JP2003063757A - トランク付きエレベータのかご - Google Patents

トランク付きエレベータのかご

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JP2003063757A
JP2003063757A JP2001259657A JP2001259657A JP2003063757A JP 2003063757 A JP2003063757 A JP 2003063757A JP 2001259657 A JP2001259657 A JP 2001259657A JP 2001259657 A JP2001259657 A JP 2001259657A JP 2003063757 A JP2003063757 A JP 2003063757A
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moving body
elevator car
trunk
lid
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Giichi Fujii
義一 藤井
Yasumichi Oikawa
泰通 及川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランクに通じる開口の寸法に影響されるこ
となく手摺及び身障者用操作盤を左右の側板に取り付け
ることができるトランク付きエレベータのかごを提供す
る。 【解決手段】 かご戸3と対抗する奥行方向の側板6に
トランク8に通じる開口が形成され、この開口の両側に
立設された一対のガイド31に案内されて側板6の背面
側で上下に移動する移動体33を設け、この移動体33
に蓋体21を係止して上下動させることにより開口を開
閉するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積載物の一部分
を収納するトランクが設けられたエレベータのかごに係
る。
【0002】
【従来の技術】トランク付きエレベータは、共同住宅に
設置される場合が多く、利用対象者は多岐に亙るため、
身障者対策が施される場合がある。図18は、例えば、
特開平10−167632号公報に記載されたものと同
内容の身障者対策が施された従来のトランク付きエレベ
ータのかご1の横断面図を示す。かご床2には左右に側
壁4及び5が立設され、出入口にはかご戸3が設けられ
ている。かご戸3と対向する奥行方向の側板6には開口
が形成され、この側板6の背面側に上記開口に通じるト
ランク8が設けられていて、両開き戸9によって常時閉
鎖されている。
【0003】しかし、側板4、5及び6で仕切られたか
ご室の奥行寸法よりも長い積載物を搬入する場合、両開
き戸9を符号9′で示したとおり内側へ開いて、積載物
の一部をトランク8内に収納するようになっている。側
板4及び5には、身障者が無理無く把持できる高さで奥
行方向に向けて手摺10がそれぞれ取り付けられてい
る。更に、健常者用のかご操作盤12に加えて、側板
4、5にはそれぞれ身障者用操作盤11が設けられてい
て、身障者が独自でエレベータを利用できるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のトランク付きエ
レベータのかごは上記のとおり構成されていたので、ト
ランク8を利用する場合、両開き戸9をかご室の内側へ
開かなければならない。手摺10は開いた状態の両開き
戸9′との干渉を避けるため、開口の間口寸法に合わせ
て側板6から離して取り付けられていた。このため、手
摺10を側板6に近い位置まで延設させることができ
ず、身障者に不便を強いる嫌いがある、という問題があ
った。また、身障者用操作盤11の取付位置も同様であ
って、開口の間口寸法に左右される、という問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、開口の間口寸法に影響されることな
く、手摺及び身障者用操作盤を左右の側板に取り付ける
ことができるトランク付きエレベータのかごを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るトランク
付きエレベータのかごは、かご戸と対抗する奥行方向の
側板に上記トランクに通じる開口が形成され、この開口
の両側に立設された一対のガイドに案内されて側板の背
面側で上下に移動する移動体を設け、この移動体に蓋体
を係止して上下動させることにより開口を開閉するよう
