JP2003047601A - 生体異常監視装置、血圧監視装置、生体異常監視方法、及び血圧監視方法 - Google Patents

生体異常監視装置、血圧監視装置、生体異常監視方法、及び血圧監視方法

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JP2003047601A
JP2003047601A JP2002024056A JP2002024056A JP2003047601A JP 2003047601 A JP2003047601 A JP 2003047601A JP 2002024056 A JP2002024056 A JP 2002024056A JP 2002024056 A JP2002024056 A JP 2002024056A JP 2003047601 A JP2003047601 A JP 2003047601A
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blood pressure
frequency component
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blood flow
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Katsumasa Nishii
克昌 西井
Shinji Nanba
晋治 難波
Sadasuke Kimura
禎祐 木村
Satoshi Takeuchi
聡 竹内
Junichiro Hayano
順一郎 早野
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Hayano Junichiro
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Denso Corp
Hayano Junichiro
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    • A61B5/721Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes for noise prevention, reduction or removal of noise induced by motion artifacts using a separate sensor to detect motion or using motion information derived from signals other than the physiological signal to be measured

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脈波信号を用いて、生体の血圧異常などを予
知したり検知することが可能な生体異常監視装置、血圧
監視装置、プログラム、記録媒体、生体異常監視方法、
及び血圧監視方法を提供すること。 【解決手段】 ステップ100にて、脈波の計測を開始
する。ステップ110では、脈波の時系列データである
脈波信号に対して周波数解析を実施し、脈波信号の基線
の揺らぎ成分を示すC周波数成分と各脈波を示すA周波
数成分を求める。ステップ120では、C周波数成分の
ピークのパワー(ピーク値C)とA周波数成分のピーク
のパワー(ピーク値A)との比C/Aを求める。ステッ
プ130では、血圧異常か否かを、C/Aが、所定の判
定値以上か否かによって判定する。ステップ140で
は、血圧異常が発生したと見なして、そのことを表示部
21に表示したり、アラームを鳴らすことで、本人や周
囲の人に報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体から計測され
た例えば血流量の揺らぎ情報に基づいて、生体異常の予
知や検知を行う生体異常監視装置、生体の血圧異常を監
視する血圧監視装置、プログラム、記録媒体、生体異常
監視方法、及び血圧監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、救急医療現場や透析医療現場
においては、急激な血圧低下による失神等の事故を未然
に防ぐために、患者の血圧を連続的又はある一定間隔で
測定し、血圧が低下したときにしかるべき処置をとるこ
とが行われている。
【0003】この際に血圧を測定する方法として、血圧
を非観血測定する方法があり、この非観血測定方法とし
ては、生体の腕等の要部にカフを装着し、血管内の圧力
変化に伴う血管径の変化を測定して、血圧値を求める方
法がある。また、前記血圧測定の精度を向上するため
に、カフ圧を検出する圧力センサからの信号に基づい
て、カフ圧を調整する手法が提案されている(例えば特
開平5−7558号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、連続的に血圧を測定するためには、カ
フ圧を連続してかけておく必要があり、(例えば血圧が
安定しているにもかかわらず)長時間血圧を測定される
者にとっては、苦痛であるという問題があった。
【0005】この対策として、患者の負担を軽減するた
めには、血圧が安定しているときには血圧測定を止め
て、血圧が低下してきた時など必要な時にだけカフ圧を
かけて血圧測定することが望ましい。しかし、血圧測定
をせずに血圧が低下してきているかどうかを判定する手
段がないため、連続または間欠的にカフ圧をかけて血圧
を測定する必要がある。
【0006】また、失神するような時には、血圧は急激
に低下するため、血圧をモニタしていても、その予兆を
発見することは容易ではなく、血圧異常を事前に発見す
ることは非常に困難であった。本発明は、前記課題を解
決するためになされたものであり、その目的は、経皮的
な測定によって、被測定者に過度の負担を与えることな
く、生体異常を予知したり検知することができる生体異
常監視装置、経皮的な測定によって血圧異常を検出し、
必要な場合に血圧を計測することができる血圧監視装
置、プログラム、記録媒体、生体異常監視方法、及び血
圧監視方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明の生体異常監視装置では、生体の血管運動
を経皮的に検出し、該検出結果に基づいて、生体異常の
予知及び/又は検知を行う。生体の血管運動が(生体の
正常な状態を示す)所定より大きくなると、その後血圧
異常等の生体異常が発生したり、実際に生体異常が発生
していると見なすことができる。
【0008】従って、血管運動を経皮的に検出すること
により、生体異常の予知や検知を行うことができる。そ
のため、被測定者に過度の負担を与えることないので、
非常に好ましいものである。ここで、血管運動とは、心
拍に起因する脈動ではなく、血管の筋肉による血管の収
縮や拡張の運動のことである。また、経皮的な検出と
は、皮膚の外側より、例えば光学的なセンサを用いた非
観血測定する方法による検出のことである。
【0009】(2)請求項2の発明では、血管の血流量
の変化を経皮的に検出して、血管運動による血流量の揺
らぎを求め、その揺らぎの状態に基づいて、生体異常の
予知及び/又は検知を行う。本発明者らの研究により、
例えば図4に示す様に、血圧が大きく上昇する様な場合
には、血流量の揺らぎも大きく変化することが解明され
ている。
【0010】つまり、例えば血圧異常などの生体異常が
発生すると、血流量の揺らぎの状態が変化するので、こ
の生体異常と血流量の揺らぎとの関係を利用して、血流
量の揺らぎから生体異常を検出することができる。これ
により、被測定者に過度の負担を与えることなく、生体
異常を検出することができる。
【0011】ここで、前記血管の血流量としては、皮膚
の近傍の血管の皮膚血流量が挙げられる。尚、以下で
は、血流量の揺らぎは、血管運動に起因する血流量の変
動を示す。 (3)請求項3の発明では、脈拍間隔に相当する周波数
成分よりも低い血流量の揺らぎに相当する周波数成分を
検出し、該検出結果に基づいて、生体異常の予知及び/
又は検知を行う。
【0012】例えば脈拍間隔を示す脈波のデータを周波
数解析することにより、(脈拍間隔に相当する周波数成
分よりも低い)血流量の揺らぎに対応する周波数成分を
取り出すことができる。従って、この周波数成分を用い
て生体異常を検出することができる。
【0013】(4)請求項4の発明では、脈拍間隔に相
当する周波数成分と、該周波数成分よりも低い血流量の
揺らぎに相当する周波数成分とを検出し、両周波数成分
に基づいて、生体異常の予知及び/又は検知を行う。本
発明者らの研究により、図8に示す様に、生体異常が発
生する場合には、脈拍間隔に相当する周波数成分Aと、
その周波数成分よりも低い血流量の揺らぎに相当する周
波数成分cとの例えば比C/Aは、大きく変動すること
が解明されている。
【0014】従って、脈拍間隔に相当する周波数成分と
血流量の揺らぎに相当する周波数成分とに基づいて、生
体異常の予知及び/又は検知を行うことができる。 (5)請求項5の発明では、測定開始時からの血流量の
揺らぎの変化を検出し、該揺らぎの変化に基づいて、生
体異常の予知及び/又は検知を行う。
【0015】例えば測定開始時を平静時とすると、その
後例えば激しい運動を行ったり、患者の状態が大きく変
化した場合には、血流量の揺らぎも大きく変化する。従
って、測定開始時からの血流量の揺らぎの変化に基づい
て、生体異常の予知及び/又は検知を行うことができ
る。
【0016】(6)請求項6の発明では、所定の期間前
からの血流量の揺らぎの変化を検出し、該揺らぎの変化
に基づいて、生体異常の予知及び/又は検知を行う。例
えばある一定期間毎に血流量の揺らぎを求める場合に
は、前回から今回までに血流量が大きく変化したときに
は、生体異常が発生したと見なすことが可能である。
【0017】従って、所定の期間前からの血流量の揺ら
ぎの変化に基づいて、生体異常の予知及び/又は検知を
行うことができる。 (7)請求項7の発明は、血流量の揺らぎを求める血流
量検出装置部を備えている。
【0018】本発明は、生体異常監視装置の装置構成を
例示したものであり、血流量検出装置部により、血流量
の揺らぎを求めることができる。 (8)請求項8の発明では、血流量の揺らぎと体動とに
