JP2003064261A - 耐火性に優れた発泡型防火性組成物、発泡型防火性シート状成形体、及び発泡型防火性シート積層体 - Google Patents

耐火性に優れた発泡型防火性組成物、発泡型防火性シート状成形体、及び発泡型防火性シート積層体

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JP2003064261A
JP2003064261A JP2001255557A JP2001255557A JP2003064261A JP 2003064261 A JP2003064261 A JP 2003064261A JP 2001255557 A JP2001255557 A JP 2001255557A JP 2001255557 A JP2001255557 A JP 2001255557A JP 2003064261 A JP2003064261 A JP 2003064261A
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JP2001255557A
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English (en)
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Toru Nakajima
亨 中島
Ryuji Fukuda
竜司 福田
Taizo Aoyama
泰三 青山
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱により膨張、発泡した耐火・断熱性に優れ
た炭化層を形成し、1000℃という高温域でも灰化層
として形状を保持することにより可燃物を防火する、耐
水性及び/又は耐湿性に優れた防火性組成物、及びシー
ト状成形体を提供する。更には、室温から1000℃と
いう広範囲の温度域で垂れ落ちの改善された防火性シー
ト積層体を提供する。 【解決手段】(A)熱可塑性樹脂、(B)リン化合物、
(C)多官能アルコール、(D)金属酸化物を含有して
なる発泡型防火性組成物、及びこの組成物からなる発泡
型防火性シート状成形体と無機繊維からなる織布又は不
織布を積層して得られる発泡型防火性シート積層体によ
り達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形加工性、耐水
性、及び、特に耐火・断熱性に優れた発泡型防火性組成
物に関し、更には柔軟性、施工性に優れた発泡型防火性
シート状成形体、並びに加熱時にシートの垂れ落ちの改
善された発泡型防火性シート積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建造物の防火性能を高める目
的で、建造物の梁、鉄骨柱、仕切壁等を耐火性材料で被
覆することが行われてきた。現在の耐火被覆は半湿式の
耐火材(ロックウール等)を吹き付けるのが主流であ
る。しかし、この方法は作業時に材料が発散し易く、そ
の防止のために養生が必要であり、作業面の安全面でも
高所作業などの課題が残されていた。また、これらの課
題を解決する手段として、ケイ酸カルシウム、石膏等を
主原料とした板状の耐火・防火ボードが使用される場合
もある。しかし、これらの耐火・防火ボードは脆いた
め、ボード作成場所から施工場所への運搬時に割れやヒ
ビといった破損をすることが多く、また、施工現場での
切り出しも容易ではなかった。一方、セラミック等の無
機化合物と不織布等による耐火・防火シートも各種提案
されている。しかし、扉等の開口部周辺の運動性を有す
る部位には、これら耐火・防火シートは伸縮性が乏しく
変位追従性が著しく劣り、また厚みがあるため一度に巻
き取る量が少なく、一度に搬送できる量が限られていた
ため、使用に適していなかった。
【0003】一方、シート状に加工でき、伸縮性を有し
た耐火性ゴム組成物が提案されている。特開平10−1
95250にはゴム系材料、リン化合物、分子中に水酸
基を有する炭化水素化合物、及び無機充填剤を含有する
耐火性ゴム組成物が提案されている。この様な耐火性組
成物の耐火性は、火災時の熱や炎によってリン化合物が
有機物の脱水触媒として作用し、特に水酸基を有する炭
化水素化合物を脱水し発泡炭化させ、更に無機充填剤が
骨材として作用することにより、強固な発泡炭化層を形
成することによる。この様な組成物から形成される発泡
炭化層の断熱・耐火性は、発泡・膨張倍率に大きく依存
している。しかし、ここで例示されている組成物から形
成される炭化層は強固であるものの、発泡・膨張倍率が
不十分であり、また800℃以上に加熱すると灰化した
炭化層(灰化層)が収縮するため、特に高温域で断熱・
耐火性に劣るといった問題があった。また、この組成物
からなる発泡型の耐火性シートは、組成物中に含まれる
リン化合物や分子中に水酸基を有する炭化水素化合物の
発泡炭化層形成能力が、空気中の湿気や水によって著し
く低減するため、長期にわたる使用ができず、耐水性及
び/または耐湿性の面でも問題があった。更にこの耐火
性シート単体を垂直部位や懸垂部位に使用した場合、耐
クリープ性の不足により、加熱時にシート自体及び/又
は発泡炭化層が垂れ落ちるといった問題もあった。
【0004】上記垂れ落ちの問題を改善する手段とし
て、特開2000−6281には、ゴム物質、リン化合
物、熱膨張性黒煙、及び無機充填剤からなる発泡型耐火
性ゴム組成物シートの片面に織布又は不織布を積層した
耐火性強化シートの製造方法が提案されている。この耐
火性強化シートでは、室温から120℃までの温度域で
積層した耐火性ゴム組成物シートが垂れ落ちることはな
かったが、120℃を超える温度域ではシート自体及び
/又は発泡炭化層が垂れ落ちてしまうという問題が改善
されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の従来技術の課題に鑑み、成形加工性に優れ、加熱によ
り膨張、発泡した耐火・断熱性に優れた炭化層を形成
し、また800℃以上、特に1000℃という高温に曝
された時にも灰化した炭化層(灰化層)が収縮せず形状
を保持することにより可燃物を防火する、耐水性及び/
又は耐湿性に優れた防火性組成物を提供することにあ
り、かつ、柔軟性、施工性に優れた防火性シート状成形
体、及び、垂直及び懸垂部位に使用した場合に室温から
1000℃という広範囲の温度域で垂れ落ちの改善され
た防火性シート積層体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は
(A)熱可塑性樹脂、(B)リン化合物、(C)多官能
アルコール、(D)金属酸化物を含有してなる発泡型防
火性組成物であり、前記組成物に、更に(E)可塑剤を
含有することができ、更に(F)アミノ基含有化合物を
含有することもできる。
【0007】(A)熱可塑性樹脂としては、熱可塑性エ
ラストマーであるのが好ましく、前記熱可塑性エラスト
マーはブロック共重合体であるのが好ましく、前記ブロ
ック共重合体は、芳香族ビニル系化合物よりなるブロッ
ク及びオレフィン系化合物よりなるブロックからなるも
