JP2003054780A - 用紙分離搬送装置 - Google Patents
用紙分離搬送装置Info
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Abstract
分離搬送装置を提供する。 【解決手段】 コロ軸11を中心に一方向のみ空転し、
逆方向にはロックし、空転しない一方向クラッチ17を
備え、外周面上に粒状の砥石を塗布して表面に微小な突
起を形成した補助コロ10を、揺動支点12を中心にア
ーム13を介して左右に揺動可能に設ける。補助コロ1
0の揺動軌跡は、主たるフィードローラ1の外円周上ま
たは若干突出した軌道で動作線を描くようアーム13の
回動支点を設定する。確実に原稿束2の最下紙に補助コ
ロ10の外周が当接し、確実な補助コロ10による搬送
力を得ることが可能になる。
Description
ナ、ファクシミリ、これらの複合機等に用いる用紙分離
搬送装置に関する。
は、一般的な分離搬送装置を備えた原稿読み取り装置を
示す側面図である。図中1がフィードローラで、原稿束
2の最下紙を繰り出して搬送する。また3が最下紙以外
の原稿を押さえるために摩擦部材からなる分離パッド、
4が分離パッド3を保持するホルダ、5が分離パッド3
をフィードローラ1に押圧するスプリングである。
た原稿は、そのままガイド板6によりガイドされ、原稿
を搬送する上下一対の読取り搬送ローラ部7を介して、
イメージセンサスキャナ8と用紙位置検出センサ9部に
送られ、画像の読み取りが行われた後、装置外へと排出
される。
1、原稿束2、分離パッド3の三者間に成立すべき摩擦
係数の関係は、フィードローラ1対紙の摩擦係数>分離
パッド3対紙の摩擦係数>紙紙間の摩擦係数ということ
になる。
るアウトプット紙は、その性能上、印字面に従来の白黒
プリンタに比べ非常に多量のシリコンオイルが付着して
いる。このような原稿の印刷面をフィードローラ1側に
して搬送させると、シリコンオイルが付着することによ
りフィードローラーの表面が滑りやすくなってしまい、
上記した「フィードローラ1対紙の摩擦係数」が非常に
低下し、上記の摩擦係数の関係が成立しなくなり、不送
り等の搬送不良が起きやすくなる。
EPゴム材を用いるフィードローラー材質を、対シリコ
ンオイル付着原稿の搬送性能の高いシリコンゴムにより
代替することにより対処しているのが現状である。とこ
ろが、シリコンゴムはEPゴム材に比べて非常に高価
で、しかも耐磨耗性能が低く、しかも紙粉等の異物が付
着し易いため、平均的な搬送性能が低いという問題があ
る。その結果、ローラとしての寿命が短く、経時的な搬
送性能の低下速度が早いという問題もある。
したもので、上述のような摩擦係数の低い用紙を確実に
搬送できる用紙分離搬送装置を提供することを目的とす
る。
用紙分離搬送装置は、上記目的を達成するために、原稿
テーブル上にセットされた原稿束に当接し、原稿の搬送
方向に回転する主たるフィードローラと、該フィードロ
ーラに当接し、搬送方向に対して反対方向に力が作用す
る摩擦分離部材と、原稿の搬送位置を検出する用紙検出
センサを備え、上記フィードローラが搬送方向に回転す
ることに伴って上記原稿束を分離して原稿を1枚ずつ分
離搬送する用紙分離搬送装置において、外周面の材質が
砥石状の微小な突起を有し、コロ中心軸に対し回転する
補助コロ部材を備え、該補助コロを、上記フィードロー
ラ外円周上または該外円周から若干突出する軌道で回動
可能に揺動アームの先端に取り付けるとともに、上記補
助コロの回転軸に、上記用紙搬送方向には回転するとと
もに上記用紙搬送方向と反対方向へは空転する一方向ク
ラッチを設けてなることを特徴とする。
するために、請求項1の用紙分離搬送装置において、上
記フィードローラによる原稿搬送状態を検出する検出セ
ンサを備え、上記フィードローラがスリップして上記検
出センサにより規定時間内に規定箇所に用紙が搬送され
ていないこと検知した時に上記揺動アームを駆動して上
記補助コロを上記原稿束の最下紙に接触させる手段を有
することを特徴とする。
するために、請求項1または2の用紙分離搬送装置にお
いて、上記補助コロがシリコンゴムからなることを特徴
とする。
するために、請求項1ないし3のいずれかの用紙分離搬
送装置において、上記揺動アームの回動駆動装置が電磁
式ソレノイドを用いるものであることを特徴とする。
するために、請求項4の用紙分離搬送装置において、上
記揺動アームに、上記補助コロを上記原稿束に接触させ
る回動方向と反対方向へ回動付勢するスプリングを取り
付けてなることを特徴とする。
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略す
る。図2は本発明に係る用紙分離搬送装置の一実施形態
を示す概略側面図である。図中10は、外周面上に粒状
