JP2003046859A - 画像撮像装置及び方法 - Google Patents
画像撮像装置及び方法Info
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-
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Abstract
て見づらい画像とすることなく、自然な出力画像を得
る。 【解決手段】 デジタルスチルカメラ1は、異なる露光
量で同一の被写体を複数回撮像し、撮像して得られた複
数の画像を合成して、ダイナミックレンジの広い画像を
生成する。さらに、ダイナミックレンジの広い合成画像
の階調を圧縮する際に、合成画像の階調数と出力画像の
階調数との比に基づき定まる直線と、合成画像の輝度分
布を示すヒストグラムとを合成した合成曲線に基づき階
調変換テーブルを生成し、この階調変換テーブルを参照
して階調圧縮する。
Description
一の被写体を複数回撮像し、撮像して得られた複数の画
像を合成して、ダイナミックレンジの広い画像を生成す
る画像撮像装置及び方法に関するものである。
して、一般にCCD(Charge CoupledDevice)イメージ
センサが用いられている。しかしながら、CCDイメー
ジセンサは、銀塩写真フィルムに比べて、撮影可能な輝
度領域のダイナミックレンジが非常に狭い。このCCD
イメージセンサのダイナミックレンジの狭さを補填する
ため、従来より、異なる露光量で同一の被写体を複数回
撮像し、撮像して得られた露光量の異なる複数の画像を
加算合成して、ダイナミックレンジの広い画像を生成す
るといった機能を有したデジタルスチルカメラが提案さ
れている。
を確保するために複数画像を加算合成した場合、合成後
の画像の階調数が大きくなる。例えば、CCDイメージ
センサから得られる通常の画像データの階調数が8ビッ
トであるとするならば、露光量が異なる4枚の画像を加
算合成すれば、加算合成後の画像の階調数は10ビット
となる。しかしながら、デジタルスチルカメラで得られ
た撮像画像を記録するメディアのフォーマット、撮像画
像を表示するディスプレイのフォーマット或いは撮像画
像を出力するインターフェースのフォーマットの階調数
は、予め決まっている。そのため、このようなデジタル
スチルカメラでは、合成後の画像の階調数を圧縮して、
これらのフォーマットに適合する階調数に変換する必要
があった。
うのであれば、例えば、合成画像の各画素の下位ビット
を切り捨てるといった処理を行えばよい。例えば、10
ビットの階調数の画像を8ビットの階調数に圧縮したい
場合には、10ビットのうち下2ビットを切り捨てれば
よい。しかしながら、複数の画像を合成したものをこの
ように線形的に階調圧縮したのでは、コントラストが曖
昧となり表示したときに見づらい画像となる場合があ
る。そのため、このような画像合成をしてダイナミック
レンジを広くした画像に対して階調圧縮をする場合、コ
ントラストがはっきりした見やすい画像とするように、
輝度レベルの補正も同時に行われるのが一般的である。
技術として、従来より、ヒストグラム平均化法を利用し
た階調圧縮手法が知られている。
た階調圧縮の基本的なアルゴリズムについて説明をす
る。
全ての輝度値に対する頻度分布を示すヒストグラムを検
出する。
低い輝度値から高い輝度値へ、順番にその頻度を累積し
ていき、累積ヒストグラムを生成する。この累積ヒスト
グラムは、横軸を入力画像(変換前の画像)の輝度レベ
ル、縦軸を頻度としたグラフに表すことができる。
画像の輝度値に置き換えて、補正曲線を生成する。この
とき、累積ヒストグラムの最大累積頻度(つまり、入力
画像の画素数に対応した値)を、出力画像(変換後の画
像)の階調数の最大値(Ymax)に対応させ、さら
に、累積ヒストグラムの最小累積頻度(つまり、0)
