JP2003045631A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
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- JP2003045631A JP2003045631A JP2001231454A JP2001231454A JP2003045631A JP 2003045631 A JP2003045631 A JP 2003045631A JP 2001231454 A JP2001231454 A JP 2001231454A JP 2001231454 A JP2001231454 A JP 2001231454A JP 2003045631 A JP2003045631 A JP 2003045631A
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- heating coil
- magnetic shield
- top plate
- shield part
- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱的変化および経年的変化が少なく、信頼性
の高い加熱コイルの磁気シールド部を備えた誘導加熱調
理器を提供する。 【解決手段】 トッププレート8の加熱コイル側裏面に
おいて、帯状の導電性材料をループ状に形成固着して磁
気シールド部3とし、前記ループ内径が加熱コイル1の
外径より大きく、ほぼ同心円状となるよう構成してい
る。この磁気シールド部3は、電気的接続部がないので
信頼性が高く、かつ部品管理の簡素化にも貢献し、ま
た、トッププレート8の加熱コイル側裏面に形成固着し
て設けられるので、従来例のように加熱コイル保持部2
に変形や反りなどを与えることがなく、加熱や長期使用
による性能変化を防止することができる。
の高い加熱コイルの磁気シールド部を備えた誘導加熱調
理器を提供する。 【解決手段】 トッププレート8の加熱コイル側裏面に
おいて、帯状の導電性材料をループ状に形成固着して磁
気シールド部3とし、前記ループ内径が加熱コイル1の
外径より大きく、ほぼ同心円状となるよう構成してい
る。この磁気シールド部3は、電気的接続部がないので
信頼性が高く、かつ部品管理の簡素化にも貢献し、ま
た、トッププレート8の加熱コイル側裏面に形成固着し
て設けられるので、従来例のように加熱コイル保持部2
に変形や反りなどを与えることがなく、加熱や長期使用
による性能変化を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱調理器に
係わり、とくに磁気シールド部の構成に関する。
係わり、とくに磁気シールド部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、誘導加熱調理器の高出力化が図ら
れ、それに伴って周囲に漏洩する磁界を効果的に抑制す
ることが必要となってきている。従来、この種の誘導加
熱調理器の漏洩磁界を抑制する方法としては、特開平8
−250272号公報が示すような構成が用いられてい
た。
れ、それに伴って周囲に漏洩する磁界を効果的に抑制す
ることが必要となってきている。従来、この種の誘導加
熱調理器の漏洩磁界を抑制する方法としては、特開平8
−250272号公報が示すような構成が用いられてい
た。
【0003】以下、その構成について図面を参照しなが
ら説明する。図4および図5に示したように、円盤状の
加熱コイル1は加熱コイル保持部2の上に載置されて接
着剤で固定され、アルミニウムなどの導電材料で構成さ
れた磁気シールド部3が加熱コイル1の外周に加熱コイ
ル保持部2と一体に成型されている。磁気シールド部3
は、材料利用率を高めるため、ドーナツ形状に打ち抜か
ずに、図5(b)に示したように、複数個(本従来例で
は3個)に分けて打ち抜き、それぞれの端部をスポット
溶接などで接続し、図5(a)に示したように、ほぼ平
板状になるよう構成されている。
ら説明する。図4および図5に示したように、円盤状の
加熱コイル1は加熱コイル保持部2の上に載置されて接
着剤で固定され、アルミニウムなどの導電材料で構成さ
れた磁気シールド部3が加熱コイル1の外周に加熱コイ
ル保持部2と一体に成型されている。磁気シールド部3
は、材料利用率を高めるため、ドーナツ形状に打ち抜か
ずに、図5(b)に示したように、複数個(本従来例で
は3個)に分けて打ち抜き、それぞれの端部をスポット
溶接などで接続し、図5(a)に示したように、ほぼ平
板状になるよう構成されている。
【0004】上記構成において、加熱コイル1に高周波
