JP2003056299A - ワイヤロープおよび鋼製撚線の固定具 - Google Patents

ワイヤロープおよび鋼製撚線の固定具

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JP2003056299A
JP2003056299A JP2001248026A JP2001248026A JP2003056299A JP 2003056299 A JP2003056299 A JP 2003056299A JP 2001248026 A JP2001248026 A JP 2001248026A JP 2001248026 A JP2001248026 A JP 2001248026A JP 2003056299 A JP2003056299 A JP 2003056299A
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JP
Japan
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wire rope
holder
wire
peripheral surface
steel stranded
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JP2001248026A
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English (en)
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Kengo Tobe
憲吾 戸部
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Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造でワイヤロープや鋼製撚線を確実
に固定する。 【解決手段】 固定対象のワイヤロープ6の外形に合わ
せた内周面11とテーパ状の外周面12とを有する中空
のホルダ2と、ホルダ2の外周面12が嵌合するテーパ
状の内周面13と雄ねじ14を設けた外周面15とを有
するボス3を設けたプレート4と、ボス3の雄ねじ14
に螺着されホルダ2をボス3側に押し付けるナット5と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤロープおよ
び鋼製撚線を固定するための固定具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】トンネルやその他の地下空間を掘削する
場合には、周囲の岩盤にロックボルトあるいはワイヤロ
ープや鋼製撚線を用いたロックアンカーを打設して岩盤
を補強することが一般的に行われている。また、擁壁や
コンクリート構造物等にも同様にワイヤロープや鋼製撚
線が用いられることがある。
【0003】ワイヤロープや鋼製撚線を岩盤に打設する
場合には、岩盤にワイヤロープや鋼製撚線を挿入する孔
をさく孔し、この孔内にモルタルを注入し、ワイヤロー
プや鋼製撚線を挿入して固定する。岩盤の表面にはプレ
ートを設置し、ワイヤロープや鋼製撚線の端末をこのプ
レートに固定して岩盤の崩落を防止する。従来、ワイヤ
ロープや鋼製撚線をプレートに固定するには、プレート
に設けられた円筒状部材の穴にワイヤロープや鋼製撚線
を挿通し、円筒状部材の穴とワイヤロープや鋼製撚線と
の間にテーパー状の固定部材を嵌合して締結する固定手
段が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この固
定手段では、ワイヤロープや鋼製撚線の軸方向の荷重が
ワイヤロープや鋼製撚線とテーパー状の固定部材との間
に生じる摩擦力だけで支持されるため、その表面粗さ、
変形量および油分の有無により摩擦力が変化し安定した
支持ができない。確実に固定するためには、固定部材に
よる強力な締め付けが必要で固定手段が大きくなり、コ
ストも高くなる。
【0005】止めねじを利用し、ワイヤロープや鋼製撚
線を変形させて固定する方法もあるが、変形によりワイ
ヤロープや鋼製撚線自体の強度が低下し、補強の目的が
果たせなくなる。本発明は、ワイヤロープや鋼製撚線の
固定における上記問題を解決するものであって、簡易な
構造でワイヤロープや鋼製撚線を確実に固定することの
できるワイヤロープおよび鋼製撚線の固定具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のワイヤロープ
