JP2019210770A - 定着具 - Google Patents
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Abstract
Description
この定着具は、楔部材と楔部材を収容する楔収容部材とを備え、緊張力が与えられたストランドケーブルに対して楔部材を装着し、楔部材を楔収容部材に押圧して固定することで、ストランドケーブルがコンクリート躯体に定着される。
また、ストランドケーブルに緊張力を与えることなく、鉄筋の代替材として使用する場合には、楔部材の固定が不十分になり、ストランドケーブルが充分にコンクリートに定着できないおそれがあった。
このため、固定部材を、楔収容部材に対してストランドケーブルにおける軸方向の中央部側に向けて締め付けると、固定部材が楔部材を軸方向に押圧し、ストランドケーブルを径方向の外側から締め付けてストランドケーブルが定着具に定着される。
このようにして、ストランドケーブルを確実に定着させながら、施工性を向上することができる。
図1に示すように、本実施形態に係る定着具1は、ストランドケーブル50をコンクリート躯体60に定着させる。ストランドケーブル50は中心軸線Oに沿って延びている。
また、軸方向から見た平面視で中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
楔部材10は、中心軸線Oと同軸に配置された円筒状をなしている。楔部材10には、径方向に延びる不図示のスリットが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。このため、楔部材10は縮径自在となっている。
傾斜筒部12は、軸方向の端部側から中央部側に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びる第1傾斜面12Aを有している。第1傾斜面12Aは、傾斜筒部12の外周面をなしている。
傾斜筒部12の第1傾斜面12Aに、径方向の内側に向かう外力が加えられると、傾斜筒部12が縮径する。これに伴って係止溝12Bがストランドケーブル50の外面に噛み込むことで、楔部材10がストランドケーブル50を径方向に挟持して、強固に保持することができる。
楔収容部材20は、第1傾斜面12Aに対向して延びる第2傾斜面20Aを有している。第2傾斜面20Aは、第1傾斜面12Aと当接していてもよいし(図2参照)、軸方向および径方向に隙間をあけて対向していてもよい(図3、図4参照)。
楔収容部材20の内周面には、軸方向に延びる雌ネジ部21が形成されている。
固定部材30の外面には、雌ネジ部21と螺合する第1雄ネジ部31が形成されている。第1雄ネジ部31は、固定部材30の外面のうち、軸方向の中央部側に配置されている。
固定部材30は、楔収容部材20の内側のうち、楔部材10を軸方向に挟む第2傾斜面20Aの反対側に位置する部分に配置されている。固定部材30における軸方向の端部側を向く端面には、六角孔32が形成されている。
また、楔収容部材20の外周面には、軸方向に沿って延びる第2雄ネジ部22が形成されている。
図1に示す状態において、固定部材30の六角孔32に六角レンチを嵌合させて固定部材30を楔収容部材20に対して締め付けると、固定部材30が軸方向の中央部側に変位する。
これにより、楔部材10が軸方向の中央部側に変位して、第1傾斜面12Aが楔収容部材20の第2傾斜面20Aに押圧される。
そして図2に示すように、ストランドケーブル50を、定着具1とともにコンクリート躯体60の内部に埋設することで、コンクリート躯体60にストランドケーブル50が定着される。
また、図3に示すように、定着具1の一部をコンクリート躯体60の内部に埋設してもよいし、図4に示すように、定着具1をコンクリート躯体60の外面に設置してもよい。
このため、固定部材30を、楔収容部材20に対して軸方向の中央部側に向けて締め付けると、固定部材30が楔部材10を軸方向に押圧し、ストランドケーブル50を径方向の外側から締め付けてストランドケーブル50が定着具1に定着される。
このようにして、ストランドケーブル50を確実に定着させながら、定着具1の施工性を向上することができる。
また、楔部材10がストランドケーブル50を径方向に挟持するので、例えば鋼線やFRP線のように、ストランドケーブル50が曲げ加工やねじ加工が困難な材料で形成されている場合にも適用することができる。
また、定着具1を、吊橋や斜張橋に用いられるような大径のケーブルや、アースアンカーの定着具1として用いることもでき、高い汎用性を発揮することができる。
また、固定部材30に六角孔32が形成されているので、一般に流通する六角レンチを用いて、容易に固定部材30を楔収容部材20に対して締め付けることができる。これにより、定着具1の施工性をより一層向上させることができる。
10 楔部材
12A 第1傾斜面
20 楔収容部材
20A 第2傾斜面
21 雌ネジ部
22 第2雄ネジ部
30 固定部材
31 第1雄ネジ部
32 六角孔
50 ストランドケーブル
60 コンクリート躯体
Claims (3)
- ストランドケーブルをコンクリート躯体に定着させる定着具であって、
前記ストランドケーブルを径方向の外側から囲繞し、かつ前記ストランドケーブルにおける中心軸線に沿う軸方向の端部側から中央部側に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びる第1傾斜面を有する楔部材と、
前記第1傾斜面に対向して延びる第2傾斜面を有し、前記楔部材が内側に収容されるとともに、内周面に軸方向に延びる雌ネジ部が形成された筒状の楔収容部材と、
外面に前記雌ネジ部と螺合する第1雄ネジ部が形成され、前記楔部材が前記楔収容部材に装着された状態において、前記第1雄ネジ部を前記雌ネジ部に螺合することで前記ストランドケーブルを固定可能とされた固定部材と、を備えていることを特徴とする定着具。 - 前記楔収容部材の外周面には、軸方向に沿って延びる第2雄ネジ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着具。
- 前記固定部材における軸方向の端部には、六角孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着具。
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JP2018110185A JP2019210770A (ja) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | 定着具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019210770A true JP2019210770A (ja) | 2019-12-12 |
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ID=68846551
Family Applications (1)
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JP2018110185A Pending JP2019210770A (ja) | 2018-06-08 | 2018-06-08 | 定着具 |
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2018
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