電流を供給すると、加熱コイル1が発生する磁界により
磁気シールド部3に高周波電流が誘導される。この磁気
シールド部3に誘導された高周波電流による磁界は、磁
気シールド部3内方においては加熱コイル1による磁界
を強め、一方、磁気シールド部3外方においては加熱コ
イル1による磁界と逆向きの磁界により、その外方の磁
界を低減する。また、磁気シールド部3の形状がほぼド
ーナツ形状をしているので、円盤形状の加熱コイル1か
ら発生する磁界を方向に関係なく低減することができ
る。
電流を供給すると、加熱コイル1が発生する磁界により
磁気シールド部3に高周波電流が誘導される。この磁気
シールド部3に誘導された高周波電流による磁界は、磁
気シールド部3内方においては加熱コイル1による磁界
を強め、一方、磁気シールド部3外方においては加熱コ
イル1による磁界と逆向きの磁界により、その外方の磁
界を低減する。また、磁気シールド部3の形状がほぼド
ーナツ形状をしているので、円盤形状の加熱コイル1か
ら発生する磁界を方向に関係なく低減することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、磁気シールド部3を製造するとき、磁気シール
ド部3の構成部品が複数個(この場合は3個)あるので、
部品管理が煩雑になるとともに、各部品をスポット溶接
などで電気的に接続するのにかえって工数がかかり、ま
た、接続不良個所があると高周波電流が誘導されたとき
に異常発熱して加熱コイル保持部2を変形させ、加熱コ
イル1と鍋との距離が変化して回路特性や鍋への入力値
に異常をきたす。また、接続が途切れたときには磁気シ
ールド効果を発揮できなくなるので、接続部があること
はループ状導電部材としての信頼性の低下を招く。
成では、磁気シールド部3を製造するとき、磁気シール
ド部3の構成部品が複数個(この場合は3個)あるので、
部品管理が煩雑になるとともに、各部品をスポット溶接
などで電気的に接続するのにかえって工数がかかり、ま
た、接続不良個所があると高周波電流が誘導されたとき
に異常発熱して加熱コイル保持部2を変形させ、加熱コ
イル1と鍋との距離が変化して回路特性や鍋への入力値
に異常をきたす。また、接続が途切れたときには磁気シ
ールド効果を発揮できなくなるので、接続部があること
はループ状導電部材としての信頼性の低下を招く。
【0006】本発明は上記の課題を解決するもので、簡
単な構成で信頼性が高く、加熱コイル保持部に変形や反
りを発生させない磁気シールド部を備えた誘導加熱調理
器を提供することを目的とする。
単な構成で信頼性が高く、加熱コイル保持部に変形や反
りを発生させない磁気シールド部を備えた誘導加熱調理
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、加熱コイルと、前記加熱コイルを保持
する加熱コイル保持部と、前記加熱コイルに高周波電流
を供給する周波数変換装置と、前記加熱コイルによる磁
気漏洩を遮蔽する磁気シールド部を前記加熱コイルの外
周近傍に備え、前記磁気シールド部は、トッププレート
の加熱コイル側裏面上に帯状のループを導電性材料によ
り形成固着され、前記加熱コイルの外周より外側でほぼ
同心円状となるよう構成された誘導加熱調理器である。
めに、本発明は、加熱コイルと、前記加熱コイルを保持
する加熱コイル保持部と、前記加熱コイルに高周波電流
を供給する周波数変換装置と、前記加熱コイルによる磁
気漏洩を遮蔽する磁気シールド部を前記加熱コイルの外
周近傍に備え、前記磁気シールド部は、トッププレート
の加熱コイル側裏面上に帯状のループを導電性材料によ
り形成固着され、前記加熱コイルの外周より外側でほぼ
同心円状となるよう構成された誘導加熱調理器である。
【0008】本発明により、磁気シールド部の構成部品
は単品となり、部品管理を簡素化するとともに、電気的
接続個所もないので信頼性が著しく向上し、また、加熱
コイルの発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル
保持部に与えることがない。また、導電性材料でトップ
プレートの加熱コイル側裏面上にループを形成している
ため、材料利用率がきわめて高く(100%使用)、さ
らに安価な磁気シールド部を実現することができる。
は単品となり、部品管理を簡素化するとともに、電気的
接続個所もないので信頼性が著しく向上し、また、加熱
コイルの発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル
保持部に与えることがない。また、導電性材料でトップ
プレートの加熱コイル側裏面上にループを形成している
