JP2003065230A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JP2003065230A
JP2003065230A JP2001257364A JP2001257364A JP2003065230A JP 2003065230 A JP2003065230 A JP 2003065230A JP 2001257364 A JP2001257364 A JP 2001257364A JP 2001257364 A JP2001257364 A JP 2001257364A JP 2003065230 A JP2003065230 A JP 2003065230A
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郁友 梅岡
Akio Yagi
章夫 八木
Yasushi Hayashi
康司 林
Tomio Maruyama
富美夫 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サクションマフラの延出部とシリンダーヘッ
ドとの間に形成される空間距離のバラツキが大きくて
も、一定のバネ力を得ることで、安定してサクションマ
フラのがたつきを抑える事を図る。 【解決手段】 バルブプレート34と、サクションマフ
ラ40と、前記サクションマフラの延出部44を板バネ
46を介して前記バルブプレート34に押着するシリン
ダーヘッド37とを設け、前記サクションマフラの延出
部44と前記シリンダーヘッド37の間の空間距離を、
前記板バネ46が塑性変形を生ずる寸法としたことによ
り、前記空間距離にバラツキがあっても、板バネが夫々
のバラツキ距離に習って塑性変形する事で、板バネ自信
のバネ特性を夫々の空間距離に合ったバネ特性に自己調
整し、サクションマフラの押着力のばらつき少なくし、
サクションマフラのがたつきを安定的に抑制するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫等に使用さ
れる密閉型電動圧縮機の低騒音化、高信頼性化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉型電動圧縮機としては特開昭
62−271974号公報に示されているものがある。
以下、図面を参照しながら上記従来例の密閉型電動圧縮
機を説明する。
【0003】図8は従来の密閉型電動圧縮機の断面図で
ある。 図9は従来の密閉型電動圧縮機を構成する板バ
ネの平面図である。 図10は従来の密閉型電動圧縮機
のサクションマフラとシリンダーヘッドとの隙間の概略
図である。図11は従来の密閉型電動圧縮機における板
バネのバネ特性概念図である。
【0004】図8および図9において、1は密閉容器で
冷凍機油2を貯留する。5は電動要素で固定子3、およ
び回転子4からなる。6は圧縮要素で電動要素5によっ
て駆動され、ともに密閉容器1に収容される。
【0005】次に圧縮要素6の詳細を以下に説明する。
【0006】10はクランクシャフトで、回転子4を圧
入固定した主軸部11および主軸部11に対し偏心して
形成された偏心部12を有する。20はシリンダーブロ
ックで、略円筒形の圧縮室22を有するとともに主軸部
11を軸支する軸受け部23を有する。30はピストン
で圧縮室22に勘入され、偏心部12との間を連結手段
31によって連結されている。
【0007】34は圧縮室22の端面を封止するバルブ
プレートで吸入孔35を有する。36はバルブプレート
34表面に設けたガスケット、37はシリンダーヘッド
で高圧室を形成し、バルブプレート34の反圧縮室22
側に固定される。
【0008】39はサクションチューブで密閉容器1に
固定されるとともに冷凍サイクルの低圧側(図示せず)
に接続され、冷媒ガス(図示せず)を密閉容器1内に導
く。40は樹脂で形成されたサクションマフラで消音空
間42を形成するとともに、延出部44がバルブプレー
ト34の吸入孔35周りに延出している。46は板バネ
で延出部44とシリンダーヘッド37の間に形成される
空間に、弾性力を付与するよう嵌装されている。
【0009】以上のように構成された密閉型電動圧縮機
について、以下その動作を説明する。回転子4はクラン
クシャフト10を回転させ、偏心部12の偏心運動が連
結手段31を介してピストン30を駆動することでピス
トン30は圧縮室22内を往復運動し、サクションチュ
ーブ39を通して密閉容器1内に導かれた前記冷媒ガス
はサクションマフラ40から吸入され、圧縮室22内で
連続して圧縮され、再びバルブプレート34を通過し密
閉容器1内へ開放されることなく冷凍サイクルへ排出さ
れる。
【0010】この時、ピストン30の往復運動による断
続的な圧縮により圧縮室22内に生じた圧力脈動はサク
ションマフラ40の消音空間42に一部逆流するが、板
バネ46が延出部44とシリンダーヘッド37の間に形
