JP2003064848A - 基礎壁固定用壁構造体とその基台並びに壁部材及び基礎壁への壁部材の固定方法 - Google Patents

基礎壁固定用壁構造体とその基台並びに壁部材及び基礎壁への壁部材の固定方法

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JP2003064848A
JP2003064848A JP2002169600A JP2002169600A JP2003064848A JP 2003064848 A JP2003064848 A JP 2003064848A JP 2002169600 A JP2002169600 A JP 2002169600A JP 2002169600 A JP2002169600 A JP 2002169600A JP 2003064848 A JP2003064848 A JP 2003064848A
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Koichi Kawase
光一 川瀬
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KAWASE SANAE
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    • E02DFOUNDATIONS; EXCAVATIONS; EMBANKMENTS; UNDERGROUND OR UNDERWATER STRUCTURES
    • E02D27/00Foundations as substructures
    • E02D27/01Flat foundations
    • E02D27/02Flat foundations without substantial excavation
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F13/00Coverings or linings, e.g. for walls or ceilings
    • E04F13/07Coverings or linings, e.g. for walls or ceilings composed of covering or lining elements; Sub-structures therefor; Fastening means therefor
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    • E04F13/0862Coverings or linings, e.g. for walls or ceilings composed of covering or lining elements; Sub-structures therefor; Fastening means therefor composed of a plurality of similar covering or lining elements composed of a number of elements which are identical or not, e.g. carried by a common web, support plate or grid

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 結露やカビ等の発生を防止し、断熱効果を高
め、組み立て作業効率を向上させ、安定した固定状態を
保つようにした基礎壁固定用壁構造体と、その構成部材
である基台並びに壁部材と、基礎壁への壁部材の固定方
法とを提供する。 【解決手段】 保持部材28とフック30とを設けた基
台24と、その保持部材に嵌合する嵌合溝と突起とへこ
み部とを形成した壁部材10とを有する。基台を建築物
の基礎壁に固定し、基台の保持部材28に壁部材の嵌合
溝を嵌合させる。これによって、各壁部材に形成された
へこみ部同士を連絡する上下方向の空気通路が形成され
る。また、壁部材同士の境界には突起を奥行の壁とする
溝空間50が形成される。この溝空間に目地材を充填す
ることによって、基礎壁と基台と多数の壁部材とが固定
されると共に、空気通路と外部とが遮断される。空気通
路に空気を通過させることによって、基礎壁に発生する
結露やカビ等の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の基礎壁の
外側または内側に固定する基礎壁固定用壁構造体と、そ
の基礎壁固定用壁構造体の構成部材である基台並びに壁
部材と、基礎壁への壁部材の固定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】建築物の基礎壁の外側に固定する壁部材と
しては、耐火性や耐久性が必要なことから、タイルや煉
瓦や石材等の材料が好ましいが、その壁部材を基礎壁に
固定するのは容易ではない。例えばタイルのような比較
的軽量の壁部材を基礎壁に固定する方法としては、タイ
ルの裏側に溝や突起物を設けて、モルタルによってタイ
ルを基礎壁に接着する方法や、固定器具等を用いてタイ
ルを基礎壁に固定する方法が知られている。一方、煉瓦
や石材等の比較的重量のある壁部材においては、落下の
心配があるため基礎壁に確実に壁部材を固定する必要が
あるので、煉瓦や石材をワイヤーで吊るして基礎壁に固
着するか、L宇型器具を壁に沿わせて煉瓦や石材を基礎
壁に固着するかして、煉瓦や石材を一段一段積み重ねる
方法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この様な固定方法においては、建築物の基礎壁に壁部材
を固定するために大量のモルタルを必要とするという欠
点があった。また、壁部材を基礎壁に固定するために、
固定器具を水平にかつ同一幅でずらす作業が必要であ
