JPH10316334A - 昇降機 - Google Patents

昇降機

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JPH10316334A
JPH10316334A JP12907697A JP12907697A JPH10316334A JP H10316334 A JPH10316334 A JP H10316334A JP 12907697 A JP12907697 A JP 12907697A JP 12907697 A JP12907697 A JP 12907697A JP H10316334 A JPH10316334 A JP H10316334A
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JP
Japan
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car
landing
folding door
door
hoistway
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Application number
JP12907697A
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English (en)
Inventor
Shigeto Watanabe
重人 渡辺
Tsutomu Yoshida
勉 吉田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗り場開口部に乗り場折戸を形成し、かご開
口部にかご折戸を形成したことにより、乗り場折戸及び
かご折戸を収納するためのスペースを昇降路内に形成す
る必要がなく、昇降路の横断面を小さくすることができ
る昇降機を提供する。 【解決手段】 かご(30)は、かご(30)の出入口とするた
めに開口したかご開口部(50)と、そのかご開口部(50)を
覆うとともに開けたときに折れるようにした開閉可能な
かご折戸(70)とを備え、昇降路(20)は、かご(30)から各
階の建物室内へ出入りするために開口してかご開口部(5
0)に整合する乗り場開口部(40)と、その乗り場開口部(4
0)を覆うとともに開けたときに折れるようにした開閉可
能な乗り場折戸(60)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建物の上下階間に
おいて、人や物を運搬可能な昇降機に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】図7乃至図9は、従来の昇降機であって、
図7は、その昇降機の平面図、図8は、その一部概略縦
断面図、図9は、その概略斜視図を示すものである。従
来の昇降機110は、建物の一階から三階の上下階間に垂
直に立設する四角筒状の昇降路120と、この昇降路120の
内部を上下方向に移動可能であって、人や物を上下階に
運搬可能な四角箱状のかご130とを備えていた。このか
ご130は、昇降路120の下部に配置したかご駆動部180に
より昇降路120の内部を上下方向に移動することができ
るように形成されていた。具体的には、かご駆動部180
は、かご130の重さと略釣り合う釣り合いおもり181と、
この釣り合いおもり181の重量が一端側に加わり、かご1
30の荷重が他端側に加わるロープ183と、このロープ183
を移動させる電気モーターを組み込んだ巻き上げ機182
とを備えていた。すなわち、ロープ183の各端部側に接
続されているかご130及び釣り合いおもり181は、両者の
重量を調整することによりロープ183の両端側に加わる
荷重のバランスがとれるように維持されている。その状
態において、巻き上げ機182がロープ183を滑車等を介し
て移動させることにより、かご130と釣り合いおもり181
との上下方向の位置が変わり、かご130を上下方向に移
動することができるように形成してあるものである。
【0003】前記かご130は、かご130の出入口とするた
めに開口したかご開口部150と、そのかご開口部150を覆
うとともに自動的にスライドすることにより開閉可能な
二枚の平板からなるかご引戸170と、このかご引戸170を
開いたときにかご引戸170を内部に収納可能なかご引戸
収納部171とを備えている。そして、かご開口部150は、
かご引戸170を自動的にスライドさせるためにかご引戸1
70の上方に位置して駆動力を付与するかご引戸駆動部17
2と、かご引戸170の下方に位置してかご引戸170の下部
を横方向にスライドさせるためのガイドとなるかごスラ
イドレール151とを備えている。
【0004】また、昇降路120は、各階の建物室内にか
ご130から出入りするために開口してかご開口部150に整
