JP2003059124A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents
光ディスクの製造方法Info
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- JP2003059124A JP2003059124A JP2001244250A JP2001244250A JP2003059124A JP 2003059124 A JP2003059124 A JP 2003059124A JP 2001244250 A JP2001244250 A JP 2001244250A JP 2001244250 A JP2001244250 A JP 2001244250A JP 2003059124 A JP2003059124 A JP 2003059124A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29D—PRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
- B29D17/00—Producing carriers of records containing fine grooves or impressions, e.g. disc records for needle playback, cylinder records; Producing record discs from master stencils
- B29D17/005—Producing optically read record carriers, e.g. optical discs
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0053—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor combined with a final operation, e.g. shaping
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/263—Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/26—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
- G11B7/263—Preparing and using a stamper, e.g. pressing or injection molding substrates
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中心孔を形成することなく、ディスク状基板
材料に成膜、光透過性樹脂層の形成をする。 【手段】 金型装置30のキャビティ内にゲートから合
成樹脂を射出して、ディスク状基板材料12をゲート内
のスプルーランナー14と共に固化成形する工程と、前
記金型装置30から取出した前記スプルーランナー14
と一体のディスク状基板材料12に膜18を形成する成
膜工程及び光透過性樹脂層22を形成する工程、前記デ
ィスク状基板材料12の中心部26をスプルーランナー
14とともに打抜いて中心孔28を形成する工程と、を
含んでなる光ディスクの製造方法。
材料に成膜、光透過性樹脂層の形成をする。 【手段】 金型装置30のキャビティ内にゲートから合
成樹脂を射出して、ディスク状基板材料12をゲート内
のスプルーランナー14と共に固化成形する工程と、前
記金型装置30から取出した前記スプルーランナー14
と一体のディスク状基板材料12に膜18を形成する成
膜工程及び光透過性樹脂層22を形成する工程、前記デ
ィスク状基板材料12の中心部26をスプルーランナー
14とともに打抜いて中心孔28を形成する工程と、を
含んでなる光ディスクの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスクの製
造方法及び光ディスク、特に、光透過性基板(光透過
層)が従来よりも薄い光ディスク及びその製造方法に関
する。
造方法及び光ディスク、特に、光透過性基板(光透過
層)が従来よりも薄い光ディスク及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、CD(Compact Disc)やD
VD(Digital Versatile Disc)等のディスク状光記
録媒体(光ディスク)は、マスタリング工程によって形
成されたスタンパを、射出成形機に設置された金型内に
取り付け、情報記録面となる領域を射出成形することに
より樹脂製のディスク状基板材料を形成し、これに記録
可能に構成された記録層等や再生可能に構成するために
設けた反射層等を形成し、その上に樹脂による保護層を
設けて製造している。
VD(Digital Versatile Disc)等のディスク状光記
録媒体(光ディスク)は、マスタリング工程によって形
成されたスタンパを、射出成形機に設置された金型内に
取り付け、情報記録面となる領域を射出成形することに
より樹脂製のディスク状基板材料を形成し、これに記録
可能に構成された記録層等や再生可能に構成するために
設けた反射層等を形成し、その上に樹脂による保護層を
設けて製造している。
【0003】これらのディスクは、前記ディスク状基板
材料を通して所定のレーザー光を照射して、情報の記録
及び/又は再生を行っている。
材料を通して所定のレーザー光を照射して、情報の記録
及び/又は再生を行っている。
【0004】更に最近では、例えば特開平8−2356
38号公報に開示されるように、光を透過させる必要が
ない、即ち光学的な厚さ要求がない支持層(保護層)を
ディスク状基板材料(基板)として射出成形により厚く
形成し、この基板の情報記録面側に再生可能に構成する
ために設けた反射膜、又は記録可能に構成された記録層
等を形成後、その上に記録再生用レーザー光を透過可能
な透明樹脂層による光透過層(前記CD等では保護層に
相当する樹脂層)を積層形成する製造方法によって製造
される光ディスクも注目されている。
38号公報に開示されるように、光を透過させる必要が
ない、即ち光学的な厚さ要求がない支持層(保護層)を
ディスク状基板材料(基板)として射出成形により厚く
形成し、この基板の情報記録面側に再生可能に構成する
ために設けた反射膜、又は記録可能に構成された記録層
等を形成後、その上に記録再生用レーザー光を透過可能
な透明樹脂層による光透過層(前記CD等では保護層に
相当する樹脂層)を積層形成する製造方法によって製造
される光ディスクも注目されている。
【0005】従来、光ディスクの製造は、基板射出成形
の際に、基板中心部と共に射出成形時のゲート内に固化
しているスプルーランナーを除去することにより、中心
部に円形の中心孔を開けてディスク状基板材料を形成
し、更に、前記反射膜や記録可能に構成された記録層等
を形成後、次の工程において、例えばスピンコート法に
より、樹脂製の保護層や、光透過性樹脂からなる光透過
層を形成することにより完成品としている。
の際に、基板中心部と共に射出成形時のゲート内に固化
しているスプルーランナーを除去することにより、中心
部に円形の中心孔を開けてディスク状基板材料を形成
し、更に、前記反射膜や記録可能に構成された記録層等
を形成後、次の工程において、例えばスピンコート法に
より、樹脂製の保護層や、光透過性樹脂からなる光透過
層を形成することにより完成品としている。
【0006】又、従来の光ディスクでは、ディスク状基
板材料の光入射面側に、傷などが付くことを防止するこ
とを目的として、前記樹脂製の保護膜と同様の、ハード
コート層と呼ばれる層を形成することがある。
板材料の光入射面側に、傷などが付くことを防止するこ
とを目的として、前記樹脂製の保護膜と同様の、ハード
コート層と呼ばれる層を形成することがある。
【0007】これらの光ディスクの、前記保護層又は前
記光透過層の特徴的な製造方法のひとつとして、特開平
10−249264号公報に開示されているように、光
ディスクの中心孔を覆う蓋状部材を設置し、その上から
樹脂を回転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させる
ことにより保護層(樹脂層)を形成する製造方法があ
る。この方法は、樹脂層の層厚が、特に半径方向にほぼ
均一な状態となるように塗布面内で制御することが容易
なため、光透過層を形成する特開1996−23563
8号公報にも適用可能とされている。
記光透過層の特徴的な製造方法のひとつとして、特開平
10−249264号公報に開示されているように、光
ディスクの中心孔を覆う蓋状部材を設置し、その上から
樹脂を回転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させる
