JP4833452B2 - 床用配線器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート打設により形成されたコンクリート床等において床下配線と床上配線との間を連結するために使用される床用配線器具、特に床面から比較的浅い深さのスペースに配線器具を設置することが要請される場合に好適な床用配線器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フリーアクセスフロア等のフロアにおいて、床下配線と床上配線との間を連結するために床用配線器具が使用されている。例えば、特開平5−38025号に記載されている床用配線器具1Pは、図8に示されるように、栓刃挿入口12Pが設けれたステージ14Pを有するソケット装置10Pと、ソケット装置を装着可能な開口22Pおよび床面の装着時に床孔に当接するフランジ21Pを有する略円柱形状のソケットホルダー20Pと、開口22Pに装着されたソケット装置上に配設され、ステージ14Pを露出させるための窓孔32Pを有する化粧カバー30Pと、化粧カバーの窓孔32Pを開閉するための単一の蓋板40Pとでなる。
【0003】
この種の床用配線器具においては、蓋板40Pが閉状態にある時、蓋板はソケットホルダー20Pの上面と実質的に面一になるように延出し、蓋板が開状態にある時は、ソケットホルダーの上面より略鉛直下方に延出するように設けられたポケット23Pに蓋板40Pが収納される。したがって、蓋板の開閉状態に関わらず、床面から蓋板が突出したままの状態で放置されるという状況を回避してフロアにおける歩行安全性を改善することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した効果を得るためには、蓋板40Pの開状態においてポケット23Pに収納された蓋板40Pが床面からほとんど突出しないようにポケット23Pの深さを決定しなければならない。図8の床用配線器具1Pでは、単一の蓋板40Pで窓孔32Pを閉じる構成となっているため蓋板寸法が大きくなり、それを収納するために深いポケットを設けなければならない。その結果、ソケットホルダー20Pの高さ寸法が増大し、配線器具を設置するために床面から比較的深い収納スペースが必要になるという不具合がある。
【0005】
また、この床用配線器具1Pにおいては、特殊な形状を有する単一のソケット装置10Pの装着を想定しているが、電源コンセントやモジュラージャックのような異なる種類の複数個のソケット装置を装着しようとする場合は、化粧カバー30Pだけでなくソケットホルダー20Pの大幅な設計変更が必要になる。このような設計変更を実施するにあたってはコストの問題があり、結果的に新たに別の床用配線器具を導入せざるを得ない場合がある。
【0006】
また、仮に複数個のソケット装置を装着できるように化粧カバー30Pやソケットホルダー20Pの設計変更を実施したとしても、蓋板40Pを開けることによりソケット装置のすべてのプラグ挿入口が露出されることになる。このような場合、床用配線器具の内部に水分や埃等の異物が入る可能性が増加するので、清掃作業等のメインテナンスの実施頻度が増すとともに、床下配線と床上配線の間の接続不良も発生しやすくなる。
【0007】
このように、上記した従来の床用配線器具によって歩行安全性の改善は図れるものの、床用配線器具の清掃作業等のメインテナンス実施回数の低減、および床下配線と床上配線の間の接続不良の発生防止の観点からは依然として改善の余地が残されており、特に、床用配線器具を設置するために床下空間に制限がある場合や、必要に応じて複数個のソケット装置の装着が要請される場合にも柔軟に対処できる床用配線器具の開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、床面から比較的浅い深さのスペースに配線器具を設置することが要請される場合にも柔軟に対応でき、埃などの異物の侵入を低減して、安全性及び信頼性の高い床下配線と床上配線の間の接続を提供することが可能な床用配線器具を提供することにある。
【0009】
すなわち、本発明の床用配線器具は、
プラグ挿入口を有する少なくとも一つのソケット装置と、
プラグ挿入口が露出されるようにソケット装置を装着可能な開口、および床面への装着時に床孔の周縁に当接するフランジを有するソケットホルダーとを含む床用配線器具であって、
