JP5125811B2 - チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ - Google Patents

チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5125811B2
JP5125811B2 JP2008169990A JP2008169990A JP5125811B2 JP 5125811 B2 JP5125811 B2 JP 5125811B2 JP 2008169990 A JP2008169990 A JP 2008169990A JP 2008169990 A JP2008169990 A JP 2008169990A JP 5125811 B2 JP5125811 B2 JP 5125811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
tube
cam
unit
vibrating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008169990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010007615A (ja
Inventor
肇 宮崎
和夫 河角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008169990A priority Critical patent/JP5125811B2/ja
Publication of JP2010007615A publication Critical patent/JP2010007615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5125811B2 publication Critical patent/JP5125811B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを着脱可能に結合して構成されるマイクロポンプに関する。
液体を低速で輸送する装置として蠕動駆動方式のポンプがある。蠕動駆動方式のポンプとしては、ステップモータを駆動源とし、複数のローラを備えたロータを回転させ、ロータが複数のローラを転動させながら柔軟なチューブに沿って回転して液体の吸い込み及び吐出をする構造が知られている(例えば、特許文献1)。
また、このようなポンプは、チューブとチューブを圧閉するロータとを備えるポンプモジュールと、ステップモータと出力ギヤ機構を有するモータモジュールとが積み重ねて組立てられ、ロータの回転軸には連結要素としてのギヤが設けられ、出力ギヤ機構には動力取り出し機構としてのピニオンが設けられ、ポンプモジュールとモータモジュールとを積み重ねて結合すると、ピニオンとギヤとが連結(噛合)して、ステップモータの回転駆動力がロータに伝達される構成である。
特許第3177742号公報
特許文献1のような構成によれば、ポンプモジュールを製造(組立て)してから使用開始までの期間、チューブがローラで長時間圧閉されているため、チューブの復元力が低下し、吐出精度が低下するという課題を有する。
また、一般にチューブの直径は、ばらつきが大きく、このばらつきがチューブ圧閉量のばらつきとなり、吐出精度が得られない。また、駆動源としての小型モータの過負荷にもつながり、所望の駆動性能が得られないことや、最悪の場合駆動できないというようなことも考えられる。
また、駆動源としてステップモータを採用しており、ステップモータと出力ギヤ機構と制御回路を含むモータモジュールと、チューブとローラを含むロータと連結要素を含むポンプモジュールとを重ねて装着しているため、薄型化が困難である。
また、ステップモータを小型化すると駆動トルクが小さくなるため、減速比が大きい減速機構(減速ギヤ機構)を用いてロータの回転トルクを大きくする必要性がある。従って、多段の減速ギヤ機構を用いることになりサイズが大きくなる他、減速に伴う損失が大きくなるという課題を有する。
さらに、ステップモータは電磁ノイズを発生することが知られており、周囲の機器に悪影響を与えることが考えられる他、ステップモータ自身が周囲の機器の電磁ノイズの影響を受けることも考えられる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るマイクロポンプは、一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーとを保持する案内枠と、を有するチューブユニットと、前記チューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータに当接する突起部を有する振動体と、電源部から電力を供給され前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部とを保持する機枠と、を有する制御ユニットと、が備えられ、前記チューブユニットと前記制御ユニットとが重ねて装着されると共に、着脱可能であって、前記圧電素子に交流電圧を印加することにより前記振動体が振動し、前記突起部から前記ロータに回転力を繰り返し加え、前記カムが前記複数のフィンガーを流体の流入側から流出側へ順次押圧して、前記チューブの圧閉と開放を繰り返して流体を輸送することを特徴とする。
チューブは圧閉状態を長期間継続すると、チューブの復元力が劣化して吐出精度が低下することが考えられる。しかし、本適用例によれば、チューブと複数のフィンガーとをユニット化してカムと分離していることから、チューブユニットの状態ではチューブは開放された状態が維持されるため、チューブの圧閉に伴う復元力の劣化に伴う吐出精度の低下を防止することができる。
また、チューブの圧閉と開放を長時間繰り返すことも、チューブの復元力が劣化することが考えられるが、チューブをチューブユニットとして容易に交換することができる。
しかも、チューブの直径のばらつきに対してフィンガーの長さをチューブユニット毎に組み合わせて調整することにより、チューブ圧閉量を調整することができることから、吐出精度の保証がしやすいという効果がある。
また、カム、ロータ、振動体、制御回路部、電源部とを含む制御ユニットに対し、チューブユニットは複数のフィンガーとチューブにより構成されているためコストも安い。従って、制御ユニットを繰り返し使用とし、チューブユニットを使用する液体(薬液)毎、使用対象毎(例えば、個人ごと)に使い捨て使用とすれば、ランニングコストを低減することができる。
また、本適用例は、カムの回転駆動源として振動体の振動を利用してロータ(カム)を回転する構造である。詳しくは実施の形態で説明するが、振動体で駆動されるロータは回転トルクが大きいことから、従来技術のように減速ギヤ機構を必要としない。また、モータモジュールとポンプモジュールとの連結機構も不要となり構造が簡単になると共に、駆動源が振動体であるために小型、且つ薄型のマイクロポンプを実現できる。
また、振動体は圧電素子に交流電圧を印加することで振動しロータを回転させることから、電磁ノイズが発生せず、周囲の機器に悪影響を与えることがなく、周囲の機器が発生する電磁ノイズの影響も受けない。従って、特に医療現場における電磁ノイズのリスクを回避することができる。
[適用例2]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記カムと前記ロータと前記振動体とが、前記案内枠と前記機枠によって構成される空間に配設され、前記制御回路部と前記電源部の少なくとも一方が、前記空間に対して前記機枠の反対側に配設されていることが好ましい。
このような構成によれば、機械的に駆動する部材を上記空間に配設するため、互いの連結に連結部材を用いなくてもよく、構造を簡素化することができる。
