JP2003064917A - 施錠管理システム - Google Patents

施錠管理システム

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JP2003064917A
JP2003064917A JP2001250720A JP2001250720A JP2003064917A JP 2003064917 A JP2003064917 A JP 2003064917A JP 2001250720 A JP2001250720 A JP 2001250720A JP 2001250720 A JP2001250720 A JP 2001250720A JP 2003064917 A JP2003064917 A JP 2003064917A
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JP2001250720A
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English (en)
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Hideyuki Ogura
英之 小倉
Hisashi Kiyozawa
久 清沢
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの利便性を向上させるとともに、カ
ードキーの有効期限の設定による効果を、より有効的な
ものにする。 【解決手段】 宿泊室扉用リーダライタ4は、カードキ
ー1から読み出したキー番号と、自己が保持しているキ
ー番号とが一致しているときには、宿泊室の扉10の施
錠及び解錠を行うとともに、カードキー1に1日又は翌
日の有効期限データを書き込む。共通利用扉用リーダラ
イタ5は、カードキー1から読み出したキー番号と、自
己が保持しているキー番号とが一致しているときに、所
定のタイミングで更新している日付データとカードキー
1に記憶されている有効期限データとを比較して、施設
利用可能時期内であるときには、共通利用扉11の施錠
及び解錠を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カードキー等によ
り施設の施錠及び解錠を管理する施錠管理システムに関
し、特に、個人で利用可能な施設と複数人で利用可能な
施設とを備える施設の施錠管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】カードキーにより宿泊施設の利用を管理
するシステムとしては、特開平8−202776号公報
のホテルシステム等が挙げられる。このホテルシステム
では、カードキーに前払金を記憶させておくことで、利
用者の利便性を図っている。このシステムでも、カード
キーにより宿泊室等の扉の鍵の施錠及び解錠を管理して
いる。
【0003】ところで、1枚のカードキーを使用して、
宿泊施設内の扉の施錠及び解錠を管理するシステムが従
来より提案されている。宿泊施設内の扉としては、個人
で使用する宿泊室の扉、及び付帯施設として複数の宿泊
者が共通で利用する施設、例えばフィットネスジム等の
扉(以下、共通利用扉という。)がある。このようなシ
ステムでは、各扉にカードキーに対するデータの書き込
み及び読み出し可能なリーダライタが、カードキーが保
持しているデータを読み出して、そのデータに基づいて
施錠及び解錠を行っていた。このような従来のシステム
では、具体的には、次のように、1枚のカードキーによ
り施錠の管理がなされていた。
【0004】(1)従来のシステムでは、カードキー
に、該カードキーにより利用が許可されている宿泊室の
扉の鍵情報が予め記憶されている。このシステムでは、
個々の宿泊室の扉の各リーダライタは、カードキーに記
憶されている鍵情報が、自己が保持している鍵情報に一
致した場合に、宿泊室の扉の施錠及び解錠を行う。ま
た、共通利用扉のリーダライタは、カードキーに記憶さ
れている宿泊室の鍵情報が、自己が保持している複数の
宿泊室の鍵情報の中に一致するものがあるかを検索し
て、一致した場合には扉の施錠及び解錠を行う。
【0005】(2)また、他の従来のシステムでは、カ
ードキーに、該カードキーを使用して利用が許可されて
いる宿泊室の扉の鍵情報が記憶されている他に、共通利
用扉の鍵情報が予め記憶されている場合がある。このシ
ステムでは、個々の宿泊室の扉の各リーダライタは、カ
ードキーに記憶されている鍵情報が、自己が保持してい
る鍵情報に一致した場合に、宿泊室の施錠及び解錠を行
う。また、共通利用扉のリーダライタについても、宿泊
室の扉のリーダライタと同様に、カードキーに記憶され
ている鍵情報が、自己が保持している鍵情報に一致した
場合に、扉の施錠及び解錠を行う。
【0006】ここで、図8には、このような場合の各カ
ードキーA,B,C,Dにより利用可能な宿泊室と共通
利用扉との関係を示している。この図8に示すように、
各宿泊室は、対応する各カードキーA,B,C,Dのみ
により施錠又は解錠が可能であり、また、共通利用扉
は、全てのカードキーA,B,C,Dにより施錠又は解
錠が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記項
目(1)の従来のシステムでは、共通利用扉のリーダラ
イタに、場合によっては膨大な量の鍵情報を記憶してお
く必要がある。しかし、リーダライタのメモリ容量に制
限が場合や、さらには、記憶している鍵情報が多いと一
致する鍵情報の検索に時間を要してしまい、扉の施錠及
び解錠が実際に開始されるまでタイムラグが大きくなる
場合がある。このように、従来のシステムは、利便性が
損なわれる可能性があった。
【0008】また、上記項目(2)の従来のシステムで
は、多くの鍵情報を記憶する必要はない。しかし、カー
ドキーが1枚でも紛失した場合、共通して利用する施設
の不正利用を防止するために、その共通利用扉のリーダ
