JP2003055212A - 月経困難症抑制組成物 - Google Patents

月経困難症抑制組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】効果的に月経困難症を抑制することができる、
安全かつ簡便に使用可能な月経困難症抑制組成物を提供
すること。 【解決手段】テアニンを含有することを特徴とする月経
困難症抑制組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、月経困難症抑制組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】月経に伴う愁訴(月経随伴症)として月
経困難症と月経前症候群が挙げられる。月経随伴症は、
症状により分類すると、その態様により、身体的症状、
精神的症状および社会的症状の3つに大別されるが、月
経困難症と月経前症候群では症状発現時期と症状消失時
期が全く異なり、両者は明確に異なる症状であると理解
されている。
【0003】月経困難症とは、月経開始と同時に、ある
いは月経開始の直前から生じる、月経期間中に月経に随
伴して起こる病的症状であり、「下腹部痛」、「腰痛」
を中心に「腹部膨満感」、「嘔気」、「頭痛」、「疲労
・脱力感」、「食欲不振」、「いらいら」、および「下
痢」などの身体的症状が主にみられる。
【0004】一方、月経前症候群は、月経開始の3〜1
0日前から始まる病的症状であり、月経開始と共に消失
するものと定義されている。症状は極めて多様である
が、主として「怒りやすい」、「心配」、「無気力」、
「憂鬱」、「易疲労」、「集中力の低下」などの精神的
症状や、「仕事を休む」、「他人への依存」、「性の忌
避・拒絶」などの社会的症状がみられる。
【0005】月経前症候群(月経前)と月経困難症(月
経中)の症状には一部類似するものも存在するが、前者
においては精神的な症状が、後者においては身体的な症
状が特徴的に認められ、その主たる症状の点からも月経
困難症と月経前症候群とは異なる。月経前症候群に対し
ては、通常、利尿剤、塩化アンモニウム、ビタミン
6 、トランキライザー等の薬物が使用され、月経困難
症に対しては、「下腹部痛」、「腰痛」などの身体的症
状が主たる症状であることから、消炎、鎮痛、解熱の3
つの作用を有する非ステロイド系抗炎症薬が用いられ
る。現在のところ、薬剤としては、月経困難症には一般
にジクロフェナクナトリウムが、中でも月経痛にはアス
ピリン末などが処方されている。また、月経痛には一般
に市販の解熱鎮痛剤が使用される。しかし、これらの薬
剤は月経困難症あるいは月経痛に対して保険適用のある
ものは少なく、薬剤に対する副作用などの不安感、体質
における薬との相性などの問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、月経随伴症
の中でも効果的に月経困難症を抑制することができる、
安全かつ簡便に使用可能な月経困難症抑制組成物を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、緑茶に多く含まれているアミノ酸の一種、
テアニンが上記課題の解決に有効であることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、〔1〕 テアニンを
含有することを特徴とする月経困難症抑制組成物、
〔2〕 下腹部痛、腰痛および腹部膨満感からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種を抑制するための前記〔1〕
記載の月経困難症抑制組成物、〔3〕 食品組成物また
は医薬組成物である前記〔1〕または〔2〕記載の月経
困難症抑制組成物、ならびに〔4〕 月経困難症抑制用
の食品組成物または医薬組成物の製造のためのテアニン
の使用、に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の月経困難症抑制組成物
(以下、組成物という)はテアニンを含有することを1
つの特徴とするものである。当該組成物によれば、効果
的に月経困難症を抑制することができる。また、月経困
難症の症状の中でも、特に下腹部痛、腰痛および腹部膨
