JP2003062806A - 板材接着における電極位置決め装置 - Google Patents

板材接着における電極位置決め装置

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JP2003062806A
JP2003062806A JP2001254355A JP2001254355A JP2003062806A JP 2003062806 A JP2003062806 A JP 2003062806A JP 2001254355 A JP2001254355 A JP 2001254355A JP 2001254355 A JP2001254355 A JP 2001254355A JP 2003062806 A JP2003062806 A JP 2003062806A
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electrode
scarf joint
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光司 岸本
Keizo Shigeta
啓三 重田
Takayuki Yubisui
隆幸 指吸
Shigeya Nakahara
滋也 中原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部電極の位置を簡単に短時間で変更するこ
とができ、また、付着した接着剤の掃除も簡単にでき、
接着作業の能率を向上させることができる板材接着装置
を提供する。 【解決手段】 板材a、bの重ね合わせたスカーフジョ
イント部1の接着剤層に上部電極50と下部電極70を
直接接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着
する板材接着装置において、重ね合わせたスカーフジョ
イント部1を中央固定定盤32上に加圧する圧締部材
が、上下動する押さえ具48の下部に複数の分割圧締板
49と上部電極50を、押さえ具48に対して抜き差し
と移動が自在となるように取り付けて形成され、この分
割圧締板49と上部電極50の抜き差しと移動により該
上部電極50の位置を任意に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、互いに接続せん
とする端部にスカーフジョイント部を加工し、このスカ
ーフジョイント部に接着剤を塗布した二枚の板材を、圧
接させた接着剤層に高周波を直接印加することで接着し
て接続する板材接着における電極位置決め装置、特に、
接着剤層に高周波を印加する電極の位置決め構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図14は、端部にスカーフジョイント部
1を加工した二枚の板材aとbの接続構造を示し、予め
接着剤2を塗布したスカーフジョイント部1を互いに圧
着して接続され、長尺の板材に形成される。
【0003】従来、スカーフジョイント部1を用いた二
枚の板材aとbの接続は、接着剤2を塗布したスカーフ
ジョイント部1を作業員が手作業で重ね合わせ、この重
ね合わせ部分をプレスで圧締するようにしていたが、手
作業による接続は、スカーフジョイント部の重ね合わせ
に手間がかかり、接続作業の能率が悪いという問題があ
るため、両板材の接続が自動的に行え、接続作業の能率
を向上させることができるスカーフジョイント用の板材
接着装置が提案されている。
【0004】図13は、上記した両板材の接続を自動的
に行う従来のスカーフジョイント用の板材接着装置を示
している。
【0005】この板材接着装置は、互いに接続せんとす
る端部にスカーフジョイント部が加工され、このスカー
フジョイント部に接着剤が塗布された板材を支持する中
央固定定盤11と、この中央固定定盤11の板材の入り
側に位置し、該中央固定定盤11に対して進退動自在と
なるスライド定盤12と、中央固定定盤11の板材の出
側に位置する固定定盤13を並べて配置している。
【0006】上記中央固定定盤11上に板材をこの中央
固定定盤11に押圧して圧締固持する中央圧締板14を
設け、上記スライド定盤12上にこのスライド定盤12
と一体移動が可能となり、板材をスライド定盤12に押
圧して圧締固持する圧締板15と、固定定盤13上に板
材をこの固定定盤13に押圧して圧締固持する圧締板1
6を設け、中央固定定盤11上において、接着剤を介し
て圧接した両板材のスカーフジョイント部を中央圧締板
14で重ね合わせ方向から加圧して面圧をかける。
【0007】上記中央固定定盤11に下部電極17と中
