JP2003048729A - プレス成形装置 - Google Patents

プレス成形装置

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JP2003048729A
JP2003048729A JP2001237658A JP2001237658A JP2003048729A JP 2003048729 A JP2003048729 A JP 2003048729A JP 2001237658 A JP2001237658 A JP 2001237658A JP 2001237658 A JP2001237658 A JP 2001237658A JP 2003048729 A JP2003048729 A JP 2003048729A
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Hide Hosoe
秀 細江
Yoshiharu Masaki
義治 正木
Hiroshi Nagoya
浩 名古屋
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Konica Minolta Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/60Aligning press die axes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で成形型の傾きを抑えて、高精度の
プレス成形品を得るためのプレス成形装置を提供するこ
とができる。 【解決手段】保持部材20,21は、密着的に対向する
少なくとも2枚のスペーサー31,32を介して連結さ
れており、スぺーサー31,32は、それぞれ表面に対
して裏面が非平行となっており、スペーサー31,32
の対向位相を変化させることにより、スペーサー31,
32を介して連結された2つの保持部材20,21の傾
き角が変化するようになっているので、簡素な構成で、
部品を取り替えることなく2つの保持部材20,21の
傾き角を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用素材をプレ
スして高精度な成形を行うためのプレス成形装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、レンズ等の光学素子を成形する
プレス成形装置としては、図1に示すように上下成形型
101,102と、これらに嵌合する胴型103からな
る構造が一般的に知られている。この構造では、胴型1
03がガイドの役目をして、上成形型101もしくは下
成形型102が上下動して、加熱軟化した光学素子をプ
レス成形することが出来る。上下成形型101,102
と胴型103が嵌合する部分の隙間小さくすることによ
って、上下成形型101,102の軸線直角方向の偏心
を、10μm以下に規制することが可能である。
【0003】しかしながら、胴型103と成形型10
1,102の嵌合長が短いと、上下成形型101,10
2の互いに対する傾き角は、数分以上発生する場合もあ
り、偏心感度の大きい高精度レンズを成形する際に問題
となる。これに対し、成形型101,102と胴型10
3の嵌合部の隙間をより小さくすれば、ある程度を傾き
角を抑えることは出来、そうすることで偏心抑制にも有
利となるが、そのようなせまい隙間を介して摺動する
と、成形型101,102のカジリが生じて、成形がで
きなくなる恐れもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】成形型101,102
のかじりを防止し、かつ成形型101,102の偏心を
制御するために、成形型を保持する母型と、胴型に相当
する保持部材との隙間に窒素ガス等の圧力伝達媒体を供
給して、非接触で摺動させる方法がある。この方法で
は、圧力伝達媒体の流量または圧力を制御して成形型の
偏心を制御するためには、母型と保持部材との隙間を10
〜20μm程度にするのが望ましい。
【0005】例えば、母型と保持部材の隙間が20μmで
嵌合長が100mmの場合、保持部材の内部における母型
の傾きは、最大41"となる。つまり、必然的に傾きが41"
以内に抑えられるわけだが、傾きが規制されるために、
部品の加工精度が悪いと、成形型光学面の中心軸が、対
向する成形型光学面の中心軸とずれてしまう。しかる
に、従来のごとく、偏心感度の低い光学素子を成形する
場合には、母型と保持部材の隙間を小さくすることで偏
心を抑えることに十分対処でき、部品加工精度に起因す
る成形型光学面の中心軸の傾きが問題となることはほと
んどなかった。
