JP2003052225A - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents

コンバインの穀稈搬送装置

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JP2003052225A
JP2003052225A JP2001249657A JP2001249657A JP2003052225A JP 2003052225 A JP2003052225 A JP 2003052225A JP 2001249657 A JP2001249657 A JP 2001249657A JP 2001249657 A JP2001249657 A JP 2001249657A JP 2003052225 A JP2003052225 A JP 2003052225A
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JP2001249657A
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Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Hideya Eda
秀弥 江田
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Chikanori Ito
親則 伊藤
Hiroshi Komatsubara
小松原  浩
Shunichi Matsutani
俊一 松谷
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの走行を停止させた状態で、脱穀
部のみを作動させ、手こぎ作業が行えるようにしたコン
バインの穀稈搬送装置を提供する。 【解決手段】 走行駆動用無段変速機と前処理用無段変
速機とを連動させ、コンバインの走行速度と前処理部及
びフィードチェーンにおける穀稈の搬送速度を連動させ
るコンバインにおいて、走行速度と穀稈の搬送速度の連
動を解除する解除する連動解除手段(手こぎスイッチ9
5)を設ける。そして、この連動解除手段をONしたと
き、前記コンバインの走行とは無関係に、前記前記前処
理駆動用無段変速機の出力軸の回転数を、動力源の出力
回転数に比例した回転数になるように制御する。コンバ
インが走行を停止していても、フィードチェーンを駆動
することが出来、手こぎ作業を可能にすることが出来
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前処理部で刈取っ
た穀稈を脱穀部に向けて搬送するコンバインの穀稈搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンバインでは、穀稈の刈取と脱穀を同
時に行なうため、前処理部に穀稈の刈取部と搬送部を設
け、刈取部で刈取った穀稈を搬送部(こぎ深さ搬送装
置)により順次脱穀部のフィードチェーンに送り込むよ
うになっている。前記搬送部には、刈取られた穀稈を検
出するこぎ深さメインセンサと、刈取られた穀稈の穂先
を検出する株元センサ及び穂先センサとを設け、こぎ深
さメインセンサの検出出力に基づいて、株元センサ及び
穂先センサが作動し、刈取られた穀稈の穂先を検出し
て、こぎ胴に対する穀稈の穂先の通過位置を制御するこ
ぎ深さ制御が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなコンバイン
では、前処理部と脱穀部がトランスミッションの主変速
機の回転数に比例した速度で作動するように制御されて
いるため、コンバインの走行停止時には、前処理部と脱
穀部も停止するようになっていた。
【0004】このため、コンバインの走行を停止させた
状態で手こぎ作業を行なう場合、あるいは、注油やメン
テナンス後の確認作業のために前処理部や脱穀部を駆動
する場合、動力源を作動状態とし、トランスミッション
の副変速機をニュートラルに入れて、コンバインの走行
を停止させた状態で主変速機の出力を脱穀部に伝達する
等、複雑な操作が必要であった。
【0005】また、コンバインが停止しているときに
は、コンバインが刈取りモードになっているのか、手こ
ぎモードになっているのかの判別が難しかった。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑み、コンバイン
の走行を停止させた状態でも、注油やメンテナンス後の
確認作業が容易であり、かつ、通常の刈取りモードと手
