JP3998396B2 - キャスター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車椅子、ベビーカー、台車等に取り付けられるキャスターの緩衝機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャスターに加わる衝撃を吸収する構造として、車体側に結合されるブラケットと、ブラケットに回動可能に連結され車輪を支持するリンクと、ブラケットとリンクの間に介装されるクッションゴムを備えるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のキャスターにあっては、クッションゴムのバネ特性によって載せられる荷重および衝撃吸収効果が決まり、クッションゴムが堅すぎて初期作動が悪化したり、クッションゴムが柔らかすぎて底付きを起こす等の問題点があった。
【0004】
また、キャスターにシリンダおよびピストン等で構成される油圧ダンパを介装する構造は、キャスターが大型化して現行の車椅子、ベビーカー、台車等に組み付けることが難しくなる。
【0005】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、キャスターに適した緩衝機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、車体側に結合されるブラケットと、ブラケットに回動可能に連結されるリンクと、リンクに回転可能に連結される車輪と、リンクの回動に伴って伸縮する懸架バネとを備えるキャスターにおいて、リンクの回動支点にリンクの回動に伴って作動流体が流動するロータリダンパと、リンクとロータリダンパの相対回転を所定の角度範囲で許容する軸継ぎ手と、リンクとロータリダンパを結ぶトルク伝達バネと、ロータリダンパを中立位置に付勢する戻しバネと、を備えるものとした。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、ブラケットはブラケット側に連結される固定ハウジングと、リンク側に連結される回転ハウジングと、 固定ハウジングに対して回転ハウジングが回転するのに伴って作動流体を通すオリフィスとを備えるものとした。
【0009】
【発明の作用および効果】
第1の発明において、キャスターへの入力に応じて懸架バネを伸縮させながらリンクが揺動すると、ロータリダンパの作動流体が流動する。この作動流体の流れに付与される流動抵抗により、リンクの揺動を抑える減衰力が生じ、キャスターが路面の凹凸等から受ける振動や衝撃を吸収する。
そして、キャスターへの初期入力に対してロータリダンパはトルク伝達バネを介してリンクに対して相対回転し、ロータリダンパの減衰力がトルク伝達バネを介して付与される。キャスターへの入力が大きくなるのに伴ってロータリダンパは軸継ぎ手を介してリンクと一体に回転し、ロータリダンパの減衰力が軸継ぎ手を介してリンクに付与される。これにより、リンクの揺動を抑える減衰力が段階的に高まり、キャスターが路面の凹凸等から受ける振動や衝撃を有効に吸収する。
【0010】
ブラケットに対するリンクの回動支点にロータリダンパを設ける構造により、キャスターの大型化が避けられる。
【0011】
第2の発明において、キャスターへの入力に応じて懸架バネを伸縮させながらリンクが揺動すると、作動流体がオリフィスを通過して流れ、オリフィスによって付与される流動抵抗により、リンクの揺動を抑える減衰力が生じ、キャスターが路面の凹凸等から受ける振動や衝撃を吸収する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0014】
図1に示すように、キャスター1は台車等の車体に締結されるブラケット2と、ブラケット2に回動可能に支持されるリンク3と、リンク3の先端部に回転可能に支持される車輪4とを備える。なお、キャスター1は荷物を運搬する台車に限らず、例えば車椅子やベビーカー等に用いてもよい。
【0015】
ブラケット2はコの字形断面を持ち、その上部にボルト5がベアリング8を介して回転可能に結合され、このボルト5を介して車体に締結される。ブラケット2およびリンク3はボルト5の軸まわり(左右方向)に回動して車輪4が進行方向を向くようになっている。なお、ベアリング等を廃止して、ブラケット2を車体に回転不能に連結してもよい。
【0016】
リンク3はその基端部がブラケット2に対して水平軸回り(上下方向)に回動可能に支持される。リンク3の先端部にピン6を介して車輪4が回転可能に連結される。
【0017】
ブラケット2とリンク3の間には金属製の懸架バネ10が伸縮可能に介装される。ブラケット2には環状の取付座15が固着され、コイル状の懸架バネ10の上端部が取付座15の内側に係合する。リンク3には環状の取付座16が固着され、懸架バネ10の下端部が取付座16の内側に係合する。
【0018】
ブラケット2に対するリンク3の回動支点にはリンク3の回動に伴って作動油(作動流体)が流動するロータリダンパ20が設けられる。リンク3はロータリダンパ20を介してブラケット2に回動可能に支持される。
【0019】
図2に示すように、ロータリダンパ20はリンク3にダンパ軸19を介して結合される回転ハウジング22と、ブラケット2に結合される固定ハウジング21を備え、固定ハウジング21の内側に回転ハウジング22が回動可能に嵌合する。
【0020】