基づいて、生体異常の予知及び/又は検知を行う。
【0019】体動が発生した場合には、その体動がノイ
ズとなって血流量の測定に影響を及ぼすことがある。従
って、血流量の揺らぎを求める場合には、体動の影響を
考慮する(例えば体動が発生した場合には血流量の測定
を中止する)ことにより、その測定精度が向上する。
【0020】(9)請求項9の発明では、血流量の揺ら
ぎを検出する血流量検出装置部と、体動を検出する体動
検出装置部とを備えている。本発明は、生体異常監視装
置の装置構成を例示したものであり、血流量検出装置部
により、血流量の揺らぎを求めることができ、体動検出
装置部により体動を検出することができる。
【0021】(10)請求項10の発明の生体異常監視
装置では、(例えば脈波センサによって)測定した脈波
信号から、(その脈波信号の周波数解析を行うことによ
り)血流量に揺らぎに対応するC周波数成分を算出し、
その算出したC周波数成分に基づいて、生体異常の予知
及び/又は検知を行う。
【0022】本発明者らの研究により、激しい運動によ
り血圧が大きく上昇したり、図9に示す様に血圧が大き
く低下すると、所定の周波数帯のC周波数成分に変化が
現れることが解明されている。このC周波数成分は、脈
波が連続する脈波信号の揺らぎ(従って揺らぎ成分)と
して把握することが可能であるが、この揺らぎとは、心
拍に対応する1拍毎の脈波の変動ではなく、多数の脈波
の信号(脈波列の信号)を各脈波より大きな波動状の信
号として認識したものであり、これは各脈波より低周波
の信号である。
【0023】つまり、例えば血圧異常などの生体異常が
発生すると、脈波信号の揺らぎ(従って所定の周波数帯
のC周波数成分)の状態が変化するので、この生体異常
とC周波数成分との関係を利用して、C周波数成分の状
態から生体異常を検知することができる。
【0024】また、本発明者らの研究により、C周波数
成分(従って揺らぎ)の状態は、例えば血圧が変化し始
めた段階と、実際に大きく変化した段階では異なること
が分かっているので、C周波数成分に基づいて、血圧等
が実際に大きく変化した状態(血圧異常)となる前に、
血圧等の異常を予知することも可能である。
【0025】従って、本発明により、生体異常の予知や
検知(即ち生体異常の監視)を、より的確に行うことが
できる。しかも、この生体異常の監視は、従来の様に長
時間にわたってカフ圧をかける必要がないので、被測定
者にとって負担が少なく、極めて好ましいものである。
【0026】(11)請求項11の発明では、所定の周
波数帯のC周波数成分は、脈波が連続する脈波信号の揺
らぎを表す周波数成分である。本発明は、C周波数成分
を脈波信号の揺らぎとして表現したものであり、例えば
C周波数成分のピークが大きくなった様な場合とは、脈
波信号の揺らぎも大きな状態であることを示している。
【0027】尚、脈波信号の揺らぎは、脈波信号の基線
(各脈波の振幅の中央値を結んだもの)の揺らぎや、脈
波信号の包絡線(各脈波の上又は下のピークを結んだも
の)の揺らぎとして表現することができる。 (12)請求項12の発明では、所定の周波数帯のC周
波数成分は、各脈波に相当する周波数帯のA周波数成分
よりも低い周波数成分である。
【0028】本発明は、所定の周波数帯のC周波数成分
と、各脈波に相当する周波数帯のA周波数成分との関係
を示したものである。つまり、C周波数成分は、上述し
た様に、脈波が連なった脈波信号の揺らぎを示すものと
して把握できるので、当然ながら、各脈波に対応するA
周波数成分よりも低い周波数成分となる。
【0029】(13)請求項13の発明では、C周波数
成分に相当する値Cを、所定の基準となる値(例えば測
定開始時の値や、生体正常時の値)と比べることによ
り、生体異常を監視する。生体異常が発生した場合に
は、C周波数成分に相当する値C(例えばピーク値)が
変化するので、その値Cの変化をチェックすることによ
り、生体異常の予知や検知を行うことができる。
【0030】(14)請求項14の発明では、C周波数
成分に相当する値Cと、A周波数成分に相当する値Aと
を比較することにより、生体異常を監視する。生体異常
が発生した場合には、図7に示す様に、相対的に、C周
波数成分に相当する値Cが増加するとともにA周波数成
分に相当する値Aが減少するので、両値C、Aの変化を
チェックすることにより、生体異常の予知や検知を行う
ことができる。
【0031】(15)請求項15の発明では、C周波数
成分に相当する値Cと、A周波数成分に相当する値Aと
の比C/Aに基づいて、生体異常を監視する。生体異常
が発生した場合には、図9に示す様に、C/Aが大きく
変化する。よって、このC/Aの変化をチェックするこ
とにより、生体異常の予知や検知を行うことができる。
【0032】(16)請求項16の発明では、C周波数
成分に相当する値Cと、A周波数成分に相当する値Aと
の比C/Aの変化量に基づいて、生体異常を監視する。
生体異常が発生した場合には、図9に示す様に、C/A
が大きく変化する。よって、このC/Aの変化量(例え
ば増加量)をチェックすることにより、生体異常の予知
や検知を行うことができる。
【0033】(17)請求項17の発明では、0.5H
z以下の周波数帯におけるC周波数成分を求める。本発
明は、脈波信号の揺らぎを示す周波数帯を例示したもの
である。 (18)請求項18の発明では、0.25Hz以下の周
波数帯におけるC周波数成分を求める。
【0034】本発明は、脈波信号の揺らぎを示す周波数
帯を例示したものであり、この範囲内の周波数成分を用
いることにより、一層明瞭に脈波信号の揺らぎ(従って
生体異常の状態)を把握することができる。 (19)請求項19の発明では、C周波数成分に相当す
る値Cとして、所定の周波数帯における最大のピーク値
を用いる。
【0035】本発明は、C周波数成分に相当する値Cを
例示したものであり、この最大のピーク値を用いること
により、演算処理が容易になる。 (20)請求項20の発明では、C周波数成分に相当す
る値Cとして、所定の周波数帯における閾値以上のピー
ク値を用いる。
【0036】本発明は、C周波数成分に相当する値Cを
例示したものであり、この閾値以上のピーク値を用いる
ことにより、正確に脈波信号の揺らぎ(従って生体異常
の状態)を把握することができる。尚、閾値以上のピー
クが複数ある場合には、それらのピーク値を考慮した
値、例えばそれらの平均値を使用することができる。
【0037】(21)請求項21の発明では、C周波数
成分に相当する値Cとして、所定の周波数帯における積
分値を用いる。本発明は、C周波数成分に相当する値C
を例示したものであり、この積分値を用いることによ
り、より正確に脈波信号の揺らぎ(従って生体異常の状
態)を把握することができる。
【0038】(22)請求項22の発明では、脈波信号
として、複数の脈波センサにより得られた脈波信号を用
いる。本発明では、複数の脈波センサにより脈波を測定
するので、生体異常の監視を正確に行うことができる。
【0039】(23)請求項23の発明では、複数の脈
波センサにより得られた脈波信号のうち、所定数以上の
脈波センサからの脈波信号を用いる。本発明では、いく
つかの選択した脈波センサからの脈波信号を用いるの
で、誤差や計測不良等を排除でき、生体異常の監視を一
層正確に行うことができる。
【0040】(24)請求項24の発明では、脈波セン
サにより、生体の5mm2以上のエリアにて、脈波を測
定する。本発明では、広い範囲にわたって脈波の計測を
行うので、計測の精度、従って、生体異常の監視の精度
が向上する。
【0041】(25)請求項25の発明では、生体異常
を予知及び/又は検知した場合には、その旨を報知す
る。本発明では、生体異常の予知や検知の結果を報知す
る。例えば光、音、無線などを利用して、その内容を本
人や周囲の人などに報知する。
【0042】従って、この報知された結果に基づいて、
適切な対応をとることにより、安全性が向上する。 (26)請求項26の発明は、生体異常として、生体の
血圧異常を例示したものである。
【0043】尚、血圧異常以外の生体異常としては、例
えば血圧異常によって生ずる失神が挙げられる。つま
り、血圧異常(特に血圧の低下)を予知することによ
り、例えば失神を予知することが可能である。それ以外
にも、血圧異常以外の生体異常としては、例えばめまい
や立ちくらみ、吐き気や冷や汗などが挙げられる。
【0044】(27)請求項27の発明では、生体の血
管運動を経皮的に検出し、該検出結果に基づいて、血圧
測定を行う。本発明は、生体の血管運動を検出し、前記
(1)請求項1の発明にて説明した様に、血圧異常を予
知又は検知した場合には、血圧測定を行うので、必要な
場合に正確な血圧値が得られる。
【0045】そのため、常にカフ圧を加えて血圧を測定
する必要がなく、患者等によって負担が少なく、また、
医療スタッフにとっても最適な時間の使用ができ、負担
が少ないものである。 (28)請求項28の発明では、血管の血流量の変化を
経皮的に検出して、血管運動による血流量の揺らぎを求
め、その揺らぎの状態に基づいて、血圧測定を行う。
【0046】本発明では、血流量の揺らぎにより、前記
(2)請求項2の発明にて説明した様に、血圧異常を予
知又は検知した場合には、血圧測定を行うので、必要な
場合に医療スタッフの判断や処置に重要な正確な血圧値
が得られる。これにより、患者等の負担が少ないという
利点がある。
【0047】(29)請求項29の発明では、脈拍間隔
に相当する周波数成分よりも低い血流量の揺らぎに相当
する周波数成分を検出し、検出結果に基づいて、血圧測
定を行う。本発明では、血流量の揺らぎに相当する周波
数成分を用いて、前記(3)請求項3の発明にて説明し
た様に、血圧異常を予知又は検知した場合には、血圧測
定を行うので、必要な場合に正確な血圧値が得られる。
【0048】(30)請求項30の発明では、脈拍間隔
に相当する周波数成分と、該周波数成分よりも低い血流
量の揺らぎに相当する周波数成分とを検出し、両周波数
成分に基づいて、血圧測定を行う。本発明では、脈拍間
隔に相当する周波数成分と血流量の揺らぎに相当する周
波数成分とを用いて、前記(4)請求項4の発明にて説
明した様に、血圧異常を予知又は検知した場合には、血
圧測定を行うので、必要な場合に正確な血圧値が得られ
る。
【0049】(31)請求項31の発明では、脈拍間隔
に相当する周波数成分Aと、該周波数成分よりも低い血
