JP2003063673A - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置および画像形成装置

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JP2003063673A
JP2003063673A JP2001261633A JP2001261633A JP2003063673A JP 2003063673 A JP2003063673 A JP 2003063673A JP 2001261633 A JP2001261633 A JP 2001261633A JP 2001261633 A JP2001261633 A JP 2001261633A JP 2003063673 A JP2003063673 A JP 2003063673A
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tray
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JP2001261633A
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Hiroshi Yasuda
寛 安田
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Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙搬送装置上で残った用紙が放置されるこ
とをなくす用紙搬送装置を提供する。 【解決手段】 給紙コロ203と、給紙コロ203と協
動して用紙を搬送すると共に、矢線Aの方向に回転して
前記用紙下にある用紙の搬送を防ぐ分離コロ204と、
用紙の搬送終了後、所定のタイミングで給紙ローラを矢
線Aの方向と反対の方向に回転させて給紙コロ203と
分離コロ204との間に挟まれている用紙を用紙トレイ
に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に内
蔵され、用紙トレイから用紙を一枚ずつ画像の形成部に
搬送する用紙搬送装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、コピーといった画像形成装置
には、装置の内部において用紙を収納する用紙トレイか
ら画像の形成部まで用紙を搬送するための用紙搬送装置
が設けられている。周知の用紙搬送装置の例としては、
例えば、特開平6−100191号公報、特開平6−2
63276号公報、特開2000−25970号公報に
記載された「給紙装置」がある。
【0003】上記した構成のうち、特開平6−1001
91号公報、特開2000−25970号公報に記載さ
れた給紙装置は、給紙装置の小型化を目的としてなされ
たものである。また、特開平6−100191号公報に
記載された給紙装置は、給紙装置におけるジャムやトラ
ブルを防ぐためになされたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般的に用
紙搬送装置にあっては、画像形成が終了したときに搬送
路の途中に設けられたローラ(コロ)に用紙が挟まれた
状態で残ることがある。このような場合、残った用紙に
ローラのオイル分が付着し、用紙を汚すことがある。そ
して、汚れた用紙が次に行われる画像の形成に使用され
た場合、汚れは、画像形成装置で形成された画像の画質
を低下させる原因になり得る。
【0005】本発明は上述の問題点を解決するために成
されたものであり、用紙搬送装置上で残った用紙が放置
されることをなくす用紙搬送装置および、このために高
画質の画像を形成できる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる用
紙搬送装置は、画像形成装置に内蔵されて用紙を搬送す
る用紙搬送装置であって、第1の回転方向に回転する第
1のローラと、前記第1のローラと圧接して設けられ、
前記第1のローラと協動して用紙を搬送すると共に、前
記第1の回転方向に回転して前記用紙下にある用紙の搬
送を防ぐ第2のローラと、前記第1のローラおよび前記
第2のローラによる用紙の搬送終了後、所定のタイミン
グで前記第1のローラを前記第1の回転方向と反対の回
転方向である第2の回転方向に回転させ、前記第1のロ
ーラと前記第2のローラとの間に挟まれている用紙を前
記用紙トレイに戻す用紙戻し手段と、を備えることを特
徴とする。
【0007】この請求項1に記載の発明によれば、第1