央圧締板14に上部電極18が設けられ、中央圧締板1
4で両板材のスカーフジョイント部を加圧することで、
下部電極17と上部電極18が接着剤層の両端に接触
し、両電極17と電極18で接着剤に高周波を直接印加
し、接着剤を乾燥させることによりスカーフジョイント
部を接着するようになっている。
【0008】上記した従来の板材接着装置においては、
下部電極17と上部電極18は、中央固定定盤11と中
央圧締板14にそれぞれ埋め込み固定され、下部電極1
7と上部電極18は重ね合わせたスカーフジョイント部
の両端に接触する間隔に配置されている。
【0009】ここで、互いに接続せんとする板材の一枚
目を搬入コンベア19と搬出コンベア20で中央固定定
盤11上に送り込み、スカーフジョイント部の位置決め
を行った後、この板材を固定定盤13上に位置する圧締
板16で固定定盤13上に固定し、続いて二枚目の板材
を搬入コンベア19で送り込み、スカーフジョイント部
の位置決めを行った後、二枚目の板材をスライド定盤1
2と一体移動が可能な圧締板15でスライド定盤に固定
すると共に、中央固定定盤11上に位置する中央圧締板
14でスカーフジョイント部を中央固定定盤11上に押
圧しながらスライド定盤12を中央固定定盤11側に移
動させることにより、両板材のスカーフジョイント部に
面圧をかけながら横方向より押圧し、スカーフジョイン
ト部の上下方向の位置合わせを行うと同時に接着剤を介
して圧接し、その後、この圧接部分に中央圧締板14で
面圧をかけた状態で、接着剤層の両端に接触する下部電
極17と上部電極18で高周波を直接印加して接着する
ものである。
【0010】ところで、スカーフジョイントによる板材
の接着において、接着せんとする板材の厚みや、板材に
形成したスカーフジョイントの傾斜角度が変更される
と、接着剤層の両端の距離が変化することになり、この
ため、下部電極17と上部電極18の間隔を接着剤層の
両端の距離に一致させるようにする必要がある。
【0011】上記した従来の板材接着装置においては、
下部電極17と上部電極18が中央固定定盤11と中央
圧締板14にそれぞれ埋め込み固定されているので、下
部電極17と上部電極18の位置のみを変更することは
不可能であった。このため、どうしても電極の位置を変
更したい場合は、例えば、中央固定定盤11を、所望の
位置に下部電極17が埋め込まれたものと定盤ごと取り
換える方法しかなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中央固
定定盤11を、所望の位置に電極が埋め込まれたものと
定盤ごと取り換える方法は、重量のある中央固定定盤1
1を取り扱わなければならず、労力と時間がかかり、接
着作業の能率を悪くするという問題がある。
【0013】また、下部電極17と上部電極18が、中
央固定定盤11と中央圧締板14にそれぞれ埋め込まれ
た構造は、下部電極17と上部電極18に接着剤が付着
した場合の掃除がやりにくく、これにも時間がかかると
いう難点がある。
【0014】そこで、この発明の課題は、上部電極の位
置を簡単に短時間で変更することができ、また、付着し
た接着剤の掃除も簡単にでき、接着作業の能率を向上さ
せることができる板材接着における電極位置決め装置を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、互いに接続せんとする端部にス
カーフジョイント部を加工し、このスカーフジョイント
部に接着剤を塗布した二枚の板材のスカーフジョイント
部を圧接し、この圧接部分を圧締部材で重ね合わせ方向
から加圧して面圧をかけた状態で、両側から接着剤層に
直接電極を接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加し
て接着する板材接着装置において、上記圧締部材が、上
下動する押さえ具の下部に複数の分割圧締板と上部電極
を、押さえ具に対して抜き差しと移動が自在となるよう
に取り付けて形成され、この分割圧締板と上部電極の抜
き差しと移動により該上部電極の位置を任意に設定でき
るようにした構成を採用したものである。
【0016】上記押さえ具の下部にレール保持板を固定
し、このレール保持板の下部に板材の幅方向に長い複数
の吊り下げレールを板材の長さ方向に移動可能となるよ
う取り付け、分割圧締板と上部電極を上記吊り下げレー
ルの長さ方向に抜き差し自在となるよう吊り下げ状に取
り付けた構造とすることができる。
【0017】また、上記圧締部材の直下に板材を受ける
固定定盤を配置し、この固定定盤に接着剤層が接触する
下部電極が着脱可能に取り付けられている。