を、出力画像の階調数の最小値(Ymin)に対応させ
るようにする。例えば、出力画像の階調数が8ビットで
あれば、累積ヒストグラムの最大累積頻度を“255”
という輝度値に対応させ、累積ヒストグラムの最小累積
頻度を“0”という輝度値に対応させた補正曲線を生成
する。
変換テーブルとしてメモリに格納する。
この変換テーブルを参照しながら入力された画像の輝度
値に対する出力画像の輝度値を検出し、階調数の変換を
する。
の変換を行うことによって、出力画像の画像全体におけ
る輝度の分布が均一化され、コントラストが強調された
画像となる。そのため、以上のヒストグラム平均化法を
利用した階調圧縮手法では、コントラスト等の画像特性
を補正しながら、高い階調数の入力画像を低い階調数に
変換することができる。
ヒストグラム平均化法を利用した階調圧縮手法を用いた
場合であっても、最適に輝度値の補正が行われず、変換
後の画像が見づらい画像となってしまう場合がある。
画像が入力された場合、ヒストグラム平均化法を利用し
た方法では、ピーク付近にある同一レベルの輝度が、広
い範囲に分散されてしまう。そのため、このような場合
は、近い輝度レベルの画素同士が、大きな輝度差を持っ
た画素に変換されてしまい、出力画像が非常に見づらく
なってしまう。また、例えば、輝度差が少ない画像が入
力された場合、ヒストグラム平均化法を利用した方法で
は、その輝度差を全階調領域に分散するように補正して
しまう。そのため、このような場合は、出力画像が全体
的に明るくなり過ぎて、見た目に不自然な画像となって
しまう。
たものであり、異なる露光量で同一の被写体を撮像し
て、その画像を合成することによりダイナミックレンジ
の広い合成画像を生成し、生成した合成画像の階調数を
圧縮して、通常の階調数に変換する。本発明は、その階
調変換の際に、輝度値の過度な補正によって見づらい画
像とすることなく、自然な出力画像を得られるように補
正を行うことができる画像撮像装置及び方法を提供する
ことを目的とする。
めに、本発明にかかる画像撮像装置は、異なる露出条件
で同一の被写体を複数回撮像し、露出量が異なった複数
画面分の画像を生成する撮像手段と、上記複数画面分の
画像を合成して、各画素の輝度値が第1の階調数で表現
された1つの合成画像を生成する画像合成手段と、上記
合成画像の輝度値の頻度分布を示すヒストグラムを検出
するヒストグラム検出手段と、上記合成画像の階調数
を、第2の階調数に変換して、各画素の輝度値が第2の
階調数で表現された出力画像を生成する階調数変換手段
とを備え、上記階調数変換手段は、第1の階調数と第2
の階調数との比に基づき定まる直線関数と、上記ヒスト
グラムに対応した特性を有するヒストグラム関数とを合
成した合成関数に基づき設定される変換規則によって、
第1の階調数で表現された各画素の輝度値を、第2の階
調数で表現された輝度値に変換する。
出条件で同一の被写体を複数回撮像し、露出量が異なっ
た複数画面分の画像を生成し、上記複数画面分の画像を
合成して、各画素の輝度値が第1の階調数で表現された
1つの合成画像を生成し、上記合成画像の輝度値の頻度
分布を示すヒストグラムを検出し、第1の階調数と第2
の階調数との比に基づき定まる直線関数と、上記ヒスト
グラムに対応した特性を有するヒストグラム関数とを合
成した合成関数に基づき設定される変換規則によって、
第1の階調数で表現された各画素の輝度値を、第2の階
調数で表現された輝度値に変換して、各画素の輝度値が
第2の階調数で表現された出力画像を生成する。
は、第1の階調数と第2の階調数との比に基づき定まる
直線関数と、入力画像の輝度分布を示すヒストグラムに
対応した特性を有するヒストグラム関数とを合成した合
成関数に基づき設定される変換規則によって、第1の階
調数で表現された各画素の輝度値を、第2の階調数で表
現された輝度値に変換する。
