JP2003056248A - 窓昇降装置 - Google Patents

窓昇降装置

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JP2003056248A
JP2003056248A JP2001241612A JP2001241612A JP2003056248A JP 2003056248 A JP2003056248 A JP 2003056248A JP 2001241612 A JP2001241612 A JP 2001241612A JP 2001241612 A JP2001241612 A JP 2001241612A JP 2003056248 A JP2003056248 A JP 2003056248A
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JP2001241612A
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Seiko Sato
誠晃 佐藤
Hiroshi Otaka
浩 大高
Munehisa Suzuki
統久 鈴木
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 窓を昇降するための窓昇降装置内に、減速機
構を構成する部品を封止して異物や水滴の侵入を防止す
ることにより、耐粉塵性、耐水性、耐凍結性の向上を図
る。 【解決手段】 減速機構4は、電動モータ3により回転
されるウォームホイール42と、ギヤハウジング22内
に固定されたアウターギヤ41と、アウターギヤ41に
噛合してウォームホイール42により偏心回転されるイ
ンナーギヤ44と、インナーギヤ44の回転力をX方向
及びY方向について出力軸に伝達する回動ディスク45
及び円板ブラケット46と、ギヤハウジング22の底部
を貫通して円板ブラケット46の回転力をアーム5に伝
達する出力軸47と、ギヤハウジング22の開口を封止
するキャップ24とを備える。ギヤハウジング22の内
部に埃等の異物や水滴が侵入されることがなく、耐粉塵
性、耐水性、耐凍結性に優れた信頼性の高い窓昇降装置
を得ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車両の窓
を開閉するために窓ガラスを昇降する昇降装置に関し、
特に窓ガラスの昇降位置を規制することが可能な窓昇降
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の窓昇降装置として、窓ガラスに
連結したアームを上下に揺動して窓ガラスを昇降する、
いわゆるシングルアーム型窓昇降装置が提案されてい
る。従来のシングルアーム型窓昇降装置は、モータ等に
よって回動されるピニオンに噛合して回動する円弧状の
セクタギヤを有しており、このセクタギヤに連結したア
ームをセクタギヤと共に回動することにより、当該アー
ムの先端に連結した窓ガラスを自動車の窓等のボディ開
口部に沿って上下に移動可能な構成とされている。この
ような窓昇降装置では、窓ガラスが昇降するための移動
範囲が長い装置を形成した場合には、これに伴ってセク
タギヤの径寸法及び長さが長くなり、シングルアーム型
窓昇降装置が大型化するという問題が生じる。
【0003】このような問題を解消するために、本願出
願人は、先にサイクロ(登録商標)減速機構を利用した
シングルアーム型窓昇降装置を開発し、窓昇降装置の小
型化を実現している。この提案した窓昇降装置では、ア
ウターギヤ(リング歯車)とインナーギヤ(遊星歯車)
とを含むサイクロ減速機構を備えており、アウターギヤ
に噛合されるインナーギヤをモータ等によって回転駆動
することによりインナーギヤを減速回動し、このインナ
ーギヤに対して窓ガラスに連結したアームを係合させる
ことで、アームを減速した速度で回動し、窓ガラスを移
動可能としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この開
発された窓昇降装置では、インナーギヤはアウターギヤ
内で偏心回転されるため、このインナーギヤの回転力を
外部に取り出してアームを回動するためにはインナーギ
ヤとアームとの間に偏心回転を許容するための空隙を設
けておく必要があり、結果として、インナーギヤを装置
内に封止した状態で内装することが難しくなる。そのた
め、その空隙を通して外部から埃等の異物が装置内に侵
入し、ギヤ間に異物を噛み込むことによるギヤ破損を生
じることがある。また、空隙を通して外部から水滴が装
置内に侵入し、各において錆が発生し、あるいは冬季に
は凍結して各ギヤの回転動作が不能になる等、昇降装置
の信頼性が低下し、あるいは寿命が短縮する原因となっ
ている。
【0005】本発明の目的は、窓昇降装置内への異物や
