JPH06272384A - 緊張材の定着構造 - Google Patents

緊張材の定着構造

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JPH06272384A
JPH06272384A JP8787093A JP8787093A JPH06272384A JP H06272384 A JPH06272384 A JP H06272384A JP 8787093 A JP8787093 A JP 8787093A JP 8787093 A JP8787093 A JP 8787093A JP H06272384 A JPH06272384 A JP H06272384A
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coating
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Hiromu Rokusha
煕 六車
Yasuo Taguchi
保男 田口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緊張材を確実に把持し、しかも完全防錆効果
有する緊張材の定着構造を提供すること。 【構成】 ストランド11の全長に亘り樹脂製の被膜1
2を形成した緊張材10の端を支圧板20と雌コーン3
0に挿通し、中央溝41の内面に複数の突条42を有す
るする楔状の楔40を雌コーン30に内挿し、楔40の
突条の丸みを有する先端を被膜11を貫通させると共に
PCストランド11の表層に食い込ませて把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超強度繊維束やPC鋼材
等の緊張材を定着する緊張材の定着構造に関する。
【0002】
【従来の技術】アンボンドタイプのPCストランドの端
を定着する場合は、PCストランドを覆うシースのうち
定着部の範囲のシースを剥がし、露出したPCストラン
ドの表面に塗布してあるグリースを拭き取ってから、公
知の定着具(支圧板、楔、雌コーンなど)を使用して定
着している。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した従来のPC
ストランドの定着技術にあっては次のような問題点があ
る。
【0004】<イ> 緊張した直後においてPCストラ
ンドを把持する楔の把持力が不足するとせっかく導入し
た緊張力が半減してしまう。そのため、減少分を見込ん
で緊張力を導入しなければならず、施工の不経済さが指
摘されている。
【0005】<ロ> 防錆被覆されたPCストランドを
楔が把持しても、楔の突条が防錆被覆されていないた
め、この突条が腐食すれば完全な把持ができなくなる。
【0006】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、緊張材を確実に把持で
き、しかも完全防錆効果を有する緊張材の定着構造を提
供することにある。
【0007】
【問題点を解決するための手段】即ち、本発明は、PC
ストランドの全長に亘り樹脂製の被膜が形成され、この
被膜の周囲に樹脂製のシースを外装した緊張材の端を支
圧板に挿通し、支圧板から外部へ突出する緊張材の定着
端部を支圧板に支持させる雌コーンに挿通させ、中央溝
の内面に防錆被覆された複数の突条を有する楔を雌コー
ンに内挿して緊張材の定着端部を把持し、前記楔の突条
を緊張材の被膜を貫通してPCストランドの表層に食い
込ませ、楔の突条先端の地肌とPCストランドの地肌と
を圧接した状態で、緊張材に緊張力を導入して定着する
緊張材の定着構造である。
【0008】
【実施例1】以下図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0009】<イ>全体の構成(図1) 図1に本発明の一実施例を示す。定着対象である緊張材
10はPCストランド11の全長に亘って樹脂製の被膜
12を被覆し、さらに被膜12に樹脂製のシース13を
外装して構成される。シース13は被膜12に対して滑
動可能な状態で外装され、シース13と被膜12により
アンボンド構造を成している。この緊張材10の緊張定
着部は被膜12のみを露出させておく。緊張材10は、
支圧板20及び雌コーン30を挿通させ、縦割りされた
楔40で把持される。支圧板20、雌コーン30及び楔
40は夫々全表面を防錆被覆層50で覆われている。
【0010】<ロ>楔 本発明では緊張材の把持力増強のためにつぎのような改
良を施した。すなわち、楔40の断面半円形を呈する中
央溝41の内面には、その円周方向に沿って多数の突条
42が形成されている。突条42の突出長は図2に示す
ように、被膜12を貫通してPCストランド11を把持
できる長さに設定される。突条42の表面を覆う防錆被
覆層50の厚みは、200ミクロン以下に形成されてい
る。また突条42には応力が集中することから、突条4
2が破損しないように必要に応じて熱処理が施してあ
る。
【0011】
【作用】つぎに緊張材の定着方法について説明する。
【0012】<イ>定着具のセット 図1に示すように図示しないプレストレス導入対象(コ
ンクリート構造物)に緊張材10を配設すると共に、被
膜12を被った緊張材の定着部を支圧板20と雌コーン
30に挿通させる。つぎに雌コーン30内に楔40を装
着して、楔40で緊張材10を軽く把持する。このとき
緊張材10に緊張力が導入されていないので、楔40は