明を適用したデジタルスチルカメラについて説明をす
る。なお、ここで説明をするデジタルスチルカメラは、
異なる露光量で同一の被写体を複数回撮像し、撮像して
得られた露光量の異なる複数の画像を加算合成して、ダ
イナミックレンジの広い画像を生成し、さらに、そのダ
イナミックレンジの広い画像の階調数を通常の出力フォ
ーマットに適合した階調数に落として画像を出力するカ
メラである。
チルカメラのブロック構成図を示す。
うに、レンズ10と、絞りシャッタ機構11と、CCD
12と、タイミングジェネレータ(TG)13と、S/
H回路14と、アナログ信号処理回路15と、アナログ
/デジタル(A/D)コンバータ16と、画像データ加
算回路17と、画像メモリ18と、ホワイトバランス回
路19と、ガンマ補正回路20と、補間回路21と、Y
マトリクス回路22と、Cマトリクス回路23と、Y階
調補正回路24と、Yヒストグラム検波回路25と、乗
算回路26と、C階調ゲイン設定回路27と、記録回路
28と、コントローラ29とを備えて構成される。
2上に結像させる光学素子である。絞りシャッタ機構1
1は、CCD12へ照射される光の露光量や照射時間を
制御するための機構である。CCD12は、照射された
被写体像を光電変換して、電気信号を出力する。タイミ
ングジェネレータ13は、CCD12の電荷転送タイミ
ング,読み出しタイミング,シャッタータイミング等を
生成する。CCD12から出力された信号は、S/H回
路14に供給される。
二重サンプリング処理を施し、アナログ画像信号を生成
する。S/H回路14から出力されたアナログ画像信号
は、アナログ信号処理回路15に供給される。アナログ
信号処理回路15は、アナログ画像信号を所定のレベル
に増幅し、白/黒バランス調整等の各種アナログ信号処
理を行う。アナログ信号処理回路15から出力されたア
ナログ画像信号は、A/Dコンバータ16に供給され
る。A/Dコンバータ16は、アナログ画像信号をデジ
タルの画像信号に変換する。A/Dコンバータ16から
出力されたデジタル画像信号は、画像データ加算回路1
7に供給される。
で撮像された複数の同一の被写体の画像をメモリ18に
格納しておき、これらを加算合成して合成画像データを
生成する。ここで、合成画像データの階調数は、合成前
の元画像の階調数に、合成した枚数を乗じた階調数とな
る。例えば、階調数が8ビット(256階調)の4枚の
元画像を加算合成するのであれば、合成画像データの階
調数は、10ビット(256×4階調)となる。画像デ
ータ加算回路17により生成された合成画像データは、
ホワイトバランス回路19に供給される。
ータに対して、ホワイトバランス処理を行う。ホワイト
バランス回路19から出力された合成画像データは、ガ
ンマ補正回路20に供給される。ガンマ補正回路20
は、合成画像データに対してガンマ補正を行う。ガンマ
補正回路20から出力された合成画像データは、補間回
路21に供給される。補間回路21は、補色で構成され
る合成画像データに対して色補間処理を行い、R,G,
B成分から構成される画像データに変換する。R,G,
B成分から構成される合成画像データは、Yマトリクス
回路22及びCマトリクス回路23に供給される。
から構成される合成画像データに対してマトリクス演算
を行い、合成画像の輝度(Y)成分を抽出する。抽出さ
れた輝度データは、Y階調補正回路24、Yヒストグラ
ム検波回路25及びC階調ゲイン設定回路27に供給さ
れる。Cマトリクス回路23は、R,G,B成分から構
成される合成画像データに対してマトリクス演算を行
い、合成画像の色差(Cr/Cb)成分を抽出する。抽
出された色差データは、乗算回路26に供給される。
テーブルを有し、このY階調補正テーブルを参照して、
入力された輝度データ(Yin)の値を、所定の値に変
換する。Y階調補正テーブルには、入力輝度データ(Y