ソケットホルダーは、開口を開閉するためにソケットホルダーに可動に保持される少なくとも2枚の蓋板と、ソケットホルダーの上面より下方に向かって所定深さに形成され、蓋板の各々を収納可能なポケットとを具備し、蓋板の閉状態において、蓋板の外表面はソケットホルダーの上面と実質的に面一に延出してプラグ挿入口へのアクセスをブロックし、蓋板の開状態において、蓋板の各々はポケットの開口から当該ポケット内に収納され、プラグ挿入口へのアクセスが可能になり、
前記ポケットの各々は、前記蓋板が前記ソケットホルダーの上面から突出しないように収納可能な深さに形成され、前記ポケットの開口周縁の一部を除去して蓋板引出し部が形成されることを特徴とする。
【0010】
上記した床用配線器具において、少なくとも2枚の蓋板は、両開き式の一対の上記蓋板で構成されることが好ましい。
【0012】
また、上記した床用配線器具において、蓋板の少なくとも一方は、蓋板の内表面に金属板が装着されてなることが好ましい。この場合、蓋板は、金属板を樹脂材料でインサート成形することにより作製されたものであることが特に好ましい。
【0013】
上記した床用配線器具において、蓋板の少なくとも一方は、当該蓋板の内表面に一面が当接する金属板が設けられ、当該金属板の他面には、ソケット装置のプラグ挿通孔を有する表面に対向して当該表面を保護する保護部材が設けられることが好ましい。
【0014】
上記した床用配線器具は、ソケットホルダーの開口内に装着されたソケット装置の周囲に着脱自在に設けられる化粧カバーを備え、当該化粧カバーは、形状の異なる複数の化粧カバーの中からいずれかが選択的に用いられることが好ましい。例えば、開口に単一のソケット装置を装着する場合、化粧カバーは略C字形状を有することが好ましく、開口に一対のソケット装置を装着する場合、化粧カバーは略H字形状を有することが好ましい。
【0015】
また、上記した床用配線器具において、化粧カバーは、開口に装着されたソケット装置の少なくとも1側に隣接して延出する異物捕獲用の溝を有することが好ましい。
【0016】
上記した床用配線器具は、床下に配設され、その上部にソケットホルダーが固定される配線用容器を含むことが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の床用配線器具の好ましい実施の形態ついて以下に詳細に説明する。
【0021】
図1に本発明の床用配線器具の一例を示す。この床用配線器具1は、コンクリート打設により形成されたコンクリート床等において床下配線と床上配線との間を連結するために使用され、単一のプラグ挿入口12Aを有する第1ソケット装置10Aと、モジュラージャック12Bを有する第2ソケット装置10Bとでなるソケット装置10と、これらのソケット装置10を取付可能なソケットホルダー20と、ソケットホルダー20に装着されたソケット装置10周囲の領域を覆うための化粧カバー30と、ソケットホルダー20に可動に保持される一対の蓋板40と、床下に配設されてその上端部にソケットホルダー20がねじ固定される鋼板製ボックス等の配線用容器50とで主に構成される。配線用容器50と、それに接続される金属電線管(図示せず)は、コンクリートに埋設される。金属電線管内を挿通される床下配線は、配線用容器50の内部で床用配線器具1に接続される。したがって、床上配線を床用配線器具1に接続することにより、床下配線と床上配線との間の接続が得られる。
【0022】
図1には、一例として、第1ソケット装置10Aおよび第2ソケット装置10Bとでなるソケット装置10を装着した床用配線用器具1を示したが、本発明の床用配線用器具1は、後述するように、化粧カバー30を交換するだけでその他の種類や形状のソケット装置にも柔軟に対応することができる。例えば、モジュラージャックを有する一対のソケット装置10Bの組み合わせ(図2(a))や、3つのプラグ挿入口を有する単一のソケット装置10C(図2(b))や、2つの栓刃挿入口を有する一対のソケット装置10Dの組み合わせ(図2(c))等を使用目的に応じて適宜選択することができる。ソケットホルダー20へのソケット装置10の装着は、ソケットホルダーに係止手段を設けたり、ネジ等の取付手段を用いて行うことができる。
【0023】
ソケットホルダー20は、床用配線器具1の床面への設置時に床孔の周縁に当接する円形フランジ21と、円形フランジの略中央に形成された矩形開口22と、矩形開口22の対向する2辺に平行に、且つソケットホルダー20の上面より下方に向かって所定深さに設けられた蓋板40を収納するための一対のポケット23とを有する。ソケットホルダー20は樹脂材料で一体成形して作製することが好ましい。また、ソケットホルダー20は、床下に配設される配線用容器50にネジ90等の取付手段により固定される。
【0024】