にしたものである。
【0007】請求項2に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
において、開口の両側上部に一対の案内車を設けてそれ
ぞれに各別の吊持体を巻き掛け、この吊持体の各一方で
移動体を吊持させ、各他方で移動体の重量に対抗する重
りを吊持させたつり合装置を備えたものである。
【0008】請求項3に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項2に係るトランク付きエレベータのかご
において、少なくとも移動体を引き上げて開口を全開さ
せた状態に保持できる重量を有する重りで構成したもの
である。
【0009】請求項4に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
において、開口の両側上部に一対の案内車を設けてそれ
ぞれに各別の吊持体を巻き掛け、この吊持体の各一端を
移動体に係止し、各他端を引張りばねの端部に係止した
引上げ装置を備えたものである。
【0010】請求項5に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項4に係るトランク付きエレベータのかご
の引張りばねを、各吊持体を介して移動体を引き上げ、
少なくとも開口を全開させる位置まで移動体を上昇させ
て全開状態を保持するのに要する張力を発生させるよう
にしたものである。
【0011】請求項6に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
の蓋体を、この蓋体の上端部に設けられた係止具を開口
に近接した側板の下縁部に係止させることにより上端部
が固定され、かご床に凹設された溝に蓋体の下端を落と
し込むことにより下端部が固定されるようにしたもので
ある。
【0012】請求項7に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
の蓋体を、トランクの天井面に取り付けられて奥行方向
に進退する支え具によって下支えされて開放状態を維持
するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1から図8は、
この発明の実施の形態1であるトランク付きエレベータ
のかごを示す。図1は、かご正面の縦断面を示し、1は
かご、2はかご床、4はかご室正面右側の側壁、5は同
じく左側の側壁、6はかご戸と対向する奥行方向の側板
で、下位部分に開口が形成されている。7はかご天井、
10は側板4及び5に所定の高さで奥行方向へ向けて取
り付けられた手摺、11はこの手摺10の直近上位に取
り付けられた身障者用操作盤、21は側板6に形成され
た開口を閉塞する蓋体で、図5に明示したとおり、断面
コ字状に屈曲され、正面部下端が側面部に対してδだけ
突出している。22は蓋体21に凹設された取っ手、2
3は蓋体21の左右両上端部を、開口に近接した側板6
の下縁部に係止させて蓋体21の上端部を固定する係止
具で、詳細を図2及び図3に示す。
【0014】図2は、図1のII−II線断面を矢視し
た断面図、図3は図2のIII−III線断面を矢視し
た断面図である。図2及び図3において、図1と同符号
は同一部分を示し、2aはかご床2に凹設された溝で、
蓋体21の正面部下端が落とし込まれて固定される。3
は出入口を開閉するかご戸、8は側板6の背面側に突設
されたトランクで、開口を介してかご室内に通じるよう
に一面が開放されている。
【0015】係止具23は、キー操作される操作部24
と、キー操作によって回動するロータ25と、このロー
タ25の回転軸と直交する方向へ立設されて共に回動す
るピンとからなる。27は、コ字状に形成されて側板6
の開口直近の縁部背面に取り付けられた受け具で、ピン
26が上記コ字状凹陥部に挿入されることによって蓋体
21の上端部が固定される。
【0016】以下、図4及び図5にも明示されていると
おり、31は開口の両側に立設された一対のガイドで、
側板6の延長端部をトランク8側へ屈曲させて側板6と
平行する面が形成された柱体からなる。32は側板6側
へ向けて各ガイド31にそれぞれ列設された回動自在な
カイドローラである。33は、両側がガイドローラ32
に案内されて側板6とトランク8の間で上下に移動する
移動体で、この移動体33は、断面がリップ溝形をな
し、この溝部にガイドローラ32を係合させて上下に移
動する係合子34と、この係合子34を相互に連結する
連結板35からなる。