ライタに記憶してある鍵情報を変更或いは消去する作業
が必要になる。さらに、この場合、図8に示したように
全てのカードキーが共通利用扉を施錠又は解錠する鍵情
報を有していることから、全てのカードキーのその鍵情
報を変更する必要がある。このように、従来のシステム
では、カードキーを紛失した場合に、膨大な手間とコス
トがかかってしまうという問題があった。
【0009】このような問題を解決する方式としては、
共通して利用する施設の扉の鍵の施錠及び解錠を、有効
期限を設ける有効期限方式がある。有効期限方式とすれ
ば、カードキーに記憶された有効期限がきれると、その
カードキーの使用はできなくなり、カードキーが紛失し
た場合には、そのカードキーの使用は有効期限以降でき
なくなる。しかし、有効期限方式とした場合、宿泊者が
長期間滞在するときには、その宿泊期間内に施設を利用
できるようにするためカードキーの有効期限情報を長く
する必要があった。しかし、この場合に、カードキーを
紛失してしまうと、そのカードキーにより、有効期限内
の不正使用が可能になってしまう。また、従来の有効期
限方式では、フロント等により管理されており、フロン
トにとっては有効期限の設定はわずらわしい作業であっ
た。
【0010】そこで、上述の実情に鑑みてなされたもの
であり、システムの利便性を向上させるとともに、カー
ドキーの有効期限の設定による効果を、より有効的なも
のにする施錠管理システムの提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、請求項1記載の施錠管理システムは、データの記
憶が可能な鍵と、個別利用施設に対応して設置された第
1施錠手段と、共同利用施設に対応して設置された第2
施錠手段と、を備え、上記鍵を利用して上記第1施錠手
段及び第2施錠手段による施錠及び解錠を制御するよう
になっている施錠管理システムである。この施錠管理シ
ステムにおいて、上記鍵は、前記第1施錠手段を制御す
るための第1識別情報と、上記第2施錠手段を制御する
ための第2識別情報と、この第2識別情報に対応させた
有効期限情報と、を記憶可能であり、上記第1施錠手段
は、上記鍵から取得した上記第1識別情報が正しい情報
である場合には、施錠及び解錠を行い上記個別利用施設
の利用を許可するとともに、上記鍵に上記第2識別情報
に対応させて上記有効期限情報を書き込むようになって
おり、上記第2施錠手段は、上記鍵から取得した上記第
2識別情報が正しい情報であり、且つ、上記鍵に書き込
まれている上記第2識別情報に対応する上記有効期限情
報が未だ有効である場合には、施錠及び解錠を行い上記
共同利用施設の利用を許可するようになっていることを
特徴としている。
【0012】この請求項1記載の施錠管理システムは、
第1施錠手段より、第1識別情報が正しい情報である場
合、個別利用施設の利用を許可するとともに、鍵に第2
識別情報に対応させて有効期限情報を書き込む、一方、
第2施錠手段により、第2識別情報が正しい情報であ
り、且つ、鍵に書き込まれている第2識別情報に対応す
る有効期限情報が未だ有効である場合、共同利用施設の
利用を許可する。
【0013】よって、請求項1記載の施錠管理システム
において、共同利用施設の利用は、鍵に記憶されている
第1識別情報、第2識別情報が正しい情報とされ、且つ
有効期限情報が未だ有効である場合にのみ許可される。
また、この場合、第2施錠手段は、少なくとも第2識別
情報を持っていれば良い。さらに、施錠管理システム
は、従来のようにフロント等の管理者をおくことなく、
有効期限を管理できる。
【0014】また、請求項2記載の施錠管理システム
は、請求項1記載の施錠管理システムにおいて、上記第
1施錠手段が、上記有効期限情報が同日又は翌日に有効
期限になるように上記鍵に書き込むことを特徴としてい
る。この請求項2記載の施錠管理システムにおいて、第
2施錠手段は、鍵に書き込まれている有効期限情報に基
づいて同日又は翌日まで有効期限として共同利用施設の
利用を許可する。
【0015】また、請求項3記載の施錠管理システム
は、請求項1又は2に記載の施錠管理システムにおい
て、上記鍵が、自己識別情報も記録可能であり、上記第
2施錠手段が、所定状況下にある上記鍵の上記自己識別
情報を記憶可能となっており、上記鍵から取得した上記
自己識別情報が、記憶中の自己識別情報である場合に
は、前記共同利用施設の利用を許可しないようになって
いることを特徴としている。
【0016】この請求項3記載の施錠管理システムにお
いて、第2施錠手段は、鍵から取得した自己識別情報
が、所定状況下にある鍵、例えば紛失したとされた鍵の
自己識別情報として記憶されている場合、共同利用施設
の利用を許可しない。また、請求項4記載の施錠管理シ
ステムは、請求項3記載の施錠管理システムにおいて、
上記第2施錠手段が、上記鍵から取得した上記自己識別
情報が、記憶中の自己識別情報である場合には、上記鍵
に記憶されている上記有効期限情報を期限切れ情報に変
更するようになっていることを特徴としている。
【0017】この請求項4記載の施錠管理システムにお
いて、第2施錠手段は、鍵から取得した自己識別情報が
記憶中の自己識別情報である場合に、鍵に記憶されてい
る有効期限情報を期限切れ情報に変更することで、それ
以後、第2施錠手段は、鍵の有効期限情報を無効とし
て、共同利用施設の利用を許可をしない。これにより、
第2施錠手段は、記憶手段に記憶或いは登録されている
自己識別情報を削除してもなお、当該鍵による共通利用
施設の利用を許可することもない。
【0018】また、請求項5記載の施錠管理システム
は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の施錠管理
システムにおいて、上記個別利用施設が、宿泊施設にお
ける宿泊室であり、上記共同利用施設は、上記宿泊施設
の付帯施設であることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。この実施の形態は、本
