JP2003046156A - 積層電気−機械エネルギー変換素子および振動波駆動装置 - Google Patents

積層電気−機械エネルギー変換素子および振動波駆動装置

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JP2003046156A
JP2003046156A JP2001232254A JP2001232254A JP2003046156A JP 2003046156 A JP2003046156 A JP 2003046156A JP 2001232254 A JP2001232254 A JP 2001232254A JP 2001232254 A JP2001232254 A JP 2001232254A JP 2003046156 A JP2003046156 A JP 2003046156A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層電気−機械エネルギー変換素子のグランド
やセンサと簡単に導通がとれ、また、小型化に適した積
層圧電素子を提供する。 【解決手段】スルーホールにより電極層間の導通が計ら
れた積層圧電素子において、従来は一方の面側にのみ導
通するスルーホルを露出させて表面電極を形成していた
が、本発明では、もう一方の面側にもこのスルーホルを
露出させて表面電極を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気−機械エネル
ギ変換機能を有する材料の層と電極材料の層とを交互に
複数の層を重ねて形成された積層電気−機械エネルギー
変換素子および振動波駆動装置に係り、特に積層素子の
スルーホールと繋がる表面電極に関し、振動波モータ等
の振動波駆動装置に適したものである。
【0002】
【従来の技術】振動波モータ等の振動波駆動装置を構成
する振動体の、振動発生源としての素子の例としては以
下のように、円柱状の金属やセラミックスからなるブロ
ック間に素子を挟持しそのブロックに曲げ振動を起さ
せ、この曲げ振動により生ずるブロック表面の任意の一
点の円または楕円運動によりこのブロックに接する接触
部材に回転運動を与える棒状の振動波モータの振動体の
振動発生源としての素子、またリング状の弾性体の片面
に例えば接着剤により素子を固定し2つの定在波の合成
により回転運動を与えるリング状の振動体の振動発生源
としての素子がある。
【0003】さらに、具体的には棒状の振動波モータに
使用される素子の例として、特開平3−40767号公
報、特開平3−117384号公報等に記載されている
圧電素子にあっては、図11に示す一板の板状の単板の
圧電素子aのように、円形で表(おもて)面は分極方向
が左右で逆向きの(+)、(−)である領域と一致する
領域に電極材料の層(以下、電極層)l1 ,l2 をスリ
ットSを介して圧電材a′の上に設けてあり、裏面は全
面が電極層l3 を設けてある。この単板の圧電素子aを
複数枚用いて図12に示す棒状の振動波モータの振動体
eのように、複数のそして位置的に90度の位相差も一
部の圧電素子には与えつつ圧電素子a1〜a5 を外部電
気回路と結ながっている金属製の電極板b1 〜b6 を挟
んで積層化し金属やセラミックスからなるブロックd1
とd2 とボルトcによって組み付けて固定してある。
【0004】この圧電素子a1 〜a4 が駆動用に、圧電
素子a5 は制御用の信号を出力するセンサとして使用し
ている。この圧電素子aは、一般に圧電性を有するセラ
ミックス粉末をプレス法や押し出し法により成形し焼成
してできる圧電材(圧電セラミックス)を一定厚さに加
工し、円形状に加工後、蒸着法や印刷法により電極層l
1 〜l3 を形成し、これらの電極層を利用して分極処理
を行い、分極方向(+)、(−)を与えるようにして作
られる。
【0005】一方、最近圧電材料の層と電極材料の層を
交互に重ね積層化して作った積層電気−機械エネルギー
変換素子としての積層圧電素子が注目され、振動発生源
の小型化や低電圧化が試みられており、例えば特開平8
