JP4369157B2 - 非接触タグを利用した鍵システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式タグを用いた鍵システム、特に安全性に配慮した鍵システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機には、商品および金銭が盗まれないように、錠が付けられている。この錠として、電子的な錠を利用し、この錠を開けるための鍵情報を、通信回線を介して配布する方法が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の技術における鍵システムにおいては、通信回線に接続されたサーバで自動販売機の鍵情報を集中管理している。集中管理を行うサーバは、自動販売機の秘密鍵と、それを開ける作業員用の電子鍵を生成する。そして自動販売機に秘密鍵を送り、作業員の端末に電子鍵を送信する。さらにサーバは、作業員が自動販売機の錠を開ける予定時間のデータを自動販売機と作業員の端末に送付する。作業員は、電子鍵の保存されている端末を持って担当の自動販売機を回り、自動販売機の錠を開けるために、配布された電子鍵を自動販売機に入力する。自動販売機は、入力された電子鍵を、自動販売機に保存されている秘密鍵と照合して、電子鍵が正しいものだと判断した場合に、錠を開ける。これに対して、自動販売機は、電子鍵が正しくないものだと判断した場合には、錠を開けない。さらに、自動販売機は、予定されている時間以外に電子鍵の情報を入力されても、開錠を許可しない。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−92716号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動販売機自体を強奪する犯罪が発生している。このような犯罪にあっても、鍵が盗まれなければ自動販売機内の金品や商品を犯罪者が使用することはできない。しかし、特許文献1の技術において、作業員の端末が盗難にあったり、端末のデータが盗まれたりして、自動販売機を開けるための鍵データが盗まれてしまうと、強奪された自動販売機内の金品や商品が犯罪者に使用されてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みて為されたものであり、電気的な錠を用いた鍵システムにおいて、施錠された装置と錠を開けるための鍵データとが盗まれても当該装置の開錠を阻止することができる安全な鍵システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、固有の識別情報を記憶し、人に携帯される非接触タグと、電気的な錠と近隣の前記非接触タグに記憶された前記識別情報を読み込む非接触タグ読み込み手段とを有する錠装置と、前記錠装置に対応付けて前記非接触タグの識別情報と前記錠装置の位置情報との組を記憶するとともに、当該非接触タグの移動範囲を記憶する記憶部を有する管理装置とを有し、更に、
記近隣の非接触タグの現在位置を示す位置情報を取得する現在位置取得手段と、
前記非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報と前記錠装置に対応付けて前記記憶部に記憶された識別情報とが一致し、かつ前記現在位置取得手段により取得された位置情報で表される位置が、前記非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報に対応付けられて前記記憶部に記憶された位置情報で表される位置に近接または一致する場合にのみ、前記錠を開く錠制御手段と
前記現在位置取得手段により取得された位置情報が示す現在位置が、前記移動範囲から一定時間以上離れた場合には、前記管理装置の前記記憶部に記憶されている非接触タグの識別情報を失効する識別情報失効手段と
を有することを特徴とする鍵システムを提供する。
【0007】
上記鍵システムによれば、まず、非接触タグ読み込み手段により、近隣の非接触タグに記憶された識別情報が読み込まれる一方、現在位置取得手段により、現在位置を示す位置情報が取得される。そして、非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報と錠装置に対応付けて記憶部に記憶された識別情報とが一致し、かつ現在位置取得手段により取得された位置情報で表される位置が、非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報に対応付けられて記憶部に記憶された位置情報で表される位置に近接または一致する場合にのみ、錠が開く。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