発明を、ホテル等の宿泊施設において、1枚のカードキ
ーにより、個別利用施設である宿泊室の利用と、共同利
用施設である付帯施設の利用とを管理する施錠管理シス
テムに適用したものである。
【0020】施錠管理システムは、図1に示すように、
カードキー1と、フロント用パーソナルコンピュータ2
と、フロント用パーソナルコンピュータ2に接続されて
いるリーダライタ(以下、フロント用リーダライタとい
う。)3と、宿泊者が宿泊する宿泊室の扉10用に設置
されている宿泊室施錠制御手段であるリーダライタ(宿
泊室扉用リーダライタという。)4と、複数の宿泊者に
より共通して利用可能な施設の扉11用に設置されてい
る施設施錠制御手段であるリーダライタ(共通利用扉用
リーダライタという。)5とを備えている。
【0021】カードキー1は、宿泊室扉用リーダライタ
10を制御するための第1識別情報とされる宿泊室の扉
のキー番号と、共通利用扉用リーダライタ11を制御す
るための第2識別情報とされる共通利用扉のキー番号
と、この共通利用扉のキー番号に対応させた有効期限デ
ータと、を記憶可能に構成されている。具体的には、カ
ードキー1は、カード型の鍵であり、種々のデータが記
憶できるように内部メモリを備えている。内部メモリの
領域構成は、例えば、図2に示すように、カード固有の
ID情報の格納領域A1、宿泊室のキー番号の格納領域
A2、共通利用扉のキー番号の格納領域A3、及び共通
利用扉のキー番号それぞれに対応される有効期限データ
の格納領域A4を備えている。なお、カードキー1はこ
のようなデータのみが記憶されることに限定されるもの
ではなく、例えば施設の利用履歴や施設の利用料金等の
他のデータを記憶しておくこともできる。
【0022】さらに、カードキー1は無線通信手段を備
えており、この無線通信手段を介して各リーダライタ
3,4,5によるデータの書き込みや読み出しが可能と
されている。例えば、チェックイン時に、カードキー1
は、各データが、フロント用リーダライタ3を介して、
フロント用パーソナルコンピュータ2からのデータが書
き込まれる。
【0023】フロント用パーソナルコンピュータ2は、
ホテルのフロントで集中的に宿泊者や宿泊者等のデータ
を管理するために使用される。フロント用パーソナルコ
ンピュータ2は、その機能の一つとして、指定された宿
泊室の扉のキー番号を検索して、フロント用リーダライ
タ3にそのキー番号を送ることができる。また、フロン
ト用パーソナルコンピュータ2は、宿泊室扉用リーダラ
イタ4や共通利用扉用リーダライタ5とネットワークや
サーバ等を介して接続されている。
【0024】フロント用リーダライタ3は、フロントに
設置されており、フロント用パーソナルコンピュータ2
と無線又は有線で通信可能に接続されている。また、フ
ロント用リーダライタ3は、カードキー1と無線による
通信をするための通信手段を備えている。フロント用リ
ーダライタ3は、通信手段によりカードキー1との間で
相互の通信を確立させてから実データの送受信を行うよ
うになされている。このようなフロント用リーダライタ
3は、フロント用パーソナルコンピュータ2からのデー
タをカードキー1に書き込んだり、カードキー1からデ
ータをフロント用パーソナルコンピュータ2に読み出す
ことができる。具体的には、フロント用リーダライタ3
は、フロント用パーソナルコンピュータ2から送られて
くる宿泊部屋のキー番号をカードキー1に書き込んだ
り、フロントに返却されたカードキー1からのキー番号
の消去等を行う。
【0025】宿泊室扉用リーダライタ4は、宿泊室に対
応して設置された第1施錠手段であり、カードキー1か
ら取得した宿泊室の扉のキー番号が正しい情報である場
合には、施錠及び解錠を行い宿泊室の利用を許可すると
ともに、カードキー1に共通利用扉のキー番号に対応さ
せて有効期限データを書き込むように構成されている。
また、共通利用扉用リーダライタ5は、共通利用扉に対
応して設置された第2施錠手段であり、カードキー1か
ら取得した共通利用扉のキー番号が正しい情報であり、
且つ、カードキー1に書き込まれている共通利用扉のキ
ー番号に対応する有効期限データが未だ有効である場合
には、施錠及び解錠を行い共通利用扉の利用を許可する
ように構成されている。この宿泊室扉用リーダライタ4
及び共通利用扉用リーダライタ5の具体的構成等は以下
のようになる。
【0026】宿泊室扉用リーダライタ4及び共通利用扉
用リーダライタ5は共に、上記フロント用リーダライタ
3と同様に、カードキー1との通信により、該カードキ
ー1に対してデータの書き込みや読み出しをするように
構成されている。さらに、宿泊室扉用リーダライタ4及
び共通利用扉用リーダライタ5は共に、そのような構成
に加えて、対応される各扉10,11に取付けられてい
る電気錠の施錠及び解錠を行う施錠制御をする機能を有
している。そして、宿泊室扉用リーダライタ4及び共通
利用扉用リーダライタ5は、そのような施錠制御を、カ
ードキー1に記憶されているキー番号や有効期限データ
から判断して行う。施錠制御は具体的には次のようにな
る。
【0027】宿泊室扉用リーダライタ4は、他の宿泊室
毎に重複しないキー番号が記憶されており、カードキー
1との間の通信動作により、カードキー1に記憶されて
いる宿泊室のキー番号と、自己が保持しているキー番号
とを照合して、一致している場合、有効データである判
断して、宿泊室の扉10の施錠及び解錠を行う。例え
ば、宿泊室扉用リーダライタ4は、照合の結果、一致し
ない場合には、施錠及び解錠を禁止して、例えば、警告
音を発して無効カードキーであることをその利用者に通
知する。
【0028】ここで、施錠又は解錠を行うことには、リ
ーダライタが電気錠の施錠及び解錠動作を直接的に行う
ことの他に、電気錠の施錠及び解錠を可能な状態にする
場合を含む。電気錠の施錠及び解錠を可能な状態にする
こととは、スイッチ等の操作手段が宿泊者により操作さ
れることで、電気錠の施錠及び解錠動作が実際に行われ