【0018】ここで、上記スライド定盤の板材の入り側
に搬入コンベアと、固定定盤の板材の出側に搬出コンベ
アが配置され、互いに接続せんとする板材の一枚目を搬
入コンベアと搬出コンベアで固定定盤上に送り込み、ス
カーフジョイント部の位置決めを行った後、固定定盤上
に位置する圧締板で固定定盤上に固定し、続いて二枚目
の板材を搬入コンベアで送り込み、スカーフジョイント
部の位置決めを行った後、スライド定盤と一体移動が可
能な圧締板でスライド定盤に固定すると共に、固定定盤
上のスカーフジョイント部を押圧しながら、スライド定
盤を固定定盤側に移動させることにより、両板材のスカ
ーフジョイント部に面圧をかけながら横方向より押圧す
ることにより、スカーフジョイント部の上下方向の位置
合わせを行うと同時に接着剤を介して圧接し、その後、
この圧接部分に中央圧締板で面圧をかけた状態で、上部
電極と下部電極により接着剤層に高周波を直接印加して
接着する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
示例と共に説明する。
【0020】図1乃至図7に示すように、板材接着装置
は、互いに接続せんとする木質の板材aとbを、端部に
加工したスカーフジョイント部1を重ね合わせて面圧を
かけ、両板材aとbのスカーフジョイント部1の接着剤
2の層に高周波を直接印加して接着するものである。
【0021】図示のように、板材の接着装置は、ベース
台31上に板材a、bを支持する水平の中央固定定盤3
2と該中央固定定盤32の板材a、bの入り側に中央固
定定盤32に対して進退動自在となる水平のスライド定
盤33と、中央固定定盤32の板材a、bの出側に固定
定盤34を並べて配置し、スライド定盤33の板材a、
bの入り側に搬入コンベア35と、固定定盤34の板材
a、bの出側に搬出コンベア36が配置されている。
【0022】上記中央固定定盤32上に、板材a、bを
この中央固定定盤32に押圧して圧締固持する中央圧締
機構37を設け、上記スライド定盤33上に、このスラ
イド定盤33と一体移動が可能となり、板材bをスライ
ド定盤33に押圧して圧締固定する入側圧締機構38
と、固定定盤34上に、この固定定盤34に板材aを押
圧して圧締固定する出側圧締機構39を設け、上記中央
圧締機構37が、接着剤2を介して圧接した両板材a、
bのスカーフジョイント部1を重ね合わせ方向から加圧
して面圧をかけることになる。
【0023】上記中央固定定盤32とスライド定盤33
及び固定定盤34は、板材a、bを支持する上面が同一
高さとなり、スライド定盤33は、支持部材40上を適
宜ガイドによって誘導され、シリンダ41により所定ス
トロークを往復移動するようになっている。
【0024】前記搬入コンベア35は、スライド定盤3
3の上面と同じ高さになるよう一定の間隔で配置した多
数の送りローラ42と、スライド定盤33寄りの位置で
上下動し、下降動時に送りローラ42とで板材a、bを
挟むことで、板材a、bをスライド定盤33に向けて送
り込むピンチローラ43とで形成され、また、搬出コン
ベア36も同様に、固定定盤34の上面と同じ高さにな
るよう一定の間隔で配置した多数の送りローラ44と、
固定定盤34寄りの位置で上下動し、下降動時に送りロ
ーラ44とで板材a、bを挟むことで、板材a、bを固
定定盤34から取り出すピンチローラ45とで形成され
ている。
【0025】上記中央圧締機構37は、中央固定定盤3
2を跨ぐようベース台31上に立設した門型支持枠46
の上部に圧締シリンダ47を下向きに固定し、この圧締
シリンダ47のロッドの下端に先端金具71を固定し、
この先端金具71の下部に固定した押さえ具48が、圧
締シリンダ47の伸縮で上下に移動し、その下部に厚み
の異なる複数枚の分割圧締板49と上部電極50を、押
さえ具48に対して抜き差しと移動が自在となるように
取り付けて形成されている。
【0026】また、入側圧締機構38は、スライド定盤
33と一体に移動するよう立設した門型支持枠51の上
部に圧締シリンダ52を下向きに固定し、この圧締シリ
ンダ52のロッドの下端に圧締板53を固定して形成さ
れている。出側圧締機構39は、固定定盤34の上部に
立設した門型支持枠54の上部に圧締シリンダ55を下
向きに固定し、この圧締シリンダ55のロッドの下端に
圧締具56を固定して形成されている。
【0027】図8乃至図12は、上部電極50と下部電
極70の関係及び、上記押さえ具48に対する分割圧締
板49と上部電極50の取り付け構造を示し、押さえ具
48の下面に上部絶縁用定盤57とその下にレール保持
板58を固定し、該レール保持板58に入側圧締板60
と出側圧締板61を一定間隔離して固定し、さらに、レ
