JP2003052548A - 多機能型調理用プレート - Google Patents

多機能型調理用プレート

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JP2003052548A
JP2003052548A JP2001248597A JP2001248597A JP2003052548A JP 2003052548 A JP2003052548 A JP 2003052548A JP 2001248597 A JP2001248597 A JP 2001248597A JP 2001248597 A JP2001248597 A JP 2001248597A JP 2003052548 A JP2003052548 A JP 2003052548A
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cooking
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temperature
cooking plate
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JP2001248597A
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Keiji Nakai
啓司 中井
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換可能な各種調理プレートを有する多機能
型調理用プレートにおいて、各調理プレートの用途に応
じた適切な加熱制御を可能とする。 【解決手段】 調理用途に応じた複数の種類の調理プレ
ートと、該複数の種類の調理プレートの何れか1つが直
接又は間接にセットされる加熱台と、該加熱台の内側に
配設され、上記加熱台上の調理プレートを加熱する加熱
手段と、上記加熱台上の調理プレートの温度を検出する
温度センサと、該温度センサの温度検出値に応じて上記
加熱手段の加熱出力を制御する加熱制御手段とを備えて
なる調理用プレートにおいて、上記加熱制御手段は、上
記複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた加
熱制御を行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ホットプレート
やグリルパン等の調理用プレートに関し、さらに詳しく
は同調理用プレートの中でも調理用途に応じて複数の種
類の調理プレートを使い分けることができる多機能型の
多機能型調理用プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、このような調理用プレートの
多くのものが、1台の加熱台に対して、調理の用途(料
理の種類)に応じて複数の種類の調理プレート(加熱
皿)の内の何れか最適なものを選んでセットできるよう
に構成された多機能型のものとなっている。
【0003】そして、このような複数の種類の調理プレ
ートを選択的にセットできるようにした多機能型調理用
プレートの中には、単に外枠およびプレート部が一体と
なった1枚物の単独の調理プレートを用途に応じて取り
換えるようにしたものだけでなく、例えば同1枚物の単
独の調理プレートと同一の大きさおよび形状をなす調理
プレートを、底部が開口した外枠プレートと該外枠プレ
ートの当該底部側開口部の大きさと形状に対応し、同開
口部に対して任意に嵌合セットされる調理用途に応じた
複数の種類の交換プレートとの2組のプレート部材とか
ら構成し、加熱台側に直接セットした上記外枠プレート
の上記開口部に対して何れか所望の交換プレートを選ん
で間接的に嵌合セットすることにより、例えば御好み焼
き、たこ焼き、焼き肉、その他の各種の調理用途に対応
できるようにしたものもある。
【0004】このような交換プレート構造の場合、上述
のように外枠プレート部を兼用できることから、前述し
た多数枚の単独1枚物構造の調理プレートを個別に準備
するのに比べて、遥かに低コストで済む。また、洗浄も
容易で、収納状態もコンパクトなものになるなどのメリ
ットがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
調理用プレートは、その何れのものもマイコンによる自
動的な加熱温度、加熱パターン制御機能を備えておら
ず、単にマニュアル操作による目標温度の設定とバイメ
タル方式によるサーモスタット動作および過加熱時の電
源遮断が可能な所謂ヒートマスター(コントロールマス
ター)を有しているにすぎない。
【0006】したがって、上記従来の調理用プレートで
は、調理の種類、内容等に応じた適切な加熱温度、加熱
パターンでのヒータ出力等加熱手段の出力の制御を行う
ことができず、折角の調理用途に応じた各種の調理プレ
ートの調理機能が十分に活かされていない問題があっ
た。
【0007】また、例えば図20の(A),(B)の特
性に示すように、上記2種のタイプの多機能型調理用プ
レートを併用するようにした場合、上記ヒートマスター
(コントロールマスター)などでプレート温度の検出を
行うようにしたのでは、前者は直接調理プレート部の温
度を検出できるのに対し、後者は外枠プレートを介して
間接的にしか検出できないなど、両者のプレート構造の
相違に基いて検出される温度に大きな相違が生じるので
(単独1枚物のプレートは(A)の特性、交換プレート
タイプのものは(B)の特性となる)、実際問題として
要求される加熱特性に対応した加熱温度の制御自体が不
可能である。
【0008】本願発明は、このような事情に鑑み、上記
のような調理用途に応じて交換可能な各種の調理プレー
トを有する多機能型の調理用プレートにおいて、当該各
種調理プレートの調理用途に応じた適切な加熱制御を可
能にすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0010】(1) 請求項1の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、調理用途に応じ
た複数の種類の調理プレートと、該複数の種類の調理プ
レートの何れか1つが直接又は間接にセットされる加熱