るような場合である。
【0029】さらに、宿泊室扉用リーダライタ4は、後
述の共通利用扉用リーダライタ5がもたない固有の機能
として、そのように一致した場合に、データ書き込み部
により、同日又は翌日に有効期限になるように有効期限
データをカードキー1に書き込む機能を有している。具
体的には、宿泊室扉用リーダライタ4は、現在時刻情報
を保持している内部タイマ又は現在日付情報を保持して
いる内部カレンダーを備えており、この内部タイマ又は
内部カレンダに基づいて有効期限データを得ている。そ
して、宿泊室扉用リーダライタ4は、所定のタイミング
でこの有効期限データを更新している。例えば、有効期
限データは基本的には当日や翌日の日付としており、ま
た、その更新のタイミングは、例えば、宿泊室の利用態
様(チェックインやチェックアウト時間等)や各施設の
性格に応じて決定している。さらに、有効期限データの
書き込みについては、宿泊室扉用リーダライタ4は、図
2に示したようなカードキー1の有効期限データの格納
領域A4に、共通して利用可能な複数の施設の扉のキー
番号に対応させて行っている。
【0030】また、宿泊室扉用リーダライタ4による有
効期限データの書き込みは、宿泊者がチェックインの
後、最初に宿泊室の扉の施錠及び解錠を行う場合に行わ
れ、さらに、連泊等の場合には、宿泊室の扉の施錠及び
解錠を行う都度なされて、有効期限データが更新される
ようになる。一方、共通利用扉用リーダライタ5につい
ては、他の共通して利用可能な扉と重複しないキー番号
が記憶されており、カードキー1との間の通信動作によ
り、カードキー1に記憶されている共通利用可能な扉の
キー番号と、自己が保持しているキー番号とを照合し
て、キー番号が一致している場合、そのキー番号に付加
されている有効期限データと自己が管理している日付デ
ータとを比較する。共通利用扉用リーダライタ5は、こ
の比較の結果、カードキー1が記憶している有効期限デ
ータが自己が管理する日付データを超えていない場合、
すなわち、有効期限データが施設利用可能期限内の場合
にのみ、施錠及び解錠する機能を有している。一方、共
通利用扉用リーダライタ5は、照合の結果、有効期限デ
ータが自己が保持している日付データを超えている場合
には、施錠及び解錠を禁止して、例えば、警告音を発し
て無効カードキーであることをその利用者に通知する。
【0031】ここで、共通して利用可能な扉とは、フィ
ットネスジム等の宿泊施設の付帯施設の扉や、宿泊施設
への夜間出入り用の夜間扉である。また、共通利用扉用
リーダライタ5が自己で管理する日付データとは、日時
等に基づいて更新していくデータである。例えば、共通
利用扉用リーダライタ5は、宿泊室扉用リーダライタ4
と同様に、内部タイマ又は内部カレンダーを備えてお
り、この内部タイマ又は内部カレンダに基づいて所定の
タイミングで日付データを更新している。或いは、共通
利用扉用リーダライタ5は、ネットワーク経由で接続さ
れているカードキーサーバ等より配信されるデータによ
り日付データを更新している。また、共通利用扉用リー
ダライタ5が行う日付データの更新タイミングについて
は、例えば、宿泊室の利用態様(チェックインやチェッ
クアウト時間等)や各施設の性格に応じて決定してい
る。これについては、後で具体的に説明する。
【0032】このような制御を実現する宿泊室扉用リー
ダライタ4及び共通利用扉用リーダライタ5の構成は、
図3に示すように構成されている。宿泊室扉用リーダラ
イタ4及び共通利用扉用リーダライタ5は、カードキー
1との間で無線通信を行うアンテナ21と、RF回路
(無線回路)22と、全体の制御を行うCPU23と、
各種データが記憶される記憶部24と、日時情報を生成
するタイマ25と、電源OFF時のタイマ25の継続動
作を行うためのバックアップ用のバッテリー26と、C
PU23の判断や指示により電気錠の施錠及び解錠を行
うための電気錠制御インタフェース(I/F)27と、
日付データ、鍵データの更新指令等の各種情報をシステ
ムサーバ或いはフロント用パーソナルコンピュータ2か
ら受けるためのネットワーク用インタフェース(I/
F)28とを備えている。ここで、CPU23が、上述
したようなデータの照合処理を行う。
【0033】また、図4及び図5は、宿泊室扉用リーダ
ライタ4及び共通利用扉用リーダライタ5の具体的な処
理手順を示している。先ず、図4に示す宿泊室扉用リー
ダライタ4の処理手順は次のようになる。宿泊室扉用リ
ーダライタ4は、ステップS1において、ポーリーング
でカードキー1との交信が可能となる状態を待つ。宿泊
室扉用リーダライタ4は、カードキー1が交信可能な位
置まで近づけられて通信が成立すると、ステップS2に
おいて、カードキー1から宿泊室のキー番号等のデータ
を読み込み、続くステップS3において、読みい込んだ
宿泊室のキー番号が自己のキー番号と一致しているか否
かを判別する。ここで、宿泊室扉用リーダライタ4は、
一致している場合、該カードキー1が宿泊室用の有効な
カードキーであると判断してステップS4に進み、一致
していない場合、ステップS7に進んで、ブザーで警告
音(例えば、”ピピピッ”という音)を発し、該カード
キー1が無効なカードキーであることを利用者に通知す
る。
【0034】宿泊室扉用リーダライタ4は、有効なカー
ドキーと判断した場合のステップS4では、自己が保持
している日付データを有効期限データとしてカードキー
1内に書き込む。宿泊室扉用リーダライタ4は、続くス
テップS5において、この書き込みが正常になされたか
否かを判別して、書き込みが正常になされている場合に
は、ステップS6において、電気錠の施錠又は解錠を行
い、例えばブザーで音(例えば、”ピッ”という音)を
発して、動作が完了した旨を利用者に通知する。一方、
宿泊室扉用リーダライタ4は、書き込みが正常になされ
ていない場合には、ステップS7に進んで、ブザーで警
告音(例えば、”ピピピッ”という音)を発し、該カー
