JP2003049996A - 燃料貯蔵装置、燃料供給装置、燃料消費装置、燃料売買システム、燃料販売方法、並びに燃料購入方法 - Google Patents

燃料貯蔵装置、燃料供給装置、燃料消費装置、燃料売買システム、燃料販売方法、並びに燃料購入方法

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JP2003049996A
JP2003049996A JP2001239979A JP2001239979A JP2003049996A JP 2003049996 A JP2003049996 A JP 2003049996A JP 2001239979 A JP2001239979 A JP 2001239979A JP 2001239979 A JP2001239979 A JP 2001239979A JP 2003049996 A JP2003049996 A JP 2003049996A
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hydrogen
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JP2001239979A
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Kazutoshi Nomoto
和利 野本
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Sony Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の売買をするに際して、柔軟で効率的な
課金システム代金決済システムを構築する。 【解決手段】 燃料としての水素を貯蔵する水素カート
リッジ10を、この水素を消費して動作するコンピュー
タ装置30と、水素を補充する水素補充装置50とに対
して着脱自在とする。また、水素カートリッジ10に、
通信インターフェース13、制御部14、及びメモリ部
15を配設する。そして、水素補充装置50から水素カ
ートリッジ10を介してコンピュータ装置30に水素を
供給する水素取引を行うに際して、水素の対価などの情
報や、各水素カートリッジ10毎に固有の識別情報など
をメモリ部15に記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、燃料としての活性物質
を貯蔵し、当該活性物質を消費する燃料消費装置と、当
該活性物質を供給する燃料供給装置とに対して着脱自在
に用いられる燃料貯蔵装置に関する。また、このような
燃料貯蔵装置が着脱自在とされる燃料供給装置及び燃料
消費装置に関する。さらに、このような燃料貯蔵装置に
供給する活性物質を売買する燃料売買システムに関す
る。さらにまた、このような燃料貯蔵装置を用いて、活
性物質を販売する燃料販売方法、及び活性物質を購入す
る燃料購入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、燃料としての活性物質を貯蔵
して、この活性物質を消費する燃料消費装置に対して着
脱自在に用いられる燃料貯蔵装置としては、例えば、家
庭用のプロパンガスボンベや、卓上コンロ用のいわゆる
カセット式ボンベなどが利用されている。
【0003】また近年では、例えば自動車等の動力源と
して、従来から広く用いられていた内燃機関に代わり、
燃料電池を用いることが注目されている。燃料電池は、
地球上に普遍的に存在する酸素と水素との化学反応によ
って電気エネルギーを生成することができ、また反応時
に有害な生成物が発生しないことから、環境に優しいク
リーンなエネルギー源としての期待が高まっている。
【0004】燃料電池を利用するに際しては、一般に、
燃料としての水素を貯蔵する水素貯蔵装置が用いられ
る。そして、この水素貯蔵装置から供給された水素と、
大気中の酸素とを反応させることにより、発電が行われ
る。
【0005】水素貯蔵装置は、例えば、水素を液体の状
態でボンベ内に封入することによって貯蔵する構造や、
水素を吸蔵する材料により構成された水素吸蔵体に水素
を貯蔵することにより貯蔵する構造とされている。そし
て、燃料電池とともに自動車に搭載され、直接水素が液
体又は気体の形で供給されることにより、水素が貯蔵さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年では、上
述したような燃料電池や水素貯蔵装置の研究開発が進め
られており、これら装置の小型化や軽量化が進められて
いる。そこで、これらの燃料電池や水素貯蔵装置を従来
のように自動車の駆動源として利用するにとどまらず、
例えばいわゆるパーソナルコンピュータ装置(PC:Pe
rsonal Computer)やPDA(Personal Digital Assist
ant)機器などのような、比較的小型の情報処理装置の
駆動源として利用することが検討されている。
【0007】また、水素貯蔵装置の小型化を進めるに伴
って、この水素貯蔵装置を、従来のプロパンガスボンベ
やカセット式ボンベと同様に、駆動する装置に対して着
脱自在に用いることが検討されている。このように着脱
自在に用いることにより、空になった水素貯蔵装置を十
分に水素が充填された水素貯蔵装置と交換するだけで、
装置の駆動を再開することができ、水素の補充に要する
作業や時間を短縮して、利便性を向上させることができ
るものとして期待されている。
【0008】一方で、情報処理装置は、コンピュータネ
ットワークを介して他の情報処理装置との双方向通信を
実現する通信機能を有していることが一般的である。そ
して近年では、このようなコンピュータネットワークを
介して商品を購入し、この商品の代金を電子的に決済す
る、いわゆる電子商取引が普及しつつある。
【0009】しかしながら、従来の水素貯蔵装置は、
「水素を貯蔵する」という限定的な機能しか有していな
い。このため、燃料としての水素を電子商取引により購
入するに際しては、水素を補充すべき水素貯蔵装置を特
定することが困難であり、効率的で効果的な課金システ
ム・代金決済システムを構築することが困難であった。
【0010】そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑
みてなされたものであり、効率的で効果的な課金システ
ム・代金決済システムを構築することが可能な燃料貯蔵
装置を提供することを目的とする。また、このような燃
料貯蔵装置が着脱自在に用いられる燃料供給装置及び燃
料消費装置を提供することを目的とする。さらに、これ
らの装置を用いて燃料の売買を行う燃料売買システム、
燃料販売方法、並びに燃料購入方法を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料貯蔵装
置は、燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活性物質を
消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給する燃料
供給装置とに対して着脱自在に用いられる燃料貯蔵装置
であって、活性物質を貯蔵する燃料貯蔵容器と、各種情
報を記憶する情報記憶手段と、上記燃料貯蔵容器と上記
燃料消費装置又は上記燃料供給装置とが接続された際
に、当該燃料消費装置又は当該燃料供給装置に対して上
記情報記憶手段の記憶内容を送受信する送受信手段とを
備える。
【0012】以上のように構成された本発明に係る燃料
貯蔵装置は、情報記憶手段の内容を、燃料消費装置や燃
料供給装置に対して送受信することが可能とされている
ことから、例えば、燃料消費装置によって活性物質が消
費されたり、燃料供給装置によって活性物質が供給され
たりするに応じて、様々な情報を情報記憶手段に記憶し
ておき、随時記憶内容を更新することができる。このた
め、効率的で効果的な課金システム・代金決済システム
を構築することが容易に可能となる。
【0013】また、本発明に係る燃料供給装置は、燃料
としての活性物質を消費する燃料消費装置に対して着脱
自在に用いられて当該活性物質を貯蔵する燃料貯蔵装置
が着脱自在とされ、当該燃料貯蔵装置に対して活性物質