り、固定器具の位置決め作業が大変であった。しかも、
施工中に壁部材の落下等の危険性があり、作業性が著し
く悪いという欠点があった。更に、基礎壁と壁部材との
密着によって密着箇所の通気性が無く、基礎壁に結露や
カビ等の問題が発生していた。その上、基礎壁に壁部材
等が密着していることから、室内の断熱性にも問題が生
じていた。
【0004】そこで本発明は、結露やカビ等の発生を防
止し、断熱効果を高め、組み立て作業効率を向上させ、
安定した固定状態を保つようにした基礎壁固定用壁構造
体とその構成部材である基台並びに壁部材と基礎壁への
壁部材の固定方法とを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る基礎壁固定
用壁構造体は、建築物の基礎壁に固定するためのもので
あって多数の下側保持手段と多数の上側保持手段とを備
えた基台と、裏面に設けた上下にわたる1個以上のへこ
み部と前記下側保持手段と係合するために下面に設けら
れる下側係合部と前記上側保持手段と係合するために上
面に設けられる上側係合部を形成した壁部材と、その壁
部材同士を連結固定するための目地材とから成り、前記
基礎壁に固定手段によって前記基台を固定し、前記基台
の前記下側保持手段に前記壁部材の前記下側係合部を係
合させると共に前記基台の前記上側保持手段に前記壁部
材の前記上側係合部を係合させることによって前記基台
に前記壁部材を取付け、前記基台に前記壁部材を取付け
た状態において上下に位置する壁部材の壁部材のへこみ
部同士を連絡して前記壁部材の外部と区画する空気通路
を形成し、前記基台に多数の前記壁部材を取付けた状態
において前記壁部材同士の境界に目地材を充填し、その
目地材で前記空気通路と壁部材の外側との連絡を遮断す
ると共に前記壁部材同士を固定するようにしたものであ
る。本発明に係る基礎壁固定用壁構造体はまた、前記壁
部材に形成される前記下側係合部と前記上側係合部との
うちの一方を嵌合溝とし、前記壁部材に形成される前記
下側係合部と前記上側係合部とのうちの他方を外方に突
出する突起とし、前記基台に備えられる前記下側保持手
段と前記上側保持手段とのうちの一方を前記嵌合溝と嵌
合する保持部材とし、前記基台に備えられる前記下側保
持手段と前記上側保持手段とのうちの他方を前記突起に
引掛けてその倒れを防止するためのフックとするように
したものである。本発明に係る基礎壁固定用壁構造体は
更に、前記突起を間隔を開けて複数個平行に形成し、そ
れら突起の間に前記へこみ部を形成するようにしたもの
である。本発明に係る基礎壁固定用壁構造体はその上、
最下位の壁部材の下側に空気を出し入れするための第一
空気ダクトを備え、その第一空気ダクトに前記空気通路
と連絡するための空気穴を形成し、最上位の壁部材の上
側に空気を出し入れするための第二空気ダクトを備え、
その第二空気ダクトに前記空気通路と連絡するための空
気穴を形成するようにしたものである。
【0006】本発明に係る壁部材は、建築物の基礎壁の
外側を多数個で覆うための立方体の壁部材であって、裏
面に設けた上下にわたる1個以上のへこみ部を形成し、
上面または下面の一方にその面より外側に突出する突起
を形成し、上面または下面の他方にその面より外側に突
出する突起かまたはその面より内側の溝を形成するよう
にしたものである。本発明に係る壁部材はまた、前記突
起と連絡するものであって側面にそこより外方に突出す
る突起を形成するようにしたものである。本発明に係る
壁部材は更に、セラミック煉瓦を素材とするものであ
る。
【0007】本発明に係る基台は、建築物の基礎壁に固
定するためのものであって前記基礎壁の外側を覆うため
の壁部材を保持固定するための基台であって、その基台
を金属の平板で構成し、先端が前記平板と平行で上方側
に突出する先端突出部を有する下側保持手段と先端が前
記平板と平行で下方側に突出する先端突出部を有する上
側保持手段とを前記平板に多数個備えるようにしたもの
である。本発明に係る基台はまた、前記下側保持手段に
おける前記自由先端部と前記平板との間の連絡箇所であ
る支持部か、前記上側保持手段における前記自由先端部
と前記平板との間の連絡箇所である支持部の少なくとも
一方に空気通過穴を設けるようにしたものである。 本
発明に係る基台は更に、前記金属平板を打ち抜くことで
前記下側保持手段と前記上側保持手段とを前記平板に形
成するようにしたものである。
【0008】本発明に係る基礎壁への壁部材の固定方法
は、壁部材を基礎壁に固定する方法であって、多数の下
側保持手段と上側保持手段とを形成した基台を固定手段
によって基礎壁に固定し、その後、下側係合部と上側係
合部とを形成した壁部材をその下側係合部を前記基台の
前記下側保持手段と係合させると共にその上側係合部を
前記基台の前記上側保持手段と係合させることで前記基
台に取付け、基台に多数の壁部材を取付けた状態におい
ては各壁部材の間に奥側の壁を前記係合部または前記保
持手段とする溝空間を形成し、その溝空間内に目地材を
充填するようにしたものである。本発明に係る基礎壁へ
の壁部材の固定方法はまた、前記壁部材に上下にわたる
へこみ部を形成し、前記基台に多数の壁部材を固定した
状態では上下方向に位置する壁部材のへこみ部同士が連
絡して空気通路を形成し、前記目地材で前記空気通路が
前記壁部材の外部との連絡を遮断するようにしたもので
ある。
【0009】
【発明の第一実施形態】次に、本発明を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は、本発明に使用する壁部材の
一例を示すもので、図1は壁部材を斜め上方から見た斜
視図、図2は図1の壁部材を反対側の斜め下方から見た
斜視図である。壁部材10は、セラミックを素材として
成形した軽量で丈夫な煉瓦が望ましいが、タイルや石材
等の従来既知のどのような材料を用いても良い。壁部材
10は大まかには立方体形状をしており、その立方体の
