JP2003048885A - ピリジン化合物の製造法およびその製造中間体 - Google Patents

ピリジン化合物の製造法およびその製造中間体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】3−(5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−
4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリミジン−1−イル]−2−置換−4−置換フ
ェノキシ)−2−(アルコキシカルボニルメトキシ)ピ
リジン等を有利に製造する方法を提供すること。 【解決手段】3−(5−[3−メチル−2,6−ジオキ
ソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリミジン−1−イル]−2−置換−4−置
換フェノキシ)−2−(アルコキシカルボニルメトキ
シ)−1H−ピリジン−2−オンと下記の式で表される
α−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた除草活性を
有する新規なピリジン化合物の製造法およびその中間体
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ピリジン化合物[e] [式中、R3はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基を表
し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6はO
H基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコ
キシ基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハ
ロアルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ
基、C3−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C8シ
クロアルコキシ基、C3−C8ハロシクロアルコキシ
基、C3−C8シクロアルケニルオキシ基、C3−C8
シクロアルケニルオキシ基、C3−C8ハロシクロアル
ケニルオキシ基、C1−C6アルコキシカルボニルC1
−C6アルコキシ基、C1−C6アルキリデンアミノオ
キシ基、C1−C6アルキルアミノオキシ基、(C1−
C6アルキル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基、
置換されていてもよいフェノキシ基、置換されていても
よいフェニルC1−C4アルコキシ基、アミノ基、C1
−C6アルコキシアミノ基、(C1−C6アルコキシ)
(C1−3アルキル)アミノ基、C1−C6アルキルア
ミノ基、(C1−C6アルキル)C1−C6アルキルア
ミノ基、置換されていてもよいフェニルアミノ基または
置換されていてもよいフェニルC1−C4アルキルアミ
ノ基を表す。]は、優れた除草活性を示す化合物である
が、ピリジン環の3位に置換フェノキシ基が、2位に置
換メトキシ基が置換した特殊な置換パターンの為に、該
ピリジン化合物の製造には例えば2−クロロ−3−ニト
ロピリジン等の特殊な置換パターンのピリジン化合物原
料を必要とする。そのような状況において、ピリジン化
合物[e]を製造する有利な製造法が必要とされた。本
発明は、特異な置換パターンを有すピリジン化合物
[e]を製造する有利な製造法およびその製造中間体を
提供することを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ピリジン
化合物[e]の有利な製造法を見出すべく、鋭意検討し
た結果、下記の方法を見出し本発明を完成するに至っ
た。即ち、ピリドン化合物[a] [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表す。]とα
−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させることによ
り、高選択的にピリジン化合物[d] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。]を得ることができることを見出した。本発明は、
ピリドン化合物[a]とα−ジアゾエステル化合物
[f]とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させて、ピ
リジン化合物[d]を製造する方法、および、ジヒドロ
ピリドン化合物[b] [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表す。]と脱
水素化剤とを反応させ、ピリドン化合物[a]を製造
し、該ピリドン化合物[a]とα−ジアゾエステル化合
物[f]とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させて、
ピリジン化合物[d]を製造する方法を提供する。ピリ
ジン化合物[d]は、エステル交換反応等により容易に
ピリジン化合物[e]に変換し得る。更に本発明は、該
製造法の新規な製造中間体であるジヒドロピリドン化合
物[b]およびピリドン化合物[a]をも提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】まず、ピリドン化合物[a] [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表す。]とα
−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61は前記と同じ意味を表す。]とをロジウム
(II)触媒の存在下に反応させて、ピリジン化合物[d] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。]を製造する方法について説明する。該反応は溶媒
中で行われ、反応温度は通常60〜120℃の範囲であ
る。反応時間は通常瞬時から72時間の範囲である。反
応に供される試剤の量は、ピリドン化合物[a]1モル
に対して、α−ジアゾエステル化合物[f]は0.5〜
2モル、ロジウム(II)触媒は1〜5モル%であるが、反
応の状況により任意に変化させることができる。ロジウ
ム(II)触媒とは、ロジウム(Rh)の2価陽イオンと適
当な陰イオン(場合により、更に適当な配位子)からな
る金属塩触媒であり、具体的には、ロジウム(II)ト
リフルオロアセテートダイマーが挙げられる。溶媒とし
ては、例えば塩化メチレン、1,2−ジクロロエタンが
挙げられる。反応終了後は、反応混合物を必要に応じて
濾過し、該濾液を濃縮するか、あるいは、反応混合物を
有機溶媒で希釈後重曹水に注加し、有機溶媒で抽出し、
該有機層を乾燥し、濃縮する等の後処理を行い、目的の
化合物を得ることができる。なお、得られた化合物は、
クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製する
ことも可能である。
【0005】尚、ピリドン化合物[a]に対して、エス
テル化合物[x] X1CH2COR61 [x] [式中、R61は前記と同じ意味を表し、X1は塩素原
子、臭素原子、メタンスルホニルオキシ基またはp−ト
ルエンスルホニルオキシ基を表す。]とを塩基の存在下
に反応させた場合、主生成物はピリドン化合物[y] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。]であり、ピリジン化合物[d]は少量得られるに
過ぎなかった。
【0006】得られたピリジン化合物[d]は、それ自
体が優れた除草活性を有する化合物であるし、ピリジン
化合物[d]と対応する化合物[z] H−R6 [z] [式中、R6は前記と同じ意味を表す。]とのエステル
交換反応、あるいは、ピリジン化合物[d]を加水分
解、酸ハロゲン化した後に化合物[z]と縮合反応させ
ることにより、ピリジン化合物[e] [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表
す。]を製造することが可能である。
【0007】ピリドン化合物[a]は、ジヒドロピリド
ン化合物[b] [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表す。]と脱
水素化剤とを反応させることにより、製造することがで
きる。ここで脱水素化剤とは、具体的には、キノン系酸
化剤(例えば、クロラニル)または不均一系金属触媒
(例えば、パラジウム/炭素)を意味する。反応は溶媒
中にて行われ、反応温度は通常60〜190℃の範囲で
あり、反応時間は通常瞬時から48時間の範囲である。
反応に供される試剤の量は、キノン系酸化剤の場合はジ
ヒドロピリジン化合物[b]の1〜3倍モル、不均一金
属触媒の場合はジヒドロピリジン化合物[b]の10〜
30重量%であるが、反応の状況により任意に変化させ
ることも可能である。用いられる溶媒としては、例えば
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼン、ベンゾトリフルオリド等の芳
香族ハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン、ジグライム、ジフェニルエーテル等のエーテル
類、あるいはそれらの混合物が挙げられる。反応終了後
は、反応混合物を、必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮
するか、あるいは、反応混合物を有機溶媒で希釈後重曹
水に注加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃
縮する等の後処理を行い、目的の化合物を得ることがで
きる。なお、得られた化合物は、クロマトグラフィー、
再結晶等の操作によって精製することも可能である。
尚、ピリドン化合物[a]も、除草活性を有する化合物
であり、除草剤の有効成分として有用である。
【0008】α−ジアゾエステル化合物[f]は、それ
自体が市販されているか、あるいは化合物[h] H2NCH2COR61 [h] [式中、R61は前記と同じ意味を表す。]またはその鉱
酸塩(例えば塩酸塩)を、酸性条件下に亜硝酸ナトリウ
ムと反応させる公知の方法にて製造することができる。
(参照 Organic Syntheses Collective Volume IV p424