[適用例3]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とが、前記案内枠と前記機枠によって構成される空間に配設されていることが好ましい。
このような構成によれば、マイクロポンプ駆動に関わる部材を上記空間内に配設していることから、薄型化を実現することができるという効果がある。
[適用例4]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータが円盤形状をなし、前記突起部が、前記ロータの外周側面に当接するよう配設されていることが好ましい。
詳しくは実施の形態で説明するが、本適用例のマイクロポンプは、振動体を用いてロータを回転し、カムを回転する構造であり、突起部とロータの間の摩擦力(押圧力)によってロータを駆動することから、従来技術のステップモータのように磁力で駆動する場合と異なり、駆動力が高い。しかも振動体の突起部を直径が大きいロータの外周面に当接することにより、同じ振動体を同じ条件で振動させたときにロータの回転トルクを大きくすることができるので安定駆動を継続できる。
[適用例5]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータがリング形状をなし、前記突起部が、前記ロータのリング形状内周側面に当接するよう配設されていることが好ましい。
このようにすれば、振動体をロータの外径よりも内側に配設することから、より小型化を実現できる。
[適用例6]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータが、前記カムの一方の平面に穿設された凹部の内部に形成され、前記突起部が、前記凹部の内周側面に当接するよう配設されていることが望ましい。
このような構成では、ロータをカムの内部にカムと一体形成することができる。従って、構造をより簡単にすることができ、また、小型化することができる。
[適用例7]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータの回転軸が、前記カムの回転軸と一致していることが好ましい。
このような構成では、ロータとカムとを同軸上に設けているために、前述した従来技術のような連結機構が不要となり、マイクロポンプをより小型化することができる。
[適用例8]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータの前記突起部との当接面に回転方向に沿った溝が設けられ、前記突起部が、前記溝の内側側面に当接するよう配設されていることが望ましい。
このようにロータに溝を設けることにより、薄板状の振動体が外部からの振動、衝撃等により当接面から外れてしまうことを防止することができる。また、突起部と当接面との断面方向の当接位置がほぼ一定となることから、振動体からロータへの駆動力が安定するという効果がある。
[適用例9]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記振動体と前記制御回路部と前記電源部のそれぞれが、前記チューブ及び前記カム及び前記複数のフィンガーと平面的に重ならない位置に分散配設されていることが望ましい。
このようにすれば、制御回路部と電源部と振動体とを、チューブ及びカム及びフィンガーと平面的に重ならないように配設しているため、マイクロポンプをより薄型化することができる。また。小サイズの振動体を複数のフィンガー及びチューブと分散配設することから組立性を向上させることができる。
[適用例10]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記電源部が、前記チューブユニットと前記制御ユニットとが装着された状態で単独で着脱可能であることが好ましい。
駆動源として圧電素子を含む振動体を用いる場合は、駆動による劣化がほとんどなく、耐久性に優れ長時間にわたって使用することを可能にする。しかしその際、電源部として小型電池を用いる場合に、使用期間途中で電池容量が不足することが予想される。そこで、電源部を単独で容易に交換できる構成とすれば長時間にわたってマイクロポンプを継続使用することができる。
また、前述したカムとロータと振動体とが、案内枠と機枠によって構成される空間に配設され、電源部が、空間に対して機枠の反対側に配設されている構成では、マイクロポンプとしての完成状態で電源部の交換ができることから、分解して電源部を取り出す煩わしさを排除すると共に、交換時に機械的駆動部材に傷をつけてしまうというような問題を排除できる。
[適用例11]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記電源部が、前記制御ユニットの状態で単独で着脱可能であることが好ましい。
カムとロータと振動体と制御回路部と電源部とが、案内枠と機枠によって構成される空間に配設されている構成では、チューブユニットの交換時期に合わせて制御ユニットの状態で電源部を単独で交換することができ、電源部を取り出す煩わしさを排除すると共に、交換時に機械的駆動部材に傷をつけてしまうというような問題を排除できる。
[適用例12]上記適用例に係るマイクロポンプは、前記ロータと前記カムとの間に減速機構または増速機構が設けられていることが好ましい。
このように、減速機構または増速機構を設けることにより、カムの回転速度を変えることができる。つまり、流体の流動量を適宜調整することができる。なお、上記構成では、減速機構または増速機構は、制御ユニットに配設される。
[適用例13]本適用例に係るチューブユニットは、一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータに当接する突起部を有する振動体と、前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、電源部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とを保持する機枠と、からなる制御ユニットと着脱可能であって、前記チューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーを保持する案内枠と、からなることを特徴とする。
本適用例によれば、チューブと複数のフィンガーとをユニット化してカムと分離していることから、チューブユニットの状態ではチューブは開放された状態が維持されるため、チューブの圧閉に伴う復元力の劣化に伴う吐出精度の低下を防止することができる。
また、チューブユニットと制御ユニットとが着脱可能な構成であり、薬液等を流動する場合には、薬液に直接接触することや耐久性が低いチューブを含むチューブユニットを都度更新使用とすれば信頼性を高めることができる。また、チューブユニットは、構成要素が少なく低コスト化が可能であるため、ランニングコストを低減することができる。
[適用例14]本適用例に係る制御ユニットは、一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーとを保持する案内枠と、を有するチューブユニットと着脱可能であって、前記チューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータに当接する突起部を有する振動体と、前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、電源部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とを保持する機枠と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、チューブユニットと制御ユニットとが着脱可能な構成であり、チューブユニットを都度更新使用とし、チューブユニットに対して構成要素が多くコスト高の制御ユニットを繰り返し使用することができる。