in)のビット数単位で表された輝度値に対応して、出
力輝度データ(Yout)のビット単位で表された輝度
値が示されている。Y階調補正回路24は、このY階調
補正テーブルに記述された対応関係に従い、入力された
輝度値の階調数を変換する。Y階調補正回路24は、例
えば、10ビットの階調数の入力輝度データ(Yin)
を、8ビットの階調数の出力輝度データ(Yout)に
圧縮する。従って、Y階調補正回路24により、輝度デ
ータの階調数が所定の階調数に圧縮され、それととも
に、Y階調補正テーブルに記述された特性に応じて、輝
度レベルの補正が行われる。なお、Y階調補正テーブル
は、コントローラ29により設定されるが、その設定内
容については詳細を後述する。Y階調補正回路24によ
り階調数が圧縮された輝度データ(Yout)は、記録
回路28に供給される。
クス回路22から合成画像1画面分の輝度データが入力
され、入力された輝度データに基づき合成画像1画面内
の各輝度値の発生頻度を示すヒストグラムを検出する。
例えば、このヒストグラムは、例えば、入力された1画
面分の合成画像内の全輝度データを検索し、検索して得
られた全輝度データを同一の輝度(或いは所定の範囲の
輝度)毎に分類して、その分類毎に画素数を算出する。
そして、算出した画素数を低い輝度値から順番に羅列し
たデータ群を作成する。これがヒストグラムとなる。従
って、ヒストグラムは、横軸を輝度値(或いはある一定
の輝度範囲)とし、縦軸をその画面内における発生頻度
としたグラフとして表すことができる。Yヒストグラム
検波回路25により生成されたヒストグラムは、コント
ローラ29に供給され、Y階調補正テーブルの生成、並
びに、C補正ゲインテーブルの生成のために利用され
る。
ら供給された色差データ(Cin)に、C階調ゲイン設
定回路27から供給される補正ゲイン(Cg)を乗算し
て、入力された色差データの階調数を変換するととも
に、入力される補正ゲインの特性に応じた色差レベルの
補正が行われる。例えば、乗算回路26は、10ビット
の階調数の入力色差データ(Cin)を、8ビットの階
調数の出力色差データ(Cout)に変換する。乗算回
路26により階調数が圧縮された色差データ(Cou
t)は、記録回路28に供給される。
正ゲインテーブルを有し、このC補正ゲインテーブルを
参照して、入力された輝度データ(Yin)の値に対応
した補正ゲイン(Cg)を出力する。C補正ゲインテー
ブルには、入力輝度データ(Yin)のビット数単位で
表された輝度値に対応して、補正ゲイン(Cg)が示さ
れている。C階調ゲイン設定回路27は、このC補正ゲ
インテーブルに記述された対応関係に従い、補正ゲイン
(Cg)を出力する。本デジタルスチルカメラ1では、
輝度値の階調圧縮とともにレベル補正を行っているが、
輝度値を補正した場合、同様に色差値も補正しなけれ
ば、出力される色がくるってしまう。そのため、本デジ
タルスチルカメラ1では、入力された輝度値に対応させ
た色差データの補正量(補正ゲイン(Cg))を生成
し、この補正量をCマトリクス回路23から出力された
色差データ(Cin)に乗じることとしている。またさ
らに、この補正ゲイン(Cg)を乗じることによって、
色差データの階調数も、圧縮している。なお、C補正ゲ
インテーブルは、コントローラ29により設定される
が、その設定内容については詳細を後述する。
ータ及び色差データが入力され、これらのデータを内部
の記録媒体に記録する。
の被写体を複数回撮像するための絞り量やシャッタ速度
の制御,画像データの取り込み等の制御、合成画像デー
タの生成制御、Y階調補正回路24に格納するY階調補
正テーブルの生成、C階調ゲイン設定回路27に格納さ
れるC補正ゲインテーブルの生成等の各種制御を行う。
1では、異なる露光量で同一の被写体を複数回撮像する
高ダイナミックレンジの撮影モードを有している。デジ