6方向の面は、表側面10a、裏面10b、上面10
c、底面(下面)10d、右側面10e、左側面10f
から成る。裏面10bはその中央部を上下方向にへこま
せた形状をしており、裏面10bは左右の一対の突出裏
面12とその中間のへこみ裏面14から成る。言い換え
ると、裏面10bの左右の両側には、表側面10aとは
反対側に突出する一対の突出部16(図1)が形成さ
れ、この一対の突出部16の間には、上下に至るへこみ
部(空間)18が形成される。
【0010】上面10cと左側面10fとにわたって連
続した状態で、それらの各面より外側に突出する上側係
合部としての突起20が形成される。この突起20の位
置は、上面10cや左側面10fの厚みのほぼ中央位置
に形成される。この突起20は、上面10cに形成し、
左側面10fと右側面10eのうちの少なくとも1箇所
に形成する。上面10cと、左側面10f及び/または
右側面10eとの突起20の連絡位置は、切れ目が無く
連続したものとする。なお、上面10cと左側面10f
と底面10dと右側面10eとにわたる全周に連続した
突起20を形成しても良い。図2に示すように、壁部材
10の底面10dの左右には、左側面10f並びに右側
面10eとへこみ部18とを連絡する下側係合部として
の嵌合溝22が形成されており、それら2個の嵌合溝2
2は、同一直線位置に配置される。
【0011】図3は本発明に使用する基台の一例を示す
ものである。基台24は、平板26と、その平板26に
形成される多数の下側保持手段としてのL字形の保持部
材28と、平板26に形成される多数の上側保持手段と
してのL字形のフック30とから成る。L字形の保持部
材28は、基台24と直角方向に連絡する支持部28a
と、前記嵌合溝22と嵌合するためのものであって上方
に向けて突出する先端突出部28bとから成る。L字形
のフック30は、基台24と直角方向に連絡する支持部
30aと、前記突起20の位置の倒れを防ぐためのもの
であって下方に向けて突出する先端突出部30bとから
成る。基台24を垂直に立てた場合に、L字形の保持部
材28の先端突出部28bは上方に向き、L字形のフッ
ク30の先端突出部30bは下方に向くように設定され
る。基台24に設けた保持部材28の先端突出部28b
の位置は、壁部材10に形成される左右一対の嵌合溝2
2のいずれかと嵌合するよう設定されている。前記嵌合
溝22の幅は先端突出部28bの厚みより広くし、嵌合
溝22の深さは先端突出部28bの高さより深くする。
L字形のフック30の先端突出部30bは、先端突出部
28bに壁部材10の嵌合溝22を嵌合させた状態にお
いて、壁部材10の突起20の外表面(平板26と反対
側の面)と対向し、壁部材10の上部が平板26と反対
側に倒れるのを防ぐものである。
【0012】基台24の素材は打抜き加工が容易な平板
状の金属で形成するのが望ましい。金属の平板26に打
抜き加工を行うことによって、平板26に対してL字形
の保持部材(下側保持手段)28とL字形のフック(上
側保持手段)30とを一度に多数形成することができ
る。基台24は、建築物の基礎壁36に対して最下位側
や中段側や最上位側に使用する幾つかの種類を備える場
合もあるが、全ての縦横の長さを統一しておくのが望ま
しい。全てのL字形の保持部材28とL字形のフック3
0は平板26の同じ片側に突出するよう形成する。平板
26には打抜きによって、保持部材28に対応する箇所
に切抜き空間32が形成されると共に、フック30に対
応する箇所に切抜き空間34が形成される。金属平板を
打抜いて基台24を作れば、保持部材28とフック30
とを一度に多数形することができるので、基台24の製
造コストは安価となる。しかし、基台24は、金属平板
を使用した打抜き加工で製造するものに限るものではな
い。
【0013】ここで、建築物の基礎壁に基台24と壁部
材10とを取付ける作業について説明する。図3に示す
ように、建築物の基礎壁36に基台24を建築用釘や螺
子等の固定手段38で固定する。固定手段38はこれに
限るものではない。基礎壁36の大きさは建築物によっ
て異なるため、一般には基礎壁36に多数の基台24を
固定する。基礎壁36の基準となる位置に1個の基準と
なる基台24を固定し、その基準となる基台24から順
に他の基台24を接合しながら、基礎壁36の外面の全
域を覆うように多数の基台24を固定手段38で固定す
る。このようにすれば、全ての基台24を基礎壁36に
対して位置ずれが生じることなく固定することができ
る。基台24を固定する側の基礎壁36は、室内側の壁
であっても室外側の壁であってもどちらでも良い。
【0014】次に、図4及び図5に示すように、第一空
気ダクト42を地面や床等の上に置き、第一空気ダクト
42と基台24とを固定手段(図示せず)によって固定
する。この第一空気ダクト42の上面には、基台24に
近い位置に空気穴44が形成されている。その後、図4
及び図6に示すように、保持部材28の先端突出部28
bに壁部材10の嵌合溝22を嵌合させることによっ
て、壁部材10を基台24に支持することができる。こ
の際、1個の先端突出部28bに嵌合溝22を嵌合させ
た状態で保持部材28の支持部28aの上に壁部材10
の底面10dを載せ、その後、壁部材10を横方向に移
動させることによって、壁部材10を2個の保持部材2
8で支持することができる。保持部材28の先端突出部
28bと壁部材10の嵌合溝22とが嵌合した状態で
は、図7に示すように、L字形のフック30の先端突出
部30bは壁部材10の突起20の外側を引掛ける状態
となり、壁部材10の上部が平板と反対側に倒れるのを
防止する。
【0015】このように、壁部材10を横方向に移動さ
せるだけで、壁部材10を基台24に支持することがで
きるので、基台24への壁部材10の嵌合取付けが容易
となる。基台24に壁部材10が取付けられた状態で
は、各壁部材10は、保持部材28とフック30とによ
