JP2003049771A - 真空ポンプの接続構造及び真空ポンプ - Google Patents
真空ポンプの接続構造及び真空ポンプInfo
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Abstract
する機械的振動を吸収することが可能な簡易な構成の真
空ポンプの接続構造及び真空ポンプを提供する。 【解決手段】 真空ポンプの接続構造は、真空ポンプ1
の吸引口に、バルブ7とダンパ5をこの順に直列に配置
して吸引対象機器のチャンバ3に接続する。バルブ7と
ダンパ5は、真空ポンプ本体部と一体化構成した真空ポ
ンプとしてもよい。また、真空ポンプ1とバルブ7を1
つの制御装置9で制御するように構成してもよい。
Description
造及び真空ポンプに係わり、特に、真空ポンプの接続部
に介設されたバルブが発する機械的振動を吸収すること
が可能な簡易な構成の真空ポンプの接続構造及び真空ポ
ンプに関する。
図5に示す。図5において、真空ポンプ1は、この真空
ポンプ1によって吸引減圧される吸引対象機器のチャン
バ3との間に、開閉バルブ等のバルブ7と振動吸収用の
ダンパ5とを介して接続されている。
た吸引口フランジ1aにダンパ5がその下端のフランジ
5aを介してボルト等により締結固定され、このダンパ
5の上端のフランジ5bに、バルブ7が締結固定されて
いる。このバルブ7の上端は、チャンバ3の排気口フラ
ンジ3aに締結固定され、真空ポンプ1側全体はチャン
バ3に対して懸垂されている。
する。ダンパ5は、真空ポンプ1から発生する機械的振
動を減衰吸収するためのベローズ等によって構成される
振動吸収部材である。この振動吸収部材は、2つのフラ
ンジ5a、5bを両端に備えて略パイプ状に構成されて
いる。
プ等の減圧吸引ポンプである。ターボ分子ポンプ101
の縦断面図を図6に示す。図6において、ターボ分子ポ
ンプ101の上端には吸引口フランジ1aが形成され、
その内方に、ガスを吸引排気するためのタービンブレー
ドによる複数の回転翼102a、102b、102c…
を多段に形成した回転体103を備える。
がX軸とY軸とに対をなして配置されている。この上側
径方向電磁石104に近接かつ対応されて4個の電磁石
からなる上側径方向センサ107が備えられている。こ
の上側径方向センサ107は回転体103の径方向変位
を検出し、図示せぬ磁気軸受制御装置に送るように構成
されている。
センサ107が検出した変位信号に基づき、PID調節
機能を有する補償回路を介して上側径方向電磁石104
の励磁を制御し、回転体103の上側の径方向位置を調
整する。かかる調整は、X軸方向とY軸方向とにそれぞ
れ独立して行われる。
径方向センサ108が、上側径方向電磁石104および
上側径方向センサ107と同様に配置され、回転体10
3の下側の径方向位置を調整している。
03に備えた金属ディスク111を挟んで配置されてい
る。回転体103の軸方向変位を検出するために軸方向
センサ109が備えられ、その軸方向変位信号が図示せ
ぬポンプ制御装置の磁気軸受制御部に送られるように構
成されている。そして、軸方向電磁石106は、この軸
方向変位信号に基づき磁気軸受制御装置によって励磁制
御され、回転体103を軸方向に磁気浮上させている。
ように周状に配置された複数の磁極を備えている。各磁
極は、回転体103との間に作用する電磁力を介して回
転体103を回転駆動するように、ポンプ制御装置のモ
ータ制御部によって制御されている。
回転駆動する際は、各磁極から隣接の磁極に移動するま
での行程において生じるトルク変動等に起因するコギン
グトルクによって回転方向の振動を生じる。
は、回転体103の各回転翼102a、102b、10
2c…に基づく固有振動数が存在し、回転体103が回
転したときに生じる不釣合い振動や、変位信号に含まれ
るノイズなどの外乱によって固有振動周波数での不安定
な振動が励起される。
ブ7は、チャンバ3内の真空域を大気圧側から仕切る開
閉バルブや排気速度を調節するコンダクタンス可変バル
ブ等である。開閉バルブの例としてバタフライ型バルブ
の内部構成図を図7(a)に、また、ゲート型バルブの
内部構成図を図7(b)に示す。
は、弁体131が流路中に回動可能に設けられて構成さ
れている。この弁体131の回動動作によって流路が開
閉され、真空域を大気圧側から仕切ることができる。
弁体132が流路に対して側方より進退可能に設けられ
て構成されている。この弁体132の進退動作によって
流路が開閉され、上記同様に真空域を大気圧側から仕切
ることができる。これらのバルブの開閉動作は、図示せ
ぬバルブ制御装置からアクチュエータを介して行なわれ
る。
の接続構造においては、吸引対象機器を吸引減圧するた
めに真空ポンプ1を稼動することにより、回転体103
が高速回転し、ダンパ5とバルブ7とを介してチャンバ