ため、材料利用率がきわめて高く(100%使用)、さ
らに安価な磁気シールド部を実現することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に係わる本発明は、鍋な
どを載置するためのトッププレートと、前記トッププレ
ートの下方に設けた加熱コイルと、前記加熱コイルを保
持する加熱コイル保持部と、前記加熱コイルに高周波電
流を供給する周波数変換装置と、前記トッププレートの
加熱コイル側裏面上に前記加熱コイルと同心円状に導電
性材料で形成固着されたループを磁気シールド部として
少なくとも1個備えた誘導加熱調理器である。
どを載置するためのトッププレートと、前記トッププレ
ートの下方に設けた加熱コイルと、前記加熱コイルを保
持する加熱コイル保持部と、前記加熱コイルに高周波電
流を供給する周波数変換装置と、前記トッププレートの
加熱コイル側裏面上に前記加熱コイルと同心円状に導電
性材料で形成固着されたループを磁気シールド部として
少なくとも1個備えた誘導加熱調理器である。
【0010】本発明において、磁気シールド部は、トッ
ププレートの加熱コイル側裏面上に導電性材料を印刷や
溶射して構成され、構成部品が単品となるので部品管理
が簡素化されるとともに、電気的接続個所がないので信
頼性が著しく向上する。また、トッププレートの加熱コ
イル側裏面に形成固着して設けられるので、加熱コイル
の発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル保持部
に与えることがない。さらに導電金属板ゃ固定部品を使
用しないため、材料利用率はきわめて高く(100%使
用)、安価な磁気シールド部を提供する。なお、上記磁
気シールド部を同心円状に複数個を備えてもよい。
ププレートの加熱コイル側裏面上に導電性材料を印刷や
溶射して構成され、構成部品が単品となるので部品管理
が簡素化されるとともに、電気的接続個所がないので信
頼性が著しく向上する。また、トッププレートの加熱コ
イル側裏面に形成固着して設けられるので、加熱コイル
の発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル保持部
に与えることがない。さらに導電金属板ゃ固定部品を使
用しないため、材料利用率はきわめて高く(100%使
用)、安価な磁気シールド部を提供する。なお、上記磁
気シールド部を同心円状に複数個を備えてもよい。
【0011】請求項2に係わる本発明は、トッププレー
トの加熱コイル側裏面は、磁気シールド部の外側の50
%以上を導電性材料で形成固着された導電性膜で覆われ
ている請求項1に係わる誘導加熱調理器である。
トの加熱コイル側裏面は、磁気シールド部の外側の50
%以上を導電性材料で形成固着された導電性膜で覆われ
ている請求項1に係わる誘導加熱調理器である。
【0012】本発明において、磁気シールド部で遮蔽し
切れなかった漏洩磁界を導電性膜が遮蔽して磁気シール
ド効果を向上させる。
切れなかった漏洩磁界を導電性膜が遮蔽して磁気シール
ド効果を向上させる。
【0013】以下、本発明の実施例について説明する。
【0014】
【実施例】なお、図4、図5に示す従来例の誘導加熱調
理器の構成部品と同じ構成部品については同一符号を付
与する。
理器の構成部品と同じ構成部品については同一符号を付
与する。
【0015】(実施例1)以下、本発明の誘導加熱調理
器の実施例1について、図面を参照しながら説明する。
器の実施例1について、図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本実施例の構成を示す断面図、図2
は本実施例における磁気シールド部の構成を示す平面図
である。
は本実施例における磁気シールド部の構成を示す平面図
である。
【0017】図1および図2において、加熱コイル保持
部2は、樹脂製の筺体4の底面に設けられた支柱5の上
に載置され、ねじ6により支柱5に固定されている。加
熱コイル保持部2には加熱コイル1が載置され、接着剤
で固定されている。加熱コイル1の中央には鍋などの温
度を検知する温度センサ7が設けられている。その上方
にはセラミック製のトッププレート8が配設されてい
る。加熱コイル1には筺体4内に配設された周波数変換
装置9から高周波電流が供給される。
部2は、樹脂製の筺体4の底面に設けられた支柱5の上
に載置され、ねじ6により支柱5に固定されている。加
熱コイル保持部2には加熱コイル1が載置され、接着剤
で固定されている。加熱コイル1の中央には鍋などの温
度を検知する温度センサ7が設けられている。その上方
にはセラミック製のトッププレート8が配設されてい