水滴の侵入を防止でき、耐粉塵性、耐水性、耐凍結性の
向上を図った窓昇降装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動力源
と、自動車等の車両の窓ガラスを昇降させるべく回動さ
れるアームと、回転駆動力源の回転動作を減速してアー
ムに伝達する減速機構とを備える窓昇降装置において、
減速機構は、有底円形容器状のギヤハウジングの内周面
に形成されたリングギヤからなるアウターギヤと、ギヤ
ハウジング内に内装されて回転駆動力源によって回転さ
れる駆動回転体と、駆動回転体によってアウターギヤと
噛合した状態で偏心回転されるインナーギヤと、駆動回
転体の中心穴及び前記ギヤハウジングの底部を貫通され
インナーギヤの回転力をアームに伝達する出力軸と、ギ
ヤハウジングの開口を閉じるキャップとを備えている。
ここで、前記インナーギヤに対して一つの径方向(ラジ
アル方向)に力伝達可能に結合された回動ディスクと、
前記回動ディスクに対して前記一つの径方向とは直交す
る径方向に力伝達可能に結合された円板ブラケットとを
備え、前記回動ディスクと円板ブラケットは前記ギヤハ
ウジング内に内装され、前記出力軸は前記円板ブラケッ
トと前記アームとを回転方向に連結した構成とすること
が好ましい。
【0007】本発明の窓昇降装置によれば、回転駆動源
によって駆動回転体が回転され、これと一体的にアウタ
ーギヤに噛合されたインナーギヤが偏心回転され、当該
インナーギヤの回転力が減速されて出力軸を介してアー
ムに伝達される。この場合、インナーギヤと出力軸との
間に一つの径方向、及びこれと直交する径方向にそれぞ
れ回転力を伝達する回動ディスクと円板ブラケットを配
設し、円板ブラケットの回転力を出力軸によりアームに
伝達することで等角速度の回動動作が可能になる。ま
た、アウターギヤ、インナーギヤ、回動ディスク、円板
ブラケットがキヤハウジングに内装され、キャップによ
りギヤハウジングが封止されることで、ギヤハウジング
内への異物や水滴の侵入を防止でき、耐粉塵性、耐水
性、耐凍結性の向上が可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の窓昇降装置の正面図
である。この窓昇降装置は、電動モータによって窓ガラ
スを昇降させる、いわゆるパワーウインド装置として構
成されている。図示されない自動車の車体には窓昇降装
置1のベース2が固定されており、前記ベース2に電動
モータ3が取着されている。前記ベース2には複数箇所
に固定脚部21が設けられており、この固定脚部21に
おいて前記ベース2は自動車のボディにボルト・ナット
等によって固定される。また、前記ベース2内は後述す
るサイクロ減速機構4が構成されており、前記サイクロ
減速機構4の出力側にアーム5の基端部51が取着され
ている。前記アーム5は前記基端部51を中心にして回
動されるように構成されるとともに、その先端部52に
は自動車の窓等のボディ開口部に沿って移動可能な窓ガ
ラス6の一部が連結され、アーム5の回動によって窓ガ
ラス6が昇降されるように構成されている。この連結構
造としては、ここではアーム5の先端部52に円形コロ
53が連結されており、この円形コロ53を窓ガラス6
に設けた長穴レール61に係合させ、アーム5が回動し
たときに円形コロ53が長穴レール61内を滑動するこ
とで、アーム5の回動を窓ガラス6の直線運動に変換し
て窓ガラス6を昇降させる構成を用いている。なお、前
記ベース2には前記電動モータ3を駆動するための回路
部品や電極端子等が設けられているが、ここではその説
明は省略する。
【0009】図2は図1のAA線に沿う拡大断面図、図
3はサイクロ機構4の部分分解斜視図である。また、図
4は図3の一部を下方から見た斜視図、図5〜図8は図
2のBB線、CC線、DD線、EE線に沿う矢視図であ
る。これらの図に示すように、前記ベース2の上面側に
は、浅い円形容器状をした凹部からなるギヤハウジング
22が形成されており、このギヤハウジング22内に前
記サイクロ減速機構4が構成されている。前記ギヤハウ
ジング22の開口縁部には内周面に沿って形成された内
歯411を有する固定状態のアウターギヤ41が形成さ
れている。また、前記ギヤハウジング22の底面には円
筒状のボス23が一体に形成されており、このボス23
にはウォームホイール42が回転可能に軸支されてい
る。前記ウォームホイール42の円周面には外歯421
が形成されており、この外歯421には前記電動モータ
3の回転出力軸(図示せず)に取着されたウォーム31
が噛合され、電動モータ3によって回転駆動可能とされ
ている。また、前記ウォームホイール42には前記ボス
23の外周面に嵌合するスリーブ422が形成されてい
るが、このスリーブ422は外周面が前記ボス23の中
心に対して偏心した中心を有する円形の偏心スリーブ4