満感からなる群より選ばれる少なくとも1種の抑制に有
効であり、本発明の好適な態様として、それらの症状を
抑制するための組成物を提供する。従って、たとえば、
月経困難症を訴える個体は、体調が改善され、ひいては
日常生活の改善を感ずることができる。また、当該組成
物は、従来の薬物に見られるような副作用の発生の心配
がなく、安全かつ簡便に使用することができ、日常的な
使用も可能である。
【0010】テアニンの月経困難症抑制作用は、本発明
において初めて見出されたものであって、公知のテアニ
ンの有するいずれの作用からも予測され得ないものであ
る。すなわち、本発明は、テアニンが意外にも月経困難
症(特に身体的症状)の抑制に対し優れた効果を有する
ことを見出したことによるものであり、本発明の組成物
の所望の効果の発現は、かかる組成物に含有されるテア
ニンの月経困難症抑制作用に基づくものである。
【0011】なお、本明細書において「月経困難症抑
制」とは、月経困難症の症状の発現を抑えおよび/また
は相殺し、緩和、軽減、改善等することをいい、広義に
は月経困難症の予防、治療を含む。また、「月経困難
症」は機能性月経困難症(原発月経困難症)と器質性月
経困難症(続発月経困難症)とに分類されるが、本明細
書において「月経困難症」とは両方の型の月経困難症を
含み、その他一般に月経困難症と判断されるあらゆる症
状をいう。
【0012】本発明に用いられるテアニンとは、グルタ
ミン酸の誘導体(γ−グルタミルエチルアミド)であ
り、天然には茶葉に多く含まれるアミノ酸成分である。
【0013】なお、本発明に用いるテアニンの月経困難
症抑制作用の発現は、たとえば、後述の試験例1(月経
困難症抑制試験1)に従って評価することができる。す
なわち、テアニンを摂取した場合とテアニンを摂取して
いない場合とを比較して、月経困難症の軽減効果等を確
認することにより、テアニンの月経困難症抑制作用の発
現を評価することができる。
【0014】当該テアニンは茶の旨味の主成分であっ
て、呈味を用途とする食品添加物として使用されてい
る。本発明に用いられるテアニンの製造法としては、茶
葉から抽出する方法、有機合成による方法〔Chem.
Pharm.Bull.,19(7)1301−130
7(1971)〕、グルタミンとエチルアミンの混合物
にグルタミナーゼを作用させてテアニンを得る方法(特
表平7−55154号公報)、エチルアミンを含有する
培地で茶の培養細胞群を培養し、培養細胞群中のテアニ
ン蓄積量を増加させつつ培養細胞群の増殖促進を図る方
法(特開平5−123166号公報)、また、特表平7
−55154号公報、特開平5−123166号公報に
おけるエチルアミンをエチルアミン塩酸塩などのエチル
アミン誘導体に置き換えてテアニンを得る方法等があ
り、いずれの方法でも良い。なお、ここでいう茶葉に
は、緑茶葉、ウーロン茶葉、紅茶葉等が挙げられる。
【0015】テアニンは、L−体、D−体、DL−体い
ずれも使用可能であるが、中でもL−体は、食品添加物
にも認められており、経済的にも利用しやすいため、本
発明においては、L−体が好ましい。
【0016】また、本発明に用いるテアニンの形態とし
ては、精製品、粗精製品、抽出エキス等、いずれの形態
でも良く、市販品〔サンテアニン(登録商標)、太陽化
学(株)製〕を用いてもよい。
【0017】本発明の組成物におけるテアニンの含有量
は特に限定されるものではなく、所望により適宜調整す
ればよい。たとえば、組成物中における好適なテアニン
含有量は、本発明の所望の効果の発現の観点から、好ま
しくは0.00025〜100重量%、より好ましくは
0.005〜100重量%、さらに好ましくは0.05
〜100重量%である。
【0018】本発明の組成物には、さらに各種ミネラル
を含有させてもよい。当該ミネラルとしては、鉄、マグ
ネシウム、銅、亜鉛、セレン、カルシウム、カリウム、
マンガン、クロム、ヨウ素、モリブデン、ニッケル、バ
ナジウム等、生体の恒常性の維持、調節のために必須の
金属類またはこれらの金属塩類を挙げることができる。
これらは単独でもしくは2種以上混合して用いることが
できる。また、本発明の組成物におけるミネラルの含有
量としては、たとえば、0.0001〜99.9重量%