台と、該加熱台の内側に配設され、上記加熱台上の調理
プレートを加熱する加熱手段と、上記加熱台上の調理プ
レートの温度を検出する温度センサと、該温度センサの
温度検出値に応じて上記加熱手段の加熱出力を制御する
加熱制御手段とを備えてなる調理用プレートにおいて、
上記加熱制御手段は、上記複数の種類の調理プレート各
々の加熱特性に応じた加熱制御を行えるようになってい
ることを特徴としている。
【0011】したがって、該構成では、調理プレートが
取り替えられると、当該取り替えられて新たに加熱台に
対して直接又は間接にセットされた調理プレートの調理
用途に応じた最適な加熱温度、加熱パターンで上記加熱
手段の加熱出力が制御されるようになる。
【0012】そのため、加熱不足、加熱過多等を招くこ
となく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の仕上り
レベルでの調理を可能とすることができる。
【0013】(2) 請求項2の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1記
載の発明の構成において、複数の種類の調理プレート
が、加熱台に対して直接的にセットされる外枠一体型の
1枚物のプレートよりなっていることを特徴としてい
る。
【0014】したがって、該構成では、各々外枠一体型
の1枚物のプレートよりなる調理用途に応じた各種の調
理プレートの当該調理用途に応じた最適な加熱温度、加
熱パターンで、上記加熱手段の加熱出力が制御されるよ
うになる。
【0015】そのため、加熱不足、加熱過多等を招くこ
となく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の仕上り
レベルでの調理を可能とすることができる。
【0016】(3) 請求項3の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1記
載の発明の構成において、複数の種類の調理プレート
が、加熱台に対して直接的にセットされる共通の外枠プ
レートを介して、同加熱台に対して間接的にセットされ
る調理用途に応じた複数の種類の交換プレートからなっ
ていることを特徴としている。
【0017】したがって、該構成では、各々各交換プレ
ートに共通な外枠プレートを介し、上記加熱台に対して
間接的にセットされる、上記調理用途に応じた各種の交
換プレートの当該調理用途に応じた最適な加熱温度、加
熱パターンで、上記加熱手段の加熱出力が制御されるよ
うになる。
【0018】そのため、加熱不足、加熱過多等を招くこ
となく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の仕上り
レベルでの調理を可能とすることができる。
【0019】(4) 請求項4の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1,
2又は3記載の発明の構成において、上記加熱制御手段
の複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた加
熱出力の制御は、ユーザーにより入力された調理プレー
ト特定情報に基いてなされるようになっていることを特
徴としている。
【0020】上述のような複数の種類の調理プレート各
々の加熱特性に応じた加熱制御は、実際にセットされた
調理プレートが何のような調理用途のものであるか、そ
の種類を判別することが前提となる。
【0021】そこで、該発明では、それをユーザーによ
りマニュアル的に入力された調理プレート特定情報に基
いて判別するようにしている。
【0022】(5) 請求項5の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1,
2又は3記載の発明の構成において、上記調理プレート
の種類を判別する調理プレート判別手段を設け、加熱制
御手段の複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応
じた加熱出力の制御は、当該調理プレート判別手段によ
って判別入力された調理プレート特定情報に基いてなさ
れるようになっていることを特徴としている。
【0023】上述のように、複数の種類の調理プレート
各々の加熱特性に応じた加熱制御は、実際にセットされ
た調理プレートが何のような調理用途のものであるか、
その種類を判別することが前提となる。
【0024】そこで、該発明では、上記各調理プレート
の種類を自動的に判別する調理プレート判別手段を設
け、上記加熱制御手段の複数の種類の調理プレート各々
の加熱特性に応じた加熱出力の制御を、当該調理プレー
ト判別手段によって自動的に判別、入力された調理プレ
ート特定情報に基いて行うようにしている。
【0025】したがって、請求項5の発明のようなマニ
ュアル操作が不要になり、より便利になる。
【0026】(6) 請求項6の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1,
2,3,4又は5記載の発明の構成において、当該調理
プレートの加熱特性を決定する加熱工程が、少なくとも
予熱工程と本加熱工程との順次連続する2つの加熱工程
からなり、予熱工程から本加熱工程への移行時には、上
記加熱制御手段により上記加熱手段の加熱出力が変更さ
れるようになっていることを特徴としている。
【0027】例えば調理プレートとして「たこ焼プレー
ト」などを採用した場合、先ず最初に予熱工程で当該調
理プレートを本来の焼き上げ時の加熱温度よりも高めの
所望の予熱温度になるまで所定値以上の加熱出力で十分
に加熱して置き、その後、材料を入れて表面をカリッと
焼き上げるようにする。
【0028】そして、その上で、以後は焦げ付きを生じ
させないように、上記予熱温度よりも所定温度低い本来
の加熱温度で、じっくりと焼き上げることによって、中
央部まで十分に火が通った美味しい「たこ焼き」を焼き
上げる。そのために、同本加熱工程では、上記予熱工程
における加熱出力よりも所定値小さい加熱出力に変更し
て加熱する。
【0029】(7) 請求項7の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項6記
