JP2003048886A - ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤

Info

Publication number
JP2003048886A
JP2003048886A JP2001234651A JP2001234651A JP2003048886A JP 2003048886 A JP2003048886 A JP 2003048886A JP 2001234651 A JP2001234651 A JP 2001234651A JP 2001234651 A JP2001234651 A JP 2001234651A JP 2003048886 A JP2003048886 A JP 2003048886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
reaction
halogen atom
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001234651A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitomo Toyama
芳伴 遠山
Takeshi Komori
岳 小森
Minoru Sanemitsu
穣 実光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2001234651A priority Critical patent/JP2003048886A/ja
Publication of JP2003048886A publication Critical patent/JP2003048886A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた除草効力を有する化合物を提供する、更
に該化合物を製造する為の有用な製造中間体を提供する
こと。 【解決手段】下記の式で表されるピリジン化合物
[c]。 [式中、R3はハロゲン原子等を表し、R4は水素原子ま
たはハロゲン原子を表し、R6はC1−C6アルコキシ
基等を表す。]および上記化合物を製造する為に有用な
3−(5−アミノ−4−置換−2−置換フェノキシ)−
2−(アルコキシカルボニルメトキシ)ピリジン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた除草活性を
有するピリジン化合物およびその製造中間体に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた除草
活性を有する化合物を提供すること、および、その化合
物を有利に製造するための製造中間体等を提供すること
を課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】現在、数多くの除草剤が
市販され、使用されているが、防除の対象となる雑草は
種類も多く、発生も長期にわたるため、より除草活性が
高く、幅広い除草スペクトラムを有し、且つ作物に対し
薬害を生じさせない除草剤が求められている。本発明者
らは鋭意検討した結果、ピリジン環の3位に置換フェノ
キシ基が、2位に置換メトキシ基が置換したピリジン環
を有するピリジン化合物[c] [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6はOH基、
C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ
基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロア
ルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C
3−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C8シクロア
ルコキシ基、C3−C8ハロシクロアルコキシ基、C3
−C8シクロアルケニルオキシ基、C3−C8シクロア
ルケニルオキシ基、C3−C8ハロシクロアルケニルオ
キシ基、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C6ア
ルコキシ基、C1−C6アルキリデンアミノオキシ基、
C1−C6アルキルアミノオキシ基、(C1−C6アル
キル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基、置換され
ていてもよいフェノキシ基、置換されていてもよいフェ
ニルC1−C4アルコキシ基、アミノ基、C1−C6ア
ルコキシアミノ基、(C1−C6アルコキシ)(C1−
3アルキル)アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、
(C1−C6アルキル)C1−C6アルキルアミノ基、
置換されていてもよいフェニルアミノ基または置換され
ていてもよいフェニルC1−C4アルキルアミノ基を表
す。]が、優れた除草活性を有することを見出した。更
に、このような特異な置換パターンを有するピリジン化
合物について、有利に製造する新規な製造中間体を見出
した。即ち、本発明は優れた除草活性を有するピリジン
化合物[c]を提供する。更に、有用な製造中間体であ
るピリジン化合物[a−7] [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表
す。]、ピリジン化合物[a−5] [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表
す。]等を提供する。
【0004】尚、本発明の製造中間体のピリジン化合物
[a−7]、ピリジン化合物[a−5]等は、優れた除
草活性を有するピリジン化合物[e] [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表
す。]の製造中間体としても有用である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、R3およびR4
示されるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子を意味し、R6で示されるC1−C
6アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブト
キシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、アミルオキ
シ基、イソアミルオキシ基、t−アミルオキシ基等があ
げられ、C1−C6ハロアルコキシ基としては、クロロ
メチルオキシ基、2−フルオロエチルオキシ基、2−ク
ロロプロピルオキシ基、1−クロロ−2−プロピルオキ
シ基、2,2,2−トリフルオロエチルオキシ基等があ
げられ、C3−C6アルケニルオキシ基としては、アリ
ルオキシ基、1−メチル−2−プロペニルオキシ基、2
−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキ
シ基等があげられ、C3−C6ハロアルケニルオキシ基
としては、1−クロロ−2−プロペニルオキシ基等があ
げられ、C3−C6アルキニルオキシ基としては、プロ
パルギルオキシ基、1−メチル−2−プロピニルオキシ
基等があげられ、C3−C6ハロアルキニルオキシ基と
しては、1−ブロモ−2−プロピニルオキシ基等があげ
られ、C3−C8シクロアルコキシ基としては、シクロ
プロピルオキシ基、シクロペンチルオキシ基等があげら
れ、C3−C8ハロシクロアルキルオキシ基としては、
2,2−ジフルオロシクロペンチルオキシ基等があげら
れ、C3−C8シクロアルケニルオキシ基としては、2
−シクロペンテニルオキシ基等があげられ、C3−C8
ハロシクロペンテニルオキシ基としては、4−ブロモ−
2−シクロブテニルオキシ基等があげられ、C1−C6
アルコキシカルボニルC1−C6アルコキシ基として
は、(メトキシカルボニルメトキシ)基、(2−メトキ
シカルボニル−2−プロポキシ)カルボニルメトキシ基
等があげられ、C1−C6アルキリデンアミノオキシ基
としては、イソプロピリデンアミノオキシ基等があげら
れ、C1−C6アルキルアミノオキシ基としては、メチ
ルアミノオキシ基等があげられ、(C1−C6アルキ
ル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基としては、ジ
メチルアミノオキシ基等があげられ、置換されていても
よいフェノキシ基としては、フェノキシ基等があげら
れ、置換されていてもよいフェニルC1−C4アルコキ
シ基としてはベンジルオキシ基等があげられ、C1−C
6アルコキシアミノ基としては、メトキシアミノ基、エ
トキシアミノ基等があげられ、(C1−C6アルコキ
シ)(C1−3アルキル)アミノ基としては、(メトキ
シ)(メチル)アミノ基、(エトキシ)(メチル)アミ
ノ基等があげられ、C1−C6アルキルアミノ基として
は、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソブチルアミ
ノ基等があげられ、(C1−C6アルキル)C1−C6
アルキルアミノ基としてはジメチルアミノ基等があげら
れ、置換されていてもよいフェニルアミノ基としては、
フェニルアミノ基等があげられ、置換されていてもよい
フェニルC1−C4アルキルアミノ基としてはベンジル
アミノ基等があげられる。
【0006】ピリジン化合物[c]において、除草活性
の点から、R6で示される基においてはC1−C6アル
コキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基等)が好ましく、R3で示される基においてはハロ
ゲン原子が好ましく、その中でも塩素原子が好ましく、
4で示される基においてはハロゲン原子が好ましく、
その中でもフッ素原子が好ましい。
【0007】ピリジン化合物[c]は、下記の製造法に
より製造することができる。 [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表
す。] ピリジン化合物[c]は、化合物[a−5]と化合物
[v]とを通常溶媒中で反応させることにより製造する
ことができる。該反応の反応温度は50℃〜溶媒還流温
度の範囲であり、反応時間は通常30分〜30時間であ
る。反応に供される試剤の量は、化合物[a−5]1モ
ルに対して、化合物[v]は1モルの割合が理論量であ
るが、反応の状況により任意に変化させることができ
る。用いられる溶媒としては、例えば、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、リグロイン等の脂肪族炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、メシチ
レン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロ
ベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレ
ングリコ−ルジメチルエ−テル、メチル−t−ブチルエ
−テル等のエ−テル類、ニトロメタン、ニトロベンゼン
等のニトロ化合物、酢酸、プロピオン酸等の有機酸、
N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチ
ルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、あるいは
それらの混合物等が挙げられる。反応終了後は、反応液
を水に注加し、析出した結晶を濾取し乾燥するか、若し
くは有機溶媒で抽出し有機層を中和、乾燥し濃縮する
か、あるいは反応液をそのまま濃縮する等の後処理操作
を行ない、目的の化合物を得ることができる。該化合物
は再結晶、カラムクロマトグラフィ−等の操作によって
精製することもできる。
【0008】化合物[a−5]は、下記に記載の製造法
により製造することができる。 [式中、R3、R4およびR6は前記と同じ意味を表し、
61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
【0009】・化合物[a]→化合物[a−2] 化合物[a−2]は、化合物[a]をニトロ化剤と反応
させることにより製造することができる。 ニトロ化剤の種類:硝酸、硝酸/濃硫酸等 ニトロ化剤の量:化合物[a]1モルに対して1〜1.