ことにより保護層(樹脂層)を形成する製造方法があ
る。この方法は、樹脂層の層厚が、特に半径方向にほぼ
均一な状態となるように塗布面内で制御することが容易
なため、光透過層を形成する特開1996−23563
8号公報にも適用可能とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような樹脂層の
回転塗布方法を適用し、より均一な状態の樹脂層を形成
するためには、ディスク状基板材料の中心孔を塞ぐ蓋状
部材が必要となる。
回転塗布方法を適用し、より均一な状態の樹脂層を形成
するためには、ディスク状基板材料の中心孔を塞ぐ蓋状
部材が必要となる。
【0009】この製造方法では、蓋状部材がクリーンで
あることが望まれ、ひとつの蓋状部材を常に使う場合
は、一度樹脂塗布に用いた後は洗浄を行うなどの工程が
必要となったり、更には蓋状部材を使い捨てる等して、
常に新しい(クリーンな)ものを用いなければならな
い。
あることが望まれ、ひとつの蓋状部材を常に使う場合
は、一度樹脂塗布に用いた後は洗浄を行うなどの工程が
必要となったり、更には蓋状部材を使い捨てる等して、
常に新しい(クリーンな)ものを用いなければならな
い。
【0010】又、前述のように、スピンコートの際に中
心孔を蓋状部材によって閉じた場合、通常、光透過性樹
脂はこの蓋状部材位置からディスク状基板材料に流下す
るので、蓋状部材とディスク状基板材料表面との段差に
起因する樹脂層内部の気泡や樹脂層表面のスジムラが発
生し易くなったり、層厚(膜厚)が不均一となったりす
るという問題点があった。
心孔を蓋状部材によって閉じた場合、通常、光透過性樹
脂はこの蓋状部材位置からディスク状基板材料に流下す
るので、蓋状部材とディスク状基板材料表面との段差に
起因する樹脂層内部の気泡や樹脂層表面のスジムラが発
生し易くなったり、層厚(膜厚)が不均一となったりす
るという問題点があった。
【0011】一方で、例えば特開平5−92492号公
報、特開平5−185477号公報に記載されるよう
に、中心孔の打ち抜きによるバリや樹脂くずの影響を最
小限に押さえることを目的として、ディスク状基板材料
形成中ではなく、成形後直ちに中心孔を開けるようにし
た光ディスクの製造方法が提案されている。
報、特開平5−185477号公報に記載されるよう
に、中心孔の打ち抜きによるバリや樹脂くずの影響を最
小限に押さえることを目的として、ディスク状基板材料
形成中ではなく、成形後直ちに中心孔を開けるようにし
た光ディスクの製造方法が提案されている。
【0012】これらは、前述のように、バリや樹脂くず
の影響を最小限度に抑えることを目的としているため、
成形後直ちに中心孔を形成しているのが特徴であり、光
透過性樹脂層を形成する前にスプルーランナーとともに
中心部が除去されている。
の影響を最小限度に抑えることを目的としているため、
成形後直ちに中心孔を形成しているのが特徴であり、光
透過性樹脂層を形成する前にスプルーランナーとともに
中心部が除去されている。
【0013】この発明は上記従来の技術とは異なる観点
からなされたものであって、従来の蓋状部材を用いた製
造方法と比較して、工程を簡略化させると共に樹脂層形
成の歩留まりを向上させるようにしたディスク基板の製
造方法及びこの方法により製造された光ディスクを提供
することを目的とする。
からなされたものであって、従来の蓋状部材を用いた製
造方法と比較して、工程を簡略化させると共に樹脂層形
成の歩留まりを向上させるようにしたディスク基板の製
造方法及びこの方法により製造された光ディスクを提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究の
結果、光ディスク製造工程のひとつである射出成形の際
に、ディスク状基板材料を、その中心部及びスプルーラ
ンナーと共に一体的に取出し、このまま、成膜工程、樹
脂層形成工程等を経て光ディスクを形成するようにし
た。
結果、光ディスク製造工程のひとつである射出成形の際
に、ディスク状基板材料を、その中心部及びスプルーラ
ンナーと共に一体的に取出し、このまま、成膜工程、樹
脂層形成工程等を経て光ディスクを形成するようにし
た。
【0015】即ち、以下の発明によって上記問題点を解
決することができる。
決することができる。
【0016】(1)ディスク状基板材料上に種々機能層
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造
方法であって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板
材料上に少なくとも樹脂層を形成する工程を有すること
を特徴とする光ディスクの製造方法。
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造
方法であって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板
材料上に少なくとも樹脂層を形成する工程を有すること
を特徴とする光ディスクの製造方法。
【0017】(2)ディスク状基板材料上に種々機能層
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造
方法であって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板
材料上に少なくとも、厚さ10〜120μmの光透過性
樹脂層を形成する工程を有することを特徴とする光ディ
スクの製造方法。
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造
方法であって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板
材料上に少なくとも、厚さ10〜120μmの光透過性
樹脂層を形成する工程を有することを特徴とする光ディ
スクの製造方法。
【0018】(3)金型装置のキャビティ内にゲートか
ら合成樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内
のスプルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金
型装置からディスク基板を保持して取出した前記スプル
ーランナーと一体のディスク状基板材料の表面に樹脂層
を形成する工程と、を含んでなるディスク基板の製造方
法。
ら合成樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内
のスプルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金
型装置からディスク基板を保持して取出した前記スプル
ーランナーと一体のディスク状基板材料の表面に樹脂層
を形成する工程と、を含んでなるディスク基板の製造方
法。
【0019】(4)金型装置のキャビティ内にゲートか
ら合成樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内
のスプルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金
型装置から取出した前記スプルーランナーと一体のディ
スク状基板材料の表面に厚さ50〜120μmの光透過
性樹脂層を形成する工程と、を含んでなるディスク基板
の製造方法。
ら合成樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内
のスプルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金
型装置から取出した前記スプルーランナーと一体のディ
スク状基板材料の表面に厚さ50〜120μmの光透過
性樹脂層を形成する工程と、を含んでなるディスク基板
の製造方法。
【0020】(5)前記全ての工程の終了後に、中心孔
を形成する工程を有することを特徴とする(1)乃至
(4)のいずれかのディスク基板の製造方法。
を形成する工程を有することを特徴とする(1)乃至
(4)のいずれかのディスク基板の製造方法。
【0021】(6)前記中心孔を形成する工程は、超音
波プレスによる前記中心部の打抜きであることを特徴と
する(5)のディスク基板の製造方法。
波プレスによる前記中心部の打抜きであることを特徴と
する(5)のディスク基板の製造方法。
【0022】(7)ディスク状基板材料上に種々機能層
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクであっ
て、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少
なくとも樹脂層が形成され、ディスク中心部がその上の
樹脂層と共に除去されて中心孔が形成されていることを
特徴とする光ディスク。