を供給する燃料供給装置であって、上記燃料貯蔵装置に
活性物質を供給する燃料供給手段と、上記燃料供給手段
により上記燃料貯蔵装置に対して活性物質の供給を行う
際に、当該燃料貯蔵装置に対して各種情報の送受信を行
う第1の送受信手段と、上記第1の送受信手段によって
上記燃料貯蔵装置から受信した情報に基づいて上記燃料
供給手段を制御することにより、上記燃料貯蔵装置に供
給する活性物質の量を制御する供給量制御手段とを備え
る。
【0014】以上のように構成された本発明に係る燃料
供給装置は、燃料貯蔵装置から受信した情報に基づい
て、この燃料貯蔵装置に供給する活性物質の量を制御す
ることができる。このため、効率的で効果的な課金シス
テム・代金決済システムを構築することが容易に可能と
なる。
【0015】さらに、本発明に係る燃料消費装置は、燃
料としての活性物質を供給する燃料供給装置に対して着
脱自在に用いられて当該活性物質を貯蔵する燃料貯蔵装
置が着脱自在とされ、当該燃料貯蔵装置から供給される
活性物質を燃料として消費することにより動作する燃料
消費装置であって、上記燃料貯蔵装置から供給される活
性物質から動力源としてのエネルギーを生成するエネル
ギー生成手段と、上記燃料貯蔵装置から活性物質が供給
される際に、当該燃料貯蔵装置に対して各種情報の送受
信を行う第1の送受信手段と、各種情報を表示する表示
手段とを備える。
【0016】以上のように構成された本発明に係る燃料
消費装置は、燃料貯蔵装置に対して各種情報の送受信を
行うことができる。このため、効率的で効果的な課金シ
ステム・代金決済システムを構築することが容易に可能
となる。
【0017】さらにまた、本発明に係る燃料売買システ
ムは、燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活性物質を
消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給する燃料
供給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯蔵装置に供
給する活性物質を売買する燃料売買システムである。上
記燃料貯蔵装置は、活性物質を貯蔵する燃料貯蔵容器
と、各種情報を記憶する情報記憶手段と、上記燃料貯蔵
容器と上記燃料消費装置又は上記燃料供給装置とが接続
された際に、当該燃料消費装置又は当該燃料供給装置に
対して上記情報記憶手段の記憶内容を送受信する第1の
送受信手段とを備える。上記燃料供給装置は、上記燃料
貯蔵装置に活性物質を供給する燃料供給手段と、上記燃
料供給手段により上記燃料貯蔵装置に対して活性物質の
供給を行う際に、当該燃料供給装置に対して各種情報の
送受信を行う第2の送受信手段と、上記第2の送受信手
段によって上記燃料貯蔵装置から受信した情報に基づい
て上記燃料供給手段を制御することにより、上記燃料貯
蔵装置に供給する活性物質の量を制御する供給量制御手
段とを備える。上記燃料消費手段は、上記燃料貯蔵装置
から供給される活性物質から動力源としてのエネルギー
を生成するエネルギー生成手段と、上記燃料貯蔵装置か
ら活性物質が供給される際に、当該燃料貯蔵装置に対し
て各種情報の送受信を行う第3の送受信装置と、各種情
報を表示する表示手段とを備える。そして、上記燃料供
給装置から上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の供給
量を示す供給量情報及び/又はこの供給量に対する対価
を示す対価情報を含む取引情報、及び/又は各燃料貯蔵
装置毎に固有の識別情報を、上記燃料貯蔵装置の情報記
憶手段に記憶しておき、上記第1乃至第3の送受信手段
により上記取引情報及び/又は上記識別情報を送受信す
ることによって、上記取引情報及び/又は上記識別情報
に基づいて、上記燃料供給装置から上記燃料貯蔵装置へ
の活性物質の供給を制御する。
【0018】以上のように構成された本発明に係る燃料
売買システムは、第1乃至第3の送受信手段が、それぞ
れ燃料貯蔵装置の情報記憶手段に対して取引情報及び/
又は識別情報を記憶したり参照したりすることができ
る。また、この取引情報及び/又は識別情報に基づい
て、燃料供給装置から燃料貯蔵装置への活性物質の供給
を制御することができる。このため、効率的で効果的な
課金システム・代金決済システムを構築することが容易
に可能となる。
【0019】さらにまた、本発明に係る燃料販売方法
は、燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活性物質を消
費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給する燃料供
給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯蔵装置に供給
する活性物質を販売する燃料販売方法であって、上記燃
料貯蔵装置内に記憶された情報を取得する情報取得ステ
ップと、上記情報取得ステップで取得した情報に基づい
て、上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の供給量を制
御する燃料供給ステップとを有する。
【0020】以上のように構成された本発明に係る燃料
販売方法は、燃料を供給する燃料貯蔵装置内に記憶され
た情報に基づいて、活性物質の供給量を制御することが
できる。このため、効率的で効果的な課金システム・代
金決済システムを構築することが容易に可能となる。
【0021】さらにまた、本発明に係る燃料購入方法
は、燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活性物質を消
費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給する燃料供
給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯蔵装置に供給
される活性物質を購入する燃料購入方法であって、上記
燃料貯蔵装置に供給する活性物質の対価を予め支払う対
価支払ステップと、上記対価支払ステップで支払った対
価を示す対価情報及び/又はこの対価に応じた活性物質
の供給量を示す供給量情報を含む取引情報を、コンピュ
ータネットワークに接続された情報管理装置から取得す
る取引情報受信ステップと、上記取引情報受信ステップ
で取得した取引情報を、上記燃料貯蔵装置内に記憶する
取引情報記憶ステップとを有する。
【0022】以上のように構成された本発明に係る燃料
購入方法は、予め活性物質の対価を支払い、この対価に
応じた取引情報を情報管理装置から取得して燃料貯蔵装
置内に貯蔵することができる。このため、効率的で効果
的な課金システム・代金決済システムを構築することが
容易に可能となる。
【0023】さらにまた、本発明に係る燃料購入方法
は、燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活性物質を消
費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給する燃料供
給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯蔵装置に供給
される活性物質を購入する燃料購入方法であって、上記
燃料貯蔵装置に供給する活性物質の対価を予め支払う対
価支払いステップと、上記燃料貯蔵装置に記憶された、
各燃料貯蔵装置に固有の識別情報を取得する識別情報取
得ステップと、上記識別情報取得ステップで取得した識
別情報を、コンピュータネットワークに接続された情報
管理装置に送信する識別情報送信ステップとを有する。
【0024】以上のように構成された本発明に係る燃料
購入方法は、予め活性物質の対価を支払い、燃料貯蔵装
置に固有の識別情報を情報管理装置に送信することがで
きる。このため、効率的で効果的な課金システム・代金
決済システムを構築することが容易に可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。以下で
は、本発明を適用することにより、図1に示すような燃
料売買システム1を構築した場合の例について説明す
る。