が好ましく、0.01〜99.9重量%がより好まし
い。
【0019】また、生薬、ハーブ、アミノ酸、ビタミ
ン、その他食品に許容される素材・原料を共に含有させ
てもよい。それらは単独でもしくは2種以上混合して用
いることができる。
【0020】生薬としては特に限定されるものではない
が、たとえば、女性のホルモンバランスの調節に有効
な、カノコソウ、当帰、芍薬、牡丹、高麗人参などが好
適である。その形態としては特に限定はなく、抽出物、
乾燥品等いずれでもよい。
【0021】前記ハーブとしては特に限定されるもので
はなく、たとえば、アニス、キャロットシード、クロー
ブ、コリアンダー、サイプレス、シナモン、ジュニパ
ー、ジンジャー、スイートオレンジ、パインニードル、
バジル、パチュリ、ビターオレンジ、フェンネル、ブラ
ックペッパー、ベイ、ペパーミント、ベルガモット、マ
ンダリン、ミルラ、レモングラス、ローズマリー、グレ
ープフルーツ、シダーウッド、シトロネラ、セージ、タ
イム、ティートゥリー、バイオレットリーフ、バニラ、
ヒソップ、ユーカリ、ライム、レモン、イランイラン、
カルダモン、クラリセージ、ジャスミン、ゼラニウム、
カモミール、ブルガリアローズ、ローズ、オリバナム、
ラベンダー、カミツレ、ゼラニウム、サンダルウッドネ
ロリ、バーベナ、プチグレン、ベチバー、マージョラ
ム、メリッサ、ローズウッド、オトギリソウ、セイント
ジョーンズワート、カワカワ等が挙げられる。中でも、
鎮静効果、リラックス効果を有するペパーミント、ベル
ガモット、イランイラン、ゼラニウム、カモミール、ラ
ベンダー、セイントジョーンズワート、カワカワが好ま
しい。その形態としては、たとえば、抽出エキス、精
油、ハーブティー等が挙げられ、特に限定されるもので
はない。
【0022】アミノ酸も特に限定されるものではない。
たとえば、グルタミン、グルタミン酸、イノシン酸、ア
ラニン、アルギニン、アスパラギン酸、スレオニン、セ
リン、γ−アミノ酪酸、タウリン、チオタウリン、ヒポ
タウリン等が挙げられる。アミノ酸は、L−体、D−
体、DL−体いずれも使用可能であり、それらの塩であ
ってもよい。
【0023】ビタミンとしては、たとえば、ビタミン
A、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタ
ミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビ
タミンK、葉酸、ニコチン酸、リポ酸、パントテン酸、
ビオチン、ユビキノン、プロスタグランジン等が挙げら
れ、これらのビタミンの誘導体も含まれるが、これらの
みに限定されるものではない。
【0024】その他食品に許容される素材・原料として
は、たとえば、アロエ、ローヤルゼリー、メラトニン、
プラセンタ、プロポリス、イソフラボン、大豆レシチ
ン、卵黄レシチン、卵黄油、コンドロイチン、カカオマ
ス、コラーゲン、酢、クロレラ、スピルリナ、イチョウ
葉、緑茶、杜仲茶、黄妃茶、ウーロン茶、桑の葉、甜
茶、バナバ茶、不飽和脂肪酸、オリゴ糖等の糖類、ビフ
ィズス菌、紅麹等の菌類、アガリクス茸、姫マツタケ、
霊芝、マイタケ等のキノコ類、ブルーベリー、プルー
ン、ブドウ、オリーブ、うめ、柑橘類等の果実類、落花
生、アーモンド、ゴマ、胡椒等の種実類、ピーマン、唐
辛子、ネギ、カボチャ、ウリ、人参、ゴボウ、モロヘイ
ヤ、ニンニク、シソ、ワサビ、トマト、らっきょ、葉
菜、芋、豆等の野菜類、ワカメ等の海草類、魚介類、獣
鳥鯨肉類、穀類等、あるいはそれらの抽出物、乾燥品、
粗精製品、精製品、加工品、醸造品等が挙げられる。
【0025】また、本発明の組成物としては、日常の使
用に適するという観点から、食品組成物または医薬組成
物が好ましい。
【0026】本発明における食品組成物としては、テア
ニンを含有してなる食品のみならず、テアニンを含有し
てなる食品添加物も含まれる。
【0027】本発明に包含される前記食品としては、乾
燥食品、サプリメント等の固形食品、また、清涼飲料や
ミネラルウォーター、嗜好飲料、アルコール飲料等の液
状食品を挙げることができる。その製品形態も特に限定
されるものではなく、たとえば、溶液、懸濁物、粉末、
固形物等の形態が挙げられ、経口摂取可能である形態が
好適である。