5モルの割合 反応温度:−10〜50℃ 反応時間:瞬時〜40時間 反応終了後は、必要に応じて中和し、反応液を氷水に注
加し、析出した結晶を濾取し乾燥するか、若しくは有機
溶媒で抽出し有機層を乾燥し濃縮するか、あるいは反応
液をそのまま濃縮する等の後処理操作を行ない、目的の
化合物を得ることができる。該化合物は再結晶、カラム
クロマトグラフィ−等の操作によって精製することもで
きる。
【0010】・化合物[a−2]→化合物[a−3] 化合物[a−3]は、例えば化合物[a−2]を、酸の
存在下に鉄粉を反応させることにより製造することがで
きる。該反応は通常溶媒中にて行い、反応温度は室温〜
溶媒の還流温度の範囲、反応時間は瞬時〜24時間であ
る。反応に供される試剤の量は、化合物[a−2]1モ
ルに対して、鉄粉は3モル〜過剰量、酸は1〜10モル
の範囲が通常であるが、反応の状況により変化させるこ
とができる。用いられる酸としては、酢酸、塩酸があげ
られる。用いられる溶媒としては、水、酢酸、酢酸エチ
ル、あるいはそれらの混合物があげられる。反応終了後
は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮す
るか、あるいは、反応液または該濃縮物を有機溶媒で希
釈後重曹水に注加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の後処理を行い、目的の化合物を得る
ことができる。なお、目的物はクロマトグラフィー、再
結晶等の操作によって精製することも可能である。
【0011】・化合物[a−2]→化合物[a−4] 化合物[a−2]とα−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61は前記と同じ意味を表す。]とをロジウム
(II)触媒の存在下に反応させて、化合物[a−4]を製
造することができる。該反応は溶媒中で行われ、反応温
度は通常60〜120℃の範囲である。反応時間の範囲
は通常瞬時から72時間である。反応に供される試剤の
量は、化合物[a−2]1モルに対して、α−ジアゾエ
ステル化合物[f]は0.5〜2モル、ロジウム(II)触
媒は1〜5モル%であるが、反応の状況により任意に変
化させることができる。ロジウム(II)触媒とは、ロジウ
ム(Rh)の2価陽イオンと適当な陰イオン(場合によ
り、更に適当な配位子)からなる金属塩触媒であり、具
体的には、ロジウム(II)トリフルオロアセテートダ
イマーが挙げられる。溶媒としては、例えば塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタンが挙げられる。反応終了後
は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮す
るか、あるいは、反応液を有機溶媒で希釈後重曹水に注
加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する
等の後処理を行い、目的の化合物を得ることができる。
なお、得られた化合物は、クロマトグラフィー、再結晶
等の操作によって精製することも可能である。
【0012】尚、ピリドン化合物[a−2]に対して、
エステル化合物[x] X1CH2COR61 [x] [式中、R61は前記と同じ意味を表し、X1は塩素原
子、臭素原子、OH基、メタンスルホニルオキシ基また
はp−トルエンスルホニルオキシ基を表す。]とを反応
させた場合、主生成物はピリドン化合物[y] [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。]であり、化合物[a−4]は少量得られるに過ぎ
なかった。
【0013】・化合物[a−4]→化合物[a−5] 化合物[a−5]のうちR6がメトキシ基またはエトキ
シ基である化合物は、例えば化合物[a−4]を、酸の
存在下に鉄粉を反応させることにより製造することがで
きる。該反応は通常溶媒中にて行い、反応温度は室温〜
溶媒の還流温度の範囲、反応時間は瞬時〜24時間であ
る。反応に供される試剤の量は、化合物[a−4]1モ
ルに対して、鉄粉は3モル〜過剰量、酸は1〜10モル
の範囲が通常であるが、反応の状況により変化させるこ
とができる。用いられる酸としては、酢酸、塩酸があげ
られる。用いられる溶媒としては、水、酢酸、酢酸エチ
ル、あるいはそれらの混合物があげられる。反応終了後
は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮す
るか、あるいは、反応液または該濃縮物を有機溶媒で希
釈後重曹水に注加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の後処理を行い、目的の化合物を得る
ことができる。なお、目的物はクロマトグラフィー、再
結晶等の操作によって精製することも可能である。
【0014】・化合物[a−4]→化合物[a−7] 化合物[a−7]は、化合物[a−4]と化合物[z−
1] H−R6 [z−1] [式中、R6は前記と同じ意味を表す。]とのエステル
交換反応させるか、または化合物[a−4]を化合物
[a−6]に変換した後に、化合物[z−1]と縮合反
応させることにより製造することができる。
【0015】カルボン酸化合物[a−6]と化合物[z
−1]との縮合反応は、例えば縮合剤とともに溶媒中に
て反応(必要に応じて塩基の存在下)させることにより
行われ、反応温度は0〜40℃の範囲であり、反応時間
は通常瞬時〜20時間の範囲である。縮合剤としては、
カルボニルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジ
イミド、1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3
−エチルカルボジイミド塩酸塩があげられる。必要に応
じて用いられる塩基としては、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルアミン等の有機塩基があげられる。反応に供
される試剤の量は、化合物[a−6]に対して、化合物
[z−1]は1〜3モルの割合、縮合剤は1〜3モルの
割合、必要に応じて用いられる塩基は0.5〜3モルの
割合であるが、反応の状況により任意に変化させること
ができる。溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、
N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等
のあるいはそれらの混合物が用いられる。反応終了後
は、例えば、反応液を水に注加し、これを有機溶媒で抽
出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の方法により、目
的の化合物を得ることができる。得られた化合物は、ク
ロマトグラフィー、再結晶等の操作により精製すること
も可能である。更に該反応は、上記の方法によらず、酸
触媒の存在下に反応させる方法およびその他の公知の方
法によっても行うことも可能である。
【0016】化合物[a−6]は、化合物[a−4]を
酸加水分解すること、または例えば以下の方法により製
造できる。 [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。] ・化合物[a−4]→化合物[a−8] 化合物[a−8]は、化合物[a−4]とt−ブタノー
ルとのエステル交換反応により製造することができる。
該反応の反応温度は40〜100℃の範囲である。反応
時間は通常30分〜48時間の範囲である。該反応に供
される触媒の量は、化合物[a−4]の0.001〜1
0重量%である。反応に供される触媒としては例えば、
カリウムt−ブトキシドがあげられる。溶媒としては例
えばベンゼン、トルエン、キシレンがあげられる。反応
終了後の反応液は、濾過した後にそのまま濃縮するか、
反応液を水に注加して生じた結晶を濾取するか、反応液
を水に注加した後に有機溶媒抽出および濃縮する等の通
常の後処理操作に付し、目的物を得ることができる。該
目的物はクロマトグラフィー、再結晶等の操作によって
精製することも可能である。 ・化合物[a−8]→化合物[a−6] 化合物[a−6]は、例えば、Protective Groups in O
rganic Synthesis(AWiley-Interscience publication
社刊)等に記載の方法に準じて、化合物[a−8]を、
蟻酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸等を用いて脱保護さ
せることにより、製造することができる。
【0017】・化合物[a−7]→化合物[a−5] 化合物[a−5]は、例えば化合物[a−7]を、1)
酸の存在下に鉄粉を反応させるか、あるいは、2)触媒
存在下に水素添加することにより製造することができ
る。 1)酸の存在下に鉄粉を反応させる方法 該反応は通常溶媒中にて行い、反応温度は室温〜溶媒の
還流温度の範囲、反応時間は瞬時〜24時間である。反
応に供される試剤の量は、化合物[a−7]1モルに対
して、鉄粉は3モル〜過剰量、酸は1〜10モルの範囲
が通常であるが、反応の状況により変化させることがで
きる。用いられる酸としては、酢酸、塩酸があげられ
る。用いられる溶媒としては、水、酢酸、酢酸エチル、
あるいはそれらの混合物があげられる。反応終了後は、
反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮する
か、あるいは、反応液または該濃縮物を有機溶媒で希釈
後重曹水に注加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥
し、濃縮する等の後処理を行い、目的の化合物を得るこ
とができる。なお、目的物はクロマトグラフィー、再結
晶等の操作によって精製することも可能である。 2)触媒存在下に水素添加する方法 本反応は、通常溶媒中にて行い、反応温度は0〜50℃
の範囲であり、反応時間は瞬時〜48時間である。本反
応は水素雰囲気下に行うが、好ましくは1〜5気圧の圧
力にて行う。用いられる触媒の量は、化合物[a−7]
に対して、0.001〜10%重量である。触媒として
は、パラジウム/炭素、酸化プラチナが上げられる。溶
媒としては、例えば、蟻酸、酢酸、酢酸エチル、メタノ
ール、エタノールがあげられる。反応終了後は、反応混
合物を濾過した後に、濃縮する等の通常の操作により、
目的物を得ることができる。目的物は、クロマトグラフ
ィー、再結晶等の操作によって精製することも可能であ
る。
【0018】ピリドン化合物[a]は、以下に記載の方
法にて製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R8
メチル基、エチル基等の低級アルキル基を表す。]
【0019】・化合物[m]→化合物[j] 化合物[j]は、化合物[m]と化合物[n] [式中、R8は前記と同じ意味を表し、Xは塩素原子、
臭素原子等の脱離基を表す。]とを、塩基の存在下に反
応させることにより製造する。該反応は通常溶媒中で行
われ、反応温度は通常室温〜80℃の範囲、反応時間は
通常瞬時から12時間の範囲である。反応に供される試
剤の量は、化合物[m]1モルに対して、化合物[n]
は1モル、塩基は1モルが理論量であるが、反応の状況
により任意に変化させることができる。用いられる塩基
としては、例えば炭酸カリウムが挙げられる。用いられ
る溶媒としては、例えばアセトニトリル等のニトリル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン等の酸アミド類が挙げられる。反応終了後
は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮す
るか、あるいは、反応液を水または酸性水に注加し、生
じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有
機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的
の化合物を得ることができる。なお、得られた化合物
は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製
することも可能である。
【0020】・化合物[j]→化合物[k] 化合物[k]は、化合物[j]とアクロレインとを、塩
基の存在下に反応させることにより製造する。該反応
は、通常溶媒中で行われ、反応温度は−30〜50℃の
範囲であり、好ましくは−10〜20℃の範囲である。
反応時間は通常瞬時〜12時間の範囲である。反応に供
される試剤の量は、化合物[j]1モルに対して、アク
ロレインは1モルの割合が理論量であり、塩基は0.0
1〜2モルの範囲であるが、反応の状況により任意に変
化させることができる。用いられる塩基としては、例え
ばカリウムt−ブトキシド等の金属アルコキシド、炭酸
カリウム等の無機塩基が挙げられる。用いられる溶媒と
しては、例えばテトラヒドロフラン等のエーテル類、酢
酸エチル等のエステル類が挙げられる。反応終了後は、
反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮する
か、あるいは、反応混合物を水に注加し、生じた結晶を
濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥
し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物を
得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマト
グラフィー、再結晶等の操作によって精製することも可
能である。また、後処理を行い、化合物[k]を単離す
ることなく、反応混合物を引き続き、化合物[k]→化
合物[i]の反応の原料として用いることも可能であ
る。
【0021】・化合物[k]→化合物[i] 化合物[i]は、化合物[k]を酸の存在下に反応させ
ることにより製造する。反応は、通常溶媒中で行われ、
反応温度は室温〜150℃の範囲であり、反応時間は通
常瞬時〜24時間の範囲である。反応に供される試剤の
量は、化合物[i]1モルに対して、酸は0.001〜
0.2モルであるが、反応の状況により任意に変化させ
ることができる。化合物[k]を単離することなく、化
合物[j]→化合物[k]の反応混合物を原料として用
いる場合は、使用した塩基の量に対して過剰の酸を用い
る必要がある。用いられる酸としては、酢酸、p-トル
エンスルホン酸等の有機酸、塩酸等の無機酸が挙げられ
る。用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類が挙げら
れる。反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過
