JP2003047562A - ヒートパイプを利用した加熱調理器 - Google Patents

ヒートパイプを利用した加熱調理器

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JP2003047562A
JP2003047562A JP2001239461A JP2001239461A JP2003047562A JP 2003047562 A JP2003047562 A JP 2003047562A JP 2001239461 A JP2001239461 A JP 2001239461A JP 2001239461 A JP2001239461 A JP 2001239461A JP 2003047562 A JP2003047562 A JP 2003047562A
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JP
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cooking
heater
heat pipe
cooking body
heat
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JP2001239461A
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English (en)
Inventor
Tokuaki Fujita
徳昭 藤田
Yasuo Naoi
泰男 直井
Akihiro Kamata
明博 鎌田
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Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホットプレートなど板状の調理体を使用する加
熱調理器において、調理体全体をできるだけ均一に加熱
することができるものを実現する。また、調理体として
表裏両面を調理面とし、使い分けをすることができる両
面プレートであって、従来の両面プレートのように電気
部品を備えず、丸洗いを可能とする。 【解決手段】板状の調理体4の板厚内部に例えば幅方向
に延びる熱応答性に優れたヒートパイプ8を埋設させる
とともに、周辺部に凹溝としてヒータ支持溝5を形成す
る。一方、調理器本体1に前記ヒータ支持溝5に嵌り込
むヒータ3を配置し、ヒータ3によって調理体の周辺部
を加熱すると、その熱がヒートパイプによって調理体の
中心部に伝わり、調理体全体を迅速に加熱することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホットプレート
や焼肉調理器といった板状に形成した調理体を利用する
加熱調理器に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なホットプレートは、調理
器本体にヒータを蛇行させて配置し、その上に調理体を
載置することによって調理体をできるだけ均一に加熱す
ることができるようにしている。このようなホットプレ
ートでは、板状に形成する調理体の裏面にヒータとの係
合構造を全面にわたって形成する必要があるため、調理
体の片面しか調理面として利用することができない。こ
れに対して、板状の調理体の内部にヒータを埋設させて
おき、埋設させたヒータに通電して調理体を加熱するこ
とにより両面を調理面として利用することができる両面
プレートも知られている。このような調理体では、例え
ば表裏両面に異なる形状の調理面を形成しておき、調理
の種類に応じて調理体を反転させて使い分ける。また、
実公平6−10928号に開示されるように、中空パネ
ル状のヒートパイプを調理体の底面に配置し、該ヒート
パイプをバーナなどで加熱する、主として業務用のヒー
トパイプ型ホットプレートの思想が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記、従来の一般的な
ホットプレートの調理体は、片面だけを調理面として利
用しているため、複数種類の調理を行うには、複数種類
の調理体を備えておく必要があり不経済であるととも
に、必ずしも調理体の全面を均一に加熱することができ
なかった。また、調理体の内部にヒータを埋設させた両
面プレートでは、電気部品であるヒータを調理体から分
離することができないため、調理体を丸洗いすることが
できず、手入れが面倒であるという欠点があった。ま
た、実公平6−10928号に開示されるヒートパイプ
型ホットプレートは、大きな熱容量で多量の調理を行う
ことを目的とするものであって、調理体の両面を調理面
として利用することができるようなものではなかった。
【0004】上記、従来技術の欠点に鑑み、本発明は表
裏両面を調理面として利用することができる板状の調理
体であって、しかも丸洗いが可能なものを提供すること
を目的とするものである。また、別の目的は、片面の調
理体あるいは両面の調理体にかかわらず、調理面の全面
をなるべく均一に加熱することができる構造の加熱調理
器を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は板状に形成した調理体4の内部、すなわち
厚みの略中心に加熱部分から非加熱部分に達する熱応答
性に優れたヒートパイプ8を埋設する。この構成とする
ことによって、内部にヒートパイプ8を埋設した調理体
4の一部を加熱手段で加熱すると、ヒートパイプ8の熱
