JP2003046164A - 直交励起型レーザ発振器 - Google Patents

直交励起型レーザ発振器

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JP2003046164A JP2001227340A JP2001227340A JP2003046164A JP 2003046164 A JP2003046164 A JP 2003046164A JP 2001227340 A JP2001227340 A JP 2001227340A JP 2001227340 A JP2001227340 A JP 2001227340A JP 2003046164 A JP2003046164 A JP 2003046164A
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Shoichiro Hara
正一郎 原
Koji Funaoka
幸治 船岡
Takao Obara
隆雄 小原
Satoshi Nishida
聡 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直交励起型レーザ発振器において、発振器筐
体の熱変形にかかわらず、光共振器の光学基台の傾き変
動を抑制し、レーザビームの出力やビームモードを安定
にすることができる直交励起型レーザ発振器を得るこ
と。 【解決手段】 発振器筐体と、前記発振器筐体の両側に
設置され、光軸方向に延在する少なくとも3本以上の支
持棒12、13、14によって互いに平行接続された、
光共振器を構成する光学部品をそれぞれ支持する一対の
光学基台9と、前記一対の光学基台9と前記発振器筐体
との間を接続する一対のベローズ11と、を備える直交
励起型レーザ発振器であって、前記光共振器の光軸方向
の曲げ変形に関する中立軸が、前記ベローズ11の中心
に一致した位置になるように、前記各支持棒の断面積を
異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、発振器筐体の両
側に光共振器を構成する光学部品を支持する一対の光学
基台が配設された直交励起型レーザ発振器に関し、特に
発振器筐体の熱変形による光学基台の傾き変動を抑制す
るようにした直交励起型レーザ発振器に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】図3〜図5は、特開2000−1834
25号公報に開示されている従来型の直交励起型レーザ
発振器の構造を示すものであり、図3は直交励起型レー
ザ発振器の斜視図を、図4はその平面図を、そして図5
はその側面図を示す。 【0003】直交励起型レーザ発振器はCO2ガス等の
レーザ媒体ガスが封入された密閉構造の発振器筐体1を
有しており、発振器筐体1内には、レーザビーム発生用
の放電電極2a、2bと、レーザ媒体ガスを冷却する熱
交換器3と、レーザ媒体ガスを循環させる送風器4と、
放電電極2a、2b間を通過したレーザ媒体ガスを熱交
換器3に戻すダクト5とが設けられている。発振器筐体
1の両側には、一対の光学基台9、7が配置されてお
り、その一対の光学基台9、7と発振器筐体1との間の
レーザビーム通過部分は、それぞれベローズ11、10
によって接続されている。 【0004】前部光学基台9には部分反射鏡8が、後部
光学基台7には全反射鏡6が固定されており、部分反射
鏡8と全反射鏡6とが同一光軸上に互いに平行に固定さ
れるように、後部光学基台7と前部光学基台9とは、下
部1本、上部2本の合計3本のレーザビーム進行方向
(光軸方向)に延在する支持棒12〜14によって互い
に剛固に接続されている。発振器筐体1上側における支
持棒13、14は、それぞれ軸方向中央部をブラケット
20、21によって発振器筐体1上面の光軸方向中央部
分に接続されている。熱変形の少ない送風器4側に位置
する支持棒13の発振器筐体1に対するブラケット20
による中央部接続は、固定接続であり、他方の高温側に
位置する支持棒14の発振器筐体1に対するブラケット
21による中央部接続は、軸方向および高さ方向の動き
を拘束した可動接続とされている。下部の支持棒12
は、発振器筐体1とブラケットによる接続はなされてお
らず、支持棒12の両端が光学基台9、7に固定されて
いるのみである。 【0005】図6は、設計上、理想的な前部光学基台9
上でのベローズ11と支持棒12〜14の位置関係を示
すものである。この図においては、各支持棒12〜14