し、該濾液を濃縮するか、あるいは、反応混合物を水に
注加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽
出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を
行い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られ
た化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によ
って精製することも可能である。
【0022】・化合物[i]→ジヒドロピリドン化合物
[b] ジヒドロピリドン化合物[b]は、化合物[i]を水お
よびアルカリ金属ハロゲン化物の存在下に反応すること
により製造する。該反応の反応温度は、通常80〜14
0℃の範囲、反応時間は瞬時から48時間の範囲であ
る。反応に供される試剤の量は、化合物[i]1モルに
対して、水は0.5〜2モル、アルカリ金属ハロゲン化
物は1〜5モルであるが、反応の状況により任意に変化
させることができる。アルカリ金属ハロゲン化物として
は、例えば塩化リチウム、塩化ナトリウム、ヨウ化リチ
ウム、ヨウ化ナトリウムが挙げられる。用いられる溶媒
としては、例えばジメチルスルホキシド、ピリジンが挙
げられる。反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾
過し、該濾液を濃縮するか、あるいは、反応混合物を水
に注加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で
抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理
を行い、目的の化合物を得ることができる。なお、得ら
れた化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作に
よって精製することも可能である。
【0023】・ジヒドロピリドン化合物[b]→ピリド
ン化合物[a] ピリドン化合物[a]は、ジヒドロピリドン化合物
[b]と脱水素化剤とを反応させることにより、製造す
ることができる。ここで脱水素化剤とは、具体的には、
キノン系酸化剤(例えば、クロラニル)または不均一系
金属触媒(例えば、パラジウム/炭素)を意味する。反
応は溶媒中にて行われ、反応温度は通常60〜190℃
の範囲であり、反応時間は通常瞬時から48時間の範囲
である。反応に供される試剤の量は、キノン系酸化剤の
場合はジヒドロピリジン化合物[b]の1〜3倍モル、
不均一金属触媒の場合はジヒドロピリジン化合物[b]
の10〜30重量%であるが、反応の状況により任意に
変化させることも可能である。用いられる溶媒として
は、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ベンゾトリフルオ
リド等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、ジグライム、ジフェニルエーテル等
のエーテル類、あるいはそれらの混合物が挙げられる。
反応終了後は、反応混合物を、必要に応じて濾過し、該
濾液を濃縮するか、あるいは、反応液を有機溶媒で希釈
後重曹水に注加し、有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥
し、濃縮する等の後処理を行い、目的の化合物を得るこ
とができる。なお、得られた化合物は、クロマトグラフ
ィー、再結晶等の操作によって精製することも可能であ
る。
【0024】α−ジアゾエステル化合物[f]は、それ
自体が市販されているか、あるいは化合物[h] H2NCH2COR61 [h] [式中、R61は前記と同じ意味を表す。]またはその鉱
酸塩(例えば塩酸塩)を、酸性条件下に亜硝酸ナトリウ
ムと反応させる公知の方法にて製造することができる。
(参照 Organic Syntheses Collective Volume IV p424
-426)
【0025】化合物[m]は、それ自体が市販されてい
るか、公知の方法にて製造することができる。
【0026】化合物[n]は、化合物[o] [式中、R8およびXは前記と同じ意味を表す。]とア
ンモニアとを反応させることにより製造することができ
る。該反応は通常溶媒中で行われ、反応温度は通常−2
0〜50℃の範囲、反応時間は通常瞬時から12時間の
範囲である。反応に供される試剤の量は、化合物[o]
1モルに対して、アンモニアは1モルが理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。
用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール類が挙げられる。反応終了後は、反応
混合物を必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、あ
るいは、反応混合物を水に注加し、生じた結晶を濾集す
るか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃
縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物を得るこ
とができる。なお、得られた化合物は、クロマトグラフ
ィー、再結晶等の操作によって精製することも可能であ
る。化合物[o]は、それ自体が市販されているか、公
知の方法により製造することができる。
【0027】ピリドン化合物[a]は、以下に記載の方
法によっても製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R100
はメチル基、エチル基等の低級アルキル基またはフェニ
ル基を表し、nは1または2を表す。] ・化合物[m]→化合物[XXXII](工程1) 化合物[XXXII]は、化合物[m]とクロロアセト
ニトリルまたはブロモアセトニトリルとを、溶媒中で塩
基の存在下に反応させることにより製造することができ
る。 反応温度:−20〜80℃ 反応時間:瞬時〜24時間 反応に供される試剤の量:化合物[m]1モルに対し
て、クロロアセトニトリルまたはブロモアセトニトリル
は1モルの割合、塩基は1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 塩基の種類:水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等 用いられる溶媒の種類:アセトニトリル等のニトリル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン等の酸アミド類、テトラヒドロフラン、1,
4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、2−メトキシエチルエーテル等のエーテル類、トル
エン等の炭化水素類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエス
テル類が挙げられる。 反応終了後は、反応液をそのまま濃縮するか、または、
必要に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応液を水
または酸性水に注加し、生じた結晶を濾集するか、また
は有機溶媒で抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の
通常の後処理を行い、目的の化合物を得ることができ
る。なお、得られた化合物は、クロマトグラフィー、再
結晶等の操作によって精製することも可能である。
【0028】・化合物[XXXII]→化合物[XXX
III](工程2) 化合物[XXXIII]は、化合物[XXXII]とジ
スルフィド化合物[p] (R100S)2 [p] [式中、R100は前記と同じ意味を表す。]とを、溶媒中
で塩基の存在下に反応させることにより製造することが
できる。 反応温度:−50〜10℃ 反応時間:瞬時〜12時間 塩基の種類:水素化ナトリウム 反応に供される試剤の量:化合物[XXXII]1モル
に対して、ジスルフィド化合物[p]は1モル、塩基は
1モルが理論量であるが、反応の状況により任意に変化
させることができる。 用いられる溶媒の種類:DMF、N−メチルピロリジン
−2−オン等の酸アミド類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0029】・化合物[XXXIII]→化合物[XX
XIV](工程3) 化合物[XXXIV]は、化合物[XXXIII]を、
通常溶媒中で酸化剤と反応させることにより製造するこ
とができる。 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜24時間 酸化剤の種類:m−クロロ過安息香酸等の過酸、過酸化
水素 反応に供される酸化剤の量:化合物[XXXIII]1
モルに対して、化合物[XXXIV]においてn=1で
ある化合物の場合は酸化剤1モルの割合が理論量であ
り、化合物[XXXIV]においてn=2である化合物
の場合は酸化剤2モルの割合が理論量であるが、反応の
状況により任意に変化させることができる。 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物類反応終了後は、反応混合物を必要
に応じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水
に注加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で
抽出し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理
を行い、目的の化合物を得ることができる。なお、得ら
れた化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作に
よって精製することも可能である。
【0030】・化合物[XXXIV]→化合物[XXX
V](工程4) 化合物[XXXV]は、化合物[XXXIV]を、通常
溶媒中、水と二酸化マンガンの存在下で反応させること
により製造することができる。 反応温度:50℃〜120℃ 反応時間:瞬時〜24時間 二酸化マンガンの量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:水および水と有機溶媒(メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、1,4−ジ
オキサン等のエーテル類)の混合物 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。また、工程4は、化合物[XXXIV]
を、通常溶媒中、水と四ホウ酸ナトリウムの存在下で反
応させることにより製造することもできる。
【0031】・化合物[XXXV]→ピリドン化合物
[a](工程5) ピリドン化合物[a]は、アミド化合物[XXXV]の
うちn=1の化合物を、通常溶媒中、塩基の存在下でア
クロレインと反応(工程5−1)させた後、酸の存在下
で反応(工程5−2)させることにより製造することが
できる。 (工程5−1) 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 塩基の種類:水素化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、フッ化カリウム
等 塩基の量:触媒量〜1当量 反応に供されるアクロレインの量:アミド化合物[XX
XV]1モルに対して、1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 用いられる溶媒の種類:ジエチルエーテル、メチルt−
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、トルエン等の
炭化水素類 (工程5−2) 反応温度:室温〜80℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素類 工程5−1の後、該反応混合物を減圧下濃縮したり、該
反応混合物を水に注加し有機溶媒で抽出したりといった
ような通常の後処理操作を行って得られる化合物を工程
5−2の原料として用いることもできるし、工程5−1
の反応混合物をそのまま、工程5−2の原料として用い
ることもできる。反応終了後は、反応混合物を必要に応
じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注
加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。
【0032】・化合物[XXXV]→化合物[XXXV
I](工程6) 化合物[XXXVI]は、アミド化合物[XXXV]の
うちn=2の化合物を、通常溶媒中、塩基の存在下でア
クロレインと反応(工程6−1)させた後、酸の存在下
で反応(工程6−2)させることにより製造することが
できる。 (工程6−1) 反応温度:−20〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 塩基の種類:水素化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、フッ化カリウム
等 塩基の量:触媒量〜1当量 反応に供されるアクロレインの量:アミド化合物[XX
XV]1モルに対して、1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。 用いられる溶媒の種類:ジエチルエーテル、メチルt−
ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラ
ン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホル
ム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、トルエン等の
炭化水素類 (工程6−2) 反応温度:室温〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン等のハロゲン化合物、ベンゼン、
トルエン等の炭化水素類 工程6−1の後、該反応混合物を減圧下濃縮したり、該
反応混合物を水に注加し有機溶媒で抽出したりといった
ような通常の後処理操作を行って得られる化合物を工程
6−2の原料として用いることもできるし、工程6−1
の反応混合物をそのまま、工程6−2の原料として用い
ることもできる。反応終了後は、反応混合物を必要に応
じて濾過し、該濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注
加し、生じた結晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出