のがより好ましい。ブロック共重合体中のオレフィン系
化合物よりなるブロックは、イソブチレンを主体とする
ブロックであるのが好ましい。 (B)リン化合物としては被覆リン化合物であるのが好
ましく、特に被覆ポリリン酸塩及び/又は被覆ポリリン
酸アミドであるのが好ましい。 (D)金属酸化物としては、酸化チタンであるのが好ま
しい。 (E)可塑剤としては、ポリαオレフィン及びポリブテ
ンより選択される少なくとも一種であるのが好ましい。
【0008】更に、本発明は、上記発泡型組成物からな
るシート状成形体であり、このシート状成形体の片面に
無機繊維からなる織布又は不織布を積層した発泡型防火
性シート積層体であり、無機系繊維としてはガラス繊維
が好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の発泡型防火性組成物は、
(A)熱可塑性樹脂、(B)リン化合物、(C)多官能
アルコール、(D)金属酸化物を含有してなるが、この
ような発泡型防火性組成物の加熱及び/又は火炎による
発泡炭化機構は不明確な部分はあるものの、化学的に分
解及び/又は反応を伴い、安定で強度の高い断熱性を有
した炭化層を形成できるものである。
【0010】(A)熱可塑性樹脂としては特に限定され
ず、例えば、プラスチック類、ゴム類、及び熱可塑性エ
ラストマー類よりなる群から選択される少なくとも1種
が使用できる。プラスチック類としては、例えば、ポリ
プロピレン及びポリエチレン等のポリオレフィン類、ポ
リスチレン、ABS、MBS、アクリル、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド等が挙
げられる。ゴム類としては、例えば、ポリエーテル、ポ
リブタジエン、天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレン−プロピレンゴム等が挙げられる。
【0011】熱可塑性エラストマー類としては、例え
ば、ポリスチレンブロック等とポリブタジエンやポリイ
ソプレンブロック等からなるブロック共重合体であるス
チレン系、ポリプロピレン等のポリオレフィン成分とエ
チレン−プロピレンゴム等のゴム成分からなるオレフィ
ン系、結晶性及び非結晶性ポリ塩化ビニルからなる塩化
ビニル系、ポリウレタンブロックとポリエーテルブロッ
ク等からなるブロック共重合体であるウレタン系、ポリ
エステルブロックとポリエーテルブロック等からなるブ
ロック共重合体であるポリエステル系、及び、ポリアミ
ドブロックとポリエーテルブロック等からなるブロック
共重合体であるアミド系等が挙げられる。これらの熱可
塑性樹脂はプラスチック類、ゴム類、及び熱可塑性エラ
ストマー類の分類に関わらず、少なくとも1種が使用で
きる。
【0012】上記熱可塑性樹脂のうち、加工性、柔軟
性、及び強度の点で、熱可塑性エラストマーが好まし
く、更にはブロック共重合体が好ましい。ブロック共重
合体としては、特に、芳香族ビニル系化合物よりなるブ
ロック及びオレフィン系化合物よりなるブロックからな
るスチレン系が好ましい。このような熱可塑性エラスト
マー、特にブロック共重合体を用いると、シートが他の
熱可塑性樹脂に比べ柔軟で容易に加工でき、複雑な形状
の被覆も容易である。前記芳香族ビニル系化合物よりな
るブロックとは、芳香族ビニル系化合物が50重量%以
上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重
量%以上を占めるブロックのことをいう。前記オレフィ
ン系化合物よりなるブロックとは、オレフィン系化合物
が50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好
ましくは90重量%以上を占めるブロックのことをい
う。
【0013】上記芳香族ビニル化合物としては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、t−ブチルスチレン、モノクロロスチレ
ン、ジクロロスチレン、メトキシスチレン、インデン等
が挙げられる。上記化合物の中でも物性及び生産性のバ
ランスからスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、インデンが好ましく、その中から2種以上選
んでもよい。
【0014】上記オレフィン系化合物としては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブチレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等の炭素数1〜6 のオレフィン系化
合物が挙げられ、その中から2種以上選んでもよい。更
に上記化合物から得られるオレフィン系化合物よりなる
ブロックの具体例としては、ポリブタジエンブロック、
ポリイソプレンブロック、及びそれらの水添物であるポ
リエチレン・ブチレンブロック、ポリエチレン・プロピ
レンブロック、並びにポリイソブチレンブロックが挙げ
られる。これらのうち、安定で強固な炭化層を形成する
ために必要な3級炭素を多く含み、水蒸気バリアー性が
高く、熱分解時に架橋反応を殆ど伴わないポリイソブチ
レンブロックが特に好ましい。
【0015】ポリイソブチレンブロックとは、イソブチ
レンが50重量%以上、好ましくは70重量%以上、よ
り好ましくは90重量%以上を占めるブロックのことを
いう。
【0016】芳香族ビニル系化合物よりなるブロック及
びオレフィン系化合物よりなるブロックからなるブロッ
ク共重合体の数平均分子量にも特に制限はないが、3
0,000から500,000が好ましく、40,00
0から400,000が特に好まい。数平均分子量が3
0,000未満の場合、機械的な特性等が十分に発現さ
れず、また、500,000を超える場合、成形性等の
低下が大きい。オレフィン系化合物と芳香族ビニル系化
合物との割合に特に制限はないが、物性のバランスか
ら、オレフィン系化合物95〜20重量部と芳香族ビニ
ル系化合物5〜80重量部が好ましく、さらにオレフィ
ン系化合物90〜60重量部と芳香族ビニル系化合物1
0〜40重量部がより好ましい。
【0017】(B)リン化合物としては特に制限はない
が、赤リン;トリフェニルホスフェート、トリクレジル
ホスフェート等のリン酸エステル類;リン酸ナトリウ
ム、リン酸マグネシウム等のリン酸金属塩;リン酸アン
モニウム;リン酸のメラミン等の有機塩基との塩類また
はアミド;ポリリン酸アンモニウム;ポリリン酸のメラ
ミン等の有機塩基との塩類またはアミド、及びこれらの
リン化合物を樹脂等で被覆した被覆リン化合物等よりな
る群から選択される少なくとも1種を使用する。また、
前記ポリリン酸はリン酸が縮合しているものであれば、
特に制限はないが、リン酸の2〜5000量体が好まし
い。前記被覆リン化合物とは、常温で固体であるリン化
合物粒子の周りを樹脂等で覆ったリン化合物のことであ
り、被覆物質としては特に制限はないが、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、有機化合物を使用することができ、
例えば、ポリリン酸アンモニウムをメラミンで被覆した
メラミン被覆ポリリン酸アンモニウム等が挙げられる。