【0017】36はく字状に屈曲する関節を有する継手
で、一端が蓋体21の内側面に支承され、他端が移動体
33の外側面に支承されて蓋体21を移動体33に進退
自在に係止する。38はトランク8の天井下面に取り付
けられて奥行方向に進退し、蓋体の下端を支持して開放
状態を維持する支え具である。
【0018】次に、開口を開閉する動作について説明す
る。図2及び図3は、蓋体21が開口を全閉した状態を
示す。即ち、蓋体21の下端部は、溝2aに落とし込ま
れて固定され、上端部は、係止具23のピン26が直立
して受け具27のコ字状凹陥部に挿入されて側板6に固
定されている。このため、蓋体21は側板6と同一面と
なって開口を全閉すると共に、蓋体21を持ち上げて開
けることはできない。
【0019】蓋体21を開けるには、まず、係止具23
の操作部24にキーを挿入してロータ25を回動させ、
ピン26を倒して受け具27との係合を解いた後、蓋体
21の上部をトランク8側へ押す。上部の継手36が屈
曲して蓋体21は傾斜する。取っ手22を持ち上げて蓋
体21の下端部を溝2aから外した後、蓋体21全体を
押し込んで移動体33に押し付ける。このときの状態を
図6に示す。
【0020】図6に示す状態にした後、取っ手22に手
を掛けて蓋体21を引き上げ、更に下端を押し上げる。
蓋体21は移動体33と一体となってガイドローラ32
に案内されて上昇する。図7及び図8に示したとおり開
口が全開するまで押し上げた後、支え具38を手前側へ
引き出して蓋体21及び移動体33を下支えする。開口
を全開させた状態で、長尺の積載物をかご1内へ搬入
し、エレベータを昇降させて目的階まで運ぶ。
【0021】用済み後、全開した開口を全閉するには、
図7及び図8に示す蓋体21及び移動体33を手で下支
えして、支え具38をトランク8内に収納した後、ガイ
ドローラ32に案内されて蓋体21及び移動体33を下
降させる。蓋体21の下端を手前側へ引き出して溝2a
に落とし込んだ後、取っ手22を手前側に引き、蓋体2
1の表面を側板6に揃える。キーで係止具23を操作し
てピン26を直立させ、受け具27のコ字状凹陥部に挿
入して蓋体21を固定することにより、開口を蓋体21
で全閉することができる。
【0022】上記実施の形態1によれば、かご戸3と対
抗する奥行方向の側板6に形成された開口を開閉する蓋
体21を、側板6の背面側でガイド31に案内されて上
下動する移動体33に係止して共に上下に移動させるこ
とにより、上記開口を開閉するようにしたので、手摺1
0及び身障者用操作盤11を側板6に近付けて取り付け
ても、蓋体21と干渉することはない。このため、蓋体
21の寸法に左右されることなく手摺10及び身障者用
操作盤11を身障者の利用し易い位置に取り付けること
ができる。
【0023】また、蓋体21を移動体33に継手36を
介して進退自在に係止したので、側板6の背面側を移動
体33と共に上下に移動させることができると共に、手
前側へ進出させることにより、蓋体21の表面を側板6
の表面と同一面とすることができ、開口が形成されても
かご室内の見栄えを損なうことがない。
【0024】更に、蓋体21は、上端部に設けられた係
止具23を開口に近接した側板6の下縁部に係止させる
ことにより蓋体21の上端部が固定され、かご床2に凹
設された溝2aに下端を落とし込むことにより蓋体21
の下端部が固定されるようにしたので、蓋体21が持ち
上げられても開口が開くことはない。
【0025】更にまた、蓋体21は、開口を全開すると
トランク8の天井下面に取り付けられて奥行方向に進退
する支え具によって下端が支えられるので、蓋体21を
開放状態で維持することができ、積載物を容易に搬入及
び搬出できる。
【0026】実施の形態2.図9から図15は、この発
明の実施の形態2であるトランク付きエレベータのかご
を示す。なお、図中、図1から図8と同符号は、同一部
分を示し、説明を省略する。図9から図14において、
41は、ガイド31の上端部に回動自在に取り付けられ
た一対の案内車で、ここでは滑車が使用される。42は
各滑車41に各別に巻き掛けられた吊持体で、ここでは
ロープが使用される。ロープ42の各一方は移動体33
に係止され、各他方は移動体33の重量に対抗する重り
43に係止される。即ち、滑車41とロープ42と重り
43は、移動体33をつるべ式に吊ったつり合装置を構
成する。
【0027】図9は、移動体33が下降して蓋体21が
開口を全閉した状態を示し、重り43は最上部で吊持さ
れている。図10及び図11は、移動体33が上昇して
蓋体21が開口を全開した状態を示し、重り43は最下
