JPH09228503A - 建物外壁の乾式外断熱施工方法 - Google Patents
建物外壁の乾式外断熱施工方法Info
- Publication number
- JPH09228503A JPH09228503A JP3923896A JP3923896A JPH09228503A JP H09228503 A JPH09228503 A JP H09228503A JP 3923896 A JP3923896 A JP 3923896A JP 3923896 A JP3923896 A JP 3923896A JP H09228503 A JPH09228503 A JP H09228503A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- exterior panel
- wall
- wall surface
- metal fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンリ−ト構造躯体に外装パネルの取付け金
具を直接取り付けなくても容易に外装パネルの取り付け
ができ、外装パネルと断熱材層との間に外気流通空気層
を形成できる。 【解決手段】 コンクリート建物の構造躯体外壁面と該
外壁面に方形の枠状に取付けられた胴縁とで区画された
内部に、断熱材層を形成し、該胴縁に所定間隔で掛止突
部を有する取付け金具を固定し、該取付け金具に外装パ
ネルを列設して、該外装パネルと該断熱材層との間に外
気流通空気層を形成させる。
具を直接取り付けなくても容易に外装パネルの取り付け
ができ、外装パネルと断熱材層との間に外気流通空気層
を形成できる。 【解決手段】 コンクリート建物の構造躯体外壁面と該
外壁面に方形の枠状に取付けられた胴縁とで区画された
内部に、断熱材層を形成し、該胴縁に所定間隔で掛止突
部を有する取付け金具を固定し、該取付け金具に外装パ
ネルを列設して、該外装パネルと該断熱材層との間に外
気流通空気層を形成させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
の建物外壁構造躯体の外側に断熱材を取付けて建物内外
を断熱する建物外壁の乾式外断熱施工方法に関するもの
である。
の建物外壁構造躯体の外側に断熱材を取付けて建物内外
を断熱する建物外壁の乾式外断熱施工方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来、建物外壁の断熱施工方法としては
図９に示すように建物外壁の内側に断熱材層を取付ける
内断熱施工方法が主流をなして普及されてきたが、この
内断熱施工方法は、建物外壁の構造躯体面が外気にさら
されることにより、熱応力や凍害などによるひび割れ、
損傷や熱冷却による断熱効果の低下など多くの問題点が
あるので、近年図１０に示すように断熱材層を外壁の外
側に取付ける外断熱施工方法が開発されて用いられるよ
うになってきた。しかし、断熱材層を外気側に設けた場
合は、雨水や日射、風雪といったものに表面がさらされ
てしまい、耐候性能の面で無理がでるため、図１１に示
すように断熱材層の外気側に外装パネルを取付け、断熱
材層と外装パネルの間に外気が流通する外気流通空気層
を設けて、結露の発生を防ぐ乾式外断熱施工方法が提案
されている。上述の外気流通空気層を形成するコンクリ
−ト建物外壁の乾式外断熱施工方法では、外装パネルを
取り付けるために、図１２に示すようにコンクリ−ト構
造躯体に直接外装パネルの取付け金具を取り付ける必要
があり施工が面倒である。
図９に示すように建物外壁の内側に断熱材層を取付ける
内断熱施工方法が主流をなして普及されてきたが、この
内断熱施工方法は、建物外壁の構造躯体面が外気にさら
されることにより、熱応力や凍害などによるひび割れ、
損傷や熱冷却による断熱効果の低下など多くの問題点が
あるので、近年図１０に示すように断熱材層を外壁の外
側に取付ける外断熱施工方法が開発されて用いられるよ
うになってきた。しかし、断熱材層を外気側に設けた場
合は、雨水や日射、風雪といったものに表面がさらされ
てしまい、耐候性能の面で無理がでるため、図１１に示
すように断熱材層の外気側に外装パネルを取付け、断熱
材層と外装パネルの間に外気が流通する外気流通空気層
を設けて、結露の発生を防ぐ乾式外断熱施工方法が提案
されている。上述の外気流通空気層を形成するコンクリ
−ト建物外壁の乾式外断熱施工方法では、外装パネルを
取り付けるために、図１２に示すようにコンクリ−ト構
造躯体に直接外装パネルの取付け金具を取り付ける必要
があり施工が面倒である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
