JP2004254417A - 圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置 - Google Patents

圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な振動を効率よく得られる圧電アクチュエータおよび装置を提供すること。
【解決手段】圧電素子21の片面の一部分に補強板22Aを接合する。補強板22Aは、支持部22Bおよび突起部221を一体的に備えている。圧電素子21の電極を適宜選択して交流電圧を印加すると、突起部221は、圧電素子21の長手方向に伸縮する縦振動と、縦振動に直交する方向に屈曲する屈曲振動とを組み合わせた楕円軌道を描き、被駆動体を駆動する。補強板22Aが圧電素子21の一部分に設けられているので耐衝撃性を確保でき、また圧電素子21の振動を阻害せず大きな振動振幅を得られるので、高効率で被駆動体を駆動できる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電素子の振動で被駆動体を駆動する圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、圧電素子に繰り返し電圧を印加して圧電素子を振動させ、その振動によって被駆動体を駆動するいわゆる圧電アクチュエータが開発されている。圧電素子は一般的に脆性材料であるため、圧電素子を被駆動体に直接当接すると割れや摩耗等が生じ、耐久性が問題となるので、圧電素子に被駆動体と直接当接する部材を別体として設け、この部材を圧電素子に接合している。また、矩形板状の圧電素子の場合、衝撃により自重で割れる等の衝撃に対する課題があり、近年では圧電素子全面に補強板が接合されているものが提案されている(例えば特許文献1)。この圧電アクチュエータでは、ステンレス製などの補強板の両面に圧電素子を接着したものや、逆に圧電素子の両面に補強板を接着したものなどがあり、圧電アクチュエータを厚み方向に対称に構成することで、圧電素子を面内方向に振動させて被駆動体への振動伝達を良好にしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−333480号公報 (第7頁、第10頁、第4図、第25図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成の圧電アクチュエータでは、圧電素子の耐久性を確保するために補強板を設けると、補強板が圧電素子全面にわたって振動の一部を吸収してしまうという問題がある。従ってこのような圧電アクチュエータでは、圧電素子の振動振幅が補強板を設けない場合に比べて小さくなってしまい、高効率に被駆動体を駆動することができない。
【0005】
本発明の目的は、良好な振動を効率よく得られる圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電アクチュエータは、矩形板状の圧電素子の振動によって被駆動体を駆動する圧電アクチュエータであって、圧電素子に接合される補強板を備え、この補強板は、圧電素子の面上の一部分に接合されていることを特徴とする。
この発明によれば、補強板が圧電素子の面上の一部分に接合されているので、圧電素子の衝撃に対する脆さを補強しながらも圧電素子の振動の吸収量が最小限に抑制され、圧電素子が良好に振動する。従って、圧電素子の振動振幅が大きくなり、被駆動体が高効率で駆動される。
【0007】
本発明では、補強板は、圧電素子を支持する支持部を一体的に備えていることが望ましい。
この発明によれば、補強板が支持部を一体的に備えているので、圧電素子が確実に支持され、圧電素子の振動が良好に被駆動体に伝達される。また、これにより圧電アクチュエータの構造が簡単となり、製造コストが低減する。
【0008】
本発明では、補強板は、被駆動体に当接されて当該被駆動体を駆動する突起部を一体的に備えていることが望ましい。
この発明によれば、補強板に突起部が一体的に設けられているので、脆性の高い圧電素子を被駆動体に直接当接する必要がなく、圧電素子が良好に保護され、圧電アクチュエータの耐久性が向上する。また、突起部が補強板に一体的に形成されているので、圧電アクチュエータの構造が簡単となり、製造コストが低減する。
【0009】
本発明では、圧電素子の両面には、圧電素子に電圧を印加するための電極が形成されており、一方の面の電極は、圧電素子の全面に形成され、他方の面の電極は、圧電素子の長手方向中心線のほぼ全体を含む中央電極と、この中央電極の両側に圧電素子の平面中心に対して点対称に形成される対称電極とを備えていることが望ましい。
