JP2003063411A - サスペンション装置およびこれを備えたベビーカー - Google Patents
サスペンション装置およびこれを備えたベビーカーInfo
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Abstract
スペンション装置およびこれを備えたベビーカーを提供
する。 【解決手段】 サスペンション装置は、脚103の先端
部に車輪104を揺動可能に装架する。脚103および
車軸114を結合するリンク部材113と脚103との
間に、弾機手段を有するダンパユニット10が付設され
る。ダンパユニット10は、弾機手段としてコイルスプ
リング11を備え、コイルスプリング11の伸縮に応じ
てストローク作動する。ダンパユニット10のストロー
ク終点付近で、リンク部材113の揺動動作を規制する
ストッパ1を有する。ダンパユニット10の少なくとも
一部を覆う外装材20が被着され、外装材20はダンパ
ユニット10の作動に連動して伸縮する。
Description
行するベビーカーにおける足回り、特にサスペンション
装置に関するものである。
す際に使用するベビーカーとして、必要に応じてコンパ
クトに折り畳んで収納や携帯を容易にしたものや、ある
いは安全性を確保するための工夫および機能等を付加し
たものなど、種々に提案され既に実現されている。
ており、ここで、その基本構成を概略説明する。ベビー
カー100は、一般に、前輪102を有する左右一対の
前脚101と、後輪104を有する左右一対の後脚10
3と、概略U字状に成形された手押し桿105と、乳幼
児が着座するための座床部106と、背当て部107
と、アームレスト108とを備えている。なお、前輪1
02はそれぞれキャスタ機構109を介して前脚101
に連結され、左右の後輪104は連結板110により相
互に連結されている。
ける足回り、特に後輪104の構成例を示している。後
輪104を構成するパイプのパイプエンドにはカバー1
11が挿着され、このカバー111に軸112を介して
ブラケット113が枢着されている。ブラケット113
は後輪104の軸受として機能しており、後輪104の
車軸114はブラケット113によって軸支されてい
る。また、ブラケット113の先端部には、軸116を
介してブレーキレバー115が回動可能に支持され、こ
のブレーキレバー115が所定の回動角度で後輪104
の回転をロックするようになっている。
の至近位置において、ブラケット113にストッパ11
7が付設され、一方、パイプエンド側においてストッパ
117に対して当接部118が対応配置されている。ス
トッパ117はゴム材により図示例のように形成され、
当接部118との間に僅かな隙間ができる程度に配置さ
れている。
ることで足回りに負荷荷重が作用すると、ブラケット1
13は図7の点線矢印で示すように付勢される。これに
よりストッパ117が当接部118に当接する。従来で
は、このようにしてゴム材でなるストッパ117を介在
させることで衝撃吸収作用を得るようにしていた。
ベビーカー100における足回りではストッパ117は
ブラケット113の小スペース内に配設され、しかも乳
幼児の乗車による負荷荷重を受け持つに十分な剛性強度
が必要になることから、小型で比較的硬質(弾性係数と
しては大きい)のものにならざるを得ない。そのため車
輪から受ける振動あるいは衝撃が車体にダイレクトに伝
わり易く、このため振動・衝撃吸収能力を得るのが難し
かった。
に優れ、高い安全性を確保するサスペンション装置およ
びこれを備えたベビーカーを提供することを目的とす
る。
するため、脚の先端部に車輪を揺動可能に装架するサス
ペンション装置において、脚および車軸を結合するリン
ク部材と脚との間に、弾機手段を有するダンパユニット
を付設した構成でなるものである。
記ダンパユニットは、好ましくは、前記弾機手段として
コイルスプリングを含み、このコイルスプリングの伸縮
に応じてストローク作動する。
は、前記ダンパユニットのストローク終点付近で、前記
リンク部材の揺動動作を規制するストッパを含んでい
る。
好ましくは、前記ダンパユニットの少なくとも一部を覆
う外装材が被着され、この外装材はダンパユニットの作