【0028】固形食品としては特に限定されるものでは
ないが、詳しくは、たとえば、調味料、練り製品、大豆
加工品、ムース、ゼリー、ヨーグルト、冷菓、飴、チョ
コレート、ガム、クラッカー、ビスケット、クッキー、
ケーキ、パン、粉末スープ、粉末コーヒー、粉末ココア
等が挙げられる。また、液状食品としては特に限定され
るものではないが、詳しくは、たとえば、緑茶、ウーロ
ン茶、紅茶、ハーブティー等の茶類、濃縮果汁、果実ミ
ックスジュース、果実・野菜ミックスジュース、果汁入
り飲料等のジュース、ミネラルウォーター、炭酸飲料、
清涼飲料、牛乳、乳飲料、日本酒、ビール、ワイン、カ
クテル、焼酎、ウイスキー等が挙げられる。
【0029】また、本発明の医薬組成物としては、テア
ニンを含有してなるものであれば特に限定されるもので
はない。たとえば、その形態としては、溶液、懸濁物、
粉末、固体成型物等のいずれでもよく、その剤型として
は、錠剤、カプセル、粉末剤、顆粒剤、ドリンク剤等が
挙げられる。また、他の医薬品とも併用することができ
る。
【0030】本発明の組成物の製法は特に限定されるも
のではなく、たとえば、テアニンと他の原材料を粉体混
合する製法、溶媒中にテアニンと他の原材料を溶かし混
合溶液とする製法、またその混合溶液を凍結乾燥する製
法、噴霧乾燥する製法等、一般的な食品または医薬品の
製法を適用することができる。本発明の組成物を製造す
る際に用いることができるテアニン以外の成分は、テア
ニンによる所望の効果の発現が阻害されないかぎり、適
宜所望の用途に合わせて選択することができる。
【0031】たとえば、既存の食品に対し、製造後の本
発明の食品組成物におけるテアニンの含有量が、好まし
くは、前記組成物中における好適なテアニンの含有量範
囲内となるように、テアニンを常法により配合すること
により本発明の食品組成物を製造することができる。ま
た、テアニンを、たとえば、公知の経口投与に適した有
機または無機の担体、賦形剤、結合剤、安定剤等と、食
品組成物の製造の場合と同様、好ましくは前記好適なテ
アニンの含有量範囲内となるように、テアニンを常法に
より配合することにより医薬組成物を製造することがで
きる。従って、本発明はまた、その一態様として、月経
困難症抑制用の食品組成物または医薬組成物の製造のた
めのテアニンの使用を提供する。
【0032】さらに本発明の一態様として、テアニンを
個体に投与する月経困難症の抑制方法を提供する。かか
る方法によれば、副作用の発生の心配なく安全に、しか
も効果的に当該個体の月経困難症を抑制することができ
る。なお、「個体」とは、たとえば、哺乳動物が挙げら
れ、具体的には、ヒト、ウマ、イヌ等を挙げることがで
きるが、中でも本方法はヒトに対し好適に用いられる。
【0033】本態様において、本発明の所望の効果を得
るためのテアニンの有効投与量としては一般には、たと
えば、ヒトの場合、成人1日当たり0.2〜200mg
/kg体重が好ましく、0.5〜50mg/kg体重が
より好ましい。ただし、各個体においては、個体差(症
状の種類や程度、年齢等)があるため、本発明における
テアニンの投与量はかかる範囲のみに限定されるもので
はない。本発明の所望の効果が得られるよう、個別具体
的に投与量を適宜調節すればよい。
【0034】テアニンの投与は、テアニンそのものを用
いて、または、本発明の組成物、好ましくは食品組成物
または医薬組成物を用いて行えばよい。また、投与方
法、投与回数、投与期間等も特に限定されるものではな
く、前記個体、好ましくは、ヒトに対し、たとえば、1
回でまたは複数回に分けて、好ましくは経口投与によ
り、テアニンを前記有効投与量範囲で投与すればよい。
テアニンもしくは本発明の組成物を、日常的に投与する
ことにより予防効果を得ることも可能である。
【0035】本発明に用いられるテアニンの安全性は高
く、たとえば、マウスを用いた急性毒性試験において5
g/kg体重での経口投与で死亡例はなく、一般状態お
よび体重等にも異常は認められない。また、前記するよ
うに、特にL−テアニンは呈味を用途とする食品添加物
としても使用され、食品衛生法上、その添加量に制限は
ない。しかも、従来の薬物と異なり、テアニンによる副
作用は全く認められないので、本発明の組成物によれ
ば、安全かつ効果的に月経困難症の抑制を図ることがで