および鋼製撚線の固定具は、固定対象のワイヤロープや
鋼製撚線の外形に合わせた内周面とテーパ状の外周面と
を有するホルダと、ホルダの外周面が嵌合するテーパ状
の内周面と雄ねじを設けた外周面とを有するボスを設け
たプレートと、ボスの雄ねじに螺着されホルダをボス側
に押し付けるナットとを備えることにより上記課題を解
決している。
【0007】ワイヤロープや鋼製撚線の端末を岩盤や構
造物等の表面に設置するプレートに固定する場合には、
プレートのボス内にワイヤロープや鋼製撚線の端末を挿
通し、ワイヤロープや鋼製撚線とボスとの間にホルダを
嵌合し、ナットをボスの雄ねじに螺着する。ホルダの外
周面とボスの内周面とはテーパー状に形成されているの
で、ナットをねじ込んでホルダをボス側に押し付ける
と、ホルダの内径が縮小してワイヤロープや鋼製撚線が
プレートに固定される。
【0008】ホルダは内周面がワイヤロープや鋼製撚線
の外形に合わせて形成されているので、ワイヤロープや
鋼製撚線とホルダとの接触面積は単なる円筒形である場
合に比べて広く、摩擦力が極めて大きくなる。また、ワ
イヤロープや鋼製撚線に軸方向の荷重が加わった場合、
ホルダにはワイヤロープや鋼製撚線の撚りの方向に沿っ
て回転力が生じて、荷重は軸方向の力と回転力に分散さ
れる。回転力はボスを介してプレートに伝えられるが、
岩盤や構造物等の表面とプレートとの接触面の摩擦抵抗
によってプレートの回転は阻止される。
【0009】このように、この固定具は、ワイヤロープ
や鋼製撚線とホルダとの間の摩擦力が大きく、且つ軸方
向の荷重は一部が回転力となって、岩盤や構造物等の表
面とプレートとの接触面の摩擦抵抗によって支持される
ため、ワイヤロープや鋼製撚線とホルダの表面粗さ、変
形量、油分の有無などによる影響も受けにくくなり、さ
ほど強力な締め付けを行うことなく確実な固定が可能と
なる。
【0010】ホルダに軸方向のスリットを設けると、ナ
ットを螺着するとき、ホルダの内径が縮小しやすく、固
定作業が容易になる。ホルダを軸方向に分割すると、ナ
ットを螺着するとき、ホルダの移動量が大きくなり、固
定がより確実になる。ボスの雄ねじとナットの雌ねじを
ワイヤロープまたは鋼製撚線の撚り方向と反対方向のね
じにすると、ねじ弛みを生じに難くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るワイヤロープの固定具の斜視図、図2は固定具の軸方
向の断面図、図3は岩盤の表面に設置したプレートにワ
イヤロープを固定した状態の説明図である。この固定具
1は、ホルダ2と、ボス3を設けたプレート4と、ナッ
ト5とを備えている。
【0012】ホルダ2は、中空で固定対象のワイヤロー
プ6の外形に合わせた内周面11とテーパ状の外周面1
2とを有している。ボス3はホルダ2の外周面12が嵌
合するテーパ状の内周面13と雄ねじ14を設けた外周
面15とを有している。ナット5は、ボス3の雄ねじ1
4に螺着される雌ねじ16と、ホルダ2の端面17に当
接してホルダ2をボス3側に押し付けるフランジ18を
有してる。
【0013】図3に示すように、トンネル等の地下空間
の周囲の岩盤Rにワイヤロープ6を打設して岩盤Rを補
強する場合には、岩盤Rにワイヤロープ6を挿入する孔
Hをさく孔し、この孔H内にモルタルを注入し、ワイヤ
ロープ6を挿入して固定する。岩盤6の表面にはプレー
ト4を設置し、ワイヤロープ6の端末をこのプレート4
に固定して岩盤Rの崩落を防止する。
【0014】ワイヤロープ6の端末をプレート4に固定
するには、プレート4のボス3内にワイヤロープ6の端
末を挿通し、ワイヤロープ6とボス3との間にホルダ2
を嵌合し、ナット5をボス3の雄ねじ14に螺着する。
ホルダ2の外周面12とボス3の内周面13とはテーパ
ー状に形成されているので、ナット5をねじ込んでホル
ダ2をボス3側に押し付けると、ホルダ2の内径が縮小
してワイヤロープ6がプレート4に固定される。
【0015】ホルダ2の内周面11には、ワイヤロープ
6の外形に合わせてワイヤロープ6のストランド19が
嵌合するように、撚りの方向に合わせて傾斜した溝が形
成されており、ワイヤロープ6とホルダ2との接触面積
は単なる円筒形である場合に比べて広く、摩擦力が極め
て大きくなる。また、ワイヤロープ6に、矢印Aに示す
ように、軸方向の荷重が加わった場合、ホルダ2には矢
印Bに示すようにワイヤロープ6のストランド19の撚
りの方向に沿って回転力が生じて、荷重は軸方向の力と
回転力に分散される。回転力はボス3を介してプレート