この発明によれば、圧電素子両面の電極のうち、一方は全面に形成されているので、電極の形成が簡単となる。また、他方の電極は、中央電極および対称電極を備えているので、中央電極によって圧電アクチュエータは長手方向に伸縮する、いわゆる縦振動を励振する。一方、対称電極によって、圧電アクチュエータが長手方向に対して屈曲するように振動する、いわゆる屈曲振動を励振する。従って、圧電アクチュエータは、縦振動および屈曲振動を組み合わせた楕円軌道を描いて被駆動体を駆動する。この時、対称電極を設けることにより圧電素子が積極的に屈曲振動を励振するので、屈曲振動が良好に現れる。
【0010】
本発明では、補強板は、圧電素子の両面に設けられ、これらの補強板は互いに略同形状で、かつ圧電素子の平面上に、圧電素子を挟んでほぼ同じ位置に配置されていることが望ましい。
この発明によれば、圧電素子の両面に略同形状の補強板がほぼ同じ位置に配置されているので、圧電アクチュエータの構造が厚み方向にほぼ対称となる。従って、圧電素子が反ることなく平面内で振動するので、振動がより一層良好に被駆動体に伝達される。
【0011】
本発明では、圧電素子の長辺を1とすると、短辺は0.274以上に形成され、圧電素子の短辺には、被駆動体に当接されて当該被駆動体を駆動する突起部が設けられ、圧電素子の長手方向に伸縮する縦振動と、圧電素子の平面中心に対して点対称に、縦振動に直交する方向に屈曲する屈曲振動との振動比は、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比が、1.00より大きく、1.03以下となるように設定されていることが望ましい。
【0012】
この発明によれば、縦振動および屈曲振動の共振周波数が互いに近接しているので、これらの共振周波数近傍で圧電素子を振動させると、縦振動および屈曲振動が同時に現れ、圧電アクチュエータの突起部は楕円軌道を描いて振動する。この楕円軌道によって突起部は被駆動体を押圧して駆動することが可能となる。この時、圧電素子は、縦振動および屈曲振動のそれぞれの共振点付近で励振されるので、それぞれの振動振幅が大きくなる。従って、突起部の楕円軌道の振幅も大きくなり、被駆動体を高効率で駆動することが可能となる。
【0013】
ここで、突起部が設けられた圧電アクチュエータの短辺が0.274よりも小さい場合には、縦振動の共振周波数が屈曲振動の共振周波数よりも大きくなり、良好な楕円軌道を描くことができない。この時、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比は1.00以下である。また、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比が1.03以上の場合には、縦振動の共振点と屈曲振動の共振点が離れてしまい、両振動の振幅を同時に良好にすることができない。
【0014】
本発明の装置は、前述の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、前述の圧電アクチュエータを備えているので、前述のような効果を奏することができ、高効率で良好な振動を得ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、後述する第二実施形態以降で、以下に説明する第一実施形態での構成部品と同じ部品および同様な機能を有する部品には同一符号を付し、説明を簡単にあるいは省略する。
【0016】
〔第一実施形態〕
図1には、第一実施形態にかかる駆動装置10の平面図が示されている。この図1において、駆動装置10は、圧電素子21を備えた圧電アクチュエータ2と、この圧電アクチュエータ2を振動可能に支持する支持体3とを備えている。この駆動装置10は、円盤状の基部4に固定され、この基部4の外周には、環状の被駆動体100が、周方向に等間隔で配置された複数のボール44を介して回転可能に設けられている。
【0017】
図2には、圧電アクチュエータ2および支持体3の拡大斜視図が示されている。また、図3には、圧電アクチュエータ2の分解斜視図が示されている。これらの図2および図3に示されるように、圧電アクチュエータ2は、略矩形平板状に形成された圧電素子21と、この圧電素子21の片面に接合された固定板22とを備えている。
【0018】
圧電素子21は、両面にニッケルおよび金などによる電極がめっき、スパッタ、蒸着等の方法で形成されている。これらの電極のうち、固定板22に対向する側の電極は、圧電素子21の平面全面に形成されている。また、この電極とは反対側の電極は、溝で互いに電気的に絶縁されることによって複数形成されている。つまり、圧電素子21を幅方向にほぼ三等分するように二本の溝が形成されることにより、中央には圧電素子21の中心線の全体を含む中央電極21Aが形成されている。また、この中央電極21Aの両側の電極では、さらに長手方向をほぼ二等分するように溝が形成されることにより、圧電素子21の平面中心に対して点対称にそれぞれ一対の対称電極21B,21Cが形成されている。これらの電極21A,21B,21Cおよび固定板22には、それぞれ図示しないリード線が接続され、基部4に形成された配線用の孔46(図1)を通って反対側において図示しない印加装置に接続されている。