−213664号公報に記載されている。図13は棒状
の振動波モータのために開発された積層圧電素子fであ
り、電極材料の層(以下、内部電極層)4と5を、電気
機械エネルギ変換機能を有する材料である圧電材料の層
の上に設け、交互に重ね、層間の導通を計る8本の層間
配線2により接続した素子である。
【0006】この層間配線2は、小穴を設けその中に導
電金属を充填したいわゆるスルーホールと呼ばれてい
る。また一方の端面である表(おもて)面には8本の層
間配線2が露出して8個の表面電極3を形成して、積層
圧電素子fの電極層4,5の4分割された領域の各々に
電圧を印加できるようにしている。図14はこの積層圧
電素子fを表面および裏面から見た図で、表面のみ表面
電極3が露出している。
【0007】図15は積層圧電素子fを組み込んだ振動
波モータの断面図を示し、金属やセラミックスの弾性体
からなるブロックd1 とd2 とにより挟持され、同時に
配線基板gを用いて、積層圧電素子fの表面に露出した
各々の表面電極3と外部電気回路(不図示)との導通を
計りボルトcにより締めつけ固定して振動体hを作って
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の2つの従来例に
おいて、単板の圧電素子を複数枚用いた振動波モータの
例である図12と、積層圧電素子を1個用いた振動波モ
ータの例である図15の違いは2つある。
【0009】一つは金属ブロックd1 ,d2 およびボル
トcが図12の例では金属板bを介して圧電素子の電気
的なグランドと導通し同電位になっているのに対し、図
15では積層圧電素子とは導通しておらず、金属ブロッ
クd1 ,d2 とボルトcは電気的に浮いた状態すなわち
絶縁された状態になっていた。そのため、図15の積層
圧電素子を用いた振動波モータの場合は浮遊キャパシタ
ンスなどの発生による電気的なノイズの発生が起こった
りしていた。
【0010】また、もう一つは図12の例では1枚の圧
電素子a5 が制御用の信号を出力するセンサとして用い
ているが、図15の場合ではとくにセンサは設けておら
ず、センサを使わず振動波モータの制御を行っていたた
め、振動体の機械的な振動状態をセンジングしながら行
う細かな制御は行えなかった。
【0011】そこで、本願発明の目的は、金属ブロック
と積層電気−機械エネルギー変換素子のグランドとが簡
単に導通がとれ、また積層電気−機械エネルギー変換素
子の内部電極層を使ってセンサとして利用できる積層電
気−機械エネルギー変換素子およびこの電気−機械エネ
ルギー変換素子を振動源とする振動波駆動装置を提供す
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、電気−機
械エネルギ変換機能を有する材料の層と電極材料の層と
を交互に複数重ねて積層化し、スルーホールを用いて前
記複数の電極材料の層の層間の導通を計った積層電気−
機械エネルギー変換素子において、一方の端面にはスル
ーホールが露出して導通可能な複数の第1の電極を有
し、他方の端面に少なくともひとつのスルーホールが露
出して導通可能な第2の電極を有することを特徴とす
る。
【0013】第2の発明は、上記第1の発明で、前記第
2の電極は、電気−機械エネルギー変換素子の電気的な
グランド機能をなす部分と素子内部で導通していること
を特徴とする。
【0014】第3の発明は、上記第1の発明で、前記第
2の電極は、積層電気−機械エネルギー変換素子内部に
設けられ、機械エネルギを電気エネルギに変換して得ら
れる電気的信号を発生する電極層と導通していることを
特徴とする。
【0015】第4の発明は、上記第3または第4の発明
で、前記第2の電極は、電気−機械エネルギー変換素子
の電気的なグランド機能をなす部分と素子内部で導通し
ている電極と、積層電気−機械エネルギー変換素子内部
に設けられ、機械エネルギを電気エネルギに変換して得
られる電気的信号を発生する電極層と導通している電極
とを有していることを特徴とする。
【0016】第5の発明は、上記第3または第4の発明