【0018】これらの(B)リン化合物は、加熱環境下
において、有機物の脱水及び/又は炭化触媒として作用
するほか、自らも不燃性の無機質リン酸被膜を形成する
働きをもつものである。上記リン化合物のうち、マトリ
クス樹脂である(A)熱可塑性樹脂への分散性、耐水性
の観点から被覆リン化合物が好ましい。
【0019】(B)リン化合物のうち、被覆されていな
いリン化合物としては、リン酸またはポリリン酸の塩、
リン酸またはポリリン酸アミドが好ましい。一方、被覆
リン化合物としては特に制限は無いが、例えば赤リン、
リン酸またはポリリン酸の塩、リン酸またはポリリン酸
アミド等の常温で固体であるリン化合物の被覆体が挙げ
られる。前記被覆リン化合物のうち取り扱い易さの点
で、リン酸またはポリリン酸の塩、リン酸またはポリリ
ン酸アミドの被覆体が好ましい。
【0020】被覆の有無に関わらず、リン酸またはポリ
リン酸の塩としては、リン酸またはポリリン酸のアンモ
ニアまたは有機塩基との塩が好ましく、特にポリリン酸
アンモニウムまたはその誘導体が更に好ましい。また、
前記塩を形成するアミン化合物としては、メチルアミ
ン、エチルアミン及びメラミン等が挙げられるが、特に
ポリリン酸のメラミン塩が好ましい。また被覆の有無に
関わらず、リン酸またはポリリン酸アミドとしては、特
にリン酸またはポリリン酸メラミンアミドが好ましい。
リン酸またはポリリン酸アンモニウムまたはアミンとの
塩やアミドは加熱により分解温度に達すると、脱アンモ
ニア等脱アミンによりリン酸及び縮合リン酸を生じる。
この酸が有機物の脱水触媒として作用し、有機物を炭化
させる結果、炭化層の形成につながる。また、この際発
生するアンモニアガス及び窒素ガス等は、発泡剤として
作用し、組成物全体を膨張させることになり、また酸素
濃度を減少し燃焼を抑えることになる。本発明に使用す
るリン化合物は、リン含有量10重量%以上、窒素含有
量9重量%以上のものが適している。
【0021】このようなリン酸またはポリリン酸アンモ
ニウムまたはアミンとの塩やアミドとしては、特に制限
はないが、例えば、ポリリン酸アンモニウムからなる住
友化学工業株式会社製の不溶化高分子リン化合物(商品
名「スミセーフPM」)が挙げられ、また、リン酸また
はポリリン酸アンモニウムまたはアミンとの塩やアミド
を被覆したものとしては、特に制限はないが、例えば、
チッソ株式会社製の被覆ポリリン酸アンモニウム(商品
名「テラージュC80」)等が挙げられる。
【0022】(B)リン化合物の配合量は、特に限定さ
れるわけではないが、(A)熱可塑性樹脂100重量部
に対して、10〜120重量部配合するのが好ましい。
リン化合物の配合量がこの範囲を下回ると、組成物全体
を効果的に炭化、発泡させることが期待できなくなる。
一方、リン化合物の配合量がこの範囲を上回ると、配合
物の粘度が高くなり成形性が低下することから好ましく
ない。
【0023】(C)多官能アルコールは、(B)リン化
合物により脱水され炭化膜を形成するものである。加熱
により炭化する分解温度が180℃以上、好ましくは2
20℃以上のものが使用できる。このような多官能アル
コールとしては、モノ、ジ、トリペンタエリスリトール
等の多価アルコールや、でんぷんやセルロース等の多糖
類、グルコース、フルクトース等の少糖類等が例示さ
れ、特に制限はないが、発泡特性の点で、特にモノ、
ジ、トリペンタエリスリトールが好ましい。また、これ
らは単独で使用するほか、2種以上併用してもよい。
【0024】(C)多官能アルコール類の配合量は、特
に限定されるわけではないが、熱可塑性樹脂(A)10
0重量部に対して5〜90重量部であることが好まし
い。(C)の多官能アルコール成分の配合量がこの範囲
を下回ると膨張が不十分となり、逆に、(C)多官能ア
ルコール成分の配合量がこの範囲を上回ると発泡炭化膜
の形成が不十分となり、またブリードアウトし易くなる
ため成形性に問題が生じる。
【0025】(B)リン化合物と(C)多官能アルコー
ルから形成される炭化層は、約600℃でそのほとんど
が分解し、ガス化してしまうため、(A)熱可塑性樹
脂、(B)リン化合物、及び(C)多官能アルコールか
らなる組成物では、600℃以上で耐火性能を発揮する
炭化層を形成することは困難である。そこで、600℃
以上でも耐火性能を維持するために、本発明発泡型耐火
性組成物においては、1000℃という高温域でも灰化
層として残存する(D)金属酸化物が必須である。
【0026】(D)金属酸化物としては特に制限はなく
従来公知のものを使用することができるが、例えば、酸
化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素
(シリカ)、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化
鉄、酸化銅、酸化鉛、酸化スズよりなる群から選択され
る少なくとも1種を使用する。前記金属酸化物として
は、発泡倍率、灰化層強度の観点から酸化チタンが特に
好ましい。
【0027】(D)金属酸化物の配合量は、(A)熱可
塑性樹脂100重量部に対し、20〜200重量部であ
ることが好ましい。(D)金属酸化物の配合量が200
重量部を越えると、炭化層の発泡倍率が低下し高い耐火
性能が発揮されず、また組成物の柔軟性が低下するため
好ましくない。また20重量部未満では、600℃以上
において灰化したときに、その灰化層の密度が疎となり
貫通部が生じるため、断熱層としての寄与が低下すると
いった問題が生じやすくなる。
【0028】この様な酸化チタンとしては特に制限はな
いが、例えば、石原産業株式会社製のルチル型酸化チタ
ン(商品名「タイペークR−820」)、同社製のアナ
タース型酸化チタン(商品名「タイペークA−22
0」)等が挙げられる。
【0029】本発明の発泡型防火性組成物は、(A)熱
可塑性樹脂、(B)リン化合物、(C)多官能アルコー
ル、(D)金属酸化物を含有してなるが、さらに(E)
可塑剤を含有する組成物が好ましい。(E)可塑剤を含
有させることにより、(A)熱可塑性樹脂以外の必須成
分である(B)リン化合物、(C)多官能アルコール、
(D)金属酸化物をより多量に含有させることができ、
より耐火性能に優れた発泡型防火性組成物を得ることが
できる。さらに、(E)可塑剤は、組成物の粘度を適度
に下げ破泡等を防ぐため高発泡倍率をもたらし、また、
炭化層の形状保持性(強度)が湿気や水によって低下す
ることを防ぐ役割も合わせ持っている。
【0030】(E)可塑剤としては特に限定されず、一
般的なものを用いることが出来るが、(A)熱可塑性樹
脂と相溶性が良いものが好ましい。例えば、ポリブテ
ン、水添ポリブテン、液状ポリブタジエン、水添液状ポ
リブタジエン、ポリαオレフィン類、パラフィン系オイ
ル、ナフテン系オイル、α−メチルスチレンオリゴマ
ー、アタクチックポリプロピレン等よりなる群から選択
される少なくとも一種が使用される。前記可塑剤のう
ち、発泡炭化を阻害しないポリαオレフィン及びポリブ
テンより選択される少なくとも一種が好ましい。
【0031】(E)可塑剤の配合量は、(A)熱可塑性
樹脂100重量部に対し、1〜100重量部であること