載の発明の構成において、上記予熱工程から本加熱工程
への移行は、上記温度センサにより、当該調理プレート
の温度が、上記予熱工程における予熱目標温度よりも所
定温度以上低下したことを検出することにより判定され
るようになっていることを特徴としている。
【0030】上記の如く、例えば調理プレートとして
「たこ焼プレート」などを採用した場合、先ず最初に予
熱工程で当該調理プレートを所望の予熱温度になるまで
十分に加熱して置き、その後、材料を入れて表面をカリ
ッと焼き上げるようにする。
【0031】そして、その上で、以後上記予熱温度より
も所定温度以上高い本加熱温度で焼き上げるために、上
記予熱工程におけるよりも加熱出力を所定値以上アップ
することによって、中央部まで火が通った美味しい「た
こ焼き」を焼き上げる。
【0032】そして、この加熱出力をアップするための
予熱工程から本加熱工程への移行の判定は、上記のよう
に材料を入れた時に、それによって上記調理プレートの
温度が、上記予熱工程における予熱目標温度よりも所定
値以上低下することから、それを上述の温度センサで検
出することにより容易に判定することができる。
【0033】(8) 請求項8の発明 この発明の多機能型調理用プレートは、上記請求項1,
2,3,4,5,6又は7記載の発明の構成において、
上記複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた
加熱温度は、汎用的に複数の調理用途に使用される所定
の種類の調理プレートの所定の調理用途に対応して設定
された加熱温度を標準温度とし、同温度を基準として各
調理プレート毎に所定の温度に補正することによって設
定されるようになっていることを特徴としている。
【0034】上述のように、複数の種類の調理プレート
各々の加熱特性に応じた加熱制御を行うに際し、その目
標とする加熱温度は、各調理プレート毎に当該調理プレ
ートの構造と調理の種類を考慮して要求加熱特性を実験
的に確認し、対応する温度データをメモリして置くとい
う方法もあるが、そのようにすると、データ収集作業が
大変で、メモリして置くデータ容量も多くなるし、マイ
コンの制御プログラムも複雑となり、コストも高くな
る。
【0035】ところが、上記のように、例えば「平形プ
レート」等、1枚でお好み焼き、焼きそば、焼き肉、そ
の他の複数の種類の調理に汎用的に使用される所定の種
類の調理プレートの所定の調理用途の要求加熱特性に対
応して設定された加熱温度を標準温度とし、同温度を基
準として各調理プレート毎に要求加熱特性を考慮して所
定の温度に補正することによって設定するようにする
と、そのような問題点を解消することができるととも
に、マニュアル的に温度設定して、加熱制御する場合に
も便利になる。また、異なったタイプの調理プレートに
対する温度検出方法も1つの方法で対応できるようにな
る。
【0036】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の多機能型調理用
プレートによると、各種調理プレートの調理用途に応じ
て、その調理過程毎の適切な加熱温度、加熱パターンで
の加熱が実現され、各料理毎に最高の仕上りレベルでの
調理を行うことができるようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図13
は、本願発明の実施の形態1に係る多機能型調理用プレ
ートの全体および要部の構成を示している。
【0038】(調理用プレート本体部の構成)この多機
能型調理用プレートは、先ず図1〜図6に示すように、
最外部に位置し、底部裏面側に脚部1a,1a・・・
を、また上部外周側に断面逆U字状のカバー部1bを、
それぞれ有する合成樹脂製の本体ケース1と、該本体ケ
ース1の上部凹溝面側(内部底面側)に断熱支持部材
2,2・・を介して支持された金属製の遮熱板3と、該
遮熱板3の上部凹溝面側中央(内部底面側中央)の凹部
面3a上に載置された油受皿(水入皿)4と、上記遮熱
板3の上記油受皿4を囲む段部面3bの上部に設けられ
た断熱性の複数の電熱ヒータ支持部材5,5・・・と、
該電熱ヒータ支持部材5,5・・・を介して、上記遮熱
板3および油受皿4の上部に位置して、略Y字形状に配
設された電熱ヒータ6と、該電熱ヒータ6の配設面上部
に載置される第1,第2の2つのタイプの調理プレート
7A,7Bとから構成されている。これら各部は、全体
として、前後方向に長く、左右方向に短かい若干の楕円
形状に形成されている(但し、図1〜図6各々の右側を
前部、左側を後部と規定して)。
【0039】そして、上記本体ケース1、遮熱板3、電
熱ヒータ支持部材5,5・・・等が、上記第1,第2の
2つのタイプの調理プレート7A,7Bを載置する加熱
台を構成している。
【0040】上記本体ケース1の長手方向(長軸方向)
一端には、断熱・絶縁構造の電源ボックス10が設けら
れている。該電源ボックス10の外端には、マグネット
キャッチを備えた電源ソケット10aが設けられてお
り、該電源ソケット10aに対し、電源コード11側の
マグネットプラグ11aが外部前方側から後方側に着脱
可能に嵌合キャッチングされてAC電源が供給されるよ
うになっている。なお、11bは電源コード11のAC
コンセント側差込プラグである。
【0041】また、上記電熱ヒータ6は、上記電源ボッ
クス10の内端側一端から上記加熱台の内部を他端側に
延び、同他端側でユーターンして同一端側電源ボックス
10の所定距離手前に戻り、同電源ボックス10の手前
で再びユーターンして他端側に延び、同他端側で再度ユ
ーターンして同一端側電源ボックス10内に戻ることに
より、全体として略平面Y字形に配設され、所定のポイ
ント位置で、上記複数の電熱ヒータ支持部材5,5・・
・により支持されて、その上部側に設置される上記第
1,第2の2つのタイプの調理プレート7A,7Bの各
メインプレート部を均一に加熱するようになっている。
【0042】ところで、上記第1,第2の2つのタイプ
の調理プレート7A,7Bの内、先ず第1のタイプの調
理プレート7Aは、従来から一般的に使用されている外
枠一体型の単独1枚物の平形プレートであって、把手1
5,15を備え、底面側加熱プレート部7aが周囲の側
壁部まで連続して、外枠部7bと一体化されている。他
