述した効果が得られる。このように、薄
板4は、チューブ100のローラ10に圧閉される部分
(円弧部103)のほぼ全域に渡って設けられているの
が好ましい。
【0069】また、薄板4は、変形後に元の形状に復帰
する復元性(弾性)を有するものであるのが好ましい。
【0070】また、薄板4の厚さは、特に限定されない
が、0.005〜0.1mm程度であるのが好ましい。
薄板4の厚さが厚すぎると、薄板4の構成材料等によっ
ては、変形しにくいものとなって、チューブ100を好
適に圧閉することができない場合がある。また、薄板4
の厚さが薄すぎると、薄板4の構成材料等によっては、
破損しやすくなる場合がある。
【0071】また、本実施形態では、薄板4を用いるこ
とにより、凸部54のような圧閉部の小型化が図れる。
【0072】通常、凸部54のような圧閉部を小型にす
ると、押圧面積が小さくなって圧閉するときにチューブ
100に食い込むような状態となり、チューブ100の
劣化が速まったり、ロータ5が円滑に回転できなくなっ
たりする不都合を生じる。
【0073】これに対し、本実施形態では、薄板4を介
して圧閉することによって、チューブ100を押圧する
面積が拡大し、押圧力を薄板4の面内に分散することが
できる。すなわち、凸部54のような圧閉部を小型化し
ても、薄板15の剛性によって大きな曲率で圧閉するの
で、チューブ100の局部的な変形を妨げることができ
る。よって、圧閉部を小型にした場合や、圧接点が小さ
い場合であっても、前記のような不都合を生じない。こ
のようなことから、本発明では、凸部54のような圧閉
部の小型化を図ることができ、これにより、チューブポ
ンプ1全体としてもより小型化を図ることができる。
【0074】ロータ5を回転駆動する振動体6は、通常
のモータ等と比べ、小型(薄型)である。本発明では、
この振動体6を用いてロータ5を回転駆動することによ
り、チューブポンプ1全体の小型化、特に薄型化(ロー
タ回転軸92方向の小型化)を図ることができる。以
下、振動体6について説明する。
【0075】図3に示すように、振動体6は、ほぼ、長
方形の板状をなしている。振動体6は、図3中の上側か
ら板状の電極61と、板状の圧電素子62と、補強板6
3と、板状の圧電素子64と、板状の電極65とをこの
順に積層して構成されている。なお、図3では、厚さ方
向を誇張して示している。
【0076】圧電素子62、64は、それぞれ、長方形
状をなし、電圧を印加することにより、その長手方向に
伸長・収縮する。圧電素子62、64の構成材料として
は、特に限定されず、チタン酸ジルコニウム酸鉛(PZ
T)、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チ
タン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜
鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のもの
を用いることができる。
【0077】これらの圧電素子62、64は、補強板6
3の両面にそれぞれ固着されている。補強板63は、振
動体6全体を補強する機能を有しており、振動体6が過
振幅、外力等によって損傷するのを防止する。補強板6
3の構成材料としては、弾性材料(弾性を有するもの)
であれば特に限定されないが、例えばステンレス鋼、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタ
ン合金、銅または銅系合金等の各種金属材料であるのが
好ましい。
【0078】この補強板63は、圧電素子62、64よ
りも厚さが薄い(小さい)ものであることが好ましい。
これにより、振動体6を高い効率で振動させることがで
きる。
【0079】補強板63は、圧電素子62、64に対す
る共通の電極としての機能をも有している。すなわち、
圧電素子62には、電極61と補強板63とによって交
流電圧が印加され、圧電素子64には、電極65と補強
板63とによって交流電圧が印加される。
【0080】圧電素子62、64は、交流電圧が印加さ
れると長手方向に繰り返し伸縮し、これに伴なって、補
強板63も長手方向に繰り返し伸縮する。すなわち、圧
電素子62、64に交流電圧を印加すると、振動体6
は、図3中の矢印で示すように、長手方向に微小な振幅
で振動(縦振動)する。
【0081】補強板63の図3中の右端部には、凸部6