流量の揺らぎに相当する周波数成分Cとの比に基づい
て、血圧測定を行う。本発明は、前記両周波数成分の用
い方を例示したものである。上述した様に、例えばC/
Aの比を用いることにより、血圧異常を予知又は検知し
た場合には、血圧測定を行うので、必要な場合に正確な
血圧値が得られる。
【0050】(32)請求項32の発明では、測定開始
時からの血流量の揺らぎの変化を検出し、該揺らぎの変
化に基づいて、血圧測定を行う。例えば安静時等の測定
開始時からの血流量の揺らぎが大きく変化した場合に
は、血圧異常の可能性がある。従って、この様な場合
に、血圧測定を行うことにより、必要な場合に正確な血
圧値が得られるという利点がある。
【0051】(33)請求項33の発明では、所定の期
間前からの血流量の揺らぎの変化を検出し、該揺らぎの
変化に基づいて、血圧測定を行う。例えば数分前等の所
定期間前から今回の測定時までに血流量の揺らぎが大き
く変化した場合には、血圧異常の可能性がある。従っ
て、この様な場合に、血圧測定を行うことにより、必要
な場合に正確な血圧値が得られるという利点がある。
【0052】(34)請求項34の発明では、血圧測定
を行うための判定値を、任意に設定可能としている。多
くの患者では(或いは同じ患者でも)、患者間の個人差
(或いはその時の状態)により血圧は異なっている。従
って、血圧測定を開始するか否かを決定する判定値(例
えば前記揺らぎ量や揺らぎの変化量の判定値)は、状況
等に応じて適宜設定することが好ましい。
【0053】本発明では、血圧測定を行うための判定値
を、任意に設定可能としたので、適切な判定値を設定す
ることにより、血圧異常の判定を精度良く行うことがで
きる。 (35)請求項35の発明では、血圧測定を行うための
判定値を、既に測定した血圧値に基づいて自動的に調整
する。
【0054】本発明では、例えば血圧が高めの場合には
高めの判定値を設定するなどの様に、自動的に判定値を
適切な値に設定できるので、血圧異常の判定を精度良く
行うことができる。 (36)請求項36の発明では、血流量の揺らぎと体動
とに基づいて、血圧測定の条件の設定を行う。
【0055】体動がある場合には、血流量の揺らぎを正
確に検出できないことがある。従って、体動がある場合
には、例えば体動のある期間は血流量の揺らぎの測定を
中止するなどの対策を施すことにより、正確に血流量の
揺らぎを検出することができる。よって、血圧異常の判
定を精度良く行うことができる。
【0056】(37)請求項37の発明では、血流量の
変化と、その解析結果と、測定した血圧値とを、外部出
力する。例えば脈波等で示される血流量の変化と、その
解析結果である例えば血流量の揺らぎと、測定した血圧
値を、ディスプレイに表示したり、プリントアウトす
る。従って、この出力結果を見て、医療スタッフは適切
な処置を施すことができる。
【0057】(38)請求項38の発明では、血流量の
揺らぎを求める血流量検出装置部を備えている。本発明
は、血圧監視装置を例示したものである。 (39)請求項39の発明では、血圧測定を行う血圧測
定装置部を備えている。
【0058】本発明は、血圧監視装置を例示したもので
ある。 (40)請求項40の発明では、血圧測定を行う血圧測
定装置部と、血流量の揺らぎを求める血流量検出装置部
とを備えている。本発明は、血圧監視装置を例示したも
のである。
【0059】(41)請求項41の発明では、血圧測定
を行う血圧測定装置部と、血流量の揺らぎを求める血流
量検出装置部と、血圧の異常を検出した場合に報知する
警報発令部とを備えている。本発明は、血圧監視装置を
例示したものである。
【0060】(42)請求項42の発明では、血圧測定
装置部のカフに、血流量の変化を経皮的に検出する検出
部を備えている。従って、血圧と血流量とを同じ場所で
検出できるので、測定機器の装着が容易であり、患者の
負担が少ないという利点がある。
【0061】(43)請求項43の発明では、測定した
血圧値に基づいて、次回の血圧測定時の血圧測定装置部
のカフ加圧量を自動調整する。正しく血圧を測定するた
めには、適切なカフ加圧量(カフ圧)を設定する必要が
ある。本発明では、測定した血圧値に基づいて、次回の
血圧測定時のカフ加圧量を自動調整するので、常に最適
なカフ圧を加えることができるという利点がある。
【0062】(44)請求項44の発明では、血流量の
揺らぎを求める血流量検出装置部と、血圧の異常を検出
した場合に報知する警報発令部とを備えている。本発明
は、血圧監視装置を例示したものである。(45)請求
項45の発明では、血流量の揺らぎを求める血流量検出
装置部と、体動を検出する体動検出装置部とを備えてい
る。
【0063】本発明は、血圧監視装置を例示したもので
ある。 (46)請求項46の発明では、血流量の変化を検出す
る検出部を複数備えている。従って、複数の位置にて血
流量を測定できるので、より正確に血流量の変化を検出
することができる。
【0064】(47)請求項47の発明では、上限設定
血圧以上の血圧値は測定しないようにている。基本的
に、高い血圧値を検出するためには高いカフ圧を加える
必要があるが、本発明では、ある値(上限設定血圧)以
上の血圧値は測定しない様にしているので、患者に過度
の負担を与えることがない。
【0065】(48)請求項48の発明(プログラム)
は、請求項1〜26のいずれかに記載の生体異常監視装
置の機能を実現するための手段を有している。 (49)請求項49の発明(プログラム)は、請求項2
7〜47のいずれかに記載の血圧監視装置の機能を実現
するための手段を有している。
【0066】(50)請求項50の発明(記録媒体)
は、請求項48又は49に記載のプログラムの機能を実
現するための手段を記憶している。つまり、上述した様
なプログラムをコンピュータシステムにて実現する機能
は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログ
ラムとして備えることができる。このようなプログラム
の場合、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュ
ータシステムにロードして起動することにより用いるこ
とができる。この他、ROMやバックアップRAM等を
コンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プログ
ラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップ
RAM等をコンピュータシステムに組み込んで用いても
良い。
【0067】(51)請求項51の発明では、請求項1
〜26のいずれかに記載の生体異常監視装置によって、
生体異常を予知及び/又は検知した場合には、生体の血
圧測定を行う。本発明では、例えば脈波信号を用いて生
体異常(特に血圧異常)の予知や検知を行った場合に
は、自動的に又は付添人等の操作(マニュアル)にて生
体の血圧測定を行うので、より正確に生体異常(特に血
圧異常)を把握することが可能である。
【0068】例えばカフ及び圧力センサを用い、カフに
より加圧した状態で、圧力センサを用いて、自動的に又
はマニュアルにて血圧測定を行うことができる。これに
より、例えば脈波信号だけに基づいて異常を監視する場
合に比べて、より正確に生体異常(特に血圧異常)を把
握することが可能である。
【0069】(52)請求項52の発明では、請求項2
7〜47のいずれかに記載の血圧監視装置によって、血
圧異常を予知及び/又は検知した場合には、生体の血圧
測定を行う。本発明は、前記請求項51の発明における
生体異常を血圧異常とした場合と同様なことが言え、こ
れにより、例えば脈波信号だけに基づいて異常を監視す
る場合に比べて、より正確に血圧異常を把握することが
可能である。
【0070】尚、脈波センサを用いて、脈波を検出する
場合には、その測定部位として、腕(手首甲、上腕)、
額、こめかみ等が、装着性に優れており、揺らぎ成分を
好適に検出することができる
【0071】
【発明の実施の形態】次に、本発明の生体異常監視装
置、血圧監視装置、プログラム、記録媒体、生体異常監
視方法、及び血圧監視方法の実施の形態の例(実施例)
について、図面に基づいて説明する。 (実施例1)ここでは、生体異常監視方法を実施する生
体異常監視装置として、血圧監視方法により、生体(患
者等の被測定者)の血圧異常を予知したり検知すること
ができる血圧監視装置(血圧異常モニタ)を例に挙げて
説明する。
【0072】a)まず、本実施例の血圧監視装置の基本
構成について、図1に基づいて説明する。図1に血圧監
視装置の全体構成を示す様に、本実施例の血圧監視装置
は、筐体に収容された血圧監視装置本体1と、血圧監視
装置本体1に接続された各種の機器とから構成されてい
る。
【0073】具体的には、主な構成として、(後述する
検出部3及びデータ処理装置部5を含む)皮膚血流量検
出装置部7と、血圧測定装置部9と、入力部11と、
(警報発令部13を含む)出力部15と、体動検出装置
部17とを備えている。前記皮膚血流量検出装置部7で
は、被測定者の(皮膚近傍の血管における)皮膚血流量
の変化を経皮的検出し、その血流量の変化から(血管運
動に起因する)血流量の揺らぎを求めて、血圧の異常の
予知や検出を行う。
【0074】前記血圧測定装置部9では、皮膚血流量検
出装置部1からの指示により、被測定者の腕等における
血圧を計測する。尚、血圧測定装置部9とは、後述する
実施例3に示す様に、例えばカフを自動的に作動させ
て、カフに取り付けられている圧力センサにより血圧を
測定する周知の装置である。
【0075】前記入力部11では、マニュアルにて各種
の設定値などが入力される。前記出力部15の警報発令
部13では、血圧測定装置9により測定された血圧が、
予め設定された血圧異常値に相当する場合は、音や表示
で警報を発令する。前記体動検出装置部17では、被測
定者の体動の有無を判定し、体動の発生を検出する。
【0076】b)次に、前記皮膚血流量検出装置部7に
ついて説明する。前記皮膚血流量検出装置部7は、人体
に取り付けて使用されて皮膚血流量を検出する検出部3
と、この検出部3の検出結果に基づいて血流量の変化を
計測し、周波数解析等を行うデータ処理装置部5とを備
える。尚、データ処理装置部5は、マイクロコンピュー
タにより構成されている。
【0077】このうち、前記検出部3は、図2に示す様