が好ましい。(E)可塑剤の配合量が100重量部を越
えるとブリードアウトが発生しやすく、成形性に問題が
生じ、また組成物の粘度が下がり過ぎるために、加熱ま
たは火炎により組成物が流れ出し、炭化層の発泡倍率が
低下するといった問題が生じやすくなる。
【0032】さらに、本発明の発泡型防火性組成物に
は、上記成分以外に、さらなる添加成分として(F)ア
ミノ基含有化合物を使用してもよい。(F)アミノ基含
有化合物は、膨張剤として作用し、加熱による分解に伴
い、窒素やアンモニア等の不燃性ガスを発生し、組成物
全体を適度の大きさに膨張させるものである。具体的に
はジシアンジアミド、メラミン、グアナミン、グアニジ
ン、尿素、アゾジカルボンアミンやメラミン樹脂、グア
ナミン樹脂、尿素樹脂等のアミノ樹脂等が例示される
が、これに限定されるものではない。また、これらは単
独で使用するほか、2種以上併用してもよい。
【0033】このアミノ基含有化合物の配合量は、特に
限定されるわけではないが、(A)熱可塑性樹脂100
重量部に対して0.1〜20重量部であることが好まし
い。アミノ基含有化合物の配合量がこの範囲を上回る
と、形成される発泡炭化膜の強度が不十分となるので好
ましくない。
【0034】本発明の発泡型防火性組成物には、(A)
熱可塑性樹脂、(B)リン化合物、(C)多官能アルコ
ール、(D)金属酸化物以外に、(E)可塑剤や、
(F)アミノ基含有化合物、さらには、各用途に合わせ
た要求特性に応じて、発泡助剤、補強剤、滑剤のほか、
ヒンダードフェノール系やヒンダードアミン系の酸化防
止剤や紫外線吸収剤、光安定剤、顔料等を適宜配合する
ことができる。
【0035】発泡助剤としては、アゾジカルボンアミド
や炭酸水素ナトリウム−クエン酸等の化学発泡剤、膨張
性黒煙や未膨張バーミキュライト等の無機系発泡粒子な
どが挙げられる。
【0036】本発明の発泡型防火性組成物の最も好まし
い組成物としては、(A)熱可塑性樹脂100重量部に
対し、(B)リン化合物10〜120重量部、(C)多
官能アルコール5〜90重量部、(D)金属酸化物20
〜200重量部である。さらに(E)可塑剤を含有して
なる場合は、熱可塑性樹脂(A)100重量部に対し、
(E)可塑剤1〜100重量部添加することが好まし
く、(A)熱可塑性樹脂と(E)可塑剤の合計100重
量部に対し、(B)リン化合物10〜120重量部、
(C)多官能アルコール5〜90重量部、(D)金属酸
化物20〜200重量部であるのが好ましい。
【0037】本発明の発泡型防火性組成物の調製法には
特に制限はなく、例えば、上記各成分を配合し、ミキサ
ーやロール、ニーダーや押出機等を用いて常温または加
熱下において混練したり、適量の溶剤に成分を溶解させ
た後混合するなど、通常の方法を採用することができ
る。得られた発泡型防火性組成物は、射出成形、押出成
形、熱プレス成形、カレンダー成形等通常熱可塑性樹脂
で用いられる成型法により発泡型防火性シート状成形体
にすることができる。
【0038】上記発泡型防火性シート状成形体の厚みに
は特に制限はないが、0.2〜15mmであるのが好ま
しい。厚みが0.2mm未満では発泡炭化層及び/又は
灰化層を形成しても十分な断熱性を発現せず、15mm
を超えるとシート重量が重くなり取り扱い性、施工性が
悪くなる。
【0039】本発明の発泡型防火性シート積層体は、上
記発泡型防火性シート状成形体の片面に無機繊維からな
る織布又は不織布を積層することによって得られる。上
記織布又は不織布に使用される無機繊維としては特に制
限はないが、例えば、ガラス繊維、セラッミク繊維、ロ
ックウール、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維
等よりなる群から選択される少なくとも1種を使用する
ことができる。特に、高温域で分解せず、取り扱い易さ
の点でガラス繊維が好ましい。
【0040】上記織布の繊維の打ち込み本数には特に制
限はないが、縦、横それぞれに10〜80本/25mm
が好ましい。打ち込み本数が前記範囲を下回るとシート
の垂れ落ちが起こり易くなり、前記範囲を上回るとシー
ト積層体の柔軟性が劣り折り曲げ等の加工に不具合が生
じる。上記織布の質量には特に制限はないが、1〜70
0g/m2が好ましい。織布の質量が前記範囲を上回る
とシート積層体の重量が増し、取り扱い性、施工性が悪
くなる。
【0041】上記織布の織り方には特に制限はないが、
平織、あや織、朱子織、からみ織、及び模しゃ織等より
なる群から選択される少なくとも1種を使用することが
できるが、特に、取り扱い性、施工性、柔軟性が高く、
更に強度とのバランスが良い平織又はあや織が好まし
い。
【0042】上記不織布の目付には特に制限はないが、
目付量1〜700g/m2が好ましい。不織布の目付量
が前記範囲を上回るとシート積層体の重量が増し、取り
扱い性、施工性が悪くなる。
【0043】上記織布又は不織布の厚さには特に制限は
ないが、0.03〜10mmが好ましい。織布又は不織
布の厚さが前記範囲を上回るとシート積層体の柔軟性が
劣り折り曲げ等の加工に不具合が生じる。上記織布又は
不織布のほつれ又はよれを防ぐためにバインダーや目処
め処理を施すことが好ましい。上記バインダーや目処め
処理とは、フェノール樹脂やポリエステル樹脂等の樹脂
や糊等の単体又は溶液を織布又は不織布に塗布、担持、
プリプレグ、及び浸漬等の処理を施すことによって、繊
維と繊維の絡み合い部分や重なり合い部分を強固にする
ことである。
【0044】上記織布又は不織布、及びそれらに用いる
無機繊維の表面は各種処理を施したり、無処理のまま使
用する。上記表面処理を施す場合、特に制限はないが、
アミノシラン等の各種シラン処理、クロム処理等を施す
ことが好ましい。上記表面処理を施すことによって、熱
可塑性樹脂組成物からなる発泡型防火性組成物及びシー
ト状成形体との接着がより強固となる。
【0045】上記織布又は不織布と発泡型防火性シート
状成形体との積層方法には特に制限はないが、織布又は
不織布とシート状成形体とを重ね合わせ熱プレスするこ
とによって熱融着する方法;カレンダー成形によってシ
ート状成形体を成形すると同時に圧延ロールにて織布又
は不織布を圧着(熱融着)する方法;織布又は織布の片
面に接着・粘着層を設けシート状成形体とプレス又はロ
ールにて接着・粘着する方法;シート状成形体の片面に
接着・粘着層を設け織布又は織布とプレス又はロールに
て接着・粘着する方法が好ましい。
【0046】本発明の発泡型防火性組成物、シート状成
形体、及びシート積層体の好ましい製造方法としては、
以下の例が挙げられる。まず、各添加成分(A)〜
(F)をバンバリーミキサーや加圧ニーダー等のバッチ
式混練機器にて混練し発泡型防火性組成物を得る。得ら
れた発泡型防火性組成物を、ヘッド部分(吐出部分)に
圧延ロールを設置した押出機にて圧延シート状成形体と
すると同時に、圧延ロール部分で織布又は不織布を圧着
することによってシート積層体を得る。
【0047】本発明の発泡型防火性組成物、シート状成
形体、及びシート積層体の用途は特に制限はないが、例
えば建築用としては、壁、柱、梁、扉、可燃物等に張り
付けまたは積層し、火炎にさらされた際に断熱性の発泡