合する乗り場開口部140と、その乗り場開口部140を覆う
とともに自動的にスライドすることにより開閉可能な二
枚の平板からなる乗り場引戸160と、この乗り場引戸160
を開いたときに乗り場引戸160を内部に収納可能な乗り
場引戸収納部161とを備えている。そして、乗り場開口
部140は、乗り場引戸160を自動的にスライドさせるため
に乗り場引戸160の上方に位置して駆動力を付与する乗
り場引戸駆動部162と、乗り場引戸160の下方に位置して
乗り場引戸160の下部を横方向にスライドさせるために
ガイドとなる乗り場スライドレール141とを備えてい
た。
【0005】上述の昇降機110において、通常は、かご
引戸170及び乗り場引戸160共に閉じた状態となってい
る。そして、かご130が目的の階に到着したのち、かご
引戸170は、かご引戸駆動部172によりかごスライドレー
ル151に沿って右方向に移動し、かご引戸収納部171に収
納されるように形成されていた。また、乗り場引戸160
も、乗り場引戸駆動部162により乗り場スライドレール1
41に沿って右方向に移動し、乗り場引戸収納部161に収
納されるように形成されていた。
【0006】上述したように、かご引戸170及び乗り場
引戸160は、開いた状態において、向かって右側に移動
するが、かご130の右側側面と昇降路120の内面との間に
は、かかる移動したかご引戸170及び乗り場引戸160を配
置するための引戸収納空間121が形成されていた。すな
わち、具体的には、かご引戸170及び乗り場引戸160を開
くと、それぞれかご引戸収納部171及び乗り場引戸収納
部161に収納されるが、かご130の右側側面と昇降路120
の内面との間には、かご引戸収納部171及び乗り場引戸
収納部161を配置するためのスペースとなる引戸収納空
間121が形成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の昇降機(110)は、乗り場引戸(160)を開放した状態、す
なわち、乗り場引戸(160)を横方向に移動した状態にお
いて、それを収納するスペースとなる乗り場引戸収納部
(161)をかご(130)と昇降路(120)との間に形成しなけれ
ばならず、昇降路(120)の占める面積が大きくなるとい
う第一の問題点があった。
【0008】さらに、従来の昇降機(110)は、かご引戸
(170)を開放した状態、すなわち、かご引戸(170)を横方
向に移動した状態において、それを収納するスペースと
なるかご引戸収納部(171)をかご(130)と昇降路(120)と
の間に形成しなければならず、昇降路(120)の占める面
積が大きくなるという第二の問題点があった。そこで、
請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第
一の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、乗り場開口部に乗り場折戸を形成したこと
により、乗り場折戸を収納するためのスペースを昇降路
内に形成する必要がなく、昇降路の横断面を小さくする
ことができる昇降機を提供しようとするものである。
【0009】これに加え、請求項2記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第二の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、かご開口部にか
ご折戸を形成したことにより、かご引戸を収納するため
のスペースを昇降路内に形成する必要がなく、昇降路の
横断面を小さくすることができる昇降機を提供しようと
するものである。
【0010】これに加え、請求項3記載の発明は、かご
折戸及び乗り場折戸を吊戸としたことにより、床面にレ
ール等の凹凸を形成する必要がなくて、かごの床面と乗
り場の床面とを連続したフラットな平面状に形成するこ
とができて、車椅子等の乗り降りも容易にすることがで
きる昇降機を提供しようとするものである。これに加
え、請求項4記載の発明は、乗り場折戸が、かごの移動
中に、開放することがなく、確実に開閉作動する昇降機
を提供しようとするものである。
【0011】これに加え、請求項5記載の発明は、昇降
中に座ることができて、楽な姿勢で移動することができ
る昇降機を提供しようとするものである。これに加え、
請求項6記載の発明は、かご折戸及び乗り場折戸が反か
ご側に向かって突出して折れるため、かごの内部のスペ
ースを確実に確保することができる昇降機を提供しよう
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物の上下階間に垂直に立設する筒状の昇降路(20)と、
その昇降路(20)の内部を上下方向に移動可能な箱状のか
ご(30)とを備えた昇降機(10)であって、前記かご(30)