に、発光素子(例えば発光ダイオード:LED)19及
び受光素子(フォトダイオード:PD)21を備える周
知の光学式反射型センサである。尚、検出部3は、血流
量の変化を脈波の変化として検出するので血流量センサ
又は脈波センサと称される。
【0078】また、検出部3と接続された回路部23
は、検出部3の駆動回路25と、検出部3からの信号を
処理する検出回路27と、A/D変換部29とから構成
されており、データ処理装置部5を介して、入力部11
又は出力部15により、駆動条件等の入力や検出データ
出力などが可能となっている。
【0079】この入力部11としては、例えばテンキー
等のスイッチ類が挙げられ、出力部15としては、ディ
スプレイやスピーカ等が挙げられる。前記検出部3で
は、発光素子19から人体に向かって光が照射される
と、光の一部が人体の内部を通る小・細動脈(毛細動
脈)にあたって、小・細動脈を流れる血液中のヘモグロ
ビンに吸収され、残りの光が小・細動脈で反射して散乱
し、その一部が受光素子21に入射する。この時、血液
の脈動により小・細動脈にあるヘモグロビンの量が波動
的に変化するので、ヘモグロビンに吸収される光も波動
的に変化する。また、血管径の変化によっても、ヘモグ
ロビンの量が変化する。その結果、小・細動脈で反射し
て受光素子21で検出される受光量が変化し、その受光
量の変化を血流量情報(例えば電圧信号)として検出回
路27に出力する。
【0080】検出回路27では、受光素子21からの電
気信号を増幅して、A/D変換部29に出力し、A/D
変換部29では、アナログ信号をデジタル信号に変換し
てデータ処理装置部5に出力する。データ処理装置部5
では、検出部3からの出力を入力して血流量解析(どの
様に血流量が変化しているかの解析)を行ったり、駆動
回路25や検出回路27の制御を行う。また、血圧測定
装置部9に血圧測定開始やカフ計測圧の指示を出力した
り、血圧値や血圧測定時刻などを入力する。更に、体動
検出装置部17から信号を入力して体動の発生有無を判
断する。そして、それらの値から、血圧異常を判断した
時には、警報発令部13に警報発令の指示を出力できる
ようになっている。つまり、データ処理装置部5では、
血流量変化の把握と血圧測定開始指示の判断など、今回
の血圧監視装置の演算処理を行う。
【0081】尚、データ処理装置部5は、皮膚血流量検
出装置部1以外の例えば血圧測定装置部9に併設しても
よい。また、警報発令部13は、出力部15とは別体と
して血圧測定装置部9に併設してもよい。また、本実施
例では、前記検出部3として、皮膚の小・細動脈内のヘ
モグロビン量の変化からの血流量変化を捕らえる検出部
3を用いたが、皮膚血流量の変化を把握するための方法
は、これに限るものではない。例えば、ヘモグロビンの
吸光特性を利用したパルスオキシメータや血流量センサ
を用いても良いし、血流速から血流量変化を求めること
ができる超音波血流計やレーザドップラ血流計などを利
用してもよい。
【0082】b)次に、前記データ処理装置部5での血
流量解析アルゴリズムについて説明する。この解析アル
ゴリズムでは、任意時間の血流量信号から、脈拍間隔に
相当する周波数成分よりも低い周波数成分の血流量の揺
らぎ量を計算する。
【0083】ここでは、まず、検出部3を用いて任意時
間の脈波を計測すると、例えば図3(a)に示す様に、
脈波が連続した脈波信号(血流量信号)が得られる。こ
の脈波信号のうち、個々の波動で示される脈波が、各脈
拍に対応したものである。尚、脈波のピークとピークの
間隔等を脈拍間隔と呼ぶ。
【0084】そして、得られた脈波信号に対して周波数
解析(例えば周知のFFT解析)を行って、図3(b)
に示す様に、血流量の揺らぎに対応する低周波成分
(C)のパワースペクトルを求める。そのパワースペク
トルの振幅値が低周波成分揺らぎ量であり、この値の時
間変化から低周波成分揺らぎ量を連続的に把握すること
ができる。尚、脈拍間隔に相当する周波数成分(A)の
パワースペクトルは、図3(b)に示す様に、低周波成
分(C)より、高周波側に現れる。
【0085】この低周波成分の揺らぎ量は、心臓の1拍
ごとの拍動による血流量の変化だけでなく、観察してい
る血管径の変化や、観察している場所に到達するまでの
血管などの影響による血流量の変化を捕らえているが、
低周波成分の揺らぎ量は、主として、血管運動に起因す
る血流量の変化を示していると考えられる。
【0086】この値を連続観察した場合、例えば図4に
示す様に、血圧低下が発生した時には大きな変化が観察
されることが実験的に観察されている。従って、この低
周波成分の変化が観察された時は、何らかの血圧異常が
予想されるため、データ処理装置部3から血圧測定装置
部9に対して、血圧測定開始の指示を出して血圧を計測
することにより、患者の血圧値を把握することができ
る。
【0087】c)次に、本実施例における血圧監視の全
体の処理手順について、図5に基づいて説明する。図5
に示す様に、ステップ10にて、体動検出装置部17か
らの体動に関するデータをデータ処理装置部5に入力す
る。
【0088】続くステップ20では、検出部3からの血
流量のデータを、データ処理装置部5に入力する。続く
ステップ30では、データ処理装置部5にて、皮膚血流
量の変化を検出する。具体的には、検出部3からの脈波
信号を周波数解析して、血流量の揺らぎ(低周波成分の
揺らぎ量)を検出する。
【0089】続くステップ40では、前記血流量の揺ら
ぎのデータに基づいて、(例えば体動の影響が無い状態
にて)血圧異常が見込まれるか否かを判定する。即ち、
血流量の揺らぎが所定の判定値以上であるか否かを判定
する。そして、血圧異常が見込まれる状態である場合に
は、ステップ50にて、皮膚血流量検出装置部7から血
圧測定装置部9に対して、血圧を計測するよう指示す
る。
【0090】この指示により、ステップ60では、血圧
測定装置部9は血圧を計測し、その測定値がデータ処理
装置部5に入力される。ステップ70では、データ処理
装置部5では、血圧測定装置部9から得られた血圧の測
定値が、予め設定された血圧異常値に相当か否かを判定
する。
【0091】ここで、血圧異常と判断されると、ステッ
プ80にて、警報発令部13に警報発令を指示し、警報
を発令する。 d)この様に、本実施例では、光学式反射型センサであ
る検出部3を用いて、経皮的に血流量を測定し、そのセ
ンサ出力を用いて、脈拍間隔に相当する周波数成分より
も低い周波数成分の血流量の揺らぎ量を計算し、その揺
らぎ量が所定の判定値以上になった場合には、血圧を測
定し、実際に測定した血圧が異常な場合には、その旨を
報知している。これにより、患者本人または看護スタッ
フに血圧異常を知らせることができ、しかるべき処置を
とることができる。
【0092】従って、本実施例では、患者に過度の負担
を与えることなく、血圧異常を予知したり検知すること
ができ、しかも、実際に血圧測定を行うので、血圧異常
の判断が正確であるという顕著な効果を奏する。 (実施例2)次に、本実施例の血圧監視装置について説
明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0093】本実施例の血圧監視装置の基本構成は、前
記実施例1と同様であり、検出部3として、同様なセン
サ(以下脈波センサ3と記す)を用いる。 a)まず、血圧異常を監視するための原理及び手順につ
いて説明する。ここでは、以下に述べる様に、脈波信号
の基線(又は包絡線)の揺らぎを利用して、血圧異常の
予知や検知を行う手法について説明する。
【0094】前記脈波信号である脈波の時系列データ
を周波数解析すると、脈波信号に含まれる周波数成分が
得られる。上述した様に、周波数解析によって、前記図
3(b)に示す周波数特性が得られた場合には、各脈拍
に対応するA周波数成分(例えば0.3〜3Hz)は、
図中Aに現れている。尚、この場合のA周波数成分のピ
ークは、その中心周波数が1.5Hz程度であり、脈拍
間隔は約670msecとなる。
【0095】一方、各脈拍に対応するA周波数成分より
も低いC周波数成分(例えば0.25Hz以下)は、図
中Bの領域の周波数帯域に現れるものであり、このC周
波数成分とは、血圧の大きな上昇や下降などの血圧異常
に対応する脈波信号の揺らぎを示すものである。
【0096】ところで、生体が正常な場合には、上述
した周波数特性は、個人やその時の状況により変動する
が、C周波数成分の例えばピーク値Cは殆ど観察されな
いので、C周波数成分のピーク値CとA周波数成分のピ
ーク値Cの比C/Aは、それほど大きく変化しないとい
う現象がある。
【0097】しかし、例えば血圧の大きな増加や低下な
どの血圧異常時には、そのバランス(即ち前記C/A)
が異なる。例えば図6に示す様に、平常時(平均血圧:
125mmHg)の脈波信号は、その基線(又は包絡
線)から明らかな様に、上下に殆ど揺らいではいない
が、激しい運動を行うと、心拍数が上昇して脈拍間隔が
短くなるとともに、血圧が上昇し(平均血圧175mm
Hg)、しかも、脈波信号の基線等に揺らぎが生ずる。
【0098】この基線等の揺らぎは、血管の運動によっ
て発生すると考えられるが、これは、生体が体内の血流
量バランスの異常を改善するために、毛細動脈を収縮さ
せて血流量調整を行うためと考えられる。従って、これ
は、毛細動脈の管径変化による毛細動脈内にあるヘモグ
ロビン量の変化を捉えていると考えられる。
【0099】そして、前記図6に示すデータを周波数
解析した結果、即ち、血圧の増加前及び増加後における
脈波信号を周波数解析した結果を、図7に示すが、同図
から、血圧が正常な場合(図7(a)参照)のC/Aに
対して、血圧異常(血圧増加)が生じた場合(図7
(b)参照)のC/Aが、大きく変化することが分か
る。つまり、血圧増加による血圧異常が発生すると、C
/Aが徐々に大きくなることが分かる。
【0100】また、図8及び図9に、血圧の低下による
血圧異常が発生した場合の血圧の変化と、それに対応し
た前記ピーク値C、Aの比C/Aの推移を示すが、血圧
の異常な低下に伴って、C/Aが増加していることが分
かる。尚、図9のC/Aの縦軸の数値は、ピーク値Cが
ピーク値Aの何倍かを示すものである。この図9では、
C/Aが5倍未満が血圧が正常な範囲X、C/Aが5倍
を超える範囲Yが血圧異常の予知が可能な範囲Y、それ
より後の範囲Zが実際に明らかに血圧の低下が発生した
範囲Zとして示している。
