JP5051107B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、図5に示すように、加熱コイル1と、整流回路2と、前記整流回路2に接続され加熱コイル1に高周波電流を発生させるインバータ回路3と、前記加熱コイル1による加熱を制御する制御回路4とを有する本体ユニット5、前記制御回路4に直流定電圧を供給するスイッチング電源6と、商用電源7と整流回路2の間に接続される第1のノイズフィルタ8aと、商用電源7とスイッチング電源6の間に接続される第2のノイズフィルタ8bとを有するサブユニット9を備え、本体ユニット5を構成する本体ユニット筐体10を導電磁性体で形成し本体ユニット5とサブユニット9とのノイズ干渉を防止する構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−311244号公報
しかしながら、前記従来の構成では、本体と別にノイズフィルタをユニットとして構成しなければならず、特にキッチンに組み込む誘導加熱調理器は、キッチン上面の開口穴からの組み込み時の作業性や、キッチン内部の構造的あるいはスペースの制約があり、本体外にノイズフィルタを構成することは困難とであった。また、近年、この種の誘導加熱調理器は、総電力5800Wの機器が主流となっており、200Vであるが、約29Aの電流が電源部に配したノイズフィルタに流れ、ノイズフィルタ内の電気抵抗による部品の温度上昇も高くなり、部品によっては、冷却を必要とするため、本体と別に構成するノイズフィルタの部品冷却の課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、制約のある本体内にノイズフィルタを配するとともに、ノイズフィルタの部品の温度上昇を部品温度許容値以下とするように冷却を行うことができ、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上した誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、調理器本体外の空気を吸気するファンと、ファンにより略後方へ送風された冷却風の下流側に設けた基板ベースで保持した加熱部の出力を制御する回路基板と、回路基板後方の外郭後側面にノイズフィルタ基板ホルダに取り付けられたノイズフィルタ基板と、ノイズフィルタ基板の下方で外郭後側面内に配した電源コード電源接続部と、前記ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーを設けたものである。
これによって、ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーにより、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。また、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気し、ノイズフィルタの上方のフィルターカバー外へ排気する通気経路を設けることにより、ノイズフィルタの構成部品を冷却することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。また、さらに、本体内にノイズフィルタを構成して
いるため、キッチン上方の開口穴から挿入して、本体をセットする際、ノイズフィルタが邪魔になることはなく、スムーズにセットすることができる。
本発明の誘導加熱調理器は、本体制約内にノイズフィルタを収め、ノイズフィルタ構成部品の冷却を行うとともに、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
第1の発明は、外郭を構成する本体外郭と、本体上部に設けた被加熱物を載置するトッププレートと、トッププレートの下方に設けられた前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、本体内の左右何れかの片側に設けられたロースターと、ロースター横の本体略中央に設けたロースター仕切り板と、ロースター仕切り板を隔ててロースターと反対側の本体の外郭外面前部に設けられた開閉式の操作部と、前記操作部と隙間を有し、かつ操作部を収納する操作部ケースと、操作部ケースの本体内方に設けた開口穴と、操作部ケース後方の本体内に設けた操作部と操作部ケースの隙間から操作部ケースの開口穴を通して調理器本体外の空気を吸気するファンと、ファンにより略後方へ送風された冷却風の下流側に設けた基板ベースで保持した加熱部の出力を制御する回路基板と、回路基板後方の外郭後側面にノイズフィルタ基板ホルダに取り付けられたノイズフィルタ基板と、ノイズフィルタ基板の下方の外郭後側面開口穴より挿入された電源コードの電源コード電源接続部と、前記ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーと前記本体の外郭後方の上部に設けた冷却風の出口となる排気口を設けることにより、ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーにより、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気し、ノイズフィルタの上方のフィルターカバー外へ排気する通気経路を設けることにより、ノイズフィルタの構成部品を冷却することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