の回転方向に回転する第1のローラと圧接して設けら
れ、第1のローラと協動して用紙を搬送すると共に第1
の回転方向に回転して用紙下にある用紙の搬送を防ぐ第
2のローラと、第1のローラおよび第2のローラによる
用紙の搬送終了後、所定のタイミングで第1のローラを
第1の回転方向と反対の回転方向である第2の回転方向
に回転させ、第1のローラと第2のローラとの間に挟ま
れている用紙を用紙トレイに戻すことができる。
【0008】請求項2に記載の発明にかかる用紙搬送装
置は、前記第1のローラ、前記第2のローラ、前記用紙
戻し手段が給紙分離手段をなし、該給紙分離手段が、第
1の用紙トレイと第2の用紙トレイとを備えるタンデム
型の画像形成装置において前記第1の用紙トレイ、前記
第2の用紙トレイのそれぞれに備えられることを特徴と
する。
【0009】この請求項2に記載の発明によれば、タン
デム型の画像形成装置において第1の用紙トレイ、第2
の用紙トレイのそれぞれが、第1のローラ、第2のロー
ラ、用紙戻し手段でなる給紙分離手段を備えることがで
きる。
【0010】請求項3に記載の発明にかかる用紙搬送装
置は、前記所定のタイミングが、指定された枚数の用紙
に対する画像の形成の終了時、または画像形成装置にお
ける電源との接続遮断時であることを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明によれば、指定
された枚数の用紙に対する画像の形成の終了時、または
画像形成装置における電源との接続遮断時に用紙搬送装
置上にある用紙を戻すことができる。
【0012】請求項4に記載の発明にかかる用紙搬送装
置は、さらに、前記給紙分離手段の手前もしくはその近
傍に用紙を検出する用紙検出手段を備え、該用紙検出手
段によって用紙が検出された場合にだけ前記用紙戻し手
段が前記第1のローラを前記第2の回転方向に回転する
ことを特徴とする。
【0013】この請求項4に記載の発明によれば、給紙
分離手段の手前もしくはその近傍に用紙を検出する用紙
検出手段を備え、用紙検出手段によって用紙が検出され
た場合にだけ用紙戻し手段が第1のローラを第2の回転
方向に回転して用紙を戻すことができる。
【0014】請求項5に記載の発明にかかる用紙搬送装
置は、さらに、前記第1のローラが第2の回転方向に回
転する際、前記第1のローラの軸上に設けられたワンウ
ェイクラッチを内蔵したカムを逆転させることによって
前記第2のローラを前記第1のローラから離脱させる第
2ローラ離脱手段を備えることを特徴とする。
【0015】この請求項5に記載の発明によれば、第1
のローラが第2の回転方向に回転する際、第1のローラ
の軸上に設けられたワンウェイクラッチを内蔵したカム
を逆転させることによって第2のローラを第1のローラ
から離脱させることができる。
【0016】請求項6に記載の発明にかかる用紙搬送装
置は、さらに、前記第1のローラが第2の回転方向に回
転する際、用紙束が収納される用紙トレイの底板を、予
め下降しておく底板下降手段を備えることを特徴とす
る。
【0017】この請求項6に記載の発明によれば、第1
のローラを第2の回転方向に回転する際、用紙束が収納
される用紙トレイの底板を予め下降しておくことができ
る。
【0018】請求項7に記載の発明にかかる画像形成装
置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載された用紙搬
送装置を備えたことを特徴とする。
【0019】この請求項7に記載の発明によれば、請求
項1〜6のいずれか一つに記載された用紙搬送装置を備
えた画像形成装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる用紙搬送装置および画像形成装置の好適な
実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態の
画像形成装置であるプリンタを説明するための図であ
る。図示したプリンタは、2つの用紙トレイ(第1トレ
イ103、第2トレイ105)を備える、いわゆるタン
デム型の構成を有している。第1トレイ103、第2ト
レイ105は、直列に配置されていて、それぞれが第1
給紙分離部104、第2給紙分離部106を備えてい
る。本実施の形態の用紙搬送装置は、第1給紙分離部1
04、第2給紙分離部106として構成される。
【0021】第1トレイ103、第2トレイ105から
取り出された用紙は、第1給紙分離部104、第2給紙
分離部106で一枚ずつに分離され、ジョガー部107
から搬送ベルト109上に搬送される。そして、リボン
カセット110を備えるサーマルヘッドユニット111