6が一体的に形成されている。この凸部66は、補強板
63の幅方向中央(中心線69)からずれた位置(図示
の構成では角部)に設けられている。また、図示の構成
では、反対側の(対角線上にある)角部には、凸部66
と対称的に同様の凸部67が設けられている。この凸部
67は、図示の構成では使用されていない。
【0082】また、補強板63の長手方向ほぼ中央から
は、腕部68が長手方向とほぼ垂直な方向に突出するよ
うに設けられている。腕部68の先端部には、ボルト1
3が挿入する孔681が形成されている。
【0083】図1に示すように、このような振動体6
は、ロータ5の外周側に設置されており、凸部66にて
ロータ5(リング53)の外周に当接している。すなわ
ち、本実施形態では、振動体6は、ロータ5に対しロー
タ5の半径方向外周側から当接して設置されている。
【0084】図2に示すように、ロータ5の外周側にお
ける基板91からは、ネジ穴951を有する振動体取付
部95が上方に向かって突設されており、振動体6は、
腕部68の孔681に挿入されたボルト13によって、
この振動体取付部95に固定されている。
【0085】なお、図示の構成と異なり、振動体6は、
ロータ回転軸92方向からロータ5に当接するように設
置されていてもよい。
【0086】このように、振動体6は、腕部68によっ
て支持されている。これにより、振動体6は自由に振動
することができ、比較的大きい振幅で振動する。また、
振動体6は、腕部68の弾性によって、凸部66がリン
グ53(内面532)に圧接された状態で設置されてい
る。
【0087】また、振動体6は、ロータ5とほぼ平行な
姿勢で設置されている。これにより、チューブポンプ1
全体の薄型化に特に有利である。
【0088】また、本実施形態では、振動体6の厚さ
は、ロータ5の厚さよりも薄く、振動体6の全体は、上
下方向についてロータ5の厚さ分の空間内に位置してい
る。これにより、チューブポンプ1全体の薄型化に特に
有利である。
【0089】凸部66がリング53に当接した状態で、
圧電素子62、64に交流電圧を印加して振動体6を振
動させると、リング53は、振動体6が伸長するときに
凸部66から摩擦力(押圧力)を受け、この繰り返しの
摩擦力(押圧力)によって、ロータ5が図1中の時計回
りに回転する。
【0090】ロータ5が図1中の時計回りに回転する
と、凸部54、54のうちの少なくとも一方が薄板4を
介してチューブ100(円弧部103)を圧閉しつつ図
1中の時計回りにしごくように作動する。その結果、チ
ューブ100内において、図1中の時計回りの流れが生
じ、送液がなされる。すなわち、液体は、チューブ10
0の上流部101から吸入され、チューブ100の下流
部102から吐出される。
【0091】前述したように、本実施形態では、被駆動
体としてのリング53がロータ本体51の外周に例えば
圧入により固着されており、ロータ5が振動体6によっ
て直接に回転駆動される。これにより、ロータ5は、チ
ューブポンプ1のロータと、モータ(超音波モータ)の
ロータとを兼ねるものして機能することから、チューブ
ポンプ1は、小型化(薄型化)に特に有利である。ま
た、構造を極めて簡素化することができ、製造コストを
低減することができる。
【0092】なお、リング53と、ロータ本体51と
は、一体的に(一部材で)形成されていてもよい。
【0093】また、本実施形態では、振動体6の面内振
動をロータ5の回転(面内回転)に直接変換するので、
この変換に伴なうエネルギーロスが少なく、ロータ5を
高い効率で回転駆動することができる。
【0094】また、本実施形態では、凸部66がリング
53に及ぼす摩擦力(押圧力)の方向は、ロータ回転軸
92に対しほぼ垂直な方向であるため、ロータ5が傾斜
するようなことがなく、ロータ5がより円滑かつ確実に
回転する。
【0095】また、振動体6は、通常のモータのように
磁力で駆動する場合と異なり、前記のような摩擦力(押
圧力)によってリング53を駆動することから、駆動力
が高い。このため、本実施形態のように、変速機構(減
速機構)を介さなくてもロータ5を十分なトルクで回転
することができる。
【0096】圧電素子62、64に印加する交流電圧の
周波数は、特に限定されないが、振動体6の振動(縦振
動)の共振周波数とほぼ同程度であるのが好ましい。こ
れにより、振動体6の振幅が大きくなり、高い効率でロ
ータ5を回転駆動することができる。
【0097】前述したように、振動体6は、主に、その