また、さらに、本体内にノイズフィルタを構成しているため、キッチン上方の開口穴から挿入して、本体をセットする際、ノイズフィルタが邪魔になることはなく、スムーズにセットすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の本体外郭を金属で形成するとともにアース接続し、フィルターカバーを当接させたことにより、接地電位部分としてのアースに接続されているため、加熱コイルで発生する漏洩磁束は本体外郭および、フィルターカバーによってシールドされ接地電位部分としてのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の電源コードアース接続部をノイズフィルタ基板の下
方で外郭後側面締め付けるとともにフィルターカバーにより電源コードアース締め付け部を覆う構成としたことにより、アース接続部を電源コードの本体挿入口近傍でかつ、本体後方下方で、スイッチング電源や加熱コイルから距離も遠くとれ、フィルターカバーによりシールドされているため、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の基板ベースの下面に、ファンからフィルターカバー
下穴に通気経路を構成する外郭底と当接するリブを設けることにより、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気し、ノイズフィルタの上方のフィルターカバー外へ排気する通気経路を構成でき、ノイズフィルタの構成部品をファンから直接冷却することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
第5の発明は、特に、第1の発明のフィルターカバーの任意の箇所に開口穴を設けたことにより、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気して排気する通気面積を増やすことができ、ノイズフィルタの構成部品の冷却を向上することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
第6の発明は、特に、第1の発明のトッププレートを支える金属製のアンダーフレームをプレート下部に設け、アンダーフレームでノイズフィルタ基板上部を覆う構成とすることにより、加熱コイルで発生する漏洩磁束はアンダーフレームにより遮蔽され、ノイズフィルタへのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
第7の発明は、特に、第2の発明のフィルターカバーの一部を金属製の本体外郭にねじにより締め付ける構成としたことにより、加熱コイルで発生する漏洩磁束は本体外郭および、フィルターカバーによってシールドされ、確実にフィルターカバーがねじ締めによりアースにつながり、接地電位部分としてのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
第8の発明は、特に、第1の発明のロースターと、基板ベースおよびフィルターカバーおよびファンおよび操作部との間に中仕切り板を設けることにより、ロースターからの熱影響を低減し、ノイズフィルタの構成部品の冷却を向上することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の断面図を示すものである。図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の内部の構成を示す斜視概略図を示すものである。図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のノイズフィルタ取り付け部詳細図を示すものである。図4は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。
図1において、金属で形成された誘導加熱調理器の本体外郭11は、キッチン12の上面開口部から挿入設置されている。本体外郭11上面には、本体外郭11の上面を覆うとともに本体外郭11をキッチンの上面開口部から挿入設置したときに本体外郭11を支えるトップユニット部13、トップユニット部13を構成する鍋などを載せる結晶化ガラスで形成したトッププレート14とトッププレート下面を支える金属製のアンダーフレーム15、本体外郭11内のトップユニット部13の下には、左側に左加熱コイル16a(図2)、右側に右加熱コイル16b(図2)が置かれている。
また本体の左側で、左加熱コイル16aの下方にロースター17(図2)が置かれている。ロースター17の右側で、右加熱コイル16bの下方には、基板ベース18で保持した、左加熱コイル16aと右加熱コイル16bに電流を供給し駆動制御する回路基板19が配置されている。
