JP2003055247A - 内服用液剤 - Google Patents
内服用液剤Info
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Abstract
におけるアスコルビン酸を安定化。 【解決手段】 プロピレングリコールを添加したことを
特徴とするアスコルビン酸および生薬配合内服用液剤。
Description
薬を配合した保存安定性に優れた内服用液剤に関する。
だけではなく、例えば、コラーゲン合成への関与、メラ
ニン生成抑制による美白作用、脂質代謝と生態異物や老
化との関係、また、免疫機能増強作用、抗ウイルス作
用、さらには抗腫瘍作用なども提唱され、医薬品として
極めて重要な化合物であり、医薬品などに広く配合され
ている。しかし、アスコルビン酸は不安定であり、特に
水溶液製剤中では容易に酸化されてデヒドロアスコルビ
ン酸となる。また、熱、光、鉄や銅などの微量金属によ
り酸化が促進されてアスコルビン酸の生理活性が失われ
る。特に生薬を同時に配合した場合は液剤中での安定性
の確保は困難であった。そのため、生薬を配合した液剤
にアスコルビン酸を配合するには品質保証期間を短期に
設定しなければならなかった。
いくつもの提案がなされている。一般的な方法として
は、抗酸化剤(エリソルビン酸、ポリリン酸)、キレー
ト剤(EDTAなど)、酸味量(クエン酸、リンゴ酸な
ど)の添加が知られている。一方、アスコルビン酸を安
定化する技術としては特開平4−352776号公報の
他、多数開示されているが、その効果はいまだ十分でな
いか、安定化方法が複雑で実用性に欠ける等の欠点があ
る。上記以外の方法として、平均分子量400〜500
00のタンパク分解ペプチドを含有する劣化防止された
ビタミンC含有飲食物(特公昭62−9296号)およ
びショ糖脂肪酸エステルおよびリン脂質を用いて乳化し
たビタミンC配合液剤(特開平09−59145号)な
どが開示されている。ここで、製品化後にもアスコルビ
ン酸の残存率低下を抑制すれば、液剤の品質保証の点で
有効である。しかし、現在まで、生薬を配合した液剤に
おいてアスコルビン酸の安定性を確保するための有効、
かつ、簡便な方法は知られていない。
中でのアスコルビン酸の安定性を確保することを目的と
する。
た結果、アスコルビン酸と生薬を配合した液剤にプロピ
レングリコールを配合することにより、アスコルビン酸
の安定性を確保できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
リコールを添加したことを特徴とするアスコルビン酸お
よび生薬配合内服用液剤、(2)プロピレングリコール
濃度が0.1〜1モル濃度である上記(1)記載の内服
用液剤、(3)さらに甘味剤を配合した上記(1)また
は(2)記載の内服用液剤、(4)甘味剤が糖アルコー
ル、ショ糖、果糖、ブドウ糖、麦芽糖、果糖ブドウ糖お
よびブドウ糖果糖からなる群から選ばれる1種または2
種以上である上記(1)〜(3)のいずれか1項記載の
内服用液剤、(5)さらにビタミンB2およびビタミン
B6を配合した上記(1)〜(4)いずれか1項記載の
内服用液剤、(6)生薬がケイヒ、ガラナ、シャクヤ
ク、タイソウ、ショウキョウ、カンゾウ、ニンジン、ト
チュウおよびクコシからなる群より選ばれる1種または
2種以上である上記(1)〜(5)いずれか1項記載の
内服用液剤、および(7)液剤のpHが2〜8の範囲で
ある上記(1)〜(6)いずれか1項記載の内服用液剤
を提供するものである。本発明によれば、プロピレング
リコールの配合により、生薬と共存するアスコルビン酸
の安定性が向上し、アスコルビン酸の分解が減少するこ
とによるものと推定される。
はその塩が含まれる。アスコルビン酸の塩としては、例
えば、アスコルビン酸と無機塩基との塩(例、アスコル
ビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カリウム等のアスコ
ルビン酸のアルカリ金属塩、アスコルビン酸カルシウ
ム、アスコルビン酸マグネシウム等のアスコルビン酸の
アルカリ土類金属塩、アスコルビン酸アンモニウム
等)、アスコルビン酸と有機塩基(例、アルギニン、ヒ
スチジン、トリエタノールアミン、メグルミン等)との
塩等が含まれる。これらのアスコルビン酸およびその塩
は単独で配合してもよく、または2種以上を組み合わせ
配合してもよい。
有量は、アスコルビン酸換算で、液剤全体の0.05W
/V%〜4.0W/V%が好ましく、さらに好ましくは
0.5W/V%〜2.0W/V%である。
するものではなく、通常使用されるものいずれでもよい
が、ケイヒ、ガラナ、シャクヤク、タイソウ、ショウキ
ョウ、カンゾウ、ニンジン、トチュウおよびクコシなど
のアスコルビン酸と同時に配合したときにアスコルビン
酸の含量低下を生じる生薬を配合する場合に本発明の顕
著な効果が発揮される。本発明の効果が顕著に現れる点
から、好ましい生薬として、ケイヒ、ガラナ、シャクヤ
ク、タイソウ、ショウキョウ、カンゾウおよびニンジン
が挙げられる。生薬の配合量は、原生薬換算で液剤全体
の0.1W/V%〜10W/V%が好ましい。生薬の配
合量が0.1W/V%未満であると生薬の効果、効能を
発現しにくくなり、10W/V%を超えて配合するとア
スコルビン酸の安定性を確保し難くなるからである。
はないが、エキスの形態での配合が好ましい。エキスの
製造は通常の方法、例えば、抽出溶媒を用いて、適当な
温度(低温または加熱)にて、生薬原料から抽出する方
法などにより行う。抽出溶媒は生薬に応じて適当に選択
できるが、好ましくは、水、親水性溶液(特にエタノー
ル)およびこれらの混合溶媒が用いられる。本発明のエ
キスとは、液状抽出物をそのまま使用できるほか、水な