タルスチルカメラ1は、この高ダイナミックレンジモー
ドに入ると以下のような動作を行う。
機構11を制御して、段階的に絞りを変化させながら、
同一被写体の画像を複数枚撮像する。この結果、同一の
被写体に対して露光量が異なる複数枚の画像データが生
成される。また、例えば、コントローラ29は、タイミ
ングジェネレータ13を制御して、段階的に電子シャッ
タスピードを変化させながら同一の被写体の画像を複数
枚撮像しても良いし、また、アナログ信号処理回路15
を制御して段階的にゲインを変化させながら同一の被写
体の画像を複数枚撮像してもよい。このようにシャッタ
スピードやゲインを変化させても、同一の被写体に対し
て露光量が異なる複数枚の画像データを生成することが
できる。撮像された複数枚の画像は、一旦画像メモリ1
8に格納される。
の撮像を終了した後、画像メモリ18に格納されている
複数枚の画像データを加算合成して、合成画像データを
生成する。例えば、8ビットの階調数の画像データを4
枚合成して、10ビットの階調数の合成画像データを生
成する。
ヒストグラム検波回路25によって、この合成画像デー
タの輝度値のヒストグラムを検出する。検出したヒスト
グラムは、コントローラ29に供給される。コントロー
ラ29は、検出したヒストグラムに基づき、Y階調補正
テーブル及びC補正ゲインテーブルを作成する。コント
ローラ29により作成されたY階調補正テーブルはY階
調補正回路24に格納される。また、コントローラ29
により作成されたC補正ゲインテーブルは、C階調ゲイ
ン設定回路27に格納される。
画像データの階調圧縮処理が開始される。すなわち、輝
度データの階調数がY階調補正回路24で圧縮され、色
差データの階調数が乗算回路26によって圧縮される。
例えば10ビット階調の輝度データ及び色差データが、
8ビット階調のデータに変換される。このことにより、
合成画像データは、記録フォーマットに対応した階調数
のデータに変換される。そして、記録回路28が、階調
圧縮された輝度データ及び色差データを記録媒体に記録
する。
は、ダイナミックレンジが広い画像を撮像することがで
きる。
のY階調補正テーブルの作成アルゴリズムについて説明
をする。
リズムを実現するための機能ブロックを示す。
は、図2に示すように、累積ヒストグラム生成部31
と、ヒストグラム補正カーブ生成部32と、単純補正直
線生成部33と、合成部34とから構成される。
トグラム検波回路25から、合成画像の輝度のヒストグ
ラムが入力される。ヒストグラムは、横軸が合成画像の
輝度値Xn(n=1,2,3,…,max)、縦軸が輝
度の頻度H(Xn)としたグラフ上に表した場合、図3
(A)に示すようになる。
グラム検波25から供給される以上のようなヒストグラ
ムを、低い輝度値(X1)からもっとも高い輝度値(X
ma x)まで累積加算していき、図3(B)に示すよう
な、累積ヒストグラムを生成する。例えば、輝度Xnの
頻度をH(Xn)とするならば累積頻度ΣH(Xn)は
以下のようになる。 ΣH(X1)=H(X1) ΣH(X2)=H(X1)+H(X2) ΣH(X3)=H(X01)+H(X2)+H(X3) … ΣH(Xmax)=H(X1)+H(X2)+H
(X3)+ … +H(Xma x)。
累積ヒストグラム生成部31により生成された累積ヒス
トグラムが入力される。ヒストグラム補正カーブ生成部
32は、図3(C)に示すように、累積ヒストグラムの
縦軸ΣH(xn)を、出力画像の輝度値(Yn)に置き
換えて、ヒストグラム補正曲線を生成する。このとき、
ヒストグラム補正曲線は、累積ヒストグラムの最大累積
頻度(ΣH(Xmax))を、出力画像の階調数の最大
値(Ymax)に対応させ、さらに、累積ヒストグラム
の最小累積頻度(つまり、0)を、出力画像の階調数の
最小値(Ymi n)に対応させるように設定する。例え