ドキー1への書き込みが正常になされなかったことを利
用者に通知する。
【0035】一方、図5に示す共通利用扉用リーダライ
タ5の処理手順は次のようになる。共通利用扉用リーダ
ライタ5は、ステップS11において、ポーリーングで
カードキー1との通信が可能となる状態を待つ。共通利
用扉用リーダライタ5は、カードキー1が通信可能な位
置まで近づけられて通信が成立すると、ステップS12
において、カードキー1内の該扉に対応されるキー番号
に付加されている有効期限データを読み込む。そして、
共通利用扉用リーダライタ5は、続くステップS13に
おいて、その読み込んだ有効期限データと自己が保持し
ている日時データとを比較する。ここで、共通利用扉用
リーダライタ5は、有効期限内の場合、ステップS14
に進み、電気錠の施錠又は解錠を行い、例えばブザーで
音(例えば、”ピッ”という音)を発して、動作が完了
した旨を利用者に通知し、一方、有効期限ではない場
合、ステップS15に進み、ブザーで警告音(例え
ば、”ピピピッ”という音)を発し、該カードキー1が
無効なカードキーであることを利用者に通知する。
【0036】以上のように構成されている施錠管理シス
テムは、実際の場面では次のような処理を行う。 (1)フロントにおける手続き フロントの係員は、宿泊客がチェックインした際に、フ
ロント用パーソナルコンピュータ2を使用して宿泊室の
貸与状況を確認し、未使用の宿泊室が順次割振られるよ
うに、フロント用パーソナルコンピュータ2上で宿泊室
を指定する。
【0037】フロント用パーソナルコンピュータ2は、
指定された宿泊室のキー番号を検索して、フロント用リ
ーダライタ3にそのデータを送り、フロント用リーダラ
イタ3は、通信によりカードキー1にそのキー番号を書
き込む。なお、カードキー1には、予め宿泊室のキー番
号を書き込んでおいても良く、この場合、フロントの係
員は、キー番号が記憶済みのカードキー1を宿泊者に渡
すだけで済む。
【0038】(2)宿泊者の宿泊室での手続き 宿泊者は、フロントで受け取ったカードキー1を指定さ
れた宿泊室の扉10の宿泊室扉用リーダライタ4に近づ
け、これにより、カードキー1と宿泊室扉用リーダライ
タ4との間の相互の無線通信が成立する。これにより、
宿泊室扉用リーダライタ4は、そのカードキー1内に記
憶されている宿泊室のキー番号を読み出し、この読み出
したキー番号と自己が保持しているキー番号とが一致し
た場合、扉10の施錠及び解錠を行う。同時に、宿泊室
扉用リーダライタ4は、自己が保持している日付データ
を有効期限データとしてカードキー1に書き込む。一
方、宿泊室扉用リーダライタ4は、カードキー1から読
み出したキー番号と自己が保持しているキー番号とが一
致しない場合、扉10の施錠及び解錠を禁止し、ブザー
等によりその旨を報知する。
【0039】(3)共通施設での手続き 上述のような宿泊者による宿泊室での手続きにより、以
降、宿泊者による宿泊施設の利用が共通利用扉用リーダ
ライタ5により管理されることになる。すなわち、宿泊
者は、施設を利用しようとする場合、その共通利用扉1
1の共通利用扉用リーダライタ5にカードキー1を近づ
けて、共通利用扉用リーダライタ5によるカードキー1
の照合を実施する。共通利用扉用リーダライタ5は、キ
ー番号が一致していることを確認し、カードキー1の有
効期限データと自己が保持している日付データとを比較
して、有効期限を過ぎていないと判断した場合のみ、扉
11の施錠及び解錠を行う。一方、共通利用扉用リーダ
ライタ5は、キー番号が一致していない場合や有効期限
を過ぎている場合には、扉11の施錠及び解錠を禁止
し、ブザー等によりその旨を報知する。
【0040】(4)より具体的な例 (4−1)第1の例 以下、さらに具体的な例を挙げて説明する。第1の例を
示す図6には、宿泊室扉用リーダライタ4に保持されて
いるデータであり、所定のタイミングで更新されていく
有効期限データと、共通利用扉用リーダライタ5に保
持されているデータであり、所定のタイミングで更新さ
れていく日付データと、各カードキーA,Bに記憶さ
れる有効期限データとの関係を示している。この例
では、共通して利用可能な施設としてフィットネスジム
或いはスポーツクラブを挙げて説明する。
【0041】ここで、宿泊室扉用リーダライタ4は、フ
ィットネスジムの扉用の有効期限データの更新タイミ
ングを午前10時と午前12時との間として行い、ま
た、その更新する日付を当日の日付にしている。例え
ば、午前10時は、宿泊室に清掃者が入るチェックアウ
トリミットであり、午前12時は、チェックイン開始で
あり、そのような宿泊室の利用の性格を考慮して更新タ
イミングにしている。一方、共通利用扉用リーダライタ
5は、保持している日付データの更新タイミングをフ
ィットネスジムが閉館する午前0時に行い、また、更新
する日付を前日の日付にしている。
【0042】また、この例では、2人の宿泊者が連続し
て同じ部屋に宿泊する例であり、先の宿泊者は、チェッ
クインが6月25日の午後1時頃であり、チェックアウ
トが翌26日の午前10時頃であり、この先の宿泊者に
は、カードキーAが与えられ、一方、後の宿泊者は、チ
ェックインが6月26日の午後2時頃であり、チェック
アウトが翌26日の午前10時頃であり、この次の宿泊
者には、カードキーBが与えられている。
【0043】このような場合において、先の宿泊者が、
チェックイン後、宿泊室に入るときに宿泊室扉用リーダ
ライタ4にカードキーAを近づけると、カードキーAに
は宿泊室扉用リーダライタ5が保持している日付データ
である6月25日が有効期限データとして記憶され
る。これにより、先の宿泊者は、カードキーAを使用し
て、フィットネスジムをチェックインの6月25日から
翌26日の午前10時以降のチェックアウト後もその日
いっぱい使用できる。
【0044】この例に示すように、共通利用扉用リーダ
ライタ5の日付データを実際の日付よりも一日前の日
付に設定することで、先の宿泊者は、カードキーAを使