方第2のタイプの調理プレート7Bは、その底部中央側
に調理用途の異なる各種交換プレート嵌合用の開口部7
1aを有するとともに、上端側開口部外周に所定幅の縁
部71bを備えた外枠プレート71と、該外枠プレート
71の上記底部側開口部71a部分に上方側から嵌合さ
れ、食品の加熱調理面を形成する交換プレート72とか
ら構成されている。なお、この実施の形態において図示
されている上記交換プレート72は、例えば多数の凹部
72a,72a・・・を有するたこ焼プレートが選択さ
れている。
【0043】上記外枠プレート71は、その楕円形状の
長手方向両端側に把持用の把手15,15が把手取付部
材を介して一体に設けられている。そして、その底部側
開口部71aは、一例として上記楕円形状の底部面全体
の内、上記長手方向の前後両端側の調理物保存スペース
Sa,Sb部分が左右両側の調理物保存スペースSc,
Sd部分よりも少し広くなるような残余スペースを残し
て前後方向に長く、左右方向に短かい長方形状に開口さ
れており、その開口縁部上面部分には、上記交換プレー
ト72の外周縁部下面に形成されている凹段面部が載置
重合される凹段面部が形成されており、それらが相互に
重合された状態では、同重合部の上下両面が略同一平面
状に連続するようになっている。
【0044】そして、上記外枠プレート71の上記底部
側開口部71aおよび同開口部71aに対応する交換プ
レート72は、それぞれ略正確な長方形状のものとなっ
ている。また上記外枠プレート71の前端側中央部下方
には、図2および図3に示すように、電熱ヒータ6の基
端6aを避けて上記第1のタイプの調理プレート7Aお
よび第2のタイプの調理プレート7Bの交換プレート7
2の温度を、直接的又は間接的の相違はあるものの、そ
れぞれ共通に検出する温度センサ42が設置されてい
る。
【0045】したがって、同構成では、上記温度センサ
42が、上記第1のタイプの調理プレート(平形プレー
ト)7Aの場合はもちろん、第2のタイプの調理プレー
ト(たこ焼きプレートよりなる交換プレート)72の場
合にも外枠プレート71を介して当該加熱調理プレート
として機能する交換プレート(たこ焼きプレート)72
の温度を検出することができるようになっている。
【0046】また、上記電源ボックス10の上記内端側
中央部には、例えば光学式の穴数読み取りセンサよりな
る調理プレート種類判別手段41が、その発光および受
光部の光軸を上記遮熱板3の側壁に形成された開口3c
を通して他端側水平方向を臨むように設けられている。
【0047】一方、上記第1のタイプの調理プレート7
Aおよび第2のタイプの調理プレート7Bの交換プレー
ト72各々の上記調理種類プレート判別手段41の光軸
上に位置して対向する可及的に電源ボックス10に近い
位置の下面には、例えば図8、図9および図10に示す
ように光を透過させる穴70aの数が異なる調理プレー
ト種類表示片70が、各々所定長さ下方に突出して設け
られている(第1の調理プレート7Aの場合:穴70a
の数が1個、第2の調理プレート7Bのたこ焼プレート
72の場合:穴70aの数が2個・・・図9、図10参
照)。
【0048】したがって、上記光学式の穴数読み取りセ
ンサよりなる調理プレート種類判別手段41は、その発
光部から例えば上記調理プレート種類表示片70の対向
する正面に向けて赤外光を発光させ、その反射光から上
記調理プレート種類表示片70の穴70aの数を読み取
って、その種類を判別する。
【0049】また、本実施の形態の場合、上記本体ケー
ス1の前端側中央部正面には、例えば図7に示すよう
に、調理スイッチ(ONで加熱開始/OFFで加熱停
止)34、調理スイッチ34のON/OFF表示部3
5、加熱温度設定用アップスイッチ33a、加熱温度設
定用ダウンスイッチ33b、平形プレート表示部31
a、たこ焼きプレート表示部31b、液晶パネルよりな
る設定温度等表示部32等を備えた操作板31が設置さ
れている。
【0050】(制御回路部の構成)そして、上記のよう
に構成された本実施の形態の多機能型調理用プレートの
調理器本体には、例えば上記操作板31の裏側の上記電
源ボックス10上に位置して、所定の大きさの制御基板
50が設けられており、同制御基板50を利用して、例
えば図11に示すようなマイコンユニット40を中心と
する制御回路が設けられている。
【0051】該制御回路のマイコンユニット40は、上
述した調理プレート種類判別手段41、温度センサ4
2、調理スイッチ34、さらに加熱温度設定用アップ/
ダウンスイッチ33a,33b等の各種操作スイッチ各
々からの出力データが入力され、それらに基いて上述し
た加熱手段としての電熱ヒータ6の出力、加熱設定温度
等表示部32の表示値、ブザー等報知部37のON,O
FFを各々適切に制御する。
【0052】(調理プレートの種類に応じた加熱温度等
制御)図12のフローチャートは、上記マイコンユニッ
ト40の上述した調理プレートの種類判別機能を前提と
する調理プレートの種類に応じた加熱温度制御の内容を
示している。なお、以下の説明では、説明を容易にする
ために、第1のタイプの調理プレート7A、第2のタイ
プの調理プレート7Bの表現を省略し、基本的に平形プ
レート7Aとたこ焼きプレート72の表現で代表させて
説明することにする。
【0053】該制御では、上記マイコンユニット40部
分に動作電源が投入されると(電源側マグネットプラグ
11aが接続されると)、先ず使用されている調理プレ
ートの種類の判別検知が行われる(ステップS1)。該
調理プレートの種類の判別検知は、上述の調理プレート
種類判別手段41のデータを用いて行われる。
【0054】その結果、この実施の形態の場合、例えば
「平形プレート」7Aか、又は「たこ焼きプレート」7
2の何れであるかの判別がなされることになる。
【0055】今、同判別の結果、現在使用されている調
理プレートが「平形プレート」7Aであったとすると、
上述した操作板31のプレート種類表示部に「平形プ
レート」であること(表示部31a点灯)、設定温度等
表示部32に対応する「設定温度200℃」を順次表
示する(ステップS2,S3)。
【0056】ここで、設定温度(200℃)を表示する
のは、次の理由による。
【0057】すなわち、「平形プレート」7Aの場合、
例えば「お好み焼」、「焼そば」、「焼肉」等各種の用
