JP2003061229A - 床用配線器具 - Google Patents

床用配線器具

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JP2003061229A JP2001244627A JP2001244627A JP2003061229A JP 2003061229 A JP2003061229 A JP 2003061229A JP 2001244627 A JP2001244627 A JP 2001244627A JP 2001244627 A JP2001244627 A JP 2001244627A JP 2003061229 A JP2003061229 A JP 2003061229A
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秀樹 松岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床用配線器具を設置する際に床下空間に制限
がある場合や、複数個のソケット装置の装着が要請され
る場合にも柔軟に対応できる床用配線器具を提供する。 【解決手段】 プラグ挿入口を有するソケット装置と、
ソケット装置を取付可能な開口を有するソケットホルダ
ーとを具備する床用配線器具であって、ソケットホルダ
ーは、開口を開閉するためにソケットホルダーに可動に
保持される少なくとも2枚の蓋板と、ソケットホルダー
の上面より下方に向かって所定深さに形成され、蓋板の
各々を収納可能なポケットとを有する。蓋板の閉状態に
おいて、蓋板の外表面はソケットホルダーの上面と実質
的に面一に延出してプラグ挿入口へのアクセスをブロッ
クする。蓋板の開状態において、各蓋板は蓋板ポケット
に収納され、プラグ挿入口へのアクセスが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
により形成されたコンクリート床等において床下配線と
床上配線との間を連結するために使用される床用配線器
具、特に床面から比較的浅い深さのスペースに配線器具
を設置することが要請される場合に好適な床用配線器具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フリーアクセスフロア等のフ
ロアにおいて、床下配線と床上配線との間を連結するた
めに床用配線器具が使用されている。例えば、特開平5
−38025号に記載されている床用配線器具1Pは、
図8に示されるように、栓刃挿入口12Pが設けれたス
テージ14Pを有するソケット装置10Pと、ソケット
装置を装着可能な開口22Pおよび床面の装着時に床孔
に当接するフランジ21Pを有する略円柱形状のソケッ
トホルダー20Pと、開口22Pに装着されたソケット
装置上に配設され、ステージ14Pを露出させるための
窓孔32Pを有する化粧カバー30Pと、化粧カバーの
窓孔32Pを開閉するための単一の蓋板40Pとでな
る。
【0003】この種の床用配線器具においては、蓋板4
0Pが閉状態にある時、蓋板はソケットホルダー20P
の上面と実質的に面一になるように延出し、蓋板が開状
態にある時は、ソケットホルダーの上面より略鉛直下方
に延出するように設けられたポケット23Pに蓋板40
Pが収納される。したがって、蓋板の開閉状態に関わら
ず、床面から蓋板が突出したままの状態で放置されると
いう状況を回避してフロアにおける歩行安全性を改善す
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た効果を得るためには、蓋板40Pの開状態においてポ
ケット23Pに収納された蓋板40Pが床面からほとん
ど突出しないようにポケット23Pの深さを決定しなけ
ればならない。図8の床用配線器具1Pでは、単一の蓋
板40Pで窓孔32Pを閉じる構成となっているため蓋
板寸法が大きくなり、それを収納するために深いポケッ
トを設けなければならない。その結果、ソケットホルダ
ー20Pの高さ寸法が増大し、配線器具を設置するため
に床面から比較的深い収納スペースが必要になるという
不具合がある。
【0005】また、この床用配線器具1Pにおいては、