用して、前日に書き込まれたままの有効期限データ
で、翌日もフィットネスジムを利用することができる。
例えば、このようにチェックアウト後にも、カードキー
Aを使用してフィットネスジムを利用した場合には、そ
の宿泊者は、カードキーAを施設退館時に返却する。
【0045】一方、後の宿泊者は、6月26日の午後2
時頃にチェックインしている。このように、後の宿泊者
に、先の宿泊者と同じ部屋を利用させる場合には、その
宿泊室の宿泊室扉用リーダライタ4に登録してあるキー
番号を変更し、さらに後の宿泊者に与えるカードキーB
には、その変更したキー番号を記憶させる。ここで、キ
ー番号の変更については、例えば、フロント用パーソナ
ルコンピュータ2等によりネットワークを介して行う。
【0046】このようにキー番号を変更することで、チ
ェックアウトの午前10時以降の宿泊室のカードキーA
の使用については無効にする一方で、先の宿泊者には、
その当日いっぱいはフィットネスジムを利用させること
ができる。一方、後の宿泊者は、6月26日のチェック
イン後、宿泊室に入るときに宿泊室扉用リーダライタ4
にカードキーBを近づけると、キー番号が一致している
ことから、宿泊室の利用が可能になる。さらに、このと
き、カードキーBには宿泊室扉用リーダライタ5が保持
している日付データである6月26日が有効期限デー
タとして記憶される。これにより、後の宿泊者は、カ
ードキーBを使用して、フィットネスジムをチェックイ
ンの6月26日から翌27日の午前10時以降のチェッ
クアウト後もその日いっぱい使用できる。
【0047】(4−2)第2の例 次に、第2の例は、共通して利用可能な扉が夜間扉であ
る場合の例である。例えば、夜間扉は、宿泊施設でフロ
ントが不在となる夜間に防犯上のため宿泊者のみが自由
に宿泊施設に出入りするために設けている。この例につ
いても、図7として、宿泊室扉用リーダライタ4に保持
されているデータであり、所定のタイミングで更新され
ていく有効期限データと、共通利用扉用リーダライタ
5に保持されているデータであり、所定のタイミングで
更新されていく日付データと、各カードキーAに記憶
される有効期限データとの関係を示している。
【0048】ここで、宿泊室扉用リーダライタ4は、夜
間扉用の有効期限データの更新タイミングを午前0時
として行い、また、その更新する日付を当日の日付にし
ている。一方、共通利用扉用リーダライタ5は、日付デ
ータの更新タイミングを午前11時に行い、また、そ
の更新する日付を当日の日付にしている。また、チェッ
クインが6月25日の午後1時頃であり、2泊して、チ
ェックアウトが6月27日の午前10時頃であり、宿泊
者には、カードキーAが与えられている。
【0049】このような場合において、先の宿泊者は、
チェックイン後、宿泊室に入るときに宿泊室扉用リーダ
ライタ4にカードキーAを近づけると、カードキーAに
は宿泊室扉用リーダライタ4が保持している日付データ
である6月25日が有効期限データとして記憶され
る。これにより、共通利用扉用リーダライタ5は、翌日
の午前11時まで日付データを更新しないので、宿泊者
は、カードキーAを使用して、翌26日の午前11時ま
で夜間扉からの出入りができ、早朝に帰ってきた場合で
も宿泊施設に夜間扉から入ることができる。
【0050】また、これにより、フロントでは、チェッ
クインのときに、宿泊室のカードキーAを、通常の部屋
の鍵と同じ感覚で鍵棚から宿泊者に手渡すだけで、その
宿泊者の夜間扉の利用の管理を実現していることにな
る。また、連泊の場合において、この宿泊者が早朝に出
かけるようなときに、早朝出発時に宿泊室10の宿泊室
扉用リーダライタ4で施錠及び解錠を行うことで、その
際に、宿泊室扉用リーダライタ4により6月26日が有
効期限データとしてカードキーAに書き込まれるの
で、その有効期限データで6月27日の午前11時まで
夜間扉の利用ができるようになる。これにより、宿泊者
は、宿泊施設への帰りが遅く、通用口が閉まってしまう
ような場合には、早朝でもフロントに連絡する必要もな
く、早朝の出発時に宿泊室の施錠操作を行うだけで、夜
間扉からの入館ができることになる。
【0051】換言すれば、施錠管理システムでは、この
ように長期間に渡り宿泊するような場合には、宿泊者が
所定のタイミングで宿泊室扉用リーダライタ4を使用し
て有効期限データを更新する手続きをすることで、宿泊
者は他の施設が利用できる。また、このシステムでは、
カードキー1を紛失した場合でも有効に対処することが
できる。このシステムでは、カードキー1のID情報を
フロント用パーソナルコンピュータ2で管理している。
そして、カードキー1を紛失した場合には、管理してい
るそのカードキー1のID情報を、上述したようなフィ
ットネスジムの扉や夜間扉等の共通利用扉用リーダライ
タ5に、宿泊施設の利用が禁止された使用不可のID情
報として登録することで、共通利用扉用リーダライタ5
が、カードキー1のデータを読み出すときに、そのデー
タ内のID情報が使用不可IDとして登録されているカ
ードキー1であれば施錠及び解錠を行わないようにす
る。これにより、施錠管理システムは、カードキー1を
紛失した場合には、そのカードキー1を無効にする等、
有効に対処することができる。
【0052】これにより、この施錠管理システムでは、
カードキー1を紛失した場合には、その届出等の知らせ
により、宿泊室のキー番号を変更することで宿泊室への
不正侵入は防止することが可能になる。例えば、使用不
可のID情報を登録しなかった場合でも、有効期限デー
タを1日にしておくことで、フィットネスジムへの入館
は、最悪でも翌々日にはできなくなる。
【0053】さらに、そのように少なくとも所定期間以
降は、その有効期限データにより入館を拒否することが
可能になるので、共通利用扉用リーダライタ5にした使
用不可IDとしての登録は、それ以降解除することがで
きる。これにより、共通利用扉用リーダライタ5への使
用不可IDの登録が無限に増えてしまい、照合に時間が