【0006】ところが、近年のごとく要求精度が傾き3
0"以内といった偏心感度の高い光学素子を成形する場合
には、その傾きを制御する余地がほとんどなく、母型及
び成形型の加工精度が直接、対向する光学面中心軸の傾
きに影響し、結果として、成形される光学素子の精度に
影響することとなっている。更に、母型と保持部材の嵌
合によって傾きを抑えるようにすると、部品加工時に生
じた成形型の傾き成分を補正しきれなくなる。よって、
成形型および成形型まわりの部材の加工精度を極力あげ
なければならないという問題がある。
【0007】逆に、傾き調整範囲を得るためには、成形
型部材と保持部材の隙間を広く確保する必要があるが、
窒素ガス等の圧力伝達媒体を供給して非接触で摺動させ
るためには、大量の窒素ガスを使用することになるの
で、現実的ではないといえる。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題に鑑
みてなされたものであり、簡単な構造で成形型の傾きを
抑えて、高精度のプレス成形品を得るためのプレス成形
装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のプレス
成形装置は、一対の成形型ユニットと、各成形型ユニッ
トを支持する保持部材とを有し、少なくとも一方の成形
型ユニットは、それを保持する前記保持部材に対して移
動可能となっているプレス成形装置において、前記2つ
の保持部材は、密着的に対向する少なくとも2枚のスペ
ーサーを介して突き合わされており、前記スぺーサー
は、それぞれ表面に対して裏面が非平行となっており、
前記スペーサーの対向位相を変化させることにより、前
記スペーサーを介して連結された前記2つの保持部材の
傾き角が変化するようになっているので、簡素な構成
で、部品を取り替えることなく2つの保持部材の傾き角
を調整でき、それにより成形型ユニットの傾きを調整し
て、軸ズレの少ない高精度なプレス成型品を得ることが
できる。
【0010】請求項2に記載のプレス成形装置におい
て、前記成形型ユニットは、成形型と、該成形型を固定
する母型とからなり、前記保持部材は前記母型を保持す
るようになっていると好ましいが、成形型を保持部材に
より直接保持することも可能である。
【0011】請求項3に記載のプレス成形装置は、第1
の成形型を取り付けた母型を摺動可能に内包する第1の
保持部材と、第2の成形型を取り付けた母型を固定的に
保持する第2の保持部材とを有するプレス成形装置にお
いて、前記第1及び第2の保持部材は、スペーサーを介
して突き合わされ、該スペーサーの前記第2の保持部材
と当接する面と、形状を転写する成形面を有する第2の
成形型の端面とが、略同一平面上に設定されており、該
スペーサーにおいて、前記第1の保持部材と当接する面
と、前記第2の保持部材と当接する面との間に、所定の
角度が設けられているので、該スペーサーの両面の傾き
を変えることで、前記保持部材同士の傾きを調整し、そ
れによって前記保持部材の内側に保持される対向する成
形型の中心軸の傾きを制御することができる。又、該ス
ペーサーの前記第2の保持部材と当接する面と、形状を
転写する成形面を有する第2の成形型の端面とが、略同
一平面上に設定されているので、対向する成形型の、成
形用素材に形状を転写する成形面の傾きが抑えられるた
め、軸ずれが少ない高精度のプレス成型品を得ることが
できる。即ち、傾き調整を行った場合、前記第1の保持
部材の傾く範囲の支点が、ほぼ成形型の中心軸と一致す
る。よって、傾きを抑えることで、横方向の軸ずれ(シ
フト)が大きくなるという副作用を抑制できる。
【0012】請求項4に記載のプレス成形装置におい
て、前記スペーサーの所定の角度が0を超え5’以内で
あると、前記保持部材同士の傾きを良好に調整できる。
【0013】請求項5に記載のプレス成形装置におい
て、前記スペーサーが複数設けられていると、位相を変
えることで、前記保持部材の傾きを任意に得ることが出
来る。
【0014】請求項6に記載のプレス成形装置におい
て、前記スペーサーは、方向または角度を示す目盛りを
備えていると、位相あわせを行う上で好ましい。
【0015】請求項7に記載のプレス成形装置におい
て、前記スペーサーの材料が、超硬、耐熱性Ni基合金、
耐熱性Fe基合金、または、セラミックスであると、耐熱
性に優れるので好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。図2は、本実施の形態に
かかるプレス成形装置の断面図である。図2に示すプレ
ス成形装置は、それぞれつば部2a、1aと軸部2b、
1bとからなる上下成形型2,1、円筒状の胴型3、不
図示の定盤に設置された円筒状の保持部材(第1の保持