は同じ直径dを持ち、ベローズ11と上側の支持棒1
3、14との高さ方向の距離はaであり、同じくベロー
ズ11と下側の支持棒12との高さ方向の距離は2aで
ある。すなわち、光学基台9に固定された支持棒12〜
14の各中心を結ぶ二等辺三角形の図心が、ベローズ1
1の中心に一致した構造となっている。さらに、ベロー
ズ11の位置は2つの光学基台9、7と3本の支持棒1
2〜14からなる構造体(光共振器)の光軸方向の曲げ
変形に関する中立軸に一致したものとなっている。 【0006】発振器筐体1は、温度上昇によって変形す
るが、中でも特に光軸方向の伸びが大きい。一方、光共
振器の2つの光学基台9、7の間隔は、支持棒12〜1
4と発振器筐体1上面に設置された支持棒13、14の
ブラケット20、21によって、ほとんど変化しない。
したがって、温度上昇に伴って、光学基台9、7と発振
器筐体1との間隔が小さくなるような変化が発生する。
この変化は、基本的には、ベローズ11、10の光軸方
向の弾性変形によって吸収される。ベローズ11、10
の光軸方向のたわみに関する剛性は非常に小さくしてあ
るけれども、ベローズの剛性を小さくするのには限界が
あり、ベローズの弾性変形によって若干の反力が発生す
る。このベローズからの反力は、2つの光共振器の間隔
を押し拡げるように作用するが、図6に示したように、
光共振器の曲げ変形に関する中立軸がベローズの位置に
一致している場合は、光共振器は曲げモーメントを受け
ることがない。その結果、2つの光学基台9、7の間の
平行度を維持することが可能となる。これは、図6に示
されるように、発振器筐体1の端面(光学基台9、7)
における、上部支持棒13、14とベローズ11、10
との高さ方向の距離と下部支持棒12とベローズ11、
10との高さ方向の距離との比がほぼ1:2となる位置
にベローズ11、10が配置されるように、発振器筐体
1内の放電電極2a、2bや熱交換器3、送風器4など
が適当な大きさをもって、適切な位置に配置された理想
的な場合において達成される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、熱交換器3の能力を増強するために、図6に示され
るものよりもサイズの大きい熱交換器3’を採用した場
合、これに伴い放電電極2a、2bの位置、ひいてはベ
ローズ11、10の位置を上方にずらす必要性が出てく
る。図7は、上部支持棒13、14とベローズ11との
高さ方向の距離と下部支持棒12とベローズ11との高
さ方向の距離との比が1:3となる位置にベローズ11
が配置される場合を示すものである。この場合、図6と
比較して明らかなように、ベローズ11の位置が、3本
の支持棒12〜14の各中心を結ぶ三角形の図心から上
方にずれている。このような配置では、ベローズ11、
10の中心の位置と光共振器の曲げ変形に関する中立軸
の位置とが一致していないために、図8に示されるよう
に、温度上昇による発振器筐体1と光学基台9、7との
間隔の減少に伴うベローズ11の弾性変形による反力F
によって、2つの光学基台9、7の上部側の間隔が押し
拡げられ、その結果光学基台9、7は曲げモーメントを
受けてしまう。そして、2つの光学基台9、7間の平行
関係は失われてしまう。 【0008】また、光共振器の剛性を向上させるため
に、図6のような3本の支持棒から図9に示されるよう
に支持棒を4本に変更した場合には、ベローズ11の位
置は、4本の支持棒12〜15の各中心を結んでできる
四角形の図心よりも上方にずれる。したがって、この場
合も上述した熱交換器を大きくした場合の例と同じよう
に、ベローズ11の中心の位置と光共振器の曲げ変形に
関する中立軸の位置とが一致していないために、図8に
示されるように、光共振器は曲げモーメントを受け、2
つの光学基台9、7間の平行度に狂いを生じさせてしま
う。そして、このような光学基台9、7の平行度の狂い
は、レーザ出力あるいはビームモードを不安定にする。 【0009】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
発振器筐体の熱変形にかかわらず、光共振器の光学基台
の傾き変動を抑制し、レーザ光のレーザビームの出力や
ビームモードを安定にすることができる直交励起型レー
ザ発振器を得ることを目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる直交励起型レーザ発振器は、発振
器筐体と、前記発振器筐体の両側に設置され、光軸方向