途に用いられる汎用プレートである。したがって、上記
のように調理プレートの種類が判別されたとしても、そ
れだけでは具体的な調理の用途が分からず、「たこ焼き
プレート」72の場合のように予じめソフト的に特定の
加熱温度、加熱パターンを設定して置くということがで
きない。
【0058】そこで、一応それら各種の用途の内の標準
となる温度(200℃)を図7のように設定表示して置
き、それを基に実際の用途に対応してマニュアル的に適
切に可変する構成を採用しているためである。なお、本
実施の形態の場合、同温度(200℃)は、その他の調
理プレートの加熱温度をソフト的に可変設定する場合の
基準温度としても使用される。
【0059】そして、続いて先ず調理スイッチ(加熱ス
イッチ)34がON操作されて加熱が開始されたか、否
かを判定する(ステップS4)。
【0060】その結果、YESの時は、ユーザーは、上
述の如く具体的な調理の用途に応じた適切な温度となる
ように上記一応表示された設定温度を上記アップ・ダウ
ンスイッチ33a,33bを使って可変調節する(ステ
ップS5)。そして、その上で電熱ヒータ6をONにし
て加熱を開始する(ステップS6)。この結果、当該
「平形プレート」7Aの温度が上昇し、やがて上記可変
調節されたユーザー所望の設定温度に近づく。
【0061】そこで、次に上述した温度センサ42の検
知出力を基に、当該「平形プレート」7Aの温度が同設
定温度に到達したか否かを判定する(ステップS7)。
その結果、NOの時は、YESになるまで、上記加熱状
態を継続して温度を上昇させる一方、一旦YESになる
と、以後は同設定温度を中心とする温度制御(設定温度
を超えれば下げ、設定温度より低下すれば上げる制御)
を調理が完了するまで実行する(ステップS8)。
【0062】一方、上記調理スイッチ34がOFF操作
されると、同スイッチ34のOFF信号の入力を基準と
して調理の完了を判定し(ステップS9)、同判定結果
がYESになると、上記電熱ヒータ6をOFFにして、
上記「平形プレート」7Aのマニュアル温度設定による
加熱制御を終える。
【0063】他方、上記調理プレートの種類の判別の結
果、使用されている調理プレートが上述した第2の調理
プレート7Bの内の「たこ焼きプレート」72であった
場合には、上述したたこ焼きプレート表示部31bを点
灯させて「たこ焼きプレート」72であることを自動的
に表示する(ステップS11)。
【0064】そして、続いて上記調理スイッチ34がO
N操作されて加熱が開始されたか、否かを判定する(ス
テップS12)。
【0065】その結果、YESの時は、上述の電熱ヒー
タ6をONにして、先ず図13のような「たこ焼きプレ
ート」72の特有の加熱特性における予熱工程としての
加熱を開始する(ステップS6)。
【0066】なお、この「たこ焼きプレート」72にお
いては、当該調理プレートの加熱特性を決定する加熱工
程が、図13のごとく、少なくとも予熱工程と本加熱工
程との順次連続する2つの加熱工程からなり、予熱工程
から本加熱工程への移行時には、上記加熱制御手段とし
てのマイコンユニット40により上記加熱手段としての
電熱ヒータ6の加熱出力が変更されるようになっている
ことを特徴としている。
【0067】つまり、先ず最初に予熱工程で当該調理プ
レートを本来の焼き上げ時の第2の設定加熱温度T2
よりも高めの第1の設定加熱温度(予熱温度)T1℃に
なるまで所定値以上に高い加熱出力で十分に加熱して置
き、その後、材料を入れて表面をカリッと焼き上げるよ
うにする。
【0068】そして、その上で、以後は焦げ付きを生じ
させないように、上記第1の設定温度(予熱温度)T1
℃よりも所定温度低い第2の設定温度(本来の加熱温
度)T2℃で、じっくりと焼き上げることによって、中
央部まで十分に火が通った美味しい「たこ焼き」を焼き
上げる。そのために、同本加熱工程では、上記予熱工程
における加熱出力よりも所定値小さい加熱出力に変更し
て加熱するようになっている。
【0069】これらのことを前提として、上記ステップ
6の動作に戻って話を続ける。
【0070】すなわち、上記予熱が継続されると、上記
「たこ焼きプレート」72の温度が上昇し、やがて予熱
目標温度である第1の設定温度(図13のT1℃)に近
づく。
【0071】そこで、次に上述した温度センサ42の出
力を基に、当該「たこ焼きプレート」72の温度が同第
1の設定温度(T1℃)に到達したか否かを判定する
(ステップS14)。その結果、NOの時は、YESにな
るまで、上記加熱状態を継続して温度を上昇させる一
方、一旦YESになると、以後は同第1の設定温度(T
1℃)を中心とする温度制御(第1の設定温度T1℃を超
えれば下げ、同第1の設定温度T1℃よりも低下すれば
上げる制御)を本加熱工程に移行するまで実行する(ス
テップS15)。この結果、当該「たこ焼きプレート」7
2が材料を投入しても良い十分な予熱温度状態に維持さ
れる。
【0072】一方、同第1の設定温度(T1℃)を中心と
する予熱温度制御状態において、実際に材料が入れられ
ると、当該「たこ焼きプレート」72の温度が一旦図1
3のように大きく低下し、そのことが上記温度センサ4
2により速やかに検出される。そこで、同温度の低下を
判定(ステップS16)し、YESの時は、制御すべき目
標温度を本加熱工程における第2の設定温度(図13の
2℃)に変更する(ステップS17)。そして、同第2
の設定温度(T2℃)を目標温度として上記電熱ヒータ
6をONにする(ステップS18)。この結果、当該「た
こ焼きプレート」72の温度が再び上昇し、やがて最終
的に美味しい「たこ焼き」を焼き上げるに最適な上述し
た第2の設定温度(T2℃)に近づく。
【0073】そこで、次に上述した温度センサ42の検
知出力を基に、当該「たこ焼きプレート」72の温度が
同第2の設定温度(T2℃)に到達したか否かを判定す
る(ステップS7)。その結果、NOの時は、YESに
なるまで、上記加熱状態を継続して温度を上昇させる一
方、一旦YESになると、以後は同第2の設定温度(T
2℃)を中心とする温度制御(第2の設定温度T2℃を超
えれば下げ、第2の設定温度T2℃より低下すれば上げ
る制御)を調理が完了まで実行する(ステップS20)。
これにより、たこ焼加熱に最適な第2の設定温度T2