前記回路基板19には、整流回路20(図4)とインバータ回路21とスイッチング電源22と制御回路23が設けられている。
また、回路基板19の前側に近接して本体外郭内に冷却風を送り込むファン24を、ファンの前側に加熱操作設定を行う操作部25を配置している。回路基板後方の外郭後側面にノイズフィルタ基板ホルダ26に取り付けられたノイズフィルタ基板27を設け、ノイズフィルタ基板の下方の外郭後側面開口穴より挿入された電源コード28の電源コード電源接続部29をノイズフィルタ基板の下側の端子台に端子ねじにより接続している。
また、電源コードアース接続部30は、ノイズフィルタ基板の下方で外郭後側面に締め付けて接続している。
前記ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部および電源コードアース接続部30の前面と左右を囲うように金属製のフィルターカバー31を形成しており、フィルターカバー31は外郭後側面に当接するようにセットされ、フィルターカバーの一部に設けたフィルターカバーねじ締め部32(図2)は本体外郭後側面とアンダーフレーム15とで挟んでねじで共締めをする構成となっており、アンダーフレーム15でノイズフィルタ基板上部を覆っている。
電源コード28は、電源接続線2本とアース線1本が束になった3線一体式の構成となっている。
また、フィルターカバー31には、任意のノイズ遮蔽効果が損なわれない範囲で、フィルターカバー通気穴33が設けられている。
またさらに、基板ベース18の下面に、ファン24からフィルターカバー下穴に通気経路を構成する外郭底と当接するリブ34を設けている。そして、ロースター17と、基板ベース18およびフィルターカバー31およびファン24および操作部26との間に金属製の中仕切り板35(図2)を配している。また、前記本体の外郭後方の上部に冷却風の出口となる排気口36(図2)を設けている。
操作部25は、操作部外方を形成する操作部ケース37に内蔵され、操作部25が開閉により操作部ケース37内に収納されたり、操作部ケース37外方に露出されたりする形態となっている。
操作部25は、最上部に配した操作用押しボタン部38と、その操作用押しボタン部38下方に設けたボタンの操作を検知し回路基板へ信号を伝送するスイッチを有する操作基板39と、操作基板39を支持する操作基板ベース40と、操作基板ベースを左右下方にて支持する左右支持部41と、操作基板ベースと左右支持部の前面を塞ぐ前面板42とで構成している。
また、操作部25の上面の奥の略中央に幅が約50mmの操作部上面凸部を設け、また操作部ケースの上面の略中央に幅約50mmの下向き凸部を設けている。左右支持部の左右の下部とそれに対向した操作部ケース37の側部にシャフト43を通し、この部分を基点に開閉回動することにより、操作部25が操作部ケース内に収納されたり、操作部ケース37外方に露出されたりする。
この際、操作部25の上面の奥に設けた操作部上面凸部は、操作部ケースの内面と隙間をもって回動する。操作部25が開いたときには、操作部上面凸部が、操作部ケースの上面に設けた下向き凸部に当接し、回動が止まる。
操作部後方の操作部ケース37に設けた操作部ケース開口穴44を設けており、操作部ケース37と操作部25の間に有る約4mmの隙間と連続した通気経路を構成している。
ファン24は操作部ケース37の奥に位置し、そのファン24の奥に回路基板19が配されている。ファン吸気口45は操作部ケース側で排気口は回路基板側となる。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷却ファンの冷却風の流れについて説明する。図1および図2に冷却風の流れを矢印で記載する。
まず、冷却風は操作部ケース37と操作部25の間に有る約4mmの隙間から外気が入り、操作部後方の操作部ケース37に設けた操作部ケース開口穴44を通って、ファン吸気口45へ吸い込まれる。
吸い込まれた空気は、大きく4経路に分けられる。
1経路目は、ファン24により基板ベース18の下面に設けた外郭底と当接するリブ34により形成された、ファン24からフィルターカバー下穴に通じる通気経路に噴出され、通気経路を通ってフィルターカバー下穴に吹き込んだ冷却風は、フィルターカバー31と外郭後側面で形成されたノイズフィルタ基板27を内部に有する通気経路を通って、フィルターカバー31上方の穴から排出され、さらに本体トップユニット後方に設けられた排気口36(図2)へと流れ外へ排出される経路である。
2経路目は、ファン24により基板ベース18に取り付けられているスイッチング素子やダイオードブリッジといった発熱部品を有する回路基板19へ噴出され、その後、後方のフィルターカバー31のノイズ遮蔽効果が損なわれない範囲であけられたフィルターカバー通気穴33へ流入し、フィルターカバー31上方の穴もしくは別のフィルターカバー通気穴から排出され、さらに本体トップユニット後方に設けられた排気口36へと流れ外へ排出される経路である。