きる。
【0036】
【実施例】以下、実施例および試験例により本発明をよ
り詳細に説明するが、本発明は当該実施例および試験例
のみに限定されるものではない。
【0037】製造例1 酵素法によるテアニンの製造 グルタミン21.9gおよび塩酸エチルアミン28.5
gを0.05M ホウ酸緩衝液(pH9.5)0.5L
中、0.3U グルタミナーゼ〔天野製薬(株)製〕に
て30℃、22時間反応させた。次いで、反応液をDo
wex 50×8およびDowex 1×2〔共に室町
化学工業(株)製〕を用いるカラムクロマトグラフィー
にかけ、これをエタノール処理することにより、反応液
から目的物質を単離した。
【0038】当該物質のL−テアニンとの確認は、この
単離物質をアミノ酸アナライザーおよびペーパークロマ
トグラフィーにかけ、標準物質と同じ挙動を示すことを
確認することにより行った。塩酸またはグルタミナーゼ
で加水分解処理を行うと、1:1(モル比)の割合でグ
ルタミン酸とエチルアミンを生じた。このように、単離
物質がグルタミナーゼによって加水分解されたことか
ら、エチルアミンがグルタミン酸のγ位に結合していた
ことが示される。また、加水分解で生じたグルタミン酸
がL−体であることも、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ
により確認した。以上より、8.5gのL−テアニンが
得られた。
【0039】製造例2 テアニンの茶葉からの抽出 茶(Camellia sinensis)葉10kg
を熱水で抽出後、カチオン交換樹脂〔室町化学工業
(株)製 Dowex HCR W−2〕に通し、1N
NaOHにより溶出した。溶出画分を活性炭〔二村化
学工業(株)製 太閤活性炭 SG〕に通し、15%エ
タノールによる溶出画分をRO膜 〔日東電工(株)製
NTR 729 HF〕を用いて濃縮し、カラムクロ
マトグラフィーにて精製し、更に再結晶を行い、L−テ
アニン24.8gを製造した。
【0040】なお、以下における各組成物の製造にはL
−テアニン〔商品名:サンテアニン、太陽化学(株)
製〕を用いた。
【0041】実施例1 テアニン配合錠剤の製造 本発明の組成物の1 例として、次に示す原料を混合後打
錠し、テアニン配合錠剤を製造した。 フロストシュガー 71.67重量% (0.5375g) トレハロース 10重量% (0.075g) L-テアニン 13.33重量% (0.1g) ショ糖脂肪酸エステル 1重量% (0.0075g) 香料(レモンフレーバー) 4重量% (0.03g) 合計 100重量% (0.75g)
【0042】すなわち、上記配合に従って各原料を混合
し、造粒後に、1粒0.75gとなるように打錠した。
【0043】比較例1 対照錠剤の製造次に示す原料を
混合後打錠して、対照錠剤を製造した。 フロストシュガー 85重量% (0.6375g) トレハロース 10重量% (0.075g) ショ糖脂肪酸エステル 1重量% (0.0075g) 香料(レモンフレーバー) 4重量% (0.03g) 合計 100重量% (0.75g)
【0044】すなわち、上記配合に従って各原料を混合
し、造粒後に、1粒0.75gとなるように打錠した。
【0045】実施例2 テアニン配合キャンディーの製
造 本発明の組成物の1例として、次に示す原料を用いてテ
アニン配合キャンディーを製造した。 グラニュ糖 64kg 水飴 23kg L-テアニン 10kg 香料(レモンフレーバー) 0.05kg 50% 酒石酸 1kg 水 30kg
【0046】グラニュ糖を水20kgに溶解しながら1
10℃まで加熱し、L−テアニンを溶解した残りの水1
0kgと水飴を加えて、145℃まで温度を上げた。火
を止め、50%酒石酸を添加して混合した。75〜80
℃まで冷却し、成形ローラーで成形し、テアニン配合キ
ャンディーを製造した。なお、キャンディー中のL−テ
アニンの含量を測定した結果、含量は1個1.2gで8
9.6mg/gであった。
【0047】実施例3 テアニン配合ブルーベリー飲料
の製造本発明の組成物の1例として、次に示す原料を用