成される空間に、弾性力を付与するよう嵌装されること
で、圧力脈動の漏れを防ぎ、消音空間42内で減衰さ
れ、騒音を低減する。また、延出部44は吸入孔35の
周りに弾性的に押し付けられることによって、サクショ
ンマフラ40の熱膨張やへたり等を吸収しつつ、サクシ
ョンマフラ40を押着固定し、振動等によるがたつきを
抑制するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、サクションマフラを押着する力はサクショ
ンマフラの延出部44とシリンダーヘッド37が形成す
る隙間寸法と板バネ46のバネ定数により決まるが、仮
にサクションマフラを押着する力が弱く、樹脂製のマフ
ラ40がシリンダーヘッド37や板バネ46、ガスケッ
ト36との間でがたつきを発生した場合、樹脂製のマフ
ラ40からは樹脂粉が発生し圧縮機の各摺動部を摩耗さ
せたり、各摺動部の隙間に入り込んで可動部をロックさ
せてしまったり、異常騒音を発生する可能性がある。ま
たサクションマフラを押着する力が強すぎてもサクショ
ンマフラを変形させたり長期の使用の過程では破壊して
しまう、といった問題が生ずる。
【0012】そのために上記従来の構成では、図10に
示すサクションマフラの延出部44とシリンダーヘッド
37とが形成する空間距離H1と、図11に示す板バネ
46のバネ特性から決まるバネ力P1とを調整して、サ
クションマフラ40を押着固定するに適切な荷重を得る
必要がある。
【0013】しかしながら各々の寸法公差を加味した場
合、空間距離H1はAminからAmaxまでばらつく
事となり、それに従って、バネ力P1はBmin、Bm
axまでばらつく事となる。したがって、上記条件を満
たす適切な荷重を得るためには、サクションマフラ40
の延出部44の寸法公差幅およびシリンダーヘッド37
の寸法公差幅による空間距離H1のばらつきを最小限に
押さえるとともに、板バネ46の高さ方向のばらつきも
極めて狭い公差範囲で管理する必要があり、その結果、
部品の加工や寸法選別といった工程が必要となり、おお
きなコストアップを招いていた。また、部品の取り扱い
もシビアとなり、設計品質を維持する事が難かしいとい
う欠点があった。
【0014】本発明は、従来の課題を解決するもので、
サクションマフラの延出部とシリンダーヘッドとの間に
形成される空間距離のバラツキが大きいことを前提に、
一定のバネ力を得ることで、安定してサクションマフラ
のがたつきを抑え、低騒音でかつ信頼性の高い密閉型電
動圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、密閉容器内に電動要素によって駆動される圧
縮要素を収容し、圧縮室を有するシリンダブロックと、
前記圧縮室内で往復動するピストンと、前記圧縮室の開
口端を封止するバルブプレートと、一端がバルブプレー
トを介して圧縮室に連通し、他端は前記密閉容器内に開
口する消音空間を形成するサクションマフラと、前記バ
ルブプレートの反圧縮室側に配置され、高圧室を形成す
るとともに前記サクションマフラの延出部を板バネを介
して前記バルブプレートに押着するシリンダーヘッドと
を前記圧縮要素の構成に含み、前記サクションマフラの
延出部と前記シリンダーヘッドの間の空間距離を、前記
板バネが塑性変形を生ずる寸法としたことにより、前記
サクションマフラの延出部と前記シリンダーヘッドの間
の空間距離に合ったバネ特性に自己調整し、サクション
マフラの押着力の一定化が図れるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明に、さらにサクションマフラは樹脂材料
で形成されるとともにシリンダーヘッドは前記サクショ
ンマフラより線膨張係数の小さい材料で形成され、圧縮
機の使用最高温度以上の加熱処理を前記圧縮機の組立て
後に実施することで、圧縮機の運転時より高い温度にお
いて得られる空間距離に合ったバネ特性に自己調整する
ことで、圧縮機の運転時に温度が上がった状態で前記板
バネを弾性領域で使用できるよう押着力を安定化させる
という作用を有する。
【0017】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載または請求項2に記載の発明に、さらにサクショ
ンマフラの延出部に、シリンダーヘッド側に突出した突
起部を設けると共に、板バネにはバーリングを有した孔
部を設け、前記突起部に前記孔部を嵌入し、前記板バネ
を前記延出部に係止できるようにしたことにより、圧縮
機組立時にサクションマフラとシリンダーヘッドのサブ
アッセンブリーができるので圧縮機の組立てが容易にな
るという作用を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による密閉型電動圧