【0026】燃料売買システム1は、燃料としての水素
を貯蔵する水素カートリッジ10と、この水素カートリ
ッジ10に貯蔵された水素を燃料として燃料電池を駆動
することにより生成された電気エネルギーによって動作
するコンピュータ装置30と、水素カートリッジ10に
対して水素を充填する水素補充装置50と、水素カート
リッジ10を介して水素補充装置50からコンピュータ
装置30に供給される水素の取引に関する情報を管理す
るホスト装置70とにより構築されている。
【0027】なお、本例においては、水素カートリッジ
10に貯蔵された水素を燃料として動作する装置とし
て、コンピュータ装置30を例示しているが、同様にし
て水素を消費することにより生成されたエネルギーによ
って動作するような装置であれば、特にコンピュータ装
置30に限定されるものではない。具体的には、例え
ば、各種のPDA(Personal Digital Assistant)端末
や、燃料電池が搭載された各種の自動車などであっても
よい。
【0028】また、本例では、燃料売買システム1によ
って取り引きされる燃料として、水素を例示している
が、燃料として用いることができる活性物質であれば、
特に水素に限定されるものではない。具体的には、例え
ば、プロパン、メタン、エタノール、メタノール等の各
種炭化水素や、酸素、或いは水などであってもよい。ま
た、本例のように、燃料電池により生成した電気エネル
ギーによって装置を動作する構成とすることに限定され
るものではなく、上述のような活性物質をどのような形
で燃料として用いるかという点は任意である。
【0029】ただし、本例のように、水素が活性物質と
して売買取引され、この水素を燃料として燃料電池を駆
動することより生成された電気エネルギーによって装置
を駆動する構成とすることによって、エネルギーの循環
や消費の過程で有害な物質が生じることがなく、環境に
優しく極めてクリーンなエネルギー循環システムを構築
することができる。
【0030】水素カートリッジ10は、コンピュータ装
置30と水素補充装置50とに対して、それぞれ着脱自
在とされており、水素補充装置50から供給された水素
をコンピュータ装置30に供給する機能を有している。
また、水素カートリッジ10は、後述するように、コン
ピュータ装置30と水素補充装置50とに接続された状
態で水素の授受を行うとともに、それぞれの装置に対し
て各種情報の送受信を行うことが可能とされている。
【0031】なお、水素カートリッジ10と、コンピュ
ータ装置30及び水素補充装置50との間で行われる情
報の通信(送受信)は、その接続形態や通信方式などに
限定されるものではない。これら装置間は、各種の伝送
ケーブルを用いて有線通信を行うとしてもよいし、例え
ば電波や赤外線などにより無線通信を行うとしてもよ
い。
【0032】また、コンピュータ装置30、水素補充装
置50、及びホスト装置70は、いわゆるTCP/IP
プロトコルスウィートを利用してインターネット(The
Internet)100を介して接続されており、互いに各種
情報の送受信を行うことが可能とされている。
【0033】なお、本例においては、各装置がインター
ネット100を介して接続されているとしているが、本
発明は、各装置間の接続形態や通信方式に限定されるも
のではなく、例えばこれら装置間での通信に用途が限定
された専用回線により構築されたネットワーク等のよう
に、各種のコンピュータネットワークを介して接続され
ていればよい。また、各装置間は、有線通信を行うとし
てもよいし、無線通信を行うとしてもよい。
【0034】つぎに以下では、水素カートリッジ10に
ついて、図2を参照しながら説明する。なお、図2は、
水素カートリッジ10の概略を示す機能ブロック図であ
る。
【0035】水素カートリッジ10は、図2に示すよう
に、例えば樹脂材料や金属材料などによって形成された
外装ケース11の内部に、燃料としての水素を貯蔵する
水素吸蔵体12と、コンピュータ装置30や水素補充装
置50と各種情報の送受信を行う通信インターフェース
13と、水素吸蔵体12及び通信インターフェース13
の動作を制御する制御部14と、この制御部14に接続
されたメモリ部15とを備えている。
【0036】水素吸蔵体12は、水素を吸蔵する金属材
料によって形成されており、水素カートリッジ10が水
素補充装置50と接続された際に供給される水素が貯蔵
される。また、水素吸蔵体12内に貯蔵された水素は、
水素カートリッジ10がコンピュータ装置30と接続さ
れた際に、このコンピュータ装置30へと供給される。
【0037】また、水素吸蔵体12は、内部に貯蔵され
た水素の残量を検出する残量センサや、この水素吸蔵体
12自体の状態を検出する状態センサが取り付けられて
いる。
【0038】通信インターフェース13は、例えばIE
EE1394やUSB(UniversalSerial Bus)、或い
はIEEE802.11b等の各種通信規格に準拠し
て、伝送ケーブルを用いた有線通信、又は電波や赤外線
などを用いた無線通信により、コンピュータ装置30や
水素補充装置50との間で各種情報の送受信を行う。
【0039】なお、通信インターフェース13は、従来
から用いられている各種の通信規格に準拠して構成され
ていることにより低コスト化や汎用性を高めることがで
きるという点で望ましいが、独自の接続形態や通信方式
によりコンピュータ装置30や水素補充装置50との間
で情報の送受信を行うように構成されていてもよい。
【0040】また、水素カートリッジ10において、水
素吸蔵体12に対して水素を授受するためのコネクタ部
や、通信インターフェース13により送受信される情報
信号のコネクタ部は、その形状や配設部位などについて
特に限定されるものではない。ただし、水素と情報信号
とのコネクタ部は、水素カートリッジ10がコンピュー
タ装置30や水素補充装置50に対して装着された際
に、双方が共に、それぞれこれらの装置に接続されるよ
うに配設されていることが望ましい。これにより、例え
ば水素の供給管や伝送ケーブルなどを別々に接離する作
業が不要となり、水素カートリッジ10をコンピュータ
装置30や水素補充装置50に対して簡便且つ確実に着
脱することが可能となる。
【0041】また、水素カートリッジ10においては、
水素を授受するコネクタ部と情報信号の送受信が行われ
るコネクタ部とが一体に構成されていてもよい。これに
より、水素カートリッジ10とコンピュータ装置30や
水素補充装置50との接続部位が1カ所となり、さらに
簡便且つ確実に着脱することが可能となる。
【0042】制御部14は、例えば各種の半導体素子や
電子素子を組み合わせて構成されており、水素吸蔵体1
2及び通信インターフェース13の動作を制御する。ま
た、制御部14は、通信インターフェース13を介して
コンピュータ装置30や水素補充装置50に対して送受
信される各種情報をメモリ部15に記憶させたり、メモ
リ部15に記憶された内容を通信インターフェース13
を介してコンピュータ装置30や水素補充装置50に対
して送受信したりする機能を有している。
【0043】メモリ部15は、各種の半導体記憶素子に
よって構成されており、各種の情報が記憶される。具体
的には例えば、水素吸蔵体12に取り付けられた残量セ
ンサや状態センサから出力される信号に基づいて制御部
14が生成した水素の残量を示す残量情報及び水素吸蔵
体12の状態を示す吸蔵体情報などがメモリ部15に記
憶される。また、メモリ部15には、水素の取引に関す
る各種の情報を示す取引情報や、各水素カートリッジ1
0毎に固有の識別情報などが記憶される。
【0044】この取引情報は、水素を供給する水素補充
装置50から水素を消費するコンピュータ装置30に対
して水素カートリッジ10を介して行われる水素の取引
に関する各種の情報であり、例えば、水素の対価を示す
対価情報や、水素の取引の経緯を示す経緯情報などが含
まれる。
【0045】対価情報としては、例えば、水素の単位量
当たりの金額、水素を取引するに際して予め利用者によ
って支払われた金額、或いは消費した水素量に応じて利
用者に請求される金額などを挙げることができる。
【0046】また、経緯情報としては、例えば、水素補
充装置50から水素が補充された日時や回数、水素をコ