こぎモードに判別を容易にしたコンバインの穀稈搬送装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1は、動力源(13)と、この動力
源(13)の出力をクローラ走行装置(11)に伝達し
て、コンバイン(10)を走行させる走行駆動用無段変
速機(60)と、前記動力源(13)の出力を前処理部
(16)と脱穀部(45)のフィードチェーン(46)
に伝達して、穀稈の刈取りと搬送を行なわせる前処理駆
動用無段変速機(72)と、前記動力源(13)と前記
前処理駆動用無段変速機(72)の間に配置され、動力
源(13)と前処理駆動用無段変速機(72)との間
の、動力伝達のON、OFFを行なう作業機クラッチ
(67)と、前記前処理駆動用無段変速機(72)と前
処理部(16)との間に配置され、前処理駆動用無段変
速機(72)と前処理部との間の、動力伝達のON、O
FFを行なう刈取りクラッチ(79)と、を備え、前記
走行駆動用無段変速機(60)と前処理駆動用無段変速
機(72)の各出力回転数を連動させ、前記コンバイン
(10)の走行速度と穀稈の搬送速度を連動させるよう
にした、コンバインの穀稈搬送装置において、前記コン
バイン(10)の走行速度と前記前処理部(16)及び
フィードチェーン(46)の連動を解除する連動解除手
段(95)を設け、この連動解除手段(95)をONし
たとき、前記コンバイン(10)の走行速度とは無関係
に、前記前処理駆動用無段変速機(72)の出力軸の回
転数を、前記動力源(13)の出力軸の回転数に比例し
た回転数になるように制御して、前記フィードチェーン
(46)を駆動するようにした制御装置(85)、を設
けた、ことを特徴とする、コンバインの穀稈搬送装置に
ある。
【0008】また、本発明の請求項2は、前記前処理部
(16)にこぎ深さメインセンサ(41)を設け、前記
制御装置(85)は、前記連動解除手段(95)のON
により、コンバイン(10)の走行速度と前記前処理部
(16)及びフィードチェーン(46)の連動が解除さ
れている状態で、前記こぎ深さメインセンサ(41)が
ONしたとき、前記連動解除手段(95)をOFFし
て、前記前処理部(16)及びフィードチェーン(4
6)を前記コンバイン(10)の走行速度に連動させて
駆動するようにした、ことを特徴とする、請求項1記載
のコンバインの穀稈搬送装置にある。
【0009】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明を実施するコンバイ
ンの断側面図、図2は、図1に示すコンバインの駆動系
統図、図3は、図1におけるコンバインの制御系統図、
図4は、穀稈搬送制御の過程を示すフローチャートであ
る。
【0011】図1において、コンバイン10は、左右一
対のクローラ走行装置11、11により支持された機体
12を有している。この機体12の前部(図1の左側)
の左右いずれか一側には、エンジン13が搭載されてい
る。このエンジン13の上方には、運転席15が配置さ
れている。
【0012】また、前記機体12の前方(図1の左側)
には、穀稈を刈取る前処理部16が昇降自在に支持され
ている。さらに、前記機体12の前部の左右いずれか他
側には、刈取られた穀稈を脱穀し、かつ脱穀した穀粒を
選別する脱穀部45が配置されている。
【0013】そして、前記クローラ走行装置11、1
1、前処理部16及び脱穀部45は、前記エンジン13
により駆動され、コンバイン10の走行と、穀稈の刈取
り、脱穀作業が行なわれる。
【0014】前記前処理部16は、倒伏した穀稈を引起
す引起し装置26と、切断された穀稈を掻き込む掻き込
み装置31と、刈取られた穀稈を前記脱穀部45へ向け
て搬送すると共に、穀稈の位置を調整するこぎ深さ搬送
装置36を備え、その作動基端側を機体12の前方に配
置された伝動軸ケース17に回転可能に支持されてい
る。
【0015】この伝動軸ケース17から機体12に対
し、機体12の前方斜め下方に向けて延出された伝動ケ
ース19は、その長手方向の中間位置に配置された油圧
シリンダ20の伸縮により、伝動軸ケース17を中心と
して揺動する。前記伝動軸ケース17には、伝動ケース
19の回動量を検出するリフトポテンショメータ21が
設けられている。
【0016】また、前記伝動ケース19の下方には、機
体12の左右方向(図1の紙面前後方向)に亘って延設
され、かつ該伝動ケース19と略T字状に直交する伝動
軸筒22が一体的に連結されている。この伝動軸筒22
には、機体12の前方に向かって延びる前処理フレーム
23を介して、未刈り穀稈を分草して引起し通路に導く
複数個のデバイダ25が一体的に連結されている。
【0017】また、左右両端のデバイダ25の下方に