いてテアニン配合ブルーベリー飲料を製造した。 果糖ブドウ糖 12kg ブルーベリー濃縮果汁 1kg 1/5 透明レモン果汁 0.4kg クエン酸Na 0.05kg 50% クエン酸Na(結晶) pH調整用 L-テアニン 0.1kg 香料(ブルーベリーフレーバー) 0.05kg 水 残部 全量 100kg
【0048】果糖ブドウ糖、ブルーベリー濃縮果汁、1/
5 透明レモン果汁、クエン酸NaおよびL−テアニンを
水に加え、攪拌して溶解した。50%クエン酸Na(結
晶)を用いpH3.1に調製し、95℃まで昇温後、香
料を加え、1缶当たりに100mLづつ充填して冷却
し、テアニン配合ブルーベリー飲料を製造した。なお、
該ブルーベリー飲料中のL−テアニンの含量を測定した
結果、含量は98.3mg/100mLであった。
【0049】実施例4 テアニン配合グレープフルーツ
飲料の製造本発明の組成物の1例として、次に示す原料
を用いてテアニン配合グレープフルーツ飲料を製造し
た。 果糖ブドウ糖液 6kg L-テアニン 0.1kg ピロリン酸第二鉄 0.06kg プラセンタエキス 0.01kg グレープフルーツ果汁100% 30kg クエン酸Na pH調整用 香料(グレープフルーツフレーバー) 0.05kg 水 残部 全量 100kg
【0050】果糖ブドウ糖液、L−テアニン、ピロリン
酸第二鉄、プラセンタエキスおよびグレープフルーツ果
汁100%を水に加え、攪拌して溶解した。クエン酸N
aを用いpH3.1に調製し、95℃まで昇温後、香料
を加え、1缶当たりに100mLづつ充填して冷却し、
テアニン配合グレープフルーツ飲料を製造した。なお、
該グレープフルーツ飲料中のL−テアニンの含量を測定
した結果、含量は96.4mg/100mLであった。
【0051】試験例1 月経困難症抑制試験1 女性70名を対象にアンケートを行い月経困難症の症状
を訴えている20名を選定し、さらにその中より月経が
安定しており薬の服用がない7名(平均年齢:21.6
歳、平均体重:49kg)を対象にして月経困難症抑制
試験を行った。月経困難症の指標として用いた愁訴項目
は、下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、頭痛、疲労・脱力
感、食欲不振、いらいら、下痢および憂鬱とした。被験
者はPMSメモリー(社団法人 日本家族計画協会発
行)により日付、月経周期、経血量、基礎体重、基礎体
温、症状およびその程度、出来事などを記録した。試験
はダブルブラインドによるクロスオーバー法により実施
した。試験期間は3月経周期とし、1月経周期目は予備
調査としてブランク区、2および3月経周期目は試験区
として実施例1で製造したテアニン配合錠剤または比較
例1で製造した対照錠剤を摂取させた。錠剤は午前10
時と午後4時に被験者1人当たりそれぞれ1錠ずつ1日
に2回毎日摂取させた。試験中は、毎日、身体的症状、
精神的症状、社会的症状に分け被験者に細かく記録させ
た。なお、各症状は、その程度を以下の評価基準に従っ
て点数付けし、スコア−化して記録させた。
【0052】(評価基準) 1点:少しあるが日常生活に影響なし 2点:日常生活に影響する程度にある 3点:はげしい
【0053】試験終了後、PMSメモリーを回収して調
査を行い、月経期間中について解析した。
【0054】ブランク区での前記各愁訴項目について愁
訴する被験者の人数を図1のグラフに示す。下腹部痛、
腰痛および腹部膨満感の愁訴を持つ被験者が多いことが
分かる。
【0055】比較例1の対照錠剤および実施例1のテア
ニン配合錠剤を摂取した各場合での月経期間中における
各症状のスコアーを各被験者において合計した。各被験
者の数値をStudent paired t-test により検定を行った
結果を図2に示す。テアニン配合錠剤を摂取した場合、
対照錠剤を摂取した場合に比較し、スコアーが有意(p
<0.05)に減少していることが確認され、月経困難
症の症状が軽減された。
【0056】試験例2 月経困難症抑制試験2 月経困難症の症状を訴えている女性12名(平均年齢:
23.5歳、平均体重:51kg)を対象に、実施例2
で製造したテアニン配合キャンディー、実施例3で製造
したテアニン配合ブルーベリー飲料および実施例4で製
造したテアニン配合グレープフルーツ飲料を用いて月経
困難症抑制試験を行った。被験者はキャンディーは食後
に1粒(合計3粒/日)、飲料は食後に1本(合計3本