で、前記電気的な信号を発生する電極層と対向するグラ
ンドが駆動用の電圧のグランドとは電気的に絶縁されて
いることを特徴とする。
【0017】第6の発明は、弾性体間に積層電気−機械
エネルギー変換素子を配置すると共に、前記積層電気−
機械エネルギー変換素子の一方の端面と前記弾性体との
間に接続用配線基板を配置し、前記弾性体間を締結手段
で締結することにより、前記弾性体間に前記積層電気−
機械エネルギー変換素子と前記接続用配線基板を挟持固
定した振動体を備えた振動波駆動装置において、前記積
層電気−機械エネルギー変換素子として上記第1または
第2の発明の積層電気−機械エネルギー変換素子を用い
たことを特徴とする。
【0018】第7の発明は、弾性体間に積層電気−機械
エネルギー変換素子を配置すると共に、前記積層電気−
機械エネルギー変換素子の一方の端面および他方の端面
と前記各弾性体との間にそれぞれ接続用配線基板を配置
し、前記弾性体間を締結手段で締結することにより、前
記弾性体間に前記積層電気−機械エネルギー変換素子と
前記各接続用配線基板を挟持固定した振動体を備えた振
動波駆動装置において、前記積層電気−機械エネルギー
変換素子として上記第1または第3の発明の積層電気−
機械エネルギー変換素子を用いたことを特徴とする。
【0019】第8の発明は、弾性体間に積層電気−機械
エネルギー変換素子を配置すると共に、前記積層電気−
機械エネルギー変換素子の一方の端面と前記弾性体との
間に駆動用の電圧を供給する接続用配線基板を配置し、
前記弾性体間を締結手段で締結することにより、前記弾
性体間に前記積層電気−機械エネルギー変換素子と前記
接続用配線基板を挟持固定した振動体を備えた振動波駆
動装置において、前記積層電気−機械エネルギー変換素
子として上記第4の発明の積層電気−機械エネルギー変
換素子を用い、前記積層電気−機械エネルギー変換素子
の他方の端面側の接続用配線基板は前記第2の電極のグ
ランド用の電極を前記弾性体に導通させることを特徴と
する。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は本発
明の第1の実施の形態を示す。
【0021】図1は積層電気−機械エネルギー変換素子
としての積層圧電素子の分解斜視図および外観斜視図を
示しており、本積層圧電素子1は、圧電層になる圧電セ
ラミックスのグリーンシートにスルーホールになる直径
0.1mmの穴を開け、その中に導電ペーストを充填し
さらにグリーンシートの表面に内部電極層になる電極パ
ターンを導電ペーストを印刷して設け、その後これらの
グリーンシートを複数枚重ね加圧し積層化し、焼成して
から分極処理を行い最終的に機械加工して得た。
【0022】図中、積層圧電素子1は、図13の従来例
の積層圧電素子fと同様に、8本のスルーホールによる
層間配線2と、素子の一方の端面である表(おもて)面
にスルーホールの露出した8個の表面電極3が形成され
ている。
【0023】また、内部電極層4は従来例と同じ4分割
された内部電極層A1,A2,B1,B2を形成してい
るが、内部電極層5も4分割された内部電極層GA1,
GA2,GB1,GB2を形成している。具体的に積層
圧電素子1は、外径10mm、内径2.8mm、厚さ約
2.2mm、圧電材層の厚さ85μm、内部電極層の厚
さ2〜3μm、内部電極層4と5の外径9.5mm、内
部電極層の層数は24層である。振動波駆動装置として
の振動波モータの駆動のために、電気的なグランドに相
当する内部電極層GA1,GA2,GB1,GB2に対
し各々内部電極層A1,A2に振動体の固有振動数にほ
ぼ一致した高周波電圧が、内部電極層B1,B2にA
1,A2と90゜の位相差を有する高周波電圧が印加さ
れる。
【0024】また本実施の形態では、図2に示すよう
に、振動波モータを駆動させるために回路基板gを介し
て電圧が供給される表面電極3のある端面(表面)とは
異なるもう一方の端面(裏面)に、電気的なグランドで
ある内部電極層GA1,GA2,GB1,GB2の各層
と導通を計る4本のスルーホールが端面(裏面)上に露