以下の実施形態は、本発明による非接触タグを利用した鍵システムを自動販売機に適用した例である。これらの実施形態は説明のためのものであり、本発明による非接触タグを利用した鍵システムを、自動販売機以外にも様々なシステムに適用することもできる。例えば、有料駐車場の中には、個々の自動車を動かせないように障害を設け、料金を料金入れに入れると、障害が外され車を動かせるようになっているものがある。この料金入れの錠に、本発明による鍵システムを適用することもできる。
【0015】
<第1実施形態>
図1に、第1実施形態の概略を示す。図1において、自動販売機用鍵システム10は、管理装置20、ネットワーク30、自動販売機40、および非接触タグ50を使用して実現されている。管理装置20はネットワーク30に接続されている。自動販売機用鍵システム10において、ネットワーク30は、移動パケット通信網である。しかし、ネットワーク30を、1つの閉じたネットワークではなく、複数のネットワークを含んだものにしても良い。つまり、ネットワーク30にインターネット、公衆電話網、無線電話網などを含むようにしてもよい。自動販売機用鍵システム10において、自動販売機40は、無線電話機の機能を有していて、ネットワーク30に接続することができる。また自動販売機40は、図1には1台のみが描かれているが、これは図を簡略にするためであり、実際には複数の自動販売機40がある。また管理装置20のネットワーク30への接続は、専用線を利用している。これらにより、管理装置20と自動販売機40は通信を行うことができる。
【0016】
図2に管理装置20の構成を示す。この管理装置20は、複数の自動販売機40を管轄している営業所に設置されている。自動販売機40を担当している作業員は、この営業所において、管理装置20を用いて、複数の自動販売機40の鍵の管理を一括して行うことができるようになっている。管理装置20には一般的なコンピュータを利用している。そして、このコンピュータに通信部201を付加し、さらにタグ読み取り部203を付加して管理装置20としている。このタグ読み取り部203は、電波を利用して非接触タグ50の情報を読んだり、非接触タグ50に情報を書き込んだりする周知のものである。また通信部201は、社内ネットワークに接続するための一般的なLAN(Local Area Network)用通信装置である。
【0017】
図3に自動販売機40の構成を示す。自動販売機用鍵システム10において、自動販売機40は、位置情報取得部401、通信部402、制御部403、タグ読み取り部404、及び記憶部405を有している。これにより、自動販売機40は、位置情報取得部401によって、自機の位置を取得することができる。また通信部402によって、ネットワーク30を介して管理装置20と通信することができる。また、タグ読み取り部404によって、自動販売機40の管理をする作業員によってかざされた非接触タグ50の情報を読み取ることができる。また、記憶部405には、自動販売機40を開けることができる非接触タグ50のID等が記憶されている。
【0018】
図4に非接触タグ50の構成を示す。自動販売機用鍵システム10において、非接触タグ50は、制御部501、タグ共振アンテナ502、記憶部503を有している。タグ共振アンテナ502は、外部からの電波を受けて共振する。この共振による起電力により非接触タグ50が作動するように構成されている。記憶部503には、非接触タグ50を制御するプログラム、非接触タグ50のIDなどの情報が記憶されている。制御部501は、記憶部503に格納されているプログラムを用いて、非接触タグ50を制御する。
【0019】
次に第1実施形態における動作を説明する。
営業所に設置されている管理装置20内の記憶部204には、自動販売機40毎の位置と自動販売機40を開けることのできる非接触タグのIDとが格納されている。具体的には、これらの情報がテーブル形式で格納されている。図5にこのテーブルを示す。このテーブルには、自動販売機40毎にレコードが作られていて、自動販売機40のID、非接触タグ50のID、自動販売機40の位置の情報が格納されている。
【0020】