また、制御ユニットが、駆動源としての振動体とロータ及びカムを含んでいるため、振動体からカムまでを分離することがなく、振動体からカムまでの駆動系を安定した係合状態を有する構成とすることができる。
[適用例15]上記適用例に係る制御ユニットは、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とが、前記機枠の前記チューブユニット側に配設されていることが好ましい。
このような構成によれば、カムとロータと振動体と制御回路部と電源部とを機枠の一面側に配設することで、組立性を向上させる他、薄型化を図ることができる。
[適用例16]上記適用例に係る制御ユニットは、前記カムと前記ロータと前記振動体とが、前記機枠の前記チューブユニット側に配設され、前記制御回路部と前記電源部の少なくとも一方が、前記チューブユニットに対して前記機枠の反対側に配設されていることが好ましい。
このような構成によれば、カムとロータと振動体と、制御回路部または電源部とを、機枠に対して表裏両面に配設することにより、平面レイアウト設計が容易になる。また、平面的に小型化しやすい構造を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は実施形態1に係るマイクロポンプを示し、図7,8は実施形態2、図9は実施形態3、図10は実施形態4、図11は実施形態5を示している。
なお、以下の説明で参照する図は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
(実施形態1)
まず、本発明のマイクロポンプの全体構成について説明する。
図1は、実施形態1に係るマイクロポンプを示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。図1において、マイクロポンプ1は、駆動部10と液体を収容するリザーバ11とから構成されている。
駆動部10は、チューブユニット2と制御ユニット3とが重ねて装着されている。チューブユニット2は、チューブ50と複数のフィンガー(図示せず)を保持する案内枠としてのチューブ案内枠17と第3機枠16とを備えている。また、制御ユニット3は、カムとロータと振動体と制御回路部と電源部と(共に図示せず)を保持する機枠としての第1機枠14と第2機枠15とを備えている。
チューブユニット2と制御ユニット3とは、厚さ方向に重ねて装着されて駆動部10を構成するが、着脱可能な構成である。なお、チューブユニット2と制御ユニット3との装着は、図1(a)に示すように、本実施形態では3本の固定螺子91によって固定される構造を例示している。チューブユニット2と制御ユニット3とが固定螺子91によって周縁部が密着固定された状態で、内部には密閉された空間が構成され、その空間は防水性が確保されている。
リザーバ11は、第1機枠14の上面側に設けられる凹部内に載置され、チューブ50によって駆動部10と接続されている。なお、リザーバ11は柔軟性を有する材料から構成されており、内部の液体が流出する際に外部の大気圧により変形し、リザーバ11の内部圧力が一定に保たれる。
リザーバ11に収容されている液体は、駆動部10の蠕動運動によりチューブ50を圧閉と開放を繰り返すことにより流出口部53から吐出される。
続いて、駆動部10の構成について図面を参照して説明する。
図2は駆動部の構成を示す平面図、図3は、図2のA−P−B切断面を示す断面図である。なお、図2は、第3機枠16の図示を省略して表している。
まず、図2を参照して平面構成について説明する。駆動部10は、一部が平面視して円弧形状に配設され弾性を有するチューブ50と、チューブ50の円弧形状の中心と回転軸Pが略一致するカム20と、チューブ50の円弧形状部分とカム20の間に介設されると共に、回転軸Pから放射状にそれぞれ等間隔に配設される複数のフィンガー40〜46と、カム20に回転力を伝達する円盤形状のロータ70と、ロータ70の外周部に突起部81aが当接するよう配設される振動体80と、制御回路部60と、電源部としての電池61とから構成されている。本実施形態では、電池61は小型化のために、小型ボタン型電池を使用することが好ましい。
カム20とロータ70とはカム軸75に軸止されている。従って、カム20とロータ70は回転軸Pを同一として一体で回転するよう構成されている。
なお、制御回路部60と電池61と振動体80のそれぞれは、チューブ50及びカム20及びフィンガー40〜46と平面的に重ならない位置に分散配設されている。
カム20は、外周方向に凹凸を有し、最外周部にフィンガー押圧面21a〜21dが形成されている。フィンガー押圧面21a〜21dは、回転軸Pから等距離の同心円上に形成される。
また、フィンガー押圧面21aとフィンガー押圧面21b、フィンガー押圧面21bとフィンガー押圧面21c、フィンガー押圧面21cとフィンガー押圧面21d、及びフィンガー押圧面21dとフィンガー押圧面21a、の周方向ピッチと外形形状は等しく形成されている。
フィンガー押圧面21a〜21dそれぞれは、フィンガー押圧斜面22と回転軸Pを中心とする同心円上の円弧部23とが連続して形成されている。この円弧部23は、フィンガー40〜46を押圧しない位置に設けられる。
また、フィンガー押圧面21a,21b,21c,21dそれぞれの一方の端部と円弧部23とは、回転軸Pから延長した直線部24で結ばれている。
チューブ50は、チューブ案内枠17に形成されたチューブ案内溝17b内に挿着され、一方の端部は、液体を外部に吐出する流出口部53であり、マイクロポンプ1の外部方向に突出している。他方の端部は液体を流入する流入口部52であり、液体を収容するリザーバ11に接続され、液体流動部51がリザーバ11内に連通されている。
チューブ50は、フィンガー40〜46によって押圧される範囲が、回転軸Pに対して同心円となるように形成されたチューブ案内溝17b内に装着されている。なお、フィンガー40〜46は、それぞれ同じ形状で形成されているのでフィンガー44を例示して説明する。フィンガー44は、円柱状の軸部44aと、軸部44aの一方の端部に設けられる鍔形状のチューブ押圧部44cと、他方の端部が半球状に丸められたカム当接部44bと、から構成されている。
フィンガー40〜46は、フィンガー案内溝17aに沿って進退可能であり、カム20によって外側方向に押圧され、チューブ50を圧閉して液体流動部51を閉塞する。なお、フィンガー40〜46の断面方向の中心位置は、チューブ50の中心とほぼ一致している。
次に、図3を参照して駆動部10の断面構成について説明する。
チューブユニット2は、チューブ案内枠17の周縁部に形成される断面形状がU字形状の7本のフィンガー案内溝17aに挿着されたフィンガー40〜46(フィンガー44を例示)と、断面形状がU字形状のチューブ案内溝17bに挿着されたチューブ50と、図示上方からフィンガー40〜46及びチューブ50を保持する第3機枠16とから構成される。
フィンガー案内溝17aとチューブ案内溝17bそれぞれに、フィンガー40〜46とチューブ50を挿着した後、それらの上面(各溝の開放側)を第3機枠16で覆い、チューブ案内枠17と第3機枠16との互いの当接面を密着固定することでチューブユニット2が構成される。なお、チューブ案内溝17bの外側方向にはチューブ案内壁17cが設けられ、フィンガー40〜46によるチューブ圧閉の際にチューブ50の移動を規制する。
なお、チューブユニット状態では、フィンガー40〜46はフィンガー案内溝17aに沿って進退自在であって、チューブ50の弾性力によって、チューブ50を圧閉しない位置に存在している。