かかったり、メモリ容量が不足するような事態を防止す
ることができる。
【0054】また、使用不可IDに登録してあるカード
キーの場合に、カードキー1の有効期限を強制的に消去
し、若しくは前々日以前の日付に変更する等の無効とし
て扱われるようにカードキー1に処理を施すことで、そ
のカードキー1の以後の使用を阻止することができる。
このようにすることで、共通利用扉用リーダライタ5に
おける使用不可IDとしての登録を解除することがで
き、共通利用扉用リーダライタ5における使用不可ID
の登録領域を有効活用できるようになる。なお、このよ
うに、カードキー1に記憶されているデータを無効とし
て、端末に登録されるカードキーの記憶領域を有効利用
する技術としては、例えば、特開2000−19482
3号公報等に開示されている技術がある。この技術によ
れば、カードキーに使用不可能である情報を書き込んだ
り、或いはカードキーの情報を破壊することで、該カー
ドキーを使用不能状態にする一方で、各リーダライタに
使用不可として登録されているID情報を消去すること
で、各リーダライタの記憶領域を確保することができ
る。
【0055】以上の施錠管理システムは、有効期限を設
けることで、1枚の宿泊室用のカードキーを使用し、共
通で利用可能な施設の扉の施錠管理を簡単にしながらも
高い安全性で提供することができる。また、施錠管理シ
ステムにより、フロントは、1枚のカードキーを宿泊者
に与えるだけで、その宿泊者の施設の利用を自動的に管
理することができるようになる。
【0056】さらに、施錠管理システムは、有効期限を
短期間に設定することを実現することで、カードキーを
紛失した場合の対処も簡単になり、カードキーの有効期
限の設定による効果を、より有効的なものにすることを
実現している。また、施錠管理システムでは、有効期限
が短期間であることから、長期間宿泊するような場合に
は、その更新手続きが必要になっている。しかし、この
施錠管理システムによれば、宿泊者は、単に宿泊室の扉
の施錠及び解錠操作を宿泊室扉用リーダライタ4により
行うだけで、有効期限データの更新ができるようにな
り、これにより、フロントでは、そのような更新手続き
を行うわずらわしさがなくなる。
【0057】また、この施錠管理システムにおいては、
共通利用扉用リーダライタ4は、自己のキー番号のみを
保持して、このキー番号とカードキー1が保持している
キー番号とが一致したときにのみ施錠及び解錠を行うの
で、タイムラグなく短時間に施錠及び解錠を行うことが
でき、カードキー1を紛失した場合でも、共通利用扉用
リーダライタ5のキー番号を変更することもないので、
容易にその対処を図ることができる。
【0058】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れないことはいうまでもない。上述の実施の形態では、
宿泊室扉用リーダライタ4は、有効期限データをその日
の日付としているが、これに限定されるものではない。
例えば、紛失したことに対し有効的に対処できる期間で
あれば翌日或いは翌々日でもよい。また、宿泊室扉用リ
ーダライタ4で有効期限データの書き込み日付を操作し
て、共通利用扉用リーダライタ5が同日又は翌日を有効
期限として扱うようにすることに限定されるものではな
く、上述したように共通利用扉用リーダライタ5にて前
日の日付に変更していく等して、共通利用扉用リーダラ
イタ5側で更新する日付を操作して短期間の有効期限を
設定するようにしてもよい。
【0059】また、上述の実施の形態では、宿泊室扉用
リーダライタ4及び共通利用扉用リーダライタ5におけ
る日付の更新のタイミングを具体的に挙げて説明した
が、これに限定されるものではない。例えば、日付は、
施設の性格やサービスの態様に応じて更新するようにす
る。また、上述の実施の形態で挙げているカードキーは
他の形態でも良く、例えば、リストバンド型又はタグ型
でも良い。また、リーダライタとカードキーとの通信
は、有線通信であっても良い。
【0060】また、上述の実施の形態では、カードキー
のID情報をそのカードキーの固有の情報としている。
しかし、これに限定されるものではなく、例えば、カー
ド所有者の固有情報をカードキーのID情報でも良い。
また、上述の実施の形態では、カードキーをフロントで
貸し与えられている。しかし、これに限定されるもので
はなく、カードキーをフロントで購入するようにしても
良い。
【0061】また、上述の実施の形態では、本発明を宿
泊施設のシステムに適用して、個別利用施設を宿泊室と
して、共同利用施設をフィットネスジム等として説明し
ている。しかし、これに限定されるものではなく、本発
明は、個別利用可能な設備或いは施設と、共通利用可能
な設備或いは施設とを有して管理されているものであれ
ば適用可能である。例えば、施錠管理システムは、旅客
列車にも適用することもでき、この場合、個別利用施設
を個室の客室として、共同利用施設をそのような個室を
利用する客のみに利用許可された食堂等にする。この場
合には、いうまでもなく、個室に設置される第1施錠手
段及び食堂等に設置される第2施錠手段による日付デー
タの更新等の有効期限のための管理は、その利用形態等
の性格に応じて適宜行うようにする。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、施錠管理システム
は、第1施錠手段より、第1識別情報が正しい情報であ
る場合、個別利用施設の利用を許可するとともに、鍵に
第2識別情報に対応させて有効期限情報を書き込む、一
方、第2施錠手段により、第2識別情報が正しい情報で
あり、且つ、鍵に書き込まれている第2識別情報に対応
する有効期限情報が未だ有効である場合、共同利用施設
の利用を許可することで、共同利用施設の利用を、鍵に
記憶されている第1識別情報、第2識別情報が正しい情
報とされ、且つ有効期限情報が未だ有効である場合のみ
許可することができる。これにより、例えば、施錠管理
システムは、従来のようにフロント等の管理者をおくこ