部材)20、保持部材20に摺動自在に内包保持され且
つ下成形型(第1の成形型)1を取り付けた母型7、円
筒状の保持部材(第2の保持部材)21,固定板18に
上面を固定され側面を保持部材21に固定的に内方保持
され且つ上成形型(第2の成形型)2を取り付けたた母
型8、母型8にボルト9で固定された固定部材6,母型
7にボルト10を用いて固定された固定部材5,固定部
材5にボルト17を用いて固定された固定部材14、成
型時に光学素子用素材の外周を規制して光学素子の外形
を形成する搬送部品4、後述するスペーサー31,32
から構成されている。
【0017】成形型1、2の母型7、8と接するつば部
1a、2aは、それぞれ外周面がテーパー形状となって
おり、母型7、8における対応した形状のテーパー孔7
a、8aに嵌合している。更に、弾性部材である部分安
定化ジルコニアからなるセラミックスプリング11、1
3によって、成形型1,2は、母型7、8に押しつけら
れて固定されている。テーパー部同士が嵌合すること
で、母型7、8に対して成形型1,2の偏心が規制され
ている。
【0018】下成形型1における円筒状の軸部1bの外
周には、胴型3が嵌合しており、その下端のフランジ部
3aは、下成形型1のつば部1aの上面である基準面1
c上に配置されている。尚、胴型3の上下端面は、精度
良く平行度が維持されている。
【0019】下成形型1の軸部1b端面中央には、成形
されるべき光学素子の光学面形状に対応した光学面1d
が形成されており、光学面1dと基準面1cは、下成形
型1を加工する時に、ワンチャックで(ワークを掴み変
えることなく)同時加工することにより、光学面1dの
中心軸と、基準面1cとなるつき当て面の傾きとを、垂
直からのずれがほとんどないように抑えることが可能で
ある。尚、上成形型2の軸部2b端面中央に形成された
光学面2dと、上成形型2の軸部2bの下面である基準
面2cについても同様に加工してある。尚、基準面2c
は、成形される光学素子のフランジを形成する面とな
る。
【0020】上下成形型2,1の中央には袋孔2e、1
eが形成されており、その中には、円筒状のヒーターH
と、それと断熱材Qを介して隔てられた温度測定用の熱
電対TCとがそれぞれ配置されている。ヒーターHは、
コネクタCを介して外部の温度制御装置(不図示)に接
続されており、一方、熱電対TCの起電力も、かかる温
度制御装置に入力されるようになっている。
【0021】尚、上下成形型2,1の横方向(軸線直角
方向)の偏心は、図示していない制御装置で制御するも
のとする。本実施の形態では、成形型2,1と胴型3の
取り付けに、弾性部材である部分安定化ジルコニア製の
セラミックスプリングを使っている。下成形型1は、固
定部材5に対しセラミックスプリング11の弾性力によ
り母型7に向かって押圧されており、一方、胴型3は、
別のセラミックスプリング12の弾性力により、固定部
材14に対し下成形型1に向かって押圧されている。胴
型3と下成形型1を固定するための固定部材5,14を
分けたことで、下成形型1を取り外すことなく胴型3を
脱着することができ、それにより作業性が向上してい
る。上成形型2は、弾性部材であるセラミックスプリン
グ13の弾性力により、固定部材6に対し母型8に向か
って押圧されている。
【0022】ドーナツ形状の搬送部品4は、下成形型1
の軸部1bにおける上端近傍に形成された段部1eに嵌
合する内径を有し、又、胴型3の内周(先端面取り部を
除くく)に当接する外径を有しており、かかる構成によ
り、成形品であるレンズのフランジ外周面を精度良く形
成することができる。
【0023】図2では誇張して描いているが、薄い環状
のスペーサー31,32は、それぞれ上面(表面)と下
面(裏面)とが非平行となっており、それらの面のなす
角度は、本実施の形態では0.5’であるが、0を超え
5’以内であると好ましい。かかるスペーサー31,3
2を互いに密着させ、突き合わせた保持部材20,21
の間に挿入している。尚、図2に示した状態では、スペ
ーサー31の最も軸線方向厚さの厚い部分を、スペーサ
ー32の最も軸線方向厚さの薄い部分に重ねることで、
スペーサー31の上面とスペーサー32の下面とを平行
状態に維持することができる。又、スペーサー32の下
面は、上成形型2の基準面2cと略同一平面上に配置さ
れている。
【0024】以上のような構造の成形型を用いた成形に
ついて説明する。まず、不図示の搬送アームによって、
光学素子用素材であるガラスのプリフォーム(不図示)
と、搬送部品4が、保持部材20の側面に形成された開
口20aを介して、成形室(上下成形型2,1の間)内
に搬入されてくる。搬送部品4が下成形型1の軸上とな
る位置で搬送アームが停止し、下降して搬送部品4が下