は、コンバイン10の自動走行を可能とする方向センサ
(図示せず)を有している。前記デバイダ25の後方に
は、分草された穀稈を引起す前記引起し装置26が、前
処理部16の前方から後方に向けて上昇する傾斜状に設
けられている。
【0018】この引起し装置26は、爪付チェーン27
と引起しケース29を有し、爪付チェーン27には所定
の間隔で複数本の爪が取付けられ、これらの爪が引起し
ケース29内を上方に回動して穀稈をすき上げる。この
爪付チェーン27は、後述する駆動系により駆動され
る。
【0019】前記引起し装置26の後方で、かつ伝動軸
筒22の前方下部には、地面に近接して穀稈の株元を切
断する刈刃30が設けられている。この刈刃30により
切断された穀稈は、掻き込み装置31によって掻き込ま
れて後方に移送される。
【0020】前記掻き込み装置31は、搬送ベルト32
と株元搬送スターホイル33、株元搬送チェーン35等
を有し、前記刈刃30によって刈取られた穀稈は、搬送
ベルト32と株元搬送スターホイル33によって掻き込
まれて各々の通路に寄せられ、株元搬送チェーン35に
よって挟持され、掻き込み装置31の後方に配置された
前記こぎ深さ搬送装置36に引き継がれる。
【0021】前記こぎ深さ搬送装置36は、こぎ深さ調
整が可能なように、その後部が前記伝動軸ケース17を
中心として回動可能に支持されていて、穀稈の穂先側を
搬送する穂先搬送チェーン37と株元側を搬送する株元
搬送チェーン39を備えている。これら穂先搬送チェー
ン37と株元搬送チェーン39は、前述した後部を支点
に一体となって上下動自在とされていて(図の矢印方
向)、その始端側は、前記掻き込み装置31の株元搬送
チェーン35の搬送方向終端側の上方に延設されてい
る。
【0022】前記こぎ深さ搬送装置36に付設されたU
パイプ部40には、搬送途中の穀稈の有無を検出する第
1の検出手段としてのこぎ深さメインセンサ41が配設
されている。このこぎ深さメインセンサ41は、例え
ば、オン、オフスイッチが用いられ、搬送途中の穀稈の
有無を検出する。また、前記Uパイプ部40には、第2
の検出手段としての株元センサ42と、穂先センサ43
からなる株元・穂先センサが取り付けられている。この
株元・穂先センサは、掻き込み装置31からこぎ深さ搬
送装置36に引き継がれた穀稈の穂先の位置を検出す
る。
【0023】前記脱穀部45には、フィードチェーン4
6と、このフィードチェーン46に略平行してこぎ室4
7が設けられていて、該こぎ室47内には機体12の前
後方向に沿う回転軸を中心としてこぎ胴49が回転自在
に配置されている。このこぎ胴49の下方には、脱穀さ
れた穀粒を漏下する受網50が設けられていて、該受網
50の下方には、揺動選別部51が前後揺動可能に配設
されている。
【0024】そして、揺動選別部51の揺動作用と唐箕
52及び吸引ファン53から発生される選別風とにより
稈枝混じりの穀粒物が選別される。揺動選別部51にて
選別された穀粒は、下方に配置された1番樋55又は2
番樋56に落下収容される。なお、こぎ室47内でこぎ
胴49により脱穀された後の穀稈は、フィードチェーン
46から機体12後部に設けられた排稈チェーン57に
引き継がれて処理される。
【0025】前記エンジン13(E/G)を動力源とす
るコンバイン10の駆動系統は、図2に示すように構成
されている。コンバイン10の走行駆動系を構成するト
ランスミッション59(T/M)には、主変速機を構成
するHST60と、副変速機61及び歯車列62が配置
され、クローラ走行装置11を駆動する。エンジン13
からHST60へは、エンジン13の出力軸13aに固
定されたプーリ13bと、HST60の入力軸60aに
固定されたプーリ60bの間に掛け渡されたベルト63
で動力の伝達が行なわれる。
【0026】駆動軸65は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。エンジン13から駆動
軸65へは、エンジン13の出力軸13aに固定された
プーリ13cと、駆動軸65に固定されたプーリ65a
の間に掛け渡されたベルト66で動力の伝達が行なわれ
る。なお、ベルト66には、作業機クラッチ67(テン
ションクラッチ)が配置されている。
【0027】中間軸69は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。駆動軸65から中間軸
69へは、駆動軸65の一端に固定された傘歯車65b
と、この傘歯車65bと噛み合うように中間軸69に固
定された傘歯車69aで動力の伝達が行なわれる。
【0028】中間軸69からこぎ胴49へは、中間軸6
