JP2010193642A - ギャップワインディングモータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ギャップワインディングモータにおいて、固定子巻線11の負荷側の軸方向端部に、該固定子巻線11の巻線間を結線するためのリング状の結線基板3を設けると共に、該結線基板3を固定子巻線11及び固定子コア10と共に封入樹脂9で一体に固着してあり、回転子ヨーク8は内径に空隙部を有するカップ状に形成されると共に、該ヨーク8の空隙部に回転検出器の検出器プリント基板6を、ブラケットを介して配設してある。
【選択図】 図2
Description
図5は第1の従来技術を示すモータであって、モータの軸を通る垂直面で切断した縦断面図である。図5において、41は固定子、42は回転子、43はフレーム、44は検出器プリント基板、45は反負荷側のブラケット、46は負荷側のブラケット、47は検出器カバー、48は固定子コア、49は固定子巻線である。
固定子41は固定子コア48の内周面に複数の集中巻きの固定子巻線49を等間隔に配置し、前記固定子巻線49の結線部を含んで樹脂にて封入したものである。この固定子41はフレーム43の内周に挿入固定されており、フレーム43の反負荷側端面にはブラケット45が固定され、また、負荷側端面にはブラケット46が固定されている。44は検出器プリント基板であり、固定子41に対してブラケット45の後端面に配置されている。フレーム43は、鉄等の導電物質にて形成されており、かつ外部配線を通じて接地されている。フレーム43とブラケット45は導通されており、固定子巻線の結線部より発生するスイッチングノイズを外部へ漏らさない機能を与えられている。
このように、第1従来技術のノイズ対策は検出器プリント基板44を固定子41の外部に設置して、フレーム43とブラケット45を接地させるものであるが、これに対して、他の従来技術として、モータのステータコアの軸方向端面に多層プリント基板を配設し、巻き線を用いてステータコアと多層プリント基板とを包み込んでトロイダル状に整列巻きする構成のモータステータが提案されている(第2の従来技術)。このモータステータは所謂プリント基板の配線パターンと巻き線の間にシールドを設けることにより電磁ノイズの影響を抑制するものとなっている(例えば、特許文献1参照)
また、第2従来技術に示すように、ステータコアと多層プリント基板とを近接配置して巻線によって直接包み込む構成としては、巻線をトロイダル状に巻回する複雑な工程を含んでいるため、巻回する作業に手間や時間かかる上、低コスト化に不向きであった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、固定子巻線の巻線間を結線する結線部より発生するノイズが回転検出器の検出器プリント基板に影響を与えることなく、モータを小型化することができる、安価なギャップワインディングモータを提供することを目的とする。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のギャップワィンディングモータにおいて、前記結線基板の両面にはシールドパターンが設けられていることを特徴としている。
また、請求項3記載の本発明は、請求項2記載のギャップワィンディングモータにおいて、前記結線基板に設けたシールドパターンは、同心円状に複数のパターンに分割されたものであることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明によると、結線基板の両面にシールドパターンを設けることで、容易にノイズ対策を実施することができ、コストダウンと同時に検出器を安定動作させることができる。
また、請求項3に記載の発明によると、結線基板に設けたシールドパターンを同心円状に複数のパターンに分割することで、ノイズの周波数成分によって必要となるシールドの面積を容易に変更する事が可能であり、より安定したノイズ対策が可能となる。
図2は図1の結線基板部を中心とした拡大断面図である。
図において、本発明が第1従来技術と異なる点は、固定子巻線11の負荷側もしくは反負荷側の軸方向端部に、該固定子巻線11の巻線間を該巻線の口出し線13を介して結線するためのリング状の結線基板3を設けると共に、該結線基板3を固定子巻線11及び固定子コア10とをまとめて封入樹脂9により一体に固着する構成にしており、回転子ヨーク8は内径に空隙部を有するカップ状に形成されると共に、該ヨーク8の空隙部に回転検出器の検出器プリント基板6をブラケット(図1の符号11)を介して配設した点である。
また、本発明は、第2の従来技術の固定子巻線が固定子コアと多層プリント基板を包み込んでトロイダル状に整列巻回する構成に対して、集中巻を施した固定子巻線を固定子コアの内周面に等間隔に配置するギャップワインディングモータである点が基本的に異なる。
したがって、本発明の第1実施例は、固定子巻線の軸方向端部に巻線間を結線するためのリング状の結線基板を設け、該結線基板を固定子巻線及び固定子コアと共に封入樹脂により一体に固着する構成にし、回転子ヨークは内径に空隙部を有するカップ状に形成すると共に該ヨークの空隙部に回転検出器の検出器プリント基板を配設したので、固定子巻線の結線部より発生するスイッチングノイズの外部への漏れを抑制すると同時に、モータの軸方向における小型化を達成することができる。