し、該有機層を乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行
い、目的の化合物を得ることができる。なお、得られた
化合物は、クロマトグラフィー、再結晶等の操作によっ
て精製することも可能である。
【0033】・化合物[XXXVI]→ピリドン化合物
[a](工程6) ピリドン化合物[a]は、化合物[XXXVI]を、通
常溶媒中、酸の存在下で反応させることにより製造する
ことができる。 反応温度:50〜130℃ 反応時間:瞬時〜48時間 酸の種類:酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素およびそ
の錯体(例えば、三フッ化ホウ素・メタノール錯体等)
等 酸の量:触媒量〜過剰量 用いられる溶媒の種類:ジメチルスルホキシド等の硫黄
化合物、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,
4−ジオキサン等のエーテル類、トルエン等の炭化水素
類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0034】また、化合物[XXXV]は、以下に示す
方法にて製造することもできる。 [式中、n、R3、R4およびR100は前記と同じ意味を
表す。] ・2−クロロアセトアミド→化合物[r](工程1) 化合物[r]は、化合物[q] R100SNa [q] [式中、R100は前記と同じ意味を表す。]と2−クロロ
アセトアミドとを、通常溶媒中、反応させることにより
製造することができる。 反応温度:室温〜50℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコール類、水およびこれらの混合
物等 化合物[q]の量:2−クロロアセトアミド1モルに対
して、化合物[q]は1モルの割合が理論量であるが、
反応の状況により任意に変化させることができる。 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該
濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結
晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を
乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合
物を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロ
マトグラフィー、再結晶等の操作によって精製すること
も可能である。
【0035】・化合物[r]→化合物[s](工程2) 化合物[s]は、化合物[r]と塩素化剤とを、通常溶
媒中、反応させることにより製造することができる。 反応温度:−10〜30℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物 塩素化剤の種類:塩化スルフリル等 塩素化剤の量:化合物[r]1モルに対して、塩素化剤
は1モルの割合が理論量であるが、反応の状況により任
意に変化させることができる。 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該
濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結
晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を
乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合
物を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロ
マトグラフィー、再結晶等の操作によって精製すること
も可能である。
【0036】・化合物[s]→化合物[XXXXII
I](工程3) 化合物[XXXXIII]は、化合物[s]と化合物[m]
とを、通常溶媒中、塩基の存在下で反応させることによ
り製造することができる。尚、本工程は、反応状況によ
りヨウ化物塩を加えて反応を行うこともできる。 反応温度:−10〜80℃ 反応時間:瞬時〜48時間 用いられる溶媒の種類:アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルス
ルホキシド等の硫黄化合物、ジエチルエーテル、メチル
t−ブチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロ
フラン、1,4−ジオキサン等のエーテル類、トルエン
等の炭化水素類 塩基の種類:水素化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水
素ナトリウム、水酸化ナトリウム、カリウムtブトキシ
ド等 塩基の量:化合物[m]1モルに対して、塩基の量は1モ
ルの割合が理論量であるが、反応の状況により任意に変
化させることができる。 化合物[m]の量:化合物[r]1モルに対して、化合物
[m]の量は1モルの割合が理論量であるが、反応の状況
により任意に変化させることができる。 ヨウ化物塩の種類:ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム
等 ヨウ化物塩の量:触媒量〜過剰量 反応終了後は、反応混合物をそのまま濃縮するか、また
は反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該
濾液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結
晶を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を
乾燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合
物を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロ
マトグラフィー、再結晶等の操作によって精製すること
も可能である。
【0037】・化合物[XXXXIII]→化合物[X
XXV](工程4) 化合物[XXXV]は、化合物[XXXXIII]を、
通常溶媒中で酸化剤と反応させることにより製造するこ
とができる。 反応温度:−30〜50℃ 反応時間:瞬時〜24時間 酸化剤の種類:m−クロロ過安息香酸等の過酸、過酸化
水素 反応に供される酸化剤の量:化合物[XXXXIII]
1モルに対して、n=1の場合は酸化剤1モルの割合が
理論量であり、n=2の場合は酸化剤2モルの割合が理
論量であるが、反応の状況により任意に変化させること
ができる。 用いられる溶媒の種類:クロロホルム、ジクロロメタン
等のハロゲン化合物類 反応終了後は、反応混合物を必要に応じて濾過し、該濾
液を濃縮するか、反応混合物を水に注加し、生じた結晶
を濾集するか、または有機溶媒で抽出し、該有機層を乾
燥し、濃縮する等の通常の後処理を行い、目的の化合物
を得ることができる。なお、得られた化合物は、クロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0038】更に、ピリドン化合物[a]は、以下に記
載の方法によっても製造することができる。 [式中、R3およびR4は前記と同じ意味を表し、R101
はメチル基、イソプロピル基またはt−ブチル基等の保
護基を表す。] ・化合物[XXXXV]→化合物[XXXXVI](工
程1) 化合物[XXXXVI]は、化合物[XXXXIV]と
化合物[XXXXV]とを、通常溶媒中で炭酸カリウム
等の塩基と反応させることにより製造することができ
る。
【0039】・化合物[XXXXVI]→化合物[XX
XXVII](工程2) 化合物[XXXXVII]は、化合物[XXXXVI]
を、通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等
の触媒存在下で反応させることにより製造することがで
きる。あるいは化合物[XXXXVI]を、酢酸−水混
合溶媒中、鉄粉を反応させることにより製造することも
できる
【0040】・化合物[XXXXVII]→化合物[X
XXXVIII](工程3) 化合物[XXXXVIII]は、化合物[XXXXVI
I]を、溶媒中にて亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤と
反応させてジアゾニウム塩とした後、塩化銅、臭化銅ま
たはシアン化銅と反応させることにより製造することが
できる。
【0041】・化合物[XXXXVIII]→化合物
[a](工程4) ピリドン化合物[a]は、化合物[XXXXVIII]
を、通常溶媒中、三臭化ホウ素、トリフルオロ酢酸、硫
酸等と反応させて脱保護することにより製造することが
できる。
【0042】尚、化合物[XXXXIV]は、以下に記
載の方法により製造することができる。 [式中、R101は前記と同じ意味を表す。]
【0043】・2−クロロ−3−ベンジルオキシピリジ
ン→化合物[XXXXIX](工程1) 化合物[XXXXIX]は、2−クロロ−3−ベンジル
オキシピリジン(Heterocycles 1994,38(6),1355-1360
記載の方法により製造できる)と化合物[t] R101OH [t] [式中、R101は前記と同じ意味を表す。]とを、通常溶
媒中、塩基の存在下に反応させることにより製造するこ
とができる。 ・化合物[XXXXIX]→化合物[XXXXIV]
(工程2) 化合物[XXXXIV]は、化合物[XXXXIX]
を、通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等
の触媒存在下で反応させることにより製造することがで
きる。また、化合物[XXXXIV]は、米国特許US
3701779に記載の方法またはそれに準ずる方法に
て製造することもできる。
【0044】また、化合物[XXXXVIII]は、以
下に記載の方法にて製造することもできる。 [式中、R4、R3およびL1は前記と同じ意味を表し、
103はメチル基、イソプロピル基、t−ブチル基また
はベンジル基等の保護基を表す。]
【0045】・2−クロロ−3−ヒドロキシピリジン→
化合物[XXXXX](工程1) 化合物[XXXXX]は、2−クロロ−3−ヒドロキシ
ピリジンと化合物[XXXXV]とを、通常溶媒中で炭
酸カリウム等の塩基と反応させることにより製造するこ
とができる。 ・化合物[XXXXX]→化合物[XXXXXI](工
程2) 化合物[XXXXXI]は、化合物[XXXXX]を、
通常溶媒中、水素雰囲気下にてパラジウム−炭素等の触
媒存在下で反応させることにより製造することができ
る。あるいは、化合物[XXXXX]を、酢酸−水混合
溶媒中、鉄粉を反応させることにより製造することもで
きる。
【0046】・化合物[XXXXXI]→化合物[XX
XXXII](工程3) 化合物[XXXXXII]は、化合物[XXXXXI]
を、溶媒中にて亜硝酸ナトリウム等のジアゾ化剤と反応
させてジアゾニウム塩とした後、塩化銅、臭化銅または
シアン化銅と反応させることにより製造することができ
る。 ・化合物[XXXXXII]→化合物[XXXXXII
I](工程4) 化合物[XXXXXIII]は、化合物[XXXXXI
I]と化合物[u] R103OH [u] [式中、R103は前記と同じ意味を表す。]とを、通常溶
媒中、塩基の存在下に反応させることにより製造するこ
とができる。
【0047】本発明の製造中間体のピリジン化合物[a
−7]、ピリジン化合物[a−5]等は、優れた除草活
性を有するピリジン化合物[e]の製造中間体としても
有用である。ピリジン化合物[e]は、ピリジン化合物
[a−5]より以下に記載の製造方法にて製造すること
ができる。 [式中、R3、R4およびR61は前記と同じ意味を表
す。]
【0048】・化合物[a−5]→化合物[a−8] 化合物[a−8](条件によっては化合物[a−8]
は、水1分子と結合して化合物[a−10]として存在
する場合がある)は、化合物[a−5]と化合物[a−
9] [式中、R7はメチル基、エチル基等の低級アルキル基
を表す。]とを反応させることにより製造することがで
きる。反応温度は通常室温〜150℃または使用する溶
媒の沸点の範囲である。また、副生するアルコール(メ
タノール、エタノール等)を反応系中より除去すること
により、反応速度を上げることも可能である。該反応に
供される化合物[a−9]の量は、化合物[a−5]1
モルに対して、通常1モル〜5モルの割合である。用い
られる溶媒としては、例えばトルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
ベンゾトリフルオリド等の芳香族ハロゲン化炭化水素類
が挙げられる。反応終了後の反応液は、必要に応じて濾
過した後に濃縮するか、反応液を水に注加して生じた結
晶を濾取するか、反応液を水に注加した後に有機溶媒抽
出および濃縮する等の通常の後処理操作に付し、目的化
合物を得ることができる。尚、該目的化合物はクロマト
グラフィー、再結晶等の操作によって精製することも可
能である。
【0049】・化合物[a−8]→化合物[a−11] 化合物[a−11]は、化合物[a−8](または化合
物[a−10])とシアン酸塩とを、プロトン酸の存在
下に55℃〜150℃にて反応させることにより製造す
ることができる。該反応に供されるシアン酸塩として
は、シアン酸カリウム、シアン酸ナトリウム等が挙げら
れ、該反応に供される酸としては、例えば酢酸、プロピ
オン酸が挙げられる。該反応に供されるシアン酸塩の量
は、化合物[a−8]1モルに対して、1モル〜10モ
ルの割合であり、好ましくは1〜2モルの割合である。
該反応に供される酸の量は、化合物[a−8]モルに対
して、1.1モル〜大過剰量の割合である。該反応は溶
媒を用いることも可能であり、溶媒としては例えばトル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、ベンゾトリフルオリド等の芳香
族ハロゲン化炭化水素類が挙げられる。該反応は、通常
30分〜40時間にて完結する。該反応は好ましくは、
まず初めに反応混合物を−20℃〜50℃にて熟成した
後に、55℃〜150℃にて反応混合物中の化合物[a
−8]の大部分が消失するまで熟成することにより行わ
れる。反応終了後の反応液は、濾過した後にそのまま濃
縮するか、反応液を水に注加して生じた結晶を濾取する
か、反応液を水に注加した後に有機溶媒抽出、中和およ
び濃縮等の通常の後処理操作に付し、目的物を得ること
ができる。尚、該化合物はクロマトグラフィー、再結晶
等の操作によって精製することも可能である。
【0050】・化合物[a−11]→化合物[e] 化合物[e]は、化合物[a−11]と、メチル化剤と
を、塩基の存在下に反応させることにより製造すること