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクであっ
て、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少
なくとも樹脂層が形成され、ディスク中心部がその上の
樹脂層と共に除去されて中心孔が形成されていることを
特徴とする光ディスク。
【0023】(8)ディスク状基板材料上に種々機能層
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクであっ
て、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少
なくとも、厚さ10〜120μmの光透過性樹脂層が形
成され、ディスク中心部が深部がその上の樹脂層と共に
除去されて中心孔が形成されていることを特徴とする光
ディスク。
を形成することによって情報の記録及び/又は再生可能
に構成され、中心部に中心孔を有する光ディスクであっ
て、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少
なくとも、厚さ10〜120μmの光透過性樹脂層が形
成され、ディスク中心部が深部がその上の樹脂層と共に
除去されて中心孔が形成されていることを特徴とする光
ディスク。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1を参照して、本発明の実施の形態の第
1例に係るディスク状基板の製造方法について説明す
る。
1例に係るディスク状基板の製造方法について説明す
る。
【0026】この製造方法では、まず、情報記録面形成
用のパターンがマスタリングされたスタンパ10(図1
(A)参照)を、金型装置30(図2参照)内にセット
し、この金型装置30のキャビティ内に、合成樹脂を射
出してディスク状基板材料12を成形する。
用のパターンがマスタリングされたスタンパ10(図1
(A)参照)を、金型装置30(図2参照)内にセット
し、この金型装置30のキャビティ内に、合成樹脂を射
出してディスク状基板材料12を成形する。
【0027】前記射出成形の過程で、ディスク状基板材
料12の中心部26を抜くことなく、即ち中心孔28を
形成することなく、スプルーランナー14と一体のま
ま、ディスク状基板材料12を金型装置30から取り出
し、スパッタリング工程、スピンコート工程、ハードコー
ト工程等を実行するようにし、その後に前記中心部26
をスプルーランナー14と共に削除するというものであ
る。
料12の中心部26を抜くことなく、即ち中心孔28を
形成することなく、スプルーランナー14と一体のま
ま、ディスク状基板材料12を金型装置30から取り出
し、スパッタリング工程、スピンコート工程、ハードコー
ト工程等を実行するようにし、その後に前記中心部26
をスプルーランナー14と共に削除するというものであ
る。
【0028】図2に示されるように、一般的に金型装置
30には、可動金型34側に中心孔成形用入れ子35が
設けられ、これが固定金型32側に突出できるようにさ
れ、又、前記スタンパ10はその中心に、前記中心孔成形
用入れ子35が貫通する貫通孔10Aが形成され、金型
装置30内では、可動金型34側に配置され、合成樹脂
を注入するためのゲート33と反対側に配置される。
30には、可動金型34側に中心孔成形用入れ子35が
設けられ、これが固定金型32側に突出できるようにさ
れ、又、前記スタンパ10はその中心に、前記中心孔成形
用入れ子35が貫通する貫通孔10Aが形成され、金型
装置30内では、可動金型34側に配置され、合成樹脂
を注入するためのゲート33と反対側に配置される。
【0029】この実施の形態の例の製造方法において
は、合成樹脂を金型のキャビティ内に射出した後に、前
記中心孔成形用入れ子35を固定金型32方向に移動さ
せることなく、即ち、前記ディスク状基板材料12の中
心部26を抜くことなく、固化したディスク状基板材料
12を金型装置30から取出すようにされている。
は、合成樹脂を金型のキャビティ内に射出した後に、前
記中心孔成形用入れ子35を固定金型32方向に移動さ
せることなく、即ち、前記ディスク状基板材料12の中
心部26を抜くことなく、固化したディスク状基板材料
12を金型装置30から取出すようにされている。
【0030】本発明では、通常行われる中心孔形成をた
だ単に実施しない、即ちその工程を廃止するだけでよ
く、以下のような実施の形態の第2例の方法も適用可能
である。
だ単に実施しない、即ちその工程を廃止するだけでよ
く、以下のような実施の形態の第2例の方法も適用可能
である。
【0031】この第2例の方法では、前記金型装置30
によって、ディスク状基板材料12に一旦中心孔28を
形成し、且つ、これを図3(B)に示されるように、中
心部26によって閉塞するものであり、以下図4〜図5
を参照して前記閉塞過程について説明する。
によって、ディスク状基板材料12に一旦中心孔28を
形成し、且つ、これを図3(B)に示されるように、中
心部26によって閉塞するものであり、以下図4〜図5
を参照して前記閉塞過程について説明する。
【0032】この実施の形態の第2例の製造方法におい
ては、合成樹脂を金型のキャビティ内に射出した後に、
前記中心孔成形用入れ子35を固定金型32方向に移動
させ、キャビティ内で保圧中の前記ディスク状基板材料
12の中心部26を前記スプルーランナー14と共に抜
いて前記中心孔28を形成する抜き工程と、次に、前記
中心部26を前記中心孔28に僅かに押し戻して該中心
孔28を閉塞し、前記ディスク状基板材料12と一体と
する押し戻し工程とを経て、ディスク状基板材料12を
金型装置30から取出すようにされている。
ては、合成樹脂を金型のキャビティ内に射出した後に、
前記中心孔成形用入れ子35を固定金型32方向に移動
させ、キャビティ内で保圧中の前記ディスク状基板材料
12の中心部26を前記スプルーランナー14と共に抜
いて前記中心孔28を形成する抜き工程と、次に、前記
中心部26を前記中心孔28に僅かに押し戻して該中心
孔28を閉塞し、前記ディスク状基板材料12と一体と
する押し戻し工程とを経て、ディスク状基板材料12を
金型装置30から取出すようにされている。
【0033】ここで、前記押し戻し工程は、前記中心孔
形成用入れ子35を僅かに中心孔28内に戻す戻し工程
と、これによって生じるキャビティ内の樹脂圧力差によ
り前記中心部26の厚さ方向の一部を前記中心孔28内
に戻し、該中心孔28を閉塞する閉塞工程とからなって
いる。
形成用入れ子35を僅かに中心孔28内に戻す戻し工程
と、これによって生じるキャビティ内の樹脂圧力差によ
り前記中心部26の厚さ方向の一部を前記中心孔28内
に戻し、該中心孔28を閉塞する閉塞工程とからなって
いる。
【0034】上記の、抜き工程及び戻し工程について、
図4及び図5を参照して更に詳細に説明する。
図4及び図5を参照して更に詳細に説明する。
【0035】樹脂の射出工程で、樹脂がキャビティ内に
充填され、且つ保圧されているときは、図4(A)に示
されるような状態となっている。ここまでは、図5に示
されるように、例えば、金型閉に0.2〜0.5秒、樹
脂の充填に0.1〜0.6秒、保圧に0.1〜3秒を要
する。
充填され、且つ保圧されているときは、図4(A)に示
されるような状態となっている。ここまでは、図5に示
されるように、例えば、金型閉に0.2〜0.5秒、樹
脂の充填に0.1〜0.6秒、保圧に0.1〜3秒を要
する。
【0036】一方、遅延タイマーにより、射出開始、又
は射出終了から0〜1.0秒後に、中心孔成形用入れ子
35が前進(図4において上昇)を開始し、このとき、
図4(B)に示されるように、ディスク状基板材料12
の中心部26は中心孔形成用入れ子35によって形成さ
れた中心孔28から図において上方に押し出される(抜
かれる)。
は射出終了から0〜1.0秒後に、中心孔成形用入れ子
35が前進(図4において上昇)を開始し、このとき、
図4(B)に示されるように、ディスク状基板材料12
の中心部26は中心孔形成用入れ子35によって形成さ
れた中心孔28から図において上方に押し出される(抜
かれる)。
【0037】なお、中心部26の厚さは、中心孔成形用
入れ子35の上昇時に未だ流動状態である樹脂が側方に
逃げるので、図4(A)と比較して肉薄となっている。
入れ子35の上昇時に未だ流動状態である樹脂が側方に
逃げるので、図4(A)と比較して肉薄となっている。
【0038】この中心孔成形用入れ子35による抜き工
程は、一般的に保圧工程中に行なわれる。保圧終了と前
後して、図5に示されるように、10秒間の冷却工程と
なる。
程は、一般的に保圧工程中に行なわれる。保圧終了と前
後して、図5に示されるように、10秒間の冷却工程と
なる。
【0039】一方、中心孔成形用入れ子35は、抜き工
程終了後直ちに、図5に示されるように、10秒間の戻