ンピュータ装置30に対して供給した日時や回数、水素
カートリッジ10を介して水素補充装置50からコンピ
ュータ装置30に対して取り引きされた水素量、或いは
その累計などを挙げることができる。
【0047】また、識別情報は、各水素カートリッジ1
0毎に固有の情報であり、例えば、文字や数字などによ
って構成される所定の長さの文字列などによって表現さ
れる。この識別情報は、利用者によって書き換え自在と
されていてもよいが、製造段階で予め書き換え不能な状
態でメモリ部15に記憶されていることが望ましい。こ
れにより、例えばコンピュータ装置30や水素補充装置
50などによって、各水素カートリッジ10を確実に特
定することができ、どの水素カートリッジ10にどの程
度の水素量が貯蔵されているかなどといったことを判別
することが容易となる。
【0048】水素カートリッジ10は、水素を貯蔵する
だけでなく、このような取引情報や識別情報を内部に記
憶しておくことが可能とされていることによって、水素
売買システム1を柔軟で信頼性が高い取引システムとし
て構築することを容易としている。
【0049】なお、水素カートリッジ10は、上述のよ
うに水素吸蔵体12によって水素を貯蔵する構成とする
ことに限定されるものではなく、例えば、水素を高圧状
態又は低温状態とすることにより液体状にして、この液
体状の水素を容器内に貯蔵する構成とされていてもよ
い。ただし、上述のように水素吸蔵体12に水素を貯蔵
することにより、構造を簡略化して、全体として小型化
・軽量化を図ることができる。
【0050】つぎに以下では、コンピュータ装置30に
ついて、図3を参照しながら説明する。なお、図3は、
コンピュータ装置30の概略を示す機能ブロック図であ
る。
【0051】コンピュータ装置30は、図3に示すよう
に、各種の演算処理を行うとともに、装置各部の動作を
制御する制御部31と、この制御部31に対して各種の
要求や指示を入力するためのキーボード32及びマウス
33と、制御部31によってなされた演算処理の結果や
各種の情報を表示する表示部34と、制御部31に接続
されたメモリ部35とを備える。
【0052】また、コンピュータ装置30は、水素カー
トリッジ10が接続された状態で、この水素カートリッ
ジ10に対して各種の情報を送受信する第1の通信イン
ターフェース35と、インターネット100を介して水
素補充装置50やホスト装置70と各種の情報を送受信
する第2の通信インターフェース36とを備えている。
【0053】これら第1の通信インターフェース35及
び第2の通信インターフェース36は、水素売買システ
ム1で採用された各装置間の接続形態や通信方式に応じ
て、任意の構成とすることができる。なお、この第1の
通信インターフェース35は、水素カートリッジ10の
通信インターフェース13と略々同等の構成とすればよ
い。
【0054】また、コンピュータ装置30は、燃料電池
37を備えている。燃料電池37は、水素カートリッジ
10が接続された状態で、この水素カートリッジ10に
貯蔵された水素が供給されるとともに、この水素と大気
中の酸素とを反応させることにより電気エネルギーを生
成する。コンピュータ装置30は、燃料電池37によっ
て生成された電気エネルギーが各部に供給されることに
よって動作するように構成されている。なお、燃料電池
37の動作は、制御部31によって制御されている。
【0055】つぎに以下では、水素補充装置50につい
て、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、水素
補充装置50の概略を示す機能ブロック図である。
【0056】水素補充装置50は、図4に示すように、
各種の演算処理を行うとともに、装置各部の動作を制御
する制御部51と、水素カートリッジ10が接続された
際にこの水素カートリッジ10と各種の情報を送受信す
る第1の通信インターフェース52と、インターネット
100を介してコンピュータ装置30やホスト装置70
と各種の情報を送受信する第2の通信インターフェース
53と、水素を貯蔵する水素タンク54と、この水素タ
ンク54から水素カートリッジ10に供給する水素の流
量を制御する流量制御部55とを備えている。
【0057】制御部51は、例えば各種の半導体素子や
電子素子を組み合わせて構成されており、第1の通信イ
ンターフェース52及び第2の通信インターフェース5
3や、流量制御部55の動作を制御する。
【0058】第1の通信インターフェース52及び第2
の通信インターフェースは、それぞれ、コンピュータ装
置30における第1の通信インターフェース35及び第
2の通信インターフェース36と同等な構成とされてい
る。これら第1の通信インターフェース35及び第2の
通信インターフェース53は、水素売買システム1で採
用された各装置間の接続形態や通信方式に応じて、任意
の構成とすることができる。
【0059】水素タンク54は、水素カートリッジ10
に供給する水素を高圧状態又は低温状態で液体状に貯蔵
する。そして、この水素タンク54内に貯蔵された水素
は、流量制御部55を介して水素カートリッジ10に供
給される。
【0060】流量制御部55は、各種の流体弁によって
構成されており、制御部51からの要求に応じて、水素
の流量を制御することにより、水素カートリッジ10に
供給する水素の流量、ひいてはその累積量である供給量
を制御する。
【0061】水素補充装置50において、水素カートリ
ッジ10に供給される水素の供給量は、例えば、流量制
御部55に配設された流量センサから出力される信号に
基づいて、制御部51が各種の演算処理を行うことによ
り算出される。
【0062】なお、上述した水素補充装置50の説明に
おいては、水素タンク54内に水素が貯蔵されるとした
が、水素補充装置50はこのような構成に限定されるも
のではなく、例えば、水素カートリッジ10の水素吸蔵
体12と同様な構造とされた水素吸蔵体によって水素を
貯蔵する構成とされていてもよい。また、外部の水素タ
ンクに接続された供給管が流量制御部55に接続され、
水素が外部から供給される構成とされていてもよい。
【0063】一方、水素売買システム1におけるホスト
装置70は、インターネット100に接続されたコンピ
ュータ装置、或いはコンピュータ装置群によって構成さ
れており、コンピュータ装置30及び水素補充装置50
との間でそれぞれ各種情報の送受信を行う。
【0064】以上のように構成された水素売買システム
1においては、コンピュータ装置30に水素カートリッ
ジ10が接続された状態で、この水素カートリッジ10
に貯蔵された水素がコンピュータ装置30の燃料電池3
7に供給される。そして、燃料電池37によって生成さ
れた電気エネルギーによって、コンピュータ装置30が
駆動される。
【0065】また、水素カートリッジ10とコンピュー
タ装置30及び水素補充装置50とは、各装置に備えら
れた通信インターフェースを介して相互に各種の情報を
送受信することが可能とされている。
【0066】このため、コンピュータ装置30は、水素
カートリッジ10のメモリ部15内に記憶された各種の
情報、すなわち残量情報、吸蔵体情報、取引情報、或い
は識別情報などを取得して、例えば表示部34に表示す
ることができる。
【0067】コンピュータ装置30は、表示部34に各
種の情報を表示することによって、利用者に水素の残量
や吸蔵体の状態などを知らせることが可能となる。した
がって、残量が少なくなったときに、新たに水素を購入
する手続きをしたり、十分に水素が貯蔵された水素カー
トリッジ10に交換するなどの操作を余裕をもって行う
ことが可能となり、利用者の利便性が向上する。
【0068】また、水素カートリッジ10とコンピュー
タ装置30及び水素補充装置50とが各種の情報を送受
信することが可能とされていることから、後述するよう
にして水素を購入する手続きを行った際に、コンピュー
タ装置30及び水素補充装置50が水素カートリッジ1
0内に記憶された取引情報を更新することができる。こ
のため、柔軟で信頼性の高い電子商取引を実現すること
ができる。
【0069】つぎに、以下では、以上のように構成され
た水素売買システム1において、水素が売買取引される
場合の例について説明する。
【0070】以下では、水素売買システム1で実現され