9の一端に固定されたプーリ69bと、こぎ胴49の入
力軸49aの一端に固定されたプーリ49bの間に掛け
渡されたベルト70で動力の伝達が行なわれる。従っ
て、こぎ胴49は、作業クラッチ67がONの状態にあ
るときには、常に回転している。
【0029】前処理用変速機71は、前処理駆動用無段
変速機を構成するHST72を備えている。駆動軸65
からHST72へは、駆動軸65に固定されたプーリ6
5cと、HST72の入力軸72aに固定されたプーリ
72bの間に掛け渡されたベルト73によって動力の伝
達が行なわれる。なお、HST72は、HST駆動モー
タ75を備えている。
【0030】前記HST72は、前処理用変速機71の
出力軸71cが、前記HST60の回転に比例して回転
するT/M比例モードと、前記エンジン13の回転数に
比例して回転するE/G比例モードで回転して、前記前
処理部16及び脱穀部45のフィードチェーン46を駆
動する。
【0031】前処理駆動軸76は、コンバイン10の所
定の位置に回転可能に支持されている。前処理用変速機
71から前処理駆動軸76へは、前処理用変速機71の
出力軸71cに固定されたプーリ71dと、前処理駆動
軸76に固定されたプーリ76aの間に掛け渡されたベ
ルト77によって動力の伝達が行なわれる。なお、ベル
ト77には、刈取りクラッチ79(テンションクラッ
チ)が配置され、脱穀部45の駆動中に前処理部16を
停止させ、手こぎ作業を可能にするよう構成されてい
る。
【0032】前記前処理駆動軸76は、傘歯車76b
と、この傘歯車76bと噛み合う傘歯車37aを介し
て、前記穂先搬送チェーン37及び株元搬送チェーン3
9を駆動する。
【0033】伝動軸80は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。前記前処理駆動軸76
から伝動軸80へは、前処理駆動軸76に固定された傘
歯車76cと、この傘歯車76cと噛み合うように伝動
軸80に固定された傘歯車80aにより動力の伝達が行
なわれる。
【0034】この伝動軸80は、前記刈刃30を駆動す
ると共に、伝動軸80に固定された歯車80bと噛み合
う歯車32a、この歯車32aと噛み合う歯車32bを
介して掻き込み装置31の搬送ベルト32を駆動する。
【0035】駆動軸81は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。前記前処理用変速機7
1の出力軸71cから駆動軸81へは、出力軸71cに
固定された歯車71eと噛み合う歯車71fに一体に固
着されたスプロケット71gと、駆動軸81に固定され
たスプロケット81aとの間に掛け渡されたチェーン8
2により、動力の伝達が行なわれる。そして、駆動軸8
1に固定されたスプロケット81bにより、フィードチ
ェーン46が駆動される。
【0036】コンバイン10の制御装置85は、図3に
示すように構成されている。即ち、制御装置85は、入
力インターフェース86と、マイコン87及び出力イン
ターフェース89を備え、コンバイン10のメインスイ
ッチ90に接続されている。
【0037】前記入力インターフェース86には、リフ
トポテンショメータ21、リフト上昇スイッチ91、作
業機クラッチスイッチ92、刈取りクラッチスイッチ9
3、こぎ深さメインセンサ41、リフトシャットスイッ
チ94、手こぎスイッチ95、バックスイッチ96、T
/M回転センサ97、HST回転センサ98、エンジン
回転センサ99等が接続されている。
【0038】リフト上昇スイッチ91は、ONすること
により前処理部16を上昇させる。このリフト上昇スイ
ッチ91を連続してONさせることにより、前処理部1
6が連続して上昇する。
【0039】前記作業機クラッチスイッチ92は、作業
クラッチレバー(図示せず)に設けられ、コンバイン1
0の走行と、前処理部16及び脱穀部45の駆動を、連
動もしくは切離しする作業機クラッチ67の切り替えを
行なう。
【0040】前記刈取りクラッチスイッチ93は、刈取
りクラッチレバー(図示せず)に設けられ、前処理部1
6と脱穀部45の駆動を、連動もしくは切離しする刈取
りクラッチ79の切り替えを行なう。前記リフト上昇ス
イッチ94は、操作パネル(図示せず)に配置され、前
処理部16を上昇させる。
【0041】手こぎスイッチ95(連動解除手段)は、
コンバイン10の走行速度と前処理用変速機71の連動
を解除すると共に、後述する手こぎランプ102を点灯
し、あるいはコンバイン10の走行速度と前処理用変速
機71を連動させると共に、手こぎランプ102を消灯
する。なお、この手こぎスイッチ95は、操作パネル
(図示せず)に配置しても良いし、前記こぎ室47の近