に延在する少なくとも3本以上の支持棒によって互いに
平行接続された、光共振器を構成する光学部品をそれぞ
れ支持する一対の光学基台と、前記一対の光学基台と前
記発振器筐体との間を接続する一対のベローズと、を備
える直交励起型レーザ発振器であって、前記光共振器の
光軸方向の曲げ変形に関する中立軸が、前記ベローズの
中心に一致した位置になるように、前記各支持棒の断面
積を異ならせることを特徴とする。 【0011】この発明によれば、一対の光学基台を互い
に平行接続するための支持棒として、光共振器の光軸方
向の曲げ変形に関する中立軸がベローズの中心に一致す
るような、断面積の異なる支持棒を用いる。これによ
り、光共振器の光軸方向の曲げ変形に関する中立軸が、
ベローズの中心に一致した位置になる。その結果、発振
器筐体の光軸方向の伸びによって、光学基台と発振器筐
体端面との間隔が変化し、ベローズを介して光学基台の
間隔を押し拡げる力が働いても、光共振器に曲げモーメ
ントが発生しないので、2つの光学基台間の平行度が維
持される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる直交励起型レーザ発振器の好適な実施の形
態を詳細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の
実施の形態において上述の従来例と同一の構成の部分
は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付してい
る。 【0013】実施の形態1.図1は、この発明にかかる
直交励起型レーザ発振器の実施の形態1を示すものであ
り、光軸方向から見た直交励起型レーザ発振器の側面図
を示している。9は前部光学基台を、11はベローズ
を、12は下部の支持棒を、そして13、14は上部の
支持棒をそれぞれ表している。 【0014】この場合、発振器筐体1と光学基台7、9
とは、先の図3に示した従来技術と同様、3本の支持棒
12〜14によって連結されている。すなわち、後部光
学基台7と前部光学基台9とは、下部1本、上部2本の
合計3本のレーザビーム進行方向(光軸方向)に延在す
る支持棒12、13、14によって互いに剛固に接続さ
れている。発振器筐体1上側における支持棒13、14
は、それぞれ軸方向中央部がブラケット20、21によ
って発振器筐体1上面の光軸方向中央部分に接続されて
いる。熱変形の少ない送風器4側に位置する支持棒13
の発振器筐体1に対するブラケット20による中央部接
続は完全な固定接続であり、他方の高温側に位置する支
持棒14の発振器筐体1に対するブラケット21による
中央部接続は軸方向および高さ方向の動きを拘束した可
動接続とされている。すなわち、ブラケット21は矢印
で示すように、左右方向にスライド可能である。また、
下部の支持棒12は発振器筐体1とブラケットによる接
続はなされておらず、その両端部が光学基台9、7と固
定されているのみである。 【0015】前述したように、この種のレーザ発振器に
おいて、例えば、熱交換器3の能力を上げるためにより
サイズの大きい熱交換器に交換した場合、それに応じて
ベローズ11の位置が上方へ移動する。例えば、従来の
ものにおいては、図6に示されるように上部の支持棒1
3、14とベローズ11との高さ方向の距離と下部の支
持棒12とベローズ11との高さ方向の距離の比が1:
2であったものが、能力の大きい熱交換器に交換した結
果、図1に示されるようにその比が1:3に変化したと
する。このままだと、先の図6および図8で説明したよ
うに、同じ太さの3本の支持棒12〜14の中心を結ん
で作られる三角形の図心と、光共振器の曲げ変形に関す
る中立軸の位置とがずれているために、温度上昇に伴っ
て、ベローズ11の弾性変形による反力によって2つの
光学基台9、7の平行度が狂ってしまう。 【0016】そこで、この実施の形態1では、支持棒1
2〜14の断面積を異ならせることによって、ベローズ
11の中心が各支持棒12〜14の各中心を結ぶ二等辺
三角形の図心には一致していないが、ベローズ11の中
心を光共振器の光軸方向の曲げ変形に関する中立軸の位
置に一致させるようにしている。より具体的には、各支
持棒12〜14の断面が円形であればそれぞれの径(太
さ)を変化させることによって、ベローズ11の中心を
光共振器の曲げ変形に関する中立軸の位置に一致させ
る。図1の場合、下部の支持棒12の直径をd、上部の
支持棒13、14とベローズ11との高さ方向の距離を
a、下部の支持棒12とベローズ11の高さ方向の距離