って基台24に上下から保持されることになり、基台2
4に保持された壁部材10に横方向へ移動させる外力が
働かない限り、壁部材10が基台24から外れることは
ない。このような作業を繰り返して、基台24に下から
順に壁部材10を上方向に取付ける。この際、最下位の
壁部材10は、第一空気ダクト42で支持されても保持
部材28で支持されても良い。
【0016】基台24に多数の壁部材10が取付けられ
た状態においては、上下の位置関係にある壁部材10に
おいて、下側に位置する壁部材10の上面10cの突起
20とその上方に位置する壁部材10の底面10dとの
間にはフック30が存在するため、壁部材10の上面1
0cの突起20と上方の壁部材10の底面10dとは接
触しない(図6及び図7)。一方、左側面10f側の突
起20は隣に位置する壁部材10の右側面10eと接触
する。最上段まで壁部材10を積重ねた後、図5に示す
ように、最上段の壁部材10の上方に第二空気ダクト4
6を配置し、その第二空気ダクト46を基台24に固定
手段(図示せず)によって固定する。この第二空気ダク
ト46の下面には、基台24に近い位置に空気穴48を
形成する。
【0017】基台24に多数の壁部材10を取付けた状
態では、図4(上下の壁部材10の位置関係を互いに半
分ずつ横にずれた状態にしたもの)に示すように、各壁
部材10の境界に奥行の壁を前記突起20とする溝空間
50が形成される。ここで、図4の溝空間50は、下側
の壁部材10の突起20の位置より外側で、下側の壁部
材10の上面10cと、上側の壁部材10の底面10d
との間に形成される空間(図5乃至図7)である。この
溝空間50にモルタル等の目地材52を充填する。この
溝空間50に充填された目地材52によって、基台24
に取り付けられ状態の多数の壁部材10同士が強固に固
定される。このように、基台24に多数の壁部材10を
上下に保持した状態で取付け、多数の壁部材10同士を
目地材52で固定することによって全ての壁部材10が
固定され、それによって全ての壁部材10と基台24と
が固定される。この結果、基台24と多数の壁部材10
と目地材52とから成る壁構造体54が完成する。壁構
造体54の基礎壁36への取付け箇所は、室内になる箇
所でも室外になる箇所でも、いずれにも適用することが
できる。
【0018】上下の位置関係にある壁部材10におい
て、下側に位置する壁部材10の上面10cの突起20
と上方に位置する壁部材10の底面10dとの間にはフ
ック30の厚みの隙間が存在するが、溝空間50への目
地材52の充填によって、その隙間と壁部材10の外側
との連絡を完全に遮断することができる。また、図5に
示すように、目地材52によって第二空気ダクト46と
壁部材10とが固定される。もし、第一空気ダクト42
とその上に位置する壁部材10との間に隙間がある場合
には、その隙間に目地材52の充填してそれらを固定し
ても良い。
【0019】図5乃至図7は、壁部材10を上下方向に
複数個積み重ねた状態において、各壁部材10の突出部
16及びへこみ部18の位置を上下同位置に配置した状
態の断面図を示す。この状態では、各壁部材10に形成
されるへこみ部18は上下方向に互いに連絡して空気通
路56を形成する。この空気通路56は、壁部材10を
連結固定する目地材52によって、壁部材10の外側と
遮断される。即ち、この空気通路56は、壁部材10と
基礎壁36(基台24)とに囲まれて、第一空気ダクト
42や第二空気ダクト46以外は、外部とは連絡しない
状態に設定されている。
【0020】最下位の壁部材10のへこみ部18(空気
通路56)は、第一空気ダクト42の空気穴44と連絡
するよう設定され、かつ最上位の壁部材10のへこみ部
18(空気通路56)は、第二空気ダクト46の空気穴
48と連絡するよう設定されている。第一空気ダクト4
2内に空気を導入するか、第二空気ダクト46から空気
を吸引するように設定する(或いは両方共に設定する)
と、空気は第一空気ダクト42の空気穴44から空気通
路56を経て空気穴48から第二空気ダクト46内に吸
引される。即ち、空気通路56を下から上に向けて空気
が流れる。この反対に、第二空気ダクト46内に空気を
導入するか、第一空気ダクト42から空気を吸引するよ
うに設定する(或いは両方共に設定する)と、空気通路
56を上から下に向けて空気が流れる。
【0021】このように本発明によれば、基礎壁36と
壁部材10との間に空気通路56を形成して、その空気
通路56に壁部材10の外部と遮断された状態で空気を
通過させることができる。なお、図5乃至図7では、上
下方向に壁部材10を積重ねた状態において、へこみ部
18の位置を上下方向の同じ位置に配置した状態を示し
たが、図4に示すような壁部材10の上下方向を横にず
らして配置したものにおいても、上下の壁部材10のへ
こみ部18同士が連絡して空気通路56を形成するよう
に設定する。
【0022】本発明では、基台24を基礎壁36に固定
する際に、基礎壁36の下方の基準位置に1個の基台2
4を取付けた場合には、その後は基台24を順に隣り合
わせに配置固定してゆけば良く、基準位置以外の基台2
4については位置決めの必要がなくなり、基礎壁36へ
の基台24の取付け作業が容易となる。また、基台24
に設けた保持部材28の先端突出部28bの位置は、壁
部材10の嵌合溝22と嵌合する位置に合致するように
設定してあるので、壁部材10を保持部材28に対して
横方向に嵌め込んでいくだけで基台24に壁部材10を
簡単に取付けることができ、作業性が著しく向上する。
更に、壁部材10は下部を保持部材28で嵌合保持さ
れ、上部をフック30で倒れ防止のために引っ掛けられ
ているので、壁部材10は上下方向で保持される。この
結果、壁部材10は基台24に対して上下方向に外れる
ことがなくなり、作業中の壁部材10の落下事故の発生
を無くすことができる。
【0023】図8は2種類のコーナー用の壁部材を示す
斜視図である。2種類の壁部材58a,58bは図1及