長手方向に縦振動するが、縦振動と屈曲振動とを共振さ
せ、凸部66を楕円振動させることがより好ましい。こ
れにより、より高い効率でロータ5を回転駆動すること
ができる。以下、この点について説明する。
【0098】図4に示すように、振動体6がロータ5を
回転駆動するとき、凸部66は、ロータ5(リング5
3)から図4中の矢印で示すような反力を受ける。本実
施形態では、凸部66が振動体6の中心線69からずれ
た位置に設けられていることから、振動体6は、この反
力によって、図4に示すように面内方向に屈曲するよう
に変形、振動する。なお、図4では、振動体6の変形を
誇張して示している。
【0099】印加電圧の周波数、振動体6の形状・大き
さ、凸部66の位置などを適宜選択することにより、こ
の屈曲振動の周波数を縦振動の周波数と同程度にするこ
とができる。このようにすると、振動体6の縦振動と屈
曲振動とが共振し、振幅がより大きくなるとともに、凸
部66は、図5中の一点鎖線で示すように、ほぼ楕円に
沿って変位(楕円振動)する。
【0100】これにより、振動体6の1回の振幅におい
て、凸部66がリング53を回転方向に送るときには、
凸部66がリング53により強い力で圧接され、凸部6
6が戻るときには、リング53との摩擦力を低減または
消滅させることができるため、振動体6の振動をロータ
5の回転により高い効率で変換することができる。
【0101】このようなチューブポンプ1には、ロータ
5が回転するのを検出する回転検出手段3が設けられて
いる。
【0102】図1および図2に示すように、回転検出手
段3は、薄板4のリング部41から外周側(図1中の左
側)に向かって突出するように形成された第1電気接点
31と、第1電気接点31の下側に位置するように本体
9に設置された第2電気接点32と、固定部42および
リング部41を介して第1電気接点31に導通する検出
端子33と、第2電気接点に導通する検出端子34とを
有している。
【0103】第1電気接点31は、その近傍のリング部
41が凸部54に押圧されていないときには、図2中の
一点鎖線Aで示す位置にあり、第2電気接点32から離
間している。この状態から第1電気接点31の近傍のリ
ング部41が凸部54に押圧されて下方向に変位する
と、図2中の実線で示すように、第1電気接点31は、
これに伴なって下方向に変位して、第2電気接点32に
接触する。
【0104】このような構成により、ロータ5が回転し
て、第1電気接点31の近傍のリング部41が凸部54
に繰り返し押圧されて変位すると、第1電気接点31
は、第2電気接点32に対し接触・離間を繰り返す。第
1電気接点31が第2電気接点32に接触すると、検出
端子33と検出端子34とは、薄板4を介して導通し、
これにより、検出信号が得られる。
【0105】このように、ロータ5が回転すると、検出
端子33、34から検出信号が得られ、ロータ5が回転
するのを検出することができる。これにより、チューブ
ポンプ1が作動したのを確認することができる。すなわ
ち、回転検出手段3により、チューブポンプ1の作動状
態(運転状態にあるか停止状態にあるか)を確認するこ
とができる。
【0106】また、検出端子33、34からの検出信号
(パルス)の数をカウントすることにより、ロータ5の
回転数や回転速度を検知することもできる。すなわち、
図示の構成では、ロータ5が1回転する毎に2個の検出
信号が得られることから、ロータ5の回転数や回転速度
を検知することができる。ロータ5の回転数や回転速度
からは、送液量や送液速度を検知することもできる。
【0107】このように、本実施形態では、薄板4の一
部が第1電気接点31として機能することにより、簡単
な構造で回転検出手段3を設けることができ、チューブ
ポンプ1全体の簡素化・小型化に特に有利である。
【0108】なお、第1電気接点31は、リング部41
から突出して設けられていなくてもよく、例えば、リン
グ部41内に位置していてもよい。
【0109】また、図示の構成では、第1電気接点31
および第2電気接点32は、1組設けられているが、複
数組の第1電気接点31および第2電気接点32が円弧
部103を覆う部分のリング部41に周方向に沿って設
けられていてもよい。複数組の第1電気接点31および
第2電気接点32を設けることにより、例えばロータ5
が回転を開始したのをより早く検出することができるな
ど、ロータ5の回転状態をより精密・確実に検出するこ