3が真空吸引される。
よるコギングトルクや、多段の回転翼102a、102
b、102c…のアンバランス等により振動を発生する
が、この振動はダンパ5によって吸収される。したがっ
て、チャンバ3は、真空ポンプ1が発する振動の影響を
低減された状態で吸引減圧される。このように、防振環
境を要する機器に真空ポンプ1を接続して使用する場合
に、ダンパ5を組み合わせることにより、真空ポンプ1
の防振条件をその要求仕様に適合させることができる。
7に内設された弁体131、132が開閉等の動作をす
ると、その動作に伴う機械的な振動が接続先のチャンバ
3に及ぶ。電子顕微鏡等の高度の防振環境を要する機器
については、僅かな振動の侵入によっても防振条件が害
され、機器の精度低下を招く場合がある。
路等の微細化、高密度化に伴い、バルブの動作に伴う振
動が加工精度に影響を与える場合がある。たとえば、ド
ライエッチング装置やCVD装置等のプラズマ応用の装
置においては、真空容器内の分圧制御や導入ガスを一定
の圧力に保つために、コンダクタンス可変バルブ等によ
るバルブ制御が常時行なわれるので、防振条件の高度化
が要求されている。特に、1つのチャンバに複数のター
ボ分子ポンプが接続されている場合は、いずれか1つの
バルブが動作しても、そのチャンバ全体が影響を受ける
こととなる。
されたもので、真空ポンプの接続部に介設されたバルブ
が発する機械的振動を吸収することが可能な簡易な構成
の真空ポンプの接続構造及び真空ポンプを提供すること
を目的とする。
1)によれば、真空ポンプと、該真空ポンプの吸引口に
接続されたバルブと、該バルブに接続されて機械的振動
を減衰吸収するダンパと、該ダンパに接続され、前記真
空ポンプにより吸引減圧される吸引対象機器とを備えた
ことを特徴とする。
ルブとダンパをこの順に直列配置したことから、真空ポ
ンプ本体が発する振動およびバルブの動作に伴う振動の
いずれもがダンパによって減衰吸収される。したがっ
て、新たな付加部材を要することなく、単一のダンパに
より真空ポンプの接続部を簡易に構成することができ
る。この真空ポンプの接続部により、吸引対象機器に必
要な防振条件を満たすことができる。
記バルブを動作させるバルブ制御部と前記真空ポンプを
動作させる真空ポンプ制御部とを一体に含む制御手段を
備えたことを特徴とする。
れ別々に配設されていた制御部を一体化したことによ
り、ガス負荷状態や真空ポンプの状態に合わせて真空ポ
ンプとバルブの両者を連携させた効率の良い制御が可能
となる。
よれば、真空ポンプ本体部と、該真空ポンプ本体部の吸
引口に一体形成されたバルブと、該バルブの端部に一体
形成され、機械的振動を減衰吸収するダンパと、該ダン
パの端部に形成されて吸引対象機器に接続するための接
続手段とを備えたことを特徴とする。
ンパを形成することにより、少なくともそれぞれの相互
接続のためのフランジを要しないので、接続部の構成が
簡易化される。その上、接続部の全長寸法の短縮による
小型化と排気効率の向上を図ることができる。
整、試験等を真空ポンプの本体組み付け工程において処
理することができるので、調整精度の向上によってバル
ブやダンパの間からのガス漏れを防止できるとともに現
地据付の工期の短縮が可能となる。さらにこの場合につ
いても上記同様に制御部の一体化により、上記同様の効
果を得ることができる。
説明する。本発明の第1実施形態に係る真空ポンプの接
続構造の分解構成図を図1に、また、その接続状態の構
成図を図2に示す。なお、図5と同一要素のものについ
ては同一符号を付して説明は省略する。
口に開閉弁等のバルブ7が接続され、さらに機械的振動
を吸収するダンパ5を介して吸引対象機器のチャンバ3
に接続される。
フランジ1aにバルブ7の下端がボルト等により締結固
定されている。このバルブ7の上端には、ダンパ5がそ
の下端のフランジ5aを介して締結固定されている。こ
のダンパ5の上端のフランジ5bは、チャンバ3の排気
口フランジ3aに締結固定されている。このようにし
て、真空ポンプ1は、直列状に配置されたバルブ7とダ
ンパ5とを介してチャンバ3に対して懸垂されている。
プ1の接続構造の作用について説明する。真空ポンプ1
を稼動すると、バルブ7とダンパ5とを介して吸引対象
機器のチャンバ3が吸引減圧される。このとき、真空ポ
ンプ1が発する振動は、バルブ7を介してダンパ5に至
り、このダンパ5により減衰吸収される。また、バルブ
7が開閉等の動作をした場合は、その動作に伴って振動
が発生するが、同様に、この振動はダンパ5により減衰
吸収される。
構造によれば、真空ポンプ1の配管接続先の吸引対象機
器に対し、真空ポンプ1が発する振動およびバルブ7が
発する振動の双方を単一のダンパ5によって吸収するこ
とができる。
よれば、追加部材等の新たな部材を要しないので、新た
に部材を付加した場合に避けられない構成の複雑化や、