-426)
【0009】ジヒドロピリドン化合物[b]は、以下に
示す方法にて製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R8
メチル基、エチル基等の低級アルキル基を表す。]
【0010】・化合物[m]→化合物[l] 化合物[l]は、化合物[m]と化合物[o] [式中、R8は前記と同じ意味を表し、Xは塩素原子、
臭素原子等の脱離基を表す。]とを塩基の存在下に反応
させることにより製造する。該反応は通常溶媒中で行わ
れ、反応温度は通常室温〜80℃の範囲、反応時間は通
常瞬時から12時間の範囲である。反応に供される試剤
の量は、化合物[m]1モルに対して、化合物[o]は
1モル、塩基は1モルが理論量であるが、反応の状況に
より任意に変化させることができる。用いられる塩基と
しては、例えば炭酸カリウムが挙げられる。用いられる
溶媒としては、例えばアセトニトリル等のニトリル類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン等の酸アミド類が挙げられる。反応終了後は、反
応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、
あるいは、反応混合物を水または酸性水に注加し、生じ
た結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機
層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の
化合物を得ることができる。なお、得られた化合物は、
クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製する
ことも可能である。
【0011】・化合物[l]→化合物[j] 化合物[j]は、化合物[l]とアンモニアとを反応さ
せることにより製造する。該反応は通常溶媒中で行わ
れ、反応温度は通常−20〜50℃の範囲、反応時間は
通常瞬時から12時間の範囲である。反応に供される試
剤の量は、化合物[l]1モルに対して、アンモニアは
1モルが理論量であるが、反応の状況により任意に変化
させることができる。用いられる溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール等のアルコール類が挙げられ
る。反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、
該濾液を濃縮するか、あるいは、反応混合物を水に注加
し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。 ・化合物[m]→化合物[j] 化合物[j]は、化合物[m]と化合物[n] [式中、R8およびXは前記と同じ意味を表す。]と
を、塩基の存在下に反応させることにより製造する。該
反応は通常溶媒中で行われ、反応温度は通常室温〜80
℃の範囲、反応時間は通常瞬時から12時間の範囲であ
る。反応に供される試剤の量は、化合物[m]1モルに
対して、化合物[n]は1モル、塩基は1モルが理論量
であるが、反応の状況により任意に変化させることがで
きる。用いられる塩基としては、例えば炭酸カリウムが
挙げられる。用いられる溶媒としては、例えばアセトニ
トリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等の酸アミド類が挙げ
られる。反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過
し、該濾液を濃縮するか、あるいは、反応混合物を水ま
たは酸性水に注加し、生じた結晶を濾集するか、または
有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通
常の後処理を行い、目的の化合物を得ることができる。
なお、得られた化合物は、クロマトグラフィー、再結晶
等の操作によって精製することも可能である。
【0012】・化合物[j]→化合物[k] 化合物[k]は、化合物[j]とアクロレインとを、塩
基の存在下に反応させることにより製造する。該反応
は、通常溶媒中で行われ、反応温度は−30〜50℃の
範囲であり、好ましくは−10〜20℃の範囲である。
反応時間は通常瞬時〜12時間の範囲である。反応に供
される試剤の量は、化合物[j]1モルに対して、アク
ロレインは1モルの割合が理論量であり、塩基は0.0
1〜2モルの範囲であるが、反応の状況により任意に変
化させることができる。用いられる塩基としては、例え
ばカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド、炭酸
カリウム等の無機塩基が挙げられる。用いられる溶媒と
しては、例えばテトラヒドロフラン等のエーテル類、酢
酸エチル等のエステル類が挙げられる。反応終了後は、
反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮する
か、あるいは、反応混合物を水に注加し、生じた結晶を
濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥
し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物を
得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマト
グラフィー、再結晶等の操作によって精製することも可
能である。また、後処理を行い、化合物[k]を単離す
ることなく、反応混合物を引き続き、化合物[k]→化
合物[i]の反応の原料として用いることも可能であ
る。
【0013】・化合物[k]→化合物[i] 化合物[i]は、化合物[k]を酸の存在下に反応させ
ることにより製造する。反応は、通常溶媒中で行われ、
反応温度は室温〜150℃の範囲であり、反応時間は通
常瞬時〜24時間の範囲である。反応に供される試剤の
量は、化合物[i]1モルに対して、酸は0.001〜
0.2モルであるが、反応の状況により任意に変化させ
ることができる。化合物[j]→化合物[k]の反応混
合物を原料として用いる場合は、使用した塩基の量に対
して過剰の酸を用いる必要がある。用いられる酸として
は、酢酸、p-トルエンスルホン酸等の有機酸、塩酸等
の無機酸が挙げられる。用いられる溶媒としては、例え
ばテトラヒドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等の
エステル類が挙げられる。反応終了後は、反応混合物を
必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、あるいは、
反応混合物を水に注加し、生じた結晶を濾集するか、ま
たは有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等
の通常の後処理を行い、目的の化合物を得ることができ
る。なお、得られた化合物は、クロマトグラフィー、再
結晶等の操作によって精製することも可能である。
【0014】・化合物[i]→ジヒドロピリドン化合物
[b] ジヒドロピリドン化合物[b]は、化合物[i]を通常
溶媒中、水およびアルカリ金属ハロゲン化物の存在下に
反応することにより製造する。該反応の反応温度は、通
常80〜140℃の範囲、反応時間は瞬時から48時間
の範囲である。反応に供される試剤の量は、化合物
[i]1モルに対して、水は0.5〜2モル、アルカリ
金属ハロゲン化物は1〜5モルであるが、反応の状況に
より任意に変化させることができる。アルカリ金属ハロ
ゲン化物としては、例えば塩化リチウム、塩化ナトリウ
ム、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウムが挙げられる。
用いられる溶媒としては、例えばジメチルスルホキシ
ド、ピリジンが挙げられる。反応終了後は、反応混合物
を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、あるい
は、反応混合物を水に注加し、生じた結晶を濾集する
か、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮
する等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得ること
ができる。なお、得られた化合物は、クロマトグラフィ
ー、再結晶等の操作によって精製することも可能であ
る。
【0015】化合物[m]は、特開昭63−41466
号公報等により公知であるか、またはその公知の方法に
準じて製造することができる。化合物[n]は、化合物
[o]とアンモニアとを、前記工程化合物[l]→化合
物[j]に準じて反応させることにより製造することが
できる。化合物[o]は、それ自体が市販であるか、公
知の方法により製造することができる。
【0016】また、ピリドン化合物[a]は、以下に記
載の方法によっても製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R100
はメチル基、エチル基等の低級アルキル基またはフェニ
ル基を表し、nは1または2を表す。]
【0017】・化合物[m]→化合物[XXXII]
(工程1) 化合物[XXXII]は、化合物[m]とクロロアセト
ニトリルまたはブロモアセトニトリルとを、溶媒中で塩
基の存在下に反応させることにより製造することができ
る。 反応温度:−20〜80℃ 反応時間:瞬時〜24時間 反応に供される試剤の量:化合物[m]1モルに対し
て、クロロアセトニトリルまたはブロモアセトニトリル
は1モルの割合、塩基は1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 塩基の種類:水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等 用いられる溶媒の種類:アセトニトリル等のニトリル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン等の酸アミド類、テトラヒドロフラン、1,
4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、2−メトキシエチルエーテル等のエーテル類、トル
エン等の炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエス
テル類が挙げられる。 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水または酸性水に注加
し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。
【0018】・化合物[XXXII]→化合物[XXX
III](工程2) 化合物[XXXIII]は、化合物[XXXII]とジ
スルフィド化合物[p] (R100S)2 [p] [式中、R100は前記と同じ意味を表す。]とを、溶媒中
で塩基の存在下に反応させることにより製造することが
できる。 反応温度:−50〜10℃ 反応時間:瞬時〜12時間 反応に供される試剤の量:化合物[XXXII]1モル
に対して、ジスルフィド化合物[p]は1モルが理論量
であるが、反応の状況により任意に変化させることがで
きる。 用いられる溶媒の種類:DMF、N−メチルピロリジン
−2−オン等の酸アミド類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0019】・化合物[XXXIII]→化合物[XX
XIV](工程3) 化合物[XXXIV]は、化合物[XXXIII]を、
通常溶媒中で酸化剤と反応させることにより製造するこ
とができる。 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜24時間 酸化剤の種類:m−クロロ過安息香酸等の過酸、過酸化
水素 反応に供される酸化剤の量:化合物[XXXIII]1
モルに対して、n=1の場合は酸化剤1モルの割合が理
論量であり、n=2の場合は酸化剤2モルの割合が理論
量であるが、反応の状況により任意に変化させることが
できる。 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物類反応終了後は、反応混合物を必要
に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水
に注加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で
抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理
を行い、目的の化合物を得ることができる。なお、得ら
れた化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作に
よって精製することも可能である。
【0020】・化合物[XXXIV]→化合物[XXX
V](工程4) 化合物[XXXV]は、化合物[XXXIV]を、通常
溶媒中、水と二酸化マンガンの存在下で反応させること
により製造することができる。 反応温度:50℃〜120℃ 反応時間:瞬時〜24時間 二酸化マンガンの量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:水および水と有機溶媒(メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン等のエーテル類)の混合物 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。また、工程4は、化合物[XXXIV]
を、通常溶媒中、水と四ホウ酸ナトリウムの存在下で反
応させることにより製造することもできる。
【0021】・化合物[XXXV]→ピリドン化合物
[a](工程5) ピリドン化合物[a]は、アミド化合物[XXXV]の
うちn=1の化合物を、通常溶媒中、塩基の存在下でア
クロレインと反応(工程5−1)させた後、酸の存在下
で反応(工程5−2)させることにより製造することが
できる。 (工程5−1) 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 塩基の種類:水素化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、フッ化カリウム
等 塩基の量:触媒量〜1当量 反応に供されるアクロレインの量:アミド化合物[XX
XV]1モルに対して、1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 用いられる溶媒の種類:ジエチルエーテル、メチルt−
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、トルエン等の
炭化水素類 (工程5−2) 反応温度:室温〜80℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素類 工程5−1の後、該反応混合物を減圧下濃縮したり、該
反応混合物を水に注加し有機溶媒で抽出したりといった
ような通常の後処理操作を行って得られる化合物を工程
5−2の原料として用いることもできるし、工程5−1
の反応混合物をそのまま、工程5−2の原料として用い
ることもできる。反応終了後は、反応混合物を必要に応
じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注
加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。
【0022】・化合物[XXXV]→化合物[XXXV
I](工程6) 化合物[XXXVI]は、アミド化合物[XXXV]の
うちn=2の化合物を、通常溶媒中、塩基の存在下でア
クロレインと反応(工程6−1)させた後、酸の存在下
で反応(工程6−2)させることにより製造することが
できる。 (工程6−1) 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 塩基の種類:水素化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、フッ化カリウム
等 塩基の量:触媒量〜1当量 反応に供されるアクロレインの量:アミド化合物[XX
XV]1モルに対して、1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 用いられる溶媒の種類:ジエチルエーテル、メチルt−
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、トルエン等の
炭化水素類 (工程6−2) 反応温度:室温〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素類 工程6−1の後、該反応混合物を減圧下濃縮したり、該
反応混合物を水に注加し有機溶媒で抽出したりといった
ような通常の後処理操作を行って得られる化合物を工程
6−2の原料として用いることもできるし、工程6−1
の反応混合物をそのまま、工程6−2の原料として用い
ることもできる。反応終了後は、反応混合物を必要に応
じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注
加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。
【0023】・化合物[XXXVI]→ピリドン化合物
[a](工程6) ピリドン化合物[a]は、化合物[XXXVI]を、通
常溶媒中、酸の存在下で反応させることにより製造する
ことができる。 反応温度:50〜130℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:ジメチルスルホキシド等の硫黄
化合物、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,
4−ジオキサン等のエーテル類、トルエン等の炭化水素
類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0024】また、化合物[XXXV]は、以下に記載
の方法によっても製造することもできる。 [式中、n、R3、R4およびR100は前記と同じ意味を
表す。]
【0025】・2−クロロアセトアミド→化合物[r]
(工程1) 化合物[r]は、化合物[q] R100SNa [q] [式中、R100は前記と同じ意味を表す。]と2−クロロ
アセトアミドとを、通常溶媒中、反応させることにより
製造することができる。 反応温度:室温〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、水およびこれらの混合
物等 化合物[q]の量:2−クロロアセトアミド1モルに対
して、化合物[q]は1モルの割合が理論量であるが、
反応の状況により任意に変化させることができる。 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は1モル反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過
し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生
じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有
機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的
の化合物を得ることができる。なお、得られた化合物
は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製
することも可能である。
【0026】・化合物[r]→化合物[s](工程2) 化合物[s]は、化合物[r]と塩素化剤とを、通常溶
媒中、反応させることにより製造することができる。 反応温度:−10〜30℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物塩素化剤の種類:塩化スルフリル等 塩素化剤の量:化合物[r]1モルに対して、塩素化剤
は1モルの割合が理論量であるが、反応の状況により任
意に変化させることができる。 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は1モル反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過
し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生
じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有
機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的