動に連動して伸縮するように構成される。
持する複数の脚に上記のいずれかのサスペンション装置
を装備したことを特徴としている。
リンク部材と脚との間にダンパユニットが付設され、こ
のダンパユニットは、弾機手段としてのコイルスプリン
グの伸縮に応じてストローク作動を行う。このようにス
トローク作動するダンパユニットを構成することで、振
動あるいは衝撃に対する高い吸収又は減衰作用を発揮
し、実質的に振動および衝撃が車体にダイレクトに伝わ
らないようにし得る。
的に同一または対応する部材には同一の符号を用いて、
本発明によるサスペンション装置およびこれを備えたベ
ビーカーの好適な実施の形態を説明する。ここでまず、
この実施形態において前述したベビーカー100の基本
構成は、従来例(図6)の場合と実質的に同様とする。
したがってベビーカー100は、前輪102を有する左
右一対の前脚101と、後輪104を有する左右一対の
後脚103と、概略U字状に成形された手押し桿105
と、乳幼児が着座するための座床部106と、背当て部
107と、アームレスト108とを備えている。また、
前輪102はそれぞれキャスタ機構109を介して前脚
101に連結され、左右の後輪104は連結板110に
より相互に連結されている。ただし、全体構成は必ずし
もこのタイプのものに限定されるものではなく、本発明
は他の構造のベビーカーにも使用可能である。
に後輪104)の構成例を示している。この足回りの基
本構成についても、実質的に従来例の場合と同様であ
る。すなわち、後輪104を構成するパイプのパイプエ
ンドにはカバー111が挿着され、このカバー111に
軸112を介してブラケット113が枢着されている。
ブラケット113は後輪104の軸受として機能し、後
輪104の車軸114を軸支している。また、ブラケッ
ト113の先端部には軸116を介してブレーキレバー
115が回動可能に支持され、このブレーキレバー11
5が所定の回動角度で後輪104の回転をロックするよ
うになっている。
のパイプエンドの至近位置で後述するストッパ1が付設
され、一方、パイプエンド側においてストッパ1に対し
て当接部118が対応配置される。ストッパ1は、後述
するようにダンパユニットのストローク終点付近で、リ
ンク部材であるブラケット113の揺動動作を規制する
ものである。なお、ストッパ1は好適には、減衰性のエ
ラストマゴムにより形成され、必要に応じて任意にまた
は選択的に用いることができる。
14を結合するリンク部材(すなわち、ブラケット11
3)と後輪104との間に、弾機手段を有するダンパユ
ニット10が付設されている。このダンパユニット10
は、弾機手段としてコイルスプリング11を含み、この
コイルスプリング11の伸縮に応じてストローク作動を
行うようになっている。
103に固定されたジョイント12と連結され、また下
端部で、ブラケット113に付設されたジョイント13
と連結されている。ジョイント12は軸14を介して、
アッパガイド15と相対回転可能に結合される。また、
ジョイント13は軸16を介して、ロアガイド17と相
対回転可能に結合される。アッパガイド15およびロア
ガイド17はそれぞれ筒状に形成され、この例ではロア
ガイド17がアッパガイド15に内挿するかたちで、相
互に摺動可能に係合されている。
の両端がアッパガイド15およびロアガイド17にそれ
ぞれ当接するようにアッパガイド15の外側に装着され
る。図1では、ほぼ無荷重状態が示されているが、荷重
がかかるに従ってロアガイド17が、コイルスプリング
11の弾力に抗してアッパガイド15内に進入するよう
になっている。
カバー18が、ほぼコイルスプリング11の周囲を覆っ
ている。アッパカバー18はその上端部で、アッパガイ
ド15に係合固定されている。アッパカバー18の上部
にはキャップ19が冠着し、またアッパカバー18の下
端は開放されている。また、ロアガイド17に対応して
ロアカバー20が、ほぼコイルスプリング11の周囲を
覆っている。この例ではロアカバー20はゴム製蛇腹に
より構成され、伸縮自在である。外装材であるロアカバ
ー20は、ダンパユニットのストローク作動に連動して
伸縮するように構成されている。