ができる。該反応は、通常無溶媒または溶媒中で行わ
れ、反応温度は室温〜80℃の範囲であり、反応時間は
通常瞬時〜24時間の範囲である。反応に供される試剤
の量は、化合物[a−11]1モルに対して、メチル化
剤は1モルの割合、塩基は1モルの割合が理論量である
が、反応の状況により任意に変化させることができる。
用いられるメチル化剤としては、例えばジメチル硫酸、
ヨウ化メチルがあげられる。用いられる塩基としては、
例えば炭酸カリウムが挙げられる。用いられる溶媒とし
ては、例えばアセトン、アセトニトリル、N,N−ジメ
チルホルムアミドが挙げられる。反応終了後の反応液
は、濾過した後にそのまま濃縮するか、反応液を水に注
加して生じた結晶を濾取するか、反応液を水に注加した
後に有機溶媒抽出および濃縮等の通常の後処理操作に付
し、目的物を得ることができる。尚、該化合物はクロマ
トグラフィー、再結晶等の操作によって精製することも
可能である。
【0051】ピリジン化合物[c]およびピリジン化合
物[e]は、優れた除草効力を有し、かつあるものは作
物・雑草間に優れた選択性を示す。すなわちピリジン化
合物[c]およびピリジン化合物[e]は、畑地の茎葉
処理および土壌処理において、次に挙げられる問題とな
る種々の雑草に対して除草効力を有する。 アカバナ科雑草:オオマツヨイグサ(Oenother
a erythrosepala)、コマツヨイグサ
(Oenothera laciniata) キンポウゲ科雑草:トゲミノキツネノボタン(Ranu
nculus muricatus)、イボミキンポウ
ゲ(Ranunculus sardous)タデ科雑
草:ソバカズラ(Polygonum convolv
ulus)、サナエタデ(Polygonum lap
athifolium)、アメリカサナエタデ(Pol
ygonum pensylvanicum)、ハルタ
デ(Polygonum persicaria)、ナ
ガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノ
ギシギシ(Rumex obtusifolius)、
イタドリ(Poligonum cuspidatu
m) スベリヒユ科雑草:スベリヒユ(Portulaca
oleracea) ナデシコ科雑草:ハコベ(Stellaria med
ia)、オランダミミナグサ(Cerastium g
lomeratum) アカザ科雑草:シロザ(Chenopodium al
bum)、ホウキギ(Kochia scopari
a) ヒユ科雑草:アオゲイトウ(Amaranthus r
etroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Ama
ranthus hybridus) アブラナ科雑草:ワイルドラディッシュ(Raphan
us raphanistrum)、ノハラガラシ(S
inapis arvensis)、ナズナ(Caps
ella bursa−pastoris)、マメグン
バイナズナ(Lepidium virginicu
m)
【0052】マメ科雑草:アメリカツノクサネム(Se
sbania exaltata)、エビスグサ(Ca
ssia obtusifolia)、フロリダベガ−
ウィ−ド(Desmodium tortuosu
m)、シロツメクサ(Trifolium repen
s)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativ
a)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lup
ulina) アオイ科雑草:イチビ(Abutilon theop
hrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida sp
inosa) スミレ科雑草:フィ−ルドパンジ−(Viola ar
vensis)、ワイルドパンジ−(Viola tr
icolor) アカネ科雑草:ヤエムグラ(Galium apari
ne) ヒルガオ科雑草:アメリカアサガオ(Ipomoea
hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoe
a purpurea)、マルバアメリカアサガオ(I
pomoea hederacea var integ
riuscula)、マメアサガオ(Ipomoea
lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convol
vulus arvensis)
【0053】シソ科雑草:ヒメオドリコソウ(Lami
um purpureum)、ホトケノザ(Lamiu
m amplexicaule) ナス科雑草:シロバナチョウセンアサガオ(Datur
a stramonium)、イヌホオズキ(Sola
num nigrum) ゴマノハグサ科雑草:オオイヌノフグリ(Veroni
ca persica)、タチイヌノフグリ(Vero
nica arvensis)、フラサバソウ(Ver
onica hederaefolia) キク科雑草:オナモミ(Xanthium pensy
lvanicum)、野生ヒマワリ(Helianth
us annuus)、カミツレ(Matricari
a chamomilla)、イヌカミツレ(Matr
icaria perforata or inodor
a)、コ−ンマリ−ゴ−ルド(Chrysanthem
um segetum)、コシカギク(Matrica
ria matricarioides)、ブタクサ
(Ambrosia artemisiifoli
a)、オオブタクサ(Ambrosia trifid
a)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron cana
densis)、ヨモギ(Artemisia pri
nceps)、セイタカアワダチソウ(Solidag
o altissima)、セイヨウタンポポ(Tar
axacum officinale) ムラサキ科雑草:ワスレナグサ(Myosotis a
rvensis) ガガイモ科雑草:オオトウワタ(Asclepias
syriaca) トウダイグサ科雑草:トウダイグサ(Euphorbi
a helioscopia)、オオニシキソウ(Eu
phorbia maculata) フウロソウ科雑草:アメリカフウロ(Geranium
carolinianum)
【0054】カタバミ科雑草:ムラサキカタバミ(Ox
alis corymbosa) ウリ科雑草:アレチウリ(Sicyos angula
tus) イネ科雑草:イヌビエ(Echinochloa cr
us−galli)、エノコログサ(Setaria
viridis)、アキノエノコログサ(Setari
a faberi)、メヒシバ(Digitaria s
anguinalis)、オヒシバ(Eleusine
indica)、スズメノカタビラ(Poa annu
a)、ブラックグラス(Alopecurus myo
suroides)、カラスムギ(Avena fat
ua)、セイバンモロコシ(Sorghum hale
pense)、シバムギ(Agropyron rep
ens)、ウマノチャヒキ(Bromus tecto
rum)、ギョウギシバ(Cynodone dact
ylon)、オオクサキビ(Panicum dich
otomiflorum)、テキサスパニカム(Pan
icum texanum)、シャタ−ケ−ン(Sor
ghum vulgare)、スズメノテッポウ(Al
opecurus geniculatus) ツユクサ科雑草:ツユクサ(Commelina co
mmunis) トクサ科雑草:スギナ(Equisetum arve
nse) カヤツリグサ科雑草:コゴメガヤツリ(Cyperus
iria)、ハマスゲ(Cyperus rotund
us)、キハマスゲ(Cyperus esculen
tus)
【0055】しかも、ピリジン化合物[c]およびピリ
ジン化合物[e]のあるものは、トウモロコシ(Zea
mays)、コムギ(Triticum aestiv
um)、オオムギ(Hordeum vulgar
e)、イネ(Orysa sativa)、ソルガム
(Sorghum bicolor)、ダイズ(Gly
cine max)、ワタ(Gossypium sp
p.)、テンサイ(Beta vulgaris)、ピ
−ナッツ(Arachis hypogaea)、ヒマ
ワリ(Helianthus annuus)、ナタネ
(Brassica napus)等の主要作物、花
卉、蔬菜等の園芸作物に対して問題となるような薬害を
示さない。また、ピリジン化合物[c]およびピリジン
化合物[e]は、ダイズ、トウモロコシ、コムギ等の不
耕起栽培において、問題となる種々の雑草を効果的に除
草する事ができる。しかも、ピリジン化合物[c]およ
びピリジン化合物[e]中のあるものは、作物に対して
は問題となるような薬害を示さない。
【0056】またピリジン化合物[c]およびピリジン
化合物[e]は、水田の湛水処理において、次に挙げら
れる問題となる種々の雑草に対して除草効力を有する。 イネ科雑草:タイヌビエ(Echinochloa o
ryzicola) ゴマノハグサ科雑草:アゼナ(Lindernia p
rocumbens) ミソハギ科雑草:キカシグサ(Rotala indi
ca)、ヒメミソハギ(Ammannia multi
flora) ミゾハコベ科雑草:ミゾハコベ(Elatine tr
iandra) カヤツリグサ科雑草:タマガヤツリ(Cyperus
difformis)、ホタルイ(Scirpus j
uncoides)、マツバイ(Eleocharis
acicularis)、ミズガヤツリ(Cyper
us serotinus)、クログワイ(Eleoc
haris kuroguwai) ミズアオイ科雑草:コナギ(Monochoria v
aginalis) オモダカ科雑草:ウリカワ(Sagittaria p
ygmaea)、オモダカ(Sagittaria t
rifolia)、ヘラオモダカ(Alismacan
aliculatum) ヒルムシロ科雑草:ヒルムシロ(Potamogeto
n distinctus) セリ科雑草:セリ(Oenanthe javanic
a) しかもピリジン化合物[c]およびピリジン化合物
[e]中のあるものは、移植水稲に対して問題となるよ
うな薬害を示さない。
【0057】さらに、ピリジン化合物[c]およびピリ
ジン化合物[e]は、例えば、堤防ののり面、河川敷、
道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、
駐車場、空港、工場および貯蔵設備等の工業施設用地、
休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御
する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、
芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を除草でき
る。またピリジン化合物[c]およびピリジン化合物
[e]は、河川、水路、運河、貯水池等に発生する、ホ
テイアオイ(Eichhornia crassipe
s)等の水生雑草に除草効力を有する。ピリジン化合物
[c]およびピリジン化合物[e]は、国際特許出願公
開明細書WO95/34659号明細書に記載される除
草性化合物と同様な特性を有し、該明細書に記載され
る、除草剤耐性遺伝子等が導入される事により除草剤に
対する耐性の付与された作物を栽培する場面において
は、耐性の付与されていない通常の作物の栽培時に使用
されるより多くの薬量のピリジン化合物[c]およびピ
リジン化合物[e]の使用が可能となり、好ましくない
他の植物をより効果的に除草する事ができる。
【0058】ピリジン化合物[c]およびピリジン化合
物[e]を除草剤の有効成分として用いる場合には、通
常固体担体、液体担体、界面活性剤、その他の製剤用補
助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤、濃厚エ
マルジョン、顆粒水和剤等に製剤する。これらの製剤に
は、有効成分としてピリジン化合物[c]およびピリジ
ン化合物[e]を重量比で0.001〜80%、好まし
くは、0.005〜70%含有する。固体担体として
は、カオリンクレ−、アタパルジャイトクレ−、ベント
ナイト、酸性白土、パイロフィライト、タルク、珪藻
土、方解石等の鉱物質微粉末、クルミ殻粉等の有機物微
粉末、尿素等の水溶性有機微粉末、硫酸アンモニウム等
の無機塩微粉末および合成含水酸化珪素の微粉末が挙げ
られ、液体担体としては、メチルナフタレン、フェニル
キシリルエタン、キシレン等のアルキルベンゼン等の芳
香族炭化水素類、イソプロパノ−ル、エチレングリコ−
ル、2−エトキシエタノ−ル等のアルコ−ル類、フタル
酸ジアルキルエステル等のエステル類、アセトン、シク
ロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、マシン油等の
鉱物油、大豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスルフォ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、N−メチルピロリドン、水等が挙げられる。乳化、
分散、湿展等のために用いられる界面活性剤としては、
アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アル
キルアリ−ルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリ−ルエ−テルリン
酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチ
レンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルア
リ−ルエ−テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イ
オン界面活性剤等が挙げられる。その他の製剤用補助剤
としては、リグニンスルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリ
ビニルアルコ−ル、アラビアガム、CMC(カルボキシ
メチルセルロ−ス)、PAP(酸性リン酸イソプロピ
ル)等が挙げられる。
【0059】ピリジン化合物[c]およびピリジン化合
物[e]は、通常製剤化して雑草の出芽前または出芽後
に土壌処理、茎葉処理または湛水処理する。土壌処理に
は、土壌表面処理、土壌混和処理等があり、茎葉処理に
は、植物体の上方からの処理のほか、作物に付着しない
ように雑草に限って処理する局部処理等がある。また他
の除草剤と混合して用いる事により、除草効力の増強が