を3aとして、上部の支持棒13、14の直径xを求め
るために、支持棒の断面積(直径の2乗に比例)と図心
からの距離の逆数の比は一定になることを利用して、Z
軸方向で釣り合いの式を立てる。 2×x2:d2=a-1:(3a) -1 2×x2×a=d2×3a これより、 x=(3/2)1/2×d となり、上部の支持棒13、14の直径が求められる。 【0017】このように求められた値を直径とする上部
の支持棒13、14を使用すると、ベローズ11の中心
と、光共振器の曲げ変形に関する中立軸とが一致するよ
うになる。その結果、ベローズ11の光軸方向の反力に
よる光共振器構造体の曲げ変形が発生せず、2つの光共
振器は平行状態を保ったまま、光学基台9、7の間隔が
拡がる方向の力を受けるのみとなる。そして、精確に調
整されたレーザ光のビームアライメントに狂いを生じさ
せることがなく、レーザビームの出力やビームモードを
安定化することができる。 【0018】なお、ここでは上部の支持棒13、14の
直径を変化させたが、上部の支持棒13、14の直径を
dとして、下部の支持棒12の直径を変化させてもよい
し、3本の支持棒うちのいずれか1本の直径をdとして
残りの2本の直径をそれぞれ変化させてもよい。 【0019】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。図2は、この発明にかかる直
交励起型レーザ発振器の実施の形態2を示すものであ
り、光軸方向から見た直交励起型レーザ発振器の側面図
を示している。9は前部光学基台を、11はベローズ
を、12、15は下部の支持棒を、13、14は上部の
支持棒をそれぞれ表わしている。 【0020】この場合、発振器筐体1と光学基台7、9
とは、4本の支持棒12〜15によって連結されてい
る。すなわち、後部光学基台7と前部光学基台9とは、
下部2本、上部2本の合計4本のレーザビーム進行方向
(光軸方向)に延在する支持棒12〜15によって互い
に剛固に接続されている。発振器筐体1上側における支
持棒13、14は、それぞれ軸方向中央部がブラケット
20、21によって発振器筐体1上面の光軸方向中央部
分に接続されている。熱変形の少ない送風器4側に位置
する支持棒13の発振器筐体1に対するブラケット20
による中央部接続は完全な固定接続であり、他方の高温
側に位置する支持棒14の発振器筐体1に対するブラケ
ット21による中央部接続は軸方向および高さ方向の動
きを拘束した可動接続とされている。また、下部の支持
棒12、15は発振器筐体1とブラケットによる接続は
なされておらず、それぞれ支持棒12、15の両端部が
光学基台9、7に固定されているのみである。 【0021】前述したように、この種のレーザ発振器に
おいて、光共振器の剛性を増すために、下部支持棒15
を1本追加して支持棒を4本にすると、ベローズ11の
中心の位置が、4本の支持棒12〜15の各中心を結ん
で形成される四角形の図心よりも上方にずれているため
に、光共振器の曲げ変形に関する中立軸とベローズ11
の中心が一致しない。この状態のままでは、先の図9で
説明したように、温度の上昇と共に光共振器は曲げモー
メントを受け、2つの光学基台間の平行度に狂いを生じ
させてしまう。 【0022】そこで、この実施の形態2では、各支持棒
12〜15の断面積を異ならせることによって、ベロー
ズ11の中心が、各支持棒12〜15の各中心を結ぶ多
角形の図心には一致していないが、ベローズ11の中心
を光共振器の曲げ変形に関する中立軸の位置に一致させ
る。より具体的には、各支持棒12〜15の断面が円形
であればそれぞれの径(太さ)を変化させることによっ
て、ベローズ11の中心を光共振器の曲げ変形に関する
中立軸の位置に一致させる。図2の場合、下部の支持棒
12、15の直径をd、上部の支持棒13、14とベロ
ーズ11との高さ方向の距離をa、下部の支持棒12、
15とベローズ11の高さ方向の距離を2aとして、上
部の支持棒13、14の直径xを求めるために、支持棒
の断面積(直径の2乗に比例)と図心からの距離の逆数
の比は一定になることを利用して、Z軸方向で釣り合い
の式を立てる。 2×x2:2×d2=a-1:(2a) -1 2×x2×a=2×d2×2a これより、 x=21/2×d となり、上部の支持棒13、14の直径が求められる。 【0023】このようにして求められた値を直径とする
上部の支持棒13、14を使用すると、光共振器の曲げ
変形に関する中立軸が、ベローズ11の中心に一致する