る水素の取引の第1の例として、図5に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。この第1の例では、利用
者によって予め水素の対価が支払われ、ホスト装置70
から送信された取引情報を水素カートリッジ10内に記
憶しておき、水素カートリッジ10内に記憶された識別
情報に基づいて水素補充装置50がホスト装置70に照
会する場合について示している。
【0071】この第1の例では、コンピュータ装置30
の利用者が、例えば表示部34に表示された水素カート
リッジ10に関する情報によって、水素カートリッジ1
0内に貯蔵された水素の残量が少ないことを確認する
と、図5中に示すステップS10において、利用者によ
り水素の対価が支払われる。
【0072】このステップS10においては、例えば、
所定の銀行口座に銀行振込を行うとしてもよいが、いわ
ゆる電子決済を行うことにより対価が支払われることが
望ましい。具体的には、例えば、インターネット100
を介して、コンピュータ装置30からホスト装置70に
アクセスすることにより、例えば利用者番号やパスワー
ド、或いはクレジットカード番号を入力するなどして電
子的に決済が行う。そして、ホスト装置70を運営する
水素取引の運営者は、利用者番号やクレジットカード番
号に基づいて、後日利用者に対価を請求する。このよう
に電子的に決済を行うことにより、直接金銭の授受を行
う煩雑さが軽減され、利用者の利便性が向上する。
【0073】次にステップS11において、コンピュー
タ装置30は、第1の通信インターフェース35を介し
て、水素カートリッジ10のメモリ部15に記憶された
識別情報を取得する。そして、この識別情報を第2の通
信インターフェース36を介してホスト装置70に送信
する。
【0074】次にステップS12において、コンピュー
タ装置30は、ホスト装置70で生成された取引情報を
第2の通信インターフェース36を介して取得する。こ
の取引情報は、先に利用者によって支払われた水素の対
価と、水素カートリッジ10の識別情報とに基づいて生
成される情報であり、支払われた対価を示す対価情報
や、この対価に応じた水素の供給量を示す供給量情報な
どを含む情報である。
【0075】なお、対価情報としては、取引の決済に関
する情報や、電子的な通貨(いわゆる電子マネー)に関
する情報が含められていてもよい。
【0076】次にステップS13において、コンピュー
タ装置30は、ホスト装置70から取得した取引情報を
第1の通信インターフェース35を介して水素カートリ
ッジ10に送信し、この水素カートリッジ10のメモリ
部15に記憶させる。このとき、取引情報としては、例
えば、後に一連の取引の正当性を確認するための暗号化
された認証情報などもホスト装置70から取得してお
き、この認証情報も取引情報の一部としてメモリ部15
に記憶させるとしてもよい。
【0077】次にステップS14において、利用者は、
水素カートリッジ10をコンピュータ装置30から外し
て、水素補充装置50に装着する。この水素補充装置5
0は、例えばコンビニエンスストアなどのような公共性
の高い場所に設置されており、いわば水素の自動販売機
としての機能を有している。
【0078】次にステップS15において、水素補充装
置50は、第1の通信インターフェース52を介して水
素カートリッジ10のメモリ部15に記憶された取引情
報と識別情報とを取得する。
【0079】次にステップS16において、水素補充装
置50は、水素カートリッジ10から取得した取引情報
と識別情報とを、第2の通信インターフェース53を介
してホスト装置70に送信して照会し、ホスト装置70
に対して取引の正当性を照会する。
【0080】そしてホスト装置70による照会の結果、
取引の正当性が保証されると、ステップS17におい
て、水素補充装置50は、取引情報に基づいて制御部5
1により流量制御部55を制御することにより、水素タ
ンク54に貯蔵された水素を所定の量だけ水素カートリ
ッジ10に供給する。これにより、水素カートリッジ1
0の水素吸蔵体12に水素が充填されることとなる。
【0081】なお、水素補充装置50は、水素カートリ
ッジ10に記憶された取引情報に基づいて流量制御部5
5を制御することによって、利用者が支払った対価に相
当する水素量を超えない範囲で水素を供給する。具体的
には例えば、取引情報に基づいて、支払われた対価と供
給する水素量とを比較し、水素カートリッジ10内の水
素吸蔵体15に水素を完全に充填するに十分な対価が利
用者によって支払われていない場合には、支払われた対
価に相当する量だけ水素を供給した時点で、水素の供給
を停止する。
【0082】次に、ステップS18において、水素補充
装置50は、先のステップS17において水素カートリ
ッジ10に供給した水素の供給量に応じて、水素カート
リッジ10のメモリ部15に記憶された取引情報を更新
する。
【0083】具体的には例えば、利用者により支払われ
た対価或いはこの対価に応じた水素の供給量を示す対価
情報から、供給した水素量に対する対価に相当する分を
減算し、あらたな対価情報としてメモリ部15に記憶す
る。また、例えば、水素を供給した日時などを示す経緯
情報も更新する。
【0084】以上のようにして水素カートリッジ10に
水素が充填された後に、利用者は、この水素カートリッ
ジ10を再びコンピュータ装置30に装着する。そし
て、コンピュータ装置30に搭載された燃料電池37を
駆動して、コンピュータ装置30の動作を継続する。
【0085】以上のような手順により水素の売買が行わ
れることによって、水素カートリッジ10を介して水素
補充装置50からコンピュータ装置30に水素を供給す
るシステムを実現することができる。
【0086】つぎに以下では、水素売買システム1で実
現される水素の取引の第2の例として、図6に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。この第2の例で
は、利用者によって予め水素の対価が支払われ、ホスト
装置70側で取引情報を管理しておくこと場合について
示している。すなわち、この第2の例では、水素カート
リッジ10のメモリ部15には、取引情報が記憶されな
い。
【0087】この第2の例では、コンピュータ装置30
の利用者が、例えば表示部34に表示された水素カート
リッジ10に関する情報によって、水素カートリッジ1
0内に貯蔵された水素の残量が少ないことを確認する
と、図6中に示すステップS20において、利用者によ
り水素の対価が支払われる。このステップS20におい
ては、上述したステップS10と同様に、電子決済によ
り対価が支払われることが望ましい。
【0088】次にステップS21において、コンピュー
タ装置30は、第1の通信インターフェース35を介し
て、水素カートリッジ10のメモリ部15に記憶された
識別情報を取得する。そして、この識別情報を第2の通
信インターフェース36を介してホスト装置70に送信
する。
【0089】次にステップS22において、利用者は、
水素カートリッジ10をコンピュータ装置30から外し
て、水素補充装置50に装着する。
【0090】次にステップS23において、水素補充装
置50は、第1の通信インターフェース52を介して水
素カートリッジ10のメモリ部15に記憶された識別情
報を取得する。
【0091】次にステップS24において、水素補充装
置50は、水素カートリッジ10から取得した識別情報
を、第2の通信インターフェース53を介してホスト装
置70に送信して、この識別情報に対応した取引情報を
ホスト装置70から取得する。
【0092】次にステップS25において、水素補充装
置50は、取引情報に基づいて制御部51が流量制御部
55を制御することにより、水素タンク54に貯蔵され
た水素を所定の量だけ水素カートリッジ10に供給す
る。これにより、水素カートリッジ10の水素吸蔵体1
2に水素が充填されることとなる。
【0093】次に、ステップS26において、水素補充
装置50は、先のステップS25において水素カートリ
ッジ10に供給した水素の供給量に応じて、水素カート
リッジ10のメモリ部15に記憶された取引情報を更新
する。
【0094】以上のようにして水素カートリッジ10に