は、かご(30)の出入口とするために開口したかご開口部
(50)と、そのかご開口部(50)を覆うとともに開けたとき
に折れるようにした開閉可能なかご折戸(70)とを備えた
ことを特徴とする。
【0013】なお、ここで、「乗り場開口部(40)を覆う
とともに開けたときに折れるようにした開閉可能な」と
は、少なくとも二枚の複数の戸からなり、かかる複数の
戸の間を丁番で連結し、開けたときに戸の間が折れて、
全体として折り畳むことができるようにした折戸を含む
ものである。本発明は、かご(30)にかご開口部(50)を覆
うとともに開けたときに折れるようにした開閉可能なか
ご折戸(70)を形成している。このため、かご折戸(70)を
開いた場合に、折り畳んだかご折戸(70)を、かご開口部
(50)の内部の端に折り畳んで配置させることができる。
これにより、かご開口部(50)を覆うものとして引戸を使
用した場合と比較して、引戸を横方向に移動した状態に
おいて、それを収納するスペースをかご(30)と、昇降路
(20)との間に形成する必要がなく、昇降路(20)の内面に
隙間が無いようにかご(30)を形成することができる。従
って、結果として昇降路(20)の占める面積を引戸を使用
する場合よりも小さくすることができて、僅かなスペー
スに昇降路(20)を形成することができる。
【0014】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、昇降路(20)は、かご(30)から各階
の建物室内へ出入りするために開口してかご開口部(50)
に整合する乗り場開口部(40)と、その乗り場開口部(40)
を覆うとともに開けたときに折れるようにした開閉可能
な乗り場折戸(60)とを備えたことを特徴とする。本発明
は、昇降路(20)に乗り場開口部(40)を覆うとともに開け
たときに折れるようにした開閉可能な乗り場折戸(60)を
形成している。このため、乗り場折戸(60)を開いた場合
に、折り畳んだ乗り場折戸(60)を、乗り場開口部(40)の
内部の端に折り畳んで配置させることができる。これに
より、乗り場開口部(40)を覆うものとして引戸を使用し
た場合と比較して、引戸を横方向に移動した状態におい
て、それを収納するスペースを昇降路(20)の内部に形成
する必要がなく、昇降路(20)の占める横断面積を小さく
することができて、僅かなスペースに昇降路(20)を形成
することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、かご開口部(50)及
び乗り場開口部(40)の上部には、かご折戸(70)及び乗り
場折戸(60)を吊り下げ可能な吊りレール(64)が形成さ
れ、かご折戸(70)及び乗り場折戸(60)の上部には、前記
吊りレール(64)の内部を移動可能な吊りローラー(65)が
形成され、かご(30)の床面と各階の乗り場(11)の床面と
は、面一になるとともに連続した平面状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0016】本発明は、かご折戸(70)及び乗り場折戸(6
0)を吊りローラー(65)を介して、吊りレール(64)により
吊り下げ可能な状態に形成されている。すなわち、いわ
ゆる吊戸として形成されている。このため、かご(30)内
部の床面及び乗り場の床面に戸を摺動可能に支持するた
めのレールや溝等を形成する必要がない。これにより、
かご(30)と乗り場(11)との床面の表面に凹凸状のものが
形成されず、かかる床面の表面を連続したフラットな平
面状に形成することができ、車椅子等のかご(30)への移
動も容易にすることができる。
【0017】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、昇降
路(20)は、かご(30)が各階の乗り場(11)に移動したこと
を判断するかご位置判断手段(31)を備え、乗り場折戸(6
0)は、かご位置判断手段(31)によりかご(30)が各階の乗
り場(11)位置に移動するまで、開かないようにロックす
るロック機構を備えていることを特徴とする。
【0018】なお、ここで、「かご位置判断手段(31)」
は、かご(30)が各階の所定の乗り場位置に停止したこと
を判断することができるものであれば良いものである。
例えば、かご(30)が所定の位置に移動した際に、昇降路
(20)の内部に突出するレバーがかご(30)により押されて
電気信号を発生するような機械的に接触することにより
位置を判断することができるものや、昇降路(20)内に配
置したフォトセンサー等を組み込んだものにより、かご
(30)の位置を判断するものや、磁力センサーにより、か
ご(30)の位置を判断するもの等を含むものである。
【0019】また、ここで、「ロック機構」とは、かご
位置判断手段(31)からの信号により、乗り場折戸(60)が