る。加熱コイル1には筺体4内に配設された周波数変換
装置9から高周波電流が供給される。
【0018】トッププレート8の加熱コイル側裏面上
に、加熱コイル1の外径φαより大きい内径φβとなる
ループが磁気シールド部3として形成されている。この
磁気シールド部3は、図2に示したように、トッププレ
ート8の加熱コイル側裏面上に導電性材料を直接固着
し、加熱コイル1とほぼ同心円状で、加熱コイル1の外
径φαより大きい内径φβ1 の帯状のループとして形成
されている。たとえば、前記導電性材料としてカーボン
や酸化錫などを用いて焼き付けたり、導電性材料として
金属を溶射で溶着させるなどで前記ループを形成するこ
とができ、加熱コイル1の出力に応じて導電性材料の抵
抗値を変えたり、断面積を厚み、幅などで変化させたり
して最適に設計することができる。
に、加熱コイル1の外径φαより大きい内径φβとなる
ループが磁気シールド部3として形成されている。この
磁気シールド部3は、図2に示したように、トッププレ
ート8の加熱コイル側裏面上に導電性材料を直接固着
し、加熱コイル1とほぼ同心円状で、加熱コイル1の外
径φαより大きい内径φβ1 の帯状のループとして形成
されている。たとえば、前記導電性材料としてカーボン
や酸化錫などを用いて焼き付けたり、導電性材料として
金属を溶射で溶着させるなどで前記ループを形成するこ
とができ、加熱コイル1の出力に応じて導電性材料の抵
抗値を変えたり、断面積を厚み、幅などで変化させたり
して最適に設計することができる。
【0019】上記構成における動作と作用について説明
する。加熱コイル1に周波数変換装置9から高周波電流
が供給されると、加熱コイル1から磁界が発生してトッ
ププレート8に載置された鍋などにその磁界が鎖交し、
鍋に渦電流が発生して鍋が加熱される。一方、加熱コイ
ル1から発生する磁界は磁気シールド部3の閉曲面とも
鎖交しており、磁気シールド部3に誘導電流が発生す
る。このため、磁気シールド部3の内方では、この誘導
電流により磁界が強まり、また磁気シールド部3の外方
においては磁界が弱まるので、その外側の磁界を抑制す
ることができる。
する。加熱コイル1に周波数変換装置9から高周波電流
が供給されると、加熱コイル1から磁界が発生してトッ
ププレート8に載置された鍋などにその磁界が鎖交し、
鍋に渦電流が発生して鍋が加熱される。一方、加熱コイ
ル1から発生する磁界は磁気シールド部3の閉曲面とも
鎖交しており、磁気シールド部3に誘導電流が発生す
る。このため、磁気シールド部3の内方では、この誘導
電流により磁界が強まり、また磁気シールド部3の外方
においては磁界が弱まるので、その外側の磁界を抑制す
ることができる。
【0020】また、磁気シールド部3は、トッププレー
ト8に直接固着されているので、誘導加熱調理器を使用
時に発生する加熱コイル1の発熱、鍋からの輻射熱、長
期使用による経年変化や本体落下時などの衝撃等による
変形や反りなどを加熱コイル保持部2に与えないので、
加熱コイル1と鍋の距離が変化して回路特性や鍋への入
力値に異常をきたすことがなく、製品の信頼性を著しく
向上させることができる。
ト8に直接固着されているので、誘導加熱調理器を使用
時に発生する加熱コイル1の発熱、鍋からの輻射熱、長
期使用による経年変化や本体落下時などの衝撃等による
変形や反りなどを加熱コイル保持部2に与えないので、
加熱コイル1と鍋の距離が変化して回路特性や鍋への入
力値に異常をきたすことがなく、製品の信頼性を著しく
向上させることができる。
【0021】また、磁気シールド部3の構成部品は1部
品となるので部品管理を簡素化できるとともに電気的接
続個所がないので信頼性が高く、材料利用率もほぼ10
0%使用できる(廃材が発生しない)ので安価な費用で
効果的に漏洩磁界を低減することができる。
品となるので部品管理を簡素化できるとともに電気的接
続個所がないので信頼性が高く、材料利用率もほぼ10
0%使用できる(廃材が発生しない)ので安価な費用で
効果的に漏洩磁界を低減することができる。
【0022】(実施例2)以下、本発明の誘導加熱調理
器の実施例2について、図面を参照しながら説明する。
器の実施例2について、図面を参照しながら説明する。
【0023】図3は本実施例における磁気シールド部3
の構成を示す平面図である。本実施例では、加熱コイル
1の外径φαより大きい内径φβ2 で、加熱コイル1と
ほぼ同心円状の磁気シールド部3aをトッププレート8
の加熱コイル側裏面上に、実施例1と同様に、導電性材
料で形成して設け、磁気シールド部3aの外側には、さ
らに大きい磁気シールド部3bを加熱コイル1とほぼ同