22として形成されている。
【0010】前記ウォームホイール42の偏心スリーブ
422にはストッパギヤ43と、遊星歯車としてのイン
ナーギヤ44が内装されている。前記ストッパギヤ43
は前記アウターギヤ41の内歯411の径寸法に等しい
外形寸法の外歯431を有する平歯車として形成され、
当該外歯431がアウターギヤ41の内歯411と一体
的に噛合されている。したがって、ストッパギヤ43は
ギヤハウジング22内に回動されることはない状態に内
装されている。また、図4に詳細に示すように、ストッ
パギヤ43には所要形状をした中心カム穴432が形成
されており、この中心カム穴内において前記ウォームホ
イール42の偏心スリーブ422が回転可能とされてい
る。前記中心カム穴432は小径部433及び大径部4
34と、両者を結ぶ中継の段部435とで構成され、特
に段部435は前記インナーギヤ44の回転量を規制す
るためのストッパカムとして形成されている。一方、前
記インナーギヤ44は前記アウターギヤ41の内歯41
1の径寸法よりも幾分小径で、かつその外周面に前記ア
ウターギヤ41の内歯411に噛合する外歯441が形
成された平歯車で構成され、前記ストッパギヤ43と軸
方向に並んで配置されている。
【0011】そして、インナーギヤ44の中心部に設け
られた軸穴442が前記ウォームホイール42の偏心部
スリーブ422の外周に嵌合した状態で軸支されてい
る。このように軸支された状態では前記インナーギヤ4
4は前記アウターギヤ41と同じ平面上に位置されるこ
とになり、ウォームホイール42の回転に伴ってアウタ
ーギヤ41の内歯411の円周一部と噛合した状態を保
ちながらウォームホイール422によって偏心回動され
ることになる。また、前記インナーギヤ44の上面に
は、前記軸穴442を挟む直径方向の両側に2つの小判
型ピン443,444が上方に向けて立設されている。
さらに、前記インナーギヤ44の下面には、前記軸穴4
42の環状ボス445の円周一部から半径方向に突出し
たストッパ突起446が一体に形成されており、インナ
ーギヤ44の回動に伴って移動されたときに前記ストッ
パギヤ43のストッパカム435に衝接可能とされてい
る。
【0012】他方、前記インナーギヤ44の上側には、
大径の中心穴451を有する円板形をした回動ディスク
45が配置され、さらにその上に中心矩形穴461を有
する円板ブラケット46が配置されている。前記回動デ
ィスク45には、円周方向に四等分する位置にそれぞれ
径方向に長い4つの長溝452,453,454,45
5が形成されている。これら4つの長溝のうち、一つの
直径線上に配置されている2つの長溝452,464内
には、前記インナーギヤ44の上面に設けられた2つの
小判型ピン443,444が内挿される。また、他の2
つの長溝453,455には、前記円板ブラケット46
の下面において直径方向の両側に設けられて下方に向け
て立設された2つの小判型ピン462,463が内挿さ
れる。ここで、前記回動ディスク45の各長溝452〜
455の長手方向(径方向)の寸法は、前記インナーギ
ヤ44の偏心量の寸法以上の長さにされ、また各長溝4
52〜455の長手方向と直交する幅方向の幅寸法は前
記インナーギヤ44と円板ブラケット46の各小判型ピ
ン443,444,462,463の短い幅方向の寸法
にほぼ等しくされている。
【0013】そして、前記円板ブラケット46の中心矩
形穴461には、前記ギヤハウジング22の前記ボス2
3内を貫通する出力軸47の一端部471が連結されて
いる。前記出力軸47は、前記ウォームホイール42、
インナーギヤ44、回動ディスク45、円板ブラケット
46の各中心穴を貫通するように延長されており、その
他端部472は前記ギヤハウジング22の底壁から外部
に突出されており、この他端部472において前記アー
ム5の基端部51に設けた矩形穴54に回転方向に一体
的に固定されている。また、前記円板ブラケット46の
上側には、前記ギヤハウジング22の開口を覆う円板状
のキャップ24が配置されており、当該キャップ24に
よりギヤハウジング22内、換言すれば減速機構4が封
止されている。なお、このキャップ24の固定に際して
は、図示は省略するが、例えばキャップ24の円周複数
箇所に軸方向に突出する係合片を設け、この係合片を前
記ギヤハウジング22の外周面の対応する箇所に設けた
係合溝に係合するような構成が採用可能である。
【0014】以上の構成の窓昇降装置によれば、ウォー
ムホイール42、アウターギヤ41、インナーギヤ44
を主体としたサイクロ減速機構4が構成される。すなわ
ち、電動モータ3が駆動され、ウォーム31を介してウ
ォームホイール42が回動されると、偏心スリーブ42
2に嵌合されているインナーギヤ44は偏心した状態で
回動される。このときインナーギヤ44はその外歯44