によって画像の形成をうける。用紙に形成された画像
は、定着部112において用紙に定着し、排出口113
から外部に排出される。カッターユニット114を取り
つけたとき、用紙は、排出の際に端部をカットされる。
【0022】図2は、第1給紙分離部104、第2給紙
分離部106をより詳細に説明するための図である。第
1給紙分離部104は、上搬送ガイド板209、下搬送
ガイド210に沿って設けられる複数のローラで構成さ
れている。図示した構成は、第1トレイ103に収納さ
れた用紙束Pのうち、最上面にある用紙Sと圧接して第
1の回転方向に回転するピックアップローラ201と、
ピックアップローラ201との間の摩擦力によって用紙
束Pからずれた用紙を第1トレイ103から取り出す給
紙コロ203、分離コロ204、ピックアップローラ2
01と給紙コロ203との間に設けられるアイドラギヤ
202を備えている。
【0023】また、第2給紙分離部106も、第1給紙
分離部104と同様に、ピックアップローラ201と、
ピックアップローラ201との間の摩擦力によって用紙
束Pからずれた用紙Sを第2トレイ105から取り出す
給紙コロ203、分離コロ204を備えている。第2ト
レイ105から取り出された用紙は、第1給紙分離部1
04を通って画像を形成する構成まで搬送される。第1
給紙分離部104、第2給紙分離部106の間にはスト
ッパーピン206、上ガイドローラ207、下ガイドロ
ーラ208が設けられている。
【0024】分離コロ204は、給紙コロ203と圧接
して設けられ、給紙コロ203と協動して用紙Sを用紙
束Pから取り出す。また、後述するように、用紙の重送
を防ぐため、給紙コロ203の回転方向と同一の回転方
向に回転する。
【0025】また、第1トレイ103、第2トレイ10
5は、底板205上に用紙束Pを載置した状態で用紙を
収納している。底板205は、後述するように、プリン
タの動作に応じて上下動する。
【0026】また、図1のプリンタは、プリント動作を
制御するMBU(main board unit)101、データの
入出力を制御するIOU(IN/OUT)115、電力の供給
を制御するPSU(power supply unit)116を備え
ている。前記した構成は、MBU101、IOU11
5、PSU116によって制御されている。
【0027】図3は、本実施の形態の画像形成装置およ
び用紙搬送装置を制御するための構成を示す図である。
MBU101は、操作部102や図示しないパソコンか
らプリントに関する指示を入力する。そして、入力した
指示にしたがって第1給紙分離部104の給紙コロ20
3を回転させる給紙コロモータ301a、あるいは第2
給紙分離部106の給紙コロ203を回転させる給紙コ
ロモータ301bを制御する。また、底板205を上下
動する底板駆動部302を制御する。
【0028】ところで、上記した構成において、1ジョ
ブのプリントが終了したとき、用紙が給紙コロ203、
分離コロ204間に挟まれた状態で残ることを防ぐた
め、本実施の形態の用紙搬送装置では、指定された枚数
のプリント終了後、あるいはプリンタの電源オフ時、M
BU101が、給紙コロモータ301aおよび給紙コロ
モータ301bを用紙搬送時とは反対の回転方向に回転
し、給紙コロ203、分離コロ204間に挟まれている
用紙を用紙トレイに戻している。
【0029】以下、以上述べた構成の用紙搬送装置の動
作について、図4〜図6を用いて説明する。図4は、第
1給紙分離部104の給紙以前の状態を示す図であり、
図5は、第1給紙分離部104の給紙中の状態を示す図
である。また、図6は、給紙分離部が備える複数のロー
ラの回転方向について詳述するための図である。
【0030】給紙以前、給紙分離部(例えば第1給紙分
離部とする)の第1トレイ103において、底板205
は下がった状態にあり、ピックアップローラ201も給
紙コロ203を中心にして図示しないスプリングによっ
て押し上げられている。なお、ピックアップローラ20
1と給紙コロ203とは連結アーム411によって連結
されている。
【0031】給紙中、図5に示すように、底板205が
上昇し、予め設定された位置で静止する。このとき、図
3に示した給紙コロモータ301aは、給紙コロ203
を反時計方向(矢線Aで示す回転方向:回転方向A)に
回転させる。給紙コロ203の回転は、アイドラギヤ2
02を、回転方向Aとは反対の回転方向Bに回転させ
る。
【0032】この結果、アイドラギヤ202と接触する
ピックアップローラ201は、用紙束Pの最上面にある
用紙Sと接触し、回転方向Aに回転する。用紙Sは、ピ