縮機の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。尚、従来と同一構成については、同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0019】(実施の形態1)図1は、本発明の一実施
の形態1による密閉型電動圧縮機の要部断面図である。
図2は同実施の形態の密閉型電動圧縮機のサクションマ
フラと板バネの要部拡大図である。図3は同実施の形態
の密閉型電動圧縮機のサクションマフラとシリンダヘッ
ドとの隙間の概略図である。図4から図6は同実施の形
態の密閉型電動圧縮機の板バネのバネ特性の概念を示し
たグラフである。
【0020】図1および図2 において、101は密閉
容器で冷凍機油102を貯留する。105は電動要素で
固定子103、および回転子104からなる。106は
圧縮要素で電動要素105によって駆動され、ともに密
閉容器101に収容される。
【0021】次に圧縮要素6の詳細を以下に説明する。
【0022】110はクランクシャフトで、回転子10
4を圧入固定した主軸部111および主軸部111に対
し偏心して形成された偏心部112を有する。120は
シリンダーブロックで、略円筒形の圧縮室122を有す
るとともに主軸部111を軸支する軸受け部123を有
する。130はピストンで圧縮室122に勘入され、偏
心部112との間を連結手段131によって連結されて
いる。134は圧縮室122の端面を封止するバルブプ
レートで吸入孔135を有する。
【0023】136はバルブプレート134表面に設け
たガスケット、137はシリンダーヘッドで高圧室を形
成し、合成樹脂材料より線膨張係数の小さなアルミをダ
イキャストしたものでバルブプレート134の反圧縮室
122側に固定される。139はサクションチューブで
密閉容器101に固定されるとともに冷凍サイクルの低
圧側(図示せず)に接続され、冷媒ガス(図示せず)を
密閉容器1内に導く。
【0024】140はPBTやPPSなどの合成樹脂材
料で形成されたサクションマフラで、音空間142を形
成するとともに延出部144がバルブプレート134の
吸入孔135周りに延出している。146は板バネでバ
ネ用鋼材やバネ用冷間圧延鋼材等で形成され図4に示す
様なバネ特性を有している。板バネ146は延出部14
4とシリンダーヘッド137の間に形成される空間に、
弾性力を付与するよう嵌装されている。加えて、本発明
の密閉型電動圧縮機は圧縮機の実運転中のサクションマ
フラ延出部144近傍の温度より高い150℃以上の温
度に組立後に加温乾燥したもので、その時のサクション
マフラの延出部144と前記シリンダーヘッド137の
間の図3に示す空間距離H2(以下空間距離という)は
図4に示すD寸法となる寸法に設定している。
【0025】以上のような構成において、図4に示すよ
うに組立後の空間距離H2は、C寸法となるが、高温の
乾燥炉に投入された時、空間距離H2はサクションマフ
ラの延出部144とシリンダーヘッド137の線膨張係
数差により、D寸法に縮じこととなる。
【0026】このとき、サクションマフラの延出部14
4の最大寸法公差時とシリンダーヘッド137の最小寸
法公差時の組合わせ時には空間距離H2はDminとな
り、サクションマフラの延出部144の最小寸法公差時
とシリンダーヘッド137の最大寸法公差時の組合わせ
時には空間距離H2はDmaxとなるが、空間距離H2
がDmin,Dmaxの時は図4に示す様に、板バネ1
46のバネ特性は塑性変形領域に有る事から、塑性変形
後は、空間距離H2がDmin時のバネ特性は図6に示
す特性に変化し、Dmax時のバネ特性は図5に示す特
性に変化する。
【0027】また、サクションマフラの延出部144の
板バネの当接部144aが、板バネのバネ力により、収
縮変形し、空間距離H2寸法はそれぞれ、Emin,E
maxのポイントへ広がる。また、Dmin,Dmax
のポイントは、圧縮機の運転時のサクションマフラの延
出部44aの温度より高い温度とした為、圧縮機の運転
時にEmin,Emaxのポイントより、狭いポイント
に至る事はなく、板バネ146のバネ特性は再び塑性変
形領域に達する事はない。
【0028】したがって、圧縮機の冷時から熱時におい
てそれぞれFmin〜Emin、Fmax〜Emaxの
安定弾性領域の範囲で運転されると共に、バネ力P2
は、冷時のFmin,Fmaxにおいてはそれぞれ、G
min,Gmax、熱時のEmin,Emaxにおいて
はそれぞれHmin,Hmaxとなり、サクションマフ
ラの延出部144とンダーヘッド137の組合わせ公差
上、最小の空間距離においても、最大の空間距離におい
ても夫々同様のバネ力P2が得られる。このように、空
間距離H2のバラツキの影響を打ち消す自己調整機能が
働くと共に、生涯弾性域に戻る事なく、安定的に、設計
バネ力を保持することが可能となる。
【0029】また、冷時のFmin,Fmaxのポイン
トでのバネ力P2=Gmin,Gmaxは、圧縮時の組
立時や、輸送時や、圧縮機の運転中や、停止時等に受け