緊張材10の被膜12に当接するだけである。
【0013】<ロ>緊張 緊張材10に緊張力を導入すると、楔40が雌コーン3
0内に引き込まれ、緊張材10を把持する楔40の把持
力が徐々に増していく。その結果、図2に示すように楔
40の突条42が被膜12を突き破り、さらにPCスト
ランド11の表層に食い込んでいく。楔40の突条42
は防錆被覆層50で覆われているが、その防錆被覆層5
0は薄く形成されているので、防錆被覆層50を被覆し
たことにより突条42の外形状態、特に突条42先端部
の外形状態に、何等影響を及ぼすことはない。このた
め、突条42は容易に被膜12を突き破り、PCストラ
ンド11の表層に食い込んでいくことができる。また、
図3に示す様に、突条42先端部には食い込む時に強い
押圧力が加わるので、突条42先端部の防錆被覆層50
は剥離する。このため、突条42は、突条42の地肌と
PCストランド11の地肌が圧接した状態で、PCスト
ランド11を把持する。従って、突条42先端部は、表
面に被覆した防錆被覆層50の影響を受けず、PCスト
ランド11とずれることなく、確実にPCストランド1
1を把持することができる。尚、突条42に被覆した防
錆被覆層50の厚さの設定によっては、突条42の地肌
とPCストランド11の地肌の間に薄く防錆被覆層50
を残して把持する場合もある。
【0014】<ハ>防錆 緊張材10の定着時の防錆について説明する。図4は楔
40に把持された緊張材10の断面図である。緊張材1
0の被膜12と楔40の内周面との間には空隙60が生
ずる。このため、この空隙60から雨水などが侵入し、
図2に示す突条42間の谷部分に生ずる空隙70へ進入
してゆく。しかし、楔40の突条42は防錆被覆層50
で覆われているので、雨水などにより腐食することはな
い。また、突条42の先端をPCストランド11内に食
い込ませても、突条42間の谷部分が腐食しないため、
腐食が谷部分から先端に浸蝕し、更にはPCストランド
11まで達するようなこともない。
【0015】
【実施例2】前記実施例は緊張材10がPCストランド
である場合について説明したが、炭素繊維やアラミド繊
維等の超強度繊維束であっても、本発明の定着手段を適
用できる。超強度繊維束は引張強度が優れている反面、
曲げや剪断に弱い公知の素材で、この超強度繊維束の周
囲に被膜12とシース13を外装することは前記実施例
と同様である。本実施例にあっては、楔40の突条の先
端を丸く形成すれば、破断し易い性質の超強度繊維束を
破断させずに定着することができる利点がある。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0017】<イ> 楔の表面に薄い防錆被覆層を形成
したので、従来の突条の形状を維持でき、突条が把持力
を損なうことがない。このため、楔の突条を緊張材の表
層に食い込ませて強固に把持することができ、緊張材の
ずれを効果的に防止できる。
【0018】<ロ> 楔の突条は防錆被覆されているの
で、雨水などが楔内に侵入しても、腐食することがな
い。このため、絶大な防錆効果を得ることができる。
【0019】<ハ> ストランドがPCストランドや超
強度繊維束等の公知の素材である緊張材を対象に適用で
き、汎用性が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施例の説明図
【図2】 定着時における楔と緊張材の部分拡大図
【図3】 図2のIII の拡大図
【図4】 定着時における楔と緊張材の断面図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PCストランドの全長に亘り樹脂製の被
    膜が形成され、この被膜の周囲に樹脂製のシースを外装
    した緊張材の端を支圧板に挿通し、 支圧板から外部へ突出する緊張材の定着端部を支圧板に
    支持させる雌コーンに挿通させ、 中央溝の内面に防錆被覆された複数の突条を有する楔を
    雌コーンに内挿して緊張材の定着端部を把持し、 前記楔の突条を緊張材の被膜を貫通してPCストランド
    の表層に食い込ませ、楔の突条先端の地肌とPCストラ
    ンドの地肌とを圧接した状態で、緊張材に緊張力を導入
    して定着する、 緊張材の定着構造。
JP8787093A 1993-03-24 1993-03-24 緊張材の定着構造 Expired - Fee Related JPH07103560B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09170294A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Times Eng:Kk 鋼製引張材定着装置及びその製造方法
JP2003056299A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Furukawa Co Ltd ワイヤロープおよび鋼製撚線の固定具
CN100436740C (zh) * 2005-06-15 2008-11-26 尚守平 一种纤维板材预应力张拉装置
JP2022182519A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 日鉄Sgワイヤ株式会社 圧着グリップ

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