JP2003219724A - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents

コンバインの穀稈搬送装置

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JP2003219724A
JP2003219724A JP2002018777A JP2002018777A JP2003219724A JP 2003219724 A JP2003219724 A JP 2003219724A JP 2002018777 A JP2002018777 A JP 2002018777A JP 2002018777 A JP2002018777 A JP 2002018777A JP 2003219724 A JP2003219724 A JP 2003219724A
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JP2002018777A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Hideya Eda
秀弥 江田
Takashi Kadowaki
隆志 門脇
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
Toshiyuki Ishibashi
俊之 石橋
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の刈取モードと手扱モードの判別を容易
にし、両モードの切換えを簡単にして誤操作等による搬
送性能の低下を防止するコンバインの穀稈搬送装置を提
供する。 【解決手段】 コンバインの走行速度と穀稈の搬送速度
及びフィードチェン46の連動を解除する連動解除手段
95を設け、この連動解除手段95をONしたとき、コ
ンバインの走行速度とは無関係に前処理駆動用無段変速
機72の出力軸の回転数を、前記動力源13の出力軸の
回転数に比例した回転数になるように制御して、フィー
ドチェン46を駆動するようにした制御装置85を設け
るとともに、制御装置85はコンバインが刈取作業中で
ある場合に連動解除手段95の解除作動を無効とするよ
うに構成したコンバインの穀稈搬送装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前処理部で刈取っ
た穀稈を脱穀部に向けて搬送するコンバインの穀稈搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前処理部で刈取った穀稈を搬送部
(こぎ深さ搬送装置)からフィードチェンに継送搬送し
脱穀部で脱穀作業を行なうコンバインは、搬送部に穀稈
の搬送を検出するこぎ深さメインセンサと、搬送中に穀
稈の稈長を検出する穂側センサと株側センサ等を設け、
これらで検出した出力に基づいてこぎ深さ制御が行なわ
れる。
【0003】また前処理部と脱穀部のフィードチェン
は、トランスミッションの主変速機の回転数に比例した
速度で作動するように制御され、コンバインの走行停止
中には前処理部と脱穀部のフィードチェンも停止するよ
うにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような構成
のコンバインでは、機体の走行を停止させた状態で手こ
ぎ作業を行なう場合、或いは注油やメンテナンス後の確
認作業のために前処理部や脱穀部を駆動する場合は、動
力源を作動状態としてトランスミッションの副変速機を
ニュートラルに入れてコンバインの走行を停止させた状
態で、主変速機の出力を脱穀部に伝達する等複雑な操作
が必要であった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、コンバイン
の走行を停止させた状態でも、注油やメンテナンス後の
確認作業が容易であり、上記両モードの切換えに誤操作
や切換復帰に失念等をした場合でも所期の作業を円滑に
遂行できるコンバインの穀稈搬送装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンバイン
の穀稈搬送装置は、動力源13と、この動力源13の出
力を走行装置11に伝達してコンバイン10を走行させ
る走行駆動用無段変速機60と、前記動力源13の出力
を前処理部16と脱穀部45のフィードチェン46に伝
達して穀稈の刈取りと搬送を行なわせる前処理駆動用無