特殊な形状を有する単一のソケット装置10Pの装着を
想定しているが、電源コンセントやモジュラージャック
のような異なる種類の複数個のソケット装置を装着しよ
うとする場合は、化粧カバー30Pだけでなくソケット
ホルダー20Pの大幅な設計変更が必要になる。このよ
うな設計変更を実施するにあたってはコストの問題があ
り、結果的に新たに別の床用配線器具を導入せざるを得
ない場合がある。
【0006】また、仮に複数個のソケット装置を装着で
きるように化粧カバー30Pやソケットホルダー20P
の設計変更を実施したとしても、蓋板40Pを開けるこ
とによりソケット装置のすべてのプラグ挿入口が露出さ
れることになる。このような場合、床用配線器具の内部
に水分や埃等の異物が入る可能性が増加するので、清掃
作業等のメインテナンスの実施頻度が増すとともに、床
下配線と床上配線の間の接続不良も発生しやすくなる。
【0007】このように、上記した従来の床用配線器具
によって歩行安全性の改善は図れるものの、床用配線器
具の清掃作業等のメインテナンス実施回数の低減、およ
び床下配線と床上配線の間の接続不良の発生防止の観点
からは依然として改善の余地が残されており、特に、床
用配線器具を設置するために床下空間に制限がある場合
や、必要に応じて複数個のソケット装置の装着が要請さ
れる場合にも柔軟に対処できる床用配線器具の開発が望
まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、床面から比較的浅い深さのスペースに配線器具
を設置することが要請される場合にも柔軟に対応でき、
埃などの異物の侵入を低減して、安全性及び信頼性の高
い床下配線と床上配線の間の接続を提供することが可能
な床用配線器具を提供することにある。
【0009】すなわち、本発明の床用配線器具は、プラ
グ挿入口を有する少なくとも一つのソケット装置と、プ
ラグ挿入口が露出されるようにソケット装置を装着可能
な開口、および床面への装着時に床孔の周縁に当接する
フランジを有するソケットホルダーとを含む床用配線器
具であって、ソケットホルダーは、開口を開閉するため
にソケットホルダーに可動に保持される少なくとも2枚
の蓋板と、ソケットホルダーの上面より下方に向かって
所定深さに形成され、蓋板の各々を収納可能なポケット
とを具備し、蓋板の閉状態において、蓋板の外表面はソ
ケットホルダーの上面と実質的に面一に延出してプラグ
挿入口へのアクセスをブロックし、蓋板の開状態におい
て、蓋板の各々はポケットに収納され、プラグ挿入口へ
のアクセスが可能になることを特徴とする。
【0010】上記した床用配線器具において、少なくと
も2枚の蓋板は、両開き式の一対の上記蓋板で構成され
ることが好ましい。
【0011】上記した床用配線器具において、ポケット
の各々は、蓋板がソケットホルダーの上面から実質的に
突出しないように収納可能な深さでソケットホルダーの
上面から略鉛直下方に延出することが好ましい。
【0012】また、上記した床用配線器具において、蓋
板の少なくとも一方は、蓋板の内表面に金属板が装着さ
れてなることが好ましい。この場合、蓋板は、金属板を
樹脂材料でインサート成形することにより作製されたも
のであることが特に好ましい。
【0013】上記した床用配線器具において、蓋板の少
なくとも一方は、蓋板の内表面と、ソケット装置のプラ
グ挿入口を有する表面の保護材との間に金属板を挟んで
なるサンドイッチ構造を有することが好ましい。
【0014】上記した床用配線器具は、ソケットホルダ
ーの開口内に装着されたソケット装置の周囲に取付けら
れ、ソケット装置の種類に応じて交換可能な化粧カバー
を含むことが好ましい。例えば、開口に単一のソケット
装置を装着する場合、化粧カバーは略C字形状を有する
ことが好ましく、開口に一対のソケット装置を装着する
場合、化粧カバーは略H字形状を有することが好まし
い。
【0015】また、上記した床用配線器具において、化
粧カバーは、開口に装着されたソケット装置の少なくと
も1側に隣接して延出する異物捕獲用の溝を有すること
が好ましい。
【0016】上記した床用配線器具は、床下に配設さ