とができる。この場合、複数組の第1電気接点31は、
互いに導通していてもよく、また、独立していてもよ
い。
【0110】さらに、本実施形態では、薄板4に電気接
点を設けてロータ5の回転状態を検出する場合について
述べたが、回転検出手段3の構成としては、これに限定
されるものではなく、凸部54がチューブ100を圧閉
して薄板4が変位したことを他のいかなる方法で検出す
るものでもよい。例えば、回転検出手段3としては、薄
板4の所定部位の変位をフォトインタラプタで検出する
ようなものなどであってもよい。
【0111】本発明では、装置の小型化(薄型化)を図
ることができる利点の他に、ロータ5を回転するのに通
常のモータを用いないことから、通常のモータのような
電磁ノイズが全くないか、あっても僅かであるので、周
辺の機器に影響を及ぼすことがない、という利点もあ
る。
【0112】また、ロータ5を回転駆動していないとき
(ロータ5の停止状態)には、凸部66とリング53と
の摩擦力により、ロータ5が回転するのが防止される
(ロータ5の保持トルクが高い)。よって、チューブ1
00内の液体の圧力等により、ロータ5が不本意に逆回
転するようなことがなく、チューブ100内の液体の逆
流を防止することもできる。
【0113】また、本実施形態では、図2に示すよう
に、組み立て時、本体9に下側から組み付ける部品がな
く、一方向(図2中の上側)から部品を組み付けて組み
立てることができ、組み立てを容易に行うことができる
利点もある。
【0114】また、本実施形態では、振動体6でロータ
5を直接に回転駆動するものとなっているが、本発明で
は、振動体6がロータ5を間接的に駆動するものであっ
てもよい。すなわち、ロータ5と回転力伝達機構を介し
て連動する被駆動体(ホイール)を別個に設け、この被
駆動体を振動体6で回転駆動し、その回転力を前記回転
力伝達機構によってロータ5に伝達するようなものであ
ってもよい。その場合、回転力伝達機構としては、例え
ば、歯車列(歯車伝動機構)や、プーリー、ベルト、チ
ェーン等を用いる巻き掛け伝動機構等、いかなる機構を
用いるものでもよい。
【0115】なお、本実施形態では、振動体6は、1つ
設置されているが、本発明では、複数の振動体6を設け
てもよい。
【0116】また、本発明では、チューブ100の内径
は、細いものから太いものまでいかなるものでもよく、
例えば内径0.1〜20mm程度のものを使用すること
ができ、特に、内径0.2〜2mm程度の細径のチュー
ブを使用するチューブポンプに好適である。
【0117】また、本発明のチューブポンプの吐出量
(流量)は、特に限定されず、例えば、0.01〜60
0mL/分程度のものとすることができるが、本発明
は、特に、吐出量が30mL/分以下程度の微量の送液
ポンプに好適である。
【0118】なお、本発明のチューブポンプは、間欠的
に送液を行うもの(一時的に吐出量が0になるもの)で
あってもよいことは言うまでもないが、その場合、前記
の吐出量の値は、送液を行っているとき(ロータが回転
しているとき)の値を指す。
【0119】以上、本発明のチューブポンプを図示の実
施形態について説明したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、チューブポンプを構成する各部は、同
様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換すること
ができる。
【0120】例えば、ロータの回転を検出する回転検出
手段としては、図示の実施形態のように板状体の一部を
電気接点として用いるようなものに限らず、例えばロー
タに第1電気接点を設け、この第1電気接点に接触し得
るようにブラシ状の第2電気接点を本体側に設けたよう
なものであってもよい。
【0121】また、回転検出手段は、ロータの回転を電
気的に検出するものに限らず、例えばフォトインタラプ
タ等を用いて光学的に検出するようなものや、例えば磁
気ヘッド等を用いて磁気的に検出するようなものなど、
いかなるものでもよい。
【0122】また、本発明では、振動体の形状、構造
は、図示の構成に限らず、被駆動体を駆動することがで
きるものであればいかなるものでもよい。例えば、圧電
素子が1枚のものや、補強板を有さないものや、被駆動
体と当接する部分に向かって幅が漸減するような形状の
ものなどであってもよい。
【0123】また、振動体への通電状態(振動体の振動
形態)を変更することなどにより、ロータを正・逆両方