認められる場合がある。さらに、殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等
と混用または併用することもできる。ピリジン化合物
[c]およびピリジン化合物[e]を除草剤の有効成分
として用いる場合、その処理量は、気象条件、製剤形
態、処理時期、処理方法、土壌条件、対象作物、対象雑
草によっても異なるが、1ヘクタ−ル当たり通常0.0
1g〜20000g、好ましくは1g〜12000gで
あり、乳剤、水和剤、懸濁剤、濃厚エマルジョン、顆粒
水和剤等は、通常その所定量を1ヘクタ−ル当たり10
リットル〜1000リットルの(必要ならば展着剤等の
補助剤を添加した)水で希釈して処理し、粒剤、ある種
の懸濁剤は通常なんら希釈することなくそのまま処理す
る。ここで必要に応じて用いられる補助剤としては、前
記の界面活性剤の他、ポリオキシエチレン樹脂酸(エス
テル)、リグニンスルホン酸塩、アビエチン酸塩、ジナ
フチルメタンジスルホン酸塩、クロップオイルコンセン
トレイト(crop oil concentrat
e)、大豆油、コ−ン油、綿実油、ヒマワリ油等の植物
油等が挙げられる。また、ピリジン化合物[c]および
ピリジン化合物[e]は、ワタの落葉剤・乾燥剤、ジャ
ガイモ(Solanum tuberosum)の乾燥
剤等の収穫補助剤の有効成分として用いる事ができる。
その場合、ピリジン化合物[c]およびピリジン化合物
[e]を、除草剤の有効成分として用いる場合と同様に
通常製剤化して、作物の収穫前に、単独または他の収穫
補助剤と混合して茎葉処理する。
【0060】
【実施例】以下、本発明を製造例により、さらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものでは
ない。まず、化合物[a−5]→ピリジン化合物[c]
の製造例を示す。製造例1 3−(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェノキ
シ)−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン3
00mg、3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水
物140mgおよび酢酸3mLの混合物を80〜90℃
で6.5時間攪拌した。3,4,5,6−テトラヒドロ
フタル酸無水物50mgを混合物に加え、80〜90℃
で3.5時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、残渣に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。該有機層を飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、化合物2(化合物[c]においてR3が塩
素原子であり、R4がフッ素原子であり、R6がメトキシ
基である化合物)300mgを得た。1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):1.7−1.9(m,4H),2.3−2.5
(m,4H),3.71(s,3H),4.96(s,
2H),6.8−7.0(m,2H),7.2−7.3
(m,1H),7.34(d,1H,J=9.1H
z),7.9−8.0(m,1H)
【0061】次に、ピリジン化合物[c]のいくつかを
化合物番号とともに例示する。 式[c−1]で示される化合物
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】式[c−2]で示される化合物
【表4】 次に、化合物[a]→化合物[a−5]の製造例を示
す。 製造例2 第1工程 3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−1H−
ピリジン−2−オン5.0gを濃硫酸50mlに溶かし
て−10℃に冷却した。反応液に61%硝酸2.4gを
加え、反応液が0℃を超えないように1時間攪拌した。
反応液を氷水中にあけ、得られた結晶を濾集し、乾燥し
て、3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェ
ノキシ)−1H−ピリジン−2−オン5.3gを得た。1 H−NMR(300MHz,CD3SOCD3,δ(p
pm)):6.26(1H,t,J=6.9Hz)、
7.36〜7.51(3H,m)、8.04(1H,
d,J=10.8Hz)、11.95〜12.30(1
H,br)
【0065】第2工程 3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェノキ
シ)−1H−ピリジン−2−オン2.0gとロジウム
(II)トリフルオロアセテートダイマー47mgとを
ジクロロエタン60mlに加え、加熱還流した。反応液
にジアゾ酢酸メチル0.91gをゆっくりと滴下し、滴
下後さらに2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却
した後、固体成分を濾別し、クロロホルムで洗浄して、
3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェノキ
シ)−1H−ピリジン−2−オン0.90gを回収し
た。上記で得られた濾液を濃縮した後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)、3−(2−クロロ−4−フ
ルオロ−5−ニトロフェノキシ)−2−(メトキシカル
ボニルメトキシ)ピリジン0.80gを得た。1 H−NMR(250MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):3.71(3H,s)、4.92(2H,
s)、7.02(1H,dd,J=4.9Hz,7.8
Hz)、7.39〜7.47(2H,m)、7.52
(1H,d,J=6.6Hz)、8.04(1H,d
d,J=1.6Hz,4.9Hz)
【0066】第3工程 3−(2−クロロ−4−フルオロ−5−ニトロフェノキ
シ)−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン
0.70gを酢酸エチル5mlに溶かし、鉄粉0.55
gと酢酸5mlと水5mlからなる溶液に50℃にて滴
下した。2時間攪拌した後、該反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。該有機層を炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、3−
(5−アミノ−2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)
−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン0.5
7gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):3.77(3H,s)、3.7〜3.9(2
H,br)、5.00(2H,s)、6.49(1H,
d,J=8.2Hz)、6.88(1H,dd,J=
5.0Hz,7.9Hz)、7.08(1H,d,J=
10.3Hz)、7.10(1H,dd,J=1.6H
z,7.9Hz)、7.87(1H,dd,J=1.6
Hz,5.0Hz)
【0067】次に、化合物[a]の製造例を示す。 製造例3 第1工程 クロロマロン酸ジメチル8.33gに7Nアンモニアメ
タノール溶液10.7mlを0℃で滴下した。10分攪
拌後、室温で2時間攪拌した。反応液をろ過後濃縮し、
残渣をクロロホルム/メタノール混合溶媒に溶かし再度
ろ過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに
付し、2−クロロ−2−メトキシカルボニルアセトアミ
ド4.4gを得た。 融点:79.5℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.86(s,3H),4.79(s,1H),
5.8−6.0(bs,1H),6.5−6.7(b
s,1H)
【0068】第2工程 2−クロロ−4−フルオロフェノール2.93g、2−
クロロ−2−メトキシカルボニルアセトアミド3.03
gおよびN,N−ジメチルホルムアミド10mlの混合
物に炭酸カリウム3.04gを加え、50〜60℃で3
0分攪拌した。該反応液を室温に冷却した後、反応液に
氷を加え、生じた結晶をろ過した。結晶を水で洗浄した
後、酢酸エチルに溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮し2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキ
シ)−2−メトキシカルボニルアセトアミド3.71g
を得た。 融点:143.0℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.86(s,3H),5.05(s,1H),
5.9−6.1(bs,1H),6.8−7.0(m,
3H),7.19(dd,1H,J=7.8,2.7H
z)
【0069】第3工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−メ
トキシカルボニルアセトアミド3.66g、ベンゾキノ
ン15mgおよびテトラヒドロフラン80mlの混合物
に0℃でカリウムt−ブトキシド79mgを加え、15
分攪拌した。アクロレイン0.87g、ベンゾキノン1
5mgおよびテトラヒドロフラン20mlの混合物を0
℃で反応液に2時間かけて滴下した。p−トルエンスル
ホン酸一水和物146mgを反応液に加えた後、65℃
で2.5時間攪拌した。該反応液を室温に冷却した後、
減圧下で溶媒を留去した。残渣に氷水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。該有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、3−(2−クロロ−
4−フルオロフェノキシ)−3−メトキシカルボニル−
3,4−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オン3.0g
を得た。 融点:99.3℃1 H−NMR(CDCl3/250MHz)δ(pp
m):2.88(ddd,1H,J=17.4,3.
5,1.1Hz),3.07(dd,1H,J=17.
4,4.6Hz),3.80(s,3H),5.0−
5.2(m,1H),6.0−6.2(m,1H),
6.85(ddd,1H,J=9.2,7.7,3.1
Hz),7.09(dd,1H,J=8.0,3.1H
z),7.27(dd,1H,J=9.2,5.1H
z),7.7−7.9(bs,1H)
【0070】第4工程 3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−3−メ
トキシカルボニル−3,4−ジヒドロ−1H−ピリジン
−2−オン1.0g、塩化リチウム0.42g、ジメチ
ルスルホキシド6mlおよび水30μlの混合物を12
0℃で1時間攪拌した。該反応液を室温に冷却した後、
氷水を加えた。生じた結晶をろ過し、残渣を水、ヘキサ
ン、ヘキサン/ジイソプロピルエーテル混合溶媒の順に
洗浄し、3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)
−3,4−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オン0.5
6gを得た。 融点:158.2℃1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):2.7−2.9(m,2H),4.70(dd,
1H,J=9.9,7.7Hz),5.1−5.2
(m,1H),6.0−6.2(m,1H),6.91
(ddd,1H,J=9.2,7.8,2.8Hz),
7.0−7.2(m,3H)
【0071】第5工程 3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−3,4
−ジヒドロ−1H−ピリジン−2−オン200mg、テ
トラヒドロフラン1.6mlおよびo−クロラニル40
7mgの混合物を1.5時間還流した。該反応液を室温
に冷却した後、氷水に注加した。生じた結晶をろ過し、
残渣を水、ヘキサン、ジイソプロピルエーテルの順に洗
浄し、得られた結晶をシリカゲルシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、3−(2−クロロ−4−フルオ
ロフェノキシ)−1H−ピリジン−2−オン50mgを
得た。 融点:185.9℃(decomp.)1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):6.19(dd,1H,J=7.2,6.6),
6.71(dd,1H,J=7.1,1.4),6.9
−7.1(m,1H),7.0−7.2(m,1H),
7.1−7.3(m,2H),12.9−13.1(b
s,1H)
【0072】製造例4 第1工程 水素化ナトリウム13.6gとDMF200mlからな
る混合溶液に、2−(2−クロロ−4−フルオロフェノ
キシ)アセトニトリル30gとジメチルジスルフィド1
8.3gとをDMF30mlに溶かした溶液を、−15
℃にて滴下した。−10℃〜−15℃で2時間攪拌した
後、氷水を注加して、メチルtブチルエーテルで抽出し
た。該有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=20
/1)、2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)
−2−(メチルチオ)アセトニトリル32gを得た。1 H−NMR(250MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.50(3H,s)、5.77(1H,
s)、6.95〜7.22(3H,m)
【0073】第2工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−
(メチルチオ)アセトニトリル4.0gをクロロホルム
40mlに溶かし、0℃でm−クロロ過安息香酸4.7
gを加えた。2時間攪拌した後、チオ硫酸ナトリウム水
溶液と炭酸水素ナトリウム水溶液を注加して、クロロホ
ルムで抽出した。該有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して、2−(2−クロロ−4−
フルオロフェノキシ)−2−(メチルスルフィニル)ア
セトニトリル4.1gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.93(0.9H,s)、2.95(2.