制御ユニット3は、カム20とロータ70と振動体80とが第2機枠15の図示上面側に配設され、制御回路部60と電池61とが第2機枠15の図示下面側に配設されて構成されている。
カム20とロータ70とは、カム軸75に重ねて軸止されている。従って、カム20とロータ70とはカム軸75を回転軸として一体で回転可能である。また、カム軸75は両端部に軸部75a,75bを有している。
軸部75aは、第4機枠18に設けられる軸受92に挿入され、軸部75bは第2機枠15に設けられる軸受93に挿入されて、軸受92,93によって軸支されている。
第4機枠18は、カム20(ロータ70)及び振動体80が配置される位置以外の周縁部において、第2機枠15に植立された第4機枠案内軸106により位置規制されると共に、固定螺子107によって第2機枠15に固定される(図2も参照する)。
カム20には、チューブユニット2を上方から制御ユニット3に装着する際に、フィンガー40〜46それぞれのカム当接部(カム当接部44bを例示)が凹凸を有する外周面(フィンガー押圧面21d及び円弧部23を例示)に当接する位置まで案内するためのフィンガー案内面28が設けられている。
また、ロータ70の外周部には回転方向に沿って溝71が形成されており、溝71の内部側面が、振動体80との当接面72である。
振動体80は、ロータ70の溝71の断面方向のほぼ中央に配設されると共に、腕部81cが、固定螺子98によって第2機枠15に植立された振動体固定軸90に固定されている。なお、振動体80については、図4〜図6を参照して説明する。
第2機枠15の空間30とは反対側の裏面側(図示下面)に回路基板63が設けられており、電池61の下面から振動体80の下方まで延在され、その表面には接続パターンが形成されている。回路基板63の上面には制御回路部60と電池61とが載置または接続されている。
制御回路部60には、電源回路や発振回路等(共に図示せず)が含まれる。電源回路は電池61の電極と接続され、発振回路は振動体80の複数の電極と接続されている。
電池61は、回路基板63に接する面がマイナス電極であり、側面がプラス電極であって、マイナス電極が接続パターンと直接に接触接続される。また、プラス電極は電池端子62(図2、参照)を介して対応する接続パターンに接続される。
第2機枠15の裏面側には、第1機枠14が制御回路部60と電池61とを覆うように配設される。第1機枠14と第2機枠15とは、互いの当接面で密着固定される。
電池61は、第1機枠14に形成された凹内に平面方向位置を規制され保持されている。一方、電池61の一方の端面方向には電池蓋19が設けられている。電池蓋19の外周突起部には螺子部19bが形成されており、第1機枠14に形成される雌螺子に螺着される。
電池蓋19には開閉溝19aが形成されており、この開閉溝19aにドライバやコイン等を挿入して回転することで電池蓋19を開閉することが可能である。つまり、電池蓋19を外して電池61を取り出し、電池61を装着して電池蓋19を締め付けることにより、電池61を回路基板63に圧設する。この際、電池蓋19と第2機枠15との間は密着される。
なお、電池蓋19の開閉構造としては、螺着固定の他にバヨネット構造、圧入構造、固定螺子構造等から選択することが可能である。
上述したように、カム20とロータ70と振動体80及び第4機枠18は、案内枠(チューブ案内枠17と第3機枠16)と機枠(第2機枠15)によって構成される空間30の内部配設されると共に、密閉されている。
また、駆動部10は、制御ユニット3にチューブユニット2を重ねて装着されるが、チューブユニット2が単体状態では、フィンガー40〜46はチューブ50の弾性力によりカム20に近づく方向に移動(仮想線で示すフィンガー44’を例示)している。その際、カム当接部44bがカム20のフィンガー案内面28に乗り上げる位置関係にある。
ここで、チューブユニット2を制御ユニット3側に押し下げると、カム当接部44bがフィンガー案内面28に倣って摺動し、フィンガー案内面28の斜面効果により、フィンガー44はチューブ50側に移動する。そして、フィンガー44がカム20の外周面であるフィンガー押圧面21d(または21c)に達したときに、チューブユニット2は制御ユニット3に対して所定の位置に装着された状態となる。
続いて、振動体80について図面を参照して説明する。
図4は振動体の構成を示す斜視図である。振動体80は、図4に示すように、ほぼ長方形の薄板形状をしている。振動体80は、補強板81の表面に板状の圧電素子82、圧電素子82の表面に電極84を積層形成し、裏面に板状の圧電素子83、圧電素子83の表面に電極85が積層形成されている。
圧電素子82,83はそれぞれ長方形をなし、交流電圧を印加することにより、長手方向に伸張・収縮する。圧電素子82,83の材料としては特に限定されず、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、水晶、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、メタニオブ酸鉛、ポリ弗化ビニリデン、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いることができる。
補強板81は、振動体80の全体を補強する機能を有しており、振動体80が過振幅または外力等によって損傷することを防止する。補強板81の材料としては特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、チタンまたはチタン合金、銅または銅系合金等の金属材料であることが望ましい。
圧電素子82,83は、補強板81よりも厚さが薄いものであることが好ましい。これにより、振動体80をより高い効率で振動させることができる。
補強板81は、圧電素子82,83に対する共通の電極としての機能をも有している。すなわち、圧電素子82には電極84と補強板81とによって交流電圧が印加され、圧電素子83には電極85と補強板81とによって交流電圧が印加される。
圧電素子82,83は、交流電圧が印加されると長手方向に繰り返し伸縮し、これに伴って、補強板81も長手方向に繰り返し伸縮する。すなわち、圧電素子82,83に交流電圧を印加すると、振動体80は図4の矢印で示すように長手方向に微小な振幅で振動する。
補強板81の両端部には、それぞれ突起部81a,81bが一体的に形成されている。図2及び図3に示すように、振動体80は突起部81aがロータ70の外周側面(当接面72)に当接するように配設されている。
次に、振動体80の作用について図面を参照して説明する。
図5は振動体の作用を模式的に示す部分平面図、図6は突起部の動きを模式的に示す説明図である。図5において、突起部81aは、補強板81の中央部(中心線G)からずれた位置(図示の構成では角部)に設けられている。
また、図示の構成では、反対側の角部に突起部81aとは対称的に同様な突起部81bが設けられているが、本実施形態で使用されていない。
また、補強板81の長手方向のほぼ中央からは、腕部81cが突設されている。この腕部81cの先端部には固定用孔81dが開設されており、この固定用孔81dに固定螺子98(図3、参照)が挿通される。
図3に示すように、振動体80は、腕部81cにおいて第2機枠15に植立される振動体固定軸90に固定螺子98により固定される。つまり、振動体80は、腕部81cによって支持されている。これにより、振動体80は自由に振動することができ、比較的大きい振幅で振動する。
なお、振動体80は腕部81cの弾性によって、突起部81aがロータ70の外周側面の当接面72に圧接された状態で配設されている。
また、振動体80は、ロータ70と断面方向においてほぼ平行な姿勢で配設されると共に、ロータ70の厚さよりも薄い。また、振動体80の厚さは、ロータ70の外周面に形成される溝71の断面方向の幅よりも薄くすることがより好ましい。