水素が充填された後に、利用者は、この水素カートリッ
ジ10を再びコンピュータ装置30に装着する。そし
て、コンピュータ装置30に搭載された燃料電池37を
駆動して、コンピュータ装置30の動作を継続すること
ができる。
【0095】以上のような手順により水素の取引を行う
第2の例においては、水素の取引に関する取引情報が水
素カートリッジ10に記憶されず、ホスト装置70側で
管理されている。
【0096】このように取引情報をホスト装置70側で
管理することにより、水素カートリッジ10には、識別
情報のみが読み出し専用に記憶されるだけとなる。した
がって、水素カートリッジ10における通信インターフ
ェース13及び制御部14などの構成を簡略化すること
ができる。また、メモリ部15に必要となるメモリサイ
ズが極めて少なくてよく、予め記憶された識別情報が読
み出し専用とされるだけでよいため、メモリ部15の構
成も簡略化することができる。したがって、水素カート
リッジ10の小型化・低コスト化を図ることが可能とな
る。
【0097】つぎに以下では、水素売買システム1で実
現される水素の取引の第3の例として、図7に示すフロ
ーチャートを参照しながら説明する。この第3の例で
は、水素補充装置50によって水素カートリッジ10に
水素を供給する際に、この水素カートリッジ10に記憶
された識別情報や取引情報をホスト装置70に送信し、
ホスト装置70側で水素の取引を集計した後で、利用者
に対価を請求する場合について示している。すなわち、
この第3の例では、取引された水素の対価が後払いによ
り利用者に支払われる。
【0098】この第3の例では、コンピュータ装置30
の利用者が、例えば表示部34に表示された水素カート
リッジ10に関する情報によって、水素カットリッジ1
0内に貯蔵された水素の残量が少ないことを確認する
と、図7中に示すステップS30において、利用者は、
水素カートリッジ10をコンピュータ装置30から外し
て、水素補充装置50に装着する。
【0099】次にステップS31において、水素補充装
置50は、第1の通信インターフェース52を介して水
素カートリッジ10のメモリ部15に記憶された取引情
報と識別情報とを取得する。
【0100】次にステップS32において、水素補充装
置50は、水素カートリッジ10から取得した取引情報
と識別情報とを、第2の通信インターフェース53を介
してホスト装置70に送信して照会し、ホスト装置70
に対して取引の正当性を照会する。
【0101】そしてホスト装置70による照会の結果、
取引の正当性が保証されると、ステップS33におい
て、水素補充装置50は、制御部51によって流量制御
部55を制御することにより、水素タンク54に貯蔵さ
れた水素を水素カートリッジ10に供給する。これによ
り、水素カートリッジ10の水素吸蔵体12に水素が充
填されることとなる。
【0102】次にステップS34において、水素カート
リッジ10の水素吸蔵体12が十分に充填されると、水
素補充装置50は、供給した水素の量に応じて、取引情
報を更新する。
【0103】次にステップS35において、水素補充装
置50は、識別情報と更新した取引情報とをホスト装置
70に送信する。
【0104】次にステップS36において、水素補充装
置50は、更新した取引情報を水素カートリッジ10に
記憶させる。
【0105】以上のようにして水素カートリッジ10に
水素が充填された後に、利用者は、この水素カートリッ
ジ10を再びコンピュータ装置30に装着する。そし
て、コンピュータ装置30に搭載された燃料電池37を
駆動して、コンピュータ装置30の動作を継続する。
【0106】一方、ホスト装置70は、ステップS35
で水素補充装置50から送信された識別情報と取引情報
とに基づいて、この水素カートリッジ50の利用者を特
定するとともに、この取引で供給した水素量を知ること
ができる。そこで、ホスト装置70は、この水素量に応
じた対価を、この利用者に請求する。
【0107】このとき、利用者に対する請求は、郵便や
電子メール等によって告知し、予め登録された利用者の
銀行口座などから引き落とすことによって対価を回収す
る。或いは例えば、電子通貨(電子マネー)などの形
で、電子的に決済を行うとしてもよい。
【0108】以上で説明したように、水素売買システム
1によれば、燃料としての水素を貯蔵して、この水素を
消費する装置と水素を供給する装置とに着脱自在とされ
た水素カートリッジ10を利用して、効率的で効果的な
課金システム・代金決済システムを柔軟に構築すること
ができる
【0109】また、上述した水素売買システム1におい
ては、水素補充装置50から水素カートリッジ10に対
して一方的に水素を供給する場合について説明したが、
水素カートリッジ10を用いることにより、さらに柔軟
な水素売買システムを構築することも容易である。
【0110】具体的には例えば、上述したように水素補
充装置50から水素カートリッジ10に水素を供給する
過程とは逆に、水素カートリッジ10の水素吸蔵体15
に貯蔵された水素を水素補充装置50に供給することに
よって、利用者が水素を売却するという水素売買システ
ムを容易に構築することができる。このようにして水素
を売却する場合には、例えば、水素カートリッジ10か
ら水素補充装置50に供給された水素量に応じて取引情
報を更新することにより、この水素量に応じた対価を予
め利用者により支払われた対価に加算したり、売却した
水素量に相当する対価が事業者から利用者の銀行口座に
支払われるなどといった水素売買システムを構築するこ
とができる。
【0111】また、以上の説明においては、コンピュー
タ装置30で消費する水素を水素カートリッジ10を介
して水素補充装置50から供給するに際して、取引情報
や識別情報を照会する目的で、コンピュータ装置30及
び水素補充装置50の双方共がホスト装置70に対して
アクセスする(情報の送受信を行う)場合を例示してい
る。しかしながら、水素カートリッジ10を用いて水素
売買システムを構築するに際しては、必ずしもコンピュ
ータ装置30及び水素補充装置50の双方からホスト装
置70に対してアクセスを行う必要はない。
【0112】具体的には例えば、上述した第3の例の場
合のように、水素の対価が後払いにより決済される場合
には、コンピュータ装置30は特にホスト装置70にア
クセスする必要はなく、例えば、水素カートリッジ10
内の水素の残量が少なくなったことを表示部34などに
よって利用者に通知する機能だけを備えるとしてもよ
い。或いは例えば、所望とする量だけの水素を購入する
ために、この所望とする水素量を示す取引情報を水素カ
ートリッジ10に対して記憶させるだけの機能を有して
いればよい。
【0113】また、上述した第1の例又は第2の例にお
いて、水素カートリッジ10内に記憶された取引情報を
水素補充装置50が十分に信頼できる場合には、ホスト
装置70に対する情報の照会手続きや認証手続きを省略
して、水素カートリッジ10内の取引情報に応じて水素
を供給する構成とすることもできる。
【発明の効果】本発明に係る燃料貯蔵装置は、情報記憶
手段の内容を、燃料消費装置や燃料供給装置に対して送
受信することが可能とされていることから、例えば、燃
料消費装置によって活性物質が消費されたり、燃料供給
装置によって活性物質が供給されたりするに応じて、様
々な情報を情報記憶手段に記憶しておき、随時記憶内容
を更新することができる。
【0114】また、本発明に係る燃料供給装置は、燃料
貯蔵装置から受信した情報に基づいて、この燃料貯蔵装
置に供給する活性物質の量を制御することができる。
【0115】さらに、本発明に係る燃料消費装置は、燃
料貯蔵装置に対して各種情報の送受信を行うことができ
る。
【0116】さらにまた、本発明に係る燃料売買システ
ムは、第1乃至第3の送受信手段が、それぞれ燃料貯蔵
装置の情報記憶手段に対して取引情報及び/又は識別情
報を記憶したり参照したりすることができる。また、こ
の取引情報及び/又は識別情報に基づいて、燃料供給装
置から燃料貯蔵装置への活性物質の供給を制御すること
ができる。
【0117】さらにまた、本発明に係る燃料販売方法
は、燃料を供給する燃料貯蔵装置内に記憶された情報に
基づいて、活性物質の供給量を制御することができる。