段変速機72と、前記動力源13と前処理駆動用無段変
速機72の間に配置され動力源13と前処理駆動用無段
変速機72との間の動力伝達のON,OFFを行なう作
業機クラッチ67と、前記前処理駆動用無段変速機72
と前処理部16の間に配設され、前処理駆動用無段変速
機72と前処理部16との間の動力伝達のON,OFF
を行なう刈取クラッチ79とを備え、前記走行駆動用無
段変速機60と前処理駆動用無段変速機72の各出力回
転数を連動させ、前記コンバインの走行速度と穀稈の搬
送速度を連動させて刈取作業を行なうようにしたコンバ
インの穀稈搬送装置において、前記コンバインの走行速
度と穀稈の搬送速度及びフィードチェン46の連動を解
除する連動解除手段95を設け、この連動解除手段95
をONしたとき、前記コンバインの走行速度とは無関係
に前記前処理駆動用無段変速機72の出力軸の回転数
を、前記動力源13の出力軸の回転数に比例した回転数
になるように制御して、前記フィードチェン46を駆動
するようにした制御装置85を設けるとともに、前記制
御装置85はコンバインが刈取作業中である場合に連動
解除手段95の解除作動を無効とするように構成してい
る。
【0007】また、走行装置11と前処理部16の停止
時で前記連動解除手段95が連動解除中であっても、刈
取作業がなされると、連動解除手段95による連動解除
を自動的に無効にし走行速度と穀稈搬送速度を連動せし
めるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明を実施するコンバインの断
側面図、図2は、図1に示すコンバインの駆動系統図、
図3は、図1におけるコンバインの制御系統図、図4
は、穀稈搬送制御の過程を示すフローチャートである。
【0010】図1において、コンバイン10は、左右一
対のクローラ走行装置11により支持された機体12を
有している。この機体12の前部(図1の左側)の左右
いずれか一側には、エンジン13が搭載されており、こ
のエンジン13の上方には運転席15が配置されてい
る。
【0011】また、前記機体12の前方(図1の左側)
には、穀稈を刈取る前処理部16が昇降自在に支持さ
れ、更に、前記機体12の前部の左右いずれか他側に
は、刈取られた穀稈を脱穀し、かつ脱穀した穀粒を選別
する脱穀部45が配置されている。
【0012】そして、前記クローラ走行装置11、前処
理部16及び脱穀部45は、図2に示す駆動系によって
前記エンジン13により駆動され、コンバイン10の走
行と穀稈の刈取りと脱穀作業が行なわれるようになって
いる。
【0013】前記前処理部16は、倒伏した穀稈を引起
す引起し装置26と、切断された穀稈を掻き込む掻込装
置31と、刈取られた穀稈を前記脱穀部45へ向けて搬
送すると共に、穀稈の位置を調整するこぎ深さ搬送装置
36を備え、その作動基端側を機体12の前方に配置さ
れた伝動軸ケース17に回転可能に支持されている。
【0014】この伝動軸ケース17から機体12に対
し、機体12の前方斜め下方に向けて延出された伝動ケ
ース19は、その長手方向の中間位置に配置された油圧
シリンダ20の伸縮で伝動軸ケース17を中心として揺
動するようになっている。また、前記伝動軸ケース17
には、伝動ケース19の回動量(揺動量)を検出するリ
フトポテンショメータ21が設けられている。
【0015】また、前記伝動ケース19の下方には、機
体12の左右方向(図1の紙面前後方向)に亘って延設
され、かつこの伝動ケース19と略T字状に直交する伝
動軸筒22が一体的に連結されている。この伝動軸筒2
2には、機体12の前方に向かって延びる前処理フレー
ム23を介して、未刈り穀稈を分草して引起し通路に導
く複数個のデバイダ25が一体的に連結されている。
【0016】また、左右両端のデバイダ25の下方に
は、コンバイン10の自動走行を可能とする方向センサ
(図示せず)を有している。前記デバイダ25の後方に
は、分草された穀稈を引起す前記引起し装置26が、前
処理部16の前方から後方に向けて上昇する傾斜状に設
けられている。
【0017】この引起し装置26は、爪付チェーン27
と引起しケース29を有し、爪付チェーン27には所定
の間隔で複数本の爪が取付けられ、これらの爪が引起し
ケース29内を上方に回動して穀稈をすき上げる。この
爪付チェーン27は、後述する駆動系により駆動される
ようになっている。
【0018】前記引起し装置26の後方で、かつ伝動軸