固定ハウジング21は円筒状の内壁面21aと、内壁面21aから径方向に突出する一対の仕切壁21bとを有する。回転ハウジング22は円筒状の外壁面22aと、外壁面22aから径方向に突出する一対の仕切壁22bとを有する。固定ハウジング21と回転ハウジング22の間には各仕切壁21b,22bを介して4つの室23〜26が画成される。固定ハウジング21の仕切壁21bが回転ハウジング22の外壁面22aに摺接し、回転ハウジング22の仕切壁22bが固定ハウジング21の内壁面21aに摺接する。
【0021】
回転ハウジング22の各仕切壁22bにはオリフィス27,28がそれぞれ形成される。オリフィス27は室23と24を連通し、オリフィス28は室25と26を連通し、リンク3の回動に伴って作動油が各オリフィス27,28を通って流動するようになっている。
【0022】
リンク3が上方向に回動する際、回転ハウジング22は図2において反時計回りに回動し、室23の作動油がオリフィス27を通って室24に流入するとともに、室25の作動油がオリフィス28を通って室26に流入する。
【0023】
逆にリンク3が下方向に回動する際、回転ハウジング22は図2において時計回りに回動し、室24の作動油がオリフィス27を通って室23に流入するとともに、室26の作動油がオリフィス28を通って室25に流入する。
【0024】
以上のように構成され、キャスター1に加わる荷重に応じて懸架バネ10が収縮してリンク3の傾きが決まる。
【0025】
キャスター1への入力に応じて懸架バネ10を伸縮させながらリンク3が揺動すると、ロータリダンパ20は固定ハウジング21に対して回転ハウジング22が回動し、作動油が各オリフィス27,28を通って流動する。このとき、各オリフィス27,28が作動油の流れに付与する流動抵抗により、リンク3の揺動を抑える減衰力が生じ、キャスター1が路面の凹凸等から受ける振動や衝撃を吸収する。
【0026】
ブラケット2に対するリンク3の回動支点にロータリダンパ20を設ける構造により、キャスター1の大型化が避けられる。
【0027】
次に他の実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0028】
図3に示すように、ロータリダンパ20のダンパ軸19とリンク3の間に所定の角度範囲で両者の相対回転を許容する軸継ぎ手30を備える。図4に示すように、軸継ぎ手30はダンパ軸19に一対の扇形断面の凹部19aが形成される一方、リンク3側にはこの凹部19aに係合して所定の角度範囲で相対回転する平板状の係合部3aが形成される。ロータリダンパ20のダンパ軸19とリンク3は係合部3aが凹部19aの壁面に当接しない角度範囲で相対回転し、係合部3aが凹部19aの壁面に当接することにより一体で回転する。
【0029】
リンク3とダンパ軸19を結ぶトルク伝達バネ31を備える。コイル状のトルク伝達バネ31はその一端31aがダンパ軸19に結合し、他端31bがリンク3側に結合している。
【0030】
ロータリダンパ20のダンパ軸19を中立位置に付勢する戻しバネ32を備える。戻しバネ32はその一端32aがダンパ軸19に結合し、他端32bがロータリダンパ20の固定ハウジング21に結合している。ロータリダンパ20はその中立位置で固定ハウジング21に対してダンパ軸19が正逆両方向に回転することができる。
【0031】
以上のように構成され、キャスター1への初期入力に対してダンパ軸19はトルク伝達バネ31を介してリンク3に対して相対回転し、ロータリダンパ20の減衰力がトルク伝達バネ31を介して付与される。 キャスター1への入力が大きくなるのに伴ってダンパ軸19は軸継ぎ手30を介してリンク3と一体に回転し、ロータリダンパ20の減衰力が軸継ぎ手30を介して付与される。これにより、リンク3の揺動を抑える減衰力が段階的に高まり、キャスター1が路面の凹凸等から受ける振動や衝撃を有効に吸収する。
【0032】
なお、懸架バネは金属スプリングに代えて圧縮ゴムブロック等を用いてもよい。
【0033】
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すキャスターの側面図。
【図2】同じくロータリダンパの断面図。
【図3】他の実施の形態を示すキャスターの一部平面図。
【図4】同じく図3のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 キャスター
2 ブラケット
3 リンク
4 車輪
10 懸架バネ
20 ロータリダンパ
21 固定ハウジング
22 回転ハウジング
27,28 オリフィス
30 軸継ぎ手
31 トルク伝達バネ
32 戻しバネ

Claims (2)

  1. 車体側に結合されるブラケットと、前記ブラケットに回動可能に連結されるリンクと、前記リンクに回転可能に連結される車輪と、前記リンクの回動に伴って伸縮する懸架バネとを備えるキャスターにおいて、前記リンクの回動支点に前記リンクの回動に伴って作動流体が流動するロータリダンパと、前記リンクと前記ロータリダンパの相対回転を所定の角度範囲で許容する軸継ぎ手と、前記リンクと前記ロータリダンパを結ぶトルク伝達バネと、前記ロータリダンパを中立位置に付勢する戻しバネと、を備えたことを特徴とするキャスター。
  2. 前記ブラケットは前記ブラケット側に連結される固定ハウジングと、前記リンク側に連結される回転ハウジングと、前記固定ハウジングに対して前記回転ハウジングが回転するのに伴って作動流体を通すオリフィスと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
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