ール保持板58には、板材a、bの移動方向に平行する
内側広幅の段付き溝59を、下面で開口するよう複数を
並べて設け、このレール保持板58の下面に、段付き溝
59を利用して、入側圧締板60と出側圧締板61間に
位置する厚みの異なる複数の分割圧締板49、分割圧締
板49間に位置する一対の圧締板62に挟まれ、圧締板
62と一体構造となった上部電極50とが取り付けら
れ、これら入側圧締板60と出側圧締板61間、分割圧
締板49、圧締板62と一体構造となった上部電極50
の下面は同一の水平面になっている。
【0028】上記入側圧締板60と出側圧締板61は、
レール保持板58の下面に固定化して取り付け、分割圧
締板49と圧締板62と一体構造となった上部電極50
は、レール保持板58の下面に取り付けた吊り下げレー
ル63を介して段付き溝59の長さ方向に移動自在とな
るよう取り付けられ、しかも、この分割圧締板49と圧
締板62と一体構造となった上部電極50は、吊り下げ
レール63に対して抜き差し自在になっている。
【0029】上記吊り下げレール63は、内側広幅の段
付き溝64が下面で開口するよう長さ方向の全長にわた
って形成され、この吊り下げレール63の上面に、レー
ル保持板58の各段付き溝59に対して下方への抜け止
め状に嵌まり合い、段付き溝59の長さ方向に移動自在
となる吊り下げ金具65が設けられ、従って、吊り下げ
レール63は、板材a、bの幅方向に長く、段付き溝5
9の長さ方向に移動できることになる。
【0030】また、分割圧締板49と上部電極50の上
端には、吊り下げレール63の段付き溝64に対して抜
き差し自在となる吊り下げ金具72が全長に渡って設け
られ、従って、分割圧締板49と上部電極50は、板材
a、bの長さ方向に移動可能で、吊り下げレール63に
対して抜き差し自在となる。
【0031】図8乃至図10のように、前記中央固定定
盤32は、ベース台31上に固定したフレーム66の上
面に、下部絶縁定盤67と下部絶縁定盤受け68を重
ね、この定盤受け68の上に下部定盤69を固定し、こ
の下部定盤69に板材a、bの幅方向に長い下部電極7
0を着脱可能に取り付けた構造になっている。
【0032】上記一対の上部電極50と下部電極70の
水平方向の配置間隔yは、板材aとbに加工したスカー
フジョイント部1の一端と他端の水平距離に一致する間
隔に設定され、中央固定定盤32と押さえ具48による
スカーフジョイント部1の圧締時に、上部電極50と下
部電極70は、接着剤2を介して圧接した両板材a、b
のスカーフジョイント部1の接着剤2層の両端に接触す
る位置関係となり、接着剤2層に高周波を直接印加して
接着させることになる。
【0033】従って、上部電極50と下部電極70は、
電気絶縁的に配置され、押さえ具48の下面と中央固定
定盤32の上面において、板材a、bの幅方向の全長に
見合う長さを有し、上部電極50と下部電極70には、
図示省略したがバリコンを介して高周波発生用の発振機
が電気的に接続されている。
【0034】次に、上記板材接着装置を用いて板材a、
bを接続するプレス方法を説明する。
【0035】図14に示すように、互いに接続せんとす
る各板材a、bの両端部にスカーフジョイント部1を予
め加工し、このスカーフジョイント部1に接着剤2を塗
布しておく。
【0036】また、板材接着装置は、上部電極50と下
部電極70の水平方向の配置間隔yをスカーフジョイン
ト部1の一端と他端の水平距離に一致する間隔に設定し
ておく。
【0037】接着装置は、図3のように、出側の圧締具
56と入側の圧締板53及び中央の押え具48をそれぞ
れ上昇位置に待機させ、かつ、スライド定盤33を板材
a、bの入側に移動させた状態としておく。
【0038】図4のように、搬入コンベア35と搬出コ
ンベア36を作動させ、搬入コンベア35の上に載置し
た一枚目の板材aを板材接着装置のスライド定盤33か
ら固定定盤34の上面に向けて送り込み、板材接着装置
から出た板材aを搬出コンベア36で受け、この搬出コ
ンベア36のピンチローラ45を下降させ、板材aを挟
んで送り、センサーF1 を過ぎた位置まで送って板材a
を停止させ、その位置より搬出コンベア36とピンチロ
ーラ45を逆転させて、板材aを後退させて、スカーフ
ジョイント部1の先端を下部電極70の上に位置するよ
うに後退させた位置決めを行い、板材aを停止させた
後、出側圧締機構39の圧縮シリンダ55が作動して圧
締具56が下降し、板材aを固定定盤34上へ押圧す
る。
【0039】次に、図5のように、搬入コンベア35と
ピンチローラ43で二枚目の板材bを挟んで、スライド
定盤33より中央固定定盤32の上面に向けて送り込