開かないようにロックすることができるものであれば、
良いものである。例えば、かご位置判断手段(31)からの
信号により、乗り場折戸(60)に開閉を不可能にするバー
を突出するような機械的なものや、或いは、乗り場折戸
(60)を駆動する制御回路内のプログラムにおいて、かご
位置判断手段(31)からの信号により、乗り場折戸(60)が
開閉しないように予めプログラム内に組み込んだものも
含むものである。
【0020】本発明に係るかご位置判断手段(31)は、か
ご(30)が各階の乗り場(11)に移動したことを判断し、こ
の判断結果により、かご(30)が各階の乗り場(11)の位置
に移動するまで、ロック機構が乗り場折戸(60)を開かな
いようにロックする。これにより、乗り場折戸(60)が、
かご(30)の移動中に、誤って開くことがなく、確実に開
閉作動させることができる。
【0021】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3または請求項4記載の特徴点に
加え、かご(30)は、その内部に折り畳み可能な折り畳み
椅子(90)を備えたことを特徴とする。なお、ここで、
「折り畳み椅子(90)」とは、かご(30)の内部に一体とし
て固定されるとともに、椅子として使用しない場合は、
折り畳んでかご(30)内のスペースを確保し、椅子として
使用する場合は、取り出して、開くことにより人が座る
ことができるような椅子となるようなものを含むもので
ある。
【0022】本発明は、かご(30)の内部に折り畳み可能
な折り畳み椅子(90)を形成している。このため、折り畳
み椅子(90)を折り畳んだ状態で利用すると、かご(30)の
内部で立った状態で昇降することができ、さらに、車椅
子等もかご(30)の内部に入れることができる。また、折
り畳み椅子(90)を折り畳まずに椅子として利用すると、
この椅子に座った状態で、かご(30)を昇降させることが
できる。これにより、足腰が弱い高齢者や、身体が不自
由な人でも、かご(30)の内部において、楽な姿勢を維持
した状態で使用することができる。
【0023】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
の特徴点に加え、かご折戸(70)及び乗り場折戸(60)は、
反かご(30)側に向かって突出して、突条に折れるように
形成されていることを特徴とする。本発明は、かご折戸
(70)及び乗り場折戸(60)が、反かご側に向かって突出し
て突条に折れるように形成されている。すなわち、かご
折戸(70)及び乗り場折戸(60)を折り畳んだ際に、折り畳
んで突出する部分が、かご(30)の内部に向かって突出せ
ず、かご(30)の内部に位置する人に邪魔になるようなこ
ともない。これにより、かご(30)の内部のスペースを確
実に確保することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図6は、本
発明の実施の形態を示すものであり、図1はかご折戸及
び乗り場折戸を閉じた状態の昇降機の平面図、図2はか
ご折戸及び乗り場折戸を開いた状態の昇降機の平面図、
図3は昇降機の縦断面図、図4は昇降機の概略斜視図、
図5は乗り場から見た乗り場折戸の正面図、図6はかご
折戸及び乗り場折戸の上部の概略斜視図をそれぞれ示
す。
【0025】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る昇降機10は、三階建ての建物の
上下階間に垂直に立設する四角筒状の昇降路20と、その
昇降路20の内部を上下方向に移動して、人や物を上下階
に運搬可能な箱状のかご30とを備えたものである。前記
かご30は、かご30の出入口とするために開口したかご開
口部50と、そのかご開口部50を覆うとともに開けたとき
に折れるようにした開閉可能なかご折戸70とを備えてい
る。また、かご30は、その内部に折り畳み可能な折り畳
み椅子90を備えている。この折り畳み椅子90は、かご30
の内部に一体として固定されるとともに、椅子として使
用しない場合は、折り畳んでかご30内のスペースを確保
し、椅子として使用する場合は、取り出して、開くこと
により人が座ることができるように形成されているもの
である。
【0026】前記かご折戸70は、二枚の戸からなり、か
かる二枚の戸の間を、特に図示しないが丁番で連結し、
開けたときにかご折戸70の間が折れて、全体として半分
の幅に折り畳むことができるようにしたものである。す
なわち、このかご折戸70は、反かご側に向かって突出し
て、突条に折れるように形成されている。前記昇降路20
は、かご30から各階の建物室内へ出入りするために各階
の乗り場折戸60に面して開口してかご開口部50に整合す
る乗り場開口部40と、その乗り場開口部40を覆うととも