作業員は最初に、管理装置20を操作して、テーブル内の担当する自動販売機40の鍵の情報を更新する。具体的には、最初に、担当する自動販売機40を開けることができる非接触タグ50のID情報を更新できるように、管理装置20を操作する。次に、作業員は、管理装置20のタグ読み取り部203に、非接触タグ50をかざす。するとタグ読み取り部203は、かざされた非接触タグ50のIDを読み取る。すると管理装置20は、この自動販売機40の鍵となる非接触タグ50のIDを更新するかどうかを問うダイアログを出す。このダイアログに答えて、作業員は、更新する旨の操作をすれば、更新が行われる。これで、テーブル内の、ある自動販売機40のIDで特定されるレコードにある非接触タグ50のIDを更新される。
【0021】
なお、この更新操作は一例であり、他の方法もありうる。例えば、ダイアログを表示する等の手順を省略して、非接触タグ50をタグ読み取り部203にかざすだけで済むようにしても良い。また、1つの非接触タグ50で複数の自動販売機40を開けることができるように、一度に複数のレコードの非接触タグ50のIDの欄を、1つの非接触タグ50のIDで更新することができるようにしても良い。これにより、テーブル内において、複数の自動販売機40のレコードの非接触タグ50のIDの欄が同じものになり、1つの非接触タグ50で、複数の自動販売機40の錠を開けることができるようになる。また、タグ読み取り部203を使わずに、管理装置20のキーボードから更新作業を行うことができるようにしても良い。
【0022】
また、テーブルに格納する情報は、自動販売機40のID、非接触タグ50のID、自動販売機40の位置だけでなく、他の情報も格納するようにしてもよい。例えば、作業員が自動販売機40を開ける時間の情報を、格納するようにしても良い。これにより、決められた時間以外に自動販売機40を開けることができないようになるので、非接触タグ50が盗難または紛失にあっても、自動販売機40内の金銭が盗難にあう危険性が下がる。この場合には、時間情報を比較する管理装置20または自動販売機40が、時間情報を得る必要があるが、管理装置20または自動販売機40のどちらか又は両方に、時計を備えるようにしておけば良い。
【0023】
また、自動販売機40の錠が開けられる順番を表す情報をテーブルに格納しても良い。これにより、正しい順序を知っている作業員しか、自動販売機40を開けることができなくなり、より安全性を高めることができる。
【0024】
次に、管理装置20は、更新された非接触タグ50のIDを自動販売機40に送信する。本実施形態において、この送信は、非接触タグ50のIDを更新した作業員が、必要な操作を行うことによっておこなれる。しかし、非接触タグ50のIDの更新が行われたら、自動で行われるようにしても良い。この送信を受けて、自動販売機40は、記憶部405に、その自動販売機40を開けることのできる非接触タグ50のIDを記憶する。なお、管理装置20は、自動販売機40に非接触タグ50のIDのみでなく、自動販売機40の位置情報も同時に送るようにしても良い。
【0025】
次に、作業員が実際に自動販売機40を巡回して、自動販売機40の錠を開ける場合を説明する。まず作業員は、登録された非接触タグ50を持って、自動販売機40を巡回し、自動販売機40の錠を開けるために、非接触タグ50を自動販売機40のタグ読み取り部404にかざす。すると、タグ読み取り部404は電波を使用して非接触タグ50と通信を行い、非接触タグ50からIDを取得する。同時に、自動販売機40の制御部403は、作業員により非接触タグ50がかざされたことを検知すると、位置情報取得部401に指示を出し、位置情報を取得する。制御部403は、これらで得られた情報のうち、非接触タグ50のIDを、記憶部405に保存されている非接触タグ50のIDと比較する。そして、制御部403は、位置情報を、通信部402を使用してネットワーク30を介して、管理装置20に送る。
【0026】
自動販売機40の制御部403は、非接触タグ50のIDの比較結果が、同じIDであるという結果となり、さらに、管理装置20から、位置情報に問題がないとの結果が来た場合に、自動販売機40の錠を開ける。これらの検証を、本実施形態においては、同時に行うが、先に非接触タグ50のIDの検証を行い、結果に問題のない場合のみ、管理装置20に位置情報を送るようにしても良い。また、位置情報を自動販売機40に送信しておくようにしても良いと前述したが、この場合は、両方の検証を自動販売機40だけで行い、錠を開けることができる。これにより、非接触タグ50のIDと自動販売機40の位置が正しい場合にのみ、錠を開けることができるようにでき、安全性が高まる。照合結果が正しいものでないとなっても、1回で、すぐに自動販売機40を開閉不可にするのでなく、複数回不一致となってから開閉不可にするようにしても良い。