の化合物を得ることができる。なお、得られた化合物
は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製
することも可能である。
【0027】・化合物[s]→化合物[XXXXII
I](工程3) 化合物[XXXXIII]は、化合物[s]と化合物[m]
とを、通常溶媒中、塩基の存在下で反応させることによ
り製造することができる。尚、本工程は、反応状況によ
りヨウ化物塩を加えて反応を行うこともできる。 反応温度:−10〜80℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、トルエン
等の炭化水素類 塩基の種類:水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド等 塩基の量:化合物[m]1モルに対して、塩基の量は1モ
ルの割合が理論量であるが、反応の状況により任意に変
化させることができる。 化合物[m]の量:化合物[s]1モルに対して、化合物
[m]の量は1モルの割合が理論量であるが、反応の状況
により任意に変化させることができる。 ヨウ化物塩の種類:ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム
等 ヨウ化物塩の量:触媒量〜過剰量 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は1モル反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過
し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生
じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有
機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的
の化合物を得ることができる。なお、得られた化合物
は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製
することも可能である。
【0028】・化合物[XXXXIII]→化合物[X
XXV](工程4) 化合物[XXXV]は、化合物[XXXXIII]を、
通常溶媒中で酸化剤と反応させることにより製造するこ
とができる。 反応温度:−30〜50℃ 反応時間:瞬時〜24時間 酸化剤の種類:m−クロロ過安息香酸等の過酸、過酸化
水素 反応に供される酸化剤の量:化合物[XXXXIII]
1モルに対して、n=1の場合は酸化剤1モルの割合が
理論量であり、n=2の場合は酸化剤2モルの割合が理
論量であるが、反応の状況により任意に変化させること
ができる。 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0029】更に、ピリドン化合物[a]は、以下に記
載の方法によっても製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R101
はメチル基、イソプロピル基またはt−ブチル基等の保
護基を表し、R102はハロゲン原子またはシアノ基を表
し、L1はフッ素原子または塩素原子等の脱離基を表
す。]
【0030】・化合物[XXXXV]→化合物[XXX
XVI](工程1) 化合物[XXXXVI]は、化合物[XXXXIV]化
合物と化合物[XXXXV]とを、通常溶媒中で炭酸カ
リウム等の塩基と反応させることにより製造することが
できる。
【0031】・化合物[XXXXVI]→化合物[XX
XXVII](工程2) 化合物[XXXXVII]は、化合物[XXXXVI]
を、通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等
の触媒存在下で反応させることにより製造することがで
きる。あるいは化合物[XXXXVI]を、酢酸−水混
合溶媒中、鉄粉を反応させることにより製造することも
できる
【0032】・化合物[XXXXVII]→化合物[X
XXXVIII](工程3) 化合物[XXXXVIII]は、化合物[XXXXVI
I]を、溶媒中にて亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤と
反応させてジアゾニウム塩とした後、塩化銅、臭化銅ま
たはシアン化銅と反応させることにより製造することが
できる。
【0033】・化合物[XXXXVIII]→化合物
[a−1](工程4) ピリドン化合物[a]のうちR3がハロゲン原子または
シアノ基であるピリドン化合物[a−1]は、化合物
[XXXXVIII]を、通常溶媒中、三臭化ホウ素、
トリフルオロ酢酸、硫酸等と反応させて脱保護すること
により製造することができる。 ・化合物[XXXXVI]→化合物[a−2](工程
5) ピリドン化合物[a]のうちR3がニトロ基であるピリ
ドン化合物[a−2]は、化合物[XXXXVI]を、
通常溶媒中、三臭化ホウ素、トリフルオロ酢酸、硫酸等
と反応させて脱保護することにより製造することができ
る。
【0034】尚、化合物[XXXXIV]は、以下に記
載の方法により製造することができる。 [式中、R101は前記と同じ意味を表す。]
【0035】・2−クロロ−3−ベンジルオキシピリジ
ン→化合物[XXXXIX](工程1) 化合物[XXXXIX]は、2−クロロ−3−ベンジル
オキシピリジン(Heterocycles 1994,38(6),1355-1360
記載の方法により製造できる)と化合物[t] R101OH [t] [式中、R101は前記と同じ意味を表す。]とを、通常溶
媒中、塩基の存在下に反応させることにより製造するこ
とができる。 ・化合物[XXXXIX]→化合物[XXXXIV]
(工程2) 化合物[XXXXIV]は、化合物[XXXXIX]
を、通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等
の触媒存在下で反応させることにより製造することがで
きる。また、化合物[XXXXIV]は、米国特許US
3701779に記載の方法またはそれに準ずる方法に
て製造することもできる。
【0036】また、ピリドン化合物[a]の一部は、以
下に記載の方法によっても製造することもできる。 [式中、R4およびR102は前記と同じ意味を表し、L1
はフッ素原子または塩素原子等の脱離基を表し、R104
はメチル基またはベンジル基等の保護基を表す。]
【0037】・2−クロロ−3−ヒドロキシピリジン→
化合物[XXXXX](工程1) 化合物[XXXXX]は、2−クロロ−3−ヒドロキシ
ピリジンと化合物[XXXXXX]とを、通常溶媒中で
炭酸カリウム等の塩基と反応させることにより製造する
ことができる。 ・化合物[XXXXX]→化合物[XXXXXI](工
程2) 化合物[XXXXXI]は、化合物[XXXXX]を、
通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等の触
媒存在下で反応させることにより製造することができ
る。あるいは、化合物[XXXXX]を、酢酸−水混合
溶媒中、鉄粉を反応させることにより製造することもで
きる。
【0038】・化合物[XXXXXI]→化合物[XX
XXXII](工程3) 化合物[XXXXXII]は、化合物[XXXXXI]
を、溶媒中にて亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤と反応
させてジアゾニウム塩とした後、塩化銅、臭化銅または
シアン化銅と反応させることにより製造することができ
る。 ・化合物[XXXXXII]→化合物[XXXXXII
I](工程4) 化合物[XXXXXIII]は、化合物[XXXXXI
I]と化合物[u] R104OH [u] [式中、R104は前記と同じ意味を表す。]とを、通常溶
媒中、塩基の存在下に反応させることにより製造するこ
とができる。 ・化合物[XXXXXIII]→化合物[XXXXXI
V](工程5) 化合物[XXXXXIV]は、化合物[XXXXXII
I]と硝酸とを、硫酸中で反応させることにより製造す
ることができる。
【0039】・化合物[XXXXXIV]→化合物[X
XXXXV](工程6) 化合物[XXXXXV]は、化合物[XXXXXIV]
を、通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等
の触媒存在下で反応させることにより製造することがで
きる。あるいは、化合物[XXXXXIV]を、酢酸−
水混合溶媒中、鉄粉を反応させることにより製造するこ
ともできる。 ・化合物[XXXXXV]→化合物[XXXXXVI]
(工程7) 化合物[XXXXXVI]は、化合物[XXXXXV]
とホスゲンとを、通常溶媒中で反応させることにより製
造することができる。
【0040】・化合物[XXXXXVI]→化合物[X
XXXXVII](工程8) 化合物[XXXXXVII]は、化合物[XXXXXV
I]と4,4,4−トリフルオロ−3−アミノクロトン
酸エチルとを、通常溶媒中、水素化ナトリウム等の塩基
の存在下で反応させることにより製造することができ
る。 ・化合物[XXXXXVII]→化合物[XXXXXV
III](工程9) 化合物[XXXXXVIII]は、化合物[XXXXX
VII]とジメチル硫酸またはヨウ化メチル等のメチル
化剤とを、通常溶媒中、水素化ナトリウム等の塩基の存
在下で反応させることにより製造することができる。 ・化合物[XXXXXVIII]→化合物[a−1]
(工程10) ピリドン化合物[a]のうちR3がハロゲン原子または
シアノ基であるピリドン化合物[a−1]は、化合物
[XXXXXVIII]と三臭化ホウ素とを、通常溶媒
中で存在下で反応させることにより製造することができ
る。
【0041】本発明において、R3およびR4示されるハ
ロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子また
は沃素原子を意味する。ピリジン化合物[e]におい
て、除草活性の点から、R6で示される基においてはC
1−C6アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基等)が好ましく、R3で示される基に
おいてはハロゲン原子が好ましく、その中でも塩素原子
が好ましく、R4で示される基においてはハロゲン原子
が好ましく、その中でもフッ素原子が好ましい。
【0042】本発明の製造方法により直接的または間接