蓋板40の各々は、矩形平板でなり、一側の両端から軸部41が突出している。蓋板40の軸部41は、ポケット23を構成する筒状壁26の対向する内表面においてポケットの深さ方向に設けられた溝24にスライド自在に係止される。このように蓋板40の軸部41をソケットホルダー20の溝24に係止させることにより、一対の蓋板40は両開き式に開閉可能となる。
【0025】
すなわち、図3(a)および図4(a)に示すように、蓋板40の閉状態においては、蓋板40の外表面はソケットホルダー20の上面と実質的に面一に延出してプラグ挿入口へのアクセスがブロックされる。一方、図3(b)および図4(b)に示すように、蓋板40の各々を軸部41周りに回動させてソケットホルダー20の上面に対して略垂直になるまで開くと、蓋板40の自重により軸部41が溝24内をポケットの深さ方向に滑り落ち、その結果蓋板40はほぼ完全にポケット23内に収納される(図5)。したがって、ポケット23の深さは、収納時に蓋板40がソケットホルダー20上面から実質的に突出しないような深さに決定される。尚、図5中、"P"は、蓋板40が開状態にある時にソケット装置10に接続可能なプラグである。
【0026】
ポケット23は、ソケットホルダー20と一体成形することにより作製可能であるが、本実施例のソケットホルダー20においては、ポケット23の底部が設けられておらず、オープン構造になっている。そのため、ポケット23の底部にストッパー60を装着して蓋板40を受け止めている。尚、閉状態においてポケット23に隣接する側の蓋板40の一側部42は、蓋板40の回動動作に引き続くポケット23内への収納がスムーズに行えるようにR加工が施されている。
【0027】
ポケット23内に収納された蓋板40は、図5に示すように、ソケットホルダー20の上面からほとんど突出しないので、再び蓋板40を閉める際に蓋板を引き出しやすい構造にしておく必要がある。本実施例においては、ソケットホルダー20のポケット23を構成する筒状壁26の一部を除去して蓋板引出し部25(図4(b)参照)を設けてあるので、ユーザーはポケット23に収納された蓋板40の内側に指を押し当てて容易にポケット23から蓋板40を押し上げることができる。
【0028】
上記したように、蓋板40収納時にソケットホルダー20上面からほとんど突出しないような深さに決定されるので、ポケット23の深さは蓋板40の幅寸法Wに実質的に等しい。本発明においては、両開き式の2枚の蓋板40により開口22を開閉するので、蓋板40を収納するポケットの深さを、ソケットホルダー20の開口22を一枚の蓋板で開閉する場合に比べて約1/2程度に浅くすることができ、結果的に床用配線器具1の高さ寸法を大幅に薄型化することができる。
【0029】
また、本発明の床用配線器具1のソケットホルダー20に設けたポケット23は、配線器具本体を床孔に挿入する際に以下のような効果を奏する。すなわち、ポケット23を構成する一対の筒状壁26は、図4(b)に示すように、装着されたソケット装置10よりも僅かに下方に突出しているので、筒状壁26の下端部により床下配線を押さえつけながら、配線器具本体を床孔に挿入することができる。これにより、ソケット装置10に異常な力が掛かるのを防いでソケット装置10のための配線スペースを確保できるので、安全に配線器具の取付作業を行うことができる。
【0030】
ところで、蓋板40が樹脂材料等の比較的比重の小さい材料で形成される場合は、蓋板の寸法減少に伴って各蓋板の重量が減少し、自重により蓋板40がスムーズにポケット23内をスライドし難い場合がある。そのような場合は、蓋板40の内表面に鋼板などの金属板44を装着することにより蓋板全体の重量を増加させ、蓋板40をスムーズにポケット23内に収容することができる。また、金属板44の装着により蓋板40の強度が改善されるので、蓋板40による内部のソケット装置10の保護効果をさらに高めることができる。このような構造の蓋板40を作製するにあたっては、金属板44を樹脂材料でインサート成形する方法を採用することが好ましい。金属板44と樹脂材料との間の良好な接合性を有する蓋板40を比較的安価に製造することができる。
【0031】
本実施例の蓋板の構造を図6(a)および図6(b)に示す。蓋板40は、蓋板の内表面(蓋板の閉状態においてソケット装置10に対向する表面)と、ソケット装置の保護材45との間に金属板44を挟んでなるサンドイッチ構造を有する。保護材45としては、防水性および/あるいは電気絶縁性を有する材料を使用することが好ましい。床用配線器具1の非使用時における防水性能を高めたり、金属板44への帯電を防止して感電の危険性を防止することができる。また、衝撃吸収性を有する材料を保護材45として使用する場合は、蓋板40が乱暴に閉められた場合であっても、蓋板40の内表面に取付けられた金属板44がソケット装置10と衝突してソケット装置10が破損するというアクシデントを効果的に防止することができる。尚、金属板44および保護材45は蓋板40の内表面全面にわたって設ける必要はなく、それらの形状は適宜設計変更可能である。