【0027】
さらに、タグ読み取り部404に非接触タグ50がかざされたときの自動販売機40の位置が正しいものでない場合、かざされた非接触タグ50によって、どの自動販売機40も開けることができないように、非接触タグ50のIDを失効するようにしてもよい。この場合、位置情報が管理装置20にある場合は、管理装置20は、自身内にあるテーブルにおいて、かざされた非接触タグ50のIDを失効し、どの自動販売機40もあけられないようにする。また、位置情報が自動販売機40に格納されていて、自動販売機40が位置情報の照合を行う場合は、自動販売機40から管理装置20に非接触タグ50のIDを通知して、管理装置20の方で、この非接触タグ50のIDを失効する。
【0028】
どちらの場合も、非接触タグ50のIDの失効を、このIDであけられるようになっていた自動販売機40に通知する。具体的には、非接触タグ50のIDを更新するように、自動販売機40と通信を行うのであるが、この時に、新たなIDを送らないようにすれば良い。これで、自動販売機40の記憶部405には、非接触タグ50のIDが入っていない状態になる。
なお、管理装置20において、非接触タグ50のIDの失効とは、テーブル内の非接触タグ50のIDを削除することで達成できる。また、テーブル内に、非接触タグ50のIDの失効に関するフラグの欄を設けても良い。
【0029】
また、管理装置20の記憶部204に、自動販売機40が開けられる時間の情報や、開けられる順序の情報が記憶されている場合、これらと合わない時間や順序で自動販売機40が開けられようとした場合にも、同様に、非接触タグ50を失効するようにしても良い。
【0030】
また、自動販売機40の位置情報取得部401を利用して、錠を開ける時以外にも、自動販売機40の位置の変化を管理装置20に知らせることで、盗難などを通知することができる。
【0031】
この場合の説明を以下に行う。
自動販売機40の制御部403は、定期的に位置情報取得部401を作動させ、位置情報を取得する。位置情報を位置情報取得部401から得ると、次に制御部403は、通信部402を介して管理装置20に位置情報を送信する。管理装置20においては、送られてきた位置情報とテーブルに記憶されている位置情報とを照合して、自動販売機40の位置に変化がないかどうかを調べる。もし変化があれば、管理装置20のディスプレイに通知を表示させるなどして、営業所内の人員に警告を発する。
また、ここでも先に位置情報を、管理装置20から自動販売機40に送信しておく構成を取ることができる。この場合は、位置情報を取得するたびに記憶部405内の位置情報と照合して、問題があれば管理装置20に通知するように構成しておくことで、上と同じように営業所の人員に警告を発するようにすることができる。
【0032】
<第1実施形態の変形例>
以上の説明においては、自動販売機40の位置を照合して安全性を高めていた。しかし位置情報でなく、他の情報を使用することもできる。例えば、自動販売機40にカメラを設置して、非接触タグ50をかざす操作がなされた時に、非接触タグ50をかざした人間の顔を撮影するようにして、撮影した画像を利用して顔認識技術を利用して、安全性を高めるようにすることもできる。この場合、管理装置20にもカメラを接続しておき、前もって作業員の顔を登録しておく。そして自動販売機40から送られてくる顔画像情報と、管理装置20に登録してある顔画像情報を照合する。照合結果の利用の仕方は、位置情報と同じである。なお、顔認証を管理装置20でなく、別に顔認証サーバで行うようにしても良い。また、顔認識でなく、他の生体情報を利用した認識技術を使用しても良い。例えば、非接触タグ50に指紋認証機をつけてもよい。また、パスワードを使用することもできる。
【0033】
この変形例では、位置情報の代わりに生体情報を利用するが、位置情報と生体情報の両方を利用して、開錠の判断をするように構成してもよい。この場合、第1実施形態において説明した位置情報を利用して開錠を許可するかの判断に、変形例において説明した生体情報を用いた判断を加えて、両方の判断が肯定的である場合に、開錠を許可するようにすれば良い。