筒22の前方下部には、地面に近接して穀稈の株元を切
断する刈刃30が設けられており、この刈刃30により
切断された穀稈は、掻き込み装置31によって掻き込ま
れて後方に移送される。
【0019】前記掻き込み装置31は、搬送ベルト32
と株元搬送スターホイル33、株元搬送チェーン35等
を有し、前記刈刃30によって刈取られた穀稈は、搬送
ベルト32と株元搬送スターホイル33によって掻き込
まれて各々の通路に寄せられ、株元搬送チェーン35に
よって挟持され、掻き込み装置31の後方に配置された
前記こぎ深さ搬送装置36に引き継がれる。
【0020】前記こぎ深さ搬送装置36は、こぎ深さ調
整が可能なように、その後部が前記伝動軸ケース17を
中心として回動可能に支持されていて、穀稈の穂先側を
搬送する穂先搬送チェーン37と株元側を搬送する搬送
チェーン39を備えている。これら穂先搬送チェーン3
7と株元搬送チェーン39は、前述した後部を支点に一
体となって上下動自在とされていて(図の矢印方向)、
その始端側は、前記掻き込み装置31の株元搬送チェー
ン35の搬送方向終端側の上方に延設されている。
【0021】前記こぎ深さ搬送装置36に付設されたU
パイプ部40には、搬送途中の穀稈の有無を検出する第
1の検出手段としてのこぎ深さメインセンサ41が配設
されている。このこぎ深さメインセンサ41は、例え
ば、オン、オフスイッチが用いられ、搬送途中の穀稈の
有無を検出する。また、前記Uパイプ部40には、第2
の検出手段としての株元センサ42と、穂先センサ43
からなる株元・穂先センサが取り付けられている。この
株元・穂先センサは、掻き込み装置31からこぎ深さ搬
送装置36に引き継がれた穀稈の穂先の位置を検出す
る。
【0022】前記脱穀部45には、フィードチェン46
と、このフィードチェン46に略平行してこぎ室47が
設けられていて、このこぎ室47内には機体12の前後
方向に沿う回転軸を中心としてこぎ胴49が回転自在に
配置されている。このこぎ胴49の下方には、脱穀され
た穀粒を漏下する受網50が設けられていて、この受網
50の下方には、揺動選別部51が前後揺動可能に配設
されている。
【0023】そして、揺動選別部51の揺動作用と唐箕
52及び吸引ファン53から発生される選別風とにより
稈枝混じりの穀粒物が選別される。揺動選別部51にて
選別された穀粒は、下方に配置された1番樋55又は2
番樋56に落下収容される。なお、こぎ室47内でこぎ
胴49により脱穀された後の穀稈は、フィードチェン4
6から機体12後部に設けられた排稈チェーン57に引
き継がれて放出あるいは切断処理されるようになってい
る。
【0024】前記エンジン13(E/G)を動力源とす
るコンバイン10の駆動系統は、図2に示すように構成
されている。コンバイン10の走行駆動系を構成するト
ランスミッション59(T/M)には、主変速機を構成
するHST60と、副変速機61及び歯車列62が配置
され、クローラ走行装置11を駆動する。エンジン13
からHST60へは、エンジン13の出力軸13aに固
定されたプーリ13bと、HST60の入力軸60aに
固定されたプーリ60bの間に掛け渡されたベルト63
で動力の伝達が行なわれる。
【0025】駆動軸65は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。エンジン13から駆動
軸65へは、エンジン13の出力軸13aに固定された
プーリ13cと、駆動軸65に固定されたプーリ65a
の間に掛け渡されたベルト66で動力の伝達が行なわれ
る。なお、ベルト66には、作業機クラッチ67(テン
ションクラッチ)が配置されている。
【0026】中間軸69は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。駆動軸65から中間軸
69へは、駆動軸65の一端に固定された傘歯車65b
と、この傘歯車65bと噛み合うように中間軸69に固
定された傘歯車69aで動力の伝達が行なわれる。
【0027】中間軸69からこぎ胴49へは、中間軸6
9の一端に固定されたプーリ69bと、こぎ胴49の入
力軸49aの一端に固定されたプーリ49bの間に掛け
渡されたベルト70で動力の伝達が行なわれる。従っ
て、こぎ胴49は、作業クラッチ67がONの状態にあ
るときには、常に回転している。
【0028】前処理用変速機71は、前処理駆動用無段
変速機を構成するHST72を備えている。駆動軸65
からHST72へは、駆動軸65に固定されたプーリ6