【0032】
図1の床用配線器具1に使用されている化粧カバー30は、第1ソケット装置10Aおよび第2ソケット装置10Bをソケットホルダー20の開口22内に装着するために略H字形状に形成されている。この化粧カバー30は、第1ソケット装置10Aと第2ソケット装置10Bの間の間隔を一定にする位置決め機能、および装着したソケット装置10周囲の美観を改善する効果を有する。さらに、配線等が束ねられている配線用容器50に埃や水などの異物が侵入するのを防ぐ機能も兼ねている。
【0033】
本実施例の化粧カバー30には、ソケットホルダー20への脱着が容易に行えるようにフック34が設けられており、これがソケットホルダー20に形成した係止穴27に係合する構造になっている。フック34による係合の代わりに、ネジ等を用いて化粧カバー30をソケットホルダー20に取付けても良い。
【0034】
上記したように、本発明の床用配線器具1は、化粧カバー30の交換により他のソケット装置にも柔軟に対応することができる。例えば、図7に示す床用配線器具1に使用されている化粧カバー30Aは、3つのプラグ挿入口を有する単一のソケット装置10Cをソケットホルダー20の開口22に装着するため略C字形状に形成されている。尚、大きいソケット装置1個用の化粧カバーに小さいソケット装置2個を隙間無く併設することは不可能ではないが、上記したような略H形状の化粧カバーを用いた方がソケット装置同士を所定の間隔を隔てて配置できるので、一方のソケット装置へのプラグ差込時に他方のソケット装置への干渉を防止できるとともに、それぞれのソケット装置への配線作業が容易になる。また、ソケット装置の配置が左右対称になって外観も良くなる。
【0035】
さらに、図1や図7に示すように、ソケットホルダー20に装着されたソケット装置10の少なくとも1側に隣接して延出するように異物捕獲用の溝(32,32A)を化粧カバー30に設けておけば、使用中に床用配線器具1の内部に異物が侵入した場合であっても、異物が溝(32,32A)内に集中して溜まりやすいので、清掃作業を効率良く行うことができる。図1および図7中、番号45は蓋板40を閉める時、クリック感が得られるように蓋板40に設けた突起である。この突起45は、蓋板40を閉めた状態において化粧カバー(30,30A)に設けた凹部(33,33A)に係止される。また、番号35および35Aは、閉状態にある蓋板40を開く際、突起45と凹部(33,33A)の係止状態を解除しやすくするためユーザーの指が入る程度の大きさの窪みを有する切欠部である。
【0036】
【発明の効果】
上記した好ましい実施形態から理解されるように、本発明の床用配線器具においては、単一の開口を少なくとも2枚の蓋板により開閉可能な構成とし、蓋板の開状態において各蓋板を収納するためのポケット深さを浅くすることにより床用配線器具の高さ方向の寸法を大幅に低減した。これにより、床面から比較的浅い深さのスペースに配線器具を設置することが要請される場合にも柔軟に対応することができる。また、複数個のソケット装置がソケットホルダーに装着されている場合には、所望のソケット装置に対応する蓋板のみを開ければよいので、使用されないソケット装置は外部に露出されず、床用配線器具の内部へ水分や埃等の異物が侵入する確率を低減できる。
【0037】
また、複数枚の蓋板でソケットホルダーの開口を開閉可能な構成としたため各蓋板の重量が減少し、蓋板の材質によっては蓋板のポケット内への収納をスムーズに行えない場合が想定されるが、このような場合でも、蓋板の内表面に所定形状の金属板を装着することにより蓋板のスムーズな移動を行えるとともに、蓋板自体の強度を改善してソケット装置の保護効果を高めることができる。特に、蓋板内表面と、ソケット装置の保護材との間に金属板を挟んでなるサンドイッチ構造の蓋板を採用する場合は、防水、帯電防止、および衝撃吸収等の性能を兼ね備えた蓋板を提供することができる。
【0038】