ックアップローラ201との間に生じた摩擦力によって
移動し、用紙束Pから分離する。分離された用紙Sは、
さらに、給紙コロ203によって矢線Cの方向に搬送さ
れる。分離コロ204は、通常は給紙コロ203によっ
て回転する、いわゆる連れ回りしている。
【0033】また、分離コロ204は、図6に示したよ
うに、給紙コロ203、分離コロ204の間に例えば用
紙S下の用紙S’が入り込んだときに回転方向Aに回転
する(反転)。分離コロ204を反転させることによ
り、用紙S’が矢線Cと反対の方向に押し戻されて重送
を防ぐことができる。なお、本実施の形態では、分離コ
ロ204の反転を機械的に行っている。分離コロ204
を反転する機械的な動作については後述するものとす
る。
【0034】さらに、本実施の形態の用紙搬送装置で
は、MBU101は、指定された枚数のプリント終了
後、あるいはプリンタの電源がオフされた際、給紙コロ
モータ301a、301bを制御して給紙コロ203を
回転方向Bに回転させる。このとき、分離コロ204は
押し下げられて給紙コロ203との間に隙間が生じる。
このため、回転方向Bに回転する給紙コロ203によっ
て給紙コロ203と分離コロ204との間にあった用紙
は第1トレイ103、あるいは第2トレイ105の側に
落ち、トレイの内部に戻される。
【0035】さらに、MBU101は、給紙コロ203
を回転方向Bに回転させるとき、予め底板駆動部302
を制御して第1トレイ103、第2トレイ105の底板
205を下降しておく。底板205を下降しておくこと
により、用紙は、給紙コロ203の位置と底板205と
の落差によって引っかかることなくトレイの壁面をガイ
ドにして第1トレイ103、あるいは第2トレイ105
に戻される。
【0036】図7、図8は、上記した給紙コロ203、
分離コロ204を回転駆動するための機械的な構成を説
明するための斜視図である。給紙コロ203、分離コロ
204は、給紙コロギヤ203a、カム701、クラッ
チ702、クラッチギヤ702a、トルクリミッタ70
6、分離中間ピニオンギヤ704、リミッタギヤ70
5、分離中間ギヤ703によって駆動する。また、ピッ
クアップローラ201にはピックアップギヤ201aが
設けられていて、アイドラギヤ202と噛み合って回転
している。
【0037】カム701は、給紙コロ203の軸203
bに設けられていて、後述するようにワンウェイクラッ
チ801を内蔵している。
【0038】第1給紙分離部104を例にすると、給紙
コロモータ301aの回転は、クラッチギヤ702aに
伝達される。給紙コロギヤ203aは、クラッチ702
がON状態になったときにのみ図6で示した回転方向A
に回転し、アイドラギヤ202を回転方向Bに回転させ
る。そして、ピックアップギヤ201aが回転方向Aに
回転することによってピックアップローラ201が回転
方向Aに回転して用紙を用紙束からずらし、給紙コロ2
03、分離コロ204に向けて搬送される。
【0039】また、分離コロ204には、クラッチギヤ
702aによって回転方向Bの回転力が与えられる。ま
た、クラッチギヤ702aが回転することによって分離
中間ピニオンギヤ704も回転方向Bに回転し、リミッ
タギヤ705が回転方向Aに回転する。用紙を1枚だけ
搬送する際、給紙コロ203、あるいは分離コロ204
と用紙との間に所定の摩擦係数が発生する。このとき発
生するリミッタギヤ705の回転トルクはトルクリミッ
タ706の回転トルクよりも大きいため、分離コロ20
4は、回転方向Bに回転しつづける。
【0040】また、給紙コロ203、分離コロ204間
に2枚の用紙が挿入された場合、用紙間で摩擦が起る。
用紙間の摩擦係数は、給紙コロ203、あるいは分離コ
ロ204と用紙との間に発生する摩擦係数よりも小さい
ため、リミッタギヤ705の回転トルクが低下する。そ
して、リミッタギヤ705の回転トルクがトルクリミッ
タ706のトルクよりも小さくなり、リミッタギヤ70
5の回転方向が反転する。このとき、給紙コロ203、
分離コロ204間にある2枚以上の用紙のうちの下側に
ある用紙は、搬送方向とは反対の方向に戻される。
【0041】また、プリントの終了後、MBU101に
よって制御される給紙コロモータ301a、301b
は、図8に示したように動作して給紙コロ203を回転
方向Bに回転させる。すなわち、クラッチ702がON
状態になると、給紙コロモータ301a、301bが給
紙コロ203を搬送時とは反対の回転方向Bに回転す
る。カム701は、給紙コロ203が回転方向Aに回転
している間はフリーの状態にある。
【0042】また、カム701は、給紙コロ203が回