炭化層を形成して、対象物を防火、耐火する目的で使用
することができる。また、耐火金庫、家電ハウジング、
自動車内装材等の耐火性を求められている部分に用い、
耐火性能を発現する目的で使用できる。
【0048】本発明の発泡型防火性組成物、シート状成
形体及びシート積層体を耐火・防火の被覆対象物の表面
に固定する方法には特に制限はないが、長期にわたる使
用の観点から熱硬化性樹脂等からなる接着剤で対象物に
接着する方法、対象物に熱融着させて固定する方法、及
びネジ、ボルト、ビス等で物理的に対象物に固定する方
法の少なくとも1方法で固定することが好ましい。上記
発泡型防火性シート積層体を耐火・防火の被覆対象物の
表面に固定する方法に関しては、特に、ネジ、ボルト、
ビス等で物理的に固定する方法が好ましく、更に熱硬化
性樹脂からなる接着剤で対象物に接着する方法、及び対
象物に熱融着させて固定する方法の少なくとも1方法を
併用することもできる。
【0049】本発明の発泡型防火性シート積層体の使用
方法には特に制限はないが、無機繊維からなる織布又は
不織布側の面を耐火・防火の被覆対象物に接する面に位
置するように使用する方法、発泡型防火性シート面を対
象物に接する面に位置するように使用する方法のいずれ
かを採用できる。特に、発泡体の形成を妨げない点で、
後者である、発泡型防火性シート面を対象物接する面に
位置するように使用する方法が好ましい。
【0050】
【実施例】以下に、実施例に基づき本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるも
のではない。尚、実施例に先立ち各種測定法、評価法に
ついて説明する。
【0051】(発泡倍率)20×20×2mmの発泡型
防火性シート状成形品を、坩堝底面上にて坩堝下部から
のガスバーナーにより、坩堝下面の3分後の到達温度が
約600℃となるような炎で3分間加熱し、加熱発泡後
の炭化したシートの厚み/加熱発泡前の厚みの比として
求めた。
【0052】(耐水性)20×20×2mmの発泡型防
火性シート状成形品を、50℃の温水に2週間浸漬した
後、その発泡状態を、上記発泡倍率試験と同様な方法で
加熱し発泡倍率を測定し、(浸漬後の発泡倍率/浸漬前
の発泡倍率)×100として求め、70%以上を○、5
0%未満を×とした。
【0053】(灰化性1:灰化層の収縮)25×25×
2mmの発泡型防火性シート状成形品を、表1に従い電
気炉にて2時間加熱し、加熱中所定時間ごとにシート状
態を観察した。加熱中に発泡したシート(炭化層及び/
又は灰化層)が収縮しなかったものを○とし、加熱中、
発泡したシート(炭化層及び/又は灰化層)が収縮した
ものを×とした。
【0054】(灰化性2:灰化層の形状)25×25×
2mmの発泡型防火性シート状成形品を、表1に従い電
気炉にて2時間加熱した後のシート(灰化層)状態を観
察し、貫通部が無くヒビや割れが生じなかったものを○
とし、貫通部、ヒビや割れが見受けられたものを×とし
た。
【0055】(熱変形性)2mm厚のシート状成型品の
片面に織布又は不織布を積層した100×100mmの
発泡型防火性シート積層体を、0.8mm厚の鋼板に8
0mm間隔で四隅を直径4mmのボルトで、織布又は不
織布が鋼板側に位置するように固定した。更に鋼板の発
泡型防火性シート積層体との反対面に、25mm厚セラ
ミックスブランケットを積層した。シート積層体、鋼
板、及びセラミックスブランケットを重ね合わせた上記
サンプルを垂直に設置し、発泡型防火性シート側から表
1に従い電気炉にて2時間加熱した。2時間加熱後に発
泡した炭化層又は灰化層、及び/又はシート状成形体が
垂れ落ちなかったものを○、発泡した炭化層又は灰化
層、シート状成形体、及び織布又は不織布を含んだシー
ト積層体のいずれかが垂れ落ちていたものを×とした。
【0056】上記垂れ落ちとは、シート積層体及び織布
又は不織布からなるサンプルが、2時間加熱後に2つ以
上に分断されている状態のことであり、発泡した炭化層
又は灰化層、シート状成形体、及び織布又は不織布を含
んだシート積層体のいずれかが脱落したことを意味す
る。
【0057】(鋼板裏面温度)2mm厚のシート状成型
品の片面に織布又は不織布を積層した100×100m
mの発泡型防火性シート積層体を、0.8mm厚の鋼板
に80mm間隔で四隅を直径4mmのボルトで、織布又
は不織布が鋼板側に位置するように固定した。更に鋼板
の発泡型防火性シート積層体との反対面に、25mm厚
セラミックスブランケットを積層した。シート積層体、
鋼板、及びセラミックスブランケットを重ね合わせた上
記サンプルを垂直に設置し、発泡型防火性シート側から
表1に従い電気炉にて2時間加熱した。加熱2時間後の
セラミックスブランケットで覆われた鋼板面の温度を測
定し、得られた温度を鋼板裏面温度とした。
【0058】
【表1】
【0059】(製造例1)[スチレン−イソブチレン−
スチレンブロック共重合体(SIBS)の製造] 2Lのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置換した
後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラーシー
ブスで乾燥したもの)456.1mL及び塩化ブチル
(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)656.5m
Lを加え、重合容器を−70℃のドライアイス/メタノ
ールバス中につけて冷却した後、イソブチレンモノマー
232mL(2871mmol)が入っている三方コッ
ク付耐圧ガラス製液化採取管にテフロン(登録商標)製
の送液チューブを接続し、重合容器内にイソブチレンモ
ノマーを窒素圧により送液した。p− ジクミルクロラ
イド0.647g(2.8mmol)及びN,N−ジメ
チルアセトアミド1.22g(14mmol)を加え
た。次にさらに四塩化チタン8.67mL(79.1m
mol)を加えて重合を開始した。重合開始から1.5
時間同じ温度で撹拌を行った後、重合溶液からサンプリ
ング用として重合溶液約1mLを抜き取った。続いて、
あらかじめ−70℃に冷却しておいたスチレンモノマー
77.9g(748mmol)、n−ヘキサン23.9
mLおよび塩化ブチル34.3mLの混合溶液を重合容
器内に添加した。該混合溶液を添加してから45分後
に、約40mLのメタノールを加えて反応を終了させ
た。
【0060】反応溶液から溶剤等を留去した後、トルエ
ンに溶解し2回水洗を行った。さらにトルエン溶液を多
量のメタノールに加えて重合体を沈殿させ、得られた重
合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的の
ブロック共重合体を得た。ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子
量を測定した。スチレン添加前のイソブチレン重合体の
Mnが50,000、Mw/Mnは1.40であり、ス
チレン重合後のブロック共重合体のMnが67,00
0、Mw/Mnが1.50であるブロック共重合体が得
られた。