/日)摂取した。月経困難症の軽減効果は、(1)月経
困難症の症状が軽減されたか否か、および(2)日常生
活が改善されたか否かについて、その程度により4段階
の選択肢からなるアンケートにより評価した。
【0057】(アンケ−ト集計結果)前記(1)に基づ
く月経困難症の症状の軽減効果の結果を図3に示す。実
施例2で製造したテアニン配合キャンディーを摂取した
場合には12人中11人に効果が認められ、実施例3で
製造したテアニン配合ブルーベリー飲料および実施例4
で製造したテアニン配合グレープフルーツ飲料を摂取し
た場合には全員で効果が認められた。
【0058】前記(2)に基づく日常生活の改善効果の
結果を図4に示す。実施例2で製造したテアニン配合キ
ャンディーを摂取した場合には12人中8人に効果が認
められ、実施例3で製造したテアニン配合ブルーベリー
飲料を摂取した場合には12人中11人に、また実施例
4で製造したテアニン配合グレープフルーツ飲料を摂取
した場合には12人中9人に効果が認められた。
【0059】以上より、テアニンを配合した本発明の組
成物を摂取することにより月経困難症の抑制効果が得ら
れることが分かる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、安全かつ簡便に使用可
能な月経困難症抑制組成物が提供され、効果的に月経困
難症を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、月経困難症抑制試験1におけるブラン
ク区での、各愁訴項目について愁訴する被験者の人数を
示すグラフである。
【図2】図2は、月経困難症抑制試験1においてテアニ
ン配合錠剤と対照錠剤を各々摂取した場合の、月経期間
中における月経困難症の症状のスコアーの比較を示すグ
ラフである。
【図3】図3は、月経困難症抑制試験2においてテアニ
ン配合食品および飲料を摂取した場合の月経困難症の症
状の軽減効果を示す円グラフである。なお、グラフにお
ける数字は被験者の人数を示す。
【図4】図4は、月経困難症抑制試験2においてテアニ
ン配合食品および飲料を摂取した場合の日常生活の改善
効果を示す円グラフである。なお、グラフにおける数字
は被験者の人数を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 真理 長野県下伊那郡阿南町富草4528−1,ネス ト・イーグル305号 (72)発明者 鈴木 千枝 静岡県静岡市唐瀬1丁目13番31号,ウィス テリア城北204号室 (72)発明者 上田 智子 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 小関 誠 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 八尾 治夫 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 大久保 勉 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 レカ・ラジュ・ジュネジャ 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 Fターム(参考) 4B018 LB01 LB08 MD18 ME14 4C206 AA01 AA02 GA20 GA22 MA01 MA04 MA72 NA14 ZA08 ZA66 ZA81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テアニンを含有することを特徴とする月
    経困難症抑制組成物。
  2. 【請求項2】 下腹部痛、腰痛および腹部膨満感からな
    る群より選ばれる少なくとも1種を抑制するための請求
    項1記載の月経困難症抑制組成物。
  3. 【請求項3】 食品組成物または医薬組成物である請求
    項1または2記載の月経困難症抑制組成物。
  4. 【請求項4】 月経困難症抑制用の食品組成物または医
    薬組成物の製造のためのテアニンの使用。
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