5cと、HST72の入力軸72aに固定されたプーリ
72bの間に掛け渡されたベルト73によって動力の伝
達が行なわれる。なお、HST72は、HST駆動モー
タ75を備えている。
【0029】前記HST72は、前処理用変速機71の
出力軸71cが、前記HST60の回転に比例して回転
するE/G比例モードで回転して、前記前処理部16及
び脱穀部45のフィードチェン46を駆動する。
【0030】前処理駆動軸76は、コンバイン10の所
定の位置に回転可能に支持されている。前処理用変速機
71から前処理駆動軸76へは、前処理用変速機71の
出力軸71cに固定されたプーリ71dと、前処理駆動
軸76に固定されたプーリ76aの間に掛け渡されたベ
ルト77によって動力の伝達が行なわれる。なお、ベル
ト77には、刈取りクラッチ79(テンションクラッ
チ)が配置され、脱穀部45の駆動中に前処理部16を
停止させ、手こぎ作業を可能にするよう構成されてい
る。
【0031】前記前処理駆動軸76は、傘歯車76b
と、この傘歯車76bと噛み合う傘歯車37aを介し
て、前記穂先搬送チェーン37及び株元搬送チェーン3
9を駆動する。
【0032】伝動軸80は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。前記前処理駆動軸76
から伝動軸80へは、前処理駆動軸76に固定された傘
歯車76cと、この傘歯車76cと噛み合うように伝動
軸80に固定された傘歯車80aにより動力の伝達が行
なわれる。
【0033】この伝動軸80は、前記刈刃30を駆動す
ると共に、伝動軸80に固定された歯車80bと噛み合
う歯車32a、この歯車32aと噛み合う歯車32bを
介して掻き込み装置31の搬送ベルト32を駆動する。
【0034】駆動軸81は、コンバイン10の所定の位
置に回転可能に支持されている。前記前処理用変速機7
1の出力軸71cから駆動軸81へは、出力軸71cに
固定された歯車71eと噛み合う歯車71fに一体に固
着されたスプロケット71gと、駆動軸81に固定され
たスプロケット81aとの間に掛け渡されたチェーン8
2により、動力の伝達が行なわれる。そして、駆動軸8
1に固定されたスプロケット81bにより、フィードチ
ェン46が駆動される。
【0035】コンバイン10の制御装置85は、図3に
示すように構成されている。即ち、制御装置85は、入
力インターフェース86と、マイコン87及び出力イン
ターフェース89を備え、コンバイン10のメインスイ
ッチ90に接続されている。
【0036】前記入力インターフェース86には、リフ
トポテンショメータ21、リフト上昇スイッチ91、作
業機クラッチスイッチ92、刈取りクラッチスイッチ9
3、こぎ深さメインセンサ41、リフトシャットスイッ
チ94、手こぎスイッチ95、バックスイッチ96、T
/M回転センサ97、HST回転センサ98、エンジン
回転センサ99等が接続されている。
【0037】リフト上昇スイッチ91は、ONすること
により前処理部16を上昇させる。このリフト上昇スイ
ッチ91を連続してONさせることにより、前処理部1
6が連続して上昇する。
【0038】前記作業機クラッチスイッチ92は、作業
クラッチレバー(図示せず)に設けられ、作業クラッチ
レバーの入り切りを検出する。前記刈取りクラッチスイ
ッチ93は、刈取りクラッチレバー(図示せず)に設け
られ、刈り取りクラッチレバーの入り切りを検出する。
【0039】手こぎスイッチ95(連動解除手段でもあ
る)は、コンバイン10の走行速度と前処理用変速機7
1の連動を解除すると共に、後述する手こぎランプ10
2を点灯し、あるいはコンバイン10の走行速度と前処
理用変速機71を連動させると共に、手こぎランプ10
2を消灯する。なお、この手こぎスイッチ95は、操作
パネル(図示せず)に配置しても良いし、前記こぎ室4
7の近傍に配置するようにしてもよい。
【0040】バックスイッチ96は、主変速機の主変速
操作レバー(図示せず)に配置され、コンバイン10の
走行方向を選択する。T/M(トランスミッション)回
転センサ97は、走行用のHST60の出力軸に設けら
れ、その回転を検出する。HST回転センサ98は、H
ST72の出力軸に設けられ、その回転を検出する。エ
ンジン回転センサ99は、オルタネータのパルスをカウ
ントし、エンジン13の回転を検出するようにしてい
る。
【0041】また、出力インターフェース89には、ホ