の砥石を塗布して表面に微小な突起を形成した補助コロ
で、この補助コロ10は、図2(B)のようにコロ軸1
1を中心に一方向のみ空転し、逆方向にはロックし、空
転しない一方向クラッチ17を備えている。また補助コ
ロ10は、揺動支点12を中心にアーム13を介して図
示のように左右に揺動する。
主たるフィードローラ1の外円周上または若干突出(好
ましくはフィードローラ1の外円周+2mm以内)した
軌道で動作線を描くようアーム13の回動支点を設定す
る。すると、確実に原稿束2の最下紙に補助コロ10の
外周が当接し、確実な補助コロ10による搬送力を得る
ことが可能になる。
の動力源は、アーム13下部に連結している電磁式ソレ
ノイド14である。ソレノイド14は、コイルボビン内
にプランジャ15があり、コイルに通電されることによ
り電磁力が発生し、プランジャ15にスライド力が加わ
るものである。
示した状態(右側に倒れている)で、プランジャ15の
先端に連結されている引張スプリング16により待機状
態が維持されている。
の動作を説明する。なお以下の動作説明でのステップ1
〜ステップ8は、図5のフローチャートによる。図3が
通常の待機状態で、ユーザーによりセットされた原稿束
2は図示のようにフィードローラ1と分離パッド3のニ
ップ部に突き当たった状態でセットが完了する。続いて
読み取り開始操作が行われると、フィードローラ1が回
転し、原稿束2の最下紙が繰り出され、読み取りローラ
7を通過し、用紙位置検出センサ9にて原稿先端が送り
込まれたことを検知し(ステップ1)、イメージセンサ
スキャナ8にて原稿面の読み取りが行われ(ステップ
2)、排出部から排紙され、用紙位置検出センサ9にて
原稿後端が検出される(ステップ3)と、一連の読取り
動作が終了する(ステップ4)。
が付着している原稿の印刷面をフィードローラ1側にし
て搬送させるとフィードローラ1の対紙摩擦係数が非常
に低いため、原稿束2の最下紙とフィードローラ1がス
リップしてしまい、原稿が繰り出せなくなる。すると、
規定された時間内に用紙位置検出センサ9に原稿先端が
送り込まれないため、タイムオーバーを認識しエラーと
なる(ステップ5)。
定時間内に用紙位置検出センサ9に原稿先端が送り込ま
れず(ステップ5)、しかも補助コロ10が未動作か動
作回数が設定回数以内(ステップ6)の場合に、図3の
待機状態にある補助コロ10を作動させる(ステップ
7)。すなわち、先ずソレノイド14に通電することに
より電磁力を発生させ、引張スプリング16により引っ
張られているプランジャ15をスライドさせる。する
と、図4に示すようにプランジャ15の先端に連結して
いるアーム13が揺動支点12を中心に揺動し、アーム
13上部ある補助コロ10が原稿束2の最下紙を引っ掛
ける。この時、前述の通り補助コロ10が一方向クラッ
チ17を備えているため、コロ軸11に対しロックした
状態となって回転することがなく、原稿を繰り出すこと
ができる。
ライド限界点まで回動した補助コロ11は、ソレノイド
14への通電を停止することにより、引張スプリング1
6に再度引っ張られ、待機状態へ復帰する。この時、同
一の軌跡で回動するため、再度原稿束2の最下紙に補助
コロ10が摺接するが、一方向クラッチを備えているた
めコロ軸11に対し空転しながら原稿に負荷を掛けるこ
となく回動する。もちろんこのときに補助コロ10が空
転しないと、原稿に対して反搬送方向の搬送力を与えて
しまう。
た制御で動作させることにより(ステップ6)、シリコ
ンオイルが付着している原稿でも確実に搬送できる。な
お、補助コロ10の動作回数が設定値を超えた場合には
エラーとして検出する(ステップ8)。シリコンオイル
が付着している原稿に限定すれば、補助コロ10の材質
はシリコンゴムを用いても十分な機能を発揮することが
できる。
上説明してきたようなものなので、レーザー式カラープ
リンタによるアウトプット紙のように表面に多量のシリ
コンオイルが付着しているもの等の摩擦係数の非常に低
い原稿でも容易かつ確実に搬送できるようになるという
効果がある。
説明してきたように、主たるフィードローラのみで搬送
出来ない場合のみ補助コロを用いるようにすることによ
り、上記共通の効果に加え、外周面に微小な突起を有し
ている補助コロのために用紙に擦り傷等が発生すること
を低減させることができるという効果がある。
説明してきたように、補助コロの材質をシリコンゴムと
することにより、上記共通の効果に加え、印字面に多量
のシリコンオイルが付着している原稿の搬送性がさらに
向上し、また主たるフィードローラにシリコンゴムを用
いる場合に比べて原稿用紙への接触時間が圧倒的に少な
くなり、その分、磨耗頻度、紙粉等の異物が付着する機
会が減り、ローラの径時的な搬送性能の低下速度を遅く
することができるという効果がある。
説明してきたように、補助コロの駆動源に電磁式ソレノ