1が前記アウターギヤ41の内歯411に噛合しながら
アウターギヤ41内で公転され、かつ同時に自転される
ことになる。ここで、インナーギヤ44の外歯441の
歯数をZA、アウターギヤ41の内歯411の歯数をZ
Bとすると、ウォームホイール42が1回転したときの
インナーギヤ44の回転数Nは、N=(ZA−ZB)/
ZAとなる。したがって、インナーギヤ44の歯数ZA
とアウターギヤ41の歯数ZBを適切に設定すること
で、任意の減速比を得ることができ、サイクロ減速動作
が実現されることになる。なお、ZA<ZBであるた
め、前記Nは負の値であり、これはインナーギヤ44が
ウォームホイール42の回転方向とは反対方向に回転さ
れることを示している。
【0015】このようにインナーギヤ44がウォームホ
イール42の回転数に対して減速した状態で、しかもウ
ォームホイール42の軸中心に対して偏心した状態で回
動されると、インナーギヤ44の小判型ピン443,4
44は長溝452,454内で長手方向に摺動されなが
ら当該長溝42,454の幅方向に当接されてこれを押
圧するため、回動ディスク45に対しては一つの径方向
(ラジアル方向)、すなわち、当該長溝452,454
の幅方向に沿った径方向に回転力を伝達する。また、こ
の回転力を受けた回動ディスク45の回転により、円板
ブラケット46の小判型ピン462,463は長溝45
3,455内で長手方向に摺動されながら、当該長溝4
53,455の幅方向に当接され、これら長溝453,
455から幅方向の力を受けるため、円板ブラケット4
6は長溝453,455の幅方向に沿った径方向、すな
わち前記長溝452,454における一つの径方向に対
して直交する径方向に回転力が伝達される。特に、本実
施形態では、各小判型ピン443,444,462,4
63は幅方向の両側縁が平面に形成されており、この両
側縁が各長溝452,454,453,455の幅方向
の両内縁に当接された状態で前記した回転力の伝達を行
うため、小型ピンの一部に回転力が集中するようなこと
はなく、小型ピンの寿命を長くする上で有利になる。し
たがって、インナーギヤ44、回動ディスク45、円板
ブラケット46とで、いわゆるオルダム継手に近い軸継
手構造が構成されることになり、インナーギヤ44の回
転力が回転ブラケット46の等角速度回転運動として伝
達される。円板ブラケット46には出力軸47を介して
アーム5が一体的に連結されているため、円板ブラケッ
ト46の回転力は出力軸47を介してアーム5に伝達さ
れてアーム5が回動されることになる。これにより、電
動モータ3の正転、逆転によりアーム5は往復回動され
ることになり、アーム5の先端部に連結されている窓ガ
ラス6が自動車の窓に沿って上下方向に移動され、自動
車の窓を開閉することになる。
【0016】このように、電動モータ3の回転出力側に
サイクロ減速機構4を配設し、このサイクロ減速機構4
によって電動モータ3の回転速度を減速し、アーム5を
所望の速度で回動し、所望の速度での窓ガラス6の昇降
が可能になる。そのため、従来のシングルアーム型窓昇
降装置と比較すると、スペースの多くを占めるセクタギ
ヤが不要となり、窓昇降装置の小型化が実現できる。ま
た、従来のようにアーム5が回動する際におけるセクタ
ギヤの移動余裕を確保する必要もないため、窓昇降装置
の設置スペースが低減でき、小型の自動車への適用が可
能になり、かつ自動車の設計の自由度が向上される。さ
らに、回動ディスク45と円板ブラケット46とによっ
てインナーギヤ44の偏心回動を相殺してアーム5を回
動しているので、アーム5を等角速度で円滑に回動する
ことが可能となり、窓ガラス6の円滑な昇降も可能にな
る。
【0017】また、この窓昇降装置では、減速機構4を
構成するアウターギヤ41やインナーギヤ44をベース
2のギヤハウジング22とキャップ24とで構成される
密封状態のギヤハウジング22内に収納することが可能
になる。そのため、ギヤハウジング22内に異物や水滴
が侵入することを防止することが可能となり、異物の噛
み込みによるギヤ破損や、水滴が原因となる発錆や凍結
を防止して窓昇降装置の信頼性を向上することが可能に
なる。
【0018】また、図8に示すように、インナーギヤ4
4の回転に伴ってストッパ突起446がストッパギヤ4
3の中心カム穴432の内部で回転されるときには、ス
トッパ突起446の先端部は同図に破線で示すようにト
ロコイド軌跡上を移動する。そして、所定の回転角度だ
け回転し、ストッパ突起446が外径方向に移動した時
点でその先端面がストッパカム435の内面に外径方向
に向けて衝突し、以降のストッパ突起446の回転、す
なわちインナーギヤ44の回転が規制されることにな
る。このとき、ストッパ突起446は突出方向である径
方向に向けてストッパカム435の表面に衝突して回転
を規制するので、ストッパ突起446における機械的な