ーン101、手こぎランプ102、HST駆動モータ7
5、E/Gストップソレノイド103が接続されてい
る。
【0042】このような構成のコンバイン10では、コ
ンバイン10を圃場に入れた後、その方向を穀稈の配列
方向に向けて前進させる。すると、デバイダ25が穀稈
の配列内に分け入り、爪付チェーン27で穀稈を引起
し、続いて刈刃30で穀稈の株元を切断(刈取り)す
る。
【0043】刈取られた穀稈は、搬送ベルト32でこぎ
深さ搬送装置36まで搬送され、こぎ深さ搬送装置36
に渡され、このこぎ深さ搬送装置36で、フィードチェ
ン46に向けて搬送される間に、穀稈は、こぎ深さメイ
ンセンサ41で検出されると共に、株元センサ42と穂
先センサ43で穀稈の穂先の位置が検出される。そし
て、その検出結果に基づいて、穀稈の穂先が株元センサ
42と穂先センサ43の間に位置するように、こぎ深さ
搬送装置36により、穀稈の位置が調整される。
【0044】穀稈は、こぎ深さ搬送装置36からフィー
ドチェン46に受け渡され、フィードチェン46によ
り、その穂先がこぎ室47内を通過するように搬送さ
れ、こぎ胴49との接触により脱穀される。フィードチ
ェン46の終端まで搬送された穀稈は、排稈チェーン5
7に受け渡され、排稈チェーン57でコンバイン10の
外へ放出される。
【0045】穀稈から脱穀された穀粒物は、受網50上
に落下し、さらに受網50を通り揺動選別部51上に集
められる。そして、揺動選別部51の揺動作用と、唐箕
52及び吸引ファン53から発生される選別風により、
稈枝と分離される。揺動選別部51にて選別された穀粒
は、下方に配置された1番樋55又は2番樋56に落下
収容される。
【0046】次にこのようなコンバイン10の制御装置
85における穀稈の搬送制御について、図4に示すフロ
ーチャート及び図5に示す第2のフローチャート並びに
図6に示す本発明に係るフローチャートを参照しながら
説明する。 (実施例1)まず、図4について説明すると、「連動解
除手段」としての手こぎスイッチ95は、ノンロック方
式(モーメンタリー方式)の押しボタンスイッチを使用
した場合の制御について示してある。
【0047】通常の刈取り作業を行っているコンバイン
10の運転時に、「手こぎ作業」を行なう場合、例え
ば、コンバイン10の走行を停止させ、手こぎスイッチ
95を押す。なお、手こぎスイッチ95は、押されてい
る間だけ信号がONになる(手こぎスイッチ95を離す
と信号はOFFになる)。また、この手こぎスイッチ9
5を押すと、手こぎランプ102が点灯される。この手
こぎランプ102は、再び手こぎスイッチ95が押され
るまて点灯している。
【0048】制御装置85は、まず、作業機クラッチ6
7の状態を判定する(図4のステップS1、以下、単に
ステップS○という)。
【0049】前記ステップS1で、作業機クラッチ67
がONのとき、手こぎスイッチ95の状態を判定する
(ステップS2)。ここで、手こぎスイッチ95がOF
FからONとなった場合、手こぎモードのフラグを判定
する(ステップS3)。このとき、走行を停止したコン
バイン10の手こぎモードのフラグは、OFFになって
いるので、手こぎモードのフラグをONに設定する(ス
テップS4)。
【0050】続いて手こぎモードのフラグを判定する
(ステップS5)。手こぎモードのフラグがONに設定
されているので、前処理部16とフィードチェン46
は、E/G比例モードで駆動され穀稈の搬送を行なう
(ステップS6)。
【0051】即ち、コンバイン10の走行速度とは無関
係に前処理部16とフィードチェン46は、E/G比例
モードで駆動され、手こぎモードで穀稈の搬送を行な
う。このとき、刈取りクラッチ79をOFFして前処理
部16の駆動を停止させることも出来る。また、前記ス
テップS6で、前処理部16とフィードチェン46をE
/G比例モードで駆動すると、前記ステップS1からの
ルーチンを繰り返す。
【0052】次に、手こぎ作業を終了する場合には、再
び手こぎスイッチ95を押す。すると、手こぎスイッチ
95の出力は、OFFからONになる。なお、この操作
により手こぎランプ102は消灯される。
【0053】前記ステップS2で、手こぎスイッチ95
がOFFからONになった場合、前記ステップS3で、
手こぎモードのフラグを判定する。このとき、手こぎモ
ードのフラグは、ONになっているので、手こぎモード
のフラグをOFFに設定する(ステップS7)。
【0054】すると、前記ステップS5における手こぎ