【0061】(実施例1)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)40重量部、ポリリン酸アン
モニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)50
重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトール
(三菱ガス化学社製)20重量部、アミノ基含有化合物
としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、金属酸
化物として酸化チタン(石原産業社製:タイペークR−
820)50部を150℃においてラボプラストミルで
溶融混練した後、150℃で2mm厚にプレス成形し
た。得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化性を
評価した。結果を表2に示す。
【0062】(実施例2)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)20重量部、ポリリン酸アン
モニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)75
重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトール
(三菱ガス化学社製)50重量部、アミノ基含有化合物
としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、金属酸
化物として酸化チタン(石原産業社製:タイペークR−
820)75部を150℃においてラボプラストミルで
溶融混練した後、150℃で2mm厚にプレス成形し
た。得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化性を
評価した。結果を表2に示す。
【0063】(実施例3)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)20重量部、被覆ポリリン酸
アンモニウムとしてテラージュC−80 (チッソ社
製)75重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリ
トール(三菱ガス化学社製)50重量部、アミノ基含有
化合物としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、
金属酸化物として酸化チタン(石原産業社製:タイペー
クR−820)75部を150℃においてラボプラスト
ミルで溶融混練した後、150℃で2mm厚にプレス成
形した。得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化
性を評価した。結果を表2に示す。
【0064】(実施例4)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)40重量部、被覆ポリリン酸
アンモニウムとしてテラージュC−80 (チッソ社
製)75重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリ
トール(三菱ガス化学社製)50重量部、アミノ基含有
化合物としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、
金属酸化物として酸化チタン(石原産業社製:タイペー
クR−820)100部を150℃においてラボプラス
トミルで溶融混練した後、150℃で2mm厚にプレス
成形した。得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰
化性を評価した。結果を表2に示す。
【0065】(実施例5)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)40重量部、ポリリン酸アン
モニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)50
重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトール
(三菱ガス化学社製)20重量部、金属酸化物として酸
化チタン(石原産業社製:タイペークR−820)50
部を150℃においてラボプラストミルで溶融混練した
後、150℃で2mm厚にプレス成形した。得られた成
型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化性を評価した。結果
を表2に示す。
【0066】(実施例6)製造例で得られたSIBS1
00重量部、ポリリン酸アンモニウムとしてスミセーフ
PM (住友化学社製)30重量部、多価アルコールと
してペンタエリスリトール(三菱ガス化学社製)15重
量部、金属酸化物として酸化チタン(石原産業社製:タ
イペークR−820)30部を150℃においてラボプ
ラストミルで溶融混練した後、150℃で2mm厚にプ
レス成形した。得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及
び灰化性を評価した。結果を表2に示す。
【0067】(実施例7)スチレン−エチレン・プロピ
レン−スチレンブロック共重合体(SEPS: クラレ
社製セプトン2007)100重量部、可塑剤としてポ
リブテン(出光石油化学社製:ポリブテン300H)2
0重量部、ポリリン酸アンモニウムとしてスミセーフP
M (住友化学社製)50重量部、多価アルコールとし
てペンタエリスリトール(三菱ガス化学社製)20重量
部、アミノ基含有化合物としてメラミン(日産化学社
製)7.5重量部、金属酸化物として酸化チタン(石原
産業社製:タイペークR−820)50部を150℃に
おいてラボプラストミルで溶融混練した後、150℃で
2mm厚にプレス成形した。得られた成型品の発泡倍
率、耐水性、及び灰化性を評価した。結果を表2に示
す。
【0068】(比較例1)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)40重量部、ポリリン酸アン
モニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)50
重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトール
(三菱ガス化学社製)20重量部、アミノ基含有化合物
としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部を150
℃においてラボプラストミルで溶融混練した後、150
℃で2mm厚にプレス成形した。得られた成型品の発泡
倍率、耐水性、及び灰化性を評価した。結果を表2に示
す。このシートは電気炉にて加熱中、発泡したものの後
に収縮が起こり、2時間後には灰化層として残存したも
のは無かった。
【0069】(比較例2)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)40重量部、ポリリン酸アン
モニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)50