に開けたときに折れるようにした開閉可能な乗り場折戸
60とを備えている。この乗り場折戸60も、前記かご折戸
70と同様の構造であって、二枚の戸からなり、全体とし
て半分の幅に折り畳むことができるように形成されてい
るものである。すなわち、乗り場折戸60は、反かご側に
向かって突出して、突条に折れるように形成されてい
る。
【0027】そして、昇降路20の内部には、かご30をチ
ェーンにより昇降させるためのかご駆動部80が形成され
ている。このかご駆動部80は、かご30を昇降させるチェ
ーンを内蔵するために昇降路20の内面に沿って縦方向に
立設する駆動用チェーン内蔵支柱21と、その内部のチェ
ーンを移動させるための駆動モーター22とを備えてい
る。
【0028】前記かご開口部50及び乗り場開口部40の上
部には、かご折戸70及び乗り場折戸60を吊り下げ可能な
吊りレール64が形成されている。そして、図6に示すよ
うに、かご折戸70及び乗り場折戸60の右側上部には、前
記吊りレール64の内部を移動可能な吊りローラー65が形
成されている。すなわち、かご折戸70及び乗り場折戸60
は、吊りローラー65を介して吊りレール64に吊り下げら
れた吊戸として形成されている。そして、かご30のかご
床面13と、各階の乗り場11の床面となるフローリング12
とは、両者の表面が面一になるとともに連続した平面状
に形成されている。
【0029】そして、かご折戸70の左側上部には、かご
折戸70の左端側と固定されて上方に向かって縦方向に延
びるかご回転軸73が形成されている。このかご回転軸73
の上部には、かご回転軸73の軸中心の回りにかご折戸70
の左端を回転可能なかご折戸駆動部72が形成されてい
る。また、同様に、乗り場折戸60の左側上部には、乗り
場折戸60の左端側と固定されて上方に向かって縦方向に
延びる乗り場回転軸63が形成されている。この乗り場回
転軸63の上部には、乗り場回転軸63の軸中心の回りに乗
り場折戸60の左端を回転可能な乗り場折戸駆動部62が形
成されている。
【0030】そして、昇降路20は、かご30が各階の乗り
場11に移動したことを判断するかご位置判断手段31を備
えている。このかご位置判断手段31は、具体的には、か
ご折戸駆動部72の上部から突出する回転ローラー33と、
この回転ローラー33が前面に移動してきて、接触するこ
とにより、かご30が各階の所定の位置に移動したことを
判断し、その信号を乗り場折戸駆動部62に送ることがで
きる乗り場側接触式スイッチ32とを備えている。この乗
り場側接触式スイッチ32は、回転ローラー33が乗り場側
接触式スイッチ32のかご30側に形成された機械接触式の
スイッチを押すことにより電気信号を発生するように形
成されているものである。
【0031】そして、乗り場折戸60は、かご位置判断手
段31によりかご30が各階の乗り場11の所定の位置に移動
するまで、開かないようにロックするロック機構を備え
ている。具体的には、かご30が各階の乗り場11のフロー
リング12と、かご床面13とが面一となるような位置に移
動し、回転ローラー33が乗り場側接触式スイッチ32に接
触して、乗り場側接触式スイッチ32から乗り場折戸駆動
部62に信号が送られることにより、乗り場折戸駆動部62
の内部の制御回路において、乗り場回転軸63を回転駆動
可能な状態となるようにプログラムされているものであ
る。一方、かご30が移動中で、各階の所定の位置にない
ときは、乗り場側接触式スイッチ32から乗り場折戸駆動
部62に信号が送られず、乗り場折戸駆動部62の内部の制
御回路において、乗り場回転軸63は回転駆動されないよ
うにプログラムされているものである。もちろん、この
ロック機構は、このような制御回路の内部にプログラム
されたものに限定されるものではなく、機械式の機構を
有するものでも良いものである。例えば、通常は、乗り
場折戸60が開かないようにフック状のもので引っかけた
状態を維持し、かご30が所定の位置に移動してきたと
き、かご30から突出する回転ローラー33が接触すること
により、そのフックが外れるように形成されたようなも
のでも良い。
【0032】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、かご30にかご開口
部50を覆うとともに開けたときに折れるようにした開閉
可能なかご折戸70を形成している。このため、かご折戸
70を開いた場合に、折り畳んだかご折戸70を、かご開口
部50の内部の端に折り畳んで配置させることができる。
これにより、かご開口部50を覆うものとして引戸を使用
した場合と比較して、引戸を横方向に移動した状態にお
いて、それを収納するスペースをかご30と、昇降路20と
の間に形成する必要がなく、昇降路20の横断面は、かご
30よりも僅かに大きなもので良い。従って、結果として
昇降路20の占める面積を引戸を使用する場合よりも小さ