び図2で示した壁部材10をへこみ部18側の中央から
左右に少しずれた位置を中心としてL字形に曲げた形状
のものである。これらのコーナー用の壁部材58a,5
8bは、図4に示すように上下の壁部材10の位置関係
において互いに半分ずつ横方向の位置をずらしたものに
使用する。これらのコーナー用の壁部材58a,58b
は、相対的に短い表側面60a,60bと相対的に長い
表側面62a,62bとを有し、短い表側面の裏側の端
に突出部64a,64bを有し、長い表側面の裏側の端
にも突出部66a,66bを有するものである。壁部材
58a,58bは、短い表側面60a,60bと長い表
側面62a,62bとの裏側で、突出部64a,64b
と突出部66a,66bとの間にL字形の空間部68
a,68b(一点鎖線で囲まれた領域)を形成する。壁
部材58a,58bには、上面70a,70bとそれに
続く一方の側面にわたって突起72a,72bを形成す
る。これらのコーナー用の壁部材58a,58bを使用
することによって、図4に示す上下の壁部材10の位置
関係において互いに半分ずつ横方向の位置をずらした場
合においても、空気通路56(図5)が壁部材58a,
58bの外部と連絡しないようにすることができる。こ
こで、2種類のコーナー用の壁部材58a,58bを用
いて形成した壁構造体のコーナーの斜視図を図9に示
す。
【0024】なお、図5に示すように、突出部16及び
へこみ部18を上下方向の同じ位置に配置する場合に使
用するコーナー用の壁部材を図10に示す。このコーナ
ー用の壁部材74は、図1及び図2で示した壁部材10
をへこみ部18側の丁度中央位置を中心としてL字形に
曲げた形状のものであり、左右の表側面76a,76b
の横方向の長さは同じ長さにしたものである。
【0025】第一実施形態においては、壁部材10の上
面10cに突起20を形成し、底面10dに嵌合溝22
を形成し、更に、基台24に前記突起20を保持するた
めのものであって下方に突出する先端突出部30bを有
するL字形のフック30を備え、前記嵌合溝22と嵌合
するためのものであって上方に突出する先端突出部28
bを有するL字形の保持部材28を備えるように設定し
た。しかし、上下を逆にしても本発明は成立するもので
ある。即ち、壁部材10の上下を逆にする(嵌合溝22
を上側にすると共に突起20を下側にして)と共に、基
台24のL字形の保持部材28の先端突出部28bの向
きと、L字形のフック30の先端突出部30bの向きと
を逆にする。即ち、保持部材28の先端突出部28bの
向きを下向きにし、フック30の先端突出部30bの向
きを上向きにする。そして、基台24の保持部材28の
先端突出部28bに壁部材10の嵌合溝22を嵌合さ
せ、基台24のフック30の先端突出部30bで壁部材
10の突起20を保持するようにしても良い。なお、壁
部材10に上下両方とも突起20を形成し、基台24に
上方に突出する先端突出部30bを有するL字形のフッ
ク30と下方に突出する先端突出部30bを有するL字
形のフック30とを備えるようにしても良い。壁部材1
0の上下の少なくとも一方に突起20を形成するる必要
がある。この突起20の存在によって、上下の壁部材1
0の間に目地材52を充填するための溝空間50を形成
することができる。また、壁部材10側面にそこより外
側に突出する突起20を形成することで、隣合う壁部材
10の間に目地材52を充填するための溝空間50を形
成することができる。
【0026】
【発明の第二実施形態】次に、本発明の他の実施形態に
ついて説明する。図11及び図12は、本発明に使用す
る壁部材の他の例を示すもので、図11は壁部材の斜視
図、図12は図11の壁部材を反対側の斜め下方から見
た斜視図である。下側から見た斜視図である。図11及
び図12に示す壁部材80は、図1及び図2に示す壁部
材10と比較して、裏面10bの左右に突出する一対の
突出部16を無くしたものである。更に、壁部材80
は、図1及び図2に示す壁部材10と比較して、図1及
び図2に示す壁部材10における突起20の位置におい
て上方から下方に向けて平行な3個のへこみ部(空間)
82を形成したものである。即ち、壁部材80は、立方
体状の正面部材84の裏面に、上下方向の4個の平行な
厚手板状の上側係合部としての突起86と、それらの突
起86同士の間に上下にわたるへこみ部82を形成した
ものである。各突起86の上部は正面部材84の上面と
連絡しておりしかもその上面より上方に突出している。
4個の突起86のうち図11における左側の突起86
は、正面部材84の左側面より外側に突出している。図
11及び図12に示すように、各突起86の下部におい
て正面部材84との連絡箇所に下側係合部としての嵌合
溝88が形成されており、それら4個の嵌合溝88は、
同一直線位置に配置される。なお、壁部材80に形成さ
れる突起86の数を4個とし、へこみ部82の数を3個
としたが、突起86やへこみ部82の数はそれらに限る
ものではない。
【0027】図13は図11や図12の壁部材80に使
用する基台の一例を示すものである。基台90は、平板
92と、その平板92に形成される多数の下側保持手段
としてのL字形の保持部材94と、平板92に形成され
る多数の上側保持手段としてのL字形のフック96とか
ら成る。L字形の保持部材94は、基台90と直角方向
に連絡する支持部94aと、その支持部94aより直角
方向に曲げたものであって前記嵌合溝88と嵌合するた
めの先端突出部94bとから成る。L字形のフック96
は、基台90と直角方向に連絡する支持部96aと、そ
の支持部96aより直角方向に曲げた先端突出部96b
とから成る。フック96の支持部96aの横方向の長さ
は、壁部材80の両端の突起86にかかる長さに設定さ
れる。即ち、壁部材80の突起86同士の間のへこみ部
82の軸方向には、フック96の支持部96aが位置す
るように設定される。フック96の支持部96aには、