このため、効率的で効果的な課金システム・代金決済シ
ステムを構築することが容易に可能となる。
【0118】さらにまた、本発明に係る燃料購入方法
は、予め活性物質の対価を支払い、この対価に応じた取
引情報を情報管理装置から取得して燃料貯蔵装置内に貯
蔵することができる。
【0119】さらにまた、本発明に係る燃料購入方法
は、予め活性物質の対価を支払い、燃料貯蔵装置に固有
の識別情報を情報管理装置に送信することができる。
【0120】したがって、本発明によれば、効率的で効
果的な課金システム・代金決済システムを構築すること
が容易に可能となる。これにより、電子商取引と融合し
た燃料の流通を実現することが可能となり、燃料を購入
するに際しての利用者の利便性が向上するとともに、安
全で確実な商取引を行うことが可能となる。また、燃料
貯蔵装置内に活性物質を何度も繰り返して充填すること
ができることから、利用の頻度や規模が拡大した場合で
あっても、環境に対する負荷が増大することがなく、極
めてクリーンなエネルギーの循環を構築することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す水素売買システ
ムの概略図である。
【図2】同水素売買システムで用いられる水素カートリ
ッジの概略を示す機能ブロック図である。
【図3】同水素売買システムで用いられるコンピュータ
装置の概略を示す機能ブロック図である。
【図4】同水素売買システムで用いられる水素補充装置
の概略を示す機能ブロック図である。
【図5】同水素売買システムで実現される水素取引の第
1の例における手続きの流れを示すフローチャートであ
る。
【図6】同水素売買システムで実現される水素取引の第
2の例における手続きの流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】同水素売買システムで実現される水素取引の第
3の例における手続きの流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 水素売買システム、10 水素カートリッジ、12
水素吸蔵体、13通信インターフェース、14 制御
部、15 メモリ部、30 コンピュータ装置、31
制御部、35 第1の通信インターフェース、36 第
2の通信インターフェース、37 燃料電池、50 水
素補充装置、51 制御部、52 第1の通信インター
フェース、53 第2の通信インターフェース、54
水素タンク、55 流量制御部、70 ホスト装置、1
00 インターネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G07F 15/00 G07F 15/00 G07G 1/14 G07G 1/14

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料としての活性物質を貯蔵し、当該活
    性物質を消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供給
    する燃料供給装置とに対して着脱自在に用いられる燃料
    貯蔵装置であって、 活性物質を貯蔵する燃料貯蔵容器と、 各種情報を記憶する情報記憶手段と、 上記燃料貯蔵容器と上記燃料消費装置又は上記燃料供給
    装置とが接続された際に、当該燃料消費装置又は当該燃
    料供給装置に対して上記情報記憶手段の記憶内容を送受
    信する送受信手段とを備えることを特徴とする燃料貯蔵
    装置。
  2. 【請求項2】 上記情報記憶手段には、当該燃料貯蔵装
    置毎に固有の識別情報が記憶されることを特徴とする請
    求項1記載の燃料貯蔵装置。
  3. 【請求項3】 上記情報記憶手段には、上記燃料供給装
    置から上記燃料消費装置に対して上記燃料貯蔵容器を介
    して行われる上記活性物質の取引に関する取引情報が記
    憶されることを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵装
    置。
  4. 【請求項4】 上記取引情報は、上記活性物質の対価を
    示す対価情報を含むことを特徴とする請求項3記載の燃
    料貯蔵装置。
  5. 【請求項5】 上記取引情報は、上記活性物質の取引の
    経緯を示す経緯情報を含むことを特徴とする請求項3記
    載の燃料貯蔵装置。
  6. 【請求項6】 上記燃料貯蔵容器に貯蔵された活性物質
    の残量を検出する残量検出手段をさらに備え、 上記送受信手段は、上記燃料貯蔵容器と上記燃料消費装
    置又は上記燃料供給装置とが接続された際に、当該燃料
    消費装置又は当該燃料供給装置に対して上記残量検出手
    段により検出された活性物質の残量を示す残量情報を送
    信することを特徴とする請求項1記載の燃料貯蔵装置。
  7. 【請求項7】 上記活性物質は水素であり、上記燃料貯
    蔵容器には水素吸蔵体が備えられていることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料貯蔵装置。
  8. 【請求項8】 上記水素吸蔵体の状態を検出する吸蔵体
    状態検出手段をさらに備え、 上記送受信手段は、上記燃料貯蔵容器と上記燃料消費装
    置又は上記燃料供給装置とが接続された際に、当該燃料
    消費装置又は当該燃料供給装置に対して上記吸蔵体状態
    検出手段により検出された上記水素吸蔵体の状態を示す
    吸蔵体情報を送信することを特徴とする請求項7記載の
    燃料貯蔵装置。
  9. 【請求項9】 燃料としての活性物質を消費する燃料消
    費装置に対して着脱自在に用いられて当該活性物質を貯
    蔵する燃料貯蔵装置が着脱自在とされ、当該燃料貯蔵装
    置に対して活性物質を供給する燃料供給装置であって、 上記燃料貯蔵装置に活性物質を供給する燃料供給手段
    と、 上記燃料供給手段により上記燃料貯蔵装置に対して活性
    物質の供給を行う際に、当該燃料貯蔵装置に対して各種
    情報の送受信を行う第1の送受信手段と、 上記第1の送受信手段によって上記燃料貯蔵装置から受
    信した情報に基づいて上記燃料供給手段を制御すること
    により、上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の量を制
    御する供給量制御手段とを備えることを特徴とする燃料
    供給装置。
  10. 【請求項10】 上記第1の送受信手段により上記燃料
    貯蔵装置から受信した情報に基づいて、コンピュータネ
    ットワークに接続された外部の情報管理装置に対して各
    種情報の送受信を行うことにより、上記活性物質の取引
    に関する取引情報を当該情報管理装置に対して照会する
    第2の送受信手段をさらに備えることを特徴とする請求
    項9記載の燃料供給装置。
  11. 【請求項11】 燃料としての活性物質を供給する燃料
    供給装置に対して着脱自在に用いられて当該活性物質を
    貯蔵する燃料貯蔵装置が着脱自在とされ、当該燃料貯蔵
    装置から供給される活性物質を燃料として消費すること
    により動作する燃料消費装置であって、 上記燃料貯蔵装置から供給される活性物質から動力源と
    してのエネルギーを生成するエネルギー生成手段と、 上記燃料貯蔵装置から活性物質が供給される際に、当該
    燃料貯蔵装置に対して各種情報の送受信を行う第1の送
    受信手段と、 各種情報を表示する表示手段とを備えることを特徴とす
    る燃料消費装置。
  12. 【請求項12】 上記第1の送受信手段は、上記燃料貯
    蔵装置に貯蔵された活性物質の残量を示す残量情報を受
    信し、 上記表示手段は、上記第1の送受信手段により受信した
    残量情報を表示することを特徴とする請求項11記載の
    燃料消費装置。
  13. 【請求項13】 上記エネルギー生成手段は、活性物質
    として水素が用いられ、 上記第1の送受信手段は、上記燃料貯蔵装置に備えられ
    た水素吸蔵体の状態を示す吸蔵体情報を受信し、 上記表示手段は、上記第1の送受信手段により受信した