【0019】
ここで、圧電素子21の材料は特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT(登録商標))、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等の各種のものを用いることができる。
また、圧電素子21の寸法や、厚さ、電極の分割形態などは、圧電素子21に繰り返し電圧が印加された時に、圧電素子21が長手方向に伸縮する、いわゆる縦振動と、圧電素子21の平面中心に対して点対称に、縦振動に直交する方向に屈曲する、いわゆる屈曲振動とが同時に現れるように適宜設定される。この時、縦振動の共振周波数と、屈曲振動の共振周波数とは互いに近接するように設定されていることが望ましく、縦振動の共振周波数に対する屈曲振動の共振周波数の比は、1.00より大きく、1.03以下であることが望ましい。また、圧電素子21の長辺と短辺との長さ比は、長辺を1とすると短辺が0.274以上であることが望ましい。
ここで、圧電素子21に印加される電圧の周波数は、縦振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間、より好ましくは反共振周波数と屈曲振動の共振周波数との間で両方の振動が良好に現れる周波数を適宜選択する。なお、圧電アクチュエータ2に印加される電圧の波形は特に限定されず、例えばサイン波、矩形波、台形波などが採用できる。
【0020】
固定板22は、ステンレス鋼、その他の材料から構成された略十字型の板状部材で、幅方向略中央に長手方向に沿って配置された補強板22Aと、この補強板22Aの長手方向略中央から両側に略直角に突出し、補強板22Aと一体的に形成された支持部22Bとを備えている。補強板22Aの長手方向一端には、圧電素子21の短辺から突出する突起部221が一体的に形成されている。突起部221は、被駆動体100の内周面に当接され、圧電アクチュエータ2は、その長手方向が被駆動体100の半径方向に沿って配置されている。
また、支持部22Bは、圧電素子21から突出しており、端部に略円形の固定部22Cを備え、これらの固定部22Cにはそれぞれ固定孔222が穿設されている。
なお、補強板22Aの圧電素子21に対する接合面の面積は、圧電素子21の面積の1/3以下となるように設定されている。
【0021】
支持体3は、圧電アクチュエータ2が固定される一対の固定部31と、これらの固定部31の間に一体的に形成され、基部4にスライド可能に支持されるスライド部32とを備えている。固定部31には、固定部22Cの固定孔222に対応する位置にねじ部33が形成されている。このねじ部33に固定孔222を貫通してねじ34が螺合されることにより圧電アクチュエータ2が固定部31に固定されている。
【0022】
図4には、駆動装置10の側断面図が示されている。この図4にも示されるように、スライド部32は、基部4に凹状に形成されたスライド溝41に配置されている。また、スライド部32の幅方向略中央には、圧電アクチュエータ2の長手方向に沿って長孔35が複数箇所(本実施形態では二箇所)形成されている。この長孔35には、ねじ421が貫通しており、このねじ421は、基部4に形成されたねじ孔42に螺合されている。これにより、支持体3は長孔35の長手方向にスライド可能となっている。つまり、圧電アクチュエータ2の突起部221は、被駆動体100への当接部分から被駆動体100の半径方向に沿って離間可能となっている。
なお、固定部31とスライド部32とは段差を有して形成されている。つまり固定部31およびスライド部32によって中央に凹状部分が形成されている。これにより、圧電アクチュエータ2が固定部31に取り付けられた時に圧電アクチュエータ2とスライド部32との間には隙間が形成され、圧電アクチュエータ2が振動してもスライド部32やねじ421に干渉しないようになっている。
【0023】
図1に示されるように、支持体3両側の固定部31において、圧電アクチュエータ2の突起部221が配置されている側とは反対の端部側面には、円柱状に突出したばね取付部36がそれぞれ形成されている。このばね取付部36にはばね37の一端が挿入されている。ばね37は、その伸縮方向が圧電アクチュエータ2の長手方向に平行となるように配置され、他端は、基部4に設けられた係止片43に固定されている。このばね37のばね力により、圧電アクチュエータ2の突起部221は被駆動体100に適当な付勢力で押しつけられている。
【0024】
このような駆動装置10は、次のように動作する。
図5には、圧電アクチュエータ2の動作を示す模式図が示されており、図5(A)には、圧電アクチュエータ2の縦振動が、図5(B)には屈曲振動が、図5(C)には突起部221の振動軌跡が示されている。