ば、出力画像の階調数が8ビットであれば、累積ヒスト
グラムの最大累積頻度を“255”という輝度値に対応
させ、累積ヒストグラムの最小累積頻度を“0”という
輝度値に対応させたヒストグラム補正曲線を生成する。
合、Xmaxの値は、合成画像の階調数の最大値として
もよいし、或いは、実際に得られる輝度データの最大値
としてもよい。Xmaxの値を実際に得られる輝度デー
タの最大値とすると、高輝度領域に信号成分がない画像
の場合に、出力画像の階調範囲を最大限利用したダイナ
ミックレンジの広い画像を生成することができる。
を生成する。この単純補正直線は、図4(A)に示すよ
うに、Yn=(Ymax/Xmax)Xnで表される直
線である。Ymaxは、出力画像の階調数の最大値であ
り、Xmaxは合成画像(変換前の画像)の階調数の最
大値である。例えば、出力画像が8ビット階調であれば
Ymaxは256となり、合成画像が10ビット階調で
あればXmaxは1024となり、Yn=(1/4)X
nといった直線となる。
maxの値は、合成画像の階調数の最大値とせずに、実
際に得られる輝度データの最大値としてもよい。X
maxの値を実際に得られる輝度データの最大値とする
ことにより、高輝度領域に信号成分がない画像の場合
に、出力画像の階調範囲を最大限利用したダイナミック
レンジの広い画像を生成することができる。
純補正直線とを所定の合成比を乗じて、加算合成をす
る。例えば、合成比Gを0〜1の範囲で設定し、ヒスト
グラム補正曲線には“G”を乗算し、単純補正直線に
は、このGの補数(1−G)を乗算し、その後両者を加
算合成する。このように加算合成すると、図4(B)に
示すような、合成補正曲線を生成することができる。合
成部34は、生成した合成補正曲線を、Y階調補正テー
ブルとして、Y階調補正回路24内のメモリに格納す
る。
線との合成比Gを適宜最適に変更することによって、輝
度レベルの補正割合を変更することができる。例えば、
ヒストグラムの分布の様子などを観察して、あまり輝度
補正を行いたくない場合には単純補正直線の比率を多く
し、強めに輝度補正をしたい場合にはヒストグラム補正
曲線の比率を多くすればよい。
アルゴリズムについて説明をする。
アルゴリズムを実現するための機能ブロックを示す。
ズムは、図5に示すように、ヒストグラムゲイン補正カ
ーブ生成部41と、単純補正ゲイン直線生成部42と、
合成部43とから構成される。
には、Yヒストグラム検波回路25から、合成画像の輝
度のヒストグラムが入力され、このヒストグラムに基づ
きヒストグラム補正ゲイン曲線を生成する。このヒスト
グラム補正ゲイン曲線は、図6(A)に示すように、入
力される合成画像の輝度値に対する、補正ゲインCgの
値を示した曲線である。すなわち、このヒストグラム補
正ゲイン曲線は、ヒストグラムに基づき輝度値を補正し
た場合における色差データの補正割合を示した曲線であ
る。
正ゲイン直線を生成する。この単純補正ゲイン直線は、
輝度値を補正しない場合における色差データの補正量を
示している。すなわち、輝度値を補正しなければ、輝度
値も補正しなくて良いため、図6(B)に示すように、
この単純補正ゲイン直線生成部42により生成される補
正ゲインCgは、合成画像の輝度値に関わらず常に
“1”という値となる。
線と単純補正ゲイン直線とを所定の合成比を乗じて、加
算合成をする。例えば、合成比Gを0〜1の範囲で設定
し、ヒストグラム補正ゲイン曲線には“G”を乗算し、
単純補正ゲイン直線には、このGの補数(1−G)を乗
算し、その後両者を加算合成する。このように加算合成
すると、図6(C)に示すような、合成補正ゲイン曲線
を生成することができる。合成部43は、生成した合成
補正ゲイン曲線を、C補正ゲインテーブルとして、C階
調ゲイン設定回路27内のメモリに格納する。
うな合成補正ゲイン曲線に基づき得られる補正ゲインC