重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトール
(三菱ガス化学社製)20重量部、アミノ基含有化合物
としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、無機充
填剤として炭酸カルシウム(白石工業社製:BF−30
0 )50部を150℃においてラボプラストミルで溶
融混練した後、150℃で2mm厚にプレス成形した。
得られた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化性を評価
した。結果を表2に示す。このシートは電気炉にて加熱
中、発泡したものの後に収縮が起こった。2時間加熱し
た後には、灰化成分は残存していたが、形状を保持した
ものではなかった。
【0070】(比較例3)クロロプレンゴム(東ソー社
製:スカイプレンB−11)100重量部、ポリリン酸
アンモニウムとしてスミセーフPM (住友化学社製)
75重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリトー
ル(三菱ガス化学社製)50重量部、無機充填剤として
炭酸カルシウム(白石工業社製:BF−300 )10
0重量部を150℃においてラボプラストミルで溶融混
練した後、150℃で2mm厚にプレス成形した。得ら
れた成型品の発泡倍率、耐水性、及び灰化性を評価し
た。結果を表2に示す。このシートは電気炉にて加熱中
発泡したものの後に収縮が起こったが、2時間加熱した
後には貫通部が無くヒビや割れが生じなかった。
【0071】
【表2】
【0072】金属酸化物を使用した実施例1〜7では、
発泡倍率は高く、灰化層に縮みやひび割れ等が見られず
発泡体内部の気泡が細かく、1000℃以上にもなる高
温域でも耐火性に優れていることが確認できた。
【0073】一方、金属酸化物を配合していない比較例
1では、高発泡倍率を示し高耐水性の組成物を得ること
ができたが、高温下に曝した場合に灰化層として断熱層
が残らず、高温域での耐火性に問題があった。また、炭
酸カルシウムを使用した比較例2及び3では発泡倍率が
低く、電気炉加熱中に発泡したシート(炭化及び/又は
灰化層)が収縮し高温域で耐火性が劣り、耐水性にも劣
った。炭酸カルシウム含有量の多い比較例3では2時間
加熱後の灰化層にヒビや割れはなかったが、発泡体内部
の気泡が大きく脆いものであった。
【0074】(実施例8)製造例で得られたSIBS1
00重量部、可塑剤としてポリブテン(出光石油化学社
製:ポリブテン300H)20重量部、被覆ポリリン酸
アンモニウムとしてテラージュC−80 (チッソ社
製)75重量部、多価アルコールとしてペンタエリスリ
トール(三菱ガス化学社製)50重量部、アミノ基含有
化合物としてメラミン(日産化学社製)7.5重量部、
金属酸化物として酸化チタン(石原産業社製:タイペー
クR−820)75部をバンバリーミキサーで溶融混練
し、発泡型防火性組成物を得た。得られた発泡型防火性
組成物を、ヘッド部分(吐出部分)に圧延ロールを設置
した押出機にて圧延シート状成形体とすると同時に、圧
延ロール部分でガラス繊維からなる織布を圧着すること
によって2mm厚シート積層体を得た。 得られたシー
ト積層体の熱変形性及び鋼板裏面温度を評価した。結果
を表2に示す。
【0075】上記織布は、打ち込み本数が縦42本/2
5mm及び横32本/25mm、質量が195g/
2、厚さが0.18mmである糊によって目処めを施
した平織を用いた。得られたシート積層体の熱変形性を
評価した。結果を表3に示す。
【0076】(実施例9)実施例8で得られた発泡型防
火性組成物を、実施例8に示した方法と同一な方法で、
目付量が450g/m2、厚さが0.45mmであり、
バインダーとしてポリエステル樹脂を使用したガラス繊
維からなる不織布を積層した2mm厚シート積層体を得
た。 得られたシート積層体の熱変形性及び鋼板裏面温
度を評価した。結果を表3に示す。
【0077】(実施例10)実施例8で得られた発泡型
防火性組成物を、実施例8に示した方法と同一な方法
で、打ち込み本数が縦22.5本/25mm及び横2
2.5本/25mm、質量が119g/m2、厚さが
0.15mmであるエポキシ樹脂によって目処めを施し
た平織の炭素繊維からなる織布を積層した2mm厚シー
ト積層体を得た。 得られたシート積層体の熱変形性及
び鋼板裏面温度を評価した。結果を表3に示す。
【0078】(実施例11)スチレン−エチレン・プロ
ピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS: クラ
レ社製セプトン2007)100重量部、可塑剤として
ポリブテン(出光石油化学社製:ポリブテン300H)
20重量部、被覆ポリリン酸アンモニウムとしてテラー
ジュC−80 (チッソ社製)75重量部、多価アルコ
ールとしてペンタエリスリトール(三菱ガス化学社製)
50重量部、アミノ基含有化合物としてメラミン(日産
化学社製)7.5重量部、金属酸化物として酸化チタン
(石原産業社製:タイペークR−820)75部を15
0℃においてラボプラストミルで溶融混練した後、15
0℃で2mm厚にプレス成形し、シート状成形体を得
た。上記シート状成形体の片面にガラス繊維からなる織
布を積層した2mm厚シート積層体を、150℃での熱
プレスによって得た。
【0079】上記織布は、実施例8で用いたものと同じ
である、打ち込み本数が縦42本/25mm及び横32
本/25mm、質量が195g/m2、厚さが0.18
mmである糊によって目処めを施した平織を用いた。得
られたシート積層体の熱変形性及び鋼板裏面温度を評価
した。結果を表3に示す。
【0080】(実施例12)実施例8で得られた発泡型
防火性組成物を、実施例8に示した方法と同一な方法
で、打ち込み本数が35本/25mm及び横35本/2
5mm、質量が150g/m2、厚さが0.35mmで
あるポリエステル繊維からなる平織の織布を積層した2
mm厚シート積層体を得た。 得られたシート積層体の
熱変形性及び鋼板裏面温度を評価した。結果を表3に示
す。
【0081】(比較例4)ブチルゴム(日本合成ゴム社
製:ブチル065)50重量部、ポリブテン(出光石油
化学社製:ポリブテン100R)42重量部、水添石油
樹脂(トーネックス社製:エスコレッツ5320)8重
量部、被覆ポリリン酸アンモニウムとしてテラージュC
−60 (チッソ社製)100重量部、熱膨張性黒煙
(東ソー社製:GREP−PG)30重量部、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工社製:ハイジライトH−31)5
0重量部、炭酸カルシウム(白石工業社製:BF−30
0 )100重量部、ポリエステル繊維8重量%を13
0℃においてラボプラストミルで溶融混練した後、13
0℃で2mm厚にプレス成形し、シート状成形体を得
た。上記シート状成形体の片面に、比較例4で用いたポ
リエステル繊維からなる織布を積層した2mm厚シート
積層体を、130℃での熱プレスによって得た。得られ