【0101】従って、このC/Aをチェックすることに
より、血圧異常の予知や検知を行うことができる。 b)次に上述した原理及び手順にて行われる本実施例の
制御処理、即ち血圧異常を監視する際の監視処理等につ
いて、図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0102】図10に示す様に、まず、例えば運動が開
始されると、ステップ100にて、脈波の計測を開始す
る。具体的には、脈波センサ3からの信号をデジタル化
して、データ処理装置部5内に取り込む。続くステップ
110では、前記脈波センサ3からの(デジタル変換さ
れた)信号(脈波信号)、即ち、脈波の時系列データに
対してFFT等の周波数解析を実施し、各脈波に対応す
るA周波数成分と、(それより低周波の)脈波列に対応
する脈波信号の揺らぎ成分(C周波数成分)を求める。
【0103】このC周波数成分とは、前記脈波信号の基
線(又は包絡線)の揺らぎ成分である。具体的には、脈
波信号を周波数解析して得られる所定範囲内、例えば
0.5Hz以下(好ましくは0.25Hz以下)の0〜
0.25Hzの範囲内の低周波成分である。
【0104】続くステップ120では、C周波数成分の
(最大の)ピークのパワー(ピーク値C)と各脈波を示
すA周波数成分の(最大の)ピークのパワー(ピーク値
A)との比C/Aを求める。続くステップ130では、
血圧異常か否かを、前記ピーク値C、Aの比C/Aが、
所定の判定値以上か否かによって判定する。
【0105】例えば、今回の測定時のピーク値Cとピー
ク値Aとの比C/Aが、安静時のC/Aに対して何倍以
上に増大したかによって、血圧異常が発生したか否かを
判定する。ここで肯定判断されるとステップ140に進
み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
【0106】尚、前記C/Aは、上述した様に、実際の
血圧異常が発生する前にも変化があるので、判定値を適
宜設定することにより、例えば、血圧異常を検知するた
めの判定値よりも所定値だけ小さめに設定することによ
り、血圧異常の予知を行うこともできる。
【0107】ステップ140では、血圧異常が発生した
と見なせるので(また、予知の場合には、血圧異常が予
測されたので)、そのことを表示したり、アラームを鳴
らすことで、本人や周囲の人に報知し、一旦本処理を終
了する。 c)この様に、本実施例では、脈波センサ3により、被
測定者の脈波を測定し、その連続した脈波信号に対して
周波数解析を行って、上述した脈波信号の基線(又は包
絡線)の揺らぎを示すC周波数成分のピーク値Cと、各
脈波を示すA周波数成分のピーク値Aとの比C/Aを求
め、そのC/Aに基づいて、血圧異常が発生したか(又
は予知されたか)否かを判定している。
【0108】これにより、血圧異常が発生したことを正
確に検知できるので、血圧異常が発生した場合には、そ
の旨を報知することにより、例えば運動を中止したり何
等かかの処置を行うことにより、被測定者に関する安全
性が向上する。また、例えば血圧が急激に低下する様な
状況になっても、本実施例では、確実にその状況を検出
して、血圧異常を予知できるので、従来の様に、血液の
低下の予兆を見逃すことがなく、安全性の高い極めて優
れた手法である。
【0109】しかも、本実施例では、C/Aに基づい
て、血圧異常を検知(又は予知)するので、従来のカフ
のみを用いる手法に比べて、長時間カフ圧を連続して加
える必要がなく、被測定者にとっては、苦痛が少なく極
めて好ましいものである。また、人体と脈波センサ3と
の密着は常に一定ではなく、時間と共に変化し、その影
響により低周波成分の揺らぎ量が変化してしまい、正確
な血圧異常予知が困難となる。しかし、本実施例では、
C/Aに基づいて、血圧異常を検知(又は予知)するの
で、皮膚に取り付けている脈波センサ3の取り付け具合
いによる影響を低減できる。
【0110】(実施例3)次に実施例3について説明す
るが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。本
実施例の血圧監視装置は、血圧測定装置としての機能を
有するものであり、脈波センサを用いた血圧異常が予知
・検知された場合に、カフを用いた血圧測定を実施す
る。
【0111】a)まず、本実施例の血圧監視装置の基本
構成ついて説明する。図11(a)に示す様に、本実施
例の血圧監視装置は、マイクロコンピュータからなるデ
ータ処理装置部5等を備えた血圧監視装置本体1を備
え、被測定者の指先に脈波センサ3を取り付けて脈波を
検出するとともに、腕にカフ圧の自動調整可能なカフ3
5を取り付けて、カフ35に配置された圧力センサ37
により血圧を検出する。
【0112】また、図11(b)に示す様に、脈波セン
サ3を取り付ける位置は、指先に限定されず腕などでも
よい。尚、このカフ圧の調整可能なカフ35を取り付け
て血圧を検出する手法については、例えば上述した特開
平5−7558号等の技術を用いることができる。
【0113】本実施例では、脈波センサ3にて得られた
脈波信号は、データ処理装置部5にて処理され、前記C
/Aに基づいて、血圧異常を予知したり検知する。そし
て、血圧異常が予知・検知された場合には、カフ圧を上
昇させる制御を行うとともに、カフ35を装着した腕の
部分にて血圧を測定する。
【0114】b)次に、本実施例のデータ処理装置部5
にて行われる処理を、図12のフローチャートに基づい
て説明する。図12に示す様に、まず、ステップ200
にて、脈波センサ3を用いて、脈波の計測を開始する。
【0115】続くステップ210では、脈波センサ3か
らの脈波信号に対して周波数解析を実施し、各脈波に対
応するA周波数成分と、(それより低周波の)脈波列に
対応する脈波信号の揺らぎ成分(C周波数成分)を求め
る。続くステップ220では、C周波数成分のピークの
パワー(ピーク値C)とA周波数成分のピークのパワー
(ピーク値A)との比C/Aを求める。
【0116】続くステップ230では、血圧異常か否か
を、前記C/Aが、所定の判定値以上か否かによって判
定する。ここで肯定判断されるとステップ240に進
み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。尚、
この血圧異常の判定は、血圧異常の判定だけでなく、血
圧異常の予知も含む判定とする。
【0117】ステップ240では、血圧異常が発生した
と見なせるので、そのことを報知する処理を行う。例え
ば出力部15のディスプレイに例えば「血圧異常の疑
い」と表示したり、電子音などで報知する。続くステッ
プ250では、カフ圧を調整する処理を行う。
【0118】続くステップ260では、圧力センサ37
からの信号に基づいて、血圧を測定する。続くステップ
270では、圧力センサ37による血圧測定の結果に基
づいて、血圧異常が発生したか否かを最終的に判断す
る。ここで肯定判断されるとステップ280に進み、一
方否定判断されるとステップステップ290に進む。
【0119】ステップ280では、最終的に血圧異常と
判断されたので、そのことを表示やアラーム等で報知
し、一旦本処理を終了する。一方、ステップ290で
は、最終的には血圧異常ではないと判断されたので、例
えば「血圧上昇中」等、その内容を表示する処理等を行
い、一旦本処理を終了する。
【0120】c)この様に、本実施例では、脈波センサ
3を用いた脈波信号のデータから、血圧異常を予知・検
知するだけでなく、血圧異常が予知・検知された場合に
は、カフ35及び圧力センサ37を用いて、高い精度で
血圧を測定する様にしている。
【0121】従って、本実施例では、前記実施例1の効
果に加えて、より高い精度で血圧異常の予知や検知を行
うことができるという効果を奏する。尚、本実施例で
は、脈波信号を用いた血圧異常が予知・検知された場合
に、自動的にカフ圧を調節して血圧を検出しているが、
脈波信号に基づく血圧異常が予知・検知された場合に
は、その報知を受けて、人手(マニュアル)により血圧
を検出してもよい。 (実施例4)次に実施例4の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0122】本実施例では、脈拍間隔に相当する周波数
成分よりも低い周波数成分の血流量の揺らぎ量の変化を
捕らえるにあたり、計測を開始したときの低周波成分の
揺らぎ量の値と比較することで、その揺らぎ量の増加度
合いを把握する。そのフローチャートを図13に示す
が、まず、ステップ300にて、脈波信号に基づいて、
血流量を測定する。
【0123】続くステップ310では、計測開始時の低
周波成分の揺らぎ量を計算する。例えば、計測が十分安
定して行われている時の、数秒〜数分間の揺らぎ量の平
均値を用いる。続くステップ320では、計測開始後
(計測中)における血流量を常に測定する。
【0124】続くステップ330では、計測中の低周波
成分の揺らぎ量を常に計算する。続くステップ340で
は、計測開始時の揺らぎ量と計測中の揺らぎ量との差、
即ち計測開始からの揺らぎ量の変化量を求める。続くス
テップ350では、揺らぎ量の変化量(計算値)と所定
の判定値(閾値)との比較を行う。
【0125】そして、揺らぎ量の変化量が判定値未満で
ある場合には、生体異常(即ち血圧異常)では無いとし
て、前記ステップ320に戻り、一方、揺らぎ量の変化
量が判定値以上である場合には、生体異常(即ち血圧異
常)と判定する。この判定が適切であることは、前記図
4に示した様に、計測開始時に比べて、血圧が低下する
ような場合には、低周波成分の揺らぎ量が計測開始時に
比べて大幅に増加することから確認できる。
【0126】この様に、本実施例では、前記実施例1と
同様な効果を奏するとともに、本実施例では、計測開始
からの揺らぎ量の変化量に基づいて、血圧異常の検出を
行うので、異常検出の精度が高いという利点がある。 (実施例5)次に実施例5の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0127】血圧が徐々に低下していくような場合に
は、低周波成分の揺らぎ量がゆっくり増加するような時
がある。このような時には、前記実施例4の様な計測開
始時との比較では、揺らぎ量が常に大きく増加している
との判断がなされてしまう。しかし、このような場合に
は、患者や医療スアッフにとっては、血圧測定を頻繁に