ようになる。その結果、ベローズ11の光軸方向の反力
による光共振器構造体の曲げ変形が発生せず、2つの光
共振器は平行状態を保ったまま、光学基台9、7の間隔
が拡がる方向に力を受けるのみとなる。そして、レーザ
光のビームアライメントに狂いが生じず、レーザビーム
の出力やビームモードを安定化することができる。 【0024】なお、ここでは上部の支持棒13、14の
直径を変化させたが、上部の支持棒13、14の直径を
dとして、下部の支持棒12、15の直径を変化させて
もよい。 【0025】また、実施の形態1では3本の支持棒12
〜14で一対の光学基台9、7を支持し、実施の形態2
では4本の支持棒12〜15で一対の光学基台9、7を
支持し、それぞれの上部の支持棒13、14の一部が発
振器筐体1に固定されるようにしたが、例えば、他に、
上部の支持棒13、14それぞれが発振器筐体1の上面
と少なくとも2箇所以上で、発振器筐体1の上面の面内
方向に自由度を有する形態で、接続されるものであって
も良い。また、5本以上の支持棒を用いて光学基台9、
7を連結しても良い。さらに、光軸方向の両側端部に端
板を有する発振器筐体とその両側に配置された光学基台
とが、ベローズによって接続され、さらに複数本の支持
棒によって端板を貫通して各光学基台と発振器筐体と結
合されるような構成にも、この発明を適用することがで
きる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、この発明による直
交励起型レーザ発振器によれば、各支持棒の断面積を不
等として、光共振器の光軸方向の曲げ変形に関する中立
軸を、ベローズの中心に一致させるようにしている。そ
の結果、温度上昇により発振器筐体が熱変形を起こし、
ベローズに弾性変形による反力が生じても、その反力は
2つの光学基台の平行状態を保ったまま、その間隔を拡
げる方向にのみ作用するので、精密に調整されたレーザ
光のビームアライメントに狂いが生じず、レーザビーム
の出力やビームモードが安定化されるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の実施の形態1の直交励起型レーザ
発振器の側面図である。 【図2】 この発明の実施の形態2の直交励起型レーザ
発振器の側面図である。 【図3】 直交励起型レーザ発振器の従来例を示す斜視
図である。 【図4】 直交励起型レーザ発振器の従来例を示す平面
図である。 【図5】 直交励起型レーザ発振器の従来例を示す正面
図である。 【図6】 従来の直交励起型レーザ発振器の側面図であ
る。 【図7】 従来の直交励起型レーザ発振器の側面図であ
る。 【図8】 従来の直交励起型レーザ発振器における熱変
形状態を示す正面図である。 【図9】 従来の直交励起型レーザ発振器の側面図であ
る。 【符号の説明】 1 発振器筐体、2a,2b 放電電極、3 熱交換
器、4 送風器、5 ダクト、6 全反射鏡、7 後部
光学基台、8 部分反射鏡、9 前部光学基台、10,
11 ベローズ、12,13,14,15 支持棒、2
0,21 ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小原 隆雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 西田 聡 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F071 AA05 DD08 EE04 JJ05 JJ06

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発振器筐体と、 前記発振器筐体の両側に設置され、光軸方向に延在する
    少なくとも3本以上の支持棒によって互いに平行接続さ
    れた、光共振器を構成する光学部品をそれぞれ支持する
    一対の光学基台と、 前記一対の光学基台と前記発振器筐体との間を接続する
    一対のベローズと、 を備える直交励起型レーザ発振器であって、 前記光共振器の光軸方向の曲げ変形に関する中立軸が、
    前記ベローズの中心に一致した位置になるように、前記
    各支持棒の断面積を異ならせることを特徴とする直交励
    起型レーザ発振器。
JP2001227340A 2001-07-27 2001-07-27 直交励起型レーザ発振器 Pending JP2003046164A (ja)

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