出し表面電極6が形成されている。この結果、図3に示
すように、振動波モータの振動体hに組み込んだ場合に
は、弾性体である金属ブロックd1 と表面電極6とが接
触し導通しており、さらに金属ブロックd1 を介してボ
ルトc、金属ブロックd2 へも導通され、積層圧電素子
と同電位となる。
【0025】なお、本実施の形態では表面電極6は4ヶ
としているが、これら4箇の表面電極は全てグランドで
同等でもあるので、表面電極6は1ヶでも良い。
【0026】具体的には内部電極層A1,A2とこれと
90゜の位相差を有して内部電極層B1,B2に各々例
えば高周波電圧Vp =7Vを印加すると、振動波モータ
の回転数600rpm、トルク25g・cmの性能が得
られ、さらに金属ブロックボルトcも同電位になってい
るため、性能の安定性も増し前述の欠点であったノイズ
の問題は解消できた。また、積層圧電素子の製造にも、
非常に簡単に表面電極は作れるのでコストの増加もほと
んどなく製造可能であった。
【0027】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、積層圧電素子の機械的な振動を電気的な信号に変換
して出力するため、すなわち、センサとしての制御用の
出力を取り出すためのスルーホールの表面電極を設けた
ものである。
【0028】振動波モータ駆動時に圧電素子に加わる圧
力により発生する電圧を振動波モータの制御に用いるこ
とは従来より行なっており、従来例で言えば、図12に
おいて、圧電素子a5 が制御用のセンサとして用いられ
ており、その出力は電極板としての金属板b6 を介して
取り出すことができる。ただし、詳しくは、電極板b 6
と金属ブロックd2 の間には絶縁シートを挟み絶縁を計
ったり、高価ではあるが導通しないセラミックス製のブ
ロックを使用している。
【0029】本実施の形態の積層圧電素子1′は、図4
に示すように、表面電極3を有する端面(表面)とは異
なるもう一方の端面(裏面)側の一層の1/4の面積の
部分にセンサ用の電極層7を設けている。センサ用の電
極層7は、スルーホール8により図5に示す素子端面
(裏面)に露出した表面電極10と導通している。ここ
で内部電極層の数はセンサ用の電極層を1層追加して合
計25層であり、第1の実施の形態の積層圧電素子に電
極層を1層追加した層数である。
【0030】図6は本実施の形態の積層圧電素子1′を
振動波モータの振動体に組み込んだ状態を示す。回路基
板g′を使い表面電極10から振動波モータの機械的振
動により内部電極層7に発生する電気的信号を外部の回
路に取り出すことができる。この際、センサ用の電極層
である内部電極層7の対向する電極層(GA2)は積層圧
電素子のグランドと同一であるから、外部回路において
信号として電気的に処理されるときには積層圧電素子の
グランドを使う。
【0031】以上の結果、センサ用の電極層を、製造コ
ストをほとんど上げることなく、簡単に追加することが
可能で、また駆動用表面電極とは位置的にも離れている
ので電気的なノイズの影響を受けにくいメリットもあ
り、振動波モータの周波数制御も容易に可能となった。
【0032】さらに上記した第1の実施の形態と第2の
実施の形態とを併用した実施の形態を図7に示す。
【0033】図7において、センサ用の電極層7の対向
するグランド層GA2をスルーホール9により導通させて
おり、このスルーホール9は、図8に示す表面電極11
に導通させ、表面電極11は図6の回路基板g′に例え
ば導通の可能なスルーホールの穴をあけておき、直接金
属ブロックd1と接着させ、一方、スルーホール8に繋
がる表面電極10は同様に回路基板g′を使い外部回路
と導通させることも可能である。
【0034】以上の例はスルーホールを積層圧電素子の
両端面である表面・裏面に露出させ表面電極としたが、
露出した表面電極の周囲の表面に電極膜を設けより広い
面積をもった電極としても良い。
【0035】また、図5、図7ではセンサ用の電極層は
内部電極層GA2に対向する1/4の面積の部分とした
が、内部電極層GA1,GA2またはGB1,GB2に