3個の空気通過穴98が形成される。この空気通過穴9
8は、前記壁部材80のへこみ部82と合致する位置と
なるよう設定されている。フック96の先端突出部96
bの高さは、壁部材80の突起86の正面部材84の上
面より上方への突出長さH(図11)とほぼ同じ寸法に
設定する。各保持部材94は基台90における上下方向
並びに横方向に位置を合わせるように配置される。各フ
ック96も基台90における上下方向並びに横方向に位
置を合わせるように配置される。
【0028】基台90を垂直に立てた場合に、保持部材
94の先端突出部94bは上方に向き、L字形のフック
96の先端突出部96bは下方に向くように設定されて
いる。前記嵌合溝88の幅は保持部材94の先端突出部
94bの厚みより広くし、嵌合溝88の深さは先端突出
部94bの高さより深くする。L字形のフック96は、
先端突出部94bに壁部材80の嵌合溝88を嵌合させ
た状態において、正面部材84の上面より上方に突出す
る突起20の外側(正面部材84側)を引掛けるように
設定する。このフック96は、壁部材80の上部が平板
92と反対側に倒れるのを防ぐものである。
【0029】基台90の素材は打抜き加工が容易な金属
平板で形成するのが望ましい。基台90に打抜き加工を
行うことによって、平板92に対してL字形の保持部材
94とL字形のフック96とを一度に多数形成する。平
板92には打抜きによって、保持部材94に対応する箇
所に切抜き空間100が形成されると共に、フック96
に対応する箇所に切抜き空間102が形成される。金属
平板を打抜いて基台90を作れば、保持部材94とフッ
ク96とを一度に多数形することができるので、基台9
0の製造コストは安価となる。
【0030】ここで、建築物の基礎壁に基台90と壁部
材80とを取付ける作業について説明する。図13に示
すように、建築物の基礎壁36に基台90を建築用釘や
螺子等の固定手段38で固定する。固定手段38はこれ
に限るものではない。基礎壁36の大きさは建築物によ
って異なるため、一般には基礎壁36に多数の基台90
を固定する。基礎壁36の外面の全域を覆うように多数
の基台90を固定手段38で固定する。
【0031】その後、図14及び図15に示すように、
保持部材94の先端突出部94bに壁部材80の嵌合溝
88を嵌合させると共に、図14及び図16に示すよう
に、L字形のフック96は壁部材80の突起86の上を
越して突起86の外側に引っ掛ける。このように、壁部
材80の下部は保持部材94で嵌合保持されると共に、
壁部材80の突起86はフック96によって倒れが防止
されるので、各壁部材80は基台90に対して上下から
保持されることになる。即ち、基台90の先端突出部9
4bに壁部材80の嵌合溝88を嵌合させた状態では、
各壁部材80は基台90に上下から保持されており、壁
部材80に横方向へ移動させる外力が働かない限り、壁
部材80が基台90から外れることはない。
【0032】基台90に多数の壁部材80を取付けた状
態では、図15に示すように、各壁部材80の正面部材
84の上下の境界に溝空間104が形成される。また、
図17に示すように、フック96の先端突出部96b
は、溝空間104と壁部材80の全てのへこみ部82と
を遮断する。ここで、この溝空間104にモルタル等の
目地材52(図16)を充填する。この溝空間104に
充填された目地材52によって、基台90に取り付けら
れ状態の多数の壁部材80同士が強固に固定される。こ
の溝空間104に充填される目地材52は、フック96
の先端突出部96bによって遮断されて、壁部材80の
へこみ部82に至ることはない。このように、基台90
に多数の壁部材80を上下に保持した状態で取付け、多
数の壁部材80同士を目地材52で固定することによっ
て全ての壁部材80が固定され、それによって全ての壁
部材80と基台90とが固定される。この結果、基台9
0と多数の壁部材80と目地材52とから成る壁構造体
106(図16)が完成する。壁構造体106の基礎壁
36への取付け箇所は、室内になる箇所でも室外になる
箇所でも、いずれにも適用することができる。
【0033】図17は、基台90に壁部材80を上下方
向に複数個積み重ねた状態において、各壁部材80のへ
こみ部(空間)82の位置での断面図を示す。この状態
では、各壁部材80に形成されるへこみ部82は上下方
向の同一位置に配置され、それらのへこみ部82に互い
にフック96の支持部96aに形成された空気通過穴9
8を介して連絡する。即ち、各壁部材80のへこみ部8
2と、フック96の支持部96aに形成された空気通過
穴98とによって、空気通路108が形成される。この
空気通路108は、図5に示す第一空気ダクト42や第
二空気ダクト46と連絡する。この空気通路108は、
壁部材80を連結固定する目地材52によって、壁部材
80の外側と遮断される。即ち、この空気通路108
は、壁部材80と基礎壁36(基台90)とに囲まれ
て、第一空気ダクト42や第二空気ダクト46以外は、
外部とは連絡しない状態に設定される。
【0034】このように、第二実施形態によれば、基礎
壁36と壁部材80との間に空気通路108を形成し
て、その空気通路108に壁部材80の外部と遮断され
た状態で空気を通過させることができる。第二実施形態
が第一実施形態と比べて異なる点は、壁部材80の厚み
を、図1及び図2に示す壁部材10と比較して薄くした
(裏面10bの左右に突出する一対の突出部16を無く
した)点にある。これによって、全体の重量をより軽く
し、コストをより低減することができる。なお、第二実
施形態は第一実施形態と同じ効果を有する。
【0035】第二実施形態においても第一実施形態と同
様、壁部材80に形成する突起86と嵌合溝88の上下
を逆にし、、基台90のL字形の保持部材94の先端突
出部94bの向きと、L字形のフック96の先端突出部
96bの向きとを逆にしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、嵌合部材