4に伝えられるが、岩盤Rの表面とプレート4との接触
面の摩擦抵抗によってプレート4の回転は阻止される。
【0016】このように、この固定具1は、ワイヤロー
プ6とホルダ2との間の摩擦力が大きく、且つ軸方向の
荷重は一部が回転力となって、岩盤Rの表面とプレート
4との接触面の摩擦抵抗によって支持されるため、ワイ
ヤロープ6とホルダ2の表面粗さ、変形量、油分の有無
などによる影響も受けにくくなり、さほど強力な締め付
けを行うことなく確実な固定が可能となる。
【0017】図4は本発明の他の実施の形態において用
いられるホルダの一部切欠斜視図である。このホルダ2
には軸方向のスリット20が設けられている。このホル
ダ2を用いると、ナット5を螺着するとき、ホルダ2の
内径が縮小しやすく、固定作業が容易になる。
【0018】図5は本発明のさらに他の実施の形態にお
いて用いられるホルダの斜視図である。このホルダ2は
軸方向に二分割されており、一対のホルダー片2A、2
Bがワイヤロープ6を挟持するようにボス3との間に嵌
合し、ナット5をボス3の雄ねじ14に螺着する。この
ホルダ2を用いると、ナット5を螺着するとき、ホルダ
2の移動量が大きくなり、固定がより確実となる。
【0019】なお、ボス3の雄ねじ14とナット5の雌
ねじ16はワイヤロープ6の撚り方向と反対方向にして
おくとねじ弛みが生じに難くなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワイヤロ
ープおよび鋼製撚線の固定具は、簡易な構造でワイヤロ
ープや鋼製撚線を確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるワイヤロープの固
定具の斜視図である。
【図2】固定具の軸方向の断面図である。
【図3】岩盤の表面に設置したプレートにワイヤロープ
を固定した状態の説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるホルダの一部
切欠斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態におけるホルダ
の斜視図である。
【符号の説明】
1 固定具 2 ホルダ 3 ボス 4 プレート 5 ナット 6 ワイヤロープ 11 内周面 12 外周面 13 内周面 14 雄ねじ 15 外周面 16 雌ねじ 17 端面 18 フランジ 19 ストランド 20 スリット H 孔 R 岩盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定対象のワイヤロープや鋼製撚線の外
    形に合わせた内周面とテーパ状の外周面とを有するホル
    ダと、ホルダの外周面が嵌合するテーパ状の内周面と雄
    ねじを設けた外周面とを有するボスを設けたプレート
    と、ボスの雄ねじに螺着されホルダをボス側に押し付け
    るナットとを備えたワイヤロープおよび鋼製撚線の固定
    具。
  2. 【請求項2】 ホルダに軸方向のスリットを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のワイヤロープおよび鋼製撚
    線の固定具。
  3. 【請求項3】 ホルダを軸方向に分割したことを特徴と
    する請求項1記載のワイヤロープおよび鋼製撚線の固定
    具。
  4. 【請求項4】 ボスの雄ねじとナットの雌ねじをワイヤ
    ロープまたは鋼製撚線の撚り方向と反対方向のねじとし
    たことを特徴とする請求項1、2、または3記載のワイ
    ヤロープおよび鋼製撚線の固定具。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58106044A (ja) * 1981-09-17 1983-06-24 アブラハム・ビハ−ル プレストレスされたコンクリ−ト体
JPS6138826A (ja) * 1984-07-28 1986-02-24 デイツカーホツフ・ウント・ウインドマン・アクチエンゲゼルシヤフト プレストレスコンクリート用プレストレス部材を定着するためのスチール製多構成円形断面くさびの製造方法
JPH06272384A (ja) * 1993-03-24 1994-09-27 Times Eng:Kk 緊張材の定着構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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