部で吊持されている。開閉動作は実施の形態1と同様で
あり、説明を省略する。
【0028】図12に示したとおり、ロープ42は、滑
車41と移動体33の間では垂直に下がっているが、滑
車41と重り43の間では傾斜している。その垂直方向
に対する傾斜角θは、全閉状態ではθc度であり、全開
状態ではθo度である。
【0029】図13に示したとおり、各ロープ42には
それぞれ移動体33と蓋体21の合計重量による一定の
張力Fが作用している。この張力Fによって重り43に
作用する各ロープ42の引上げ力Fvは、Fv=Fco
sθとなり、2本のロープ42による総引上げ力Ft
は、Ft=2Fv=2Fcosθとなる。
【0030】図14に傾斜角θと総引上げ力Ftとの関
係を図示した。全閉状態の総引上げ力Fcは、Fc=2
F=2Fcosθcとなり、全開状態ではFo=2Fc
osθoとなる。従って、重り43の重量Wが、 1) W≧Foでは、移動体33は重り43に引き上げ
られて上昇して開口は全開し、W=Foでは全開点で重
り43と釣り合う。 2) Fo>W>Fcでは、移動体33は途中で重り4
3と釣り合い、開口は半開きとなる。 3) Fc≧Wでは、全閉したままとなり、重り43の
自重で開口を開くことはできない。W=Fcでは全閉点
で釣り合う。 即ち、重り43の重量Wを所定値に設定することによっ
て移動体33を任意の位置で釣合い状態にすることがで
きる。
【0031】なお、重り43は、トランク8の上位で上
下移動させる必要があるため、その移動距離は限られ
る。移動距離を減少させるには、図15に示したとお
り、重り43に滑車44を取り付け、この滑車44にロ
ープ42を巻き掛けて立ち上げて端部を側板6の背面に
固着されたロープ止め45に係止する。これにより、重
り43の移動距離を減少させることができ、重り43の
昇降をトランク8の上位に制限することができる。
【0032】上記実施の形態2によれば、開口の両側上
部に一対の滑車41を設けてそれぞれに各別のロープ4
2を巻き掛け、ロープ42の各一方で移動体33を吊持
し、各他方で移動体33の重量に対抗する重り43を吊
持するつり合装置を設けたので、蓋体21を容易に引上
げることができる。また、重り43の重量を、少なくと
も開口状態を保持できる値に設定すれば、移動体33が
不用意に下降することはないので、安全である。
【0033】更に、図12に示したとおり、滑車41と
重り43の間ではロープ42を傾斜させて張設したの
で、移動体33に働く重り43の引上げ力は重り43の
位置によって変動する。このため、重り43の重量Wの
設定によって移動体33を任意の位置で釣合い状態にす
ることができる。更にまた、重り43に滑車44を取り
付け、この滑車44にロープ42を巻き掛けるようにす
れば、重り43の移動距離を減少させることができる。
このため、トランク8の上位の空間が狭い場合でも、重
り43を設置することができる。
【0034】実施の形態3.この実施の形態3は、ばね
によって開口を開くようにしたものである。図16及び
図17は、この発明の実施の形態3であるトランク付き
エレベータのかごを示す。なお、図中、図1から図15
と同符号は、同一部分を示し、説明を省略する。46
は、開口の両側上部に設けられた一対の滑車41に各別
に巻き掛けられたロープで、各一端は移動体33に係止
されている。47は、各ロープ46の他端が両端に係止
された引張りばねで、各ロープ46は引張りばね47を
介して相互に連結されている。ここで、滑車41とロー
プ46と引張りばね47は、移動体33を引き上げる引
上げ装置を構成する。
【0035】図16は、移動体33が下降して開口を全
閉させたときのかご1の背面を示す。引張りばね47
は、両端をロープ46に引かれて伸張している。図17
は、移動体33が上昇して開口を全開させたときのかご
1の背面を示す。移動体33の上昇により、引張りばね
47は縮退している。開口の開閉操作は、実施の形態1
と同様であり、説明を省略する。
【0036】上記実施の形態3によっても、移動体33
を所定の高さで保持することができ、特に、引張りばね
47のばね定数を所定値に設定することにより、開口を
全開させる位置まで移動体33を上昇させて全開状態を
保持させることもできる。また、引張りばね47によっ
て移動体33を上昇させるようにしたので、実施の形態
2における重り43による場合に比べて、かご1の総重
量を軽減できる。なお、上記実施の形態3では、ロープ
46は引張りばね47を介して相互を連結されるものと