gが、色差データに乗算されることによって、色差値の
補正が行われる。さらに、例えば、この補正された色差
データの下位ビットを切り捨てることによって、階調変
換が行われる。
タルスチルカメラ1では、階調数を単純に直線変換する
単純補正直線と、ヒストグラムに基づき輝度値が平均化
されるように補正するヒストグラム補正曲線とを合成し
た補正曲線により、階調変換が行われる。
ると、輝度の頻度にピーク特性を有する画像や、輝度差
が少ない画像が入力された場合であっても、見た目に不
自然な画像となることを抑制することができる。
正曲線と単純補正直線との合成比Gを、全ての輝度レベ
ルに対して均一にした例を示したが、図7に示すように
低輝度領域又は高輝度領域或いはその両者に、リミット
値(lim1,lim2)を設定し、低輝度領域、中間領域、高
輝度領域で、それぞれで合成比Gを変えるようにしても
よい。例えば、低輝度領域と高域度領域をともに直線比
率を“1”に設定すれば(つまり、ヒストグラム補正曲
線の割合が0)、これらの領域にはヒストグラムによる
平均化処理が行われず、例えば、全体的に黒が浮いてし
まってしまりのない画像になることを抑制することがで
きる。
領域については、出力画像の輝度値を全て0とし、高輝
度領域については出力画像の輝度値を全て最大値とする
ような、補正曲線としてもよい。この場合、リミット値
は、入力値の最小値と最大値に設定したり、或いは、上
下所定の割合(例えば、上下3パーセント)といったよ
うに設定してもよい。このように設定することにより、
高輝度領域及び低輝度領域に多く含まれているノイズを
除去することができる。なお、この際の単純補正直線
は、以下のように設定される。 Xn<lim1 :Yn=0 lim1≦Xn≦lim2 :Yn={Ymax/(l
im2−lim1)}Xn Xn>lim2 :Yn=Ymax
。
検波回路25でヒストグラムを検波する際に、合成画像
の全画素の輝度レベルを検波する例を示したが、全画素
の輝度レベルではなく、部分的に抽出する画素を間引い
て輝度レベルを検波してもよい。画像のある程度の輝度
分布特性を得られれば、補正曲線を生成することができ
るためである。また、同一条件で再度撮影を行う場合に
は、過去に撮影したヒストグラム又は階調補正テーブル
等を保存しておき、再度それらのデータを利用すれば、
処理時間の短縮化を図ることができる。
は、第1の階調数と第2の階調数との比に基づき定まる
直線関数と、入力画像の輝度分布を示すヒストグラムに
対応した特性を有するヒストグラム関数とを合成した合
成関数に基づき設定される変換規則によって、第1の階
調数で表現された各画素の輝度値を、第2の階調数で表
現された輝度値に変換する。
たものであり、異なる露光量で同一の被写体を撮像し
て、その画像を合成することによりダイナミックレンジ
の広い合成画像を生成し、生成した合成画像の階調数を
圧縮して、通常の階調数に変換することができる。その
際に、本発明では、輝度値の過度な補正によって見づら
い画像とすることなく、自然な出力画像を得られるよう
に補正を行うことができる。
ック図である。
するためのブロック図である。
ラスト補正曲線を説明するための図である。
図である。
明するためのブロック図である。
直線、合成補正ゲイン曲線を説明するための図である。
図である。
めの図である。
シャッタ機構、12CCD、13 タイミングジェネレ
ータ、14 S/H回路、15 アナログ信号処理回
路、16 アナログ/デジタルコンバータ、17 画像
データ加算回路、18 画像メモリ、19 ホワイトバ
ランス回路、20 ガンマ補正回路、21 補間回路、
22 Yマトリクス回路、23 Cマトリクス回路、2
4 Y階調補正回路、25 Yヒストグラム検波回路、
26 乗算回路、27 C階調ゲイン設定回路、28
記録回路、29 コントローラ
Claims (6)