伝導作用によって調理体4の加熱部分から非加熱部分に
熱が伝えられ、ヒートパイプが埋設されている範囲の調
理体の調理面全面が速やかに加熱される。
【0006】調理体4の加熱部分を調理体の周辺部と
し、周辺部から中心部に達するヒートパイプを調理体4
に埋設させておくと、調理体4の周辺部を加熱すること
によって調理体の中心部に熱が伝わり調理体全面を加熱
することができる。このヒートパイプを埋設させた調理
体4は、その表裏両面にそれぞれ調理面、例えば平面調
理面9と焼き肉調理面10というように異なる種類の調理
面を形成しておくと、調理体を表裏反転させて使用する
ことによって、一つの調理体で異なる種類の調理を行う
ことができて便利である。また、この調理体は調理体4
の周辺部にヒータ支持溝5を形成するとともに、調理器
本体1に前記ヒータ支持溝5の平面形状に対応する位置
にヒータ3を配置しておき、ヒータ支持溝5にヒータ3
が嵌入する態様で調理体4を着脱自在に載置するように
しておくと取り扱いに便利である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヒートパイプ
を利用した加熱調理器の実施形態を、添付の図面に基づ
いて説明する。図1は両面プレートを利用するホットプ
レートの分解斜視図、図2はホットプレート全体の縦断
面図である。
【0008】図1に示すホットプレートは、調理器本体
1の内部に設けた遮熱板2の上にヒータ3を配置し、そ
の上に板状の調理体(プレート)4を着脱自在に装着す
る。左右両側に取っ手11,11を備えた調理体4には、表
裏両面の外周部分にヒータ支持溝5として凹溝を全周に
わたって形成している。すなわち、ヒータ3は従来のヒ
ータのように蛇行させないで、前記調理体4のヒータ支
持溝5の平面形状に対応する形状に形成し、調理器本体
1内の遮熱板2上にヒータ支持具6を介して固定する。
ヒータ3は、プラグ受け7が一体に装着された状態のヒ
ータユニットとし、遮熱板2の上に着脱自在とするもの
であってもよい。
【0009】ヒータ3の上に配置する調理体4には、ヒ
ートパイプ8を埋設する。図示例の調理体では、図1,
図3に点線で示すように調理体4の幅方向に複数の棒状
のヒートパイプ8,8を板厚内に埋設している。ヒート
パイプ8を調理体の内部に埋設するには、例えば調理体
に鋳込み成型する。なお、熱応答性に優れた棒状のヒー
トパイプは公知であり、熱を伝える手段として種々の目
的で利用されている。しかしながら前記、調理体4の板
厚内に埋設するヒートパイプは、例えば米国特許第61
32823号に開示されている無機伝導素子のように耐
熱性があり、できるだけ熱応答性に優れたものを利用す
るのが望ましい。
【0010】調理器本体1の遮熱板上に配置したヒータ
3の上に調理体4を載置した状態でヒータ3を発熱させ
ると、ヒータ3は当接している加熱部分であるヒータ支
持溝5部分を加熱し、これによりヒートパイプの両端部
分が加熱され、その熱が図4に矢印で示すようにヒート
パイプを伝って調理体の中心部分に伝わり、結果調理体
全体が比較的均等に加熱される。すなわち、前記ヒータ
3と接している加熱部分以外が非加熱部分であり、非加
熱部分に調理部を配置してもヒートパイプの熱伝導作用
によって十分に加熱されることになる。
【0011】ヒータ3との間で熱の授受が行われる調理
体4のヒータ支持溝5は、図5に示すように断面形状を
ヒータの上半部の断面形状に近い形状とし、ヒータ3の
できるだけ広い面が接するようにし、効率的に熱を伝え
ることができるようにしている。また、図示実施形態で
は、ヒータ支持溝5部分の板厚T’を調理部分の厚みT
よりも薄く形成している。これにより、調理体4のヒー
タ支持溝5部分が速やかに加熱され、ヒートパイプ8に
対して効率的に熱を伝えることができる。
【0012】調理体4の内部に熱応答性に優れたヒート
パイプ8を埋設することによって、ヒートパイプの熱伝
導作用で調理体4の全面を比較的均一な温度に、迅速に
加熱することが可能となる。従来の加熱調理器では、ヒ
ータ3の熱がヒータ3との当接部分から調理体に伝わ
り、ヒータとの当接部分から離れた調理面には、調理体
4の熱伝導作用によってのみ熱が伝わっていた。従っ
て、ヒータとの当接部分から離れた調理面には十分に熱
が伝わりにくく、特に周辺部分では熱量が不足し、十分
な加熱調理を行いにくい欠点があった。これに対し、本
発明ではヒートパイプを埋設することによって調理体の
全面を調理面として有効に利用することが可能となる。
【0013】調理体4は、片面だけを調理に利用するも
のであってもよいが、調理体の表裏両面を調理面とし、
反転させて調理によって使い分けすることができるよう
にしておくと便利である。この際、図2に示すように平
面調理面9と溝付きの焼肉調理面10あるいはたこ焼き調
理面というように、異なる種類の調理面を形成した両面
プレートとしておくのが好ましい。従来の両面プレート
では、ヒータやプラグ受けといった電気的な構造を備え
ているため丸洗いすることができなかったが、本発明に
係る両面プレートでは、電気的な構造がないため自由に
丸洗いその他の取り扱いをすることができることにな
る。
【0014】本発明は、調理体4の形状や使用目的によ
っては、必ずしも調理体の周辺部分を加熱することによ
って調理体全体を加熱するものでなくてもよい。例え
ば、加熱部分から離れたところに主として調理をする調
理部分を形成しておき、加熱部分から調理部分に向けて
ヒートパイプを埋設しておき、調理部分に集中的に熱を
供給することができるように構成することも可能であ