点に鑑みなされたもので、コンリ−ト構造躯体に外装パ
ネルの取付け金具を直接取り付けなくても容易に外装パ
ネルの取り付けができ、外装パネルと断熱材層との間に
外気流通空気層を形成でき、そのうえ、外装パネル上へ
のタイルの取付けも容易な建物外壁の乾式外断熱施工方
法を提供することを課題としている。
点に鑑みなされたもので、コンリ−ト構造躯体に外装パ
ネルの取付け金具を直接取り付けなくても容易に外装パ
ネルの取り付けができ、外装パネルと断熱材層との間に
外気流通空気層を形成でき、そのうえ、外装パネル上へ
のタイルの取付けも容易な建物外壁の乾式外断熱施工方
法を提供することを課題としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、コンクリート
建物の構造躯体外壁面と該外壁面に方形の枠状に取付け
られた胴縁とで区画された内部に、断熱材層を形成し、
該胴縁に所定間隔で掛止突部を有する取付け金具を固定
し、該取付け金具に外装パネルを列設して、該外装パネ
ルと該断熱材層との間に外気流通空気層を形成させたこ
とを特徴とする建物外壁の乾式外断熱施工方法に関す
る。また、本発明は、外装パネルが鈎状の掛止部を有す
るパネルで、該パネルの掛止部にタイルを列設させたこ
とを特徴とする建物外壁の乾式外断熱施工方法に関す
る。さらに、本発明は、取付け金具が、両端部に上下方
向に延在させて胴縁及び外装パネル裏面に当接する略Ｌ
字状の折曲部を形成し、該略Ｌ字状の折曲部間の下方
に、先端が下方へ垂下され下側外装パネルの上端面を金
具に掛止させる掛止部と、先端が上方に側面視で９０°
よりやや大きい角度で立設された上側外装パネルの下端
面を支持する支持部を形成し、該掛止部と該支持部を境
とした上下両側の裏面は壁面に当接する略Ｌ字状の折曲
部に連続して壁面に当接するように面一で平面を成し、
該平面と略Ｌ字状の外装パネル裏面に当接する側が略平
行面を形成して折曲され、該略Ｌ字状の折曲部間の上方
には、金具止め穴を有する金具止め部を形成し、該金具
止め部は少なくとも前記上側の面一の平面から延在させ
て壁面に向かってその先端が壁面に当接する面一の前記
平面より内側に傾斜折曲されていることを特徴とする建
物外壁の乾式外断熱施工方法に関する。
建物の構造躯体外壁面と該外壁面に方形の枠状に取付け
られた胴縁とで区画された内部に、断熱材層を形成し、
該胴縁に所定間隔で掛止突部を有する取付け金具を固定
し、該取付け金具に外装パネルを列設して、該外装パネ
ルと該断熱材層との間に外気流通空気層を形成させたこ
とを特徴とする建物外壁の乾式外断熱施工方法に関す
る。また、本発明は、外装パネルが鈎状の掛止部を有す
るパネルで、該パネルの掛止部にタイルを列設させたこ
とを特徴とする建物外壁の乾式外断熱施工方法に関す
る。さらに、本発明は、取付け金具が、両端部に上下方
向に延在させて胴縁及び外装パネル裏面に当接する略Ｌ
字状の折曲部を形成し、該略Ｌ字状の折曲部間の下方
に、先端が下方へ垂下され下側外装パネルの上端面を金
具に掛止させる掛止部と、先端が上方に側面視で９０°
よりやや大きい角度で立設された上側外装パネルの下端
面を支持する支持部を形成し、該掛止部と該支持部を境
とした上下両側の裏面は壁面に当接する略Ｌ字状の折曲
部に連続して壁面に当接するように面一で平面を成し、
該平面と略Ｌ字状の外装パネル裏面に当接する側が略平
行面を形成して折曲され、該略Ｌ字状の折曲部間の上方
には、金具止め穴を有する金具止め部を形成し、該金具
止め部は少なくとも前記上側の面一の平面から延在させ
て壁面に向かってその先端が壁面に当接する面一の前記
平面より内側に傾斜折曲されていることを特徴とする建
物外壁の乾式外断熱施工方法に関する。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の１実施例示す図面
を参照して、本発明の建物外壁の乾式外断熱施工方法の
詳細を説明する。図１は、コンクリ−ト建物外壁の乾式
外断熱施工方法を示す概略図である。図２は、本発明に
係わる１実施例で、外装パネルが、胴縁に付設した金具
によって列設された斜視図である。図３は、本発明に係
わる他の１実施例で、外装パネルが、胴縁に付設した金
具によって列設された斜視図である。図４は、図２の側
面図である。図５は、図４のＡ−Ａ矢視図である。図６
は、本発明に係わる１実施例で、鈎状の掛止部を有する
外装パネルに、タイルが列設された側面図である。図７
は、図６のＢ−Ｂ矢視図である。図８は、本発明の施工
方法に用いられる、外装パネルを胴縁に取り付ける金具
の斜視図である。図１〜図８において、同一部分につい
ては同一符号が付されている。
を参照して、本発明の建物外壁の乾式外断熱施工方法の