3経路目は、ファン24により右加熱コイル16bを経由しながら本体トップユニット後方に設けられた排気口36へと流れ外へ排出される経路である。
4経路目は、ファン24により左加熱コイル16aを経由しながら本体トップユニット後方に設けられた排気口36へと流れ外へ排出される経路である。
ノイズフィルタ基板27は、コイル、コンデンサを備えている。特にコイルは自己発熱が大きい冷却対策が必要な部品であり、部品の配置によっては、近傍のコンデンサの温度も上昇させてしまうこともある。
本構成の1経路目の、基板ベース18の下面に設けた外郭底と当接するリブ34により形成された、ファン24からフィルターカバー下穴に通じる通気経路に噴出され、通気経路を通ってフィルターカバー下穴に吹き込み、フィルターカバー31と外郭後側面で形成されたノイズフィルタ基板27を内部に有する通気経路を通って、フィルターカバー31上方の穴から排出される通気経路構成により、ノイズフィルタ基板27のコイルや、コンデンサを冷却することができる。
また、ファン24からのダイレクトな送風経路を構成することで、冷却効果を向上させ
ることができる。
また、2経路目の、ファン24により基板ベース18に取り付けられているスイッチング素子やダイオードブリッジといった発熱部品を有する回路基板19へ噴出され、その後、後方のフィルターカバー31のノイズ遮蔽効果が損なわれない範囲であけられたフィルターカバー通気穴33へ流入し、フィルターカバー上方の穴もしくは別のフィルターカバー通気穴から排出され、さらに本体トップユニット後方に設けられた排気口36へと流れ外へ排出される通気経路構成により、特にノイズフィルタ基板27の上方の1経路目で冷却効果が得られない箇所などを局部的に冷却することができ、1経路目とあわせて、ノイズフィルタ基板27全体の冷却向上に効果を発揮することができる。
また、この際、中仕切板35(図2)により、ロースター加熱時のロースターから熱影響を遮蔽し、本体右側の冷却経路に対する熱影響を低減することができ、ノイズフィルタ基板の冷却性能向上をおこなうことができる。
次に、回路接続および回路動作について説明する。
図4において商用電源と機器を接続するため電源コード28の電源コード電源接続部29がノイズフィルタ基板27に接続される。
そしてノイズフィルタ基板27と回路基板19の整流回路20が接続され、回路基板19内で整流回路20とインバータ回路21が接続されており、インバータ回路21に加熱コイルが接続されている。
またノイズフィルタ基板27と回路基板19上のスイッチング電源22が接続され、回路基板19内でスイッチング電源22と制御回路23が接続され、制御回路23と操作部25が接続されている。
ノイズフィルタ基板27は発生するスイッチングノイズが商用電源の電源ラインに漏洩することを防止する。整流回路20は商用電源の交流を直流に変換する。インバータ回路21はスイッチング素子を数十kHzでスイッチングし加熱コイル16a、16bに高周波電流を発生させる。加熱コイルに高周波電流を発生させることで調理鍋等の負荷底部に誘導電流が発生し負荷が加熱される。
スイッチング電源22はスイッチング素子を数百kHz程度でスイッチングすることで商用電源電圧から制御回路23に供給する直流電圧をつくる。
制御回路23は操作部25からの情報とインバータ回路21からの情報に基づき、誘導加熱調理器の加熱を制御する。
使用者は操作部25を操作することで調理時の火力調整を行う。
ノイズフィルタ基板27は発生するスイッチングノイズが商用電源の電源ラインに漏洩することを防止するためのものであるが、ノイズフィルタ基板27は他の部品が発する漏洩磁束の影響によって、ノイズ遮断性能が低下してしまう。
そこで本構成では、ノイズフィルタ基板27および電源コード電源接続部29および電源コードアース接続部30の前面と左右を囲うように金属製のフィルターカバー31を形成しており、フィルターカバー31は外郭後側面に当接するようにセットされ、フィルターカバー31の一部に設けたフィルターカバーねじ締め部32(図2)は本体外郭後側面
とアンダーフレーム15とで挟んでねじで共締めをする構成となっており、接地電位部分としてのアースに接続されているため、加熱コイルで発生する漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズは本体外郭および、フィルターカバーによってシールドされ接地電位部分としてのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、ノイズフィルタ基板27は本体外郭最後方部に位置しており、スイッチング電源22や加熱コイル16a、16bから距離も遠くとれ、他の部品が発する漏洩磁束のノイズフィルタ基板27への影響を低減することができる。
またさらに、ノイズフィルタ基板27の下方に電源コードの本体挿入口を設けることで、スイッチング電源22や加熱コイル16a、16bから距離が遠くとれ、他の部品が発する漏洩磁束のノイズフィルタ基板27から商用電源ラインである電源コード28間における影響を低減することができる。