れ、その上部にソケットホルダーが固定される配線用容
器を含むことが好ましい。
【0017】また、本発明のさらなる目的は、複数個の
ソケット装置を搭載可能な以下の床用配線器具を提供す
ることにある。すなわち、この床用配線器具は、各々が
プラグ挿入口を有する複数個のソケット装置と、プラグ
挿入口が露出されるように複数個のソケット装置を装着
可能な開口、および床面への装着時に床孔の周縁に当接
するフランジを有するソケットホルダーと、ソケットホ
ルダーに着脱可能に取付けられる化粧カバーとを含む床
用配線器具であって、化粧カバーは、ソケットホルダー
の開口内に複数個のソケット装置を装着するに際して、
ソケット装置の各々を隣接するソケット装置から所定間
隔離して位置決めする隔離部を有することを特徴とす
る。
【0018】上記した床用配線器具において、ソケット
ホルダーは、開口を開閉するためにソケットホルダーに
可動に保持される少なくとも2枚の蓋板と、ソケットホ
ルダーの上面より下方に向かって所定深さに形成され、
蓋板の各々を収納可能なポケットとを具備することが好
ましい。この場合、蓋板の閉状態において、上記蓋板の
外表面はソケットホルダーの上面と実質的に面一に延出
してプラグ挿入口へのアクセスをブロックし、蓋板の開
状態において、蓋板の各々は上記ポケットに収納され、
プラグ挿入口へのアクセスが可能になる。
【0019】上記した床用配線器具において、複数個の
ソケット装置は、一対のソケット装置であり、化粧カバ
ーは略H字形状を有することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明の床
用配線器具の好ましい実施の形態ついて以下に詳細に説
明する。
【0021】図1に本発明の床用配線器具の一例を示
す。この床用配線器具1は、コンクリート打設により形
成されたコンクリート床等において床下配線と床上配線
との間を連結するために使用され、単一のプラグ挿入口
12Aを有する第1ソケット装置10Aと、モジュラー
ジャック12Bを有する第2ソケット装置10Bとでな
るソケット装置10と、これらのソケット装置10を取
付可能なソケットホルダー20と、ソケットホルダー2
0に装着されたソケット装置10周囲の領域を覆うため
の化粧カバー30と、ソケットホルダー20に可動に保
持される一対の蓋板40と、床下に配設されてその上端
部にソケットホルダー20がねじ固定される鋼板製ボッ
クス等の配線用容器50とで主に構成される。配線用容
器50と、それに接続される金属電線管(図示せず)
は、コンクリートに埋設される。金属電線管内を挿通さ
れる床下配線は、配線用容器50の内部で床用配線器具
1に接続される。したがって、床上配線を床用配線器具
1に接続することにより、床下配線と床上配線との間の
接続が得られる。
【0022】図1には、一例として、第1ソケット装置
10Aおよび第2ソケット装置10Bとでなるソケット
装置10を装着した床用配線用器具1を示したが、本発
明の床用配線用器具1は、後述するように、化粧カバー
30を交換するだけでその他の種類や形状のソケット装
置にも柔軟に対応することができる。例えば、モジュラ
ージャックを有する一対のソケット装置10Bの組み合
わせ(図2(a))や、3つのプラグ挿入口を有する単一の
ソケット装置10C(図2(b))や、2つの栓刃挿入口を
有する一対のソケット装置10Dの組み合わせ(図2
(c))等を使用目的に応じて適宜選択することができ
る。ソケットホルダー20へのソケット装置10の装着
は、ソケットホルダーに係止手段を設けたり、ネジ等の
取付手段を用いて行うことができる。
【0023】ソケットホルダー20は、床用配線器具1
の床面への設置時に床孔の周縁に当接する円形フランジ
21と、円形フランジの略中央に形成された矩形開口2
2と、矩形開口22の対向する2辺に平行に、且つソケ
ットホルダー20の上面より下方に向かって所定深さに
設けられた蓋板40を収納するための一対のポケット2
3とを有する。ソケットホルダー20は樹脂材料で一体
成形して作製することが好ましい。また、ソケットホル
ダー20は、床下に配設される配線用容器50にネジ9
0等の取付手段により固定される。