1H,s)、5.54(0.3H,s)、5.63
(0.7H,s)、6.97〜7.08(1H,m)、
7.16〜7.40(2H,m)
【0074】第3工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−メ
チルスルフィニルアセトニトリル2.6gと二酸化マン
ガン2.6gとを、水45mlとアセトン15mlの混
合溶液に加え、5時間加熱還流した。該反応液をセライ
トで濾過した後、酢酸エチルで3回抽出した。該有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残渣中に
生成した結晶をヘキサン/酢酸エチルで洗浄して、2−
(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−(メチ
ルスルフィニル)アセトアミド2.1gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.71(2.1H,s)、2.87(0.
9H,s)、5.29(0.3H,s)、5.58
(0.7H,s)、6.06(0.3H,br)、6.
20(0.7H,br)、6.94〜7.18(3H,
m)、7.16(0.3H,dd,J=4.9Hz,
9.1Hz)、7.51(0.7H,dd,J=4.9
Hz,9.1Hz)
【0075】第4工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−
(メチルスルフィニル)アセトアミド0.34gとアク
ロレイン90mgとをTHF5mlに加え、さらに0.
01gのカリウムt−ブトキシドを加えた。室温で2時
間攪拌した後、p−トルエンスルホン酸0.03gを加
えて、2時間加熱還流した。該反応液を濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し(展開溶
媒;酢酸エチル)、3−(2−クロロ−4−フルオロフ
ェノキシ)−1H−ピリジン−2−オン35mgを得
た。1 H−NMR(300MHz,CD3SOCD3,δ(p
pm)):6.17(1H,t,J=6.7Hz)、
6.92(1H,dd,J=5.1Hz,9.1H
z)、7.12〜7.18(2H,m)、7.26(1
H,dd,J=1.8Hz,6.7Hz)、7.53
(1H,dd,J=3.0Hz,8.4Hz)、11.
9(1H,br)
【0076】製造例5 第1工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−
(メチルチオ)アセトアミド2.0gをクロロホルム3
0mlに加えた溶液に、室温にてm−クロロ過安息香酸
4.71gを加えた。2時間攪拌した後、該反応液にチ
オ硫酸ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出した。
該有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、2−(2−クロロ
−4−フルオロフェノキシ)−2−(メチルスルホニ
ル)アセトアミド2.2gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):3.19(3H,s)、5.54(1H,
s)、6.92〜7.00(1H,m)、7.04(1
H,br)、7.15(1H,dd,J=3.0Hz,
7.8Hz)、7.27(1H,dd,J=4.7H
z,9.1Hz)、7.53(1H,br)
【0077】第2工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−
(メチルスルホニル)アセトアミド2.0gとアクロレ
イン0.48gとをTHF30mlに加えた溶液に、氷
冷下にてカリウムt−ブトキシド0.08gを加えた。
4時間攪拌した後、p−トルエンスルホン酸0.3gを
加え、50℃で3時間、60℃で3時間過熱攪拌した。
該反応液を濃縮した後、水を注加し酢酸エチルで抽出し
た。該有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=1/
1)、3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−
3−(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−
ピリジン−2−オン400mgを得た。1 H−NMR(250MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.75〜2.88(1H,dt,J=2.
9Hz,19.6Hz)、3.22〜3.34(1H,
m)、3.31(3H,s)、4.98〜5.08(1
H,m)、6.03〜6.12(1H,m)、6.90
〜6.99(1H,m)、7.13〜7.23(2H,
m)、7.78(1H,br) 融点:157.2℃
【0078】第3工程 3−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−3−
(メチルスルホニル)−3,4−ジヒドロ−1H−ピリ
ジン−2−オン300mgとp−トルエンスルホン酸
0.015gとをトルエン20mlに加え、3時間加熱
還流した。該反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し(展開溶媒;ヘキサン/
酢酸エチル=1/1〜0/1)、3−(2−クロロ−4
−フルオロフェノキシ)−1H−ピリジン−2−オン6
5mgを得た。
【0079】次に、化合物[XXXV]の別途製造例を
示す。 製造例6 第1工程 2−クロロアセトアミド10gと水20mlとの混合溶
液に、メチルメルカプタンナトリウム塩の15%水溶液
50gを室温にて滴下した。1時間攪拌した後、濃縮
し、残渣を酢酸エチルに溶かした。不溶成分を濾別して
除いた後、該有機層を濃縮して、2−(メチルチオ)ア
セトアミド9.4gを得た。1 H−NMR(300MHz,CD3SOCD3,δ(p
pm)):2.09(3H,s)、3.02(2H,
s)、6.98(1H,br)、7.38(1H,b
r)
【0080】第2工程 2−(メチルチオ)アセトアミド1.0gをクロロホル
ムに溶かした溶液に、室温にてクロロホルム5mlに溶
かした塩化スルフリル1.4gを滴下した。1.5時間
攪拌した後、該反応液を濃縮し、生成した結晶をヘキサ
ンで洗浄し、粗2−クロロ−2−(メチルチオ)アセト
アミド1.1gを得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.33(3H,s)、5.43(1H,
s)、6.54(2H,br)
【0081】第3工程 水素化ナトリウム1.6gをジメトキシエタン50ml
に加えた溶液に、室温にて2−クロロ−4−フルオロフ
ェノール6.0gを滴下した。水素ガスの発生が止まっ
た後、該反応液にヨウ化ナトリウム0.5gと粗2−ク
ロロ−2−(メチルチオ)アセトアミド6.0gとを加
え、室温で3時間攪拌した。反応終了後、該反応液に水
を注加し、酢酸エチルで抽出した。該有機層を水および
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
濃縮した。生成した結晶をヘキサン/エーテルで洗浄し
て、2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2
−(メチルチオ)アセトアミド2.1gを得た。1 H−NMR(250MHz,CDCl3,TMSδ(p
pm)):2.19(3H,s)、5.59(1H,
s)、6.75(1H,br)、6.87(1H,b
r)、6.95〜7.04(1H,m)、7.08〜
7.22(2H,m)
【0082】第4工程 2−(2−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−
(メチルチオ)アセトアミド1.0gをクロロホルム3
0mlに加えた溶液に、氷冷下でm−クロロ過安息香酸
1.02gを加え6時間攪拌した。反応後、該反応液に
チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで抽出し
た。該有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して、2−(2−ク
ロロ−4−フルオロフェノキシ)−2−(メチルスルフ
ィニル)アセトアミド0.89gを得た。
【0083】次に、化合物[a−7]→化合物[e]の
製造例を、参考製造例として示す。 参考製造例1 第1工程 3−(5−アミノ−4−クロロ−2−フルオロフェノキ
シ)−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン
0.5g、トリフルオロアセト酢酸エチル0.28gと
トルエン10mlの混合物を3時間共沸し、モレキュラ
ーシーブス5Aを通じエタノールを除去した。冷却した
後、反応液を濃縮し、3−[5−(4,4,4−トリフ
ルオロ−3−オキソブタンアミド)−4−クロロ−2−
フルオロフェノキシ]−2−(メトキシカルボニルメト
キシ)ピリジン0.71gを得た。 融点:158.8℃
【0084】第2工程 3−[5−(4,4,4−トリフルオロ−3−オキソブ
タンアミド)−4−クロロ−2−フルオロフェノキシ]
−2−(メトキシカルボニルメトキシ)ピリジン0.7
1gと酢酸2mlの混合物に、シアン酸ナトリウムを加
え、50℃にて1時間、その後、110℃にて1.5時
間攪拌した。冷却した後、反応混合物に水を注加し、酢
酸エチルにて抽出した。有機層を飽和重曹水、続いて飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃
縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、3−{2−クロロ−4−フルオロ−5−[2,6
−ジオキソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,
3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]フェノキ
シ}−2−(メトキシカルボニル)メトキシピリジン
0.30gを得た。1 H−NMR(CDCl3/250MHz)δ(pp
m):3.70(s,3H),4.93(s,2/2
H),4.94(s,2/2H),6.19(s,1
H),6.9−7.0(m,2H),7.3−7.4
(m,1H),7.38(d,1H,J=8.9H
z),7.93(dd,1H,J=4.9,1.6H
z) 融点:75.3℃
【0085】第3工程 3−{2−クロロ−4−フルオロ−5−[2,6−ジオ
キソ−4−(トリフルオロメチル)−1,2,3,6−
テトラヒドロピリジン−1−イル]フェノキシ}−2−
(メトキシカルボニル)メトキシピリジン0.10g、
アセトニトリル1mlと炭酸カリウム31mgの混合物
に、ヨウ化メチル32mgを加え、室温にて1.5時間
攪拌した。その後、ヨウ化メチル64mgを加え、50
℃にて1時間攪拌した。該混合物を濾過した後、濾液を
減圧条件下に濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、3−{2−クロロ−4−フルオロ
−5−[3−メチル−2,6−ジオキソ−4−(トリフ
ルオロメチル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジ
ン−1−イル]フェノキシ}−2−(メトキシカルボニ
ル)メトキシピリジン97mgを得た。1 H−NMR(CDCl3/300MHz)δ(pp
m):3.50(q,3H,J=1.0Hz),3.7
0(s,3H),4.90(d,1H,J=15.8H
z),4.97(d,1H,J=15.8Hz),6.
29(s,1H),6.9−7.0(m,2H),7.