し工程となる。
程終了後直ちに、図5に示されるように、10秒間の戻
し工程となる。
【0040】中心孔成形用入れ子35の先端が中心孔2
8内に戻ると、金型装置30内の圧力によって、前記中
心部26はスプルーランナー14と共に中心孔28内に
押し戻される。
8内に戻ると、金型装置30内の圧力によって、前記中
心部26はスプルーランナー14と共に中心孔28内に
押し戻される。
【0041】冷却が終了し、金型が開かれ、ディスク状
基板材料12を保持して取出すと、前記中心孔28は中
心部26によって閉塞され、該中心部26及びスプルー
ランナー14は、ディスク状基板材料12と一体となっ
ている。
基板材料12を保持して取出すと、前記中心孔28は中
心部26によって閉塞され、該中心部26及びスプルー
ランナー14は、ディスク状基板材料12と一体となっ
ている。
【0042】この状態で、図3(C)及び図3(D)に
示されるように、成膜、光透過性樹脂層22の形成等の
後に、図3(E)に示されるように、前記中心部26を
押し出せば、簡単に除去することができる。
示されるように、成膜、光透過性樹脂層22の形成等の
後に、図3(E)に示されるように、前記中心部26を
押し出せば、簡単に除去することができる。
【0043】しかも、中心部26がディスク状基板材料
12から1回抜かれ、且つ中心孔28内に戻るときに、
中心孔28の内周角部が中心部26によってしごかれる
ので、滑らかなエッジが形成される。
12から1回抜かれ、且つ中心孔28内に戻るときに、
中心孔28の内周角部が中心部26によってしごかれる
ので、滑らかなエッジが形成される。
【0044】なお、上記実施の形態の例において、抜き
工程の後に中心孔成形用入れ子35が僅かに戻るが、こ
れは、中心孔成形用入れ子35はそのままにしておき、
可動金型34を僅かに固定金型32方向に駆動して、相
対的に、中心孔成形用入れ子35の先端が中心孔28内
に戻るようにしてもよい。
工程の後に中心孔成形用入れ子35が僅かに戻るが、こ
れは、中心孔成形用入れ子35はそのままにしておき、
可動金型34を僅かに固定金型32方向に駆動して、相
対的に、中心孔成形用入れ子35の先端が中心孔28内
に戻るようにしてもよい。
【0045】又、前記図5に示される保圧工程の時間、
遅延タイマの作動時間、中心孔成形用入れ子35の前進
工程の時間、距離、後退工程の距離は、これに限定され
るものでなく、これを制御することによって、中心部2
6の、中心孔28に対する密着性、剥離性、中心孔28
近傍のバリをコントロールすることができる。
遅延タイマの作動時間、中心孔成形用入れ子35の前進
工程の時間、距離、後退工程の距離は、これに限定され
るものでなく、これを制御することによって、中心部2
6の、中心孔28に対する密着性、剥離性、中心孔28
近傍のバリをコントロールすることができる。
【0046】本発明のディスク状基板材料は、更に以下
のように形成することも好ましい。即ち、前記図1の中
心孔形成をただ単に実施しない、即ちその工程を廃止す
る工程では、後の工程での中心孔形成を容易にするため
に、あらかじめキャビティーを形成する際に、中心孔成
形用入れ子35を僅かに突出する等により、中心孔の外
周となる円形線状部分を肉薄にしておく。
のように形成することも好ましい。即ち、前記図1の中
心孔形成をただ単に実施しない、即ちその工程を廃止す
る工程では、後の工程での中心孔形成を容易にするため
に、あらかじめキャビティーを形成する際に、中心孔成
形用入れ子35を僅かに突出する等により、中心孔の外
周となる円形線状部分を肉薄にしておく。
【0047】この後の工程で、スピンコート法による樹
脂層形成を行う際に、光ディスク状に均一な樹脂層を容
易に形成するために、樹脂層形成面には、樹脂の広がり
を阻害するような段差がない方が好ましい。即ち、ディ
スク状基板材料の、記録及び/又は再生可能に形成され
る層の上に樹脂層を形成する場合は、こちら側に前記段
差がないことが好ましい。
脂層形成を行う際に、光ディスク状に均一な樹脂層を容
易に形成するために、樹脂層形成面には、樹脂の広がり
を阻害するような段差がない方が好ましい。即ち、ディ
スク状基板材料の、記録及び/又は再生可能に形成され
る層の上に樹脂層を形成する場合は、こちら側に前記段
差がないことが好ましい。
【0048】即ち、前記方法によって製造された、前記
ゲート33内に残るスプルーランナー14がディスク中
心位置に一体的に形成されているディスク状基板材料1
2には、この後に、スパッタリング法やスピンコート法
によって記録可能に構成された記録層や、再生専用に構
成されるための反射層などを形成し、その上に樹脂を回
転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させることによ
り保護層、又は光透過層(樹脂層)を形成する。
ゲート33内に残るスプルーランナー14がディスク中
心位置に一体的に形成されているディスク状基板材料1
2には、この後に、スパッタリング法やスピンコート法
によって記録可能に構成された記録層や、再生専用に構
成されるための反射層などを形成し、その上に樹脂を回
転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させることによ
り保護層、又は光透過層(樹脂層)を形成する。
【0049】前記ゲート33内に残るスプルーランナー
14(突出部)が、ディスク中心位置に突出する形で一
体化されて形成されるディスク状基板材料12に対し
て、情報記録層は、前記突出側かそうでない側かのどち
らにも形成可能であり、どちらに形成されても構わな
い。これは前記スタンパ10を、金型の可動側固定側の
どちらか、即ち、本発明では特に、打ち抜きピンの有る
側かそうでない側かどちらに取り付けるかで決定され
る。
14(突出部)が、ディスク中心位置に突出する形で一
体化されて形成されるディスク状基板材料12に対し
て、情報記録層は、前記突出側かそうでない側かのどち
らにも形成可能であり、どちらに形成されても構わな
い。これは前記スタンパ10を、金型の可動側固定側の
どちらか、即ち、本発明では特に、打ち抜きピンの有る
側かそうでない側かどちらに取り付けるかで決定され
る。
【0050】上記図1、図3では、スタンパーによって
転写される情報層(情報記録面12A)を、突出側では
ない側に有する場合について示しているが、以後この場
合について、後の工程を詳細に説明する。
転写される情報層(情報記録面12A)を、突出側では
ない側に有する場合について示しているが、以後この場
合について、後の工程を詳細に説明する。
【0051】前記ディスク状基板材料12には、スピン
コート法によって色素層などからなる記録層を形成した
り、スパッタリング法によって光磁気記録や相変化記録
が可能なように形成された記録層を形成したりする。記
録層の前後には、種々目的でスパッタリング法によって
誘電体層などの層が形成される。さらに、その後金属な
どからなる反射層が形成される。一方再生専用光ディス
クを構成する場合は、単位反射層だけを形成する。
コート法によって色素層などからなる記録層を形成した
り、スパッタリング法によって光磁気記録や相変化記録
が可能なように形成された記録層を形成したりする。記
録層の前後には、種々目的でスパッタリング法によって
誘電体層などの層が形成される。さらに、その後金属な
どからなる反射層が形成される。一方再生専用光ディス
クを構成する場合は、単位反射層だけを形成する。
【0052】スピンコート法の場合は、前記ディスク状
基板材料を設置する部分の中心部には、前記スプルーラ
ンナー14を含む突出部が格納される程度の逃げ部を形
成すればよい。また、スパッタリング法の場合も同様で
ある。スパッタリング法において、成膜の必要のない部
分をカバーするための内外周のマスクが用いられるが、
図1(C)、図3(C)に示されるように、外周は通常
通り外周マスク13によりマスキングし、内周マスクは
用いなくても良いし、円板状のスパッタリングターゲッ
トの中心部近傍に内周マスクを取り付けても良い。
基板材料を設置する部分の中心部には、前記スプルーラ
ンナー14を含む突出部が格納される程度の逃げ部を形
成すればよい。また、スパッタリング法の場合も同様で
ある。スパッタリング法において、成膜の必要のない部
分をカバーするための内外周のマスクが用いられるが、
図1(C)、図3(C)に示されるように、外周は通常
通り外周マスク13によりマスキングし、内周マスクは
用いなくても良いし、円板状のスパッタリングターゲッ
トの中心部近傍に内周マスクを取り付けても良い。
【0053】次に、図1(D)、図3(D)に示される
ように、前記スプルーランナー14を下にして、ディス
ク状基板材料12を水平面内で回転させつつ、樹脂材料
(光透過性樹脂)をノズル20から流下して、前記膜1
8上に樹脂層(光透過性樹脂層)22(図1(D)、図