したが、ロープ46ごとに個別に設けられた引張りばね
に係止してもよい。
【0037】なお、上記実施の形態2及び実施の形態3
では、いずれも、案内車を滑車41及び44とし、吊持
体をロープ42としたが、案内車をスプロケットとし、
吊持体をチェーンとしてもよい。
【0038】
【発明の効果】この発明は上記のとおり構成されている
ので、以下の効果を奏する。請求項1に係るトランク付
きエレベータのかごは、かご戸と対抗する奥行方向の側
板に上記トランクに通じる開口が形成され、この開口の
両側に立設された一対のガイドに案内されて側板の背面
で上下に移動する移動体を設け、この移動体に蓋体を係
止して共に上下動させることにより開口を開閉するする
にしたものである。このため、開口を開くに際して、か
ご室側へ蓋体が突出することはないので、開口の寸法に
影響されることなく、手摺及び身障者用操作盤を左右の
側板に取り付けることができ、身障者の利用し易いトラ
ンク付きエレベータのかごを得ることができる、という
効果を奏する。
【0039】請求項2に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
において、開口の両側上部に一対の案内車を設けてそれ
ぞれに各別の吊持体を巻き掛け、この吊持体の各一方で
移動体を吊持し、各他方で移動体の重量に対抗する重り
を吊持するつり合装置を備えたものである。このため、
蓋体を容易に引上げることができる、という効果を奏す
る。
【0040】請求項3に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項2に係るトランク付きエレベータのかご
において、少なくとも移動体を引き上げて開口を全開さ
せた状態に保持できる重量を有する重りにしたものであ
る。このため、移動体から手を放しても蓋体が不用意に
下降することはなく安全である、という効果を奏する。
【0041】請求項4に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
において、開口の両側上部に一対の案内車を設けてそれ
ぞれに各別の吊持体を巻き掛け、この吊持体の各一端を
移動体に係止し、各他端を引張りばねに係止した引上げ
装置を備えたものである。このものにあっても、蓋体を
容易に引上げることができると共に、重りによる場合に
比べて、かごの総重量を軽減できる、という効果を併せ
て奏する。
【0042】請求項5に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項4に係るトランク付きエレベータのかご
の引張りばねを、少なくとも開口を全開させる位置まで
移動体を上昇させて全開状態を保持するのに要する張力
を発生させるようにしたものである。このものにあって
も、蓋体が不用意に下降することはなく安全である、と
いう効果を奏する。
【0043】請求項6に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
の蓋体を、この蓋体の上端部に設けられた係止具を開口
に近接した側板の下縁部に係止させることにより上記上
端部が固定され、かご床に凹設された溝に下端を落とし
込むことにより蓋体の下端部が固定されるようにしたも
のである。このため、蓋体が押されても不用意に開口部
から移動することはない、という効果を奏する。
【0044】請求項7に係るトランク付きエレベータの
かごは、請求項1に係るトランク付きエレベータのかご
の蓋体を、トランクの天井面に取り付けられて奥行方向
に進退する支え具によって下支えされて開放状態を維持
するようにしたものである。このため、蓋体を開放状態
で維持することができ、不用意に下降することはなく安
全である、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるトランク付
きエレベータのかごの開口を全閉した正面縦断面図。
【図2】 実施の形態1における図1のII−II線断
面を矢視した断面図。
【図3】 実施の形態1における図2のIII−III
線断面を矢視した断面図。
【図4】 実施の形態1における奥行側の側板6とガイ
ド31の背面斜視図。
【図5】 実施の形態1における移動体33と蓋体21
の背面斜視図。
【図6】 実施の形態1における蓋体21を背面側へ後
退させた図2相当部位の断面図。
【図7】 実施の形態1における開口を開放したときの
図2相当部位の断面図。
【図8】 実施の形態1における開口を開放したときの
図3相当部位の断面図。