上述したように、圧電素子82,83に交流電圧を印加すると振動体80が伸縮し、突起部81aは、図6の矢印rに示すような楕円運動を繰り返す。
そこで、突起部81aがロータ70の当接面72に当接された状態で、圧電素子82,83に交流電圧を印加して振動体80を振動させると、振動体80が伸張するときに、ロータ70は突起部81aから摩擦力(押圧力)を受け、この押圧力の繰り返しでロータ70が時計周り方向(矢印R)方向に回転する。
圧電素子82,83に印加する周波数は特に限定されないが、振動体80の振動(縦振動)の共振周波数とほぼ同程度であることが好ましい。これにより、振動体80の振幅が大きくなり、高い効率でロータ70を回転駆動することができる。
なお、振動体80は、主に長手方向に縦振動するが、縦振動と屈曲振動とを共振させ、突起部81aを楕円振動させることがより好ましい。これにより、より高い効率でロータ70を回転駆動させることができる。以下、この点について説明する。
図5に示すように、振動体80がロータ70を回転駆動するとき、突起部81aは、ロータ70から図5中の矢印で表す反力fを受ける。本実施形態では、突起部81aが振動体80の中心線Gからずれた位置に設けられている。従って、振動体80は、この反力fによって図5に示すように面内方向に屈曲するように変形、振動する。なお、図5では、振動体80の変形を誇張して表している。
印加電圧の周波数、振動体80の形状・大きさ・突起部81aの位置等を適宜選択することで、この屈曲振動の周波数と縦振動の周波数とが共振し、振幅が大きくなると共に、突起部81aは、図6中の矢印rに表すように、ほぼ楕円に沿って変位(楕円振動)する。
これにより、振動体80の1回の振幅において、突起部81aがロータ70を回転方向に送るときには、突起部81aがロータ70により強い力で圧接され、突起部81aが戻るときには、ロータ70との摩擦力を低減または消滅させることができるため、振動体80の振動をロータ70の回転より高い効率で変換することができる。
続いて、本実施形態による液体の輸送に係る作用について図2を参照して説明する。カム20は、振動体80からの駆動力によりロータ70を介して回転され(図示、矢印R方向)、カム20のフィンガー押圧面21dでフィンガー44を押圧する。
フィンガー45はフィンガー押圧面21dとフィンガー押圧斜面22との接合部に当接しており、チューブ50を圧閉している。また、フィンガー46はフィンガー押圧斜面22上でチューブ50を押圧しているが、フィンガー46はフィンガー44の押圧量より小さく、チューブ50を完全には圧閉していない。
フィンガー41〜43は、カム20の円弧部23の範囲にあり、押圧しない初期位置にある。また、フィンガー40はカム20のフィンガー押圧斜面22に当接しているが、この位置では、まだチューブ50を圧閉していない。
この位置から、さらにカム20を矢印R方向に回転すると、カム20のフィンガー押圧面21dによって、フィンガー45,46の順で押圧してチューブ50を圧閉していく。フィンガー44はフィンガー押圧面21dから解除されチューブ50は開放される。チューブ50の液体流動部51には、フィンガーから圧閉が開放される位置または、まだ圧閉されていない位置に液体が流入している。
カム20を振動体80によりさらに回転すると、フィンガー押圧斜面22が、フィンガー40,41,42,43の順に液体の流入側から流出側に順次押圧していき、フィンガー押圧面21cに達したときにチューブ50を圧閉する。
このような動作を繰り返すことにより、液体を流入口部52側から流出口部53側に向けて流動し、流出口部53から吐出する。
この際、カム20のフィンガー押圧面には、複数のフィンガーのうちの2本が当接し、次のフィンガーを押圧する位置に移動するときには、フィンガーのうちの1本を押圧する。このように、フィンガーを2本押圧する状態と、一本を押圧する状態と、を繰り返すことにより、少なくとも1本のフィンガーがチューブ50を常時圧閉している状態を形成する。このような複数のフィンガーの運動によるマイクロポンプの構造は蠕動駆動方式と呼ばれる。
上述した本実施形態によれば、チューブ50とフィンガー40〜46とをユニット化してカム20と分離していることから、チューブユニット2の状態ではチューブ50は開放された状態が維持されるため、チューブ50を長時間圧閉し続けることに伴う復元力の劣化に伴う吐出精度の低下を防止することができる。
また、チューブ50の圧閉と開放を長時間繰り返すことも、チューブ50の復元力が劣化する。チューブ50をチューブユニット2として容易に交換することができる。
しかも、チューブ50の直径のばらつきに対してフィンガー40〜46の長さをチューブユニット毎に調整することにより、チューブ圧閉量を調整することができ、吐出精度の保証がしやすいという効果がある。
また、カム20、ロータ70、振動体80、制御回路部60、電池61とを含む制御ユニット3に対し、チューブユニット2はフィンガー40〜46とチューブ50により構成されているためコストも安い。従って、制御ユニット3を繰り返し使用とし、チューブユニット2を使用する液体(薬液)毎、使用対象毎(例えば、個人ごと)に使い捨て使用とすれば、ランニングコストを低減することができる。
本実施形態のマイクロポンプ1は、平板状の振動体80を用いてロータ70を回転し、カム20の回転する構造であり、摩擦力(押圧力)によってロータ70を駆動することから、従来技術のステップモータのように磁力で駆動する場合と異なり、駆動力が高い。従って、従来技術のように減速ギヤ機構を必要とせず、また、モータモジュールとポンプモジュールとの連結機構も不要となり構造が簡単になると共に、小型、且つ薄型のマイクロポンプを実現できる。
また、構造を前述した従来技術に比べて極めて簡単にすることができ、製造コストを低減することができる。
また、振動体80の面内振動をロータ70の回転に直接変換すること、ロータ70の回転軸に対して垂直方向に回転力を加えること、により、エネルギーロスが小さく、ロータ70を高い効率で回転駆動することができる。
また、ロータ70とカム20の回転軸が一致していることから前述した従来技術のような連結機構が不要となり、より一層小型のマイクロポンプを実現できる。
また、ロータ70には、回転方向に沿った溝71が設けられ、振動体80の突起部81aが、溝71の内側側面(当接面72)に当接するよう配設することにより、薄板状の振動体80が外部からの振動、衝撃等により当接面72から外れてしまうことを防止することができる。
また、制御回路部60と電池61及び振動体80のそれぞれを、チューブ50及びカム20及びフィンガー40〜46と平面的に重ならない位置に分散配設することにより、マイクロポンプをより薄型化することができ、さらに組立性が向上する。
制御ユニット3は、カム20とロータ70(カム20を含む)と振動体80と、制御回路部60及び電池61とを、第2機枠15に対して表裏両面に配設することにより、平面レイアウト設計が容易になる。また、平面的に小型化しやすい構造を実現できる。
さらに、本実施形態では、駆動源として圧電素子82,83を含む振動体80を用いている。圧電素子82,83は駆動による劣化がほとんどないことにより、耐久性に優れ長時間にわたって使用することを可能にする。しかしその際、小型ボタン型電池を用いる場合に使用期間途中で電池容量が不足することが予想される。そこで、電池61を単独で容易に交換できる構成とすれば長時間にわたってマイクロポンプ1を継続使用することができる。
また、マイクロポンプ1を分解して電池61を交換する煩わしさを排除すると共に、交換時に電池周辺の他の部材に傷をつけてしまうというような問題を排除できる。
(実施形態2)