対向して一層の1/2の面積の部分に設けても良い。
【0036】図9は図7の実施の形態の変形例を示し、
この実施の形態の積層圧電素子1′−2が図7の積層圧
電素子と異なるのは、電極層7´にスルーホール9“
が形成され、該電極層7´を有するグランド層5の直ぐ
上の圧電材層には、スルーホール9”に対応してスルー
ホールが形成されていない点にある。
【0037】すなわち、センサ用の電極層7と対向する
センサ用のグランドである電極層7′を駆動用のグラン
ド層5の電極層GA1、GB1、GB2とは独立(絶縁)
させており、スルーホール9´を用いて図10に示す表
面電極11′と導通させることで、表面電極10と1
1′間でセンサ用の信号電圧を取り出すことができる。
こうすることでセンサ信号は駆動用の電圧からの影響を
受けることなく、純粋なセンサ信号のみを取り出すこと
が可能となる。
【0038】以上の例では、裏面側のスローホールはグ
ランド用やセンサ用であるが、単に、駆動用の電圧を供
給する際にも、表面ともう一方の面の両面を使ってスル
ーホールに繋がる表面電極を形成しても良い。将来、と
くに小型の振動波モータにおいて、積層圧電素子も小径
化しスルーホールを全て片面に設け基板との間で導通を
図る際に配線パターンの面積が不足することも考えら
れ、このような時にも本発明は有効である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば非
常に簡単に積層圧電素子等の積層電気−機械エネルギー
変換素子のグランドを弾性体に電気的に落したり、セン
サの出力を取り出したりすることが可能であり、製造上
もコストアップもほとんどないなどの利点も有する。
【0040】特にセンサの出力端子として使う表面電極
の場合は駆動電圧のノイズの影響が少なく、また必要に
応じ従来の積層圧電素子の端面に追加するようなことが
可能で振動波モータ等の振動波駆動装置用の積層圧電素
子の設計も容易になった。
【0041】将来、とくに小型の振動波モータにおい
て、積層圧電素子も小径化しスルーホールを全て片面に
設けると、基板との間で導通を図る配線パターンの面積
が不足することも考えられ、このような小型の振動波モ
ータで駆動用の電圧を供給する際にも、表面ともう一方
の面の両面を使ってスルーホールに繋がる表面電極を形
成した本発明の積層圧電素子は有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における積層圧電素
子の分解斜視図と外観斜視図
【図2】図1の積層圧電素子の両端面に露出した表面電
極を示す図
【図3】図1の積層圧電素子を組み込んだ振動波モータ
の断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態における積層圧電素
子の分解斜視図と外観斜視図
【図5】図4の積層圧電素子の両端面に露出した表面電
極を示す図
【図6】図4の積層圧電素子を組み込んだ振動波モータ
の断面図
【図7】本発明の第3の実施の形態における積層圧電素
子の分解斜視図と外観斜視図
【図8】図7の積層圧電素子の両端面に露出した表面電
極を示す図
【図9】本発明の第4の実施の形態における積層圧電素
子の分解斜視図と外観斜視図
【図10】図9の積層圧電素子の両端面に露出した表面
電極を示す図
【図11】(i)〜(iii)は従来の単板の圧電素子を示
す図
【図12】図11の圧電素子を組み込んだ振動波モータ
の断面図
【図13】従来の積層圧電素子の分解斜視図と外観斜視
【図14】図13の積層圧電素子の表面と裏面を示す図
【図15】図14の積層圧電素子を組み込んだ振動波モ
ータの断面図
【符号の説明】
1,1′,1″ 本発明の積層圧電素子 3 表面電極 6,10,11 もう一方の端面の表面電極 c ボルト d1、d2 ブロック g 回路基板 h 振動体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギ変換機能を有する材
    料の層と電極材料の層とを交互に複数重ねて積層化し、