行う必要はない状態と考えられるの、このような時に
は、比較するデータを常に更新していくことで、この問
題を回避することができる。
【0128】そのフローチャートを図14に示すが、ま
ず、ステップ400にて、脈波信号に基づいて、血流量
を測定する。続くステップ410では、計測中は低周波
成分の揺らぎ量を常に計算する。続くステップ420で
は、ある一定時間前、例えば数十秒〜数分前の低周波成
分の揺らぎ量の平均値と、今回の揺らぎ量との変化量を
算出する。例えば1分間毎に変化量を求める場合には、
前回の1分間の揺らぎ量の平均値と今回の1分間の揺ら
ぎ量の平均値との差を求める。
【0129】続くステップ430では、揺らぎ量の変化
量とある判定値(閾値)との比較を常に行い、揺らぎ量
の変化量が判定値未満の場合には、前記ステップ440
に戻り、一方、揺らぎ量の変化量が判定値以上の場合に
は、生体異常(血圧異常)と判定する。
【0130】本実施例により、前記実施例1と同様な効
果を奏する。また、本実施例では、数分から数時間かけ
て徐々に変化するようなゆっくりとした変化では血圧異
常と判定せず、数分以内で発生する急激な変化の場合に
は血圧異常と判定するので、特に、数分以内で発生する
ことが多い急激な血圧異常等の検出には優れたものであ
る。
【0131】尚、本実施例では、揺らぎ量を常に一定時
間前の(逐次変化する)揺らぎ量と比較してその変化量
を求めるとともに、揺らぎ量を新しいデータに更新して
いるが、それ以外の方法として、揺らぎ量の変化量によ
り血圧異常であると判定された場合には、それ以後は、
比較する揺らぎ量を更新していかずに固定しておき、そ
の固定した値と常に比較するようにしても良い。これに
より、的確に血圧異常を検出できる。 (実施例6)次に実施例6の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0132】低周波成分の揺らぎ量の増加が確認された
ときに、血圧測定装置部9に血圧測定開始の指示を出す
ための判定値は、あらかじめ設定しておくことが可能で
ある。例えば前記図4のような場合には、血圧測定を開
始する判定値として、(例えば計測開始時の低周波成分
の揺らぎ量の)5倍としておけば、血圧低下有無の把握
が可能となる。
【0133】しかし、この判定値は、患者の違いや、同
じ患者でも体調などにより変わることが考えられる。そ
こで、本実施例では、計測を開始する時に、その判定値
を任意に設定できるようになっている。これにより、前
記実施例1と同様な効果を奏するとともに、患者等の状
態に応じて、より正確に血圧異常を検出することができ
る。 (実施例7)次に実施例7の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0134】本実施例では、前記実施例6における血圧
測定の判定値(血圧測定開始の指示を出すための判定
値)を、血圧測定装置部9で計測した血圧値と血圧測定
時の低周波成分の揺らぎ量に基づいて変更する。図15
にそのフローチャートを示すが、まず、ステップ500
にて、脈波信号に基づいて、血流量を測定する。
【0135】続くステップ510では、低周波成分の揺
らぎ量を計算する。続くステップ520では、計測を開
始した時に、患者やその日の体調等を考慮して、異常と
判断する判定値(揺らぎ量の変化量の判定値)をまず設
定する。例えば、計測開始時に比べて数倍の変化を判定
値を設定する。
【0136】続くステップ530では、求めた揺らぎ量
の変化量が判定値以上か否かを判定し、判定値未満の正
常な場合には、前記ステップ500に戻り、一方、判定
値以上の異常の場合には、ステップ540にて、血圧測
定の指示を行う。ステップ550では、実際に血圧を測
定する。
【0137】続くステップ560では、測定した血圧値
を取り込む。続くステップ570では、取り込んだ値に
応じて再度判定値(異常判定閾値)の計算をする。続く
ステップ580では、判定値の再設定を行う。例えば、
血圧値が十分に安定しているような場合は、予め設定し
た判定値をより高く設定することで、頻繁に血圧測定を
する煩わしさを低減することができる。また、血圧値が
低下して異常が予想されるような場合には、判定値をよ
り小さく設定することで、一層適切なタイミングでの異
常検知が可能となる。
【0138】本実施例は、前記実施例1と同様な効果を
奏するとともに、血圧の異常検知を一層精密に行うこと
ができる。この再設定は、実際の計測中に行うことがで
きるので、精度を常に高めることができる。また、再設
定は、自動的に行ってもよいが、マニュアルにより再設
定を行ってもよい。 (実施例8)次に実施例8の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0139】本実施例では、皮膚血流量検出装置部7で
計測した血流量の変化を、出力部15の例えばディスプ
レイに出力することで、医療スタッフ等がその変化を観
察しながら、計測中に、前記実施例7で示した様な血圧
異常を検出するための判定値を変更することが可能とな
る。
【0140】また、何度か計測を繰り返すことにより、
より適切な判定値の設定が可能になる。これは、人が行
ってもよいし、ソフトウェア解析で行ってもよい。これ
により、血圧測定開始の判定値をより適切に設定するこ
とができる。 (実施例9)次に実施例9の血圧監視装置について説明
するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0141】前記実施例1では、皮膚血流量検出装置部
7と血圧測定装置部9と警報発令部13などを備えた例
を示したが、本実施例では、皮膚血流量検出装置部7と
警報発令部13とからなる構成とし、血圧測定は、他の
装置に付属の血圧計による計測としたり、医療スタッフ
による計測とする。
【0142】警報発令の方法としては、表示灯を点灯さ
せたり、警告音を鳴らしてもよい。また、医療現場等で
集中管理等が行われている場合には、その集中管理室に
警報を知らせてもよい。更に、第3者の携帯電話や電化
製品(たとえばTVやラジオ等)に警報を連絡すること
で、適切な処理を行うことが可能となる。 (実施例10)次に実施例10の血圧監視装置について
説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0143】本実施例では、図16に示す様に、脈波セ
ンサ3をカフ35に取り付ける。これにより、患者への
装着品を1つにまとめることができ、装着の面倒さが低
減できる。その場合、カフ35に加圧したときに圧がで
きるだけかからない場所に、カフ35を装着することが
望ましい。 (実施例11)次に実施例11の血圧監視装置について
説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0144】本実施例は、前記図1に示す様に、体動検
出装置部(以下体動センサを記す)17により、体動に
よる血流量の変化を捕らえ、その体動の影響を排除する
ことにより、血圧異常の誤判定を低減する。前記体動セ
ンサ17としては、加速度センサ、光センサ、抵抗計測
センサなどどのようなものでも良い。また、体動センサ
17は、図17に示す様に、脈波センサ3と一体化して
もよい。
【0145】更に、体動センサ17として、脈波センサ
3を利用できる。例えば、図18に示すように、脈波セ
ンサ3と同様な構造の体動センサ17を、皮膚以外の方
向に取り付ける。つまり、体動によって衣服が動くと、
衣服からの反射光量が変化するため出力の変動が観察で
きる。仮に衣服がない場合でも、体動によって体動セン
サ17の向きが変化することで、環境から入射する光量
が変化するため、体動の検出が可能となる。 (実施例12)次に実施例12の血圧監視装置について
説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0146】本実施例は、体動センサ17の出力を利用
することにより、体動ノイズによる誤判定を低減する方
法を例示したものである。図19にそのフローチャート
を示すが、まず、ステップ600にて、脈波信号に基づ
いて、血流量を測定する。
【0147】続くステップ610では、低周波成分の揺
らぎ量を計算する。続くステップ620では、低周波成
分の揺らぎ量に基づいて、血圧異常の判定を行う。ここ
で、血圧異常の可能性があると判定されると、ステップ
630に進み、一方、異常が無いと判定されると、ステ
ップ600に戻る。
【0148】ステップ630では、体動センサ17の出
力に基づいて体動検出を行う。ステップ630では、体
動の判定を行う。ここで、体動有りと判定されると、前
記ステップ600に戻り、一方、体動無しと判定される
と、ステップ650に進む。
【0149】ステップ650では、血圧異常があると判
断し、警報等の処理を行う。これにより、より精度の高
い血圧異常の判定を行うことができる。つまり、脈波セ
ンサ3による計測値は、脈波センサ3が動くと変化して
しまうので、その計測時に、(生体異常の判断基準とし
ている)低周波成分の揺らぎ量に相当する周波数成分の
ノイズが発生した場合には、その判定が非常に困難とな
る。そこで、本実施例では、計測中、常に体動センサ1
7で体動を検出する。そして、揺らぎ量により血圧異常
と判断された場合に、体動の影響があるかを判定するこ
とで、体動ノイズの影響を低減することができる。
【0150】尚、体動かどうかの判定基準は計測中に変
更してもよい。つまり、体動が非常に少ない場合には体
動検出出力が小さくても体動と判断する必要があり、体
動と判断するその判定値に適切な値に設定する必要があ
る。その設定は、人が行ってもよいし、ソフトウェア解
析で行ってもよい。 (実施例13)次に実施例13の血圧監視装置について
説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0151】血圧異常として血圧の低下を監視するよう
な場合、被測定者の負担を減らすため、カフ圧の上限値
を設定し、ある値以上の血圧時の時は血圧測定を行わな
くてもよい。つまり、患者の通常時の血圧値はある程度
一定である。よって、本実施例では、患者の血圧が通常
低い場合には、その血圧値が測定可能となるカフ圧に設
定すればよい。
【0152】これにより、被測定者の負担が軽減すると
いう利点がある。 (実施例14)次に実施例14の血圧監視装置について