続いて、実施形態2に係るマイクロポンプについて図面を参照して説明する。実施形態2は、ロータ70をリング形状とし、振動体80の突起部81aがロータ70のリング形状内周側面に当接するよう配設されていることに特徴を有している。従って、実施形態1との相違個所を中心に説明する。
図7は、実施形態2に係る駆動部を示す部分断面図、図8はロータを示す平面図である。図7及び図8において、ロータ170は、図示下面方向から凹部を形成してリング形状をなしている。そして、この凹部内に振動体80が配設されている。
ロータ170のリング形状内周側面には、ロータ170の回転方向に沿って溝171が形成されている。この溝171の内周側面は、振動体80に設けられる突起部81aが当接する当接面172である。
ロータ170は、実施形態1と同様にカム20と共にカム軸75に重ねて軸止され一体で回転するよう構成される。
また、振動体80は、腕部81c(図4、参照)の先端部において、第2機枠15に植立された振動体固定軸90に固定螺子98により固定されている。
なお、振動体80の構成及び駆動作用は実施形態1(図4〜図6、参照)と同じであるが、突起部81aはロータ170のリング形状内周側面の当接面172に当接し、ロータ170を時計回り方向(図中、矢印R方向)に回転させる。
このような構成によれば、ロータ170をリング形状とし、振動体80の突起部81aをロータ170のリング形状内周側面の当接面172に当接するよう配設している。従って、振動体80をロータ170の外径よりも内側に配設することから、より小型化を実現でき、制御回路部60及び電池61(図3、参照)のレイアウト設計が容易になるという効果がある。
(実施形態3)
続いて、実施形態3に係るマイクロポンプについて図面を参照して説明する。実施形態3は、前述した実施形態2の構造をさらに簡素化するもので、ロータが、カム20の一方の平面に穿設された凹部の内部に形成され、振動体80に設けられる突起部81aが、凹部の内周側面に当接するよう配設されていることに特徴を有している。従って、実施形態2との相違個所を中心に説明する。
図9は、実施形態3に係る駆動部を示す部分断面図である。図9において、カム20の下面(第2機枠15方向の面)には凹部が穿設され、この凹部内に振動体80が配設されている。
内周側面には溝171が形成され、この溝171の内側側面には、振動体80に設けられる突起部81aが当接する当接面172が形成される。つまり、ロータ機能がカム20と一体で形成されている。
また、振動体80は、腕部81cの先端部(図4、参照)において、第2機枠15に植立された振動体固定軸90に固定螺子98により固定されている(図8も参照)。
なお、振動体80の構成及び駆動作用は実施形態1(図4〜図6、参照)と同じであるが、実施形態2(図8、参照)と同様に、突起部81aはロータ170のリング形状内周側面の当接面172に当接し、ロータ170を時計回り方向に回転させる。
従って、上述した構成によれば、ロータをカム20の内部にカムと一体形成していることになるので、構造をより簡単にすることができ、また、小型化することができる。
(実施形態4)
続いて、実施形態4に係るマイクロポンプについて図面を参照して説明する。実施形態4は、前述した実施形態1の構成に対して、カム20とロータ70と振動体80と制御回路部60と電池61とが、案内枠と機枠によって構成される空間30に配設され構成されていることを特徴とする。
上記構成部品の個々の構成は実施形態1と同じであり、また、チューブユニット2の構成も同じであるため説明を省略する。従って、実施形態1との相違個所を中心に、同じ符号を附し説明する。
図10は実施形態4に係る駆動部を示す断面図である。なお、図10は、図2に示すA−P−B切断面に相当する。
カム20とロータ70とはカム軸75に軸止された状態で、第2機枠15に設けられた軸受93と、第4機枠18に設けられた軸受92と、の間で軸支されている。ここで、軸受93の軸穴は貫通させないことから空間30の密閉性が確保されている。
振動体80は、第2機枠15に植立された振動体固定軸90に腕部81cを固定螺子98により固定され、突起部81aがロータ70の外周側面に形成された溝71内の当接面72に当接されている。
第2機枠15の表面には回路基板63が設けられており、その上面には制御回路部60が接続固定されている。また、回路基板63の上面には電池61が配設されている。そして、電池61は、電池蓋19により保持される。
電池61のマイナス電極が、電池蓋19により回路基板63側に押圧され、図示しない接続パターンと接続される。一方、電池61の側面はプラス電極であって、電池端子62によって図示しない接続パターンと接続される。
電池蓋19には螺子部19bが形成されており、電池蓋19と第4機枠18とは螺着固定される。従って、制御ユニット3の状態において、電池蓋19に形成される開閉溝19aを用いてコインやドライバにより電池蓋19を回転して外し内部から電池を取り出したり、装着することが可能である。
次に、本実施形態の構成における各構成要素の平面構成について図2を参照して説明する。振動体80、制御回路部60及び電池61は、チューブ50及びフィンガー40〜46を避けた位置に互いに重ならないように分散配設されている。
ここで、第4機枠18は、制御回路部60及び電池61を覆うように延在され(図示は省略)、制御回路部60と電池61を避けた位置で固定螺子107により、第2機枠15に固定される。
このようにして、制御ユニット3が構成され、チューブユニット2を上方から制御ユニット3に装着し、図2に示すように固定螺子91にて固定され駆動部10が構成される。
このような構成によれば、カム20、振動体80、制御回路部60、電池61を、案内枠(チューブ案内枠17と第3機枠16で構成される)と機枠(第2機枠15)により構成される空間30内に配設している。従って、実施形態1(図3、参照)に用いている第1機枠14が不要になる。
また、振動体80、制御回路部60及び電池61それぞれを、チューブ50及びフィンガー40〜46とは、平面的に重ならない位置に分散配設している。
これらのことから、より一層薄型化を図ることができる。
また、カム20と振動体80と制御回路部60と電池61とを第2機枠15の一面側に配設することで、一方向からの組立てが可能となり、組立性を向上させる。
さらに、このような構成では、制御ユニット3単体の状態で,電池61を交換することが可能である。つまり、チューブユニット2の交換時期に合わせて制御ユニット3の状態で電池61を単独で交換することができ、電池61を取り出す煩わしさを排除すると共に、交換時に他の周辺部材に傷をつけてしまうというような問題を排除できる。
なお、本実施形態では、ロータ70の外周側面の当接面72に振動体80の突起部81aを当接する構造を例示して説明したが、前述した実施形態2(図7,8、参照)、実施形態3(図9、参照)に示すロータ170の内周側面の当接面172に突起部81aを当接する構成にも適合可能である。
(実施形態5)
続いて、実施形態5について図面を参照して説明する。実施形態5は、チューブユニットにおいて、ロータとカムとの間に減速機構または増速機構が設けられていることを特徴する。なお、ここでは減速機構の1例を示して説明する。
図11は、実施形態5に係る駆動部を示す断面図である。図11において、本実施形態の減速機構は、カム20に設けられるカム歯車101と、ロータ70に設けられるロータ歯車105と、カム歯車101とロータ歯車105とに歯合する中間車102とから構成されている。
カム歯車101は、カム20と共にカム軸75に軸止され、軸受92,93により軸支されている。また、中間車102は中間歯車103を有し、第2機枠15に設けられる軸受95と、中間車受110に設けられる軸受94によって軸支されている。なお、中間車受110は、第2機枠15に固定螺子等で固定されている。