【0024】蓋板40の各々は、矩形平板でなり、一側
の両端から軸部41が突出している。蓋板40の軸部4
1は、ポケット23を構成する筒状壁26の対向する内
表面においてポケットの深さ方向に設けられた溝24に
スライド自在に係止される。このように蓋板40の軸部
41をソケットホルダー20の溝24に係止させること
により、一対の蓋板40は両開き式に開閉可能となる。
【0025】すなわち、図3(a)および図4(a)に示す
ように、蓋板40の閉状態においては、蓋板40の外表
面はソケットホルダー20の上面と実質的に面一に延出
してプラグ挿入口へのアクセスがブロックされる。一
方、図3(b)および図4(b)に示すように、蓋板40の
各々を軸部41周りに回動させてソケットホルダー20
の上面に対して略垂直になるまで開くと、蓋板40の自
重により軸部41が溝24内をポケットの深さ方向に滑
り落ち、その結果蓋板40はほぼ完全にポケット23内
に収納される(図5)。したがって、ポケット23の深さ
は、収納時に蓋板40がソケットホルダー20上面から
実質的に突出しないような深さに決定される。尚、図5
中、"P"は、蓋板40が開状態にある時にソケット装置
10に接続可能なプラグである。
【0026】ポケット23は、ソケットホルダー20と
一体成形することにより作製可能であるが、本実施例の
ソケットホルダー20においては、ポケット23の底部
が設けられておらず、オープン構造になっている。その
ため、ポケット23の底部にストッパー60を装着して
蓋板40を受け止めている。尚、閉状態においてポケッ
ト23に隣接する側の蓋板40の一側部42は、蓋板4
0の回動動作に引き続くポケット23内への収納がスム
ーズに行えるようにR加工が施されている。
【0027】ポケット23内に収納された蓋板40は、
図5に示すように、ソケットホルダー20の上面からほ
とんど突出しないので、再び蓋板40を閉める際に蓋板
を引き出しやすい構造にしておく必要がある。本実施例
においては、ソケットホルダー20のポケット23を構
成する筒状壁26の一部を除去して蓋板引出し部25
(図4(b)参照)を設けてあるので、ユーザーはポケット
23に収納された蓋板40の内側に指を押し当てて容易
にポケット23から蓋板40を押し上げることができ
る。
【0028】上記したように、蓋板40収納時にソケッ
トホルダー20上面からほとんど突出しないような深さ
に決定されるので、ポケット23の深さは蓋板40の幅
寸法Wに実質的に等しい。本発明においては、両開き式
の2枚の蓋板40により開口22を開閉するので、蓋板
40を収納するポケットの深さを、ソケットホルダー2
0の開口22を一枚の蓋板で開閉する場合に比べて約1
/2程度に浅くすることができ、結果的に床用配線器具
1の高さ寸法を大幅に薄型化することができる。
【0029】また、本発明の床用配線器具1のソケット
ホルダー20に設けたポケット23は、配線器具本体を
床孔に挿入する際に以下のような効果を奏する。すなわ
ち、ポケット23を構成する一対の筒状壁26は、図4
(b)に示すように、装着されたソケット装置10よりも
僅かに下方に突出しているので、筒状壁26の下端部に
より床下配線を押さえつけながら、配線器具本体を床孔
に挿入することができる。これにより、ソケット装置1
0に異常な力が掛かるのを防いでソケット装置10のた
めの配線スペースを確保できるので、安全に配線器具の
取付作業を行うことができる。
【0030】ところで、蓋板40が樹脂材料等の比較的
比重の小さい材料で形成される場合は、蓋板の寸法減少
に伴って各蓋板の重量が減少し、自重により蓋板40が
スムーズにポケット23内をスライドし難い場合があ
る。そのような場合は、蓋板40の内表面に鋼板などの
金属板44を装着することにより蓋板全体の重量を増加
させ、蓋板40をスムーズにポケット23内に収容する
ことができる。また、金属板44の装着により蓋板40
の強度が改善されるので、蓋板40による内部のソケッ
ト装置10の保護効果をさらに高めることができる。こ
のような構造の蓋板40を作製するにあたっては、金属
板44を樹脂材料でインサート成形する方法を採用する