接続部の全長寸法の増大等による弊害を招くことがな
い。
構造は、バルブ7とダンパ5とを所定の順番に直列配置
した簡易な構成により、真空ポンプ1およびバルブ7の
発する振動の伝達を遮断して吸引対象機器の防振環境を
確保することができる。
明する。本発明の第2実施形態に係る真空ポンプによる
接続部の分解構成図を図3に、また、その接続状態の構
成図を図4示す。なお、図1、図2または図5と同一要
素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
端にはバルブ7を一体に形成し、その上にダンパ5を一
体に配置する。このようにして、バルブ7およびダンパ
5が真空ポンプ本体部1bと一体にその吸引口に直結構
成されている。ダンパ5にはその上端にのみフランジ5
bを備える。真空ポンプ本体部1bとバルブ7は、それ
ぞれを制御する1つの制御装置9に接続されている。
その上端のフランジ5bによってチャンバ3の排気口フ
ランジ3aに締結固定されている。この状態で、真空ポ
ンプ本体部1bからチャンバ3までの間に、バルブ7お
よびダンパ5がこの順で配置された接続構造が形成され
ている。
2実施形態に係る真空ポンプの作用について説明する。
バルブ7およびダンパ5が真空ポンプ本体部1bと一体
に構成されていることにより、少なくともそれぞれの相
互接続のためのフランジを要しないので、全体として構
成が簡易化される。
することにより、ダンパ5の一部をバルブ7の内部に挿
入し、またはその逆に、バルブ7の一部をダンパ5の内
部に挿入する等のように設計の自由度が拡大されるの
で、構成の一層の小型化が可能となる。
ンプ本体部1bの吸引口からチャンバ3までの接続部の
全長寸法が低減される。この接続部の全長寸法の低減に
より、全体構成の小型化と実効排気速度の向上を図るこ
とができる。
相互の組み付け、調整、試験等を真空ポンプ本体部1b
の組み付け工程において工場等で処理することができ
る。その結果、据付現場においてダンパやバルブを個々
に組み付ける場合と比べ、組み付け等の作業能率が向上
し、かつ、調整精度の向上によりダンパやバルブの間か
らのガス漏れを防止することができる。さらに、真空ポ
ンプの据付作業工数の低減により据付工期の短縮を図る
ことができる。
それぞれの制御を共通の制御装置9で処理することによ
り、たとえば、真空ポンプ本体部1bの回転数や起動時
間に応じてバルブ7を開閉する等のように相互に協調し
た制御を行なうことができる。このように、ガス負荷状
態や真空ポンプ本体部1bの状態に合わせて真空ポンプ
本体部1bとバルブ7を両者連携させて効率の良い制御
が可能となる。
プから吸引対象機器までの間にバルブとダンパをこの順
に直列配置したことから、真空ポンプ本体が発する振動
およびバルブの動作に伴う振動のいずれもがダンパによ
って減衰吸収される。したがって、構成の複雑化その他
の弊害を招くことなく、簡易な構成により、真空ポンプ
およびバルブの発する振動を吸収して吸引対象機器に対
する必要な防振条件を確保することができる。
よびダンパを形成することにより、少なくともそれぞれ
の相互接続のためのフランジを要しないので、接続部の
構成が簡易化される。その上、接続部の全長寸法の短縮
による小型化と排気効率の向上を図ることができる。さ
らに、それぞれの部材相互の組み付け、調整、試験等を
真空ポンプ本体部の本体組み付け工程において処理する
ことができるので、調整精度の向上によってバルブやダ
ンパの間からのガス漏れを防止できるとともに現地据付
工期の短縮が可能となる。
る接続構造の分解構成図
る接続部の分解構成図
Claims (4)
- 【請求項1】 真空ポンプと、該真空ポンプの吸引口に
接続されたバルブと、該バルブに接続されて機械的振動
を減衰吸収するダンパと、該ダンパに接続され、前記真
空ポンプにより吸引減圧される吸引対象機器とを備えた
ことを特徴とする真空ポンプの接続構造。 - 【請求項2】 前記バルブを動作させるバルブ制御部と
前記真空ポンプを動作させる真空ポンプ制御部とを一体
に含む制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
の真空ポンプの接続構造。 - 【請求項3】 真空ポンプ本体部と、該真空ポンプ本体
部の吸引口に一体形成されたバルブと、該バルブの端部
に一体形成され、機械的振動を減衰吸収するダンパと、
該ダンパの端部に形成されて吸引対象機器に接続するた
めの接続手段とを備えたことを特徴とする真空ポンプ。 - 【請求項4】 前記バルブを動作させるバルブ制御部と
前記真空ポンプ本体部を動作させる真空ポンプ制御部と
を一体に含む制御手段を備えたことを特徴とする請求項
3記載の真空ポンプ。
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