3(D)ではディスク状基板材料の半径方向途中まで拡
がっている。)をスピンコート法により形成する。
ように、前記スプルーランナー14を下にして、ディス
ク状基板材料12を水平面内で回転させつつ、樹脂材料
(光透過性樹脂)をノズル20から流下して、前記膜1
8上に樹脂層(光透過性樹脂層)22(図1(D)、図
3(D)ではディスク状基板材料の半径方向途中まで拡
がっている。)をスピンコート法により形成する。
【0054】この時も前記ディスク状基板材料を設置す
る部分の中心部には、前記突出部が格納される程度の逃
げ部を形成する。前記ディスク状基板材料の中心部近傍
には光ディスクの中心孔が無いため、前記特開平10−
249264号公報に開示されているような、光ディス
クの中心孔を覆う蓋状部材を用いることなく、樹脂を回
転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させることによ
り保護層(樹脂層)を形成することが可能となり、樹脂
層の層厚が、特に半径方向にほぼ均一な状態となるよう
に塗布面内で制御することができる。
る部分の中心部には、前記突出部が格納される程度の逃
げ部を形成する。前記ディスク状基板材料の中心部近傍
には光ディスクの中心孔が無いため、前記特開平10−
249264号公報に開示されているような、光ディス
クの中心孔を覆う蓋状部材を用いることなく、樹脂を回
転塗布して光ディスク全体に広げて硬化させることによ
り保護層(樹脂層)を形成することが可能となり、樹脂
層の層厚が、特に半径方向にほぼ均一な状態となるよう
に塗布面内で制御することができる。
【0055】更に、同様にして、樹脂層22上にハード
コート保護層24を形成しても良い。
コート保護層24を形成しても良い。
【0056】次に、図1(E)、図3(E))に示され
るように、例えば超音波プレス装置におけるポンチ25
によって、前記スプルーランナー14と共にディスク状
基板材料12の中心部26を打抜いて、中心孔28を形
成する。
るように、例えば超音波プレス装置におけるポンチ25
によって、前記スプルーランナー14と共にディスク状
基板材料12の中心部26を打抜いて、中心孔28を形
成する。
【0057】このとき、超音波プレスの際のディスク状
基板材料12の位置決めは、情報記録面12Aのパター
ンを基準として行うとよい。又、前記ゲート33がディ
スク状基板材料12の中心にあるように設定されている
場合、前記スプルーランナー14を基準としてもよい。
基板材料12の位置決めは、情報記録面12Aのパター
ンを基準として行うとよい。又、前記ゲート33がディ
スク状基板材料12の中心にあるように設定されている
場合、前記スプルーランナー14を基準としてもよい。
【0058】図1、図3において、射出成形されたディ
スク状基板材料12の搬送は、前記スプルーランナー1
4が形成されている側の面、即ち、情報記録面12Aと
反対側の面を把握して行う。例えば、図8、図9に示さ
れる真空吸着装置36により、ディスク状基板材料12
の情報記録面12Aの反対側を吸着して搬送したり、外
周部をメカニカルチャッキング(爪で引っかける)すれ
ばよい。あるいは、前記スプルーランナー14を把握し
て搬送するようにしてもよい。
スク状基板材料12の搬送は、前記スプルーランナー1
4が形成されている側の面、即ち、情報記録面12Aと
反対側の面を把握して行う。例えば、図8、図9に示さ
れる真空吸着装置36により、ディスク状基板材料12
の情報記録面12Aの反対側を吸着して搬送したり、外
周部をメカニカルチャッキング(爪で引っかける)すれ
ばよい。あるいは、前記スプルーランナー14を把握し
て搬送するようにしてもよい。
【0059】前記真空吸着装置36は、シリコン等の複
数(図8、図9では3個)の吸着パッド36Aを搬送ア
ーム36Bの先端に備え、吸着パッド36Aに負圧を印
加することによりディスク状基板材料12の情報記録面
12Aの反対側を吸着するようにされている。前記搬送
アーム36Bには、3個の吸着パッド36Aの中央位置
に、吸着したディスク状基板材料12のスプルーランナ
ー14と干渉しないように逃げ孔36Cが設けられてい
る。
数(図8、図9では3個)の吸着パッド36Aを搬送ア
ーム36Bの先端に備え、吸着パッド36Aに負圧を印
加することによりディスク状基板材料12の情報記録面
12Aの反対側を吸着するようにされている。前記搬送
アーム36Bには、3個の吸着パッド36Aの中央位置
に、吸着したディスク状基板材料12のスプルーランナ
ー14と干渉しないように逃げ孔36Cが設けられてい
る。
【0060】同様にして、スタンパーによって転写され
る情報記録面12Aを、前記スプルーランナー14の突
出側に有する場合の後の工程について、図6、図7を参
照して説明する。
る情報記録面12Aを、前記スプルーランナー14の突
出側に有する場合の後の工程について、図6、図7を参
照して説明する。
【0061】図7に示されるように、この場合の金型装
置40は、スタンパ10が固定金型42側に設けられ、
且つ、ゲート43の周囲は、貫通孔10Aを通るスタン
パ押え46により囲まれている。図の符号44は可動金
型、45は中心孔形成用入れ子をそれぞれ示す。
置40は、スタンパ10が固定金型42側に設けられ、
且つ、ゲート43の周囲は、貫通孔10Aを通るスタン
パ押え46により囲まれている。図の符号44は可動金
型、45は中心孔形成用入れ子をそれぞれ示す。
【0062】従って、ディスク状基板材料12におい
て、情報記録面12Aは、図6(C)に示されるよう
に、スプルーランナー14と同じ側に形成される。
て、情報記録面12Aは、図6(C)に示されるよう
に、スプルーランナー14と同じ側に形成される。
【0063】スパッタリング法の場合、図6(C)に示
されるように、外周は通常通り外周マスク13によりマ
スキングが可能であるが、内周マスクは用いることがで
きない。更にスプルーランナー14がスパッタリングタ
ーゲット側に突出するため、円板状のスパッタリングタ
ーゲットの中心部近傍に、図6(C)において破線で示
されるように、逃げ部16Aを形成しなければならな
い。
されるように、外周は通常通り外周マスク13によりマ
スキングが可能であるが、内周マスクは用いることがで
きない。更にスプルーランナー14がスパッタリングタ
ーゲット側に突出するため、円板状のスパッタリングタ
ーゲットの中心部近傍に、図6(C)において破線で示
されるように、逃げ部16Aを形成しなければならな
い。
【0064】以降は、上記図1の製造方法と同様にすれ
ばよい。
ばよい。
【0065】前記スピンコート法を用いる場合は、前記
ディスク状基板材料を設置する部分の中心部に前記スプ
ルーランナー14があることから、これを上にして、デ
ィスク状基板材料12を水平面内で回転させつつ、樹脂
材料(光透過性樹脂)をノズル20から前記スプルーラ
ンナー14近傍に流下して、前記膜18上に樹脂層(光
透過性樹脂層)22(図6(D)参照)を形成すればよ
い。
ディスク状基板材料を設置する部分の中心部に前記スプ
ルーランナー14があることから、これを上にして、デ
ィスク状基板材料12を水平面内で回転させつつ、樹脂
材料(光透過性樹脂)をノズル20から前記スプルーラ
ンナー14近傍に流下して、前記膜18上に樹脂層(光
透過性樹脂層)22(図6(D)参照)を形成すればよ
い。
【0066】前記特開平10−249264号公報に開
示されているように、形成される樹脂層の層厚をできる
だけ均一にするためには、樹脂材料を可能な限りスプル
ーランナー14近傍に流下するようにすればよい。
示されているように、形成される樹脂層の層厚をできる
だけ均一にするためには、樹脂材料を可能な限りスプル
ーランナー14近傍に流下するようにすればよい。
【0067】この光透過性樹脂層22が紫外線硬化型樹
脂の場合は、図6(E)に示されるように紫外(UV)
光を照射し、更に必要ならば図6(F)のようにハード
コート層24を形成してから超音波プレス装置のポンチ
25により中心部26を打抜く。
脂の場合は、図6(E)に示されるように紫外(UV)
光を照射し、更に必要ならば図6(F)のようにハード
コート層24を形成してから超音波プレス装置のポンチ
25により中心部26を打抜く。
【0068】図1において、射出成形されたディスク状
基板材料12の搬送は、前記スプルーランナー14が形
成されている側の反対の面、即ち、情報記録面12A側
の面の内周部又は外周部を把握して行う。例えば、真空
吸着装置36により、ディスク状基板材料12の情報記
録面12Aの内周部を吸着して搬送したり、外周部をメ
カニカルチャッキング(爪で引っかける)すればよい。
あるいは、前記スプルーランナー14を把握して搬送す
るようにしてもよい。
基板材料12の搬送は、前記スプルーランナー14が形
成されている側の反対の面、即ち、情報記録面12A側
の面の内周部又は外周部を把握して行う。例えば、真空