くすることができて、僅かなスペースに昇降路20を形成
することができる。
【0033】また、本実施の形態は、昇降路20に乗り場
開口部40を覆うとともに開けたときに折れるようにした
開閉可能な乗り場折戸60を形成している。このため、乗
り場折戸60を開いた場合に、折り畳んだ乗り場折戸60
を、乗り場開口部40の内部の端に折り畳んで配置させる
ことができる。これにより、乗り場開口部40を覆うもの
として引戸を使用した場合と比較して、引戸を横方向に
移動した状態において、それを収納するスペースを昇降
路20の内部に形成する必要がなく、昇降路20の占める横
断面積を小さくすることができて、僅かなスペースに昇
降路20を形成することができる。
【0034】そして、本実施の形態は、かご折戸70及び
乗り場折戸60が、反かご側に向かって突出して突条に折
れるように形成されている。すなわち、かご折戸70及び
乗り場折戸60を折り畳んだ際に、折り畳んで突出する部
分が、かご30の内部に向かって突出せず、かご30の内部
に位置する人に邪魔になるようなこともない。これによ
り、かご30の内部のスペースを確実に確保することがで
きる。
【0035】そして、本実施の形態では、かご折戸70及
び乗り場折戸60を吊りローラー65を介して、吊りレール
64により吊り下げ可能な吊戸としている。このため、か
ご30内部の床面及び乗り場の床面に戸を摺動可能に支持
するためのレールや溝等を形成する必要がない。これに
より、かご30と乗り場11との床面の表面に凹凸状のもの
が形成されず、かかる床面の表面を連続したフラットな
平面状に形成することができる。したがって、高齢者や
身体障害者が車椅子を使用する場合にも、車椅子のかご
30への移動も容易にすることができる。
【0036】そして、本実施の形態に係るかご位置判断
手段31は、かご30が各階の乗り場11に移動したことを判
断し、この判断結果により、かご30が各階の乗り場11の
位置に移動するまで、ロック機構が乗り場折戸60を開か
ないようにロックする。これにより、乗り場折戸60が、
かご30の移動中に、誤って開くことがなく、確実に開閉
作動させることができる。
【0037】具体的には、かご30が各階の乗り場11のフ
ローリング12と、かご床面13とが面一となるような位置
に移動すると、回転ローラー33が乗り場側接触式スイッ
チ32に接触して、乗り場側接触式スイッチ32の操作スイ
ッチを押す。これにより、乗り場側接触式スイッチ32か
ら乗り場折戸駆動部62に信号が送られ、乗り場折戸駆動
部62の内部の制御回路のプログラムにおいて、乗り場回
転軸63を回転駆動可能な状態とする。この状態におい
て、かご30の内部に位置する人が、かご30の内部の扉を
開放するボタンを押すことにより、かご折戸70が開くと
同時に乗り場折戸60も開放させることができる。一方、
かご30が移動中で、各階の所定の位置にないときは、乗
り場側接触式スイッチ32から乗り場折戸駆動部62に信号
が送られず、乗り場折戸駆動部62の内部の制御回路内の
プログラムにおいて、乗り場回転軸63は回転駆動されな
いような状態を維持する。この状態において、乗り場11
側から乗り場折戸60を開放するためのボタンを押して
も、乗り場折戸60がむやみに開放することがない。
【0038】そして、本実施の形態は、かご30の内部に
折り畳み可能な折り畳み椅子90を形成している。このた
め、折り畳み椅子90を折り畳んだ状態で利用すると、か
ご30の内部で立った状態で昇降することができ、折り畳
み椅子90を折り畳まずに椅子として利用すると、この椅
子に座った状態で、かご30を昇降させることができる。
これにより、足腰が弱い高齢者や、身体が不自由な人で
も、かご30の内部において、楽な姿勢を維持した状態で
使用することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、乗り場開口部に乗り場折戸を形成
したことにより、乗り場折戸を収納するためのスペース
を昇降路内に形成する必要がなく、昇降路の横断面を小
さくすることができる昇降機を提供することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、かご開口部
にかご折戸を形成したことにより、かご引戸を収納する
ためのスペースを昇降路内に形成する必要がなく、昇降
路の横断面を小さくすることができる昇降機を提供する
ことができる。請求項3記載の発明によれば、かご折戸
及び乗り場折戸を吊戸としたことにより、床面にレール
等の凹凸を形成する必要がなくて、かごの床面と乗り場
の床面とを連続したフラットな平面状に形成することが
できて、車椅子等の乗り降りも容易にすることができる
昇降機を提供することができる。
【0041】請求項4記載の発明によれば、乗り場折戸
が、かごの移動中に、開放することがなく、確実に開閉