一方、ロータ歯車105は、ロータ70を軸止するロータ軸104に形成され、第2機枠15に設けられる軸受97と、第4機枠18に設けられる軸受96とによって軸支される。
また、振動体80は、腕部81cの先端部(図4、参照)において、第2機枠15に植立された振動体固定軸90に固定螺子98により固定されている。
ロータ70の外周部には回転方向に沿って溝71が形成されており、溝71の内部側面が振動体80との当接面72である。
振動体80は、ロータ70の溝71の断面方向のほぼ中央に配設されると共に、振動体固定軸90に固定螺子98によって固定されている。
なお、振動体80の構成及び作用は実施形態1(図4〜図6、参照)と同じであり、振動体80とロータ70との関係も実施形態1と同様なため、説明を省略する。
振動体80の振動によってロータ70が回転され、このロータ70の回転は、ロータ歯車105、中間歯車103、カム歯車101を介してカム20に伝達される。中間車102を設けることにより、カム20は、実施形態1(図2、参照)と同じ方向に回転する。
ここで、ロータ歯車105とカム歯車101との歯数比は減速比であって、減速比はロータ歯車105とカム歯車101との歯数比により適宜変更することができる。また、中間車102を大歯車と小歯車の構成にすれば減速比をさらに調整可能となる。なお、増速する場合は、各歯車の歯数比を増速ギヤ機構とすればよい。
このように、カム20とロータ70との間に、減速機構または増速機構を設けることにより、カム20の回転速度を変えることができる。つまり、液体の流動量を適宜調整することができる。
なお、本実施形態では、ロータ70の外周側面の当接面72に振動体80の突起部81aを当接する構造を例示して説明したが、前述した実施形態2(図7,8、参照)に示すロータ170の内周側面の当接面172に突起部81aを当接する構成にも適合可能である。
以上前述した実施形態1〜実施形態5によるマイクロポンプ1は、小型化、薄型化が可能で、微量流量を安定して連続的に流動することができるため、生体内または生体表面に装着し、新薬の開発やドラッグデリバリなどの医療用に好適である。また、様々な機械装置において、装置内、または装置外に搭載し、水や食塩水、薬液、油類、芳香液、インク、気体等の流体の輸送に利用することができる。さらに、マイクロポンプ単独で、流体の流動、供給に利用することができる。
実施形態1に係るマイクロポンプを示し、(a)は平面図、(b)は正面図。 実施形態1に係る駆動部の構成を示す平面図。 図2のA−P−B切断面を示す断面図。 実施形態1に係る振動体の構成を示す斜視図。 実施形態1に係る振動体の作用を模式的に示す部分平面図。 突起部の動きを模式的に示す説明図。 実施形態2に係る駆動部を示す部分断面図。 実施形態2に係るロータを示す平面図。 実施形態3に係る駆動部を示す部分断面図。 実施形態4に係る駆動部を示す断面図。 実施形態5に係る駆動部を示す断面図。
符号の説明
1…マイクロポンプ、2…チューブユニット、3…制御ユニット、14…第1機枠、15…第2機枠、16…第3機枠、17…チューブ案内枠、20…カム、40〜46…フィンガー、50…チューブ、60…制御回路部、61…電池、70…ロータ、80…振動体、81a…突起部、82,83…圧電素子。

Claims (16)

  1. 一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーとを保持する案内枠と、を有するチューブユニットと、
    前記チューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータと当接する突起部を有する振動体と、電源部から電力を供給され前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部とを保持する機枠と、を有する制御ユニットと、
    が備えられ、
    前記チューブユニットと前記制御ユニットとが重ねて装着されると共に、着脱可能であって、
    前記圧電素子に交流電圧を印加することにより前記振動体が振動し、前記突起部から前記ロータに回転力を繰り返し加え、前記カムが前記複数のフィンガーを流体の流入側から流出側へ順次押圧して、前記チューブの圧閉と開放を繰り返して流体を輸送することを特徴とするマイクロポンプ。
  2. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記カムと前記ロータと前記振動体とが、前記案内枠と前記機枠によって構成される空間に配設され、
    前記制御回路部と前記電源部の少なくとも一方が、前記空間に対して前記機枠の反対側に配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  3. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とが、前記案内枠と前記機枠によって構成される空間に配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  4. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータが円盤形状をなし、
    前記突起部が、前記ロータの外周側面に当接するよう配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  5. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータがリング形状をなし、
    前記突起部が、前記ロータのリング形状内周側面に当接するよう配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  6. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータが、前記カムの一方の平面に穿設された凹部の内部に形成され、
    前記突起部が、前記凹部の内周側面に当接するよう配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータの回転軸が、前記カムの回転軸と一致していることを特徴とするマイクロポンプ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータの前記突起部との当接面に回転方向に沿った溝が設けられ、
    前記突起部が、前記溝の内側側面に当接するよう配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記振動体と前記制御回路部と前記電源部のそれぞれが、前記チューブ及び前記カム及び前記複数のフィンガーと平面的に重ならない位置に分散配設されていることを特徴とするマイクロポンプ。
  10. 請求項2に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記電源部が、前記チューブユニットと前記制御ユニットとが装着された状態で単独で着脱可能であることを特徴とするマイクロポンプ。
  11. 請求項3に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記電源部が、前記制御ユニットの状態で単独で着脱可能であることを特徴とするマイクロポンプ。
  12. 請求項1に記載のマイクロポンプにおいて、
    前記ロータと前記カムとの間に減速機構または増速機構が設けられていることを特徴とするマイクロポンプ。
  13. 一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータに当接する突起部を有する振動体と、前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、電源部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とを保持する機枠と、からなる制御ユニットと着脱可能であって、