を設けた基台を建築物の基礎壁に固定し、その後、基台
の嵌合部材に嵌合溝を形成した壁部材を順次嵌合させる
ものである。これによって、壁部材に比較的重量のある
煉瓦等を使用しても、嵌合部材で壁部材の下側を支持し
て基台に確実に壁部材を保持することができ、作業中の
壁部材の落下事故を防止して、安全確実でしかも作業効
率が非常に良い。また、基台に設けたフックによって壁
部材の上部の倒れを防止するようにすれば、壁部材を上
下で確実に保持固定することができ、作業中の壁部材の
落下事故をより確実に防止することができる。
【0037】本発明の基台を使用すれば、建築物の基礎
壁の基準位置に1つの基台を正確に位置決めして、その
後の基台を順次接合させて基礎壁に固定するだけで、そ
の後の基台の位置(壁部材の取付け位置)が自動的に定
まり、従来使用していた固定器具を使用しなくて済み、
壁部材の取付け作業の作業効率を大幅に向上させること
ができる。また、この基台を金属の打ち抜き加工によっ
て形成すれば、一度の加工で嵌合部材やフックを多数形
成することができ、非常に安価に基台を作ることができ
る。
【0038】本発明に用いる壁部材に表側面より離れた
位置に少なくとも上面と左右のいずれかの側面にわたる
突起を設けることによって、壁部材を積重ねた状態にお
いてモルタル等の目地材を充填するための空間を形成す
ることができる。この空間に目地材を充填することによ
って、壁部材同士の結合を強固にできると共に、この目
地材によって空気通路と壁部材の外部とを確実に遮断す
ることができる。また、従来のようなと壁部材の全面に
目地材を塗るものと比べて、目地材の充填量が少なく経
済的である。本発明に用いる壁部材をセラミック製の煉
瓦にすれば、軽量で丈夫でしかも極めて広範囲の材質を
使用でき、色も形も自由に作ることができる。特に、多
種類の色を使用できることから、室内に使用する場合に
も適している。
【0039】本発明では、壁構造体と基礎壁との間に外
部と遮断した空気通路を形成することができ、その空気
通路に空気を通過させて通気性を有する壁構造体を作る
ことができる。この空気通路に空気を通過させることに
よって、従来から基礎壁に発生していた結露やカビ等の
発生を防止することができ、基礎壁と壁部材とを長持ち
させることができる。また、基礎壁と壁構造体との間に
空気通路を設けることにより、室内と外部との間の断熱
効果を向上させることができる。特に、夏においてはク
ーラーによる室内の冷気を空気通路を通して下から上に
持ち上げて室内の上方から室内に戻すようにすれば、室
内における外部との断熱効果を一層向上させると共に、
しかも足下が冷えすぎるという従来の不具合を無くし
て、室内全域の冷房温度を平均化することに役立つ。ま
た、冬においては、暖房した暖かい空気を空気通路を通
して上から下に流すようにすれば、室内における外部と
の断熱効果を一層向上させ、しかも天井のみが暖かいと
いう不具合を無くして、室内全域の暖房温度を平均化す
ることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する壁部材の斜視図である。
【図2】図1に示す壁部材を反対方向から見た斜視図で
ある。
【図3】本発明に使用する基台とその基台を固定する基
礎壁とを示す斜視図である。
【図4】図3に示す基台に壁部材を取付けた状態を示す
斜視図である。
【図5】壁部材を積重ねた状態において空間部の位置を
上下方向で同じ位置に配置した状態の空間部位置での断
面図である。
【図6】壁部材を積重ねた状態において突出部の位置を
上下方向で同じ位置に配置した状態の嵌合部材の位置で
の断面図である。
【図7】壁部材を積重ねた状態において突出部の位置を
上下方向で同じ位置に配置した状態のフックの位置での
断面図である。
【図8】2種類のコーナー用の壁部材を示す斜視図であ
る。
【図9】図8に示す2種類のコーナー用の壁部材を用い
て形成した壁構造体のコーナーの斜視図である。
【図10】他のコーナー用の壁部材を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明に使用する他の壁部材の斜視図であ
る。
【図12】図11の壁部材を反対側の斜め下方から見た
斜視図である。
【図13】本発明に使用する他の基台とその基台を固定
する基礎壁とを示す斜視図である。
【図14】図13に示す基台に壁部材を取付けた状態を
示す斜視図である。
【図15】壁部材を積重ねた状態の嵌合部材の位置での
断面図である。
【図16】壁部材を積重ねた状態のフックの位置での断
面図である。
【図17】壁部材を積重ねた状態のフックの空気通路穴
の位置での断面図である。
【符号の説明】
10 壁部材 10a 表側面 10b 裏面 10c 上面 10d 底面 10e 右側面 10f 左側面 16 突出部 18 へこみ部 20 突起 22 嵌合溝 24 基台 26 平板 28 保持部材 28b 先端突出部 30 フック 30b 先端突出部 36 基礎壁 42 第一空気ダクト 44 空気穴 46 第二空気ダクト 48 空気穴 50 空間 52 目地材 54 壁構造体 56 空気通路 58a コーナー用壁部材 58b コーナー用壁部材 74 コーナー用壁部材 80 壁部材 82 へこみ部 86 突起 88 嵌合溝 90 基台 92 平板 94 保持部材 94b 先端突出部 96 フック 96a 支持部 96b 先端突出部 98 空気通過穴 106 壁構造体 108 空気通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501241896 川瀬 早苗 茨城県笠間市下市毛907 (72)発明者 川瀬 光一 茨城県笠間市下市毛907 Fターム(参考) 2E001 DB02 DD01 FA03 FA21 GA01 HA10 HA14 HA16 HB01 LA07 LA11 LA13 ND12 2E110 AA02 AA09 AA42 AB04 AB22 AB23 BA12 BB22 BC12 BD16 BD22 CA04 CA14 DA09 DC04 GA33Y GA34W GB28W

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の基礎壁に固定するためのもので
    あって多数の下側保持手段と多数の上側保持手段とを備
    えた基台と、裏面に設けた上下にわたる1個以上のへこ
    み部と前記下側保持手段と係合するために下面に設けら
    れる下側係合部と前記上側保持手段と係合するために上
    面に設けられる上側係合部を形成した壁部材と、その壁
    部材同士を連結固定するための目地材とから成り、前記
    基礎壁に固定手段によって前記基台を固定し、前記基台
    の前記下側保持手段に前記壁部材の前記下側係合部を係
    合させると共に前記基台の前記上側保持手段に前記壁部
    材の前記上側係合部を係合させることによって前記基台
    に前記壁部材を取付け、前記基台に前記壁部材を取付け
    た状態において上下に位置する壁部材の壁部材のへこみ
    部同士を連絡して前記壁部材の外部と区画する空気通路
    を形成し、前記基台に多数の前記壁部材を取付けた状態
    において前記壁部材同士の境界に目地材を充填し、その
    目地材で前記空気通路と壁部材の外側との連絡を遮断す
    ると共に前記壁部材同士を固定することを特徴とする基
    礎壁固定用壁構造体。
  2. 【請求項2】 前記壁部材に形成される前記下側係合部
    と前記上側係合部とのうちの一方を嵌合溝とし、前記壁
    部材に形成される前記下側係合部と前記上側係合部との
    うちの他方を外方に突出する突起とし、前記基台に備え
    られる前記下側保持手段と前記上側保持手段とのうちの
    一方を前記嵌合溝と嵌合する保持部材とし、前記基台に
    備えられる前記下側保持手段と前記上側保持手段とのう
    ちの他方を前記突起に引掛けてその倒れを防止するため
    のフックとすることを特徴とする請求項1記載の基礎壁
    固定用壁構造体。
  3. 【請求項3】 前記突起を間隔を開けて複数個平行に形
    成し、それら突起の間に前記へこみ部を形成することを
    特徴とする請求項2記載の基礎壁固定用壁構造体。
  4. 【請求項4】 最下位の壁部材の下側に空気を出し入れ
    するための第一空気ダクトを備え、その第一空気ダクト
    に前記空気通路と連絡するための空気穴を形成し、最上
    位の壁部材の上側に空気を出し入れするための第二空気
    ダクトを備え、その第二空気ダクトに前記空気通路と連
    絡するための空気穴を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の基礎壁固定用壁構造体。
  5. 【請求項5】 建築物の基礎壁の外側を多数個で覆うた
    めの立方体の壁部材であって、裏面に設けた上下にわた
    る1個以上のへこみ部を形成し、上面または下面の一方
    にその面より外側に突出する突起を形成し、上面または
    下面の他方にその面より外側に突出する突起かまたはそ
    の面より内側の溝を形成することを特徴とする壁部材。
  6. 【請求項6】 前記突起と連絡するものであって側面に
    そこより外方に突出する突起を形成したことを特徴とす
    る請求項5記載の壁部材。
  7. 【請求項7】 セラミック煉瓦を素材としたことを特徴
    とする請求項5記載の壁部材。
  8. 【請求項8】 建築物の基礎壁に固定するためのもので
    あって前記基礎壁の外側を覆うための壁部材を保持固定
    するための基台であって、その基台を金属の平板で構成
    し、先端が前記平板と平行で上方側に突出する先端突出
    部を有する下側保持手段と先端が前記平板と平行で下方
    側に突出する先端突出部を有する上側保持手段とを前記
    平板に多数個備えることを特徴とする基台。
  9. 【請求項9】 前記下側保持手段における前記自由先端
    部と前記平板との間の連絡箇所である支持部か、前記上
    側保持手段における前記自由先端部と前記平板との間の
    連絡箇所である支持部の少なくとも一方に空気通過穴を
    設けることを特徴とする請求項8記載の基台。
  10. 【請求項10】 前記金属平板を打ち抜くことで前記下
    側保持手段と前記上側保持手段とを前記平板に形成する
    ことを特徴とする請求項8記載の基台。
  11. 【請求項11】 壁部材を基礎壁に固定する方法であっ
    て、多数の下側保持手段と上側保持手段とを形成した基
    台を固定手段によって基礎壁に固定し、その後、下側係
    合部と上側係合部とを形成した壁部材をその下側係合部
    を前記基台の前記下側保持手段と係合させると共にその
    上側係合部を前記基台の前記上側保持手段と係合させる
    ことで前記基台に取付け、基台に多数の壁部材を取付け
    た状態においては各壁部材の間に奥側の壁を前記係合部
    または前記保持手段とする溝空間を形成し、その溝空間
    内に目地材を充填することを特徴とする基礎壁への壁部
    材の固定方法。
  12. 【請求項12】 前記壁部材に上下にわたるへこみ部を
    形成し、前記基台に多数の壁部材を固定した状態では上
    下方向に位置する壁部材のへこみ部同士が連絡して空気
    通路を形成し、前記目地材で前記空気通路が前記壁部材
    の外部との連絡を遮断することを特徴とする請求項11
    記載の基礎壁への壁部材の固定方法。
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