詳細を説明する。図１は、コンクリ−ト建物外壁の乾式
外断熱施工方法を示す概略図である。図２は、本発明に
係わる１実施例で、外装パネルが、胴縁に付設した金具
によって列設された斜視図である。図３は、本発明に係
わる他の１実施例で、外装パネルが、胴縁に付設した金
具によって列設された斜視図である。図４は、図２の側
面図である。図５は、図４のＡ−Ａ矢視図である。図６
は、本発明に係わる１実施例で、鈎状の掛止部を有する
外装パネルに、タイルが列設された側面図である。図７
は、図６のＢ−Ｂ矢視図である。図８は、本発明の施工
方法に用いられる、外装パネルを胴縁に取り付ける金具
の斜視図である。図１〜図８において、同一部分につい
ては同一符号が付されている。
【０００６】これらの図において、コンクリート建物外
壁の構造躯体６やリブ付き薄肉中型コンクリートパネル
を用いたコンクリート建物外壁の構造躯体６の外壁面
に、方形の枠状に形成された胴縁４が金属性アンカボル
ト等のボルト５で固定され、この外壁面と胴縁４とで区
画されたそれぞれの内部に断熱材層３が形成される。胴
縁４には、金具２が所定間隔で固定され、さらに金具２
に外装パネル１が列設されて、断熱材層３と外装パネル
１との間に隙間を生じさせて外気流通空気層を形成して
いる。したがって、図１に示すように、空気の流通が快
適に行われて通気を促進することから、断熱材層３内部
に湿気が籠もることもなく、結露の発生を防止すること
ができる。
壁の構造躯体６やリブ付き薄肉中型コンクリートパネル
を用いたコンクリート建物外壁の構造躯体６の外壁面
に、方形の枠状に形成された胴縁４が金属性アンカボル
ト等のボルト５で固定され、この外壁面と胴縁４とで区
画されたそれぞれの内部に断熱材層３が形成される。胴
縁４には、金具２が所定間隔で固定され、さらに金具２
に外装パネル１が列設されて、断熱材層３と外装パネル
１との間に隙間を生じさせて外気流通空気層を形成して
いる。したがって、図１に示すように、空気の流通が快
適に行われて通気を促進することから、断熱材層３内部
に湿気が籠もることもなく、結露の発生を防止すること
ができる。
【０００７】また、外装パネル１には、セメント系の無
機質板が多く使用されているが、外装パネル１として図
６の示すように鈎状の掛止部１０を有するパネルを使用
し、これを地下パネルとし、この下地パネルの掛止部１
０にタイル３０を列設することにより、タイル３０張り
の建物外壁の乾式外断熱施工方法も可能となる。
機質板が多く使用されているが、外装パネル１として図
６の示すように鈎状の掛止部１０を有するパネルを使用
し、これを地下パネルとし、この下地パネルの掛止部１
０にタイル３０を列設することにより、タイル３０張り
の建物外壁の乾式外断熱施工方法も可能となる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図２は、コンクリート建物外壁の構造躯
体６外壁面を、方形の枠状に形成された胴縁４で区画
し、区画の内部に、断熱材を収容した断熱材層３を形成
させる。付設した胴縁４に、金具２を所定間隔で固定
し、この金具２に外装パネル１を列設したものである。
隣り合う胴縁４はハットジョイナ８でつなぎ合わせ、外
装パネル１同志のつなぎ目にはシ−リング材７を詰め
る。外装パネル１が最外壁面を構成する場合は、凸凹模
様のある繊維混入セメント板の使用が外観上好適であ
る。図３は、リブ付き薄肉中型コンクリートパネルを用
いたコンクリート建物外壁の構造躯体６外壁面をリブ側
とし縦リブおよび横リブとを組合わせて形成される枠体
とシェル部とで区画された内部およびリブ上面に断熱材
を用いて断熱材層３を形成させ、リブ上に胴縁４を付設
し、胴縁４に、金具２を所定間隔で固定し、この金具２
に外装パネル１を列設したものである。図２と同様に、
隣り合う胴縁４はハットジョイナ８でつなぎ合わせ、外
装パネル１同志のつなぎ目にはシ−リング材７を詰め
る。なお、金具２に外装パネル１を列設して生じる外装
パネル１とリブ上面との隙間間隔は、リブ上の断熱材層
３の厚みより大きいので、リブ上の断熱材層３と外装パ
ネル１の間は閉塞することなく空気が通気することがで
きる。
的に説明する。図２は、コンクリート建物外壁の構造躯
体６外壁面を、方形の枠状に形成された胴縁４で区画
し、区画の内部に、断熱材を収容した断熱材層３を形成
させる。付設した胴縁４に、金具２を所定間隔で固定
し、この金具２に外装パネル１を列設したものである。
隣り合う胴縁４はハットジョイナ８でつなぎ合わせ、外
装パネル１同志のつなぎ目にはシ−リング材７を詰め
る。外装パネル１が最外壁面を構成する場合は、凸凹模
様のある繊維混入セメント板の使用が外観上好適であ
る。図３は、リブ付き薄肉中型コンクリートパネルを用
いたコンクリート建物外壁の構造躯体６外壁面をリブ側
とし縦リブおよび横リブとを組合わせて形成される枠体
とシェル部とで区画された内部およびリブ上面に断熱材
を用いて断熱材層３を形成させ、リブ上に胴縁４を付設
し、胴縁４に、金具２を所定間隔で固定し、この金具２
に外装パネル１を列設したものである。図２と同様に、
隣り合う胴縁４はハットジョイナ８でつなぎ合わせ、外
装パネル１同志のつなぎ目にはシ−リング材７を詰め
る。なお、金具２に外装パネル１を列設して生じる外装
パネル１とリブ上面との隙間間隔は、リブ上の断熱材層
３の厚みより大きいので、リブ上の断熱材層３と外装パ
ネル１の間は閉塞することなく空気が通気することがで
きる。
【０００９】図４は本発明に係る図２の側面図、図５は
図４のＡ−Ａ矢視図である。 図８は、本発明の施工方
法に用いられる外装パネル１を取付ける金具２の斜視図
である。これらの図４，５および８より、金具２が用い
られて実施される乾式外断熱施工方法の手順を説明す
る。先ず、コンクリート建物外壁の構造躯体６外壁に角
型木材あるいは軽量Ｃ型鋼よりなる方形の枠状に形成さ
れた胴縁４を所定間隔で金属性アンカボルト等のボルト
５で固定し、外壁面と胴縁４とで区画された内部に断熱
材等を収容して断熱材層３を形成する。ここで、断熱材
層３は、外壁面と胴縁４とで区画された内部開口空間に
硬質合成樹脂を注入し発砲固化させることにより形成す
るか、あるいは硬質合成樹脂を発砲固化させて製造され
たボードを外壁面と胴縁４とで区画された内部空間に挟
み込んで形成してもよい。硬質合成樹脂としては、液
状、泡状で注入され、発砲固化後、外壁面、胴縁４と接
合するものであればよく、例えば硬質ポリウレタンフォ
ーム、ウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム、ポ
リイソシアヌレトフォーム、フェノールフォーム、ポリ
スチレンフォーム等が挙げられる。また、断熱材層３の
表面には、防湿面材を設けてもよい。防湿面材を設ける
ことにより、湿度の移動が防止でき、断熱材層３の内部
での結露による断熱性能の低下等の問題が防止できる。
防湿面材としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリエステルフィルム等、あるいはこれ
らと紙の積層体等が挙げられる。ここで、防湿面材の透
湿抵抗は、１〜１００mm2 ｈｒmmＨｇ／ｇが好ましい。
図４のＡ−Ａ矢視図である。 図８は、本発明の施工方
法に用いられる外装パネル１を取付ける金具２の斜視図
である。これらの図４，５および８より、金具２が用い
られて実施される乾式外断熱施工方法の手順を説明す
る。先ず、コンクリート建物外壁の構造躯体６外壁に角
型木材あるいは軽量Ｃ型鋼よりなる方形の枠状に形成さ
れた胴縁４を所定間隔で金属性アンカボルト等のボルト
５で固定し、外壁面と胴縁４とで区画された内部に断熱
材等を収容して断熱材層３を形成する。ここで、断熱材
層３は、外壁面と胴縁４とで区画された内部開口空間に
硬質合成樹脂を注入し発砲固化させることにより形成す
るか、あるいは硬質合成樹脂を発砲固化させて製造され
たボードを外壁面と胴縁４とで区画された内部空間に挟
み込んで形成してもよい。硬質合成樹脂としては、液
状、泡状で注入され、発砲固化後、外壁面、胴縁４と接
合するものであればよく、例えば硬質ポリウレタンフォ
ーム、ウレタン変性ポリイソシアヌレートフォーム、ポ
リイソシアヌレトフォーム、フェノールフォーム、ポリ
スチレンフォーム等が挙げられる。また、断熱材層３の
表面には、防湿面材を設けてもよい。防湿面材を設ける
ことにより、湿度の移動が防止でき、断熱材層３の内部
での結露による断熱性能の低下等の問題が防止できる。
防湿面材としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリエステルフィルム等、あるいはこれ
らと紙の積層体等が挙げられる。ここで、防湿面材の透
湿抵抗は、１〜１００mm2 ｈｒmmＨｇ／ｇが好ましい。
【００１０】次いで、外装パネル１の下端面１ｂが水平
方向になるように、スクリューネジ等のネジ３２を用い
て金具２の穴２４を貫通させて、１段目の金具２ａを胴
縁４に固定する。そして、外装パネル１の下端面１ｂ
を、１段目の金具２ａの先端の上方に立設された金具２
の支持突部２２に嵌め込み、つぎに、外装パネル１の上
端面１ａを、２段目の金具２ｂの下方に立設された金具
２の掛止突部２１に嵌め込んで２段目金具２ｂの金具２
の外壁固定部２３をネジ３２で胴縁４に固定する。この
作業を繰り返して外装パネル１を構造躯体６の外壁面の
上下方向に強固に張り合わせる。このようにして外装パ
ネル１が張り合わされた後、これらの外装パネル１間の
隙間はハットジョイナ８およびシーリング材７でシール
されることで、外装パネル１と断熱材層３との間に外気
流通空気層９が形成され、施工が完了する。
方向になるように、スクリューネジ等のネジ３２を用い
て金具２の穴２４を貫通させて、１段目の金具２ａを胴
縁４に固定する。そして、外装パネル１の下端面１ｂ
を、１段目の金具２ａの先端の上方に立設された金具２
の支持突部２２に嵌め込み、つぎに、外装パネル１の上
端面１ａを、２段目の金具２ｂの下方に立設された金具
２の掛止突部２１に嵌め込んで２段目金具２ｂの金具２
の外壁固定部２３をネジ３２で胴縁４に固定する。この
作業を繰り返して外装パネル１を構造躯体６の外壁面の
上下方向に強固に張り合わせる。このようにして外装パ
ネル１が張り合わされた後、これらの外装パネル１間の
隙間はハットジョイナ８およびシーリング材７でシール
されることで、外装パネル１と断熱材層３との間に外気
流通空気層９が形成され、施工が完了する。
【００１１】図６は本発明に係る１実施例で、鈎状の掛
止部１０を有する外装パネル１にタイル３０が列設され
た側面図で、外装パネル１を下地パネルとして使用し、
これにさらにタイル３０が列設された状態を示す図であ
る。図７は図６のＢ−Ｂ矢視図である。図８は本発明の
施工方法に用いられる外装パネル１を取り付ける金具２
の斜視図である。これらの図６，７および８より、金具
２が用いられて実施されるタイルを列設させた下地パネ
ルの乾式外断熱施工方法の手順を説明する。先ず、コン
クリート建物外壁の構造躯体６外壁に角型木材あるいは
軽量Ｃ型鋼よりなる方形の枠状に形成された胴縁４を所
定間隔で金属性アンカボルト等のボルト５で固定し、外
壁面と胴縁４とで区画された内部に断熱材等を収容して
断熱材層３を形成する。次いで、外装パネル１の下端面
１ｂが水平方向になるように、スクリューネジ等のネジ
３２を用いて金具２の穴２４を貫通させて、１段目の金
具２ａを胴縁４に固定する。そして、外装パネル１の下
端面１ｂを、１段目の金具２ａの先端の上方に立設され
た金具２の支持突部２２に嵌め込み、つぎに、外装パネ
ル１の上端面１ａを２段目の金具２ｂの下方に立設され
た金具２の掛止突部２１に嵌め込んで２段目の金具２ｂ
の金具２の外壁固定部２３をスクリューネジ等のネジ３
２で胴縁４に固定する。この作業を繰り返して外装パネ
ル１を構造躯体６の外壁面の上下方向に強固に張り合わ
せる。次いで、鈎状の掛止部１０を有するこの外装パネ
ル１を下地パネルとし、外装パネル１の鈎状の掛止部１
０にタイル３０の鈎溝を掛けてタイル３０を列設する。
なお、タイル３０の列設は、下地パネルとしての外装パ
ネル１を構造躯体６の外壁面に張り合わせた後あるいは
張り合わせる前に行ってもよい。このように下地パネル
として外装パネル１が張り合わされた後、これらの下地
パネルとした外装パネル１間の隙間はハットジョイナ８
およびシーリング材７でシールされ、タイル３０間の隙
間は目地材３１でシールされることで、下地パネルとし
た外装パネル１と断熱材層３との間に外気流通空気層９
が形成され、施工が完了する。以上、この発明の実施例
を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施
例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
止部１０を有する外装パネル１にタイル３０が列設され
た側面図で、外装パネル１を下地パネルとして使用し、
これにさらにタイル３０が列設された状態を示す図であ
る。図７は図６のＢ−Ｂ矢視図である。図８は本発明の
施工方法に用いられる外装パネル１を取り付ける金具２
の斜視図である。これらの図６，７および８より、金具
２が用いられて実施されるタイルを列設させた下地パネ
ルの乾式外断熱施工方法の手順を説明する。先ず、コン
クリート建物外壁の構造躯体６外壁に角型木材あるいは
軽量Ｃ型鋼よりなる方形の枠状に形成された胴縁４を所
定間隔で金属性アンカボルト等のボルト５で固定し、外
壁面と胴縁４とで区画された内部に断熱材等を収容して
断熱材層３を形成する。次いで、外装パネル１の下端面
１ｂが水平方向になるように、スクリューネジ等のネジ
３２を用いて金具２の穴２４を貫通させて、１段目の金
具２ａを胴縁４に固定する。そして、外装パネル１の下
端面１ｂを、１段目の金具２ａの先端の上方に立設され
た金具２の支持突部２２に嵌め込み、つぎに、外装パネ
ル１の上端面１ａを２段目の金具２ｂの下方に立設され
た金具２の掛止突部２１に嵌め込んで２段目の金具２ｂ
の金具２の外壁固定部２３をスクリューネジ等のネジ３
２で胴縁４に固定する。この作業を繰り返して外装パネ
ル１を構造躯体６の外壁面の上下方向に強固に張り合わ
せる。次いで、鈎状の掛止部１０を有するこの外装パネ
ル１を下地パネルとし、外装パネル１の鈎状の掛止部１
０にタイル３０の鈎溝を掛けてタイル３０を列設する。
なお、タイル３０の列設は、下地パネルとしての外装パ
ネル１を構造躯体６の外壁面に張り合わせた後あるいは
張り合わせる前に行ってもよい。このように下地パネル
として外装パネル１が張り合わされた後、これらの下地
パネルとした外装パネル１間の隙間はハットジョイナ８
およびシーリング材７でシールされ、タイル３０間の隙
間は目地材３１でシールされることで、下地パネルとし
た外装パネル１と断熱材層３との間に外気流通空気層９
が形成され、施工が完了する。以上、この発明の実施例
を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施
例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【００１２】図８に示すように、本発明の施工方法に用
いられる金具２には略Ｌ字状の掛止突部２１と支持突部
２２とが設けてあり、それらに外装パネル１を嵌め込ん
で固定することができる。また、金具２の上部には外壁
固定部２３が設けてあり、外壁固定部２３にはスクリュ
ーネジ等のネジ３２で胴縁４に止めるための穴２４が付
いている。この上下の金枠２６の略Ｌ字状の折曲部２５
をつなぐ上部の外壁固定部２３と、下部の掛止突部２１
や支持突部２２で列設された外装パネル１との間には通
気するための十分な隙間があるのでスクリューネジ等の
ネジ３２の頭が外装パネル１の張り合わせに邪魔になる
ようなことはない。
いられる金具２には略Ｌ字状の掛止突部２１と支持突部
２２とが設けてあり、それらに外装パネル１を嵌め込ん
で固定することができる。また、金具２の上部には外壁
固定部２３が設けてあり、外壁固定部２３にはスクリュ
ーネジ等のネジ３２で胴縁４に止めるための穴２４が付
いている。この上下の金枠２６の略Ｌ字状の折曲部２５
をつなぐ上部の外壁固定部２３と、下部の掛止突部２１
や支持突部２２で列設された外装パネル１との間には通
気するための十分な隙間があるのでスクリューネジ等の
ネジ３２の頭が外装パネル１の張り合わせに邪魔になる
ようなことはない。
【００１３】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、胴縁に取り付けた金具で外装パネルが建物
外壁に容易に取り付けられ、外装パネルと断熱材層との
間に外気流通空気層を容易に形成することができて、建
物外壁の乾式外断熱施工方法としての効果が十分であ
る。さらに、外装パネルにタイルを容易に列設させるこ
とができるので、乾式外断熱施工方法による建物外壁に
おいても、充分な高級観が出せる。
明によれば、胴縁に取り付けた金具で外装パネルが建物
外壁に容易に取り付けられ、外装パネルと断熱材層との
間に外気流通空気層を容易に形成することができて、建
物外壁の乾式外断熱施工方法としての効果が十分であ
る。さらに、外装パネルにタイルを容易に列設させるこ
とができるので、乾式外断熱施工方法による建物外壁に
おいても、充分な高級観が出せる。
【図１】コンクリ−ト建物外壁の乾式外断熱施工方法を
示す概略図。
示す概略図。
【図２】本発明に係わる１実施例で、外装パネルが、胴
縁に付設した金具によって列設された斜視図。
縁に付設した金具によって列設された斜視図。
【図３】本発明に係わる他の１実施例で、外装パネル
が、胴縁に付設した金具によって列設された斜視図。
が、胴縁に付設した金具によって列設された斜視図。
【図４】図２の側面図。
【図５】図４のＡ−Ａ矢視図。
【図６】本発明に係わる１実施例で、鈎状の掛止部を有
する外装パネルに、タイルが列設された側面図。
する外装パネルに、タイルが列設された側面図。
【図７】図６のＢ−Ｂ矢視図。
【図８】本発明の施工方法に用いられる外装パネルを胴
縁に取り付ける金具の斜視図。
縁に取り付ける金具の斜視図。
【図９】内断熱施工方法による断熱材層と構造躯体の配
列例。
列例。
【図１０】外断熱施工方法による断熱材層と構造躯体の
配列例。
配列例。
【図１１】乾式外断熱施工方法による外装パネルと断熱
材層と構造躯体の配列例。
材層と構造躯体の配列例。
【図１２】従来の乾式外断熱施工方法による外装パネル
の取り付け図。
の取り付け図。
１ 外装パネル １ａ 上端面 １ｂ 下端面 ２ 金具 ２ａ １段目の金具 ２ｂ ２段目の金具 ３ 断熱材層 ４ 胴縁 ５ ボルト ６ 構造躯体 ７ シーリング材 ８ ハットジョイナ ９ 外気流通空気層 １０ 掛止部 ２１ 掛止突部 ２２ 支持突部 ２３ 外壁固定部 ２４ 穴 ２５ 折曲部 ２６ 上下の金枠 ３０ タイル ３１ 目地材 ３２ ネジ
Claims (3)
- 【請求項１】 コンクリート建物の構造躯体外壁面と該
外壁面に方形の枠状に取付けられた胴縁とで区画された
内部に、断熱材層を形成し、該胴縁に所定間隔で掛止突
部を有する取付け金具を固定し、該取付け金具に外装パ
ネルを列設して、該外装パネルと該断熱材層との間に外
気流通空気層を形成させたことを特徴とする建物外壁の
乾式外断熱施工方法。 - 【請求項２】 請求項１記載の外装パネルが鈎状の掛止
部を有するパネルで、該パネルの掛止部にタイルを列設
させたことを特徴とする建物外壁の乾式外断熱施工方
法。 - 【請求項３】 請求項１記載の取付け金具が、両端部に
上下方向に延在させて胴縁及び外装パネル裏面に当接す
る略Ｌ字状の折曲部を形成し、該略Ｌ字状の折曲部間の
下方に、先端が下方へ垂下され下側外装パネルの上端面
を金具に掛止させる掛止部と、先端が上方に側面視で９
０°よりやや大きい角度で立設された上側外装パネルの
下端面を支持する支持部を形成し、該掛止部と該支持部
を境とした上下両側の裏面は壁面に当接する略Ｌ字状の
折曲部に連続して壁面に当接するように面一で平面を成
し、該平面と略Ｌ字状の外装パネル裏面に当接する側が
略平行面を形成して折曲され、該略Ｌ字状の折曲部間の
上方には、金具止め穴を有する金具止め部を形成し、該
金具止め部は少なくとも前記上側の面一の平面から延在
させて壁面に向かってその先端が壁面に当接する面一の
前記平面より内側に傾斜折曲されていることを特徴とす
る建物外壁の乾式外断熱施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3923896A JPH09228503A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 建物外壁の乾式外断熱施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3923896A JPH09228503A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 建物外壁の乾式外断熱施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228503A true JPH09228503A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12547562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3923896A Pending JPH09228503A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | 建物外壁の乾式外断熱施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228503A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000136580A (ja) * | 1998-08-25 | 2000-05-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物構造及び該建物構造を用いたユニット建物 |
| WO2002103133A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Tsukamoto, Yoshiro | Structure murale de fixation de mur de fondation, brique de base et element mural a cet effet, et procede de fixation de l'element mural au mur de fondation |
| JP2008208544A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 基礎断熱構造 |
| JP2008208543A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 基礎断熱構造 |
| KR100867273B1 (ko) * | 2008-01-07 | 2008-11-10 | 주식회사 테크닉스디앤씨 | 압출성형 시멘트 패널 및 후발포 수성연질 단열재를 이용한건축물 벽체 시공방법 |
| WO2009078697A1 (es) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Fernando Javier Humphrey Hoyos | Mejora a sistema de construcción con cimbras de contacto |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3923896A patent/JPH09228503A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000136580A (ja) * | 1998-08-25 | 2000-05-16 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物構造及び該建物構造を用いたユニット建物 |
| WO2002103133A1 (fr) * | 2001-06-15 | 2002-12-27 | Tsukamoto, Yoshiro | Structure murale de fixation de mur de fondation, brique de base et element mural a cet effet, et procede de fixation de l'element mural au mur de fondation |
| JP2008208544A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 基礎断熱構造 |
| JP2008208543A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 基礎断熱構造 |
| WO2009078697A1 (es) * | 2007-12-19 | 2009-06-25 | Fernando Javier Humphrey Hoyos | Mejora a sistema de construcción con cimbras de contacto |
| KR100867273B1 (ko) * | 2008-01-07 | 2008-11-10 | 주식회사 테크닉스디앤씨 | 압출성형 시멘트 패널 및 후발포 수성연질 단열재를 이용한건축물 벽체 시공방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5228937A (en) | Method of making a brick panel | |
| CA2244537C (en) | Buck for use with insulated concrete forms | |
| JP3183281B2 (ja) | 縦張り用外壁板の施工金具，施工構造，及び施工方法 | |
| US6945001B1 (en) | Building using external facing material for construction | |
| JP2009035998A (ja) | 外断熱・隣地空き無しｒｃ建築工法 | |
| JPH09228503A (ja) | 建物外壁の乾式外断熱施工方法 | |
| JP3026419B2 (ja) | 壁パネルおよび外壁構造 | |
| JP3362932B2 (ja) | 断熱パネル及び断熱パネルの製造方法 | |
| JP2003074163A (ja) | 外装材 | |
| JP7350260B2 (ja) | 断熱防水屋根構造体およびこの施工方法 | |
| JP2003049497A (ja) | 断熱パネル、それを用いた断熱構造体及びその施工方法 | |
| JP3787780B2 (ja) | 外断熱壁構造 | |
| JP3908125B2 (ja) | 外断熱屋根構造、及び屋根パネル | |
| JPH0323458Y2 (ja) | ||
| JPH02240362A (ja) | 防水壁面構造 | |
| JP3381093B2 (ja) | 硬質壁材の張りはじめ構造 | |
| JPH07229267A (ja) | タイルの取付工法 | |
| JP2683905B2 (ja) | 壁面板と壁面下地との接合構造 | |
| RU12163U1 (ru) | Панель облицовочная теплозащитная "пурокерам" | |
| JP3733551B2 (ja) | 外張り断熱工法 | |
| JPH0352376Y2 (ja) | ||
| JPS6244021Y2 (ja) | ||
| JP3675937B2 (ja) | 断熱構造およびその施工方法 | |
| JP2533615B2 (ja) | 建築用パネル | |
| JP3067295U (ja) | 木造住宅の外壁の断熱構造 |