    前記チューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーを保持する案内枠と、からなることを特徴とするチューブユニット。
  14. 一部が円弧形状に配設され弾性を有するチューブと、前記チューブの円弧形状の中心方向から放射状に配設される複数のフィンガーと、前記チューブと前記複数のフィンガーとを保持する案内枠と、を有するチューブユニットと着脱可能であって、
    前記チューブの円弧形状の中心と回転軸が略一致するカムと、前記カムに回転力を伝達するロータと、圧電素子を有し、長手方向端部に前記ロータに当接する突起部を有する振動体と、前記圧電素子に交流電圧を印加する制御回路部と、電源部と、前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とを保持する機枠と、を有することを特徴とする制御ユニット。
  15. 請求項14に記載の制御ユニットにおいて、
    前記カムと前記ロータと前記振動体と前記制御回路部と前記電源部とが、前記機枠の前記チューブユニット側に配設されていることを特徴とする制御ユニット。
  16. 請求項14に記載の制御ユニットにおいて、
    前記カムと前記ロータと前記振動体とが、前記機枠の前記チューブユニット側に配設され、
    前記制御回路部と前記電源部の少なくとも一方が、前記チューブユニットに対して前記機枠の反対側に配設されていることを特徴とする制御ユニット。
JP2008169990A 2008-06-30 2008-06-30 チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ Expired - Fee Related JP5125811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008169990A JP5125811B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008169990A JP5125811B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010007615A JP2010007615A (ja) 2010-01-14
JP5125811B2 true JP5125811B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=41588384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008169990A Expired - Fee Related JP5125811B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5125811B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3232060B1 (en) * 2016-04-15 2019-03-13 Technische Universität Berlin A disposable cartridge for a peristaltic micro pump and a peristaltic micro pump

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6641944B2 (ja) * 2015-12-03 2020-02-05 セイコーエプソン株式会社 モーター用圧電駆動装置およびその製造方法、モーター、ロボット、ならびにポンプ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156582A (ja) * 2002-09-12 2004-06-03 Seiko Epson Corp 液体吐出装置およびこれを用いた機器
JP3992058B2 (ja) * 2005-11-16 2007-10-17 セイコーエプソン株式会社 流体輸送装置
JP4355722B2 (ja) * 2005-11-17 2009-11-04 セイコーエプソン株式会社 流体輸送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3232060B1 (en) * 2016-04-15 2019-03-13 Technische Universität Berlin A disposable cartridge for a peristaltic micro pump and a peristaltic micro pump

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010007615A (ja) 2010-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5195368B2 (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP6394801B2 (ja) ポンプ、流体制御装置
JP5476682B2 (ja) マイクロポンプ
JP4957480B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
US20060043824A1 (en) Vibration wave linear motor and lens implement using vibration wave linear motor
JP5429317B2 (ja) 圧電マイクロポンプ
EP1277958B1 (en) Tube pump
JP5125811B2 (ja) チューブユニット、制御ユニット、及びこれらを備えるマイクロポンプ
JP5895953B2 (ja) マイクロポンプ
JP5509549B2 (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP6075420B2 (ja) マイクロポンプ
JP2010180738A (ja) マイクロポンプ
JP5790799B2 (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP3972608B2 (ja) チューブポンプ
JP4051907B2 (ja) チューブポンプ
JP2004239408A (ja) 回転運動変換装置
JP2010180739A (ja) マイクロポンプ
JP3951647B2 (ja) チューブポンプ
JP2004254417A (ja) 圧電アクチュエータおよびこれを備えた装置
JP2005086991A (ja) 圧電アクチュエータ、モータおよび圧電アクチュエータを備えた機器
JP4292821B2 (ja) 流体装置
JP2010133318A (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP4316350B2 (ja) 超音波モータ及び超音波モータ付電子機器
JP2010151014A (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ
JP2010151015A (ja) チューブユニット、制御ユニット、マイクロポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110427

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees