JP7060492B2 - セキュリティシステムおよび管理プログラム - Google Patents
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Description
<<第1実施形態>>
<入退室セキュリティシステムSの概要>
図1は、第1実施形態に係る入退室セキュリティシステムSの装置構成を示す図である。第1実施形態の入退室セキュリティシステムSは、オフィスビル、テナントビル、工場等の建物含む管理区域および建物のエリア内を含む管理区域1のエリア内への不正侵入者を防止し、セキュリティを確保するためのシステムである。
第1実施形態の入退室セキュリティシステムSは、セキュリティ確保のために、ビルの出入口となる扉13にそれぞれ、入室者2が所持する非接触式カード12のカード情報を読み取る非接触式カードリーダ11が設けられている。非接触式カードリーダ11は、扉13の外側に設置された入室用カードリーダ11a(非接触式カードリーダ)と、扉13の内側に設置された退室用カードリーダ11b(非接触式カードリーダ)が設けられている。
<非接触式カード12>
非接触式カード12は、カードの中にIC(Integrated Circuit)チップとアンテナが内蔵され、電磁誘導により情報の授受が行われる非接触式のICカードである。非接触式カード12のICチップには、非接触式カード12に付与されるカードIDが記録されている。
非接触式カードリーダ11は、非接触式カード12の情報を無線で読み取る装置であり、アンテナ、RF(Radio Frequency)回路、I/F(interface)回路、マイコン(Microcomputer)等を有している。
生体認証装置14は、例えば、指静脈認証装置などが挙げられる。指静脈認証装置は、近赤外線を指に透過させて得られる静脈パターンの画像から静脈の部分を人工知能手法で鮮明な静脈パターンとして検出する装置であり、予め登録された静脈パターンと、扉13(電気錠、自動ドア等)の近傍に設置された生体認証装置14で検出された入室者2の静脈パターンとを照合して個人の認証を行う装置である。
タッチパネル付き表示器15は、タブレットなどと同様の機能を備えており、例えば、入室者2が入室したり退室する際に、非接触式カード12を非接触式カードリーダ11にかざした時に、その認証結果を表示させたり、入室者2がタッチパネル付き表示器15の表示器上に映し出された釦をタッチすることによって、各種設定することができる。タッチパネル付き表示器15は、制御盤20やサーバ22と通信することにより、状態を更新することができる。
制御盤20(制御装置)は、非接触式カードリーダ11等との通信を行い、操作命令の信号を送信することにより、扉13(電気錠、自動ドア等)の開閉制御を行ったり、サーバ22と通信を行うことにより、クライアントPC23上で、非接触式カードリーダ11、扉(電気錠、自動ドア等)13の状態を確認したり、制御することを可能とする。
サーバ22は、HUB21を経由して、制御盤20と接続される。非接触式カードリーダ11、扉13等の状態,入退室管理情報20D(図5、図6、図7参照)が制御盤20から送信され、サーバ22上に反映される。また、異常や故障等のアラームも制御盤20からサーバ22に発報され、反映される。これらの状態は、サーバ22から接続されたクライアントPC23上で確認することができる。また、クライアントPC23上で操作が行われた際は、サーバ22から制御盤20に送信され、非接触式カードリーダ11、扉13等の制御を行うことも可能とする。
クライアントPC23は、前記サーバ22上のデータを閲覧、制御するためのツールであり、非接触式カードリーダ11、扉13、制御盤20等の状態を確認することや、これらの制御を行うことが可能である。また、クライアントPC23は、カードの設定や、通行権限、スケジュール等入退室管理システムの各種設定を可能とする。
次に、本発明の第1実施形態に係る入退室セキュリティシステムSの入退室管理制御について、説明する。ここで、この入退室管理制御は、前記したように、制御盤20のマイコン(制御部)に格納される制御プログラムが実行されることにより行われる。
管理区域1に入室する入室者2は、まず、入室する際に、所持する非接触式カード12を管理区域1の出入口となる扉13の周辺に設置された入室用カードリーダ11aにかざして認証を行う。非接触式カード12がかざされた入室用カードリーダ11aは、非接触式カード12のカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを表す信号を制御部に送信する。
入室者2が管理区域1から退室を行う際に、退室用カードリーダ11bに非接触式カード12を読み込ませ、認証を行う。退室用カードリーダ11bは、かざされた非接触式カード12のカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを表す信号を制御部に送信する。
翌日、入室者2が管理区域1に入室を行う際に、入室用カードリーダ11aに非接触式カード12を読み込ませ、認証を行う。入室用カードリーダ11aは、かざされた非接触式カード12のカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを表す信号を制御部に送信する。
図3は、第2実施形態に係る入退室セキュリティシステム2Sの装置構成を示す図である。第1実施形態では単一の管理区域の場合について説明したが、第2実施形態では、複数の管理区域を有する場合について説明する。
第2実施形態の入退室セキュリティシステム2Sは、オフィスビル、工場等の建物含む管理区域および建物のエリア内を含む管理区域1a(拠点A)、および、該管理区域(拠点A)の管理区域外にある管理区域1b(拠点B)等、複数の拠点に係るエリア内への不正侵入者を防止し、セキュリティを確保するためのシステムである。
第2実施形態の入退室セキュリティシステム2Sは、ビルの出入口となる扉13にそれぞれ、入室者2が所持する非接触式カード12のカード情報を読み取る非接触式カードリーダ11が設けられている。非接触式カードリーダ11は、扉13の外側に設置された入室用カードリーダ11aと、扉13の内側に設置された退室用カードリーダ11bが設けられている。
図4は、第2実施形態に係る入退室セキュリティシステム2Sの入退室管理制御の流れを示すフローチャートである。適宜図3を参照する。入退室セキュリティシステム2Sの入退室管理制御について、図4に従って説明する。図4は、図2と比較してステップS201~S205が追加されている。図2に記載の同一構成品については、同一符号を付しており、説明を省略する。ここでは、既に入室者2が管理区域1a(拠点A)に入室しているとして説明する。なお、この入退室セキュリティシステム2Sの入退室管理制御は、前記したように、制御盤20のマイコン(制御部)に格納される制御プログラムが実行されることにより行われる。
入室者2が管理区域1a(拠点A)から退室を行う際に、退室用カードリーダ11bに非接触式カード12を読み込ませ、認証を行う。退室用カードリーダ11bは、かざされた非接触式カード12のカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを表す信号を制御部に送信する。
翌日、入室者2が管理区域1に入室を行う際、直前に退室を行った管理区域1a(拠点A)1aである必要はなく、管理区域1b(拠点B)で入室することも可能とする。入室者2が入室用カードリーダ11aに非接触式カード12を読み込ませ、認証を行う。入室用カードリーダ11aは、かざされた非接触式カード12のカードIDを読み取り、読み取ったカードIDを表す信号を制御部に送信する。
以上が、入退室セキュリティシステム2Sの入退室管理制御の流れである。
第2実施形態では、退室操作が有った際に、最終フラグが設定されるとしていたが、これに限定されるわけではない。管理区域の規約で当日を過ぎた際に、自動的に最終フラグを設定してもよい。
以上、本発明に係る入退室セキュリティシステムSは、ビルの出入口となる扉13と、入室者2が所持する非接触式カード12のカード情報を読み取る非接触式カードリーダ11とを兼ね備え、非接触式カードリーダ11は、扉13の外側に設置された入室用カードリーダ11aと、扉13の内側に設置された退室用カードリーダ11bが設けられている。入室者2が管理区域1を退室する際に、退室用カードリーダ11bに非接触式カード12を読み込ませ、退室用カードリーダ11bと接続された制御盤20を介して、記憶部およびサーバ22に退室時刻が記録される。次回、入場する際は、当該退室時刻から、事前に設定された所定時間を経過している必要があり、所定の時間を経過する前に入室用カードリーダ11aに非接触式カード12をかざし、入室を試みても、規定の休息時間を経過するまでは、インターバルタイムエラーとなり、再度建物(管理区域1)に入ることを不可としている。
前記構成によれば、本実施形態に係る入退室セキュリティシステムSを導入することで、退室(退勤)後、規定の休息時間(インターバルタイム)を経過するまでは、物理的に建物を含む管理区域1に入室することを不可としている。このため、事前に設定された規定の休息時間を確保することができ、物理的に長時間労働を抑制することが期待できる。これによって、過重労働の防止につながり、労働者の心身の負担を軽減することが期待できると同時に、物理的に入室を規制することによって、不正に長時間勤務することができなくなるため、長時間労働の監視を行う側にとっても、監視の負荷を軽減することが期待できる。
1a 管理区域(拠点A)
1b 管理区域(拠点B)
2 入室者
11 非接触式カードリーダ(リーダ)
11a 入室用カードリーダ(非接触式カードリーダ、リーダ)
11b 退室用カードリーダ(非接触式カードリーダ、リーダ)
12 非接触式カード(非接触式認証媒体、認証媒体)
13 扉(電気錠、自動ドア)
14 生体認証装置
15 タッチパネル付き表示器
17 釦(押下手段)
20 制御盤(制御装置)
20D,20D1,20D2,20D3 入退室管理情報
21 HUB
22 サーバ
23 クライアントPC
24 WEBサーバ
25 メールサーバ
S,2S 入退室セキュリティシステム
Claims (7)
- 管理区域の入退室を管理するセキュリティシステムであって、
前記管理区域の入室用と退室用にそれぞれ設置され、認証媒体の情報を読み取るリーダと、
前記リーダからの読取り情報を管理する制御装置とを有し、
前記制御装置は、退室した退室時刻を記憶部に記録し、1日の最終退室時刻を前記退室時刻とし、次の入室時の認証時に、前記最終退室時刻から所定時間が経過するまで入室時の認証を不許可とする
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 管理区域の入退室を管理するセキュリティシステムであって、
前記管理区域の入室用と退室用にそれぞれ設置され、認証媒体の情報を読み取るリーダと、
前記リーダからの読取り情報を管理する制御装置とを有し、
前記制御装置は、退室した退室時刻を記憶部に記録し、前記退室時刻から所定時間が経過するまで入室時の認証を不許可とし、
前記退室時刻の記録は、退室用の前記リーダの周辺に設けた押下手段が押下された場合、最終退室時刻とし、前記押下手段が押下されない場合、前記最終退室時刻としない
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 請求項2に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記管理区域は、複数の拠点があり、いずれかの拠点の前記押下手段が押下された場合、前記制御装置は、前記最終退室時刻として前記記憶部に記録する
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 管理区域の入退室を管理するセキュリティシステムであって、
前記管理区域の入室用と退室用にそれぞれ設置され、認証媒体の情報を読み取るリーダと、
前記リーダからの読取り情報を管理する制御装置とを有し、
前記制御装置は、退室した退室時刻を記憶部に記録し、前記退室時刻から所定時間が経過するまで入室時の認証を不許可とし、
前記セキュリティシステムは、メールサーバまたはWEBサーバを有し、
前記メールサーバは、前記退室時刻、及び、次に入室することが可能な入室可能時刻を、予め登録されたメールアドレスへメール送信する手段を有する、もしくは、前記WEBサーバは、WEB上で前記退室時刻および前記入室可能時刻を閲覧できる手段を有する
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記制御装置は、前記退室時刻後、所定時間が経過するまで入室時の認証を不許可とするとともに、アラーム発報、メッセージ鳴動による案内、表示端末の画面上へのメッセージ表示することの少なくともいずれかの方法で報知する
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセキュリティシステムにおいて、
前記リーダは、生体情報を用いた認証機能を有する
ことを特徴とするセキュリティシステム。 - 管理区域の入室用と退室用にそれぞれ設置され、認証媒体の情報を読み取るリーダと、前記リーダからの読取り情報を管理する制御装置とを有し、前記管理区域の入退室を管理するセキュリティシステムの管理プログラムであって、
前記制御装置に、
退室した退室時刻を記憶部に記録する処理と、
1日の最終退室時刻を前記退室時刻とし、次の入室時の認証時に、前記最終退室時刻から所定時間が経過するまで入室時の認証を不許可とする処理とを
実行させるための管理プログラム。
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