み、板材bのスカーフジョイント部1が一枚目の板材a
のスカーフジョイント部1と所定の間隔を設けて対向す
るように、板材bのスカーフジョイント部1の位置決め
を行い、図6のように、板材bを停止させた後、入側圧
締機構38の圧縮シリンダ52が作動して入側の圧締板
53が下降し、この二枚目の板材bをスライド定盤33
上へ押圧して圧締固定し、同時に中央圧締機構37の圧
縮シリンダ47が作動して押え具48が下降し、分割圧
締板49群で両板材a、bのスカーフジョイント部1の
上を軽く押圧することとなる。
【0040】図7のように、続いて、シリンダ41の作
動でスライド定盤33が中央固定定盤32側に所定スト
ロークを移動し、これにより、入側圧締機構38とスラ
イド定盤33で圧締固定された二枚目の板材bが一枚目
の板材aに向けて移動し、両板材a、bのスカーフジョ
イント部1の位置合わせを行うと同時に接着剤2を介し
て互いに圧接することになる。
【0041】板材aと板材bの位置合わせと圧接が完了
すると、中央圧締機構37の圧締シリンダ47が強く作
動して板材a、bのスカーフジョイント部1の圧接され
ている部分にさらに上部より面圧をかけることになる。
【0042】両板材a、bのスカーフジョイント部1に
押え具48により面圧がかけられると、図8で示したよ
うに、押え具48の下部に設けた上部電極50が接着剤
2層の上端に接触し、中央固定定盤32に設けた下部電
極70が接着剤2層の下端に接触することになり、この
状態で発振機を起動させ、上部電極50と下部電極70
間に高周波を所定時間だけ流すと、接着剤2層に対して
高周波が直接印加され、接着剤2層は重なり方向に加圧
された状態で直接加熱されて乾燥し、両板材a、bの重
なり部分を接着することになる。
【0043】接着完了後は、出側の圧締具56と中央の
押え具48が上昇し、その後に入側の圧締板53が上昇
して板材a、bの押圧を解き、搬入コンベア35及び搬
出コンベア36の作動で、接続された板材a、bは搬出
コンベア36側に二枚目板材bの後端が中央固定定盤3
2上の定位置に臨むように送り出され、スライド定盤3
3が中央固定定盤32から離反した位置に戻り、板材接
着装置は図1の状態に復帰して次の接続に備えることに
なる。
【0044】上記のような板材接着装置において、図8
と図9で示すように、接着せんとする板材の厚みTや、
板材に形成するスカーフジョイント部1の傾斜角度が変
化すると、接着剤2層の両端の距離yが変化することに
なり、このため、上部電極50と下部電極70の配置間
隔yを接着剤層の両端の距離に一致させるようにする必
要がある。
【0045】上部電極50と下部電極70の配置間隔y
を調整するには、先ず、調整距離に応じた厚みの分割圧
締板49を吊り下げレール63から抜き取る。調整距離
が大きい場合は、複数枚の分割圧締板49を抜き取るこ
とになる。
【0046】分割圧締板49を抜き取って出来た空隙の
部分に、一対の圧締板62に挟まれ一体構造となった上
部電極50を移動させ、圧締板62と上部電極50の移
動によって生じた空隙の部分に、先に抜き取った分割圧
締板49を差し込めば、上部電極50の位置を板材の長
さ方向に変化させることができる。
【0047】このように、厚みの異なる複数枚の分割圧
締板49の抜き差しと、一対の圧締板62に挟まれた上
部電極50の移動とにより、図8と図9で示したよう
に、上部電極50の位置を自由に変化させることがで
き、上部電極50と下部電極70の配置間隔yを板材
a、bの接着剤2層の両端の距離に一致させることがで
きることになる。
【0048】また、上部電極50は吊り下げレール63
に対して抜き差し自在となり、さらに下部電極70は下
部定盤69に対して着脱自在であるので、上部電極50
や下部電極70を取り外すことにより、付着した接着剤
の掃除も簡単にできることになる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、重ね
合わせたスカーフジョイント部の接着剤層に直接電極を
接触させ、該接着剤層に高周波を直接印加して接着する
板材接着装置において、重ね合わせたスカーフジョイン
ト部を加圧する圧締部材を、上下動する押さえ具の下部
に複数の分割圧締板と上部電極を、押さえ具に対して抜
き差しと移動が自在となるように取り付けて形成し、こ
の分割圧締板と上部電極の抜き差しと移動により該上部
電極の位置を任意に設定できるようにしたので、上部電
極の位置を自由に変化させることができ、上部電極と下
部電極の間隔を板材の接着剤層の両端の距離に簡単に短
時間で変更することができ、接着作業の能率を向上させ