傍に配置するようにしてもよい。
【0042】バックスイッチ96は、主変速機の主変速
操作レバー(図示せず)に配置され、コンバイン10の
走行方向を選択する。T/M(トランスミッション)回
転センサ97は、走行用のHST60の出力軸に設けら
れ、その回転を検出する。HST回転センサ98は、H
ST72の出力軸に設けられ、その回転を検出する。エ
ンジン回転センサ99は、オルタネータのパルスをカウ
ントし、エンジン13の回転を検出するようになってい
る。
【0043】また、出力インターフェース89には、ホ
ーン101、手こぎランプ102、HST駆動モータ7
5、E/Gストップソレノイド103が接続されてい
る。
【0044】このような構成のコンバイン10では、コ
ンバイン10を圃場に入れた後、その方向を穀稈の配列
方向に向けて前進させる。すると、デバイダ25が穀稈
の配列内に分け入り、爪付チェーン27で穀稈を引起
す。刈刃30で穀稈を切断(刈取り)する。
【0045】刈取られた穀稈は、搬送ベルト32でこぎ
深さ搬送装置36まで搬送され、こぎ深さ搬送装置36
に渡される。こぎ深さ搬送装置36で、フィードチェー
ン46に向けて搬送される間に、穀稈は、こぎ深さメイ
ンセンサ41で検出されると共に、株元センサ42と穂
先センサ43で穀稈の穂先の位置が検出される。そし
て、その検出結果に基づいて、穀稈の穂先が株元センサ
42と穂先センサ43の間に位置するように、こぎ深さ
搬送装置36により、穀稈の位置が調整される。
【0046】穀稈は、こぎ深さ搬送装置36からフィー
ドチェーン46に受け渡される。そして、穀稈は、フィ
ードチェーン46により、その穂先がこぎ室47内を通
過するように搬送され、こぎ胴49との接触により脱穀
される。フィードチェーン46の終端まで搬送された穀
稈は、排稈チェーン57に受け渡され、排稈チェーン5
7でコンバイン10の外へ廃棄される。
【0047】穀稈から脱穀された穀粒物は、受網50上
に落下し、さらに受網50を通り揺動選別部51上に集
められる。そして、揺動選別部51の揺動作用と、唐箕
52及び吸引ファン53から発生される選別風により、
稈枝と分離される。揺動選別部51にて選別された穀粒
は、下方に配置された1番樋55又は2番樋56に落下
収容される。
【0048】このようなコンバイン10の制御装置85
における穀稈の搬送制御について、図4に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。なお、図4は、手こぎ
スイッチ95として、ノンロック方式(モーメンタリー
方式)の押しボタンスイッチを使用した場合の制御につ
いて示してある。
【0049】通常の刈取り作業を行っているコンバイン
10の運転時に、手こぎ作業を行なう場合、例えば、コ
ンバイン10の走行を停止させ、手こぎスイッチ95を
押す。なお、手こぎスイッチ95は、押されている間だ
け信号がONになる(手こぎスイッチ95を離すと信号
はOFFになる)。また、手こぎスイッチ95を押す
と、手こぎランプ102が点灯される。この手こぎラン
プ102は、再び手こぎスイッチ95が押されるまで点
灯している。
【0050】制御装置85は、まず、作業機クラッチ6
7の状態を判定する(図4のステップS1、以下、単に
ステップS○という)。
【0051】前記ステップS1で、作業機クラッチ67
がONのとき、手こぎスイッチ95の状態を判定する
(ステップS2)。ここで、手こぎスイッチ95からO
Nが出力された場合、手こぎモードのフラグを判定する
(ステップS3)。このとき、走行を停止したコンバイ
ン10の手こぎモードのフラグは、OFFになっている
ので、手こぎモードのフラグをONに設定する(ステッ
プS4)。
【0052】手こぎモードのフラグを判定する(ステッ
プS5)。手こぎモードのフラグがONに設定されてい
るので、前処理部16とフィードチェーン46は、E/
G比例モードで駆動され穀稈の搬送を行なう(ステップ
S6)。即ち、コンバイン10の走行速度とは無関係に
前処理部16とフィードチェーン46は、E/G比例モ
ードで駆動され、手こぎモードで穀稈の搬送を行なう。
このとき、刈取りクラッチ79をOFFして前処理部1
6の駆動を停止させることも出来る。また、前記ステッ
プS6で、前処理部16とフィードチェーン46をE/
G比例モードで駆動すると、前記ステップS1からのル
ーチンを繰り返す。
【0053】手こぎ作業を終了する場合には、再び手こ
ぎスイッチ95を押す。すると、手こぎスイッチ95の
出力は、OFFからONになる。なお、この操作により
手こぎランプ102は消灯される。