吸着装置36により、ディスク状基板材料12の情報記
録面12Aの内周部を吸着して搬送したり、外周部をメ
カニカルチャッキング(爪で引っかける)すればよい。
あるいは、前記スプルーランナー14を把握して搬送す
るようにしてもよい。
【0069】なお、図1、図3、図6の実施の形態の例
では、最終工程で超音波プレス装置によってディスク状
基板材料12の中心部26を打ち抜いているが、本発明
はこれに限定されるものでなく、種々打ち抜き方法を適
用すればよい。
では、最終工程で超音波プレス装置によってディスク状
基板材料12の中心部26を打ち抜いているが、本発明
はこれに限定されるものでなく、種々打ち抜き方法を適
用すればよい。
【0070】この実施の形態の例に係るディスク基板の
製造方法においては、スピンコート工程でのディスク状
基板材料12の中心孔を覆うためのマスクが不要であ
り、取り替え部材としてのマスク及びその着脱工程を省
略できる。更に、マスクが無いので、スピンコートの際
に塗布材料中に気泡やスジムラが発生することを抑制で
きるため、形成する樹脂層を光透過層として用いる場合
や同じ方法から記録及び又は再生可能な2層ディスクの
スペーサ層(1層目の記録層と2層目の記録層との間の
層)を形成する際等に有利である。
製造方法においては、スピンコート工程でのディスク状
基板材料12の中心孔を覆うためのマスクが不要であ
り、取り替え部材としてのマスク及びその着脱工程を省
略できる。更に、マスクが無いので、スピンコートの際
に塗布材料中に気泡やスジムラが発生することを抑制で
きるため、形成する樹脂層を光透過層として用いる場合
や同じ方法から記録及び又は再生可能な2層ディスクの
スペーサ層(1層目の記録層と2層目の記録層との間の
層)を形成する際等に有利である。
【0071】更に、最終工程で、中心部26を打ち抜く
ために、従来の成型時のバリの脱落などによって生じる
ゴミによる、スピンコート工程やスパッタリング工程へ
の悪影響を押えることができる。
ために、従来の成型時のバリの脱落などによって生じる
ゴミによる、スピンコート工程やスパッタリング工程へ
の悪影響を押えることができる。
【0072】
【実施例1】以下のように、樹脂層を光透過層とする光
ディスクを作製した。
ディスクを作製した。
【0073】まず、図7に示されると同様に、射出成形
機金型内の固定型に、別途、予め情報を有して形成され
たスタンパを固定した。ここでは、固定型側中心近傍か
らスタンパ中心孔を通して溶融樹脂材料が供給され、可
動側金型鏡面等とにより形成されたキャビティにより、
ディスク状基板材料が形成されるように構成した。な
お、可動型中心近傍には、中心孔形成用入れ子を設け
て、ディスク状基板材料の中心近傍に、打ち抜きにより
中心孔を形成可能なようにした。
機金型内の固定型に、別途、予め情報を有して形成され
たスタンパを固定した。ここでは、固定型側中心近傍か
らスタンパ中心孔を通して溶融樹脂材料が供給され、可
動側金型鏡面等とにより形成されたキャビティにより、
ディスク状基板材料が形成されるように構成した。な
お、可動型中心近傍には、中心孔形成用入れ子を設け
て、ディスク状基板材料の中心近傍に、打ち抜きにより
中心孔を形成可能なようにした。
【0074】キャビティ内への樹脂の射出工程におい
て、ディスク状基板材料を形成するに当たり、金型閉じ
時間0.3秒、キャビティ内への樹脂の充填は0.35
秒、保圧時間を0.6秒と設定した。
て、ディスク状基板材料を形成するに当たり、金型閉じ
時間0.3秒、キャビティ内への樹脂の充填は0.35
秒、保圧時間を0.6秒と設定した。
【0075】一方、遅延タイマーにより、射出開始から
0.45秒後に、中心孔成形用入れ子を前進させること
により、約0.1秒間で0.3mm上昇させた。これによ
り、ディスク状基板材料の中心部は、中心孔形成用入れ
子によって中心孔が形成され、中心孔上方に一旦押し出
された。この中心孔成形用入れ子による抜き工程の途中
で保圧は終了する。保圧終了と前後して、約10秒間の
冷却工程を設けた。
0.45秒後に、中心孔成形用入れ子を前進させること
により、約0.1秒間で0.3mm上昇させた。これによ
り、ディスク状基板材料の中心部は、中心孔形成用入れ
子によって中心孔が形成され、中心孔上方に一旦押し出
された。この中心孔成形用入れ子による抜き工程の途中
で保圧は終了する。保圧終了と前後して、約10秒間の
冷却工程を設けた。
【0076】一方、中心孔成形用入れ子は、抜き工程終
了後直ちに、10秒間の戻し工程とした。
了後直ちに、10秒間の戻し工程とした。
【0077】中心孔成形用入れ子の先端が戻ると、金型
装置内の圧力によって中心部はスプルーランナーと共に
ディスク状基板材料の中心孔内に押し戻される。
装置内の圧力によって中心部はスプルーランナーと共に
ディスク状基板材料の中心孔内に押し戻される。
【0078】冷却が終了し、金型が開かれることによ
り、中心部及びスプルーランナーと一体化したディスク
状基板材料が形成された。即ち、前記中心孔は中心部に
よって閉塞された。
り、中心部及びスプルーランナーと一体化したディスク
状基板材料が形成された。即ち、前記中心孔は中心部に
よって閉塞された。
【0079】以上のように形成されたディスク状基板材
料の、スプルーランナーが突出した側に成形された情報
領域上に、スパッタリング法により相変化型の記録層を
形成した。スパッタリング時に突出したスプルーランナ
ーが邪魔になるため、ターゲット中心近傍に逃げ部を形
成して対応した。相変化型の記録層形成には、まず、金
属膜による反射膜を形成し、その上に誘電体層によって
挟まれる形で、GeSbTe系の記録膜を形成した。
料の、スプルーランナーが突出した側に成形された情報
領域上に、スパッタリング法により相変化型の記録層を
形成した。スパッタリング時に突出したスプルーランナ
ーが邪魔になるため、ターゲット中心近傍に逃げ部を形
成して対応した。相変化型の記録層形成には、まず、金
属膜による反射膜を形成し、その上に誘電体層によって
挟まれる形で、GeSbTe系の記録膜を形成した。
【0080】その上に更に、光透過性の樹脂層を形成し
た。光透過性の樹脂層を形成するに当たり、通常は中心
孔による位置出しを行いスピンコート法により樹脂塗布
を行うが、ここでは中心孔が形成されていないため、若
干形成される中心孔近傍の段差によって位置出しを行
い、ディスク状基板材料中心部近傍を前記記録層と反対
側から吸引することによって固定し、スプルーランナー
近傍に樹脂を流下し、回転させることにより全体に広
げ、紫外線(UV)を照射することによって硬化させ、
約100μmの光透過性樹脂層を形成した。
た。光透過性の樹脂層を形成するに当たり、通常は中心
孔による位置出しを行いスピンコート法により樹脂塗布
を行うが、ここでは中心孔が形成されていないため、若
干形成される中心孔近傍の段差によって位置出しを行
い、ディスク状基板材料中心部近傍を前記記録層と反対
側から吸引することによって固定し、スプルーランナー
近傍に樹脂を流下し、回転させることにより全体に広
げ、紫外線(UV)を照射することによって硬化させ、
約100μmの光透過性樹脂層を形成した。
【0081】この後、中心孔を閉塞している中心部を、
スプルーランナーと反対側から突き出すことにより削除
し、光ディスクを完成させた。
スプルーランナーと反対側から突き出すことにより削除
し、光ディスクを完成させた。
【0082】この様にして完成した光ディスクは、従来
の樹脂層形成方法と比較して、スピンコート時の回転操
作が簡単であり、更に中心部近傍から樹脂を流下させる
ため径方向にほぼ均一な樹脂層を形成することができる
と共に、蓋状部材を用いる方法と比較して、蓋という新
たな材料の必要もないことから工程を簡略化することが
可能であり、廃棄物も少ないという多重の効果が得られ
た。
の樹脂層形成方法と比較して、スピンコート時の回転操
作が簡単であり、更に中心部近傍から樹脂を流下させる
ため径方向にほぼ均一な樹脂層を形成することができる
と共に、蓋状部材を用いる方法と比較して、蓋という新
たな材料の必要もないことから工程を簡略化することが
可能であり、廃棄物も少ないという多重の効果が得られ
た。
【0083】
【実施例2】図2に示されると同様に、射出成形機金型
内の可動型に前記スタンパを固定した以外は、実施例1
と同様に、樹脂層を光透過層とする光ディスクを作製し
た。
内の可動型に前記スタンパを固定した以外は、実施例1
と同様に、樹脂層を光透過層とする光ディスクを作製し
た。
【0084】実施例1と同様の条件にて形成したディス
ク状基板材料の、スプルーランナーが突出した側とは反
対側に成形された情報領域上に記録層を形成した。スパ
ッタリング時に、実施例とは反対側に突出したスプルー
ランナーが基板材料設置に邪魔になるので、ディスク状
基板材料設置部材中心近傍に逃げ部を形成して対応し
た。