ることが可能になる。
【0050】また、分割圧締板、上部電極及び下部電極
を着脱自在とすることにより、付着した接着剤の掃除が
簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】板材接着装置の正面図
【図2】板材接着装置の平面図
【図3】板材接着装置の板材を送り込み前の状態を示す
縦断正面図
【図4】板材接着装置の一枚目の板材を送り込んだ状態
を示す縦断正面図
【図5】同上の二枚目の板材を送り込んだ状態を示す縦
断正面図
【図6】同上の二枚目の板材を送り込んでこれを仮圧締
した状態を示す縦断正面図
【図7】板材接着装置の板材を圧締接着した状態を示す
縦断正面図
【図8】板材接着装置の上部電極と下部電極の間隔調整
構造において、間隔を広く調整した状態を示す拡大した
縦断正面図
【図9】板材接着装置の上部電極と下部電極の間隔調整
構造において、間隔を狭く調整した状態を示す拡大した
縦断正面図
【図10】上部電極と下部電極の間隔調整構造を示す縦
断側面図
【図11】上部電極と下部電極の間隔調整構造を示す分
解斜視図
【図12】(A)は上部電極と下部電極の間隔調整構造
を示す分解状態の側面図、(B)は同分解状態の正面図
【図13】従来の板材接着装置を示す正面図
【図14】端部にスカーフジョイント部を加工した二枚
の板材の接続構造を示す斜視図
【符号の説明】
1 スカーフジョイント部 2 接着剤層 31 ベース台 32 中央固定定盤 33 スライド定盤 34 固定定盤 35 搬入コンベア 36 搬出コンベア 37 中央圧締機構 38 入側圧締機構 39 出側圧締機構 40 支持部材 41 シリンダ 42 送りローラ 43 ピンチローラ 44 送りローラ 45 ピンチローラ 46 門型支持枠 47 圧締シリンダ 48 押さえ具 49 分割圧締板 50 上部電極 51 門型支持枠 52 圧締シリンダ 53 圧締板 54 門型支持枠 55 圧締シリンダ 56 圧締具 57 上部絶縁用定盤 58 レール保持板 59 段付き溝 60 入側圧締板 61 出側圧締板 62 圧締板 63 吊り下げレール 64 段付き溝 65 吊り下げ金具 66 フレーム 67 下部絶縁定盤 68 定盤受け 69 下部定盤 70 下部電極 a 板材 b 板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 指吸 隆幸 大阪市住之江区緑木2丁目3番33号 株式 会社太平製作所大阪事業部内 (72)発明者 中原 滋也 大阪市住之江区緑木2丁目3番33号 株式 会社太平製作所大阪事業部内 Fターム(参考) 2B200 AA05 BA07 CA02 DA05 EA06 ED08 ED48 FA31 FA35

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続せんとする端部にスカーフジ
    ョイント部を加工し、このスカーフジョイント部に接着
    剤を塗布した二枚の板材のスカーフジョイント部を圧接
    し、この圧接部分を圧締部材で重ね合わせ方向から加圧
    して面圧をかけた状態で、両側から接着剤層に上部電極
    と下部電極を直接接触させ、該接着剤層に高周波を直接
    印加して接着する板材接着装置において、上記圧締部材
    が、上下動する押さえ具の下部に複数の分割圧締板と上
    部電極を、押さえ具に対して抜き差しと移動が自在とな
    るように取り付けて形成され、この分割圧締板と上部電
    極の抜き差しと移動により該上部電極の位置を任意に設
    定できるようにしたことを特徴とする板材接着における
    電極位置決め装置。
  2. 【請求項2】 上記押さえ具の下部にレール保持板を固
    定し、このレール保持板の下部に板材の幅方向に長い複
    数の吊り下げレールを板材の長さ方向に移動可能となる
    よう取り付け、分割圧締板と上部電極を上記吊り下げレ
    ールの長さ方向に抜き差し自在となるよう吊り下げ状に
    取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の板材接着
    における電極位置決め装置。
  3. 【請求項3】 上記圧締部材の直下に板材を受ける固定
    定盤を配置し、この固定定盤に接着剤層が接触する下部
    電極を着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の板材接着における電極位置決め装置。
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