る。
【0015】は、調理体4にヒートパイプ8を埋設する
には、調理体を例えばアルミニウムもしくはアルミニウ
ム合金で鋳込み成型する際にヒートパイプ8をその内部
に鋳込むことによって簡単に製造することができる。こ
の方法以外に、調理体を上下に分割した半割り調理体を
製造しておき、ヒートパイプを挟み込んで一体化する方
法や、調理体に貫通孔を穿設しておき、該貫通孔にヒー
トパイプを装着する方法も可能である。上下に分割した
半割り調理体で、ヒートパイプを挟み込む方法では、三
種類以上の半割り調理体から任意の二つを組み合わせて
製造することが可能となる。
【0016】調理体を加熱する加熱手段は、図示例のよ
うなヒータに限らず、図示していないが例えば調理体の
周辺部を高周波誘導加熱によって発熱させ、その熱をヒ
ートパイプによって調理体の中心部や非加熱部分に伝え
るように構成するものであってもよい。また、調理体を
加熱する加熱部分は調理体の任意部分に設定し、加熱部
分から、調理体の全面にヒートパイプを配置することも
できる。例えば平面的な接触形状で形成することができ
る高周波誘導加熱の加熱部分を調理体の中心部に配置
し、この加熱部分から放射方向にヒートパイプを配置す
ることもできる。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の本発明、ヒートパイプを
利用した加熱調理器によれば、調理体の一部分をヒータ
などの加熱手段で加熱することによって、ヒートパイプ
の熱伝導作用で加熱部分から離れた部分を速やかに加熱
し、調理面として有効に利用することができる。そし
て、ヒートパイプの配置によって調理体の全面を調理面
として均等に加熱したり、特定の調理面に集中的に熱が
供給されるようにすることも可能となる。
【0018】請求項2記載の発明によれば、加熱部分を
調理体の周辺部に配置することによって調理器本体の内
部に配置するヒータ形状を蛇行させない簡単な形状に形
成することができる。そして、調理体全体を均等に加熱
することができる。
【0019】請求項3記載の発明によれば、調理体の表
裏両面を調理面として使い分けることができる両面プレ
ートであって、調理体そのものに従来の両面プレートの
ように電気部品を備える必要がないため、丸洗い洗浄が
可能となる。
【0020】請求項4記載の発明によれば、調理体のヒ
ータ支持溝にヒータを嵌入させることによって確実かつ
効率的に調理体の周辺部を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ヒートパイプを利用した加熱調理器の一
例であって、調理体として両面プレートを利用するホッ
トプレートの分解斜視図、
【図2】図1に示すホットプレート全体の縦断面図
【図3】図1に示すホットプレートの調理体のみの平面
図、
【図4】図3のIV−IV線断面図、
【図5】図4に示す断面図の部分拡大図。
【符号の説明】
1…調理器本体、 2…遮熱板、 3…ヒータ、 4…
調理体、 5…ヒータ支持溝、 6…ヒータ支持具、
7…プラグ受け、 8…ヒートパイプ、 9…平面調理
面、 10…焼き肉調理面。
フロントページの続き (72)発明者 鎌田 明博 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号 象 印マホービン株式会社内 Fターム(参考) 4B040 AA03 AB04 AC03 AD04 AE13 CA05 CA06 CA16 EB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状に形成した調理体の内部に加熱部分か
    ら非加熱部分に達する熱応答性に優れたヒートパイプを
    埋設し、加熱手段によって調理体の加熱部分を加熱する
    ことによって調理体全面を加熱することを特徴とするヒ
    ートパイプを利用した加熱調理器。
  2. 【請求項2】前記、調理体の加熱部分が調理体の周辺部
    であって、調理体の内部に周辺部から中心部に達するヒ
    ートパイプを埋設したことを特徴とする請求項1記載の
    ヒートパイプを利用した加熱調理器。
  3. 【請求項3】厚みの略中心にヒートパイプを埋設させた
    調理体の表裏両面にそれぞれ調理面を形成し、表裏反転
    させて調理に使用することを特徴とする請求項1又は2
    記載のヒートパイプを利用した加熱調理器。
  4. 【請求項4】調理体の周辺部にヒータ支持溝を形成する
    とともに、調理器本体の内部にヒータを配置し、前記支
    持溝にヒータが嵌入する態様で調理体を着脱自在にヒー
    タ上に載置させることを特徴とする請求項1又は2記載
    のヒートパイプを利用した加熱調理器。
JP2001239461A 2001-08-07 2001-08-07 ヒートパイプを利用した加熱調理器 Pending JP2003047562A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983199B1 (ko) 2008-06-20 2010-09-20 김영준 양면가열식 전기구이기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100983199B1 (ko) 2008-06-20 2010-09-20 김영준 양면가열식 전기구이기

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