での加熱状態が維持され、順次たこ焼が焼き上げられ
る。
【0074】一方、上記調理スイッチ34がOFF操作
されると、同スイッチ34のOFF信号の入力を基準と
して調理の完了を判定し(ステップS21)、同判定結果
がYESになると、上記電熱ヒータ6をOFFにして、
上記「たこ焼きプレート」72に適した自動的な加熱制
御を終える(ステップS22)。
【0075】以上のように、この発明の多機能型調理用
プレートは、調理用途に応じた複数の種類の調理プレー
トと、該複数の種類の調理プレートの何れか1つが直接
又は間接にセットされる加熱台と、該加熱台の内側に配
設され、上記加熱台上の調理プレートを加熱する加熱手
段と、上記加熱台上の調理プレートの温度を検出する温
度センサと、該温度センサの温度検出値に応じて上記加
熱手段の加熱出力を制御する加熱制御手段とを備えてな
る調理用プレートにおいて、上記加熱制御手段は、上記
複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた加熱
制御を行えるようになっている。
【0076】したがって、調理プレートが取り替えられ
ると、当該取り替えられて新たに加熱台に対して直接又
は間接にセットされた調理プレートの調理用途に応じた
最適な加熱温度、加熱パターンで上記加熱手段の加熱出
力が制御されるようになる。
【0077】そのため、加熱不足、加熱過多等を招くこ
となく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の仕上り
レベルでの調理を可能とすることができる。
【0078】また、この発明の多機能型調理用プレート
では、一つの例として、複数の種類の調理プレートが、
加熱台に対して直接的にセットされる外枠一体型の単独
1枚物のプレートよりなっている。
【0079】したがって、該構成では、各々外枠一体型
の1枚物のプレートよりなる調理用途に応じた各種の調
理プレートの当該調理用途に応じた最適な加熱温度、加
熱パターンで、上記加熱手段の加熱出力が制御されるよ
うになる。
【0080】そのため、加熱不足、加熱過多等を招くこ
となく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の仕上り
レベルでの調理を可能とすることができる。
【0081】また、この発明の多機能型調理用プレート
では、他の例として、複数の種類の調理プレートが、加
熱台に対して直接的にセットされる共通の外枠プレート
を介して、同加熱台に対して間接的にセットされる調理
用途に応じた複数の種類の交換プレートからなってい
る。
【0082】したがって、該構成では、各々各交換プレ
ートに共通な外枠プレートを介し、上記加熱台に対して
間接的にセットされる、上記調理用途に応じた各種の交
換プレートの当該調理用途に応じた最適な加熱温度、加
熱パターンで、上記加熱手段の加熱出力が制御されるよ
うになる。
【0083】そのため、やはり加熱不足、加熱過多等を
招くことなく、調理の種類、調理の内容に応じた最高の
仕上りレベルでの調理を可能とすることができる。
【0084】また、この発明の多機能型調理用プレート
では、上記調理プレートの種類を自動的に判別する調理
プレート種類判別手段を設けており、加熱制御手段の複
数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた加熱出
力の制御は、当該調理プレート種類判別手段によって自
動的に判別、入力された調理プレート特定情報に基いて
なされるようになっている。
【0085】上述のように、複数の種類の調理プレート
各々の加熱特性に応じた加熱制御は、実際にセットされ
た調理プレートが何のような調理用途のものであるか、
その種類を判別することが前提となる。
【0086】そこで、この発明では、上記各調理プレー
トの種類を自動的に判別する調理プレート判別手段を設
け、上記加熱制御手段の複数の種類の調理プレート各々
の加熱特性に応じた加熱出力の制御を、当該調理プレー
ト判別手段によって自動的に判別、入力された調理プレ
ート特定情報に基いて行うようにしている。
【0087】したがって、マニュアル操作による調理プ
レートの種類の入力操作が不要になり、より便利にな
る。
【0088】また、この発明の多機能型調理用プレート
では、上記調理プレートの加熱特性を決定する加熱工程
が、少なくとも予熱工程と本加熱工程との順次連続する
2つの加熱工程からなり、予熱工程から本加熱工程への
移行時には、上記加熱制御手段により上記加熱手段の加
熱出力が変更されるようになっている。
【0089】例えば調理プレートとして、上述のように
「たこ焼プレート」などを採用した場合、先ず最初に予
熱工程で当該調理プレートを本来の焼き上げ時の加熱温
度よりも高めの所望の予熱温度になるまで所定値以上の
加熱出力で十分に加熱して置き、その後、材料を入れて
表面をカリッと焼き上げるようにする。
【0090】そして、その上で、以後は焦げ付きを生じ
させないように、上記予熱温度よりも所定温度低い本来
の加熱温度で、じっくりと焼き上げることによって、中
央部まで十分に火が通った美味しい「たこ焼き」を焼き
上げる。そのために、同本加熱工程では、上記予熱工程
における加熱出力よりも所定値小さい加熱出力に変更し
て加熱する。
【0091】また、この発明の多機能型調理用プレート
では、上記予熱工程から本加熱工程への移行は、上記温
度センサにより、当該調理プレートの温度が、上記予熱
工程における予熱目標温度よりも所定温度以上低下した
ことを検出することにより判定されるようになっている
ことを特徴としている。
【0092】上記の如く、例えば調理プレートとして
「たこ焼プレート」などを採用した場合、先ず最初に予
熱工程で当該調理プレートを所望の予熱温度になるまで
十分に加熱して置き、その後、材料を入れて表面をカリ
ッと焼き上げるようにする。
【0093】そして、その上で、以後上記予熱温度より
も所定温度以上高い本加熱温度で焼き上げるために、上
記予熱工程におけるよりも加熱出力を所定値以上アップ
することによって、中央部まで火が通った美味しい「た
こ焼き」を焼き上げる。
【0094】そして、この加熱出力をアップするための
予熱工程から本加熱工程への移行の判定は、上記のよう