印加装置により圧電アクチュエータ2の固定板22と圧電素子21の電極との間に交流電圧を印加して圧電アクチュエータ2を振動させる。この時、圧電素子21の電極のうち、中央電極21Aおよび対称電極21Bのみに電圧を印加すると、圧電アクチュエータ2は、図5(A)に示されるように、主に中央電極21Aによって長手方向に伸縮する、いわゆる縦振動を励振する。また、中央電極21Aの両側では、対称電極21Bのみに電圧が印加されるため、当該両側において圧電素子21が非対称に伸縮し、図5(B)に示されるように、縦振動に直交する方向に、圧電素子21の平面中心に対して点対称に屈曲する、いわゆる屈曲振動も励振する。
【0025】
これらの縦振動および屈曲振動が同時に現れることにより、圧電アクチュエータ2の突起部221は図5(C)に示されるように、楕円軌道を描いて振動することとなる。突起部221は、この楕円軌道の一部において被駆動体100の内周面を押圧することによって被駆動体100を回転させる。これを所定周波数で繰り返すことにより、被駆動体100は一方向に所定の回転速度で回転する。
また、被駆動体100を反対方向に回転させる場合には、圧電素子21に印加する電圧の電極を圧電アクチュエータ2の長手方向に沿った中心線を軸として線対称に切り替える。つまり、圧電素子21の中央電極21Aおよび対称電極21Cに所定周波数の電圧を印加すれば、突起部221は反対方向の楕円軌道を描いて振動する。これにより、被駆動体100は反対方向に回転する。
【0026】
図6には圧電アクチュエータ2の駆動周波数に対する圧電素子21のインピーダンスが示されている。この図6に示されるように、圧電素子21に印加する電圧の周波数に対して、インピーダンスが極小となる点が二点現れる。これらのうち周波数の低い方の一点は、縦振動の振動振幅が最大となる共振点で、この共振点における周波数が、縦振動の共振周波数f1となる。周波数の高い方の一点は、屈曲振動の振動振幅が最大となる共振点で、この共振点における周波数が屈曲振動の共振周波数f3となる。また、共振周波数f1,f3の間には反共振周波数f2が現れる。
この図6からもわかるように、圧電素子21を縦振動と屈曲振動との共振周波数の間で駆動すると、縦振動および屈曲振動の両方の振幅を大きく得られ、高効率で駆動できる。
【0027】
このような駆動装置10によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 固定板22の補強板22Aが、圧電素子21の平面上の全面ではなく一部分のみに配置されているので、補強板22Aが圧電素子21の振動を阻害することなく、良好な振動振幅を得られる。これにより、被駆動体100を高効率で駆動できる。
【0028】
(2) 固定板22の突起部221が被駆動体100に当接されるので、圧電素子21の脆性を補うことができ、圧電アクチュエータ2の耐久性を向上させることができる。また、突起部221は補強板22Aに一体的に形成されているので、補強板22Aの形成と同時に突起部221を形成することができ、圧電アクチュエータ2の構造を簡単にでき、製造コストを低減できる。
さらに、支持部22Bが補強板22Aに一体的に形成されているので、圧電アクチュエータ2の構造をより一層簡単にでき、製造コストをより低減できる。この支持部22Bは、補強板22Aの長手方向略中央から突出しているので、圧電素子21の振動の節近傍を支持することとなり、圧電素子21の振動を阻害せず、良好な振動を得ることができる。
【0029】
(3) 補強板22Aが圧電素子21の片面のみに設けられているので、圧電アクチュエータ2の薄型化を促進できる。また、従来補強板(固定板)の両面に圧電素子を設ける場合に比べて、高価な圧電素子を一枚用いればよいので、圧電アクチュエータ2のコストを低減できる。
また、このような圧電アクチュエータ2を駆動装置10に組み込むことにより、駆動装置10の小型化、薄型化、低コスト化を促進できる。
【0030】
(4) 圧電素子21表面に中央電極21Aおよび対称電極21Bを設けているので、電極を適宜選択して電圧を印加することにより、圧電素子21に屈曲振動を積極的に励振できる。
【0031】
(5) 対称電極21B,21Cが圧電素子21の長手方向中心線に対して線対称に形成されているので、電圧を印加する電極を対称電極21Bから対称電極21Cに切り替えることにより、突起部221が反対向きの楕円軌道を描き、被駆動体100を反対方向に駆動することができる。これにより、圧電アクチュエータ2の動作範囲が広がり、汎用性を向上させることができる。
【0032】
(6) 以上のような効果を奏する駆動装置10は、例えば被駆動体100の外周に歯車を圧入したり、中心に出力軸を有するキャップを取り付けるなどしてモータとして使用できる。その他、被駆動体100の外周に片おもりを取り付けた振動モータや、玩具の車輪など、任意の様々な用途に使用できる。
【0033】
ここで、第一実施形態の具体的な実施例を挙げる。