【0034】
<第2実施形態>
第1実施形態においては、自動販売機40に位置情報取得部401が設けられていた。しかし、位置の情報を取得するのは、自動販売機40でなく、非接触タグ50でもよい。第2実施形態は、非接触タグ50に位置情報取得部504を設けるようにしたものである。説明を簡潔にするために、第2実施形態の説明においては、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。また図面と以下の説明とで、第1実施形態と同じ要素には、第1実施形態と同じ符号を使用する。
【0035】
図6に、本発明の第2実施形態による自動販売機用鍵システム11の概略を示す。図7に、第2実施形態による自動販売機用鍵システム11で使用される自動販売機41を示す。自動販売機41が、第1実施形態の自動販売機40と違う点は、位置情報取得部401を有していない点である。図8に、第2実施形態で使用される非接触タグ51を示す。この非接触タグ51の第1実施形態との違いは、位置情報取得部504と通信部505を有することである。この通信部505は、無線通信を行うことができるものであり、ネットワーク30に接続して、管理装置20と通信を行うことができる。また、この通信部505は、携帯電話網と通信できるものである。
【0036】
次に第2実施形態の動作を説明する。
第2実施形態においても、非接触タグ51を管理装置20に登録する方法は同じである。また、作業員が登録された非接触タグ51を持って行き、自動販売機41を巡回するのもおなじである。作業員が非接触タグ51をかざした後に行われる認証に、第1実施形態と異なる部分があるので、以下に説明する。
【0037】
まず、作業員が非接触タグ51を自動販売機41にかざすと、非接触タグ51のIDが自動販売機41に読み込まれる。自動販売機41は、読み込んだIDと記憶部405に記憶しているIDを照合する。ここで、IDの不一致となったら、錠を開けることはない。そしてエラー表示を出す、ブザー音を鳴らすなどして、作業員に知らせる。第1実施形態と同じく、1回の不一致で鍵を失効するように構成せず、数回不一致となってから、鍵を失効するようにしても良い。これに対して、IDが一致した場合、自動販売機41は、非接触タグ51のIDを管理装置20に送信する。また、自動販売機41と通信したことを検知した非接触タグ51は、位置情報取得部504を起動して、位置情報を取得する。そして、非接触タグ51は、取得した位置情報と自機のIDを管理装置20に携帯電話網を介して送信する。なお、非接触タグ51は、自動販売機41と通信したことを検知してから位置情報を取得するのでなく、定期的に位置情報を取得しておいて、この位置情報を管理装置20に送るようにしても良い。
【0038】
管理装置20は、自動販売機41と非接触タグ51の両方から情報を送られてくる。管理装置20は、記憶部204に記憶されているテーブル内を検索して、送られてきた自動販売機41のIDに対応するレコードを検索する。そして、管理装置20は、このレコード内の情報と、非接触タグ51と自動販売機41から得た情報を照合する。具体的には、自動販売機41のIDのレコード内の、自動販売機41の位置を正しいものであるか検証する。なお、非接触タグ51のIDを自動販売機41で照合せずに、管理装置20において、照合しても良い。
【0039】
管理装置20での検証した結果、自動販売機41は正しい位置にあるとされたら、管理装置20は、自動販売機41に、その旨を通知する。これを受けて、自動販売機41は錠を開ける。これに対して、管理装置20での検証結果が、自動販売機41の位置が正しくないとされたら、管理装置20は、自動販売機41にその旨を通知する。これを受けて、自動販売機41は錠の開閉をしない。ここでも第1実施形態と同じく、1回の不一致で鍵を失効しないで、エラー表示をだすようにしても良い。しかし、数回不一致となったら、非接触タグ51のIDを失効するようにしても良い。
【0040】
また、本実施形態の非接触タグ51は、携帯電話網と定期的に通信を行い、その位置を登録している。この位置情報登録を利用して、非接触タグ51が盗難にあった場合や、紛失した場合に、この非接触タグ51を利用して自動販売機41が盗難にあうことを防ぐようにすることができる。
【0041】