ット113と後輪104との間にダンパユニット10が
付設されているので、ベビーカー100に乳幼児を乗せ
ることで足回りに負荷荷重が作用すると、ダンパユニッ
ト10のコイルスプリング11が適度に収縮する。そし
て振動あるいは衝撃が作用したとき、その振動等の大き
さに応じてコイルスプリング11が伸縮する。このよう
にストローク作動するダンパユニット10を持つこと
で、振動あるいは衝撃に対する高い吸収あるいは減衰作
用が発揮され、クッション性と車体の落込みを適正に制
御することができる。これにより実質的に振動および衝
撃が車体にダイレクトに伝わらないようにし、高い安全
性を確保することができる。
動する際、ストッパ1がダンパユニット10のストロー
ク終点付近で、ブラケット113の揺動動作を規制す
る。このようにストッパ1を設けることで、ダンパユニ
ット10が最大ストロークに達する前に衝撃荷重等を緩
和することができる。このようなストッパ1とダンパユ
ニット10の相乗作用により、極めて高い振動および衝
撃吸収効果を得ることができ、ベビーカー100に乗せ
た乳幼児の頭部等を確実かつ適正に保護することができ
て安全性に優れている。
ンパユニット10のストローク作動に連動して伸縮す
る。このようなロアカバー20の伸縮動作は視覚に強く
訴えることができ、特に走行条件の悪い悪路においては
操縦者の注意を促すことができる。
る。なお、第1の実施形態または従来例と実質的に同一
または対応する部材には同の一符号を用いる。図2は、
第2の実施形態における足回りの構成例を示している。
図において、ダンパユニット10はその上端部で、後脚
103に固定されたジョイント12と連結され、また下
端部では、ブラケット113に付設されたジョイント1
3と連結されている。ジョイント12は軸14を介し
て、アッパガイド15と相対回転可能に結合している。
ジョイント13は軸16を介して、ロアガイド17と相
対回転可能に結合している。アッパガイド15およびロ
アガイド17はそれぞれ、筒状に形成され、この例では
ロアガイド17がアッパガイド15に内挿するかたち
で、相互に摺動可能に係合している。
の両端がアッパガイド15およびロアガイド17にそれ
ぞれ当接するようにアッパガイド15の外側に装着され
る。図2では実線により、ほぼ無荷重状態が示されてい
るが、荷重がかかるに従ってロアガイド17が、コイル
スプリング11の弾力に抗してアッパガイド15内に進
入するようになっている。
カバー18が、ほぼコイルスプリング11の周囲を覆っ
ている。この例では、アッパカバー18はその上端部
で、アッパガイド15に一体的に結合されている。アッ
パカバー18の下端は開放されている。アッパカバー1
8の上部のキャップ19は、ジョイント12と一体的に
形成されている。また、ロアガイド17に対応してロア
カバー20が、ほぼコイルスプリング11の周囲を覆っ
ている。この例ではロアカバー20は、アッパカバー1
8に内挿されるかたちでロアガイド17と一体的に形成
されている。
およびロアカバー20の部分は、透明にするとよい。こ
のように透明にすることで内部のコイルスプリング11
が見えるようになる。なお、図3あるいは図4にも示さ
れるように、アッパカバー18の長手方向に沿ってガイ
ド溝18aを形成するとともに、ロアカバー20にはガ
イド溝18aに係合する突部20aを形成し、これらの
ガイド溝18aおよび突部20aの係合によりアッパカ
バー18およびロアカバー20を案内ガイドするように
してもよい。
ト113と後輪104との間にダンパユニット10が付
設される。ベビーカー100に乳幼児を乗せることで足
回りに負荷荷重が作用すると、ダンパユニット10のコ
イルスプリング11が適度に収縮する。これにより後輪
104は、車体に対して2点鎖線のように相対的に移動
する(この場合、車体としては落ち込む)。この例でも
振動あるいは衝撃が作用したとき、その振動等の大きさ
に応じてコイルスプリング11が伸縮する。このように
ストローク作動するダンパユニット10を持つことで、
振動あるいは衝撃に対する高い吸収あるいは減衰作用を
発揮でき、クッション性と車体の落込みを適正に制御す
ることができる。