圧電素子21の材料をPZTとし、寸法を短辺1.98mm、長辺7mm、厚み0.15mmとする。固定板22の材料はステンレス鋼(SUS301)で、厚みが0.1mmとなっている。突起部221は、平面形状が幅0.5mm、突出長さが0.45mmの略半円形状で、質量が約0.16mgである。また、支持部22Bにおいて圧電素子21から突出する部分は、幅0.4mmで長さが0.5mmである。
このような圧電アクチュエータ2では、突起部221を被駆動体100に当接せず、被駆動体100から反力を受けない状態で、縦振動の共振周波数f1が約279kHz、屈曲振動の共振周波数f3が約285kHz、反共振周波数f2が約283kHzであった。従って、縦振動の共振周波数f1に対する屈曲振動の共振周波数f3の比は、約1.015となる。この圧電アクチュエータ2に縦振動の共振周波数f1と屈曲振動の共振周波数f3との間の周波数で、またより望ましくは、反共振周波数f2から屈曲振動の共振周波数f3までの間の周波数で電圧を印加すると、縦振動および屈曲振動がそれぞれ共振点付近で振動することとなり、大きな振動振幅が得られ、突起部221において良好な楕円軌道が得られることがわかる。
【0034】
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について説明する。第二実施形態は、本発明の圧電アクチュエータを液体吐出装置(装置)11に適用したものである。
図7には、第二実施形態にかかる液体吐出装置11の平面図が、また図8には液体吐出装置11の側断面図が示されている。
これらの図7および図8において、液体吐出装置11は、内部に液体が流通するチューブ5と、このチューブ5を押圧するボール51と、このボール51をチューブ5上で転動させるロータ(被駆動体)6(図8)と、ロータ6を回転駆動する圧電アクチュエータ2と、ボール51の転動軌跡を規定するリテーナ7とを備えている。また、これらの構成部品、つまりチューブ5の一部、ボール51、ロータ6、圧電アクチュエータ2、およびリテーナ7は、ケース部材8に収納されている。
【0035】
ケース部材8は、チューブ5が配置される基部81と、基部81の開口部分を覆う蓋部材82(図8)とを備えている。基部81および蓋部材82には外周近傍にそれぞれ複数箇所(本実施形態では四箇所)の孔813,823(図8)が形成されている。これらの孔813,823には位置決めピン83が貫通しており、これらの位置決めピン83のうち対角線上の位置決めピン83が孔813,823に嵌合されている。これにより、基部81および蓋部材82の接触面の面内方向の位置が規定され、これらの相対的な位置のずれが防止されている。
また、基部81において蓋部材82に対向する面の孔813近傍の端部には切欠815が形成されている。この切欠815により、基部81および蓋部材82が接触した時に両者の間に隙間が形成されている。
【0036】
基部81の蓋部材82に対向する面の略中央には、チューブ5が配置されるチューブガイド溝811が形成されている。このチューブガイド溝811は、円弧状部分と、この円弧状部分の両端から基部81の端部に向かって互いに平行に形成された二つの直線部分とを備えている。チューブ5は、ケース部材8の外部からこのチューブガイド溝811に沿って配置され、再び外部へ配置されている。チューブガイド溝811の基部81端部には、チューブ5がチューブガイド溝811に沿ってたるみなくセットされるように、ストッパ812がそれぞれ取り付けられている。
なお、チューブ5の材料は、シリコーンゴム、ポリウレタン、その他の弾性材料が採用できる。
ボール51は、複数(本実施形態では二つ)設けられ、チューブガイド溝811の円弧状部分に沿って等間隔、つまり本実施形態では180°間隔でチューブ5のチューブガイド溝811に当接される側とは反対側に配置されている。
【0037】
ロータ6は、環状に形成されており、ステンレス鋼や、鉄、アルミニウム、その他の材料で構成されている。なおロータ6の材料は、耐摩耗性を考慮して鉄で構成された部品にニッケルリンの無電解めっきを施して硬化処理を行ったものを採用してもよい。このロータ6の内周側にはデルリンやポリテトラフルオロエチレン(Poly Tetra Fluoro Ethylene, PTFE)などの低摩擦係数の材料で構成された環状のブッシュ61が圧入されている。ブッシュ61は、蓋部材82に固定されたロータ軸85に回転可能に支持されており、ブッシュ61の中心は、蓋部材82においてチューブガイド溝811の円弧状部分の中心位置に対応する位置に配置されている。
【0038】
また、ロータ軸85の内周には、断面略三角形状のツメ部851が形成され、このツメ部851には四つ割ピン84が係合されている。これにより、四つ割ピン84は、基部81と蓋部材82とを近接させた位置で維持している。