ことが好ましい。金属板44と樹脂材料との間の良好な
接合性を有する蓋板40を比較的安価に製造することが
できる。
【0031】本実施例の蓋板の構造を図6(a)および図
6(b)に示す。蓋板40は、蓋板の内表面(蓋板の閉状
態においてソケット装置10に対向する表面)と、ソケ
ット装置の保護材45との間に金属板44を挟んでなる
サンドイッチ構造を有する。保護材45としては、防水
性および/あるいは電気絶縁性を有する材料を使用する
ことが好ましい。床用配線器具1の非使用時における防
水性能を高めたり、金属板44への帯電を防止して感電
の危険性を防止することができる。また、衝撃吸収性を
有する材料を保護材45として使用する場合は、蓋板4
0が乱暴に閉められた場合であっても、蓋板40の内表
面に取付けられた金属板44がソケット装置10と衝突
してソケット装置10が破損するというアクシデントを
効果的に防止することができる。尚、金属板44および
保護材45は蓋板40の内表面全面にわたって設ける必
要はなく、それらの形状は適宜設計変更可能である。
【0032】図1の床用配線器具1に使用されている化
粧カバー30は、第1ソケット装置10Aおよび第2ソ
ケット装置10Bをソケットホルダー20の開口22内
に装着するために略H字形状に形成されている。この化
粧カバー30は、第1ソケット装置10Aと第2ソケッ
ト装置10Bの間の間隔を一定にする位置決め機能、お
よび装着したソケット装置10周囲の美観を改善する効
果を有する。さらに、配線等が束ねられている配線用容
器50に埃や水などの異物が侵入するのを防ぐ機能も兼
ねている。
【0033】本実施例の化粧カバー30には、ソケット
ホルダー20への脱着が容易に行えるようにフック34
が設けられており、これがソケットホルダー20に形成
した係止穴27に係合する構造になっている。フック3
4による係合の代わりに、ネジ等を用いて化粧カバー3
0をソケットホルダー20に取付けても良い。
【0034】上記したように、本発明の床用配線器具1
は、化粧カバー30の交換により他のソケット装置にも
柔軟に対応することができる。例えば、図7に示す床用
配線器具1に使用されている化粧カバー30Aは、3つ
のプラグ挿入口を有する単一のソケット装置10Cをソ
ケットホルダー20の開口22に装着するため略C字形
状に形成されている。尚、大きいソケット装置1個用の
化粧カバーに小さいソケット装置2個を隙間無く併設す
ることは不可能ではないが、上記したような略H形状の
化粧カバーを用いた方がソケット装置同士を所定の間隔
を隔てて配置できるので、一方のソケット装置へのプラ
グ差込時に他方のソケット装置への干渉を防止できると
ともに、それぞれのソケット装置への配線作業が容易に
なる。また、ソケット装置の配置が左右対称になって外
観も良くなる。
【0035】さらに、図1や図7に示すように、ソケッ
トホルダー20に装着されたソケット装置10の少なく
とも1側に隣接して延出するように異物捕獲用の溝(3
2,32A)を化粧カバー30に設けておけば、使用中
に床用配線器具1の内部に異物が侵入した場合であって
も、異物が溝(32,32A)内に集中して溜まりやすい
ので、清掃作業を効率良く行うことができる。図1およ
び図7中、番号45は蓋板40を閉める時、クリック感
が得られるように蓋板40に設けた突起である。この突
起45は、蓋板40を閉めた状態において化粧カバー
(30,30A)に設けた凹部(33,33A)に係止され
る。また、番号35および35Aは、閉状態にある蓋板
40を開く際、突起45と凹部(33,33A)の係止状
態を解除しやすくするためユーザーの指が入る程度の大
きさの窪みを有する切欠部である。
【0036】
【発明の効果】上記した好ましい実施形態から理解され
るように、本発明の床用配線器具においては、単一の開
口を少なくとも2枚の蓋板により開閉可能な構成とし、
蓋板の開状態において各蓋板を収納するためのポケット
深さを浅くすることにより床用配線器具の高さ方向の寸
法を大幅に低減した。これにより、床面から比較的浅い
深さのスペースに配線器具を設置することが要請される
場合にも柔軟に対応することができる。また、複数個の