転方向Bに回転すると、ワンウェイクラッチ801が機
能して逆転し、カム701によって分離コロ204が押
し下げられる。分離コロ204は、加圧レバー803に
支点805を持ち、加圧レバー803がスプリング80
4によってガイド板長穴802に沿って上下動する。し
たがって、給紙コロ203の回転方向を逆転した際、分
離コロ204は給紙コロ203から離脱し、給紙コロ2
03と分離コロ204との間に隙間が生じる。生じた隙
間から、給紙コロ203と分離コロ204との間に挟ま
れていた用紙が、第1トレイ103または第2トレイ1
05に落下する。
【0043】図9は、以上述べた構成の用紙搬送装置を
制御するMBU101の動作を説明するための図であ
る。なお、以下の説明は、第1トレイ103に対して給
紙が要求されたものとしておこなうものとする。
【0044】MBU101は、給紙信号を受信したか否
か判断する(ステップS901)。そして、給紙信号を
受信していないと判断した場合には(ステップS90
1:No)、給紙信号を受信するまで待機する。
【0045】一方、ステップS901において、給紙信
号を受信したと判断した場合(ステップS901:Ye
s)、底板駆動部302を制御して底板205を所定の
高さまで上昇する(ステップS902)。そして、給紙
コロモータ301aを回転する(ステップS903)。
給紙コロモータ301aを回転することにより、給紙コ
ロ203の回転がピックアップローラ201に伝えられ
てピックアップローラ201が回転する。また、給紙コ
ロモータ301aの回転によって分離コロ204も回転
する。さらに、給紙コロ203、分離コロ204間に2
枚以上の用紙が入れば、リミッタギヤ705のトルクが
トルクリミッタ706のトルク以下になり、分離コロ2
04が反転して用紙の重送が防がれる。
【0046】次に、MBU101は、要求された給紙が
終了したか否か判断する(ステップS904)。判断の
結果、給紙が終了していない場合(ステップS904:
No)、給紙コロモータ301aの回転を継続する(ス
テップS903)。
【0047】一方、ステップS904の判断で、給紙が
終了したと判断された場合(ステップS904:Ye
s)、MBU101は、底板駆動部302を制御して底
板205を下降する(ステップS905)。そして、給
紙コロモータ301aを制御して給紙コロ203を逆回
転する(ステップS906)。この結果、給紙コロ20
3の軸に設けられているカム701によって分離コロ2
04が押し下げられ、給紙コロ203と分離コロ204
との間に隙間が生じる。このため、給紙コロ203、分
離コロ204に挟まれた用紙があった場合、この用紙が
給紙コロ203、分離コロ204間から第1トレイ10
3に落下する。
【0048】以上述べた本実施の形態の用紙搬送装置
は、プリントのジョブが終了した時点で給紙コロ20
3、分離コロ204間に挟まれた状態にある用紙を用紙
トレイに戻すため、用紙が給紙コロ203、分離コロ2
04のオイル分によって汚れることをなくすことができ
る。このため、本実施の形態の用紙搬送装置を内蔵した
画像形成装置において、オイル分で汚れた用紙が画像形
成に使用されることを防ぎ、高品質の画像が形成でき
る。
【0049】また、本実施の形態の用紙搬送装置は、用
紙を戻す際に給紙コロ203を反転させると共に、給紙
コロ203と分離コロ204間に隙間を設け、さらに用
紙トレイの底板205を下降させている。このため、戻
される用紙が落下し、用紙トレイの壁面に沿って用紙ト
レイに戻る。したがって、このため、本実施の形態の用
紙搬送装置を内蔵した画像形成装置において、戻った用
紙がジャムなどの原因になることを防ぐことができる。
【0050】なお、本発明は、以上述べた構成に限定さ
れるものではない。例えば、図10に示すように、上記
した実施の形態の用紙搬送装置において、第1給紙分離
部104、第2給紙分離部106の用紙の手前、あるい
はその近傍に用紙を検出するセンサ1001a、100
1bを設けることもできる。図10のように構成した場
合、MBU101は、センサ1001aによって用紙が
検出されたときにだけ第1給紙分離部104において給
紙コロ203の反転動作を行い、センサ1001bによ
って用紙が検出されたときにだけ第2給紙分離部106
において給紙コロ203の反転動作を行う。
【0051】図10に示した構成によれば、用紙搬送装
置の内部に用紙があるときにだけ用紙を戻すための動作
が実行でき、用紙搬送装置をより効率的に動作させるこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、第1のローラおよび第2のローラによる用紙の