イドを用いることより、上記共通の効果に加え、装置構
成を非常に簡単なものとすることができるという効果が
ある。
説明してきたように、補助コロを待機状態に復帰させる
手段としてスプリングを用いることより、上記共通の効
果に加え、補助コロを待機状態に復帰させるための装置
構成を非常に簡単なものとすることができるという効果
がある。
置を示す側面図である。
示す概略側面図である。
面図である。
面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 原稿テーブル上にセットされた原稿束に
当接し、原稿の搬送方向に回転する主たるフィードロー
ラと、該フィードローラに当接し、搬送方向に対して反
対方向に力が作用する摩擦分離部材と、原稿の搬送位置
を検出する用紙検出センサを備え、上記フィードローラ
が搬送方向に回転することに伴って上記原稿束を分離し
て原稿を1枚ずつ分離搬送する用紙分離搬送装置におい
て、外周面の材質が砥石状の微小な突起を有し、コロ中
心軸に対し回転する補助コロ部材を備え、該補助コロ
を、上記フィードローラ外円周上または該外円周から若
干突出する軌道で回動可能に揺動アームの先端に取り付
けるとともに、上記補助コロの回転軸に、上記用紙搬送
方向には回転するとともに上記用紙搬送方向と反対方向
へは空転する一方向クラッチを設けてなることを特徴と
する用紙分離搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1の用紙分離搬送装置において、
上記フィードローラによる原稿搬送状態を検出する検出
センサを備え、上記フィードローラがスリップして上記
検出センサにより規定時間内に規定箇所に用紙が搬送さ
れていないこと検知した時に上記揺動アームを駆動して
上記補助コロを上記原稿束の最下紙に接触させる手段を
有することを特徴とする用紙分離搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1または2の用紙分離搬送装置に
おいて、上記補助コロがシリコンゴムからなることを特
徴とする用紙分離搬送装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの用紙分離
搬送装置において、上記揺動アームの回動駆動装置が電
磁式ソレノイドを用いるものであることを特徴とする用
紙分離搬送装置。 - 【請求項5】 請求項4の用紙分離搬送装置において、
上記揺動アームに、上記補助コロを上記原稿束に接触さ
せる回動方向と反対方向へ回動付勢するスプリングを取
り付けてなることを特徴とする用紙分離搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001243186A JP2003054780A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 用紙分離搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001243186A JP2003054780A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 用紙分離搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003054780A true JP2003054780A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19073323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001243186A Pending JP2003054780A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 用紙分離搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003054780A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020172360A (ja) * | 2019-04-10 | 2020-10-22 | セイコーエプソン株式会社 | 媒体搬送装置、記録装置 |
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-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001243186A patent/JP2003054780A/ja active Pending
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