ロータ6のボール51に対向する面には押圧ゴム62が設けられ、ボール51に当接されている。また、ロータ6の側面には凹部63が形成されている。ここで、ロータ6とチューブガイド溝811との距離は、ボール51の直径とチューブ5の直径との和より小さく設定されている。これによって、ボール51はロータ6の押圧ゴム62でチューブ5側に押し付けられ、チューブ5がチューブガイド溝811の形状に沿って押しつぶされるようになっている。
【0039】
図9には、圧電アクチュエータ2の分解斜視図が示されている。この図9および前述の図7,図8において、圧電アクチュエータ2は、圧電素子21と、圧電素子21の両面に接合された固定板22および補強板23Aとを備えている。
圧電素子21は、第一実施形態と同様に略矩形状に形成され、両面に電極が形成されている。これらの電極のうち、固定板22に対向する側の片面は、圧電素子21の平面全面にわたって形成されている。また、もう一方の片面には対角線上の長さ方向両端に溝を設けることで中央に略Z字形の中央電極21Aと、この中央電極21Aの両側に略矩形状の対称電極21Bとが形成されている。
【0040】
固定板22および補強板23Aは、ステンレス鋼、その他の材料から構成され、圧電素子21の両面に設けられている。固定板22は、圧電素子21の幅方向略中央から長手方向に沿って略矩形状に形成された補強板22Aと、この補強板22Aに一体的に形成された支持部22Bとを備えている。支持部22Bは、補強板22Aの長手方向略中央から片側に直角に突出し、その端部には略矩形状の固定部22Cが一体的に形成されており、この固定部22Cには固定孔222が二箇所穿設されている。また、補強板22Aの長さ方向両端には、突起部221が一体的に形成されている。突起部221は、平面形状が略三角形で、圧電素子21の対角線上両端に短辺から突出するように配置されている。突起部221の一方は、ロータ6の凹部63に当接されている。
【0041】
補強板23Aは、固定板22の補強板22Aと略同形状の略矩形状に形成され、圧電素子21を挟んで補強板22Aが配置される位置とほぼ同位置に配置されている。つまり、補強板23Aは、圧電素子21の幅方向略中央に、長手方向に沿って配置されている。
電極21Aおよび補強板22Aは、それぞれリード線(図示せず)などによって印加装置(図示せず)に接続されている。また、電極21Bのうち、ロータ6から遠い側の電極21Bは、リード線によって圧電アクチュエータ2の振動を検出する検出装置(図示せず)に接続されている。
【0042】
図10には、圧電アクチュエータ2を拡大した側断面図が示されている。この図10および前述の図7において、固定板22は、圧電アクチュエータ2をロータ6側に付勢する腕部本体24と、腕部本体24を支持する支持板25とに支持されている。固定部22Cは、二箇所の固定孔222を貫通するねじ241で、腕部本体24を介して支持板25に固定されている。腕部本体24および支持板25は、蓋部材82にねじ26で回転可能に固定されている。腕部本体24には、固定部22Cが支持されている側とは反対側の一端に略U字形の弾性部242が一体的に形成されている。この弾性部242の先端は、係止部材243によって蓋部材82に係止されている。この弾性部242は、ねじ26を中心に固定板22を付勢することにより、圧電アクチュエータ2の突起部221をロータ6の凹部63に適切な付勢力で押し付けている。
【0043】
図7および図8に戻って、リテーナ7は、ロータ6と基部81との間に設けられ、リング状に形成されている。リテーナ7の内周側は基部81に環状に設けられた突起86に当接されることで平面方向のずれが防止されている。リテーナ7には周囲に沿って複数箇所(本実施形態では六箇所)のボール保持部71が等間隔に形成されている。これらのボール保持部71のうち、対向する二つにボール51が配置されている。また、リテーナ7の外周には、凸部72が形成されており、リテーナ7の側面にはこの凸部72の通過を検出する回転検出手段73が設けられている。
【0044】
このような液体吐出装置11は、次のように動作する。
まず、図示しない印加装置によって圧電素子21の中央電極21Aに電圧を印加すると、中央電極21Aが伸縮する一方で対称電極21Bは伸縮しない。つまり、中央電極21Aでは圧電素子21の長手方向両側において形状が非対称となっているため、圧電アクチュエータ2は、伸縮による縦振動と同時に、屈曲振動も励振する。これにより、突起部221は縦振動と屈曲振動を組み合わせた楕円軌道を描く。この楕円軌道の一部で突起部221がロータ6の側面を押すことにより、ロータ6が図7の矢印R方向に回転する。この動作を適当な振動数で繰り返すことにより、ロータ6を所定の回転数で回転させる。
【0045】
対称電極21Bでは、中央電極21Aが形成された部分の圧電素子21の振動によって、微小の変位が生じ、この変位によって電圧が発生する。この電圧を検出装置で検出することにより、検出装置に接続された制御手段などによって電圧の大きさを監視し、電圧の振幅が所定の値となるように印加装置の印加電圧の周波数を制御する。