非接触タグ51には、携帯電話網と通信できる通信部505が備わっていて、定期的に位置情報を携帯電話網に通知している。この位置情報を管理装置20が得ることができるように構成しておく。さらに、管理装置20に、非接触タグ51の位置情報を格納しておく。この位置情報は、非接触タグ51が一定時間以上置かれていても良い場所の情報である。具体的には、営業所の位置などである。
【0042】
これにより、非接触タグ51を作業員が紛失して、管理装置20に格納された位置以外の場所で、一定時間以上動かなくなったら、非接触タグ51の紛失として、この非接触タグ51のIDを失効するようにする。これにより、紛失時の安全性を確保できる。
【0043】
また、この位置情報を、非接触タグ51を持ち歩く作業員の移動範囲など、広さを持った情報としても良い。この場合、この範囲を一定時間以上離れたら、非接触タグのIDを失効するようにする。
【0044】
また、自販機の錠が開いたままで、非接触タグ51を持った作業員が自動販売機41から離れたら、警報をするようにすることも可能である。これが可能なのは、つまり、非接触タグ51には、携帯電話網と通信できる通信部505が備わっていて、定期的に位置情報を携帯電話網に通知しているからである。まず、この位置情報を、管理装置20が得ることができるように構成しておく。管理装置20には、自動販売機41の錠が開けられているかどうかの情報が来ているので、管理装置20において、自動販売機41が開けられている時に、非接触タグ51が自動販売機41から一定以上の距離離れたら、自動販売機41に通知するようにする。または、非接触タグ51の通信部505に通知する。これを受けて、自動販売機41もしくは非接触タグ51は、ブザー等の警報を鳴らし、作業員に通知する。これにより、作業員が自動販売機41を閉め忘れることを防ぐことができる。
【0045】
<第2実施形態の変形例>
以上の説明においては、非接触タグ51の位置を照合して安全性を高めていた。しかし位置情報でなく、他の情報を使用することもできる。例えば、非接触タグ51に指紋取得器を設け、非接触タグ50をかざす操作がなされた時に、非接触タグ51をかざした人間の指紋を取得するようにして、指紋認識技術を利用して、安全性を高めるようにすることもできる。この場合、管理装置20にも指紋取得機を接続しておき、前もって作業員の指紋を登録しておく。そして非接触タグ51から送られてくる指紋情報と、管理装置20に登録してある指紋情報を照合する。照合結果の利用の仕方は、位置情報と同じである。なお、指紋認証を管理装置20でなく、別に指紋認証サーバで行うようにしても良い。また、パスワードを使用することもできる。
【0046】
この変形例では、位置情報の代わりに生体情報を利用するが、位置情報と生体情報の両方を利用して、開錠の判断をするように構成してもよい。この場合、第1実施形態において説明した位置情報を利用して開錠を許可するかの判断に、変形例において説明した生体情報を用いた判断を加えて、両方の判断が肯定的であるときに、開錠を許可するようにすれば良い。
【0047】
<両実施形態の変形例>
自動販売機の扉に開閉を検知するセンサを設け、扉が開閉された場合に、開閉されたことを表す情報を、管理装置に送信するように構成してもよい。この場合、開閉された時刻の情報も一緒に送信するようにしても良い。
そして管理装置側は、この情報を受信した時刻もしくは、一緒に送られてきた開閉された時刻情報を調べ、開けられた自動販売機用に非接触タグが登録された時刻が、この時刻より所定期間以上古い場合、この開錠は不正なものである可能性があるものとして、管理装置の表示部上に警告表示を出すなどして、営業所の人員に警告を発するようにしてもよい。
【0048】
また、自動販売機の錠が開けられた時間、錠が閉められた時間、および開閉に使用した非接触タグのIDなどを、管理装置に記録するように構成しても良い。これにより、作業員が自動販売機を巡回している状況を営業所の管理装置から遠隔で確認できる。また、管理装置に一括して、すべての自動販売機のこれらの記録を保存しておくようにしても良い。これにより得られる情報は、作業の効率化を計るために有用である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、鍵データ(識別情報)を盗んだ者が、当該鍵データを用いて施錠された装置(錠装置)を盗み、この装置を開錠しようとしても、当該装置の現在位置と管理装置に予め記憶された位置とが近接または一致しないので開錠されない。
すなわち、本発明によれば、電気的な鍵を用いた鍵システムにおいて、施錠された装置と錠を開けるための鍵データとが盗まれても当該装置の開錠を阻止することができる安全な鍵システムを提供することができる。