心円状に導電性材料の印刷や溶着で形成して設けるとと
もに、磁気シールド部3bの外側となるトッププレート
8の加熱コイル側裏面上に導電性膜10を導電性材料の
印刷や溶着で形成して設けている。
の構成を示す平面図である。本実施例では、加熱コイル
1の外径φαより大きい内径φβ2 で、加熱コイル1と
ほぼ同心円状の磁気シールド部3aをトッププレート8
の加熱コイル側裏面上に、実施例1と同様に、導電性材
料で形成して設け、磁気シールド部3aの外側には、さ
らに大きい磁気シールド部3bを加熱コイル1とほぼ同
心円状に導電性材料の印刷や溶着で形成して設けるとと
もに、磁気シールド部3bの外側となるトッププレート
8の加熱コイル側裏面上に導電性膜10を導電性材料の
印刷や溶着で形成して設けている。
【0024】上記構成における動作と作用について説明
する。誘導加熱調理器を使用するとき、加熱コイル1か
ら発生する磁界により磁気シールド部3aには高周波電
流が発生する。これにより、磁気シールド部3aの内方
では、磁気シールド部3aの誘導電流により磁界が強ま
り、また磁気シールド部3aの外方においては磁界が弱
まるので、その外側の磁界を抑制する。
する。誘導加熱調理器を使用するとき、加熱コイル1か
ら発生する磁界により磁気シールド部3aには高周波電
流が発生する。これにより、磁気シールド部3aの内方
では、磁気シールド部3aの誘導電流により磁界が強ま
り、また磁気シールド部3aの外方においては磁界が弱
まるので、その外側の磁界を抑制する。
【0025】このとき、磁気シールド部3aの外側には
まだ磁界が存在しているが、磁気シールド部3aの外側
にさらに大きい加熱コイル1とほぼ同心円状の磁気シー
ルド部3bを設けることにより、磁気シールド部3aと
同様の作用で、その外側の磁界を抑制する。
まだ磁界が存在しているが、磁気シールド部3aの外側
にさらに大きい加熱コイル1とほぼ同心円状の磁気シー
ルド部3bを設けることにより、磁気シールド部3aと
同様の作用で、その外側の磁界を抑制する。
【0026】また、加熱コイル1から発生する磁界は磁
気シールド部3aと磁気シールド部3bとですべて遮蔽
されず、強さに差はあるものの近傍にはまだ磁界が発生
している。本実施例では、さらに外側に導電性膜10を
形成して遮蔽効果を高めるよう構成している。この導電
性膜10はトッププレート8における磁気シールド部3
bの外側を全面的に覆うとよいが、50%以上を覆うの
が好ましいという結果を得ている。
気シールド部3aと磁気シールド部3bとですべて遮蔽
されず、強さに差はあるものの近傍にはまだ磁界が発生
している。本実施例では、さらに外側に導電性膜10を
形成して遮蔽効果を高めるよう構成している。この導電
性膜10はトッププレート8における磁気シールド部3
bの外側を全面的に覆うとよいが、50%以上を覆うの
が好ましいという結果を得ている。
【0027】なお、遮蔽効果をさらに高める手段とし
て、外側の導電性膜10をアースに落とすこともでき
る。
て、外側の導電性膜10をアースに落とすこともでき
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係わる本発明によれば、加熱
コイルと、前記加熱コイルを保持する加熱コイル保持部
と、前記加熱コイルに高周波電流を供給する周波数変換
装置と、前記加熱コイルの外周近傍に磁気シールド部を
備え、前記磁気シールド部は、トッププレートの加熱コ
イル側裏面上に導電性材料を直接固着し、加熱コイルと
ほぼ同心円状とし、加熱コイルの外径より磁気シールド
部の内径の方が大きくなるよう形成した誘導加熱調理器
とすることにより、磁気シールド部構成部品は単品とな
り、部品管理が簡素化されるとともに電気的接続個所が
なくて済み、信頼性が著しく向上する。また、加熱コイ
ルの発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル保持
部に与えることもなく、さらにトッププレートに直接形
成しているため、材料利用率はきわめて高く(ほぼ10
0%)、さらに安価な磁気シールド部を提供することが
できる。
コイルと、前記加熱コイルを保持する加熱コイル保持部
と、前記加熱コイルに高周波電流を供給する周波数変換
装置と、前記加熱コイルの外周近傍に磁気シールド部を
備え、前記磁気シールド部は、トッププレートの加熱コ
イル側裏面上に導電性材料を直接固着し、加熱コイルと
ほぼ同心円状とし、加熱コイルの外径より磁気シールド
部の内径の方が大きくなるよう形成した誘導加熱調理器
とすることにより、磁気シールド部構成部品は単品とな
り、部品管理が簡素化されるとともに電気的接続個所が