耐抗力を高めることができ、ストッパ突起446の変形
を防止し、安定したストッパ機能を発揮させることが可
能になる。
【0019】なお、前記実施形態では、本発明を電動モ
ータによって窓ガラスの昇降を行うパワーウインド装置
に適用しているが、手操作により回動されるハンドルに
よって駆動軸を回転駆動する手動式の窓昇降装置にも本
発明を同様に適用することが可能である。また、前記実
施形態では、電動モータの回転出力によりウォームホイ
ールを回転し、インナーギヤを偏心回動する構成例を示
しているが、他の回転駆動機構によってインナーギヤを
偏心回動するように構成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明の窓昇降装置
は、減速機構を構成している駆動回転体、アウターギ
ヤ、インナーギヤ、回動ディスク、ブラケット等をギヤ
ハウジング内に内装し、出力軸をギヤハウジングの底面
から突出させてアームに連結する一方で、ギヤハウジン
グの開口をキャップにより封止した構成としているの
で、小型なシングルアーム方式の窓昇降装置を実現する
とともに、ギヤハウジングの内部に埃等の異物や水滴が
侵入することが防止でき、耐粉塵性、耐水性、耐凍結性
に優れた信頼性の高い窓昇降装置を得ることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窓昇降装置の実施形態の正面図であ
る。
【図2】図1のAA線に沿う拡大断面図である。
【図3】サイクロ減速機構の部分分解斜視図である。
【図4】サククロ減速機構の一部を下方から見た斜視図
である。
【図5】図2のBB線に沿う矢視図である。
【図6】図2のCC線に沿う矢視図である。
【図7】図2のDD線に沿う矢視図である。
【図8】図2のEE線に沿う矢視図である。
【符号の説明】
1 窓昇降装置 2 ベース 3 電動モータ 4 サイクロ減速機構 5 アーム 6 窓ガラス 22 ギヤハウジング 24 キャップ 31 ウォーム 41 アウターギヤ 42 ウォームホイール 43 ストッパギヤ 44 インナーギヤ 45 回動ディスク 46 円板ブラケット 47 出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 統久 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 Fターム(参考) 3D127 CB05 DF03 DF12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動力源と、自動車等の車両の窓ガ
    ラスを昇降させるべく回動されるアームと、前記回転駆
    動力源の回転動作を減速して前記アームに伝達する減速
    機構とを備える窓昇降装置において、前記減速機構は、
    有底円形容器状のギヤハウジングの内周面に形成された
    リングギヤからなるアウターギヤと、前記ギヤハウジン
    グ内に内装されて前記回転駆動力源によって回転される
    駆動回転体と、前記駆動回転体によって前記アウターギ
    ヤと噛合した状態で偏心回転されるインナーギヤと、前
    記駆動回転体の中心穴及び前記ギヤハウジングの底部を
    貫通され前記インナーギヤの回転力を前記アームに伝達
    する出力軸と、前記ギヤハウジングの開口を閉じるキャ
    ップとを備えることを特徴とする窓昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記インナーギヤに対して一つの径方向
    に力伝達可能に結合された回動ディスクと、前記回動デ
    ィスクに対して前記一つの径方向と直交する径方向に力
    伝達可能に結合された円板ブラケットとを備え、前記回
    動ディスクと円板ブラケットは前記ギヤハウジング内に
    内装され、前記出力軸は前記円板ブラケットと前記アー
    ムとを回転方向に連結していることを特徴とする請求項
    1に記載の窓昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動回転体は、前記ギヤハウジング
    に設けられた電動モータによって回転駆動されるウォー
    ムホイールで構成され、前記ウォームホイールには前記
    中心穴の周囲にボス状の偏心スリーブが設けられ、前記
    偏心スリーブに前記インナーギヤが軸支されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の窓昇降装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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