バー20の部分を透明にすることで、ダンパユニット1
0のストローク作動に連動して伸縮するコイルスプリン
グ11の伸縮動作を確認することができ、特に走行条件
の悪い悪路においては操縦者の注意を促すことができ
る。
る。なお、第1あるいは第2の実施形態または従来例と
実質的に同一または対応する部材には同一の符号を用い
る。第3の実施形態の基本構成は、第1の実施形態ある
いは第2の実施形態の場合と同様であってよい。
構成例を示している。図において、既述した第1あるい
は第2の実施形態におけるアッパカバー18およびロア
カバー20の代わりに、これらのカバー部分全体に蛇腹
状のカバー21が装着されている。この場合、カバー2
1は透明にするとよい。
的に第1の実施形態あるいは第2の実施形態の場合と同
様であり、コイルスプリング11の伸縮動作に連動して
カバー21が伸縮する。なお、図5においてはカバー2
1は、無荷重時の状態が図示されている。この例ではダ
ンパユニット10全体がカバー21によって覆われるた
め、このカバー21を介してダンパユニット10の動き
が目につき易く、また内部のコイルスプリング11の伸
縮動作を確認することができるため、より効果的に操縦
者の注意を促すことができる。
は、ダンパユニット10のストローク変位の例を示して
おり、負荷荷重の変化に応じてユニット長さL1,L
2,L3が変化する。
ング11の代わりに、たとえば減衰性のエラストマゴム
等を用いることが可能であり、上記実施形態と同様な作
用効果を得ることができる。また、本発明が適用される
ベビーカーは、図6に示したタイプのもののみに限定さ
れず、その他一般のベビーカーに対して有効に適用可能
であり、上記実施形態と同様な作用効果を得ることがで
きるのは言うまでもない。
の種のサスペンション装置において、ストローク作動す
るダンパユニットを備えることで、振動あるいは衝撃に
対する高い吸収あるいは減衰作用を発揮することがで
き、クッション性が大幅に向上する。このようにして、
本発明では、振動および衝撃に対する吸収性に優れ、安
全性が極めて高いベビーカーを実現することができる。
例を示す図である。
例を示す図である。
構成例を示す図である。
例を示す図である。
す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 脚の先端部に車輪を揺動可能に装架する
サスペンション装置であって、 脚および車軸を結合するリンク部材と前記脚との間に、
弾機手段を有するダンパユニットが付設されたことを特
徴とするサスペンション装置。 - 【請求項2】 前記ダンパユニットは、前記弾機手段と
してコイルスプリングを含み、該コイルスプリングの伸
縮に応じてストローク作動を行うことを特徴とする、請
求項1に記載のサスペンション装置。 - 【請求項3】 前記ダンパユニットのストローク終点付
近で、前記リンク部材の揺動動作を規制するストッパを
含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のサス
ペンション装置。 - 【請求項4】 前記ダンパユニットの少なくとも一部を
覆う外装材が被着され、この外装材はダンパユニットの
作動に連動して伸縮するように構成されていることを特
徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のサスペンシ
ョン装置。 - 【請求項5】 車体を支持する複数の脚に請求項1〜4
のいずれかに記載のサスペンション装置を装備したこと
を特徴とするベビーカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001257662A JP4930868B2 (ja) | 2001-08-28 | 2001-08-28 | サスペンション装置およびこれを備えたベビーカー |
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JP4930868B2 JP4930868B2 (ja) | 2012-05-16 |
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