なくて済み、信頼性が著しく向上する。また、加熱コイ
ルの発熱や長期使用による変形や歪みを加熱コイル保持
部に与えることもなく、さらにトッププレートに直接形
成しているため、材料利用率はきわめて高く(ほぼ10
0%)、さらに安価な磁気シールド部を提供することが
できる。
【0029】請求項2に係わる本発明によれば、加熱コ
イルとほぼ同心円状とし、加熱コイルの外径より大きい
内径で形成された磁気シールド部の外側に、さらに大き
い加熱コイルとほぼ同心円状の磁気シールド部を設ける
とともに、その外側となるトッププレートの加熱コイル
側裏面上に導電性膜を設けた誘導加熱調理器とすること
により、磁気シールド効果をさらに高めることができ
る。
イルとほぼ同心円状とし、加熱コイルの外径より大きい
内径で形成された磁気シールド部の外側に、さらに大き
い加熱コイルとほぼ同心円状の磁気シールド部を設ける
とともに、その外側となるトッププレートの加熱コイル
側裏面上に導電性膜を設けた誘導加熱調理器とすること
により、磁気シールド効果をさらに高めることができ
る。
【図1】本発明の誘導加熱調理器の実施例1の構成を示
す断面図
す断面図
【図2】同実施例におけるトッププレートの加熱コイル
側裏面の構成を示す平面図
側裏面の構成を示す平面図
【図3】本発明の誘導加熱調理器の実施例2におけるト
ッププレートの加熱コイル側裏面の構成を示す平面図
ッププレートの加熱コイル側裏面の構成を示す平面図
【図4】従来例の誘導加熱調理器の構成を示す断面図、
および磁気シールド部の構成を示す斜視図
および磁気シールド部の構成を示す斜視図
【図5】同従来例における磁気シールド部の構成を示す
平面図
平面図
1 加熱コイル
2 加熱コイル保持部
3、3a、3b 磁気シールド部
4 筺体
5 支柱
6 ねじ
7 温度センサ
8 トッププレート
9 周波数変換装置
10 導電性膜
Claims (2)
- 【請求項1】 鍋などを載置するためのトッププレート
と、前記トッププレートの下方に設けた加熱コイルと、
前記加熱コイルを保持する加熱コイル保持部と、前記加
熱コイルに高周波電流を供給する周波数変換装置と、前
記トッププレートの加熱コイル側裏面上に前記加熱コイ
ルと同心円状に導電性材料で形成固着されたループを磁
気シールド部として少なくとも1個備えた誘導加熱調理
器。 - 【請求項2】 トッププレートの加熱コイル側裏面は、
磁気シールド部の外側の50%以上を導電性材料で形成
固着された導電性膜で覆われている請求項1記載の誘導
加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231454A JP2003045631A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001231454A JP2003045631A (ja) | 2001-07-31 | 2001-07-31 | 誘導加熱調理器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010193642A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Yaskawa Electric Corp | ギャップワインディングモータ |
KR101489941B1 (ko) * | 2013-10-18 | 2015-02-06 | 이진성 | 테이블 설치형 다중 인덕션 조리기 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59114788A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-02 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JPH10302953A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Sharp Corp | 誘導加熱装置 |
-
2001
- 2001-07-31 JP JP2001231454A patent/JP2003045631A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59114788A (ja) * | 1982-12-20 | 1984-07-02 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
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