搬送終了後、所定のタイミングで第1のローラを第1の
回転方向と反対の回転方向である第2の回転方向に回転
させ、第1のローラと第2のローラとの間に挟まれてい
る用紙を用紙トレイに戻すことができるので、用紙搬送
装置上で用紙が残ることをなくし、画像形成装置におい
て汚れた用紙に画像が形成されることによって画像の品
質が低下することを防ぐ用紙搬送装置を提供することが
できるという効果を奏する。
【0053】請求項2に記載の発明は、タンデム型の画
像形成装置において、給紙を行った第1の用紙トレイま
たは第2の用紙トレイに用紙を戻すことができる。この
ため、第1の用紙トレイまたは第2の用紙トレイのいず
れでも用紙が用紙搬送装置内で放置されることをなく
し、タンデム型の画像形成装置において画像の品質が低
下することを防ぐ用紙搬送装置を提供することができる
という効果を奏する。
【0054】請求項3に記載の発明は、指定された枚数
の用紙に対する画像の形成の終了時、または画像形成装
置における電源との接続遮断時に用紙搬送装置上にある
用紙を戻すことができるため、用紙搬送装置内で残った
用紙が長時間放置されることをなくし、効果的に用紙が
汚れることを防ぐことができる。このため、請求項3に
記載の発明は、画像形成装置において汚れた用紙に画像
が形成されることによって画像の品質が低下することを
効果的に防ぐ用紙搬送装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【0055】請求項4に記載の発明は、用紙検出手段に
よって用紙が検出された場合にだけ用紙戻し手段が第1
のローラを第2の回転方向に回転して用紙を戻すため、
戻すべき用紙が用紙搬送装置内にないときには用紙を戻
す動作をする必要がない。このため、請求項4に記載の
発明は、画像形成装置において汚れた用紙に画像が形成
されることによって画像の品質が低下することを効率的
に防ぐ用紙搬送装置を提供することができるという効果
を奏する。
【0056】請求項5に記載の発明は、第1のローラが
第2の回転方向に回転する際、第2のローラを、第1の
ローラから離脱させることができるため、第1のローラ
と第2のローラとの間に隙間を設け、用紙を落下しやす
くすることができる。このため、本発明の用紙搬送装置
を設けたために画像形成装置においてジャムなどが発生
することを防ぐ用紙搬送装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【0057】請求項6に記載の発明は、第1のローラを
第2の回転方向に回転する際、用紙束が収納される用紙
トレイの底板を予め下降しておくことによって、落下し
た用紙を用紙トレイに戻りやすくし、本発明の用紙搬送
装置を設けたために画像形成装置においてジャムなどが
発生することを防ぐ用紙搬送装置を提供することができ
るという効果を奏する。
【0058】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか一つに記載された用紙搬送装置を備えたため、
汚れた用紙に画像が形成されることをなくし、高品質の
画像を形成できる画像形成装置を提供することができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の用紙搬送装置が内蔵さ
れるプリンタを説明するための図である。
【図2】図1で示した給紙分離部を説明するための図で
ある。
【図3】図1のプリンタにおいて本発明の一実施の形態
の用紙搬送装置を制御するための構成を示す図である。
【図4】図2に示した第1給紙分離部の給紙以前の状態
を示す図である。
【図5】図2に示した第1給紙分離部の給紙中の状態を
示す図である。
【図6】図2に示した給紙分離部の複数のローラの回転
方向について詳述するための図である。
【図7】給紙コロ、分離コロを回転駆動するための機械
的な構成を説明するための斜視図である。
【図8】給紙コロ、分離コロを回転駆動するための機械
的な構成を説明するための他の図である。
【図9】本発明の一実施の形態の用紙搬送装置でなされ
る処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態の他の構成例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