【0054】前記ステップS2で、手こぎスイッチ95
がOFFからONになった場合、前記ステップS3で、
手こぎモードのフラグを判定する。このとき、手こぎモ
ードのフラグは、ONになっているので、手こぎモード
のフラグをOFFに設定する(ステップS7)。
【0055】すると、前記ステップS5における手こぎ
モードのフラグの判定が、OFFになるので、前処理部
16とフィードチェーン46は、T/M比例モードで駆
動され、穀稈の搬送を行なう(ステップS8)。即ち、
通常の刈取り作業を可能にする。そして、前記ステップ
S1からのルーチンを繰り返す。
【0056】前記ステップS1で、作業機クラッチ67
がOFFの場合、エンジン13の回転が駆動軸65に伝
達されないので、前処理部16、フィードチェーン46
及びこぎ胴49は停止して、穀稈の刈取り、搬送を停止
する(ステップS9)。
【0057】なお、ステップS1からのルーチンを繰り
返している間に、手こぎスイッチ95が操作されない場
合には、前記ステップS2からステップS5に移行し
て、従前の運転状態を選択して継続する。
【0058】上記のように、コンバイン10の走行速度
と前処理部及び脱穀部45のフィードチェーン46の穀
稈搬送速度との連動を解除する連動解除手段(手こぎス
イッチ95)を設けることにより、手こぎモードと通常
の刈取りモードの判別が容易になる。また、前記連動解
除手段95をONしたとき、コンバイン10の走行速度
とは無関係に、HST72の出力回転数を、駆動源13
の回転数に比例した回転数になるように制御してフィー
ドチェーン46を駆動するようにしたので、コンバイン
10の走行を停止していても、注油やメンテナンス作業
後の確認を行なうことが出来る。
【0059】なお、上記の実施形態では、連動解除手段
(手こぎスイッチ95)として、ノンロック方式の押し
ボタンスイッチを使用した場合について説明したが、ロ
ック方式のスイッチを使用することも出来る。
【0060】ロック方式のスイッチを用いる場合には、
例えば、図4におけるステップS2で、手こぎスイッチ
95の状態を、OFFからON、ONからOFF、それ
以外に判別するようにする。そして、OFFからONの
場合、手こぎモードのフラグをON、ONからOFFの
場合、手こぎモードのフラグをOFFに、それぞれ設定
するように制御する。
【0061】このようなコンバイン10の制御装置85
における穀稈の搬送制御の第2の実施の形態を、図5に
示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、こ
の実施の形態においても、前記実施の形態と同様に、連
動解除手段(手こぎスイッチ95)としてノンロック方
式の押しボタンスイッチを使用した場合の制御について
示してある。
【0062】なお、図5において、ステップS1からス
テップS9までは、図4のステップS1からステップS
9までと同じであるので説明を省略する。
【0063】ステップS2で、手こぎスイッチ95がO
FFからON以外の場合、ステップS4で、手こぎモー
ドのフラグをONに設定した場合、ステップS7で、手
こぎモードのフラグをOFFに設定した場合、こぎ深さ
メインセンサ41の出力を判定する(ステップS1
0)。
【0064】前記ステップS10で、こぎ深さメインセ
ンサ41の出力がONになったとき、手こぎモードのフ
ラグをOFFに設定する(ステップS11)。
【0065】上記のように、本実施形態においては、こ
ぎ深さメインセンサ41の出力により、手こぎモードの
フラグをOFFに設定するようにしているので、手こぎ
作業を解除するのを忘れて、即ち、手こぎ状態で穀稈の
刈取りを行なっても、こぎ深さメインセンサ41が刈取
られた穀稈を検出したとき、その出力により手こぎ作業
状態を解除して、通常の刈取り作業を行なうことが出来
る。
【0066】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、コ
ンバインの走行速度と前記前処理部及び脱穀部のフィー
ドチェーンの穀稈搬送速度との連動を解除する連動解除
手段を設けることにより、手こぎと通常の刈取りの判別
が容易になる。また、前記連動解除手段をONしたと
き、コンバインの走行速度とは無関係に、前記前処理駆
動用無段変速機の出力回転数を、動力源の回転数の比例
した回転数となるように制御してフィードチェーンを駆
動するようにしたので、コンバインの走行を停止してい
ても、注油やメンテナンス作業後の確認等を行なうこと
が出来る。また、こぎ深さメインセンサの出力で前記連
動解除手段をOFFするようにしたので、連動解除手段
の切忘れによる前処理部及びフィードチェーンにおける