る振動や衝撃による力がサクションマフラ140に加わ
っても、サクションマフラ140を、充分押着固定し得
る荷重に設定する事で、サクションマフラ140のがた
つきを容易に抑制することができる。
【0030】以上のように構成された密閉型電動圧縮機
について、以下その動作を説明する。
【0031】回転子104はクランクシャフト110を
回転させ、偏心部112の偏心運動が連結手段131を
介してピストン130を駆動することでピストン130
は圧縮室22内を往復運動し、サクションチューブ13
9を通して密閉容器101内に導かれた前記冷媒ガスは
サクションマフラ140から吸入され、圧縮室122内
で連続して圧縮され、再びバルブプレート134を通過
し密閉容器1内へ開放されることなく冷凍サイクルへ排
出される。
【0032】この時、ピストン130の往復運動による
断続的な圧縮により圧縮室122内に生じた圧力脈動は
サクションマフラ140の消音空間142に一部逆流す
るが、板バネ146が延出部144とシリンダーヘッド
137の間に形成される空間に、弾性力を付与するよう
嵌装され、かつ、この弾性力は設計上延出部144をガ
スケットに充分押着固定し得る荷重に設定する事で、板
バネ146はその設定荷重へと自己調整してくれ、確実
に設定荷重が得られるこおで圧力脈動は漏れることなく
消音空間142で減衰され、騒音を低減することが出来
る。
【0033】また、延出部144は吸入孔135の周り
に、常に設定荷重で弾性的に押し付けられるため、板バ
ネ146はサクションマフラ140の熱膨張やへたり等
を吸収し、サクションマフラ140を押着固定し、振動
等によるがたつきを確実に抑制する。
【0034】以上のように、本実施の形態の密閉型電動
圧縮機によれば、サクションマフラの延出部とシリンダ
ーヘッドとの間に形成される空間距離のバラツキが大き
いことを前提に、一定のバネ力を得ることで、サクショ
ンマフラ140の延出部144の寸法公差幅およびシリ
ンダーヘッド137の寸法公差幅による空間距離H1の
ばらつきを最小限に押さえる必要がなく、板バネ146
の高さ方向のばらつきも一般的な公差範囲で管理するだ
けでよく、その結果、部品の加工や寸法選別といった工
程が不要となり、製造コストの大幅な削減が可能であ
り、また、部品も通常の取り扱いで、設計品質を維持す
る事ができ、安定してサクションマフラのがたつきを抑
え、低騒音でかつ信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供
することができる。 (実施の形態2)図7は、本発明の実施形態2による密
閉型電動圧縮機の分解斜視図である。図7において14
0はサクションマフラでサクションマフラ140の延出
部244にはシリンダーヘッド側に突出した突起部14
4bを設けている。146は板バネで反サクションマフ
ラ側に立てたバーリング146aを有した孔部146b
を設けてある。
【0035】以上のような構成において、サクションマ
フラの突起部144bに板バネの孔部146aを挿入す
ることで突起部144bはバーリング146aに圧入固
定される事で、板バネ146をサクションマフラ140
に仮止めすることができる。これにより、本組立前にサ
クションマフラでサクションマフラと板バネのサブアッ
センブリーを可能とし、圧縮機の組立性を向上させる事
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、閉容器内に電動要素によって駆動される圧縮要素
を収容し、圧縮室を有するシリンダブロックと、前記圧
縮室内で往復動するピストンと、前記圧縮室の開口短を
封止するバルブプレートと、一端がバルブプレートを介
して圧縮室に連通し、他端は前記密閉容器内に開口する
消音空間を形成するサクションマフラと、前記バルブプ
レートの反圧縮室側に配置され、高圧室を形成するとと
もに前記サクションマフラの延出部を板バネを介して前
記バルブプレートに押着するシリンダーヘッドとを前記
圧縮要素の構成に含み、前記サクションマフラの延出部
と前記シリンダーヘッドの間の空間距離を、前記板バネ
が塑性変形を生ずる寸法としたことにより、前記サクシ
ョンマフラの延出部と前記シリンダーヘッドの間の空間
距離にバラツキがあっても、板バネが夫々のバラツキ距
離に習って塑性変形する事で、板バネ自信のバネ特性を
夫々の空間距離に合ったバネ特性に自己調整し、サクシ
ョンマフラの押着力のばらつきが少なくなることでサク
ションマフラのがたつきを抑制する保証設計が容易とな
り、より信頼性の高い圧縮機を提供する事が可能とな
る。
【0037】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明に、さらにサクションマフラは樹脂材料
で形成されるとともにシリンダーヘッドは前記サクショ
ンマフラより線膨張係数の小さい材料で形成され、圧縮
機の使用最高温度以上の加熱処理を前記圧縮機の組立て