に材料を入れた時に、それによって上記調理プレートの
温度が、上記予熱工程における予熱目標温度よりも所定
値以上低下することから、それを上述の温度センサで検
出することにより容易に判定することができる。
【0095】また、同発明の多機能型調理用プレートで
は、上記複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応
じた加熱温度は、汎用的に複数の調理用途に使用される
所定の種類の調理プレートの所定の調理用途に対応して
設定された加熱温度を標準温度とし、同温度を基準とし
て各調理プレート毎に所定の温度に補正することによっ
て設定される。
【0096】上述のように、複数の種類の調理プレート
各々の加熱特性に応じた加熱制御を行うに際し、その目
標とする加熱温度は、各調理プレート毎に当該調理プレ
ートの構造と調理の種類を考慮して要求加熱特性を実験
的に確認し、対応する温度データをメモリして置くとい
う方法もあるが、そのようにすると、データ収集作業が
大変で、メモリして置くデータ容量も多くなるし、マイ
コンの制御プログラムも複雑となり、コストも高くな
る。
【0097】ところが、上記のように、例えば「平形プ
レート」7A等、1枚でお好み焼き、焼きそば、焼き
肉、その他の複数の種類の調理に汎用的に使用される所
定の種類の調理プレートの所定の調理用途の要求加熱特
性に対応して設定された加熱温度を標準温度とし、同温
度を基準として各調理プレート毎に要求加熱特性を考慮
して所定の温度に補正することによって設定するように
すると、そのような問題点を解消することができるとと
もに、マニュアル的に温度設定して、加熱制御する場合
にも便利になる。また、第1,第2のタイプの調理プレ
ート7A,7Bを併用するようにした場合にも、1つの
温度検出方法、1つの温度表示方法で対応することがで
きる。
【0098】以上の結果、上述のような構成の本願発明
の多機能型調理用プレートによると、各種調理プレート
の調理用途に応じて、その調理過程毎の適切な加熱温
度、加熱パターンでの加熱が実現され、各料理毎に最高
の仕上りレベルでの調理を行うことができるようにな
る。
【0099】(変形例)なお、上記実施の形態における
第2のタイプの調理プレート7Bにおける交換プレート
は、上述のような「たこ焼きプレート」72の場合のみ
に限らず、調理用途に応じた各種の交換プレートを採用
できることは先にも説明したが、その一例として、例え
ば図14および図15に示すような、多数の油抜き穴7
3a,73a・・・を有するとともに加熱面が波形の焼
き肉に適した「波形プレート」73を採用することも可
能である。
【0100】そして、その場合には、例えば図16に示
すように、平形プレート、たこ焼きプレートの2つ
のプレート表示31a,31bに加えて、さらに波形
プレートのプレート表示31cを設けて、当該各プレー
トの種類を上述した設定温度等表示部32側の三角マー
カー32aで表示するようにする一方、例えば図17に
示すように、底部側の調理プレート種類表示片70に
は、例えば3個の穴70a,70a,70aを設けるこ
とによって自動的に当該「波形プレート」73の判別が
可能となるようにする。
【0101】したがって、これを基に当該「波形プレー
ト」73の種類を自動的に判別して、上述の場合と同様
に、当該「波形プレート」73の加熱特性に応じた適切
な加熱制御を行うことも、もちろん可能となる。
【0102】また、このようにした場合、例えば図16
に示すように、マニュアル操作が可能なプレート選択ス
イッチ36を設けて、ユーザーがマニュアル操作で、現
在使用している調理プレートのタイプ(7A,7B)と
種類(7A,72,73)をマイコンユニット40に入
力するようにすることもできる。
【0103】(その他の実施の形態) (1) 調理プレートの種類の判別と加熱制御について 上記加熱制御手段の複数の種類の調理プレート各々の加
熱特性に応じた加熱出力の制御は、上述のような自動判
別手段による場合の他に、例えば図16のプレート選択
スイッチ36を用いてユーザーにより入力された調理プ
レート特定情報に基いて行うようにすることができる。
【0104】上述のように複数の種類の調理プレート各
々の加熱特性に応じた加熱制御は、実際にセットされた
調理プレートが何のような調理用途のものであるか、そ
の種類を判別することが前提となる。
【0105】そこで、それをユーザーによりマニュアル
的に入力された調理プレート特定情報に基いて判別する
ようにする。
【0106】(2) 調理プレートの種類の自動的な判
別手段について 同自動判別手段は、上述のような穴数読み取り方式の光
学センサ以外にも、下面に設けた凸部位置や高さの違い
によるものやバーコード方式によるものなど、通常想定
される各種検知、識別方式の採用が可能である。
【0107】また、構造・用途の相違からくる加熱開始
時の温度上昇率ΔTの相違検出によるプレート種類判別
方法の採用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る多機能型調理用
プレートの第1のタイプの調理プレートである外枠一体
型単独1枚構造の平形プレート使用時の平面図である。
【図2】同多機能型調理用プレートの同平形プレート使
用時の一部切欠平面図である。
【図3】同多機能型調理用プレートの調理プレートを取
り除いた状態の調理器本体側(加熱台側)の平面図であ
る。
【図4】同多機能型調理用プレートの上記平形プレート
使用時の前後方向中央部での縦断面図である。
【図5】同多機能型調理用プレートの第2のタイプの調
理プレートにおけるたこ焼プレート使用時の平面図であ
る。
【図6】同多機能型調理用プレートの同たこ焼プレート
使用時の前後方向中央部での縦断面図である。
【図7】同多機能型調理用プレート前部の正面側操作板
部分の正面図である。
【図8】同多機能型調理用プレートの上記第1のタイプ
の調理プレートである平形プレートのプレート種類表示
部の断面図である。
【図9】同多機能型調理用プレートの同平形プレートの
プレート種類表示部の正面図である。
【図10】同多機能型調理用プレートの第2のタイプの
調理プレートのたこ焼プレートにおけるプレート種類表
示部の正面図である。
【図11】同多機能型調理用プレートの制御装置部分の