【図9】 この発明の実施の形態2におけるトランク付
きエレベータのかごのトランク開口を全閉した図2相当
部位の断面図。
【図10】 実施の形態2における開口を開放したとき
の図2相当部位の断面図。
【図11】 実施の形態2における開口を開放したとき
の図3相当部位の断面図。
【図12】 実施の形態2における図10のXII−X
II線断面を矢視した断面図。
【図13】 実施の形態2における重り43の動作を説
明する図。
【図14】 実施の形態2における重り43の動作を説
明する図。
【図15】 実施の形態2における他の実施例の要部を
示す背面図。
【図16】 この発明の実施の形態3におけるトランク
付きエレベータのかごの開口を全閉した図12相当部位
の断面図。
【図17】 実施の形態3における開口を開放したとき
の図12相当部位の断面図。
【図18】 従来のトランク付きエレベータのかごの横
断面図。
【符号の説明】
1 かご、 2 かご床、 2a 溝、 3 か
ご戸、 4 側板、5 側板、 6 側板、 7
かご天井、 8 トランク、 9両開き戸、
10 手摺、 11 身障者用操作盤、 12 か
ご操作盤、 21 蓋体、 22 取っ手、 2
3 係止具、 24 操作部、25 ロータ、 2
6 ピン、 27 受け具、 31 ガイド、32
ガイドローラ、 33 移動体、 34 係合
子、 35 連結板、 36 継手、 38 支
え具、 41 滑車、 42 ロープ、43 重
り、 44 滑車、 45 ロープ止め、 46
ロープ、47 引張りばね。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かご戸と対向する奥行方向の側板に開口
    が形成され、上記側板の背面側に上記開口に通じるトラ
    ンクが設けられて積載物の一部分を上記開口を介して上
    記トランク内に収納するようにしたエレベータのかごに
    おいて、上記開口の両側に立設された一対のガイドに案
    内されて上記側板の背面側で上下に移動する移動体と、
    この移動体と上記側板の間に介在して上記奥行方向に進
    退自在に上記移動体に係止され、上記かご戸側へ進出し
    て上記側板の上記開口を閉塞し、上記移動体側へ後退
    し、かつ、上記移動体と共に移動して上記側板の上記開
    口を開放する蓋体とを備えたエレベータのかご。
  2. 【請求項2】 開口の両側上部に一対の案内車を設けて
    それぞれに各別の吊持体を巻き掛け、上記吊持体の各一
    方で移動体を吊持し、各他方で上記移動体の重量に対抗
    する重りを吊持するつり合装置を備えた請求項1に記載
    のエレベータのかご。
  3. 【請求項3】 重りは、少なくとも移動体を引き上げて
    開口を全開させた状態を保持するのに要する重量を有す
    るものとした請求項2に記載のエレベータのかご。
  4. 【請求項4】 開口の両側上部に一対の案内車を設けて
    それぞれに各別の吊持体を巻き掛け、上記吊持体の各一
    端を移動体に係止し、各他端を引張りばねの各端部に係
    止した引上げ装置を備えた請求項1に記載のエレベータ
    のかご。
  5. 【請求項5】 引張りばねは、各吊持体を介して移動体
    を引き上げ、少なくとも開口を全開させる位置まで上記
    移動体を上昇させて上記全開状態を保持するのに要する
    張力を発生するものとした請求項4に記載のエレベータ
    のかご。
  6. 【請求項6】 蓋体は、上端部に設けられた係止具を開
    口に近接した側板の下縁部に係止させることにより上記
    上端部が固定され、かご床に凹設された溝に下端を落と
    し込むことにより上記下端部が固定されるものとした請
    求項1に記載のエレベータのかご。
  7. 【請求項7】 蓋体は、トランクの天井面に取り付けら
    れて奥行方向に進退する支え具によって下端が支えられ
    て開放状態を維持するものとした請求項1に記載のエレ
    ベータのかご。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004161403A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータの乗りかご
CN102398826A (zh) * 2010-09-09 2012-04-04 东芝电梯株式会社 电梯轿厢

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