さらに加えて、本発明によれば、鍵データを盗んだ者が、当該鍵データを用いて施錠された装置を開錠しようとしても、この者の生体情報と管理装置に予め記憶された生体情報とが一致しないので開錠されない。すなわち、より安全な鍵システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による鍵システムの概略を示す図である。
【図2】 第1実施形態における管理装置20の構成を示す図である。
【図3】 第1実施形態における自動販売機40の構成を示す図である。
【図4】 第1実施形態における非接触タグ50の構成を示す図である。
【図5】 管理装置20内に記憶されるテーブルを示す図である。
【図6】 本発明の第2実施形態による鍵システムの概略を示す図である。
【図7】 第2実施形態における自動販売機41の構成を示す図である。
【図8】 第2実施形態における非接触タグ51の構成を示す図である。
【符号の説明】
10、11・・・鍵システム、20・・・管理装置、30・・・ネットワーク、40、41・・・自動販売機、50、51・・・非接触タグ、201・・・通信部、202・・・制御部、203・・・タグ読み取り部、204・・・記憶部、401・・・位置情報取得部、402・・・通信部、403・・・制御部、404・・・タグ読み取り部、405・・・記憶部、501・・・制御部、502・・・タグ共振アンテナ、503・・・記憶部、504・・・位置情報取得部、505・・・通信部

Claims (6)

  1. 固有の識別情報を記憶し、人に携帯される非接触タグと、電気的な錠と近隣の前記非接触タグに記憶された前記識別情報を読み込む非接触タグ読み込み手段とを有する錠装置と、前記錠装置に対応付けて前記非接触タグの識別情報と前記錠装置の位置情報との組を記憶するとともに、当該非接触タグの移動範囲を記憶する記憶部を有する管理装置とを有し、更に、
    記近隣の非接触タグの現在位置を示す位置情報を取得する現在位置取得手段と、
    前記非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報と前記錠装置に対応付けて前記記憶部に記憶された識別情報とが一致し、かつ前記現在位置取得手段により取得された位置情報で表される位置が、前記非接触タグ読み込み手段により読み込まれた識別情報に対応付けられて前記記憶部に記憶された位置情報で表される位置に近接または一致する場合にのみ、前記錠を開く錠制御手段と
    前記現在位置取得手段により取得された位置情報が示す現在位置が、前記移動範囲から一定時間以上離れた場合には、前記管理装置の前記記憶部に記憶されている非接触タグの識別情報を失効する識別情報失効手段と
    を有することを特徴とする鍵システム。
  2. 記管理装置は、非接触タグの情報を読み取る非接触タグ読み取り装置を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の鍵システム。
  3. 現在位置取得手段により得られた位置情報と、前記管理装置の前記記憶部に記憶された認証用情報とが一致しない場合、前記管理装置の前記記憶部に記憶されている、この錠装置を開けるための非接触タグの識別情報を失効する
    ことを特徴とする請求項またはに記載の鍵システム。
  4. 記錠装置は、更に錠の開閉を検知する検知手段を有し、錠が開閉されたことを検知した場合、前記管理装置に、錠が開閉されたことを表す錠開閉情報を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の鍵システム。
  5. 記管理装置は、前記検知手段より前記錠開閉情報を取得すると、前記記憶部に錠開閉情報を格納する
    ことを特徴とする請求項に記載の鍵システム。
  6. 装置に対応付けて前記記憶部に記憶される前記識別情報と前記錠装置の位置情報との組には、更に前記記憶部に記憶された時刻を表す記憶時刻情報が含まれ、
    前記管理装置は、前記記憶時刻情報が、前記管理装置が前記開閉情報を受信した時刻もしくは前記開閉情報に含まれる開閉された時刻の情報より所定期間以上古い場合、通知を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の鍵システム。
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