ソケット装置がソケットホルダーに装着されている場合
には、所望のソケット装置に対応する蓋板のみを開けれ
ばよいので、使用されないソケット装置は外部に露出さ
れず、床用配線器具の内部へ水分や埃等の異物が侵入す
る確率を低減できる。
【0037】また、複数枚の蓋板でソケットホルダーの
開口を開閉可能な構成としたため各蓋板の重量が減少
し、蓋板の材質によっては蓋板のポケット内への収納を
スムーズに行えない場合が想定されるが、このような場
合でも、蓋板の内表面に所定形状の金属板を装着するこ
とにより蓋板のスムーズな移動を行えるとともに、蓋板
自体の強度を改善してソケット装置の保護効果を高める
ことができる。特に、蓋板内表面と、ソケット装置の保
護材との間に金属板を挟んでなるサンドイッチ構造の蓋
板を採用する場合は、防水、帯電防止、および衝撃吸収
等の性能を兼ね備えた蓋板を提供することができる。
【0038】さらに、ソケットホルダーの開口内に異な
るタイプのソケット装置や異なる個数のソケット装置を
装着する場合にも、化粧カバーのみの交換作業によっ
て、ソケットケースもしくは床用配線器具全体を交換す
る場合に比べ格段に低コストで対処することができる。
そのような交換可能な化粧カバーの代表例としては、単
一のソケット装置の装着時に使用される略C字形状の化
粧カバーや、一対のソケット装置の装着時に使用される
略H字形状の化粧カバーを挙げることができる。これら
は、安価に製造できるとともに、ソケットホルダーの開
口内におけるソケット装置の位置決め機能も有している
ので、ソケット装置の変更作業を容易に行うことができ
る。
【0039】このように、本発明の床用配線器具は、床
下の配線器具の収納スペースに制限があるような場合
や、異なるタイプのソケット装置や異なる個数のソケッ
ト装置を装着する場合など従来の床用配線器具よりも広
範囲にわたってユーザーニーズに柔軟に対応できるもの
としてその利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく床用配線器具の分解斜
視図である。
【図2】(a)〜(c)は、ソケットホルダーに装着される
種々のソケット装置の組み合せ例を示す平面図である。
【図3】(a)は、蓋板の閉状態を示す概略斜視図であ
り、(b)は、蓋板の開閉動作を示す概略斜視図である。
【図4】(a)および(b)は、同上の床用配線器具の断面
図である。
【図5】蓋板の開状態を示す概略斜視図である。
【図6】(a)は、蓋板の側面図であり、(b)は、蓋板の
断面図である
【図7】上記実施例の床用配線器具の変更例を示す分解
斜視図である。
【図8】特開平5−38025号に記載の床用配線器具
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ソケット装置 20 ソケットホルダー 22 開口 23 ポケット 30 化粧カバー 40 蓋板 50 配線用容器
フロントページの続き Fターム(参考) 5E087 EE10 FF06 LL05 LL29 LL33 MM09 QQ06 RR04 RR13 5G361 CA04 CB01 5G363 AA08 DB11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグ挿入口を有する少なくとも一つの
    ソケット装置と、前記プラグ挿入口が露出されるように
    前記ソケット装置を装着可能な開口、および床面への装
    着時に床孔の周縁に当接するフランジを有するソケット
    ホルダーとを含む床用配線器具であって、前記ソケット
    ホルダーは、前記開口を開閉するためにソケットホルダ
    ーに可動に保持される少なくとも2枚の蓋板と、ソケッ
    トホルダーの上面より下方に向かって所定深さに形成さ
    れ、前記蓋板の各々を収納可能なポケットとを具備し、
    前記蓋板の閉状態において、前記蓋板の外表面はソケッ
    トホルダーの上面と実質的に面一に延出してプラグ挿入
    口へのアクセスをブロックし、前記蓋板の開状態におい
    て、蓋板の各々は前記ポケットに収納され、プラグ挿入