作動する昇降機を提供することができる。請求項5記載
の発明によれば、昇降中に座ることができて、楽な姿勢
で移動することができる昇降機を提供することができ
る。請求項6記載の発明によれば、かご折戸及び乗り場
折戸が反かご側に向かって突出して折れるため、かごの
内部のスペースを確実に確保することができる昇降機を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すものであって、かご
折戸及び乗り場折戸を閉じた状態の昇降機を示す平面図
である。
【図2】本発明の実施の形態を示すものであって、かご
折戸及び乗り場折戸を開いた状態の昇降機を示す平面図
である。
【図3】本発明の実施の形態を示すものであって、昇降
機を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すものであって、昇降
機を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すものであって、乗り
場から見た乗り場折戸を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示すものであって、かご
折戸及び乗り場折戸の上部を示す概略斜視図である。
【図7】従来の昇降機を示す平面図である。
【図8】従来の昇降機を示す一部概略縦断面図である。
【図9】従来の昇降機を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 昇降機 11 乗り場 12 フローリング 13 かご床面 20 昇降路 21 駆動用チェー
ン内蔵支柱 22 駆動モーター 30 かご 31 かご位置判断手段 32 乗り場側接触
式スイッチ 33 回転ローラー 40 乗り場開口部 50 かご開口部 60 乗り場折戸 62 乗り場折戸駆動部 63 乗り場回転軸 64 吊りレール 65 吊りローラー 70 かご折戸 72 かご折戸駆動
部 73 かご回転軸 80 かご駆動部 90 折り畳み椅子 110 昇降機 120 昇降路 121 引戸収納空間 130 かご 140 乗り場開口部 141 乗り場スラ
イドレール 150 かご開口部 151 かごスライ
ドレール 160 乗り場引戸 161 乗り場引戸
収納部 162 乗り場引戸駆動部 170 かご引戸 171 かご引戸収納部 172 かご引戸駆
動部 180 かご駆動部 181 釣り合いお
もり 182 巻き上げ機 183 ロープ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の上下階間に垂直に立設する筒状の
    昇降路と、その昇降路の内部を上下方向に移動可能な箱
    状のかごとを備えた昇降機であって、 前記かごは、かごの出入口とするために開口したかご開
    口部と、そのかご開口部を覆うとともに開けたときに折
    れるようにした開閉可能なかご折戸とを備えたことを特
    徴とする昇降機。
  2. 【請求項2】 昇降路は、かごから各階の建物室内へ出
    入りするために開口してかご開口部に整合する乗り場開
    口部と、その乗り場開口部を覆うとともに開けたときに
    折れるようにした開閉可能な乗り場折戸とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の昇降機。
  3. 【請求項3】 かご開口部及び乗り場開口部の上部に
    は、かご折戸及び乗り場折戸を吊り下げ可能な吊りレー
    ルが形成され、 かご折戸及び乗り場折戸の上部には、前記吊りレールの
    内部を移動可能な吊りローラーが形成され、 かごの床面と各階の乗り場の床面とは、面一になるとと
    もに連続した平面状に形成されていることを特徴とする
    請求項2記載の昇降機。
  4. 【請求項4】 昇降路は、かごが各階の乗り場に移動し
    たことを判断するかご位置判断手段を備え、 乗り場折戸は、かご位置判断手段によりかごが各階の乗
    り場位置に移動するまで、開かないようにロックするロ
    ック機構を備えていることを特徴とする請求項2または
    請求項3記載の昇降機。
  5. 【請求項5】 かごは、その内部に折り畳み可能な折り
    畳み椅子を備えたことを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3または請求項4記載の昇降機。
  6. 【請求項6】 かご折戸及び乗り場折戸は、反かご側に
    向かって突出して、突条に折れるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4または請求項5記載の昇降機。
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