モードのフラグの判定が、OFFになるので、前処理部
16とフィードチェン46は、T/M比例モードで駆動
されて穀稈の搬送を行なう(ステップS8)。即ち、通
常の刈取り作業を可能になっている。そして、前記ステ
ップS1からのルーチンを繰り返す。
【0055】前記ステップS1で、作業機クラッチ67
がOFFの場合、エンジン13の回転が駆動軸65に伝
達されないので、前処理部16、フィードチェン46及
びこぎ胴49は停止して、穀稈の刈取り、搬送を停止す
る(ステップS9)。
【0056】なお、ステップS1からのルーチンを繰り
返している間に、手こぎスイッチ95が操作されない場
合には、前記ステップS2からステップS5に移行し
て、従前の運転状態を選択して継続する。
【0057】上記のように、コンバイン10の走行速度
と前処理部及び脱穀部45のフィードチェン46の穀稈
搬送速度との連動を解除する連動解除手段(手こぎスイ
ッチ95)を設けることにより、手こぎモードと通常の
刈取りモードの判別が容易になる。また、前記連動解除
手段95をONしたとき、コンバイン10の走行速度と
は無関係にHST72の出力回転数を、駆動源13の回
転数に比例した回転数になるように制御してフィードチ
ェン46を駆動するようにしたので、コンバイン10の
走行を停止していても、注油やメンテナンス作業後の確
認を行なうことが出来る。
【0058】なお、図4に示した実施形態では、連動解
除手段(手こぎスイッチ95)として、ノンロック方式
の押しボタンスイッチを停止した場合ついて説明した
が、ロック方式のスイッチを使用することも出来る。 (実施例2)次にコンバイン10の制御装置85におけ
る穀稈の搬送制御の第2の実施の形態を、図5に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。なお、この実施
の形態においても、前記実施の形態と同様に、連動解除
手段(手こぎスイッチ95)としてノンロック方式の押
しボタンスイッチを使用した場合の制御について示して
ある。
【0059】なお、図5において、ステップS1からス
テップS9までは、図4のステップS1からステップS
9までと同じであるので説明を省略する。
【0060】ステップS2で、手こぎスイッチ95がO
FFからON以外の場合、ステップS4で、手こぎモー
ドのフラグONに設定した場合、ステップS7で、手こ
ぎモードのフラグをOFFに設定した場合、こぎ深さメ
インセンサ41の出力を判定する(ステップS10)。
【0061】前記ステップS10で、こぎ深さメインセ
ンサ41の出力がOFFからONになったとき、手こぎ
モードのフラグをOFFに設定する(ステップS1
1)。
【0062】上記のように、本実施形態においては、こ
ぎ深さメインセンサ41の出力により、手こぎモードの
フラグをOFFに設定するようにしているので、手こぎ
作業を解除するのを忘れて、即ち、手こぎ状態で穀稈の
刈取りを行なっても、こぎ深さメインセンサ41が刈取
られた穀稈を検出したとき、その出力により、手こぎ作
業状態を解除して、通常の刈取り作業を行なうことが出
来る。 (実施例3)図6は手こぎスイッチ95をロック方式の
スイッチを使用した場合の実施の形態を示している。
【0063】この搬送制御は、ステップS3で作業クラ
ッチ67の状態を判定し、作業クラッチ67がONのと
き、ステップS4で手こぎスイッチ95の状態を判定
し、これがOFFである場合、ステップS8で車速連動
制御(T/M比例モードによる搬送駆動)を行う。
【0064】また、ステップS4で手こぎスイッチ95
がONである場合に、ステップS5で刈取りクラッチス
イッチ93の状態を判定し、刈取りクラッチスイッチ9
3からONが出力された場合、ステップS6で機体が走
行中であるか否かの状態を判定し、T/M回転センサ9
7の出力がONである場合に車速連動制御を行う。
【0065】また、ステップS5で刈取りクラッチスイ
ッチ93からOFFが出力された場合、及びステップS
6でT/M回転センサ97の出力がOFFで走行停止状
態である場合には、ステップS7で定速回転制御(E/
G比例モード搬送駆動)を行う。
【0066】上記のようにこの実施形態においては、連
動解除手段95としての手こぎスイッチ95をONした
ときは、コンバインの走行速度とは無関係に前処理駆動
用無段変速機72の出力軸の回転数を、動力源13の回
転数に比例した回転数になるように定速回転制御してフ
ィードチェン46を駆動するようにするから手こぎ作業