的に製造されるピリジン化合物[e]および本発明の製
造方法の原料として有用なピリドン化合物[a]は、優
れた除草効力を有し、かつあるものは作物・雑草間に優
れた選択性を示す。すなわちピリジン化合物[e]およ
びピリドン化合物[a]は、畑地の茎葉処理および土壌
処理において、次に挙げられる問題となる種々の雑草に
対して除草効力を有する。 アカバナ科雑草:オオマツヨイグサ(Oenother
a erythrosepala)、コマツヨイグサ
(Oenothera laciniata) キンポウゲ科雑草:トゲミノキツネノボタン(Ranu
nculus muricatus)、イボミキンポウ
ゲ(Ranunculus sardous) タデ科雑草:ソバカズラ(Polygonum con
volvulus)、サナエタデ(Polygonum
lapathifolium)、アメリカサナエタデ
(Polygonum pensylvanicu
m)、ハルタデ(Polygonum persica
ria)、ナガバギシギシ(Rumex crispu
s)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifo
lius)、イタドリ(Poligonum cusp
idatum) スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca
oleracea) ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria med
ia)、オランダミミナグサ(Cerastium g
lomeratum) アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium al
bum)、ホウキギ(Kochia scopari
a) ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus r
etroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Ama
ranthus hybridus) アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphan
us raphanistrum)、ノハラガラシ(S
inapis arvensis)、ナズナ(Caps
ella bursa−pastoris)、マメグン
バイナズナ(Lepidium virginicu
m)
【0043】マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Se
sbania exaltata)、エビスグサ(Ca
ssia obtusifolia)、フロリダベガ−
ウィ−ド(Desmodium tortuosu
m)、シロツメクサ(Trifolium repen
s)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativ
a)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lup
ulina) アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theop
hrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida sp
inosa) スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola ar
vensis)、ワイルドパンジ−(Viola tr
icolor) アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium apari
ne) ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea
hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoe
a purpurea)、マルバアメリカアサガオ(I
pomoea hederacea var integ
riuscula)、マメアサガオ(Ipomoea
lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convol
vulus arvensis)
【0044】シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lami
um purpureum)、ホトケノザ(Lamiu
m amplexicaule) ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datur
a stramonium)、イヌホオズキ(Sola
num nigrum) ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veroni
ca persica)、タチイヌノフグリ(Vero
nica arvensis)、フラサバソウ(Ver
onica hederaefolia) キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensy
lvanicum)、野生ヒマワリ(Helianth
us annuus)、カミツレ(Matricari
a chamomilla)、イヌカミツレ(Matr
icaria perforata or inodor
a)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthem
um segetum)、コシカギク(Matrica
ria matricarioides)、ブタクサ
(Ambrosia artemisiifoli
a)、オオブタクサ(Ambrosia trifid
a)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron cana
densis)、ヨモギ(Artemisia pri
nceps)、セイタカアワダチソウ(Solidag
o altissima)、セイヨウタンポポ(Tar
axacum officinale) ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis a
rvensis) ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias
syriaca) トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbi
a helioscopia)、オオニシキソウ(Eu
phorbia maculata) フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium
carolinianum)
【0045】カタバミ科雑草:ムラサキカタバミ(Ox
alis corymbosa) ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angula
tus) イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa cr
us−galli)、エノコログサ(Setaria
viridis)、アキノエノコログサ(Setari
a faberi)、メヒシバ(Digitaria s
anguinalis)、オヒシバ(Eleusine
indica)、スズメノカタビラ(Poa annu
a)、ブラックグラス(Alopecurus myo
suroides)、カラスムギ(Avena fat
ua)、セイバンモロコシ(Sorghum hale
pense)、シバムギ(Agropyron rep
ens)、ウマノチャヒキ(Bromus tecto
rum)、ギョウギシバ(Cynodone dact
ylon)、オオクサキビ(Panicum dich
otomiflorum)、テキサスパニカム(Pan
icum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sor
ghum vulgare)、スズメノテッポウ(Al
opecurus geniculatus) ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina co
mmunis) トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arve
nse) カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus
iria)、ハマスゲ(Cyperus rotund
us)、キハマスゲ(Cyperus esculen
tus)
【0046】しかも、ピリジン化合物[e]およびピリ
ドン化合物[a]のあるものは、トウモロコシ(Zea
mays)、コムギ(Triticum aestiv
um)、オオムギ(Hordeum vulgar
e)、イネ(Orysa sativa)、ソルガム
(Sorghum bicolor)、ダイズ(Gly
cine max)、ワタ(Gossypium sp
p.)、テンサイ(Beta vulgaris)、ピ
−ナッツ(Arachis hypogaea)、ヒマ
ワリ(Helianthus annuus)、ナタネ
(Brassica napus)等の主要作物、花
卉、蔬菜等の園芸作物に対して問題となるような薬害を
示さない。また、ピリジン化合物[e]およびピリドン
化合物[a]は、ダイズ、トウモロコシ、コムギ等の不
耕起栽培において、問題となる種々の雑草を効果的に除
草する事ができる。しかも、ピリジン化合物[e]およ
びピリドン化合物[a]中のあるものは、作物に対して
は問題となるような薬害を示さない。
【0047】またピリジン化合物[e]およびピリドン
化合物[a]は、水田の湛水処理において、次に挙げら
れる問題となる種々の雑草に対して除草効力を有する。 イネ科雑草:タイヌビエ(Echinochloa o
ryzicola) ゴマノハグサ科雑草:アゼナ(Lindernia p
rocumbens) ミソハギ科雑草:キカシグサ(Rotala indi
ca)、ヒメミソハギ(Ammannia multi
flora) ミゾハコベ科雑草:ミゾハコベ(Elatine tr