向に回転させることができるようなもの(送液方向を切
り換えられるもの)であってもよい。
【0124】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、振
動体を用いてロータを回転させることにより、チューブ
ポンプ全体の小型化、特に薄型化を図ることができる。
また、構造を簡素化することができ、製造コストを低減
することができる。
【0125】また、チューブの近傍に板状体を設け、こ
の板状体を介してチューブを圧閉することとした場合に
は、チューブの劣化や損傷を防止し、長寿命化を図るこ
とができる。
【0126】また、ロータが回転するのを検出する回転
検出手段を設けたことにより、チューブポンプの作動状
態を検知することができる。特に、前記板状体の一部が
電気接点として機能することによってロータの回転を検
出することとした場合には、チューブの長寿命化を図り
つつ、小型かつ簡単な構造で上記効果を達成することが
できる。
【0127】また、通常のモータを用いないことから、
電磁ノイズが全くないか、あっても僅かであるので、周
辺機器に影響を及ぼすことを防止することができる。ま
た、チューブ内の液体が不本意に逆流するのを防止する
ことができる。
【0128】また、被駆動体をロータに一体化または固
着した場合には、さらに小型化、薄型化を図ることがで
きるとともに、極めて簡素な構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブポンプの実施形態を示す平面
図である。
【図2】図1中のX−X線での断面側面図である。
【図3】図1および図2に示すチューブポンプにおける
振動体の斜視図である。
【図4】図1および図2に示すチューブポンプにおける
振動体が屈曲振動する様子を示す平面図である。
【図5】図1および図2に示すチューブポンプにおける
振動体の凸部が楕円運動する様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 チューブポンプ 11、12 軸受 13 ボルト 17 ボルト 3 回転検出手段 31 第1電気接点 32 第2電気接点 33、34 検出端子 4 薄板 41 リング部 42 固定部 5 ロータ 51 ロータ本体 53 リング 531 溝 532 内面 54 凸部 6 振動体 61、65 電極 62、64 圧電素子 63 補強板 66、67 凸部 68 腕部 681 孔 69 中心線 9 本体 91 基板 92 ロータ回転軸 93 チューブ装着溝 931 円弧部 932、933 直線部 94 薄板挿入溝 941 底部 95 振動体取付部 951 ネジ穴 100 チューブ 101 上流部 102 下流部 103 円弧部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 43/12 F04B 43/12 C Fターム(参考) 3H075 AA07 AA09 BB04 CC17 CC32 CC33 CC34 CC35 CC36 CC37 DA05 DA12 DB02 DB22 3H077 AA06 AA07 AA08 CC04 CC10 DD06 EE24 EE34 EE35 EE36 EE37 FF06 FF36 FF37

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するチューブを装着する装着部
    を有する本体と、 前記本体に対し回転可能に設置されたロータと、 前記ロータに複数設けられ、前記チューブの一部を圧閉
    する圧閉部と、 前記ロータと連動する被駆動体と、 前記被駆動体に当接して設けられ、圧電素子を備えた少
    なくとも1つの振動体と、 前記ロータが回転するのを検出する回転検出手段と有
    し、 前記振動体は、前記圧電素子に交流電圧を印加すること
    により振動し、この振動により、前記被駆動体に力を繰
    り返し加えて前記被駆動体を駆動し、これにより前記ロ
    ータを回転させることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 【請求項2】 前記装着部に装着された前記チューブの
    近傍に設けられた可撓性を有する板状体を有し、前記圧
    閉部は、該板状体を介して前記チューブを圧閉する請求
    項1に記載のチューブポンプ。