説明するが、前記実施例1と同様な箇所の説明は省略す
る。
【0153】前記実施例13で示す血圧測定装置部(血
圧計)9のカフ圧の設定は、患者の状態によって変化し
ていくため、本実施例では、計測中の血圧値をもとに自
動的にカフ圧を設定する。そのフローチャートを図20
に示すが、まず、ステップ700にて、脈波信号に基づ
いて、血流量を測定する。
【0154】続くステップ710では、低周波成分の揺
らぎ量を計算する。続くステップ720では、患者やそ
の日の体調等を考慮して、血圧計のカフ圧を設定する。
続くステップ730では、低周波成分の揺らぎ量に基づ
いて、血圧異常の判定を行う。ここで、血圧異常の可能
性があると判定されると、ステップ740に進み、一
方、異常が無いと判定されると、ステップ700に戻
る。
【0155】ステップ740では、血圧測定の指示を行
う。続くステップ750では、実際に血圧を測定する。
続くステップ760では、測定した血圧値を取り込む。
続くステップ770では、取り込んだ値に応じて再度カ
フ圧の計算をする。
【0156】続くステップ780では、カフ圧の再設定
を行う。例えば、患者の血圧が低めの場合には、カフ圧
を引くし、血圧が高めの場合には、カフ圧を高くする。
これにより、患者の負担を軽減することができる。 (実施例15)次に実施例15について説明するが、前
記実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0157】本実施例の血圧監視装置は、複数の脈波セ
ンサ3を用いて血圧異常を予知・検知するものである。
例えば腕などに複数の脈波センサ3を、5mm2以上の
範囲に取り付ける。そして、各脈波センサ3からの脈波
信号を、データ処理装置部5に取り入れて、これらの脈
波信号の全部、又は任意の複数の脈波信号を利用して、
血圧異常を予知・検知する。
【0158】例えば3つの脈波センサ3の脈波信号を用
いて異常判定を行う場合には、2以上の脈波信号から異
常と判定された場合のみ、血圧異常が発生した(又は血
圧異常が発生する直前の状態になった)と判定する。こ
れにより、血圧異常の判定精度が向上するという利点が
ある。
【0159】つまり、血流量の低周波成分の揺らぎ量変
化が人体のより広い範囲で発生していることが確認でき
るため、血圧異常予知の判断がより正確にできる。尚、
本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、
本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しう
ることはいうまでもない。
【0160】(1)例えば、前記実施例では、血圧監視
装置について述べたが、本発明は、それらに限らず、上
述したアルゴリズムに基づく処理を実行させるプログラ
ムやそのプログラムを記憶している記録媒体にも適用で
きる。この記録媒体としては、マイクロコンピュータと
して構成される電子制御装置、マイクロチップ、フレキ
シブルディスク、ハードディスク、光ディスク等の各種
の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した血圧監視装
置の処理を実行させることができるプログラムを記憶し
たものであれば、特に限定はない。
【0161】尚、前記プログラムは、単に記録媒体に記
憶されたものに限定されることなく、例えばインターネ
ットなどの通信ラインにて送受信されるプログラムにも
適用される。 (2)また、前記血圧監視装置は、脈波センサから得ら
れた信号を、すぐそばにあるデータ処理装置に直接に入
力する場合だけでなく、脈波センサからの得られたデー
タを例えばパソコン等の装置に入力し、そのデータを例
えばインターネット等を利用して遠隔地にあるデータ処
理装置に送信にして、血圧異常を予知・検知したり血圧
を測定する場合に適用することもできる。
【0162】(3)前記実施例では、周波数成分のピー
ク値を用いて、血圧異常を予知・検知したが、それ以外
に、所定の周波数帯、例えば脈波を示す周波数帯と脈波
信号の揺らぎを示す周波数帯とにおいて、それぞれ閾値
を設定し、その閾値を上回るピークの1又は複数のピー
ク値(例えば両周波数帯のピーク値の平均値MC、M
A)を、前記血圧異常の判定に用いるピーク値として用
いてもよい。
【0163】従って、この場合には、例えば両周波数帯
のピーク値の平均値の比MC/MAを用いて、血圧異常
を予知・検知することができる。或いは、例えば脈波を
示す周波数帯の周波数成分と脈波信号の揺らぎを示す周
波数帯の周波数成分とにおいて、それぞれの帯域の周波
数成分の積分値SC、SAを求め、この積分値を、前記
血圧異常の判定に用いるピーク値に換えて用いることに
より、血圧異常の判定を行ってもよい。
【0164】従って、この場合には、例えば両周波数帯
の積分値の比SC/SAを用いて、血圧異常を予知・検
知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の血圧監視装置の主要な構成を示す
説明図である。
【図2】 実施例1の血圧監視装置の使用方法等を示す
説明図である。
【図3】 (a)脈波信号を示すグラフ、(b)は脈波
信号を周波数解析した結果を示すグラフである。
【図4】 血圧と低周波成分の揺らぎ量との関係を示す
グラフである。
【図5】 実施例1の血圧異常を検出する処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】 脈波信号を示し、(a)は安静時における脈
波信号を示すグラフ、(b)は激しい運動時における脈
波信号を示すグラフである。
【図7】 脈波信号を周波数解析した結果を示し、
(a)は安静時における周波数成分を示すグラフ、
(b)は激しい運動時における周波数成分を示すグラフ
である。
【図8】 血圧及びC/Aの時間的変化を示す説明図で
ある。
【図9】 血圧及びC/Aの時間的変化を示す説明図で
ある。
【図10】 実施例2の血圧異常を検出する処理を示す
フローチャートである。
【図11】 実施例3の血圧監視装置の概要を示す説明
図である。
【図12】 実施例3の血圧異常を検出する処理を示す
フローチャートである。
【図13】 実施例4の血圧異常を検出する処理を示す
フローチャートである。
【図14】 実施例5の血圧異常を検出する処理を示す
フローチャートである。
【図15】 実施例7の血圧異常を検出する処理を示す
フローチャートである。
【図16】 実施例10の血圧監視装置の概要を示す説
明図である。
【図17】 実施例11の血圧監視装置の一部を示す説
明図である。
【図18】 実施例11の血圧監視装置の他の応用例を
示す説明図である。
【図19】 実施例12の血圧異常を検出する処理を示
すフローチャートであ
【図20】 実施例14の血圧異常を検出する処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…血圧監視装置本体 3…検出部(脈波センサ) 5…データ処理装置部 7…皮膚血流量検出装置部 9…血圧測定装置部 11…入力部 13…出力部 15…警報発令部 17…体動検出装置部(体動センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 難波 晋治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 木村 禎祐 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 竹内 聡 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 早野 順一郎 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1 名 古屋市立大学内 Fターム(参考) 4C017 AA08 AA11 AB01 AB03 AC01 AC20 AD01 BC11 BD06 CC01 FF08 4C038 VB31

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の血管運動を経皮的に検出し、該検
    出結果に基づいて、生体異常の予知及び/又は検知を行
    うことを特徴とする生体異常監視装置。
  2. 【請求項2】 前記血管の血流量の変化を経皮的に検出
    して、前記血管運動による血流量の揺らぎを求め、その
    揺らぎの状態に基づいて、前記生体異常の予知及び/又
    は検知を行うことを特徴とする前記請求項1に記載の生
    体異常監視装置。
  3. 【請求項3】 脈拍間隔に相当する周波数成分よりも低
    い前記血流量の揺らぎに相当する周波数成分を検出し、
    該検出結果に基づいて、前記生体異常の予知及び/又は
    検知を行うことを特徴とする前記請求項2に記載の生体
    異常監視装置。
  4. 【請求項4】 前記脈拍間隔に相当する周波数成分と、
    該周波数成分よりも低い前記血流量の揺らぎに相当する
    周波数成分とを検出し、前記両周波数成分に基づいて、
    前記生体異常の予知及び/又は検知を行うことを特徴と
    する前記請求項2〜3のいずれかに記載の生体異常監視
    装置。
  5. 【請求項5】 測定開始時からの前記血流量の揺らぎの
    変化を検出し、該揺らぎの変化に基づいて、前記生体異
    常の予知及び/又は検知を行うことを特徴とする前記請
    求項2〜4のいずれかに記載の生体異常監視装置。
  6. 【請求項6】 所定の期間前からの前記血流量の揺らぎ
    の変化を検出し、該揺らぎの変化に基づいて、前記生体
    異常の予知及び/又は検知を行うことを特徴とする前記
    請求項2〜4のいずれかに記載の生体異常監視装置。
  7. 【請求項7】 前記血流量の揺らぎを求める血流量検出
    装置部を備えたことを特徴とする前記請求項2〜6のい
    ずれかに記載の生体異常監視装置。
  8. 【請求項8】 前記血流量の揺らぎと体動とに基づい
    て、前記生体異常の予知及び/又は検知を行うことを特
    徴とする前記請求項2〜7のいずれかに記載の生体異常
    監視装置。
  9. 【請求項9】 前記血流量の揺らぎを検出する血流量検
    出装置部と、前記体動を検出する体動検出装置部とを備