【0046】
圧電アクチュエータ2によってロータ6が回転すると、押圧ゴム62に押圧されているボール51は摩擦によってチューブ5を押しつぶしながら転動する。これによって、チューブ5内の二つのボール51に挟まれた流体が移動する。一方のボール51がチューブガイド溝811の円弧状部分の端部まで移動すると、チューブ5は直線部分に沿ってケース部材8の端部に向かい、一方ボール51は押圧ゴム62とともにロータ軸85を中心に回転を続けるので、チューブ5の押圧が解除される。この状態で、もう一方のボール51が転動しながら液体を円弧状部分に沿って押し出し、これによってチューブ5から液体が吐出される。一方のボール51はその間に再び円弧状部分上に配置され、チューブ5を押しつぶして、もう一方のボール51とで挟まれた液体を移動させる。これを繰り返すことによってチューブ5内の液体を連続で吐出させる。
ボール51は、その転動にともなってボール保持部71を押し、これによってリテーナ7が回転する。この際、回転検出手段73はリテーナ7の凸部72の通過を検知し、ボール51の回転速度(回転数)を検知する。
【0047】
液体吐出装置11を使用しない時には、四つ割ピン84とツメ部851との係合を外せば、チューブ5の圧閉が解除される。なお、例えば位置決めピン83の基部81への嵌合が強く、チューブ5および押圧ゴム62の弾性力で蓋部材82が基部81から離間しない場合には、切欠815に爪やドライバなどをあてて蓋部材82と基部81とを離間させると簡単に離間させることができる。
【0048】
このような第二実施形態によれば、第一実施形態の(1)、(2)および(4)の効果と同様の効果が得られる他、次のような効果が得られる。
(7) 補強板22A,23Aが圧電素子21の両面に設けられているので、圧電アクチュエータ2が厚み方向にほぼ対称な構造となり、圧電素子21が面内方向に振動する。従って、突起部221は圧電素子21の面内方向に楕円軌道を描くこととなるので、ロータ6を効率よく回転駆動できる。
【0049】
(8) 液体吐出装置11は、以上のような効果を奏するので、例えば人や動物に鎮痛薬や治療薬を投与する医療装置、インクジェットプリンタのヘッドメンテナンス用ポンプ、定期的に機械に油や燃料を補給する装置、燃料電池用装置、CPUの水冷装置用ポンプ、その他任意の様々な装置に使用できる。
【0050】
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第一実施形態の圧電アクチュエータ2では、補強板22Aは圧電素子21の片面にのみ設けられていたが、これに限らず図11に示されるように、圧電素子21の両面に設けられていてもよい。この場合には、固定板22とは反対側に、補強板22Aと略同形状の補強板23Aを、圧電素子21を挟んで補強板22Aと略同位置に接合させればよい。
【0051】
突起部221は、補強板22Aに一体的に形成されていたが、これに限らず例えば図12に示されるように、補強板22Aと別体になっていてもよい。図12において、突起部221は、補強板22A,23Aと別体に形成されており、補強板22A,23Aの端部で突起部221を挟持し、接着などによって固定されている。このような構成の圧電アクチュエータ2でも、補強板22Aが圧電素子21の一部分に設けられているので、圧電アクチュエータ2の耐久性を確保しながら、圧電素子21の振動振幅を高効率で取り出し、被駆動体を高効率で駆動することができる。
あるいは、突起部221は、図13に示されるような構造でもよい。図13において、突起部221は圧電素子21が挿通される挿通部221Aを備えている。この挿通部221Aに圧電素子21の短辺略中央を挿通し、接着などによって接合すればよい。
このように、突起部221は、圧電アクチュエータ2の構成によって適宜適切な位置に適切な方法で配置すればよく、必ずしも補強板22に一体的に設ける必要はない。
【0052】
補強板22Aの形状は、圧電素子21の幅方向略中央に長手方向に沿って略矩形状に形成されていたが、これに限らず例えば前述の図13に示されるように、圧電素子21の平面略中央に略円形状に形成されていてもよい。この場合でも、補強板22Aが圧電素子21の面上の一部分に接合されているので、圧電素子21の振動を妨げることなく、耐久性を向上させることができる。
【0053】
支持部22Bは、補強板22Aに一体的に設けられていたが、これに限らず補強板22Aと別体に設けられていても、本発明に含まれる。つまり、例えば補強板22Aおよび支持部22Bを別体に形成し、支持部22Bの端部に圧電素子21の端部が挿通される挿通部などを設け、圧電素子21を挿通部に挿通、接着するなどして固定してもよい。この場合には、支持部22Bが圧電素子21の面内に配置されるので、振動のバランスを良好にできる。
【0054】