32(dd,1H,J=7.7,1.9Hz),7.3
7(d,1H,J=8.7Hz),7.92(dd,1
H,J=4.9,1.9Hz)
【0086】次に、ピリジン化合物[e]のいくつかを
化合物番号とともに例示する。 式[e−1]で示される化合物
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】ピリジン化合物[c]およびピリジン化合
物[e]が、除草剤の有効成分として用いる際の製剤の
例を、参考製剤例として示す。部は重量部である。 参考製剤例1 化合物1〜175各々50部、リグニンスルホン酸カル
シウム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含
水酸化珪素45部をよく粉砕混合して各々の水和剤を得
る。 参考製剤例2 化合物1〜175各々10部、ポリオキシエチレンスチ
リルフェニルエ−テル14部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸カルシウム6部、キシレン35部およびシクロヘキ
サノン35部をよく混合して各々の乳剤を得る。 参考製剤例3 化合物1〜175各々2部、合成含水酸化珪素2部、リ
グニンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部
およびカオリンクレ−64部をよく粉砕混合し、水を加
えよく練りあわせた後、造粒乾燥して各々の粒剤を得
る。 参考製剤例4 化合物1〜175各々25部、ポリビニルアルコ−ル1
0%水溶液50部、水25部を混合し、平均粒径が5マ
イクロメ−トル以下になるまで湿式粉砕して各々の懸濁
剤を得る。 参考製剤例5 ポリビニルアルコ−ル10%水溶液40部中に、化合物
1〜175各々5部を加え、ホモジナイザ−にて平均粒
径が10マイクロメ−トル以下になるまで乳化分散し、
ついで55部の水を加え、各々の濃厚エマルジョンを得
る。
【0090】次に、ピリジン化合物[c]およびピリジ
ン化合物[e]が、除草剤の有効成分として有用である
事を参考試験例で示す。 参考試験例1 直径10cm、深さ10cmの円筒形プラスチックポッ
トに土壌を詰め、アメリカアサガオおよびイチビを播種
し、温室内で10日間育成した。その後、製剤例2に準
じて化合物2、101、102、103、106、10
8、112、115、116、119、121、140
および159の各々を乳剤にし、その所定量を1ヘクタ
−ルあたり1000リットル相当の展着剤を含む水で希
釈し、噴霧器で植物体上方から茎葉部全面に均一に処理
した。処理後、16日間温室内で育成し、除草効力を調
査した。その結果、化合物2、101、102、10
3、106、108、112、115、116、11
9、121、140および159の各々は125g/h
aの薬量でアメリカアサガオおよびイチビの生育を完全
に抑制した。
【0091】試験例2 直径10cm、深さ10cmの円筒形プラスチックポットに
土壌を詰め、イチビを播種した。製剤例2に準じて化合
物2、101、102、103、106、108、11
2、115、116、119、121、140および1
59の各々を乳剤にし、その所定量を1ヘクタール当た
り1000リットル相当の水で希釈し、噴霧器で土壌表
面全面に均一に散布した。処理後、19日間温室内で育
成し、除草効力を調査した。その結果、化合物2、10
1、102、103、106、108、112、11
5、116、119、121、140および159の各
々は500g/haの薬量でイチビの生育を完全に抑制
した。
【0092】
【発明の効果】本発明のピリジン化合物[c]は、優れ
た除草活性を有する。更に本発明のピリジン化合物[a
−7]等は、該ピリジン化合物[c]およびピリジン化
合物[e]の製造において有用な中間体となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 実光 穣 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA43 BB08 CA02 CA42 CB15 DA01 4C063 AA01 BB08 CC12 DD06 EE03 4H011 AB01 AB02 BA01 BB09 BC01 BC05 BC07 BC18 DA15 DA16 DH03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の式で表されるピリジン化合物
    [c]。 [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6はOH基、
    C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ
    基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロア
    ルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C
    3−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルコキシ基、C3−C8ハロシクロアルコキシ基、C3
    −C8シクロアルケニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルケニルオキシ基、C3−C8ハロシクロアルケニルオ
    キシ基、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C6ア
    ルコキシ基、C1−C6アルキリデンアミノオキシ基、
    C1−C6アルキルアミノオキシ基、(C1−C6アル
    キル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基、置換され
    ていてもよいフェノキシ基、置換されていてもよいフェ
    ニルC1−C4アルコキシ基、アミノ基、C1−C6ア
    ルコキシアミノ基、(C1−C6アルコキシ)(C1−
    3アルキル)アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、
    (C1−C6アルキル)C1−C6アルキルアミノ基、
    置換されていてもよいフェニルアミノ基または置換され
    ていてもよいフェニルC1−C4アルキルアミノ基を表
    す。]
  2. 【請求項2】R6がC1−C6アルコキシ基である請求
    項1に記載のピリジン化合物[c]。
  3. 【請求項3】R3がハロゲン原子であり、R4がハロゲン
    原子であり、R6がC1−C6アルコキシ基である請求
    項1に記載のピリジン化合物[c]。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3に記載のピリジン化
    合物[c]を有効成分とする除草剤。
  5. 【請求項5】下記の式で表されるピリジン化合物[a−
    5]。 [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6はOH基、
    C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ
    基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロア
    ルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C
    3−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルコキシ基、C3−C8ハロシクロアルコキシ基、C3
    −C8シクロアルケニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルケニルオキシ基、C3−C8ハロシクロアルケニルオ
    キシ基、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C6ア
    ルコキシ基、C1−C6アルキリデンアミノオキシ基、
    C1−C6アルキルアミノオキシ基、(C1−C6アル
    キル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基、置換され
    ていてもよいフェノキシ基、置換されていてもよいフェ
    ニルC1−C4アルコキシ基、アミノ基、C1−C6ア
    ルコキシアミノ基、(C1−C6アルコキシ)(C1−
    3アルキル)アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、
    (C1−C6アルキル)C1−C6アルキルアミノ基、
    置換されていてもよいフェニルアミノ基または置換され
    ていてもよいフェニルC1−C4アルキルアミノ基を表
    す。]
  6. 【請求項6】下記の式で表されるピリジン化合物[a−
    7]。 [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表し、R6はOH基、
    C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ
    基、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6ハロア
    ルケニルオキシ基、C3−C6アルキニルオキシ基、C
    3−C6ハロアルキニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルコキシ基、C3−C8ハロシクロアルコキシ基、C3
    −C8シクロアルケニルオキシ基、C3−C8シクロア
    ルケニルオキシ基、C3−C8ハロシクロアルケニルオ
    キシ基、C1−C6アルコキシカルボニルC1−C6ア
    ルコキシ基、C1−C6アルキリデンアミノオキシ基、
    C1−C6アルキルアミノオキシ基、(C1−C6アル
    キル)(C1−3アルキル)アミノオキシ基、置換され
    ていてもよいフェノキシ基、置換されていてもよいフェ
    ニルC1−C4アルコキシ基、アミノ基、C1−C6ア
    ルコキシアミノ基、(C1−C6アルコキシ)(C1−
    3アルキル)アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、
    (C1−C6アルキル)C1−C6アルキルアミノ基、
    置換されていてもよいフェニルアミノ基または置換され
    ていてもよいフェニルC1−C4アルキルアミノ基を表
    す。]
  7. 【請求項7】下記の式で表されるピリドン化合物[a−
    2]。 [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表す。]
  8. 【請求項8】下記の式で表されるピリドン化合物
    [a]。 [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表す。]
  9. 【請求項9】下記の式で表されるジヒドロピリドン化合
    物[b] [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表す。]。
  10. 【請求項10】下記の式で表されるピリドン化合物[a
    −2] [式中、R3はハロゲン原子またはシアノ基を表し、R4
    は水素原子またはハロゲン原子を表す。]と下記の式で
    表されるα−ジアゾエステル化合物[f] N2CHCOR61 [f] [式中、R61はメトキシ基またはエトキシ基を表す。]
    とをロジウム(II)触媒の存在下に反応させることを特徴
    とする、下記の式で表されるピリジン化合物[a−4] [式中、R1、R2、R3およびR4は前記と同じ意味を表
    す。]の製造方法。
JP2001234651A 2001-08-02 2001-08-02 ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤 Pending JP2003048886A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001234651A JP2003048886A (ja) 2001-08-02 2001-08-02 ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001234651A JP2003048886A (ja) 2001-08-02 2001-08-02 ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003048886A true JP2003048886A (ja) 2003-02-21

Family

ID=19066219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001234651A Pending JP2003048886A (ja) 2001-08-02 2001-08-02 ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003048886A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286284A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Chem Co Ltd ピリジン化合物の製造法
WO2004000812A1 (ja) * 2002-06-25 2003-12-31 Sumitomo Chemical Company, Limited フェノキシ基で置換された2−ピリドン化合物の製造法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003286284A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sumitomo Chem Co Ltd ピリジン化合物の製造法
WO2004000812A1 (ja) * 2002-06-25 2003-12-31 Sumitomo Chemical Company, Limited フェノキシ基で置換された2−ピリドン化合物の製造法
US7189855B2 (en) 2002-06-25 2007-03-13 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for production of phenoxy-substituted 2-pyridone compounds

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7223862B2 (en) Pyridone compounds useful for producing pyridine compounds
EP2079714B1 (de) Hydrate des 2-chlor-5-ý3,6-dihydro-3-methyl-2,6-dioxo-4-(trifluormethyl)-1-(2h)-pyrimidinyl¨-4-fluor-n-ýýmethyl-(1-methylethyl)amino¨sulfonyl¨benzamids
KR0155560B1 (ko) 우라실 유도체, 그의 제법 및 용도
EP0517181B1 (en) Amino uracil derivatives, and their production and use
CA2029027A1 (en) Pyrimidine derivatives, their production and use
US5476834A (en) Dihydrobenzofuran derivatives, their production and use
CN109561682B (zh) 包含异噁唑啉环的吡啶类化合物及其作为除草剂的用途
US5350736A (en) Iminothiazolines, their production and use as herbicides, and intermediates for their production
EP0354766B1 (en) 5-substituted-2,4-diphenyl-pyrimidine derivatives, their production and herbicidal use
JP4797296B2 (ja) ピリジン化合物の製造法およびその製造中間体
EP0544218B1 (en) Arylindazole derivatives and their use
JP2003048886A (ja) ピリジン化合物およびそれを有効成分とする除草剤
EP0253537A1 (en) Cyclohexane herbicides
US5424275A (en) Biphenyl derivatives and their use as herbicides
JP2001270867A (ja) フェニルピリダジン化合物
RU2264395C2 (ru) Производные урацила, гербицидная композиция, способ борьбы с сорняками и промежуточные продукты (варианты)
JP2003055346A (ja) テトラヒドロフタルイミド化合物、その用途およびその製造中間体
JP2002515495A (ja) 置換6−アリール−3−チオキソ−5−(チ)オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン
EP0579469A2 (en) N-acyldihydroquinoline derivatives as herbicides
CA2293018C (en) Optically active uracil compounds
CA2144074A1 (en) Naphthol derivatives, a method for producing the same and their use as herbicides
JP2001002658A (ja) ピリダジノン化合物およびその用途
JP2000319264A (ja) 光学活性ウラシル化合物
JP2001316375A (ja) 6−ヒドロキシ−5,6−ジヒドロウラシル化合物
JPH06199810A (ja) ビフェニル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080128