また、ノイズフィルタ基板27の下方の外郭後側面開口穴より挿入された電源コード28の電源コード電源接続部29をノイズフィルタ基板27の下側の端子台に端子ねじにより接続しているため、本体内に電源コード28が挿入されて、基板に接続されるまでの電源コードのリードの長さが短くでき、他の部品が発する漏洩磁束から影響されるリードの長さが短いため、ノイズフィルタ基板27から商用電源ラインである電源コード28間における影響を低減することができる。
電源コードアース接続部30は、ノイズフィルタ基板27の下方で外郭後側面に締め付けて接続しているので、これもリードの長さが短くでき、他の部品が発する漏洩磁束から影響されるリードの長さが短いため、アース線への影響を低減することができ、3線が一体となっている電源コード28のノイズフィルタ基板27から商用電源ラインである電源コード28への影響を低減することができる。
また金属製のアンダーフレームでノイズフィルタ基板上部を覆う構成とすることにより、加熱コイルで発生する漏洩磁束はアンダーフレームにより遮蔽され、ノイズフィルタへのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
またさらに、フィルターカバー31の一部を金属製の本体外郭にねじにより締め付ける構成としたことにより、確実にフィルターカバーがねじ締めによりアースにつながり、他の部品が発する漏洩磁束が接地電位部分としてのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
以上のように、本実施の形態においては、ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーにより、ノイズフィルタ基板への加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気し、ノイズフィルタの上方のフィルターカバー外へ排気する通気経路を設けることにより、ノイズフィルタの構成部品を冷却することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
さらに、本体外郭を金属で形成するとともにアース接続し、フィルターカバーを当接させたことにより、接地電位部分としてのアースに接続されているため、加熱コイルで発生する漏洩磁束は本体外郭および、フィルターカバーによってシールドされ接地電位部分と
してのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、電源コードアース接続部をノイズフィルタ基板の下方で外郭後側面締め付けるとともにフィルターカバーにより電源コードアース締め付け部を覆う構成としたことにより、アース接続部を電源コードの本体挿入口近傍でかつ、本体後方下方で、スイッチング電源や加熱コイルから距離も遠くとれ、フィルターカバーによりシールドされているため、ノイズフィルタへの加熱コイルからの漏洩磁束やスイッチング電源から発せられる電磁ノイズからのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、トッププレートを支える金属製のアンダーフレームをプレート下部に設け、アンダーフレームでノイズフィルタ基板上部を覆う構成とすることにより、加熱コイルで発生する漏洩磁束はアンダーフレームにより遮蔽され、ノイズフィルタへのノイズ遮蔽性能を向上することができる。
また、さらに、フィルターカバーの一部を金属製の本体外郭にねじにより締め付ける構成としたことにより、加熱コイルで発生する漏洩磁束は本体外郭および、フィルターカバーによってシールドされ、確実にフィルターカバーがねじ締めによりアースにつながり、接地電位部分としてのアースに吸収されるため、ノイズ遮蔽性能を向上することができる。
またさらに、基板ベースの下面に、ファンからフィルターカバー下穴に通気経路を構成する外郭底と当接するリブを設けることにより、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気し、ノイズフィルタの上方のフィルターカバー外へ排気する通気経路を構成でき、ノイズフィルタの構成部品をファンから直接冷却することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
そして、フィルターカバーの任意の箇所に開口穴を設けたことにより、調理器本体外の空気を吸気するファンにより送風された冷却風をフィルターカバー内に通気して排気する通気面積を増やすことができ、ノイズフィルタの構成部品の冷却を向上することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
そして、ロースターと、基板ベースおよびフィルターカバーおよびファンおよび操作部との間に中仕切り板を設けることにより、ロースターからの熱影響を低減し、ノイズフィルタの構成部品の冷却を向上することができ、部品発熱による温度上昇破壊を抑えることができる。