iandra) カヤツリグサ科雑草:タマガヤツリ(Cyperus
difformis)、ホタルイ(Scirpus j
uncoides)、マツバイ(Eleocharis
acicularis)、ミズガヤツリ(Cyper
us serotinus)、クログワイ(Eleoc
haris kuroguwai) ミズアオイ科雑草:コナギ(Monochoria v
aginalis) オモダカ科雑草:ウリカワ(Sagittaria p
ygmaea)、オモダカ(Sagittaria t
rifolia)、ヘラオモダカ(Alismacan
aliculatum) ヒルムシロ科雑草:ヒルムシロ(Potamogeto
n distinctus) セリ科雑草:セリ(Oenanthe javanic
a) しかもピリジン化合物[e]およびピリドン化合物
[a]中のあるものは、移植水稲に対して問題となるよ
うな薬害を示さない。
【0048】さらに、ピリジン化合物[e]およびピリ
ドン化合物[a]は、例えば、堤防ののり面、河川敷、
道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、
駐車場、空港、工場および貯蔵設備等の工業施設用地、
休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御
する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、
芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を除草でき
る。またピリジン化合物[e]およびピリドン化合物
[a]は、河川、水路、運河、貯水池等に発生する、ホ
テイアオイ(Eichhornia crassipe
s)等の水生雑草に除草効力を有する。ピリジン化合物
[e]およびピリドン化合物[a]は、国際特許出願公
開明細書WO95/34659号明細書に記載される除
草性化合物と同様な特性を有し、該明細書に記載され
る、除草剤耐性遺伝子等が導入される事により除草剤に
対する耐性の付与された作物を栽培する場面において
は、耐性の付与されていない通常の作物の栽培時に使用
されるより多くの薬量のピリジン化合物[e]およびピ
リドン化合物[a]の使用が可能となり、好ましくない
他の植物をより効果的に除草する事ができる。
【0049】ピリジン化合物[e]およびピリドン化合
物[a]を除草剤の有効成分として用いる場合には、通
常固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤用補
助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤、濃厚エ
マルジョン、顆粒水和剤等に製剤する。これらの製剤に
は、有効成分としてピリジン化合物[e]およびピリド
ン化合物[a]を重量比で0.001〜80%、好まし
くは、0.005〜70%含有する。固体担体として
は、カオリンクレ−、アタパルジャイトクレ−、ベント
ナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻
土、方解石等の鉱物質微粉末、クルミ殻粉等の有機物微
粉末、尿素等の水溶性有機微粉末、硫酸アンモニウム等
の無機塩微粉末および合成含水酸化珪素の微粉末が挙げ
られ、液体担体としては、メチルナフタレン、フェニル
キシリルエタン、キシレン等のアルキルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−
ル、2−エトキシエタノ−ル等のアルコ−ル類、フタル
酸ジアルキルエステル等のエステル類、アセトン、シク
ロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、マシン油等の
鉱物油、大豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスルフォ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、N−メチルピロリドン、水等が挙げられる。乳化、
分散、湿展等のために用いられる界面活性剤としては、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリ−ルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ−ルエ−テルリン
酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチ
レンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルア
リ−ルエ−テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イ
オン界面活性剤等が挙げられる。その他の製剤用補助剤
としては、リグニンスルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリ
ビニルアルコ−ル、アラビアガム、CMC(カルボキシ
メチルセルロ−ス)、PAP(酸性リン酸イソプロピ
ル)等が挙げられる。
【0050】ピリジン化合物[e]およびピリドン化合
物[a]は、通常製剤化して雑草の出芽前または出芽後
に土壌処理、茎葉処理または湛水処理する。土壌処理に
は、土壌表面処理、土壌混和処理等があり、茎葉処理に
は、植物体の上方からの処理のほか、作物に付着しない
ように雑草に限って処理する局部処理等がある。また他
の除草剤と混合して用いる事により、除草効力の増強が
認められる場合がある。さらに、殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等
と混用または併用することもできる。ピリジン化合物
[e]およびピリドン化合物[a]を除草剤の有効成分
として用いる場合、その処理量は、気象条件、製剤形
態、処理時期、処理方法、土壌条件、対象作物、対象雑
草によっても異なるが、1ヘクタ−ル当たり通常0.0
1g〜20000g、好ましくは1g〜12000gで
あり、乳剤、水和剤、懸濁剤、濃厚エマルジョン、顆粒
水和剤等は、通常その所定量を1ヘクタ−ル当たり10
リットル〜1000リットルの(必要ならば展着剤等の
補助剤を添加した)水で希釈して処理し、粒剤、ある種
の懸濁剤は通常なんら希釈することなくそのまま処理す
る。ここで必要に応じて用いられる補助剤としては、前
記の界面活性剤の他、ポリオキシエチレン樹脂酸(エス
テル)、リグニンスルホン酸塩、アビエチン酸塩、ジナ
フチルメタンジスルホン酸塩、クロップオイルコンセン
トレイト(crop oil concentrat
e)、大豆油、コ−ン油、綿実油、ヒマワリ油等の植物
油等が挙げられる。また、ピリジン化合物[e]および
ピリドン化合物[a]は、ワタの落葉剤・乾燥剤、ジャ
ガイモ(Solanum tuberosum)の乾燥
剤等の収穫補助剤の有効成分として用いる事ができる。
その場合、ピリジン化合物[e]およびピリドン化合物
[a]を、除草剤の有効成分として用いる場合と同様に
通常製剤化して、作物の収穫前に、単独または他の収穫
補助剤と混合して茎葉処理する。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例および参考例等によ
り、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限
定されるものではない。 実施例1 3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−1H−ピリジン−2−オン0.5gとロジウ
ム(II)トリフルオロアセテートダイマー8mgとを
ジクロロエタン15mlに加え、80℃にてジアゾ酢酸
メチル0.15gを3時間かけて滴下した。滴下終了
後、80℃にて1時間攪拌した後に、該反応混合物を濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜0/
1)た。未反応原料として、3−(2−クロロ−4−フ
ルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−
(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テトラヒド
ロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−1H−ピリジ
ン−2−オン0.18gを回収し、同時に3−(2−ク
ロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオ
キソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−2
−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン0.34g
を得た。 融点:52.2℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):3.50(3H,q,J=1.0Hz)、
3.70(3H,s)、4.90(1H,d,J=1
5.8Hz)、4.97(1H,d,J=15.8H
z)、6.29(1H,s)、6.90〜6.95(2
H,m)、7.32(1H,dd,J=1.9Hz,
7.7Hz)、7.37(1H,d,J=8.7H
z)、7.92(1H,dd,J=1.9Hz,4.9
Hz)
【0052】実施例2 3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オ
ン144mg、テトラヒドロフラン0.66mlおよび
o−クロラニル163mgの混合物を還流温度にて1時
間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却した後、水に注
加し、酢酸エチルで抽出した。該有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−(2−クロ
ロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキ
ソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−1H
−ピリジン−2−オン72mgを得た。1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.52(s,3H),6.22(dd,1H,