回路構成を示すブロック図である。
【図12】同多機能型調理用プレートの使用されている
調理プレートの種類に対応した加熱制御の内容を示すフ
ローチャートである。
【図13】同多機能型調理用プレートの上記たこ焼プレ
ート使用時のプレート温度の変化特性を示す特性図であ
る。
【図14】同多機能型調理用プレートの変形例に係る波
形プレート使用時の平面図である。
【図15】同多機能型調理用プレートの変形例に係る同
波形プレート使用時の前後方向中央部分での断面図であ
る。
【図16】同多機能型調理用プレートの変形例に係る操
作板部分の正面図である。
【図17】同多機能型調理用プレートの変形例に係る同
波形プレートのプレート種類表示部の構成を示す正面図
である。
【図18】従来の多機能型調理用プレートのプレート温
度検出時の問題点を示す温度検出特性図である。
【符号の説明】
1は本体ケース、3は遮熱板、6は電熱ヒータ、7Aは
第1のタイプの調理プレート、7Bは第2のタイプの調
理プレート、10は電源ボックス、11は電源コード
部、11aは調理器側マグネットプラグ、11bはコン
セント側差込プラグ、15は把手、71は外枠プレー
ト、71aは底部側開口部、71bは縁部、72,73
は交換プレートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B040 AA02 AA08 AB04 AC03 AD04 AE13 CA05 CA16 EB14 EB20 LA04 4B055 AA13 BA24 BA62 BA66 CA02 CB03 CB27 CC03 CC17 CD04 DA02 DB02 GA04 GB08 GD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理用途に応じた複数の種類の調理プレ
    ートと、該複数の種類の調理プレートの何れか1つが直
    接又は間接にセットされる加熱台と、該加熱台の内側に
    配設され、上記加熱台上の調理プレートを加熱する加熱
    手段と、上記加熱台上の調理プレートの温度を検出する
    温度センサと、該温度センサの温度検出値に応じて上記
    加熱手段の加熱出力を制御する加熱制御手段とを備えて
    なる調理用プレートにおいて、上記加熱制御手段は、上
    記複数の種類の調理プレート各々の加熱特性に応じた加
    熱制御を行えるようになっていることを特徴とする多機
    能型調理用プレート。
  2. 【請求項2】 複数の種類の調理プレートが、加熱台に
    対して直接的にセットされる外枠一体型の1枚物のプレ
    ートよりなっていることを特徴とする請求項1記載の多
    機能型調理用プレート。
  3. 【請求項3】 複数の種類の調理プレートが、加熱台に
    対して直接的にセットされる共通の外枠プレートを介し
    て、同加熱台に対して間接的にセットされる調理用途に
    応じた複数の種類の交換プレートからなっていることを
    特徴とする請求項1記載の多機能型調理用プレート。
  4. 【請求項4】 加熱制御手段の複数の種類の調理プレー
    ト各々の加熱特性に応じた加熱出力の制御は、ユーザー
    により入力された調理プレート特定情報に基いてなされ
    るようになっていることを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の多機能型調理用プレート。
  5. 【請求項5】 調理プレートの種類を判別する調理プレ
    ート判別手段を設け、加熱制御手段の複数の種類の調理
    プレート各々の加熱特性に応じた加熱出力の制御は、当
    該調理プレート判別手段によって判別入力された調理プ
    レート特定情報に基いてなされるようになっていること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の多機能型調理用
    プレート。
  6. 【請求項6】 当該調理プレートの加熱特性を決定する
    加熱工程が、少なくとも予熱工程と本加熱工程との順次
    連続する2つの加熱工程からなり、予熱工程から本加熱
    工程への移行時には、加熱制御手段により加熱手段の加
    熱出力が変更されるようになっていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4又は5記載の多機能型調理用プレ
    ート。
  7. 【請求項7】 予熱工程から本加熱工程への移行は、温
    度センサにより、当該調理プレートの温度が、上記予熱
    工程における予熱目標温度よりも所定温度以上低下した
    ことを検出することにより判定されるようになっている
    ことを特徴とする請求項6記載の多機能型調理用プレー
    ト。
  8. 【請求項8】 複数の種類の調理プレート各々の加熱特
    性に応じた加熱温度は、汎用的に複数の調理用途に使用
    される所定の種類の調理プレートの所定の調理用途に対
    応して設定された加熱温度を標準温度とし、同温度を基
    準として各調理プレート毎に所定の温度に補正すること
    によって設定されるようになっていることを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の多機能型調
    理用プレート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011041654A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Zojirushi Corp 加熱容器
CN103123469A (zh) * 2011-11-21 2013-05-29 陈国鑫 用于电热锅的外置式自动控制器

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JP2011041654A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Zojirushi Corp 加熱容器
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