及びメンテナンス作業を行ない易くすることができる。
【0067】また、この状態から刈取クラッチ79及び
トランスミッション59が駆動されて刈取り作業がなさ
れると、上記連動解除手段95による連動解除を無効に
し、走行装置11と穀稈の搬送速度を連動させた車速連
動制御によって穀稈の搬送を適正に行なうので、手こぎ
スイッチ95の解除切換操作を失念していたとしても通
常の刈取作業を能率よく円滑に行なうことができる。
【0068】そしてコンバインは走行装置11と搬送速
度を連動させた刈取作業中である場合に、連動解除手段
95の解除作動を無効としているので、作業者が誤って
手こぎスイッチ95をONしたとしても連動解除手段9
5の解除作動は行なわれないから、誤操作等による刈取
作業中の搬送性能の低下を防止することができる等の特
徴がある。
【0069】尚、本発明において図6で示すステップS
5は、図5で示すステップS10のこぎ深さメインセン
サ41を用いるようにしてもよいものである。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンバイ
ンの穀稈搬送装置によれば、動力源13と、この動力源
13の出力を走行装置11に伝達してコンバイン10を
走行させる走行駆動用無段変速機60と、前記動力源1
3の出力を前処理部16と脱穀部45のフィードチェン
46に伝達して穀稈の刈取りと搬送を行なわせる前処理
駆動用無段変速機72と、前記動力源13と前処理駆動
用無段変速機72の間に配置され動力源13と前処理駆
動用無段変速機72との間の動力伝達のON,OFFを
行なう作業機クラッチ67と、前記前処理駆動用無段変
速機72と前処理部16の間に配設され、前処理駆動用
無段変速機72と前処理部16との間の動力伝達のO
N,OFFを行なう刈取クラッチ79とを備え、前記走
行駆動用無段変速機60と前処理駆動用無段変速機72
の各出力回転数を連動させ、前記コンバインの走行速度
と穀稈の搬送速度を連動させて刈取作業を行なうように
したコンバインの穀稈搬送装置において、前記コンバイ
ンの走行速度と穀稈の搬送速度及びフィードチェン46
の連動を解除する連動解除手段95を設け、この連動解
除手段95をONしたとき、前記コンバインの走行速度
とは無関係に前記前処理駆動用無段変速機72の出力軸
の回転数を、前記動力源13の出力軸の回転数に比例し
た回転数になるように制御して、前記フィードチェン4
6を駆動するようにした制御装置85を設けるととも
に、前記制御装置85はコンバインが刈取作業中である
場合に連動解除手段95の解除作動を無効とするように
構成している。
【0071】従って、コンバインの走行装置11と前処
理部16及び脱穀部45のフィードチェン46の穀稈搬
送装置との連動を解除する連動解除手段95を設けるこ
とにより、手こぎと通常の刈取りの切換え操作が容易に
なる。
【0072】また、連動解除手段95をONしたとき、
コンバインの走行装置11とは無関係に、前記前処理駆
動用無段変速機72の出力回転数を、動力源のエンジン
回転数に比例した定速回転数となるように制御してフィ
ードチェン46を駆動するようにしたので、コンバイン
の走行を停止していても、注油やメンテナンス作業後の
確認等を行なうことができる。
【0073】また、通常の刈取作業が行なわれている状
態では、連動解除手段95をON操作したとしてもこの
操作は無効にされるので、刈取作業中に誤って連動解除
手段95のスイッチ類に触れてもそのままの刈取作業を
支障なく続行することができる。
【0074】さらに、走行装置11と前処理部16の停
止時で前記連動解除手段95が連動解除中であっても、
刈取作業がなされると、連動解除手段95による連動解
除を自動的に無効にし走行速度と穀稈搬送速度を連動す
るようにしている。
【0075】従って、例えば、手こぎ作業完了後に連動
解除手段95の復帰操作を失念したまま、前処理部16
と走行装置11を駆動し、刈取作業が行なわれると、前
記連動解除手段95による連動解除が自動的に無効にさ
れ、機体の走行速度と穀稈の搬送速度を同調連動させる
ので、誤操作等による搬送性能低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するコンバインの断側面図であ
る。
【図2】図1に示すコンバインの駆動系統図である。
【図3】図1におけるコンバインの制御系統図である。
【図4】穀稈搬送制御の過程を示すフローチャートであ