J=7.0,7.0Hz),6.32(s,1H),
6.95(d,1H,J=6.6Hz),7.00(d
d,1H,J=7.0,1.6Hz),7.2−7.3
(m,1H),7.39(d,1H,J=8.9Hz) 得られた3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−
メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチ
ル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−
イル]フェノキシ)−1H−ピリジン−2−オンを、実
施例1に準じてジアゾ酢酸メチルと反応させて、3−
(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,
6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキ
シ)−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジンを
得る。
【0053】次に、ジヒドロピリドン化合物[b]の製
造例を、参考製造例として記す。 参考製造例1 第1工程 2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6
−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノー
ル20.0g、クロロマロン酸ジメチル10.8gおよ
びN,N−ジメチルホルムアミド120mlの混合物
に、炭酸カリウム9.79gを加え、70℃で1.5時
間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却した後、反応混
合物を塩酸と氷の混合物に加え、酢酸エチルで抽出し
た。該有機層を10%炭酸カリウム水溶液、飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をメタノールおよびジイソプロピルエーテルで
洗浄し、(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチ
ル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−
1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]
フェノキシ)マロン酸ジメチル21.6gを得た。 融点:141.1℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.55(d,3H,J=1.1Hz),3.8
6(s,6H),5.15(s,1H),6.35
(s,1H),6.99(d,1H,J=6.5H
z),7.3−7.4(m,1H)
【0054】第2工程 (2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,
6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキ
シ)マロン酸ジメチル21.6g、クロロホルム80m
lおよびメタノール80mlの混合物に、7Nアンモニ
ア/メタノール溶液26.3mlを0℃で滴下した。2
0分攪拌した後、室温で7時間攪拌した。該反応混合物
をろ過した後、濃縮し、2−(2−クロロ−4−フルオ
ロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリ
フルオロメチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリ
ミジン−1−イル]フェノキシ)−2−カルボキサミド
酢酸メチル6.91gを得た。 融点:196.4℃(decomp.)1 H−NMR(CDCl3/250MHz)δ(pp
m):3.56(s,3H),3.84(s,3H),
5.06(s,1H),5.76(bs,1H),6.
36(s,1H),6.8−7.0(m,2H),7.
37(d,1H,J=8.7Hz)
【0055】第3工程 2−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−2−(カルボキサミド)酢酸メチル363m
g、テトラヒドロフラン6.0mlおよびアクロレイン
50mgの混合物に、0℃でカリウムt−ブトキシド9
mgを加え、30分間攪拌した。次いで、該混合物にp
−トルエンスルホン酸一水和物17mgを加えた後、還
流温度にて1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷
却した後、水を注加し、酢酸エチルで抽出した。該有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−(2
−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6−
ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,
6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキシ)
−3−メトキシカルボニル−3,4−ジヒドロ−1H−
ピリジン−2−オン202mgを得た。 融点:82.4℃
【0056】第4工程 3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−3−メトキシカルボニル−3,4−ジヒドロ
−1H−ピリジン−2−オン202mg、塩化リチウム
52mg、ジメチルスルホキシド2mlおよび水10μ
lの混合物を、120℃で1時間攪拌した。該反応混合
物を室温まで冷却した後、水を注加し、酢酸エチルで抽
出した。該有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、3−(2−クロロ−4−フ
ルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−
(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テトラヒド
ロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−3,4−ジヒ
ドロ−1H−ピリジン−2−オン70mgを得た。 融点:91.0℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):2.7−2.8(m,2H),3.53(s,3
H),4.6−4.8(m,1H),5.0−5.2
(m,1H),6.0−6.1(m,1H),6.33
(s,1H),7.1−7.2(m,1H),7.28
(d,1H,J=9.0Hz),7.7−8.1(m,
1H)
【0057】次に、化合物[j]の別途製造例を、参考
製造例として記す。 参考製造例2 第1工程 クロロマロン酸ジメチル8.33gに、7Nアンモニア
/メタノール溶液10.7mlを0℃で滴下した。10
分間攪拌後、室温で2時間攪拌した。反応混合物をろ過
した後、濃縮し、残渣をクロロホルム/メタノール混合
溶媒に溶かし再度ろ過した後、濃縮した。残渣をカラム
クロマトグラフィーに付し、2−クロロ−2−カルボキ
サミド酢酸メチル4.4gを得た。 融点:79.5℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.86(s,3H),4.79(s,1H),
5.8−6.0(bs,1H),6.5−6.7(b
s,1H)
【0058】第2工程 2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6
−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノー
ル0.50g、2−クロロ−2−カルボキサミド酢酸メ
チル0.22gおよびN,N−ジメチルホルムアミド
0.75mlの混合物に、炭酸カリウム0.24gを加
え、50〜60℃で0.5時間攪拌した。更に、N,N
−ジメチルホルムアミド0.75mlを追加して、50
〜60℃で2時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却
した後、反応混合物を氷に加え、生じた結晶をろ別し
た。結晶を水、ヘキサンの順に洗浄し、2−(2−クロ
ロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキ
ソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テ
トラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−2−
(カルボキサミド)酢酸メチル0.42gを得た。
【0059】次に、ピリドン化合物[a]の別途製造例
を、参考製造例として記す。 参考製造例3 第1工程 水素化ナトリウム1.3gおよびジメトキシエタン10
0mlの混合物に、室温で2−クロロ−4−フルオロ−
5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフル
オロメチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジ
ン−1−イル]フェノール10gを加え、30分攪拌し
た。その後、ヨウ化ナトリウム2.2gと粗2−クロロ
−2−(メチルチオ)アセトアミド6.7gとを加え、
室温で3時間攪拌した。該反応混合物に水を注加し、酢
酸エチルで抽出した。該有機層を炭酸水素ナトリウム水
溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
(展開溶媒;酢酸エチル)、2−(2−クロロ−4−フ
ルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−
(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テトラヒド
ロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−2−(メチル
チオ)アセトアミド10.2gを得た。1 H−NMR(CDCl3,300MHz,TMSδ(p
pm)):2.18(3H,s)、3.56(3H,
q,J=1.3Hz)、5.54(1H,d,J=3.