ク状基板材料の、スプルーランナーが突出した側とは反
対側に成形された情報領域上に記録層を形成した。スパ
ッタリング時に、実施例とは反対側に突出したスプルー
ランナーが基板材料設置に邪魔になるので、ディスク状
基板材料設置部材中心近傍に逃げ部を形成して対応し
た。
【0085】前記スパッタリングによる膜の上に更に、
光透過性の樹脂層を形成した。ここでは、スピンコート
機のディスク状基板材料設置部材中心近傍に逃げ部を形
成して対応した。そして、スプールランナー突出により
形成される中心孔近傍の段差によって位置出しを行い、
ディスク状基板材料中心部近傍を吸引することによって
固定し、若干の段差を持って形成されている中心部近傍
に樹脂を流下し、回転させることにより全体に広げ、紫
外線(UV)を照射することによって硬化させ、約10
0μmの光透過性樹脂層を形成した。
光透過性の樹脂層を形成した。ここでは、スピンコート
機のディスク状基板材料設置部材中心近傍に逃げ部を形
成して対応した。そして、スプールランナー突出により
形成される中心孔近傍の段差によって位置出しを行い、
ディスク状基板材料中心部近傍を吸引することによって
固定し、若干の段差を持って形成されている中心部近傍
に樹脂を流下し、回転させることにより全体に広げ、紫
外線(UV)を照射することによって硬化させ、約10
0μmの光透過性樹脂層を形成した。
【0086】この後、中心孔を閉塞している中心部を、
形成された光透過性樹脂層側から突き出すことにより削
除し、光ディスクを完成させた。
形成された光透過性樹脂層側から突き出すことにより削
除し、光ディスクを完成させた。
【0087】このようにして完成した光ディスクは、従
来の樹脂層形成方法と比較して、スピンコート時の回転
操作が簡単であり、更にほぼ中心部から樹脂を流下させ
るため実施例1よりも更に径方向にほぼ均一な樹脂層を
形成することができると共に、蓋状部材を用いる方法と
比較して、蓋という新たな材料の必要もないことから工
程を簡略化することが可能であり、廃棄物も少ないとい
う多重の効果が得られた。
来の樹脂層形成方法と比較して、スピンコート時の回転
操作が簡単であり、更にほぼ中心部から樹脂を流下させ
るため実施例1よりも更に径方向にほぼ均一な樹脂層を
形成することができると共に、蓋状部材を用いる方法と
比較して、蓋という新たな材料の必要もないことから工
程を簡略化することが可能であり、廃棄物も少ないとい
う多重の効果が得られた。
【0088】図10に、実施例1、2によりディス状基
板材料に光透過性樹脂層(UV樹脂)を塗布した場合
の、その膜厚と半径方向位置との関係を、従来の中心孔を
有するディスク状基板材料の場合と比較して示す。図1
0の下段に、保護コートの膜厚とディスク半径方向位置
との関係を示す。
板材料に光透過性樹脂層(UV樹脂)を塗布した場合
の、その膜厚と半径方向位置との関係を、従来の中心孔を
有するディスク状基板材料の場合と比較して示す。図1
0の下段に、保護コートの膜厚とディスク半径方向位置
との関係を示す。
【0089】図10からも分かるように、従来の中心孔
を有するディスク状基板材料の場合は、ディスク半径方
向内側位置では光透過性樹脂層の膜厚が薄く、半径方向
外側ほど厚くなっていて、ばらつきがあるが、本発明の
場合、ディスク状基板材料の場合は、半径方向位置と無関
係に膜厚が一様である。
を有するディスク状基板材料の場合は、ディスク半径方
向内側位置では光透過性樹脂層の膜厚が薄く、半径方向
外側ほど厚くなっていて、ばらつきがあるが、本発明の
場合、ディスク状基板材料の場合は、半径方向位置と無関
係に膜厚が一様である。
【0090】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、特
に100μm程度の比較的厚めな層厚の樹脂層を、径方
向にほぼ均一な層厚として形成することが可能であると
共に、別途蓋状部材を用いる必要がないことから、工程
を簡略化することが可能であり、廃棄物も少ないという
多重の優れた効果を有する。
に100μm程度の比較的厚めな層厚の樹脂層を、径方
向にほぼ均一な層厚として形成することが可能であると
共に、別途蓋状部材を用いる必要がないことから、工程
を簡略化することが可能であり、廃棄物も少ないという
多重の優れた効果を有する。
【図1】本発明の実施の形態の例に係る光ディスクの製
造方法を示す略示斜視図
造方法を示す略示斜視図
【図2】同製造方法に用いる金型装置を示す断面図
【図3】同製造方法の実施の形態の第2例を示す図1と
同様の略示斜視図
同様の略示斜視図
【図4】同金型装置における中心孔形成工程及びその閉
塞工程を示す略示断面図
塞工程を示す略示断面図
【図5】同工程を示すタイムチャート
【図6】本発明の製造方法の実施の形態の第3例を示す
図1と同様の略示斜視図
図1と同様の略示斜視図
【図7】同製造方法における金型装置を示す断面図
【図8】本発明の製造方法の過程で用いられる、ディス
ク状基板材料を搬送するための真空吸着装置の要部を示
す斜視図
ク状基板材料を搬送するための真空吸着装置の要部を示
す斜視図
【図9】同装置によりディスク状基板材料を吸着した状
態を示す側面図
態を示す側面図
【図10】本発明の実施例方法により製造したディスク
状基板における、光透過性樹脂層の膜厚とディスク半径
方向位置との関係を従来例と比較して示す線図
状基板における、光透過性樹脂層の膜厚とディスク半径
方向位置との関係を従来例と比較して示す線図
10…スタンパ
10A…貫通孔
12…ディスク状基板材料
12A…情報記録面
14…スプルーランナー
16…成膜材料
18…膜
20…ノズル
22…光透過性樹脂層
24…保護層
26…中心部
28…中心孔
30、40…金型装置
32、42…固定金型
33、43…ゲート
34、44…可動金型
36…真空吸着装置
35、45…中心孔成形用入れ子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B29L 17:00 B29L 17:00
(72)発明者 山家 研二
東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ
ーディーケイ株式会社内
(72)発明者 石▲崎▼ 秀樹
東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ
ーディーケイ株式会社内
Fターム(参考) 4F206 AG03 AG19 AG28 AH38 AH79
JA07 JL02 JM04 JN11 JN41
JQ81 JW23 JW40 JW41
5D121 AA02 AA04 DD05 DD13 DD18
DD20 EE22 EE28 GG02 GG24
GG28
Claims (8)
- 【請求項1】ディスク状基板材料上に種々機能層を形成
することによって情報の記録及び/又は再生可能に構成
され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造方法で
あって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上
に少なくとも樹脂層を形成する工程を有することを特徴
とする光ディスクの製造方法。 - 【請求項2】ディスク状基板材料上に種々機能層を形成
することによって情報の記録及び/又は再生可能に構成
され、中心部に中心孔を有する光ディスクの製造方法で
あって、前記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上
に少なくとも、厚さ10〜120μmの光透過性樹脂層
を形成する工程を有することを特徴とする光ディスクの
製造方法。 - 【請求項3】金型装置のキャビティ内にゲートから合成
樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内のスプ
ルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金型装置
からディスク基板を保持して取出した前記スプルーラン
ナーと一体のディスク状基板材料の表面に樹脂層を形成
する工程と、を含んでなるディスク基板の製造方法。 - 【請求項4】金型装置のキャビティ内にゲートから合成
樹脂を射出して、ディスク状基板材料をゲート内のスプ
ルーランナーと共に固化成形する工程と、前記金型装置
から取出した前記スプルーランナーと一体のディスク状
基板材料の表面に厚さ10〜120μmの光透過性樹脂
層を形成する工程と、を含んでなるディスク基板の製造
方法。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
全ての工程の終了後に、中心孔を形成する工程を有する
ことを特徴とするディスク基板の製造方法。 - 【請求項6】請求項5において、前記中心孔を形成する
工程は、超音波プレスによる前記中心部の打抜きである