圧電素子21の電極は、中央電極21Aおよび対称電極21Bを形成することによって、圧電素子21に屈曲振動を積極的に励振する構造となっていたが、これに限らず例えば電極が圧電素子21の両面の全面に形成されていてもよい。この場合には、例えば図9のように突起部を圧電素子21の長手方向に対して非対称に設けることによって圧電アクチュエータ2の重量バランスを非対称に構成すればよい。このような構成によれば、突起部の重量アンバランスによって圧電素子21をねじる力が働き、屈曲振動を生じさせることができる。
【0055】
本発明の圧電アクチュエータは、駆動装置10や液体吐出装置11に限らず、様々な装置に適用できる。特に、本発明の圧電アクチュエータは薄型化を促進できるので、小型化、薄型化が要求される装置に有用である。
【0056】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0057】
【発明の効果】
このような本発明によれば、補強板が圧電素子の面上の一部分に接合されているので、圧電素子の耐衝撃性を確保しながら、かつ良好な振動を得ることができ、被駆動体を高効率で駆動できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる駆動装置の平面図。
【図2】第一実施形態にかかる圧電アクチュエータの斜視図。
【図3】第一実施形態にかかる圧電アクチュエータの分解斜視図。
【図4】第一実施形態にかかる駆動装置の側断面図。
【図5】第一実施形態にかかる圧電アクチュエータの動作を示す図。
【図6】第一実施形態にかかる圧電アクチュエータの各振動の共振周波数を示す図。
【図7】第二実施形態にかかる液体吐出装置の平面図。
【図8】第二実施形態にかかる液体吐出装置の側断面図。
【図9】第二実施形態にかかる圧電アクチュエータの分解斜視図。
【図10】第二実施形態にかかる圧電アクチュエータを拡大した側断面図。
【図11】本発明の圧電アクチュエータの変形例を示す分解斜視図。
【図12】本発明の圧電アクチュエータの別の変形例を示す分解斜視図。
【図13】本発明の圧電アクチュエータのさらに別の変形例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
2…圧電アクチュエータ、6…ロータ(被駆動体)、10…駆動装置(装置)、11…液体吐出装置(装置)、21…圧電素子、21A…中央電極、21B,21C…対称電極、22…固定板、22A,23A…補強板、22B…支持部、100…被駆動体、221…突起部。

Claims (7)

  1. 矩形板状の圧電素子の振動によって被駆動体を駆動する圧電アクチュエータであって、前記圧電素子に接合される補強板を備え、この補強板は、前記圧電素子の面上の一部分に接合されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の圧電アクチュエータにおいて、前記補強板は、前記圧電素子を支持する支持部を一体的に備えていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータにおいて、前記補強板は、被駆動体に当接されて当該被駆動体を駆動する突起部を一体的に備えていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、前記圧電素子の両面には、前記圧電素子に電圧を印加するための電極が形成されており、一方の面の前記電極は、前記圧電素子の全面に形成され、他方の面の前記電極は、前記圧電素子の長手方向中心線のほぼ全体を含む中央電極と、この中央電極の両側に前記圧電素子の平面中心に対して点対称に形成される対称電極とを備えていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、前記補強板は、前記圧電素子の両面に設けられ、これらの補強板は互いに略同形状で、かつ前記圧電素子の平面上に、前記圧電素子を挟んでほぼ同じ位置に配置されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の圧電アクチュエータにおいて、前記圧電素子の長辺を1とすると、短辺は0.274以上に形成され、前記圧電素子の短辺には、被駆動体に当接されて当該被駆動体を駆動する突起部が設けられ、前記圧電素子の長手方向に伸縮する縦振動と、前記圧電素子の平面中心に対して点対称に、前記縦振動に直交する方向に屈曲する屈曲振動との振動比は、前記縦振動の共振周波数に対する前記屈曲振動の共振周波数の比が、1.00より大きく、1.03以下となるように設定されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の圧電アクチュエータを備えたことを特徴とする装置。
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