さらに、ソケットホルダーの開口内に異なるタイプのソケット装置や異なる個数のソケット装置を装着する場合にも、化粧カバーのみの交換作業によって、ソケットケースもしくは床用配線器具全体を交換する場合に比べ格段に低コストで対処することができる。そのような交換可能な化粧カバーの代表例としては、単一のソケット装置の装着時に使用される略C字形状の化粧カバーや、一対のソケット装置の装着時に使用される略H字形状の化粧カバーを挙げることができる。これらは、安価に製造できるとともに、ソケットホルダーの開口内におけるソケット装置の位置決め機能も有しているので、ソケット装置の変更作業を容易に行うことができる。
【0039】
このように、本発明の床用配線器具は、床下の配線器具の収納スペースに制限があるような場合や、異なるタイプのソケット装置や異なる個数のソケット装置を装着する場合など従来の床用配線器具よりも広範囲にわたってユーザーニーズに柔軟に対応できるものとしてその利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に基づく床用配線器具の分解斜視図である。
【図2】 (a)〜(c)は、ソケットホルダーに装着される種々のソケット装置の組み合せ例を示す平面図である。
【図3】 (a)は、蓋板の閉状態を示す概略斜視図であり、(b)は、蓋板の開閉動作を示す概略斜視図である。
【図4】 (a)および(b)は、同上の床用配線器具の断面図である。
【図5】蓋板の開状態を示す概略斜視図である。
【図6】 (a)は、蓋板の側面図であり、(b)は、蓋板の断面図である
【図7】上記実施例の床用配線器具の変更例を示す分解斜視図である。
【図8】特開平5−38025号に記載の床用配線器具を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ソケット装置
20 ソケットホルダー
22 開口
23 ポケット
30 化粧カバー
40 蓋板
50 配線用容器
Claims (10)
- プラグ挿入口を有する少なくとも一つのソケット装置と、
前記プラグ挿入口が露出されるように前記ソケット装置を装着可能な開口、および床面への装着時に床孔の周縁に当接するフランジを有するソケットホルダーとを含む床用配線器具であって、
前記ソケットホルダーは、前記開口を開閉するためにソケットホルダーに可動に保持される少なくとも2枚の蓋板と、ソケットホルダーの上面より下方に向かって所定深さに形成され、前記蓋板の各々を収納可能なポケットとを具備し、前記蓋板の閉状態において、前記蓋板の外表面はソケットホルダーの上面と実質的に面一に延出してプラグ挿入口へのアクセスをブロックし、前記蓋板の開状態において、蓋板の各々は前記ポケットの開口から当該ポケット内に収納され、プラグ挿入口へのアクセスが可能になり、
前記ポケットの各々は、前記蓋板が前記ソケットホルダーの上面から突出しないように収納可能な深さに形成され、前記ポケットの開口周縁の一部を除去して蓋板引出し部が形成されることを特徴とする床用配線器具。 - 上記少なくとも2枚の蓋板は、両開き式の一対の蓋板で構成されることを特徴とする請求項1に記載の床用配線器具。
- 上記蓋板の少なくとも一方は、蓋板の内表面に金属板が装着されてなることを特徴とする請求項1または2記載の床用配線器具。
- 上記蓋板の少なくとも一方は、上記金属板を樹脂材料でインサート成形することにより作製されたものであることを特徴とする請求項3に記載の床用配線器具。
- 上記蓋板の少なくとも一方は、当該蓋板の内表面に一面が当接する金属板が設けられ、当該金属板の他面には、ソケット装置のプラグ挿通孔を有する表面に対向して当該表面を保護する保護部材が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の床用配線器具。
- 上記ソケットホルダーの開口内に装着されたソケット装置の周囲に着脱自在に設けられる化粧カバーを備え、当該化粧カバーは、形状の異なる複数の化粧カバーの中からいずれかが選択的に用いられることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の床用配線器具。
- 上記開口には単一のソケット装置が装着され、上記化粧カバーは略C字形状を有することを特徴とする請求項6に記載の床用配線器具。
- 上記開口には一対のソケット装置が装着され、上記化粧カバーは略H字形状を有することを特徴とする請求項6に記載の床用配線器具。
- 上記化粧カバーは、開口に装着されたソケット装置の少なくとも1側に隣接して延出する異物捕獲用の溝を有することを特徴とする請求項6乃至8いずれか記載の床用配線器具。
- 床下に配設され、その上部に上記ソケットホルダーが固定される配線用容器を含むことを特徴とする請求項1乃至9いずれか記載の床用配線器具。
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