  3. 【請求項3】 前記回転検出手段は、前記板状体の一部
    が前記圧閉部に押圧されて変位することにより、前記ロ
    ータの回転を検出する請求項2に記載のチューブポン
    プ。
  4. 【請求項4】 前記回転検出手段は、前記板状体の一部
    が電気接点として機能することにより、前記ロータの回
    転を検出する請求項2または3に記載のチューブポン
    プ。
  5. 【請求項5】 前記回転検出手段は、前記板状体の一部
    に設けられた少なくとも1つの第1電気接点と、前記本
    体側に設けられ、前記第1電気接点に対応する第2電気
    接点とを有し、前記第1電気接点と前記第2電気接点と
    が接触・離間することにより、前記ロータの回転を検出
    する請求項2ないし4のいずれかに記載のチューブポン
    プ。
  6. 【請求項6】 前記板状体は、前記装着部に装着された
    前記チューブの前記圧閉部に圧閉される部分のほぼ全域
    に渡って設けられている請求項2ないし5のいずれかに
    記載のチューブポンプ。
  7. 【請求項7】 前記板状体は、その厚さ方向に変位可能
    に設けられている請求項2ないし6のいずれかに記載の
    チューブポンプ。
  8. 【請求項8】 前記板状体は、その面内方向に変位しな
    いように設けられている請求項2ないし7のいずれかに
    記載のチューブポンプ。
  9. 【請求項9】 前記板状体は、前記本体に対し着脱可能
    に設置されている請求項2ないし8のいずれかに記載の
    チューブポンプ。
  10. 【請求項10】 前記板状体が一定の限度を超えて変位
    しないように規制する変位量規制手段を有する請求項2
    ないし9のいずれかに記載のチューブポンプ。
  11. 【請求項11】 前記圧閉部は、前記ロータに対し固定
    的に設けられている請求項1ないし10のいずれかに記
    載のチューブポンプ。
  12. 【請求項12】 前記圧閉部は、前記ロータの回転軸方
    向から前記チューブを圧閉する請求項1ないし11のい
    ずれかに記載のチューブポンプ。
  13. 【請求項13】 前記被駆動体は、前記ロータに一体化
    または固着されている請求項1ないし12のいずれかに
    記載のチューブポンプ。
  14. 【請求項14】 前記振動体は、前記ロータの半径方向
    から前記被駆動体に当接するように設置されている請求
    項13に記載のチューブポンプ。
  15. 【請求項15】 前記振動体のほぼ全体は、前記ロータ
    の回転軸方向について前記ロータの厚さ分の空間内に位
    置している請求項1ないし14のいずれかに記載のチュ
    ーブポンプ。
  16. 【請求項16】 前記被駆動体に溝が設けられており、
    前記振動体は、前記溝の内面に当接する請求項1ないし
    15のいずれかに記載のチューブポンプ。
  17. 【請求項17】 前記振動体は、長い方向と短い方向と
    を有する形状をなしている請求項1ないし16のいずれ
    かに記載のチューブポンプ。
  18. 【請求項18】 前記振動体の長手方向の端部付近が前
    記被駆動体に当接する請求項17に記載のチューブポン
    プ。
  19. 【請求項19】 前記振動体は、板状をなしている請求
    項1ないし18のいずれかに記載のチューブポンプ。
  20. 【請求項20】 前記振動体は、略長方形状をなしてい
    る請求項19に記載のチューブポンプ。
  21. 【請求項21】 前記振動体は、前記ロータと略平行な
    姿勢で設置されている請求項19または20に記載のチ
    ューブポンプ。
  22. 【請求項22】 前記振動体から突出して設けられた腕
    部を有し、前記振動体は、前記腕部により支持されてい
    る請求項1ないし21のいずれかに記載のチューブポン
    プ。
  23. 【請求項23】 前記装着部に装着された前記チューブ
    の円弧状の部分は、前記ロータの最外周より内側に位置
    する請求項1ないし22のいずれかに記載のチューブポ
    ンプ。
  24. 【請求項24】 前記本体は、前記ロータを片側から支
    持する請求項1ないし23のいずれかに記載のチューブ
    ポンプ。
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