穀稈搬送のトラブルを未然に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するコンバインの断側面図。
【図2】図1に示すコンバインの駆動系統図。
【図3】図1におけるコンバインの制御系統図。
【図4】穀稈搬送制御の過程を示すフローチャート。
【図5】第2の穀稈搬送制御の過程を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10…コンバイン 11…クローラ走行装置 13…動力源(エンジン) 16…前処理部 41…こぎ深さメインセンサ 45…脱穀部 46…フィードチェーン 60…走行駆動用無段変速機(HST) 67…作業機クラッチ 72…前処理駆動用無段変速機(HST) 79…刈取りクラッチ 85…制御装置 95…連動解除手段(手こぎスイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01F 12/10 A01F 12/10 A K L (72)発明者 山崎 達也 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 伊藤 親則 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 小松原 浩 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 松谷 俊一 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 CA17 DA05 DA06 DA09 DB06 DC03 DD05 ED18 ED19 2B084 AA01 BH01 BH02 CE04 DF04 DP10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源と、 この動力源の出力をクローラ走行装置に伝達して、コン
    バインを走行させる走行駆動用無段変速機と、 前記動力源の出力を前処理部と脱穀部のフィードチェー
    ンに伝達して、穀稈の刈取りと搬送を行なわせる前処理
    駆動用無段変速機と、 前記動力源と前記前処理駆動用無段変速機の間に配置さ
    れ、動力源と前処理駆動用無段変速機との間の、動力伝
    達のON、OFFを行なう作業機クラッチと、 前記前処理駆動用無段変速機と前処理部の間に配置さ
    れ、前処理駆動用無段変速機と前処理部との間の、動力
    伝達のON、OFFを行なう刈取りクラッチと、を備
    え、 前記走行駆動用無段変速機と前処理駆動用無段変速機の
    各出力回転数を連動させ、前記コンバインの走行速度と
    穀稈の搬送速度を連動させるようにした、コンバインの
    穀稈搬送装置において、 前記コンバインの走行速度と前記前処理部及びフィード
    チェーンの連動を解除する連動解除手段を設け、 この連動解除手段をONしたとき、前記コンバインの走
    行速度とは無関係に、前記前処理駆動用無段変速機の出
    力軸の回転数を、前記動力源の出力軸の回転数に比例し
    た回転数になるように制御して、前記フィードチェーン
    を駆動するようにした制御装置、を設けた、 ことを特徴とする、コンバインの穀稈搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記前処理部にこぎ深さメインセンサを
    設け、 前記制御装置は、前記連動解除手段のONにより、コン
    バインの走行速度と前記前処理部及びフィードチェーン
    の連動が解除されている状態で、前記こぎ深さメインセ
    ンサがONしたとき、前記連動解除手段をOFFして、
    前記前処理部及びフィードチェーンを前記コンバインの
    走行速度に連動させて駆動するようにした、 ことを特徴とする、コンバインの穀稈搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015109880A (ja) * 2015-03-27 2015-06-18 井関農機株式会社 コンバイン
JP2016019475A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 ヤンマー株式会社 コンバイン
JP2016019476A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 ヤンマー株式会社 コンバイン

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