    吸蔵体情報を表示することを特徴とする請求項11記載
    の燃料消費装置。
  14. 【請求項14】 コンピュータネットワークに接続され
    た外部の情報管理装置に対して各種情報の送受信を行う
    第2の送受信手段と、 上記エネルギー生成手段で消費する活性物質の購入を上
    記情報管理装置に対して決済する購入決済手段とを備え
    ることを特徴とする請求項11記載の燃料消費装置。
  15. 【請求項15】 上記購入決済手段は、上記第1の送受
    信手段により受信した上記燃料貯蔵装置毎に固有の識別
    情報に基づいて、上記情報管理装置に対して決済するこ
    とを特徴とする請求項14記載の燃料消費装置。
  16. 【請求項16】 上記第1の送受信手段は、上記購入決
    済手段により上記情報管理装置に対して購入を決済した
    活性物質の量を示す取引情報を上記燃料貯蔵装置に対し
    て送信することを特徴とする請求項14記載の燃料消費
    装置。
  17. 【請求項17】 燃料としての活性物質を貯蔵し、当該
    活性物質を消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供
    給する燃料供給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯
    蔵装置に供給する活性物質を売買する燃料売買システム
    であって、 上記燃料貯蔵装置は、 活性物質を貯蔵する燃料貯蔵容器と、 各種情報を記憶する情報記憶手段と、 上記燃料貯蔵容器と上記燃料消費装置又は上記燃料供給
    装置とが接続された際に、当該燃料消費装置又は当該燃
    料供給装置に対して上記情報記憶手段の記憶内容を送受
    信する第1の送受信手段とを備え、 上記燃料供給装置は、 上記燃料貯蔵装置に活性物質を供給する燃料供給手段
    と、 上記燃料供給手段により上記燃料貯蔵装置に対して活性
    物質の供給を行う際に、当該燃料供給装置に対して各種
    情報の送受信を行う第2の送受信手段と、 上記第2の送受信手段によって上記燃料貯蔵装置から受
    信した情報に基づいて上記燃料供給手段を制御すること
    により、上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の量を制
    御する供給量制御手段とを備え、 上記燃料消費手段は、 上記燃料貯蔵装置から供給される活性物質から動力源と
    してのエネルギーを生成するエネルギー生成手段と、 上記燃料貯蔵装置から活性物質が供給される際に、当該
    燃料貯蔵装置に対して各種情報の送受信を行う第3の送
    受信装置と、 各種情報を表示する表示手段とを備え、 上記燃料供給装置から上記燃料貯蔵装置に供給する活性
    物質の供給量を示す供給量情報及び/又はこの供給量に
    対する対価を示す対価情報を含む取引情報、及び/又は
    各燃料貯蔵装置毎に固有の識別情報を、上記燃料貯蔵装
    置の情報記憶手段に記憶しておき、上記第1乃至第3の
    送受信手段により上記取引情報及び/又は上記識別情報
    を送受信することによって、上記取引情報及び/又は上
    記識別情報に基づいて、上記燃料供給装置から上記燃料
    貯蔵装置への活性物質の供給を制御することを特徴とす
    る燃料売買システム。
  18. 【請求項18】 燃料としての活性物質を貯蔵し、当該
    活性物質を消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供
    給する燃料供給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯
    蔵装置に供給する活性物質を販売する燃料販売方法であ
    って、 上記燃料貯蔵装置内に記憶された情報を取得する情報取
    得ステップと、 上記情報取得ステップで取得した情報に基づいて、上記
    燃料貯蔵装置に供給する活性物質の供給量を制御する燃
    料供給ステップとを有することを特徴とする燃料販売方
    法。
  19. 【請求項19】 上記情報取得ステップにおいては、上
    記燃料貯蔵装置毎に固有の識別情報を取得し、 上記燃料貯蔵装置に供給した活性物質の供給量を示す供
    給量情報及び/又はこの供給量に相当する対価を示す対
    価情報を含む取引情報と、上記識別情報とを、コンピュ
    ータネットワークに接続された外部の情報管理装置に対
    して送信する情報送信ステップと、 上記情報管理装置に送信された上記取引情報と上記識別
    情報とに基づいて、上記燃料貯蔵装置の利用者に対して
    対価を請求する対価請求ステップとをさらに有すること
    を特徴とする請求項18記載の燃料販売方法。
  20. 【請求項20】 上記情報取得ステップにおいては、予
    め利用者により支払われた活性物質の対価を示す対価情
    報及び/又はこの対価に応じた活性物質の供給量を示す
    供給量情報を含む取引情報を取得し、 上記燃料供給ステップにおいて上記燃料貯蔵装置に供給
    した活性物質の供給量及び/又はこの供給量に対する対
    価を、上記情報取得ステップで取得した取引情報から減
    算して、上記燃料貯蔵装置に記憶された取引情報を更新
    する情報更新ステップをさらに有することを特徴とする
    請求項18記載の燃料販売方法。
  21. 【請求項21】 上記情報取得ステップにおいては、上
    記燃料貯蔵装置毎に固有の識別情報を取得し、 上記情報取得ステップで取得した識別情報を、コンピュ
    ータネットワークに接続された情報管理装置に対して送
    信する識別情報送信ステップと、 上記情報管理装置から、送出した識別情報を有する燃料
    貯蔵装置の利用者により予め支払われた活性物質の対価
    を示す対価情報及び/又はこの対価に応じた活性物質の
    供給量を示す供給量情報を含む取引情報を取得する取引
    情報受信ステップとをさらに有し、 上記燃料供給ステップにおいては、上記取引情報に応じ
    て活性物質の供給量を制御することを特徴とする請求項
    18記載の燃料販売方法。
  22. 【請求項22】 燃料としての活性物質を貯蔵し、当該
    活性物質を消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供
    給する燃料供給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯
    蔵装置に供給される活性物質を購入する燃料購入方法で
    あって、 上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の対価を予め支払
    う対価支払ステップと、 上記対価支払ステップで支払った対価を示す対価情報及
    び/又はこの対価に応じた活性物質の供給量を示す供給
    量情報を含む取引情報を、コンピュータネットワークに
    接続された情報管理装置から取得する取引情報受信ステ
    ップと、 上記取引情報受信ステップで取得した取引情報を、上記
    燃料貯蔵装置内に記憶する取引情報記憶ステップとを有
    することを特徴とする燃料購入方法。
  23. 【請求項23】 燃料としての活性物質を貯蔵し、当該
    活性物質を消費する燃料消費装置と、当該活性物質を供
    給する燃料供給装置とに対して着脱自在とされた燃料貯
    蔵装置に供給される活性物質を購入する燃料購入方法で
    あって、 上記燃料貯蔵装置に供給する活性物質の対価を予め支払
    う対価支払いステップと、 上記燃料貯蔵装置に記憶された、各燃料貯蔵装置に固有
    の識別情報を取得する識別情報取得ステップと、 上記識別情報取得ステップで取得した識別情報を、コン
    ピュータネットワークに接続された情報管理装置に送信
    する識別情報送信ステップとを有することを特徴とする
    燃料購入方法。
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