101 MBU 102 操作部 103 第1トレイ 104 第1給紙分離部 105 第2トレイ 106 第2給紙分離部 107 ジョガー部 109 搬送ベルト 110 リボンカセット 111 サーマルヘッドユニット 112 定着部 113 排出口 114 カッターユニット 201 ピックアップローラ 201a ピックアップギヤ 202 アイドラギヤ 203 給紙コロ 203a 給紙コロギヤ 203b 軸 204 分離コロ 205 底板 206 ストッパーピン 207 上ガイドローラ 208 下ガイドローラ 209 上搬送ガイド板 210 下搬送ガイド 301a,301b 給紙コロモータ 302 底板駆動部 411 連結アーム 701 カム 702 クラッチ 702a クラッチギヤ 703 分離中間ギヤ 704 分離中間ピニオンギヤ 705 リミッタギヤ 706 トルクリミッタ 801 ワンウェイクラッチ 802 ガイド板長穴 803 加圧レバー 804 スプリング
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 7/04 B65H 7/04 7/18 7/18 G03G 15/00 516 G03G 15/00 516 Fターム(参考) 2H072 AA04 AA14 AA22 BA03 BA17 BA18 CA01 EA15 JA02 JA08 3F048 AA02 AA05 AB01 BA05 BB04 BD06 CB03 DA04 DC05 EB12 EB15 3F343 FA02 FB02 FC06 GA01 GB01 GC01 GD01 HA36 JA19 JD09 JD33 KB05 KB18 LA03 LA12 LC22 LD29 MA03 MA14 MA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に内蔵されて用紙を搬送す
    る用紙搬送装置であって、 第1の回転方向に回転する第1のローラと、 前記第1のローラと圧接して設けられ、前記第1のロー
    ラと協動して用紙を搬送すると共に、前記第1の回転方
    向に回転して前記用紙下にある用紙の搬送を防ぐ第2の
    ローラと、 前記第1のローラおよび前記第2のローラによる用紙の
    搬送終了後、所定のタイミングで前記第1のローラを前
    記第1の回転方向と反対の回転方向である第2の回転方
    向に回転させ、前記第1のローラと前記第2のローラと
    の間に挟まれている用紙を前記用紙トレイに戻す用紙戻
    し手段と、 を備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のローラ、前記第2のローラ、
    前記用紙戻し手段が給紙分離手段をなし、該給紙分離手
    段が、第1の用紙トレイと第2の用紙トレイとを備える
    タンデム型の画像形成装置において前記第1の用紙トレ
    イ、前記第2の用紙トレイのそれぞれに備えられること
    を特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のタイミングは、指定された枚
    数の用紙に対する画像の形成の終了時、または画像形成
    装置における電源との接続遮断時であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記給紙分離手段の手前もしく
    はその近傍に用紙を検出する用紙検出手段を備え、該用
    紙検出手段によって用紙が検出された場合にだけ前記用
    紙戻し手段が前記第1のローラを前記第2の回転方向に
    回転することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記第1のローラが第2の回転
    方向に回転する際、前記第1のローラの軸上に設けられ
    たワンウェイクラッチを内蔵したカムを逆転させること
    によって前記第2のローラを前記第1のローラから離脱
    させる第2ローラ離脱手段を備えることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記第1のローラが第2の回転
    方向に回転する際、用紙束が収納される用紙トレイの底
    板を、予め下降しておく底板下降手段を備えることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の用紙搬送
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一つに記載され
    た用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
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