どで希釈したもの、液状抽出物の濃縮物、液状抽出物の
乾固物としても使用できる。すなわち、本発明のエキス
は、乾燥エキス、軟エキス、流エキス、チンキなどのい
ずれも包含する。
リスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビト
ール、グリセロールイノシトール等)、ショ糖、果糖、
ブドウ糖、麦芽糖、果糖ブドウ糖、ブドウ糖果糖などか
ら選ばれる1種または2種以上の甘味剤が配合できる。
風味の点からショ糖、果糖およびブドウ糖が好ましく、
なかでもショ糖が特に好ましく、本発明においては、糖
アルコールを配合しなくてもアスコルビン酸を安定化で
きる。以外の甘味剤の配合量は、風味の点から甘味度で
3〜20%の範囲となる配合量が好ましい。甘味度で1
%とは、ショ糖1%水溶液の甘味度に相当する。
コルビン酸安定化有効量を添加すればよく、その量は、
例えば、アスコルビン酸の1W/V%に対し、0.2〜
2Mとなる量が好ましいが、0.5〜1.5Mとなる量
がさらに好ましい。
造することができる。本発明の液剤は、安定性の面から
pH2〜8が好ましく、pH2.5〜7の範囲がさらに
好ましく、pH5.0〜6.0が最も好ましい。pH
2.5未満の場合、配合する生薬成分が不安定となり、
pH8以上になるとアスコルビン酸が不安定になるから
である。pHの調節には水酸化ナトリウムまたは塩酸を
用いるのが好ましい。
タミンB6を配合することができる。ビタミンB2として
はリボフラビン、リボフラビン誘導体(例、酪酸リボフ
ラビン、リン酸リボフラビンナトリウム等)、ビタミン
B6としてはピリドキシン、ピリドキシンの薬学的に許
容される塩(例、ピリドキシン塩酸塩等)、ピリドキシ
ン誘導体(例、ピリドキサルリン酸、ピリドキサミンリ
ン酸等)が挙げられる。
剤に配合可能な成分、例えば、各種ビタミン(例、ビタ
ミンB12、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタ
ミンP等)、アミノ酸(例、L−アスパラギン酸、L−
アルギニン、トリプトファン、リジン等)、カフェイ
ン、ローヤルゼリー、溶解補助剤(例、エタノール、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エス
テル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン
脂肪酸エステル等)、香料、着色剤(例、カラメル
等)、分散補助剤(例、アラビアゴム、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポピドン、プルラ
ン、デキストリン等)および抗酸化剤などの保存剤など
を配合することができる。
本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。 試験例1、2および比較例1、2 後に記載する実施例1の方法に準じて表1に示した内服
用液剤を調製した。
60℃の恒温槽に28日間保存し、液剤中のアスコルビ
ン酸含量を液体クロマトグラフ法により定量した。表2
に調製直後に対する60℃、28日間後のアルコルビン
酸の残存率(%)を示す。
とにより、アスコルビン酸が安定化した。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
ィルターでろ過し、内服用液剤を得た。
を添加することにより、アスコルビン酸に生薬を配合し
た内服用液剤におけるアスコルビン酸を安定化させるこ
とができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 プロピレングリコールを添加したことを
特徴とするアスコルビン酸および生薬配合内服用液剤。 - 【請求項2】 プロピレングリコール濃度が0.1〜1
モル濃度である請求項1記載の内服用液剤。 - 【請求項3】 さらに甘味剤を配合した請求項1または
2記載の内服用液剤。 - 【請求項4】 甘味剤が糖アルコール、ショ糖、果糖、
ブドウ糖、麦芽糖、果糖ブドウ糖およびブドウ糖果糖か
らなる群から選ばれる1種または2種以上である請求項
1〜3のいずれか1項記載の内服用液剤。 - 【請求項5】 さらにビタミンB2およびビタミンB6
を配合した請求項1〜4いずれか1項記載の内服用液
剤。 - 【請求項6】 生薬がケイヒ、ガラナ、シャクヤク、タ
イソウ、ショウキョウ、カンゾウ、ニンジン、トチュウ
およびクコシからなる群より選ばれる1種または2種以
上である請求項1〜5いずれか1項記載の内服用液剤。 - 【請求項7】 液剤のpHが2〜8の範囲である請求項
1〜6いずれか1項記載の内服用液剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245376A JP2003055247A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 内服用液剤 |
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JP2001245376A JP2003055247A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | 内服用液剤 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2001
- 2001-08-13 JP JP2001245376A patent/JP2003055247A/ja active Pending
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