- 【請求項1】 異なる露出条件で同一の被写体を複数回
撮像し、露出量が異なった複数画面分の画像を生成する
撮像手段と、 上記複数画面分の画像を合成して、各画素の輝度値が第
1の階調数で表現された1つの合成画像を生成する画像
合成手段と、 上記合成画像の輝度値の頻度分布を示すヒストグラムを
検出するヒストグラム検出手段と、 上記合成画像の階調数を、第2の階調数に変換して、各
画素の輝度値が第2の階調数で表現された出力画像を生
成する階調数変換手段とを備え、 上記階調数変換手段は、 第1の階調数と第2の階調数との比に基づき定まる直線
関数と、上記ヒストグラムに対応した特性を有するヒス
トグラム関数とを合成した合成関数に基づき設定される
変換規則によって、第1の階調数で表現された各画素の
輝度値を、第2の階調数で表現された輝度値に変換する
画像撮像装置。 - 【請求項2】 上記階調数変換手段は、合成画像の輝度
値に下限リミット値と、この下限リミット値より高い上
限リミット値とを設定し、 上記合成関数は、下限リミット値以下の部分及び/又は
上限リミット値以上の部分が、上記直線関数となってい
ることを特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。 - 【請求項3】 上記階調数変換手段は、 合成画像の輝度値に下限リミット値と、この下限リミッ
ト値より高い上限リミット値とを設定し、 合成画像の輝度値が下限リミット値以下の値のときに
は、出力値が0となり、 合成画像の輝度値が上限リミット値以上の値のときに
は、出力値が最大値となり、 合成画像の輝度値が下限リミット値から上限リミット値
までの値のときには、 上限リミット値と下限リミット値との差分値と、第2の
階調数との比に基づき定まる直線関数と、上記ヒストグ
ラム関数とを合成した合成関数に基づき設定される変換
規則によって、第1の階調数で表現された各画素の輝度
値を、第2の階調数で表現された輝度値に変換すること
を特徴とする請求項1記載の画像撮像装置。 - 【請求項4】 異なる露出条件で同一の被写体を複数回
撮像し、露出量が異なった複数画面分の画像を生成し、 上記複数画面分の画像を合成して、各画素の輝度値が第
1の階調数で表現された1つの合成画像を生成し、 上記合成画像の輝度値の頻度分布を示すヒストグラムを
検出し、 第1の階調数と第2の階調数との比に基づき定まる直線
関数と、上記ヒストグラムに対応した特性を有するヒス
トグラム関数とを合成した合成関数に基づき設定される
変換規則によって、第1の階調数で表現された各画素の
輝度値を、第2の階調数で表現された輝度値に変換し
て、各画素の輝度値が第2の階調数で表現された出力画
像を生成する画像撮像方法。 - 【請求項5】 合成画像の輝度値に下限リミット値と、
この下限リミット値より高い上限リミット値とを設定
し、 上記合成関数は、下限リミット値以下の部分及び/又は
上限リミット値以上の部分が、上記直線関数となってい
ることを特徴とする請求項4記載の画像撮像方法。 - 【請求項6】 合成画像の輝度値に下限リミット値と、
この下限リミット値より高い上限リミット値とを設定
し、 合成画像の輝度値が下限リミット値以下の値のときに
は、出力値が0となり、 合成画像の輝度値が上限リミット値以上の値のときに
は、出力値が最大値となり、 合成画像の輝度値が下限リミット値から上限リミット値
までの値のときには、上限リミット値と下限リミット値
との差分値と、第2の階調数との比に基づき定まる直線
関数と、上記ヒストグラム関数とを合成した合成関数に
基づき設定される変換規則によって、第1の階調数で表
現された各画素の輝度値を、第2の階調数で表現された
輝度値に変換することを特徴とする請求項4記載の画像
撮像方法。
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