また、さらに、本体内にノイズフィルタを構成しているため、キッチン上方の開口穴から挿入して、本体をセットする際、ノイズフィルタが邪魔になることはなく、スムーズにセットすることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、本体内でノイズフィルタの冷却と他からのノイズシールドを可能とするものであり、家庭用、業務用に限らずノイズフィルタの冷却と他からのノイズシールドが必要で本体外の制約がある誘導加熱調理器に有効である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の断面図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の内部の構成を示す斜視概略図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のノイズフィルタ取り付け部詳細図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のブロック図 従来の誘導加熱調理器のブロック図
符号の説明
2、20 整流回路
3、21 インバータ回路
4、23 制御回路
5 本体ユニット
6、22 スイッチング電源
7 商用電源
8a 第1のノイズフィルタ
8b 第2のノイズフィルタ
9 サブユニット
10 本体ユニット筐体
11 本体外郭
12 キッチン
13 トップユニット部
14 トッププレート
15 アンダーフレーム
16a 左加熱コイル
16b 右加熱コイル
17 ロースター
18 基板ベース
19 回路基板
24 ファン
25 操作部
26 ノイズフィルタ基板ホルダ
27 ノイズフィルタ基板
28 電源コード
29 電源コード電源接続部
30 電源コードアース接続部
31 フィルターカバー
32 フィルターカバーねじ締め部
33 フィルターカバー通気穴
34 当接リブ
35 中仕切り板(ロースター仕切り板)
36 排気口
37 操作部ケース
38 操作用押しボタン部
39 操作基板
40 操作基板ベース
41 左右支持部
42 前面板
43 シャフト
44 操作部ケース開口穴(操作部ケースの本体内方に設けた開口穴)
45 ファン吸気口

Claims (8)

  1. 外郭を構成する本体外郭と、本体上部に設けた被加熱物を載置するトッププレートと、トッププレートの下方に設けられた前記被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、本体内の左右何れかの片側に設けられたロースターと、ロースター横の本体略中央に設けたロースター仕切り板と、ロースター仕切り板を隔ててロースターと反対側の本体の外郭外面前部に設けられた開閉式の操作部と、前記操作部と隙間を有し、かつ操作部を収納する操作部ケースと、操作部ケースの本体内方に設けた開口穴と、操作部ケース後方の本体内に設けた操作部と操作部ケースの隙間から操作部ケースの開口穴を通して調理器本体外の空気を吸気するファンと、ファンにより略後方へ送風された冷却風の下流側に設けた基板ベースで保持した加熱部の出力を制御する回路基板と、回路基板後方の外郭後側面にノイズフィルタ基板ホルダに取り付けられたノイズフィルタ基板と、ノイズフィルタ基板の下方の外郭後側面開口穴より挿入された電源コードの電源コード電源接続部と、前記ノイズフィルタ基板および電源コード電源接続部の前面と左右を囲う金属により形成されたフィルターカバーと前記本体の外郭後方の上部に冷却風の出口となる排気口を設けた誘導加熱調理器。
  2. 本体外郭を金属で形成するとともにアース接続し、フィルターカバーを当接させた請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 電源コードアース接続部をノイズフィルタ基板の下方で外郭後側面締め付けるとともにフィルターカバーにより電源コードアース締め付け部を覆う構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 基板ベースの下面に、ファンからフィルターカバー下穴に通気経路を構成する外郭底と当接するリブを設けた請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. フィルターカバーの任意の箇所に開口穴を設けた請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  6. トッププレートを支える金属製のアンダーフレームをプレート下部に設け、アンダーフレームでノイズフィルタ基板上部を覆う構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  7. フィルターカバーの一部を金属製の本体外郭にねじにより締め付ける構成とした請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  8. ロースターと、基板ベースおよびフィルターカバーおよびファンおよび操作部との間にロースター仕切り板を設けた請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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