となく、有効期限を管理できる。
【0063】また、請求項2記載の施錠管理システムに
よれば、第2施錠手段は、鍵に書き込まれている有効期
限情報に基づいて同日又は翌日まで有効期限として共同
利用施設の利用を許可することができ、例えば、これに
より、少なくとも紛失した鍵の翌々日以降の利用を無効
にすることができる。また、請求項3記載の施錠管理シ
ステムによれば、第2施錠手段は、鍵から取得した自己
識別情報が、所定状況下にある鍵、例えば紛失したとさ
れた鍵の自己識別情報として記憶されている場合、共同
利用施設の利用を許可しないようにすることができる。
【0064】また、請求項4記載の施錠管理システムに
よれば、第2施錠手段は、鍵から取得した自己識別情報
が記憶中の自己識別情報である場合に、鍵に記憶されて
いる有効期限情報を期限切れ情報に変更することで、そ
れ以後、鍵の有効期限情報を無効として、共同利用施設
の利用を許可をしないようにすることができる。例え
ば、これにより、第2施錠手段は、記憶手段に記憶或い
は登録されている自己識別情報を削除してもなお、当該
鍵による共通利用施設の利用を許可することもないの
で、記憶手段のデータ記憶容量を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の施錠管理システムの構成
を示す図である。
【図2】上記施錠管理システムのカードキーのデータ記
憶領域の構成を示す図である。
【図3】上記施錠管理システムの宿泊室扉用リーダライ
タ及び共通利用扉用リーダライタの構成を示すブロック
図である。
【図4】上記宿泊室扉用リーダライタの処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】上記宿泊室扉用リーダライタの処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】宿泊室扉用リーダライタに保持されている有効
期限データ、及び共通利用扉用リーダライタに保持され
ている日付データと、カードキーに記憶される有効期限
データとの関係の第1の例を示す図である。
【図7】宿泊室扉用リーダライタに保持されている有効
期限データ、及び共通利用扉用リーダライタに保持され
ている日付データと、カードキーに記憶される有効期限
データとの関係の第2の例を示す図である。
【図8】カードキーにより施錠及び解錠可能な宿泊室の
扉、並びに共通利用扉の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 カードキー 2 フロント用パーソナルコンピュータ 3 フロント用リーダライタ 4 宿泊室扉用リーダライタ 5 共通利用扉用リーダライタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA06 AA12 BB08 BB30 BB32 BB46 BB53 CC28 DD06 EE02 EE15 FF28 FF36 GG05 GG13 5B035 AA13 BB09 BC03 CA23 5B058 CA15 KA02 KA04 KA31 YA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの記憶が可能な鍵と、個別利用施
    設に対応して設置された第1施錠手段と、共同利用施設
    に対応して設置された第2施錠手段と、を備え、上記鍵
    を利用して上記第1施錠手段及び第2施錠手段による施
    錠及び解錠を制御するようになっている施錠管理システ
    ムにおいて、 上記鍵は、前記第1施錠手段を制御するための第1識別
    情報と、上記第2施錠手段を制御するための第2識別情
    報と、この第2識別情報に対応させた有効期限情報と、
    を記憶可能であり、 上記第1施錠手段は、上記鍵から取得した上記第1識別
    情報が正しい情報である場合には、施錠及び解錠を行い
    上記個別利用施設の利用を許可するとともに、上記鍵
    に、上記第2識別情報に対応させて上記有効期限情報を
    書き込むようになっており、 上記第2施錠手段は、上記鍵から取得した上記第2識別
    情報が正しい情報であり、且つ、上記鍵に書き込まれて
    いる上記第2識別情報に対応する上記有効期限情報が未
    だ有効である場合には、施錠及び解錠を行い上記共同利
    用施設の利用を許可するようになっていることを特徴と
    する施錠管理システム。
  2. 【請求項2】 上記第1施錠手段は、上記有効期限情報
    が同日又は翌日に有効期限になるように上記鍵に書き込
    むことを特徴とする請求項1記載の施錠管理システム。
  3. 【請求項3】 上記鍵は、自己識別情報も記録可能であ
    り、 上記第2施錠手段は、所定状況下にある上記鍵の上記自
    己識別情報を記憶可能となっており、上記鍵から取得し
    た上記自己識別情報が、記憶中の自己識別情報である場
    合には、前記共同利用施設の利用を許可しないようにな
    っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の施錠
    管理システム。
  4. 【請求項4】 上記第2施錠手段は、上記鍵から取得し
    た上記自己識別情報が、記憶中の自己識別情報である場
    合には、上記鍵に記憶されている上記有効期限情報を期
    限切れ情報に変更するようになっていることを特徴とす
    る請求項3記載の施錠管理システム。
  5. 【請求項5】 上記個別利用施設は、宿泊施設における
    宿泊室であり、上記共同利用施設は、上記宿泊施設の付
    帯施設であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか1項に記載の施錠管理システム。
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