    口へのアクセスが可能になることを特徴とする床用配線
    器具。
  2. 【請求項2】 上記少なくとも2枚の蓋板は、両開き式
    の一対の蓋板で構成されることを特徴とする請求項1に
    記載の床用配線器具。
  3. 【請求項3】 上記ポケットの各々は、上記蓋板がソケ
    ットホルダーの上面から実質的に突出しないように収納
    可能な深さでソケットホルダーの上面から略鉛直下方に
    延出することを特徴とする請求項1もしくは2に記載の
    床用配線器具。
  4. 【請求項4】 上記蓋板の少なくとも一方は、蓋板の内
    表面に金属板が装着されてなることを特徴とする請求項
    1乃至3に記載の床用配線器具。
  5. 【請求項5】 上記蓋板の少なくとも一方は、上記金属
    板を樹脂材料でインサート成形することにより作製され
    たものであることを特徴とする請求項4に記載の床用配
    線器具。
  6. 【請求項6】 上記蓋板の少なくとも一方は、蓋板の内
    表面とソケット装置のプラグ挿入口を有する表面の保護
    材との間に金属板を挟んでなるサンドイッチ構造を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至3に記載の床用配線器
    具。
  7. 【請求項7】 上記ソケットホルダーの開口内に装着さ
    れたソケット装置の周囲に取付けられ、ソケット装置の
    種類に応じて交換可能な化粧カバーを含むことを特徴と
    する請求項1乃至6に記載の床用配線器具。
  8. 【請求項8】 上記開口には単一のソケット装置が装着
    され、上記化粧カバーは略C字形状を有することを特徴
    とする請求項7に記載の床用配線器具。
  9. 【請求項9】 上記開口には一対のソケット装置が装着
    され、上記化粧カバーは略H字形状を有することを特徴
    とする請求項7に記載の床用配線器具。
  10. 【請求項10】 上記化粧カバーは、開口に装着された
    ソケット装置の少なくとも1側に隣接して延出する異物
    捕獲用の溝を有することを特徴とする請求項7乃至9に
    記載の床用配線器具。
  11. 【請求項11】 床下に配設され、その上部に上記ソケ
    ットホルダーが固定される配線用容器を含むことを特徴
    とする請求項1乃至10に記載の床用配線器具。
  12. 【請求項12】 各々がプラグ挿入口を有する複数個の
    ソケット装置と、前記プラグ挿入口が露出されるように
    前記複数個のソケット装置を装着可能な開口、および床
    面への装着時に床孔の周縁に当接するフランジを有する
    ソケットホルダーと、前記ソケットホルダーに着脱可能
    に取付けられる化粧カバーとを含む床用配線器具であっ
    て、前記化粧カバーは、前記ソケットホルダーの開口内
    に複数個のソケット装置を装着するに際して、ソケット
    装置の各々を隣接するソケット装置から所定間隔離して
    位置決めする隔離部を有することを特徴とする床用配線
    器具。
  13. 【請求項13】 上記ソケットホルダーは、上記開口を
    開閉するためにソケットホルダーに可動に保持される少
    なくとも2枚の蓋板と、ソケットホルダーの上面より下
    方に向かって所定深さに形成され、上記蓋板の各々を収
    納可能なポケットとを具備し、上記蓋板の閉状態におい
    て、上記蓋板の外表面はソケットホルダーの上面と実質
    的に面一に延出してプラグ挿入口へのアクセスをブロッ
    クし、上記蓋板の開状態において、蓋板の各々は上記ポ
    ケットに収納され、プラグ挿入口へのアクセスが可能に
    なることを特徴とする請求項12に記載の床用配線器
    具。
  14. 【請求項14】 上記複数個のソケット装置は、一対の
    ソケット装置であり、上記化粧カバーは略H字形状を有
    することを特徴とする請求項12もしくは13に記載の
    床用配線器具。
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