後に実施することで、圧縮機の運転時より高い温度にお
いて得られる空間距離に合ったバネ特性に自己調整する
ことで、圧縮機の運転時に温度が上がった状態で前記板
バネを弾性領域で使用できるよう押着力を安定化させる
ものである。
【0038】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1記載または請求項2記載の発明にさらに、サクション
マフラの延出部に、シリンダーヘッド側に突出した突起
部を設けると共に、板バネにはバーリングを有した孔部
を設け、前記突起部に前記孔部を嵌入し、前記板バネを
前記延出部に係止できるようにしたことにより、圧縮機
組立時にサクションマフラとシリンダヘッドのサブアッ
センブリーを可能とすることで、組立、生産性を向上さ
せる事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態1における密閉型電動圧
縮機の断面図
【図2】同施の形態の密閉型電動圧縮機の要部拡大断面
【図3】同実施の形態のサクションマフラとシリンダー
ヘッドとの隙間の概略図
【図4】同実施の形態の板バネの空間距離とバネ荷重を
表した特性図
【図5】同実施の形態の板バネの空間距離が最大の時の
バネ荷重変化を表した特性図
【図6】同実施の形態の板バネの空間距離が最小の時の
バネ荷重変化を表した特性図
【図7】本発明による密閉型電動圧縮機の実施形態2に
おけるサクションマフラと板バネの斜視図
【図8】従来の密閉型電動圧縮機の断面図
【図9】従来の密閉型電動圧縮機における板バネの平面
【図10】従来の密閉型電動圧縮機におけるサクション
マフラとシリンダーヘッドとの隙間の概略図
【図11】従来の密閉型電動圧縮機における板バネのバ
ネ特性概念図
【符号の説明】
101 密閉容器 105 電動要素 106 圧縮要素 111 主軸部 120 シリンダーブロック 122 圧縮室 130 ピストン 134 バルブプレート 136 ガスケット 137 シリンダーヘッド 140 サクションマフラ 142 サクションマフラの消音空間 144 サクションマフラの延出部 144b サクションマフラの突起部 146 板バネ 146a バーリング 146b 孔部
フロントページの続き (72)発明者 八木 章夫 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 林 康司 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 丸山 富美夫 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB03 AC03 AD03 BA03 CD02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密閉容器内に電動要素によって駆動される
    圧縮要素を収容し、圧縮室を有するシリンダブロック
    と、前記圧縮室内で往復動するピストンと、前記圧縮室
    の開口端を封止するバルブプレートと、一端がバルブプ
    レートを介して圧縮室に連通し、他端は前記密閉容器内
    に開口する消音空間を形成するサクションマフラと、前
    記バルブプレートの反圧縮室側に配置され、高圧室を形
    成するとともに前記サクションマフラの延出部を板バネ
    を介して前記バルブプレートに押着するシリンダーヘッ
    ドとを前記圧縮要素の構成に含み、前記サクションマフ
    ラの延出部と前記シリンダーヘッドの間の空間距離を、
    前記板バネが塑性変形を生ずる寸法としたことを特徴と
    する密閉型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】サクションマフラは樹脂材料で形成される
    とともにシリンダーヘッドは前記サクションマフラより
    線膨張係数の小さい材料で形成され、圧縮機の使用最高
    温度以上の加熱処理を前記圧縮機の組立て後に実施した
    ことを特徴とする請求項1記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 【請求項3】サクションマフラの延出部に、シリンダー
    ヘッド側に突出した突起部を設けると共に、板バネには
    バーリングを有した孔部を設け、前記突起部に前記孔部
    を嵌入し、前記板バネを前記延出部に係止したことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の密閉型電動圧
    縮機。
JP2001257364A 2001-08-28 2001-08-28 密閉型電動圧縮機 Expired - Fee Related JP4872175B2 (ja)

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