成形型1に設置される。尚、成形型2,1は、その内部
に設置されたヒーターH、熱電対TC、外部の温度制御
装置とにより、プリフォームよりもやや低い500〜550℃
に温度制御されている。成形型2,1の温度が低すぎる
と、プリフォームの温度が下がってしまい転写性が悪く
なったり、成形型2,1の温度が高すぎるとプリフォー
ムが型表面に張り付いたりして問題となるからである。
【0025】つぎに搬送アームが上昇、移動し、プリフ
ォームが下成形型1の軸上となる位置で停止する。更に
搬送アームが下降することで、プリフォームが下成形型
1に設置される。搬送部品4とプリフォームの設置が完
了すると、搬送アームは成形室外に退避する。
【0026】更に、保持部材20と下成形型1との間に
窒素ガスを充填しつつ、不図示の押圧装置の動作により
下成形型1が上昇して、プレスを開始する。ここで、胴
型3の上下端面の平行度が確保されているので、下成形
型1に取り付けられた胴型3の上端が、上成形型2の基
準面2cにつき当たることにより、上下成形型2,1が
傾いていた場合でも、それらの傾きはプレス力により自
動的に修正される。又、成形される素材に外周形状を転
写する搬送部品4が、成形品であるレンズのフランジ上
面を転写する上成形型2の基準面2cに載置される。
【0027】上下成形型2,1が密着した後、数秒間保
持し成形型温度をプリフォームの転移点以下まで下げた
時点で、下成形型1を下降させ、不図示の搬送アームを
成形室に進入させる。搬送アームは、胴型3の軸上で停
止し、成形品及び搬送部品4のを吸着保持する。かかる
搬送アームを、その状態のまま上方及び成形室外に移動
させることで、搬送部品4と一体で成形品である光学素
子が回収されるようになっている。
【0028】保持部材20,21の傾き角を調整する場
合には、重ねたスペーサー31,32の一方を他方に対
して回転させ、その位相をずらす。図2に示した状態で
は、スペーサー31の最も軸線方向厚さの厚い部分を、
スペーサー32の最も軸線方向厚さの薄い部分に重ねる
ことで、全周において、スペーサー31,32の合計厚
さは等しくなっているが、位相をずらすことで、周方向
において厚さが異なるようになり、これを利用して保持
部材20,21の傾きを調整することが出来る。尚、ス
ペーサー31,32の側面に、最も厚い部分、最も薄い
部分、中間の厚さの部分など、例えば90度ごとにマー
キング(目盛り付け)することで、位相合わせを効果的
に行うことが出来る。
【0029】(実施例)まず、スペーサ31,32の合
計厚さが全周に等しい状態で、成形したレンズの波面収
差を干渉計を使って評価した。その結果、コマ収差が0.
06λであった。ここで、他の収差に比べコマ収差が最も
大きく、この収差を改善することが、レンズ性能の改善
に大きな効果があることがわかった。コマ収差が発生す
る要因の1つは、レンズ光学面のティルト(傾き)であ
る。また、レンズ光学面ティルトの要因の1つは、成形
型の傾きである。
【0030】そこで、保持部材20,21の間に配置さ
れたスペーサー31,32の傾きを調整することで、レ
ンズのコマ収差を低減することを試みた。設計上、レン
ズ光学面ティルトが1'の時、コマ収差は、0.06λ発生
する。ここでは、2枚のスペーサー31,32は、平行
度が0になるように配置されているので、その平行度を
1'となるように組み直して成形すれば良いことにな
る。
【0031】スペーサー31,32は、傾き0.5'のもの
が2枚使われているので、そのうちの1枚を180回転し
て、2枚重ねたときの傾きが1'となるように組み直し
た。そして、あらためて成形し、レンズの波面収差を測
定したところ、コマ収差は0.01λに減少していた。この
ように、成形型2,1に調整を加えることなく、スペー
サー31,32の調整だけで、成形されるレンズ性能の
改善が可能となった。
【0032】また、このとき単にスペーサー31,32
の配置する方位を変えて傾けるだけだと、成形型2,1
にシフト(横方向のずれ)が生じる場合がある。なぜな
ら、成形型2,1は、母型8,7に取り付けられている
が、その母型8,7は周囲に配置された保持部材21,
20によって保持されているので、スペーサー31,3
2が傾くと、スペーサー31,32の位置によっては、
下成形型1の光学面1dの中心軸が、上成形型2の光学
面2dの中心軸に対してシフトすることがあるからであ
る。例えば、スペーサー32の下面の位置を上成形型1
の基準面(光学面)から、20mm上の位置にした場合
を考える。保持部材20,21の傾きを1’調整する
と、下成形型1の光学面の中心軸が、上成形型2の光学
面の中心軸に対して約6mmシフトすることになる。こ