第2実施例が第1実施例と異なる点は、固定子巻線の配線パターンを持った結線基板3の両面にシールドパターン4、5が設けられている点であり、シールドは配線によって接地される。
第3実施例が第2実施例と異なる点は、結線基板に設けたシールドパターンが同心円状に複数のパターンに分割された点であり、具体的にはシールドパターンは、図4に示すように検出器に近い内周側パターンを常時接地状態とするシールドパターン常時接地部4Aと、外周側パターンを接地配線に接続する事によりシールドパターン面積を増加させる事が可能なシールドパターン調整部4Bを設けたものとなっている。
2 回転子
3 結線基板
4 シールドパターン
4A シールドパターン常時接地部
4B シールドパターン調整部
5 フレーム
6 検出器プリント基板
7 永久磁石
8 回転子ヨーク
9 封入樹脂
10 固定子コア
11 固定子巻線
12 ブラケット
13 口出し線
41 固定子
42 可動子
43 フレーム
44 検出器プリント基板
45 反負荷側のブラケット
46 負荷側のブラケット
47 検出器カバー
48 固定子コア
49 固定子巻線
Claims (3)
- 固定子コアの内周面に回転磁界形成用の複数の空芯形状を有する固定子巻線を装着してなるスロットレス構造の固定子と、
前記固定子巻線に空隙を介して対向配置された回転子ヨークの外周面に複数の永久磁石を設けてなる回転子と、
を有するギャップワインディングモータにおいて、
前記固定子巻線の負荷側もしくは反負荷側の軸方向端部に、該固定子巻線の巻線間を結線するためのリング状の結線基板を設けると共に、該結線基板を前記固定子巻線及び前記固定子コアとをまとめて封入樹脂により一体に固着する構成にしており、
前記回転子ヨークは内径に空隙部を有するカップ状に形成されると共に、前記該ヨークの空隙部に回転検出器を配設したことを特徴とするギャップワインディングモータ。 - 前記結線基板の両面にはシールドパターンが設けられていることを特徴とする請求項1記載のギャップワィンディングモータ。
- 前記結線基板に設けたシールドパターンは、同心円状に複数のパターンに分割されたものであることを特徴とする請求項2記載のギャップワィンディングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009036313A JP2010193642A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ギャップワインディングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009036313A JP2010193642A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ギャップワインディングモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010193642A true JP2010193642A (ja) | 2010-09-02 |
JP2010193642A5 JP2010193642A5 (ja) | 2012-03-08 |
Family
ID=42819081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009036313A Pending JP2010193642A (ja) | 2009-02-19 | 2009-02-19 | ギャップワインディングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010193642A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161855A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | Yaskawa Electric Mfg Co Ltd | 制御検出器付永久磁石形同期電動機 |
JP2003045631A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 誘導加熱調理器 |
JP2008259252A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-23 | Yaskawa Electric Corp | 固定子およびそのギャップワインディングモータ |
-
2009
- 2009-02-19 JP JP2009036313A patent/JP2010193642A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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