    えたことを特徴とする前記請求項8に記載の生体異常監
    視装置。
  10. 【請求項10】 測定した脈波信号から、前記血流量の
    揺らぎに対応するC周波数成分を求め、その求めたC周
    波数成分に基づいて、前記生体異常の予知及び/又は検
    知を行うことを特徴とする前記請求項2〜9のいずれか
    に記載の生体異常監視装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の周波数帯のC周波数成分
    は、前記脈波が連続する脈波信号の揺らぎを表す周波数
    成分であることを特徴とする前記請求項10に記載の生
    体異常監視装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の周波数帯のC周波数成分
    は、各脈波に相当する周波数帯のA周波数成分よりも低
    い周波数成分であることを特徴とする前記請求項10又
    は11に記載の生体異常監視装置。
  13. 【請求項13】 前記C周波数成分に相当する値Cを、
    所定の基準となる値と比べることにより、前記生体異常
    を監視することを特徴とする前記請求項10〜12のい
    ずれかに記載の生体異常監視装置。
  14. 【請求項14】 前記C周波数成分に相当する値Cと、
    前記A周波数成分に相当する値Aとを比較することによ
    り、前記生体異常を監視することを特徴とする前記請求
    項12又は13に記載の生体異常監視装置。
  15. 【請求項15】 前記C周波数成分に相当する値Cと、
    前記A周波数成分に相当する値Aとの比C/Aに基づい
    て、前記生体異常を監視することを特徴とする前記請求
    項14に記載の生体異常監視装置。
  16. 【請求項16】 前記C周波数成分に相当する値Cと、
    前記A周波数成分に相当する値Aとの比C/Aの変化量
    に基づいて、前記生体異常を監視することを特徴とする
    前記請求項14に記載の生体異常監視装置。
  17. 【請求項17】 0.5Hz以下の周波数帯における前
    記C周波数成分を求めることを特徴とする前記請求項1
    0〜16のいずれかに記載の生体異常監視装置。
  18. 【請求項18】 0.25Hz以下の周波数帯における
    前記C周波数成分を求めることを特徴とする前記請求項
    17に記載の生体異常監視装置。
  19. 【請求項19】 前記C周波数成分に相当する値Cとし
    て、前記所定の周波数帯における最大のピーク値を用い
    ることを特徴とする前記請求項10〜18のいずれかに
    記載の生体異常監視装置。
  20. 【請求項20】 前記C周波数成分に相当する値Cとし
    て、前記所定の周波数帯における閾値以上のピーク値を
    用いることを特徴とする前記請求項10〜18のいずれ
    かに記載の生体異常監視装置。
  21. 【請求項21】 前記C周波数成分に相当する値Cとし
    て、前記所定の周波数帯における積分値を用いることを
    特徴とする前記請求項10〜18のいずれかに記載の生
    体異常監視装置。
  22. 【請求項22】 前記脈波信号として、複数の脈波セン
    サにより得られた脈波信号を用いることを特徴とする前
    記請求項10〜21のいずれかに記載の生体異常監視装
    置。
  23. 【請求項23】 前記複数の脈波センサにより得られた
    脈波信号のうち、所定数以上の脈波センサからの脈波信
    号を用いることを特徴とする前記請求項22に記載の生
    体異常監視装置。
  24. 【請求項24】 前記脈波センサにより、生体の5mm
    2以上のエリアにて、前記脈波を測定することを特徴と
    する前記請求項22又は23に記載の生体異常監視装
    置。
  25. 【請求項25】 前記生体異常を予知及び/又は検知し
    た場合には、その旨を報知することを特徴とする前記請
    求項1〜24のいずれかに記載の生体異常監視装置。
  26. 【請求項26】 前記生体異常は、生体の血圧異常であ
    ることを特徴とする前記請求項1〜25のいずれかに記
    載の生体異常監視装置。
  27. 【請求項27】 生体の血管運動を経皮的に検出し、該
    検出結果に基づいて、血圧測定を行うことを特徴とする
    血圧監視装置。
  28. 【請求項28】 前記血管の血流量の変化を経皮的に検
    出して、前記血管運動による血流量の揺らぎを求め、そ
    の揺らぎの状態に基づいて、前記血圧測定を行うことを
    特徴とする前記請求項27に記載の血圧監視装置。
  29. 【請求項29】 脈拍間隔に相当する周波数成分よりも
    低い前記血流量の揺らぎに相当する周波数成分を検出
    し、該検出結果に基づいて、前記血圧測定を行うことを
    特徴とする前記請求項28に記載の血圧監視装置。
  30. 【請求項30】 脈拍間隔に相当する周波数成分と、該
    周波数成分よりも低い前記血流量の揺らぎに相当する周
    波数成分とを検出し、前記両周波数成分に基づいて、前
    記血圧測定を行うことを特徴とする前記請求項28又は
    29に記載の血圧監視装置。
  31. 【請求項31】 脈拍間隔に相当する周波数成分と、該
    周波数成分よりも低い前記血流量の揺らぎに相当する周
    波数成分との比に基づいて、前記血圧測定を行うことを
    特徴とする前記請求項30に記載の血圧監視装置。
  32. 【請求項32】 測定開始時からの前記血流量の揺らぎ
    の変化を検出し、該揺らぎの変化に基づいて、前記血圧
    測定を行うことを特徴とする前記請求項28〜31のい
    ずれかに記載の血圧監視装置。
  33. 【請求項33】 所定の期間前からの前記血流量の揺ら
    ぎの変化を検出し、該揺らぎの変化に基づいて、前記血
    圧測定を行うことを特徴とする前記請求項28〜31の
    いずれかに記載の血圧監視装置。
  34. 【請求項34】 前記血圧測定を行うための判定値を、
    任意に設定可能としたことを特徴とする前記請求項27
    〜33のいずれかに記載の血圧監視装置。
  35. 【請求項35】 前記血圧測定を行うための判定値を、
    既に測定した血圧値に基づいて自動的に調整することを
    特徴とする前記請求項27〜33のいずれかに記載の血
    圧監視装置。
  36. 【請求項36】 前記血流量の揺らぎと体動とに基づい
    て、前記血圧測定の条件の設定を行うことを特徴とする
    前記請求項28〜35のいずれかに記載の血圧監視装
    置。
  37. 【請求項37】 前記血流量の変化と、その解析結果
    と、測定した血圧値とを、外部出力することを特徴とす
    る前記請求項28〜36のいずれかに記載の血圧監視装
    置。
  38. 【請求項38】 前記血流量の揺らぎを求める血流量検
    出装置部を備えたことを特徴とする前記請求項28〜3
    7のいずれかに記載の血圧監視装置。
  39. 【請求項39】 前記血圧測定を行う血圧測定装置部を
    備えたことを特徴とする前記請求項27〜37のいずれ
    かに記載の血圧監視装置。
  40. 【請求項40】 前記血圧測定を行う血圧測定装置部
    と、前記血流量の揺らぎを求める血流量検出装置部とを
    備えたことを特徴とする前記請求項28〜37のいずれ
    かに記載の血圧監視装置。
  41. 【請求項41】 前記血圧測定を行う血圧測定装置部
    と、前記血流量の揺らぎを求める血流量検出装置部と、
    前記血圧の異常を検出した場合に報知する警報発令部と
    を備えたことを特徴とする前記請求項28〜37のいず
    れかに記載の血圧監視装置。
  42. 【請求項42】 前記血圧測定装置部のカフに、前記血
    流量の変化を経皮的に検出する検出部を備えたことを特
    徴とする前記請求項39〜41のいずれかに記載の血圧
    監視装置。
  43. 【請求項43】 測定した血圧値に基づいて、次回の血
    圧測定時の前記血圧測定装置部のカフ加圧量を自動調整
    することを特徴とする前記請求項39〜42のいずれか
    に記載の血圧監視装置。
  44. 【請求項44】 前記血流量の揺らぎを求める血流量検
    出装置部と、前記血圧の異常を検出した場合に報知する
    警報発令部とを備えたことを特徴とする前記請求項28
    〜37のいずれかに記載の血圧監視装置。
  45. 【請求項45】 前記血流量の揺らぎを求める血流量検
    出装置部と、体動を検出する体動検出装置部とを備えた
    ことを特徴とする前記請求項28〜44のいずれかに記
    載の血圧監視装置
  46. 【請求項46】 前記血流量の変化を検出する検出部を
    複数備えたことを特徴とする前記請求項28〜45のい
    ずれかに記載の血圧監視装置。
  47. 【請求項47】 上限設定血圧以上の血圧値は測定しな
    いようにしたことを特徴とする前記請求項27〜46の
    いずれかに記載の血圧監視装置。
  48. 【請求項48】 前記請求項1〜26のいずれかに記載
    の生体異常監視装置の機能を実現するための手段を有す
    ることを特徴とするプログラム。
  49. 【請求項49】 前記請求項27〜47のいずれかに記
    載の血圧監視装置の機能を実現するための手段を有する
    ことを特徴とするプログラム。
  50. 【請求項50】 前記請求項48又は49に記載のプロ
    グラムの機能を実現するための手段を記憶していること
    を特徴とする記録媒体。
  51. 【請求項51】 前記請求項1〜26のいずれかに記載
    の生体異常監視装置によって、前記生体異常を予知及び
    /又は検知した場合には、生体の血圧測定を行うことを
    特徴とする生体異常監視方法。
  52. 【請求項52】 前記請求項27〜47のいずれかに記
    載の血圧監視装置によって、前記血圧異常を予知及び/
    又は検知した場合には、生体の血圧測定を行うことを特
    徴とする血圧監視方法。
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