る。
【図5】第2の穀稈搬送制御の過程を示すフローチャー
トである。
【図6】第3の穀稈搬送制御の過程を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 コンバイン 11 クローラ走
行装置 13 動力源(エンジン) 16 前処理部 41 こぎ深さメインセンサ 45 脱穀部 46 フィードチェン 60 走行駆動用
無段変速機(HST) 67 作業機クラッチ 72 前処理駆動用無段変速機(HST) 79 刈取りクラッチ 85 制御装置 95 連動解除手段(手こぎスイッチ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門脇 隆志 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 山崎 達也 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 錦織 将浩 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 石橋 俊之 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 BA07 CA19 DA02 DA05 DA09 DA15 ED06 2B084 AA01 BH02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源13と、この動力源13の出力を
    走行装置11に伝達してコンバイン10を走行させる走
    行駆動用無段変速機60と、前記動力源13の出力を前
    処理部16と脱穀部45のフィードチェン46に伝達し
    て穀稈の刈取りと搬送を行なわせる前処理駆動用無段変
    速機72と、前記動力源13と前処理駆動用無段変速機
    72の間に配置され動力源13と前処理駆動用無段変速
    機72との間の動力伝達のON,OFFを行なう作業機
    クラッチ67と、前記前処理駆動用無段変速機72と前
    処理部16の間に配設され、前処理駆動用無段変速機7
    2と前処理部16との間の動力伝達のON,OFFを行
    なう刈取クラッチ79とを備え、 前記走行駆動用無段変速機60と前処理駆動用無段変速
    機72の各出力回転数を連動させ、前記コンバインの走
    行速度と穀稈の搬送速度を連動させて刈取作業を行なう
    ようにしたコンバインの穀稈搬送装置において、 前記コンバインの走行速度と穀稈の搬送速度及びフィー
    ドチェン46の連動を解除する連動解除手段95を設
    け、この連動解除手段95をONしたとき、前記コンバ
    インの走行速度とは無関係に前記前処理駆動用無段変速
    機72の出力軸の回転数を、前記動力源13の出力軸の
    回転数に比例した回転数になるように制御して、前記フ
    ィードチェン46を駆動するようにした制御装置85を
    設けるとともに、前記制御装置85はコンバインが刈取
    作業中である場合に連動解除手段95の解除作動を無効
    とするように構成したことを特徴とするコンバインの穀
    稈搬送装置。
  2. 【請求項2】 走行装置11と前処理部16の停止時で
    前記連動解除手段95が連動解除中であっても、刈取作
    業がなされると、連動解除手段95による連動解除を自
    動的に無効にし走行速度と穀稈搬送速度を連動せしめる
    請求項1記載のコンバインの穀稈搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027264A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 井関農機株式会社 コンバイン
JP2015084737A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 三菱農機株式会社 コンバイン

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JP2015027264A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 井関農機株式会社 コンバイン
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