れを解決するために、本実施の形態では、スペーサー3
2が保持部材20と当接する面と、上成形型2の先端面
(基準面)2cとを、略同一平面とした。こうすること
で、スペーサー調整によって生じる傾きの中心が、ほぼ
成形型2の光学面2dの位置と等しくなり、シフトの発
生を極力小さくすることが可能となった。
【0033】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、本実施の形態ではスペーサー
を2枚用いたが、3枚以上であっても良く、1枚であっ
ても良い。1枚の場合には、両面の傾きが異なるものを
複数種類用意して、傾きを測定しながら交換すると良
い。更に、胴型は、下成形型でなく上成形型に嵌合して
いても良い。弾性部材は、コイルばね、皿ばね、ばね座
金、板ばねであってよく、又、その材質は、セラミック
ス、耐熱性Ni基合金、耐熱性Fe基合金のいずれかであっ
てよい。
【0034】以上のように本発明によれば、簡単な構造
で成形型の傾きを抑えて、高精度のプレス成形品を得る
ためのプレス成形装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のプレス成形装置の断面図である。
【図2】本実施の形態にかかるプレス成形装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 下成形型 1c 光学面 1d 基準面 2’ 上成形型 2c 光学面 2d 基準面 3 胴型 4 搬送部品 5、6 固定部材 7,8 母型 11,12,13 セラミックスプリング 20,21 保持部材 31,32 スペーサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名古屋 浩 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ株 式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の成形型ユニットと、各成形型ユニ
    ットを支持する保持部材とを有し、少なくとも一方の成
    形型ユニットは、それを保持する前記保持部材に対して
    移動可能となっているプレス成形装置において、 前記2つの保持部材は、密着的に対向する少なくとも2
    枚のスペーサーを介して突き合わされており、前記スぺ
    ーサーは、それぞれ表面に対して裏面が非平行となって
    おり、前記スペーサーの対向位相を変化させることによ
    り、前記スペーサーを介して連結された前記2つの保持
    部材の傾き角が変化するようになっていることを特徴と
    するプレス成形装置。
  2. 【請求項2】 前記成形型ユニットは、成形型と、該成
    形型を固定する母型とからなり、前記保持部材は前記母
    型を保持するようになっていることを特徴とする請求項
    1に記載のプレス成形装置。
  3. 【請求項3】 第1の成形型を取り付けた母型を摺動可
    能に内包する第1の保持部材と、第2の成形型を取り付
    けた母型を固定的に保持する第2の保持部材とを有する
    プレス成形装置において、 前記第1及び第2の保持部材は、スペーサーを介して突
    き合わされ、該スペーサーの前記第2の保持部材と当接
    する面と、形状を転写する成形面を有する第2の成形型
    の端面とが、略同一平面上に設定されており、該スペー
    サーにおいて、前記第1の保持部材と当接する面と、前
    記第2の保持部材と当接する面との間に、所定の角度が
    設けられていることを特徴とするプレス成形装置。
  4. 【請求項4】 前記スペーサーの所定の角度が0を超え
    5’以内であることを特徴とする請求項3に記載のプレ
    ス成形装置。
  5. 【請求項5】 前記スペーサーが複数設けられているこ
    とを特徴とする請求項3または4に記載のプレス成形装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スペーサーは、方向または角度を示
    す目盛りを備えていることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載のプレス成形装置。
  7. 【請求項7】 前記スペーサーの材料が、超硬、耐熱性
    Ni基合金、耐熱性Fe基合金、または、セラミックスであ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項にプレ
    ス成形装置。
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