4Hz)、5.94(1H,br)、6.37(1H,
d,J=2.9Hz)、6.80(1H,br)、7.
06〜7.11(1H,m)、7.36(1H,d,J
=9.0Hz)
【0060】第2工程 2−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−2−(メチルチオ)アセトアミドをクロロホ
ルム50mlに加えた溶液に、室温にてm−クロロ過安
息香酸3.7gを加えた。室温で3日間反応させた後、
該反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液とチオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。該有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し(展開溶媒;酢酸エチル)、2−(2−クロロ−
4−フルオロ−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−
4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−テトラ
ヒドロピリミジン−1−イル]フェノキシ)−2−(メ
チルスルホニル)アセトアミド3.3gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):3.11(3H,s)、3.46(1.5
H,s)、3.49(1.5H,s)、5.44(1
H,s)、6.26(0.5H,s)、6.30(0.
5H,s)、6.55(1H,br)、7.03(1
H,br)、7.27〜7.34(2H,m)
【0061】第3工程 2−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−
2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,
2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェ
ノキシ)−2−(メチルスルホニル)アセトアミド1.
3gとアクロレイン0.21gとをTHF20mlに溶
かし、室温にてカリウムtブトキシド0.03gを加え
た。3.5時間攪拌した後、p−トルエンスルホン酸
0.1gを加えて、4時間加熱還流した。該反応液を減
圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)、3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メ
チル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)
−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イ
ル]フェノキシ)−3−(メチルスルホニル)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オン0.55gを得
た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.75〜2.88(1H,m)、3.19
〜3.31(1H,m)、3.30(1H,s)、3.
54(3H,s)、4.97〜5.05(1H,m)、
6.00〜6.05(1H,m)、7.27〜7.36
(2H,m)、8.04(1H,d,J=4.1Hz)
【0062】3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−
[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフルオロ
メチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリミジン−
1−イル]フェノキシ)−3−(メチルスルホニル)−
3,4−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オン1当量と
p−トルエンスルホン酸0.1当量とをトルエンに加
え、加熱還流する。反応終了後、該反応液を濃縮し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3−
(2−クロロ−4−フルオロ−5−[3−メチル−2,
6−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリミジン−1−イル]フェノキ
シ)−1H−ピリジン−2−オンを得る。
【0063】次に、除草活性を有するピリジン化合物
[e]のいくつかを化合物番号とともに例示する。 式[e−1]で示される化合物
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】更に、ピリドン化合物[a]のいくつかを
化合物番号とともに例示する。 式[a]で示される化合物
【表4】
【0067】ピリジン化合物[e]およびピリドン化合
物[a]が、除草剤の有効成分として用いる際の製剤の
例を、参考製剤例として示す。部は重量部である。 参考製剤例1 化合物1〜84各々50部、リグニンスルホン酸カルシ
ウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水
酸化珪素45部をよく粉砕混合して各々の水和剤を得
る。 参考製剤例2 化合物1〜84各々10部、ポリオキシエチレンスチリ
ルフェニルエ−テル14部、ドデシルベンゼンスルホン
酸カルシウム6部、キシレン35部およびシクロヘキサ
ノン35部をよく混合して各々の乳剤を得る。 参考製剤例3 化合物1〜84各々2部、合成含水酸化珪素2部、リグ
ニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部お
よびカオリンクレ−64部をよく粉砕混合し、水を加え
よく練りあわせた後、造粒乾燥して各々の粒剤を得る。 参考製剤例4 化合物1〜84各々25部、ポリビニルアルコ−ル10
%水溶液50部、水25部を混合し、平均粒径が5マイ
クロメ−トル以下になるまで湿式粉砕して各々の懸濁剤
を得る。 参考製剤例5 ポリビニルアルコ−ル10%水溶液40部中に、化合物
1〜84各々5部を加え、ホモジナイザ−にて平均粒径
が10マイクロメ−トル以下になるまで乳化分散し、つ
いで55部の水を加え、各々の濃厚エマルジョンを得
る。
【0068】次に、ピリジン化合物[e]およびピリド
ン化合物[a]が、除草剤の有効成分として有用である
事を参考試験例で示す。 参考試験例1 直径10cm、深さ10cmの円筒形プラスチックポッ
トに土壌を詰め、アメリカアサガオおよびイチビを播種
し、温室内で10日間育成した。その後、製剤例2に準
じて化合物1、2、3、6、8、12、15、16、1
9、21、40、59および76の各々を乳剤にし、そ
の所定量を1ヘクタ−ルあたり1000リットル相当の
展着剤を含む水で希釈し、噴霧器で植物体上方から茎葉
部全面に均一に処理した。処理後、16日間温室内で育
成し、除草効力を調査した。その結果、化合物1、2、
3、6、8、12、15、16、19、21、40、5
9および76の各々は125g/haの薬量でアメリカ
アサガオおよびイチビの生育を完全に抑制した。
【0069】試験例2 直径10cm、深さ10cmの円筒形プラスチックポットに
土壌を詰め、アメリカアサガオおよびイチビを播種し
た。製剤例2に準じて化合物1、2、3、6、8、1
2、15、16、19、21、40、59および76の
各々を乳剤にし、その所定量を1ヘクタール当たり10
00リットル相当の水で希釈し、噴霧器で土壌表面全面
に均一に散布した。処理後、19日間温室内で育成し、
除草効力を調査した。その結果、化合物1、2、3、
6、8、12、15、16、19、21、40、59お
よび76の各々は500g/haの薬量でアメリカアサ
ガオおよびイチビの生育を完全に抑制した。
【0070】
【発明の効果】本発明方法によると、優れた除草活性を
有する新規なピリジン化合物[e]を有利に製造するこ
とができる。
フロントページの続き (72)発明者 実光 穣 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC29 DD11 DD12 EE03 EE05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式で表されるピリドン化合物[a] [式中、R3はハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基
    を表し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表す。]
    と下記の式で表されるα−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
    とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させて、下記の式
    で表されるピリジン化合物[d] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
    す。]を製造する方法。
  2. 【請求項2】下記の式で表されるジヒドロピリドン化合
    物[b] [式中、R3はハロゲン原子、シアノ基またはニトロ基
    を表し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表す。]
    と脱水素化剤とを反応させ、下記の式で表されるピリド
    ン化合物[a] [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表す。]を製
    造し、該ピリドン化合物[a]と下記の式で表されるα
    −ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
    とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させて、下記の式
    で表されるピリジン化合物[d] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
    す。]を製造する方法。
  3. 【請求項3】下記の式で表されるピリドン化合物
    [a]。 [式中、R3はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基を表
    し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表す。]
  4. 【請求項4】下記の式で表されるジヒドロピリドン化合
    物[b]。 [式中、R3はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基を表
    し、R4は水素原子またはハロゲン原子を表す。]。
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