    スルーホールを用いて前記複数の電極材料の層の層間の
    導通を計った積層電気−機械エネルギー変換素子におい
    て、 一方の端面にはスルーホールが露出して導通可能な複数
    の第1の電極を有し、他方の端面に少なくともひとつの
    スルーホールが露出して導通可能な第2の電極を有する
    ことを特徴とする積層電気−機械エネルギー変換素子。
  2. 【請求項2】 前記第2の電極は、電気−機械エネルギ
    ー変換素子の電気的なグランド機能をなす部分と素子内
    部で導通していることを特徴とする請求項1に記載の積
    層電気−機械エネルギー変換素子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第2の電極は、
    積層電気−機械エネルギー変換素子内部に設けられ、機
    械エネルギを電気エネルギに変換して得られる電気的信
    号を発生する電極層と導通していることを特徴とする積
    層電気−機械エネルギー変換素子。
  4. 【請求項4】 前記第2の電極は、電気−機械エネルギ
    ー変換素子の電気的なグランド機能をなす部分と素子内
    部で導通している電極と、積層電気−機械エネルギー変
    換素子内部に設けられ、機械エネルギを電気エネルギに
    変換して得られる電気的信号を発生する電極層と導通し
    ている電極とを有していることを特徴とする請求項1に
    記載の積層電気−機械エネルギー変換素子。
  5. 【請求項5】 前記電気的な信号を発生する電極層と対
    向するグランドが駆動用の電圧のグランドとは電気的に
    絶縁されていることを特徴とする請求項3または4に記
    載の積層電気−機械エネルギー変換素子。
  6. 【請求項6】 弾性体間に積層電気−機械エネルギー変
    換素子を配置すると共に、前記積層電気−機械エネルギ
    ー変換素子の一方の端面と前記弾性体との間に接続用配
    線基板を配置し、前記弾性体間を締結手段で締結するこ
    とにより、前記弾性体間に前記積層電気−機械エネルギ
    ー変換素子と前記接続用配線基板を挟持固定した振動体
    を備えた振動波駆動装置において、 前記積層電気−機械エネルギー変換素子として請求項1
    または2に記載の積層電気−機械エネルギー変換素子を
    用いたことを特徴とする振動波駆動装置。
  7. 【請求項7】 弾性体間に積層電気−機械エネルギー変
    換素子を配置すると共に、前記積層電気−機械エネルギ
    ー変換素子の一方の端面および他方の端面と前記各弾性
    体との間にそれぞれ接続用配線基板を配置し、前記弾性
    体間を締結手段で締結することにより、前記弾性体間に
    前記積層電気−機械エネルギー変換素子と前記各接続用
    配線基板を挟持固定した振動体を備えた振動波駆動装置
    において、 前記積層電気−機械エネルギー変換素子として請求項1
    または3に記載の積層電気−機械エネルギー変換素子を
    用いたことを特徴とする振動波駆動装置。
  8. 【請求項8】 弾性体間に積層電気−機械エネルギー変
    換素子を配置すると共に、前記積層電気−機械エネルギ
    ー変換素子の一方の端面と前記弾性体との間に駆動用の
    電圧を供給する接続用配線基板を配置し、前記弾性体間
    を締結手段で締結することにより、前記弾性体間に前記
    積層電気−機械エネルギー変換素子と前記接続用配線基
    板を挟持固定した振動体を備えた振動波駆動装置におい
    て、 前記積層電気−機械エネルギー変換素子として請求項4
    に記載の積層電気−機械エネルギー変換素子を用い、前
    記積層電気−機械エネルギー変換素子の他方の端面側の
    接続用配線基板は前記第2の電極のグランド用の電極を
    前記弾性体に導通させることを特徴とする振動波駆動装
    置。
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