たシート積層体の熱変形性及び鋼板裏面温度を評価し
た。結果を表3に示す。2時間加熱後、灰化層の脱落が
観察された。
【0082】(比較例5)比較例4で得られた発泡型防
火性組成物を、比較例4に示した方法と同一な方法で、
打ち込み本数が縦42本/25mm及び横32本/25
mm、質量が195g/m2、厚さが0.18mmであ
る糊によって目処めを施した平織のガラス繊維からなる
織布を積層した2mm厚シート積層体を得た。 得られ
たシート積層体の熱変形性及び鋼板裏面温度を評価し
た。結果を表3に示す。2時間加熱後、灰化層の脱落が
観察された。
【0083】
【表3】
【0084】金属酸化物を使用した発泡型防火性組成物
からなるシート状成形体と無機繊維からなる織布又は不
織布を積層した実施例8〜11では、垂直面に設置した
時に、2時間加熱後に発泡した炭化層又は灰化層、及び
/又はシート状成形体の垂れ落ちが観測されず、室温か
ら1000℃以上にもなる広範囲の温度域でも火炎や熱
を遮断しうることが確認できた。
【0085】金属酸化物を使用した発泡型防火性組成物
からなるシート状成形体とポリエステル繊維からなる織
布を積層した実施例12では、無機繊維からなる織布又
は不織布を積層した実施例8〜10に比して若干鋼板裏
面温度が高かった。これは、実施例12でも垂れ落ちは
観測されなかったが、ポリエステル繊維からなる織布が
溶融及び炭化したため灰化層が鉛直方向に若干垂れ下が
ったことに依ると考えられる。
【0086】一方、膨張性黒煙を発泡炭化成分とする発
泡型防火性組成物からなるシート状成形体とポリエステ
ル繊維から織布を積層した比較例4では、ポリエステル
繊維が加熱のため溶融及び炭化し、更には裂け、灰化層
が鋼板から脱落していた。また、膨張性黒煙を発泡炭化
成分とする発泡型防火性組成物からなるシート状成形体
とガラス繊維からなる織布を積層した比較例5では、ガ
ラス繊維からなる織布に裂けや垂れは観察されなかった
が、灰化層が脆く崩れ落ちていた。
【0087】
【発明の効果】本発明の発泡型防火性組成物は、熱可塑
性樹脂にリン化合物、多官能アルコール、及び金属酸化
物を添加することにより、加熱及び/又は火炎により膨
張、発泡した耐火・断熱性の高い炭化(灰化)層を形成
し、特に高温域での耐火性に優れ、伸縮性及び強度の高
い大面積のシート成形も容易となるものであり、更に耐
湿及び耐水性に優れているため長期にわたる使用が可能
であり、定期的な張り替え等の必要が無くなるものであ
る。更に、本発明の発泡型防火性シート状成形体は、上
記組成物特性に加え柔軟性、施工性に優れている。本発
明の無機繊維からなる織布又は不織布を積層した発泡型
防火性シート積層体は、室温から1000℃という広範
囲の温度域で垂れ落ち改善されたものである。このよう
な発泡型防火性組成物、発泡型防火性シート状成形体、
及び発泡型防火性シート積層体は、一般建築物において
防火・耐火性能が要求される場所に広範囲に適用可能と
なる優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/05 C08K 5/05 5/49 5/49 C08L 53/00 C08L 53/00 //(C08L 101/00 23:02 23:02) Fターム(参考) 4F071 AA02 AA14 AA14X AA21 AA21X AA22X AA75 AB18 AB25 AC05 AC15 AF47 AH03 AH11 BA09 BB04 BB06 BC01 BC02 4F100 AA00A AA17B AA21B AA33B AG00A AH02B AH03B AH08B AK01B AK03B AK08B AK09B AK11B AK35B AL02B AL09B BA02 BA07 BA10B CA04B DG01A DG12A DG15A GB07 GB08 JB07 JJ07 JK13 JL01 4J002 AA011 AC011 AC031 AC032 AC091 AC112 AE052 BB002 BB031 BB121 BB132 BB151 BB172 BB181 BC031 BD041 BG001 BN151 BP001 BP011 BP021 CF001 CF101 CH021 CK021 CL001 CL071 DA056 DE018 DE078 DE088 DE098 DE108 DE118 DE138 DE148 DE158 DH046 DH056 DJ018 EC007 EC037 EC047 EC057 EN009 EQ019 ER029 ET009 ET019 EU139 EU189 EW006 EW046 FB076 FB086 FD03 FD32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂、(B)リン化合物、
    (C)多官能アルコール、及び(D)金属酸化物を含有
    してなる発泡型防火性組成物。
  2. 【請求項2】更に(E)可塑剤を含有する請求項1記載
    の発泡型防火性組成物。
  3. 【請求項3】更に(F)アミノ基含有化合物を含有する
    請求項1又は2に記載の発泡型防火性組成物。
  4. 【請求項4】(A)熱可塑性樹脂が熱可塑性エラストマ
    ーである請求項1〜3のいずれかに記載の発泡型防火性
    組成物。
  5. 【請求項5】熱可塑性エラストマーがブロック共重合体
    である請求項4記載の発泡型防火性組成物。
  6. 【請求項6】ブロック共重合体が芳香族ビニル系化合物
    よりなるブロック及びオレフィン系化合物よりなるブロ
    ックからなる請求項5に記載の発泡型防火性組成物。
  7. 【請求項7】ブロック共重合体中のオレフィン系化合物
    よりなるブロックが、イソブチレンを主体とするブロッ
    クである請求項6に記載の発泡型防火性組成物。
  8. 【請求項8】(B)リン化合物が被覆リン化合物である
    請求項1〜7のいずれかに記載の発泡型防火性組成物。
  9. 【請求項9】被覆リン化合物がポリリン酸塩及び/又は
    ポリリン酸アミドである請求項8に記載の発泡型防火性
    組成物。
  10. 【請求項10】(D)金属酸化物が酸化チタンである請
    求項1〜9のいずれかに記載の発泡型防火性組成物。
  11. 【請求項11】(E)可塑剤がポリαオレフィン及びポ
    リブテンより選択される少なくとも一種である請求項1
    〜3のいずれかに記載の発泡型防火性組成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜11に記載の発泡型防火性組
    成物からなる発泡型防火性シート状成形体。
  13. 【請求項13】請求項1〜11に記載の発泡型防火性組
    成物からなる発泡型防火性シート状成形体の少なくとも
    片面に、無機繊維からなる織布又は不織布を積層した請
    求項12記載の発泡型防火性シート積層体。
  14. 【請求項14】無機繊維がガラス繊維である請求項13
    記載の発泡型防火性シート積層体。
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