ことを特徴とするディスク基板の製造方法。 - 【請求項7】ディスク状基板材料上に種々機能層を形成
することによって情報の記録及び/又は再生可能に構成
され、中心部に中心孔を有する光ディスクであって、前
記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少なくと
も樹脂層が形成され、ディスク中心部がその上の樹脂層
と共に除去されて中心孔が形成されていることを特徴と
する光ディスク。 - 【請求項8】ディスク状基板材料上に種々機能層を形成
することによって情報の記録及び/又は再生可能に構成
され、中心部に中心孔を有する光ディスクであって、前
記中心孔形成以前に、ディスク状基板材料上に少なくと
も、厚さ10〜120μmの光透過性樹脂層が形成さ
れ、ディスク中心部がその上の樹脂層と共に除去されて
中心孔が形成されていることを特徴とする光ディスク。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244250A JP2003059124A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 光ディスクの製造方法 |
PCT/JP2002/007830 WO2003017269A1 (fr) | 2001-08-10 | 2002-07-31 | Procede de fabrication d'un disque optique |
US10/486,249 US20040244026A1 (en) | 2001-08-10 | 2002-07-31 | Optical disk manufacturing method |
TW091117808A TW583661B (en) | 2001-08-10 | 2002-08-07 | Optical disk and its manufacturing method, manufacturing method of disk substrate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001244250A JP2003059124A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 光ディスクの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003059124A true JP2003059124A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19074215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001244250A Withdrawn JP2003059124A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 光ディスクの製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US20040244026A1 (ja) |
JP (1) | JP2003059124A (ja) |
TW (1) | TW583661B (ja) |
WO (1) | WO2003017269A1 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7047859B2 (en) | 2003-02-28 | 2006-05-23 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
US7096770B2 (en) | 2003-01-23 | 2006-08-29 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
US7270527B2 (en) | 2003-01-23 | 2007-09-18 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
JP2009166427A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形体およびその製造方法、製造装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1227658C (zh) * | 2003-06-23 | 2005-11-16 | 清华大学 | 一种用于数据存储和读取的无孔光盘 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59203257A (ja) * | 1983-05-04 | 1984-11-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 情報記録媒体の製造方法 |
JPH02110840A (ja) * | 1988-10-19 | 1990-04-24 | Hitachi Ltd | 光ディスク及びその成形金型 |
JPH05128509A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-05-25 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 記録媒体の製造方法 |
DE69326846T2 (de) * | 1993-06-11 | 2000-06-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba, Kawasaki | Optiches aufzeichnungsmedium und speichersystem |
JPH0957696A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Arutekusu:Kk | 超音波打ち抜き装置 |
JPH1040584A (ja) * | 1996-07-22 | 1998-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 光ディスク等のディスク体の製造方法 |
CN1312688C (zh) * | 2000-04-25 | 2007-04-25 | 松下电器产业株式会社 | 圆盘状基片的制造方法以及光盘制造方法与光盘制造装置 |
JP2003228894A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-08-15 | Tdk Corp | ディスク状光記録媒体の製造方法及び光記録媒体用ディスク状基材 |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001244250A patent/JP2003059124A/ja not_active Withdrawn
-
2002
- 2002-07-31 US US10/486,249 patent/US20040244026A1/en not_active Abandoned
- 2002-07-31 WO PCT/JP2002/007830 patent/WO2003017269A1/ja active Application Filing
- 2002-08-07 TW TW091117808A patent/TW583661B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7096770B2 (en) | 2003-01-23 | 2006-08-29 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
US7270527B2 (en) | 2003-01-23 | 2007-09-18 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
US7047859B2 (en) | 2003-02-28 | 2006-05-23 | Tdk Corporation | Optical recording medium-manufacturing apparatus |
JP2009166427A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形体およびその製造方法、製造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2003017269A1 (fr) | 2003-02-27 |
TW583661B (en) | 2004-04-11 |
US20040244026A1 (en) | 2004-12-02 |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080304 |