JP2003044195A - 画面スクロール方法 - Google Patents

画面スクロール方法

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JP2003044195A
JP2003044195A JP2001231827A JP2001231827A JP2003044195A JP 2003044195 A JP2003044195 A JP 2003044195A JP 2001231827 A JP2001231827 A JP 2001231827A JP 2001231827 A JP2001231827 A JP 2001231827A JP 2003044195 A JP2003044195 A JP 2003044195A
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Mitsuru Sato
満 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Windows(登録商標)など標準的なO
Sの画面スクロールを含む画面表示関連機能を容易に用
いることができるだけでなく、画面スクロール操作の操
作性を向上させることができる画面スクロール方法を提
供する。 【解決手段】 画面上で所望の位置を指示することによ
り指示した位置の座標を入力することができる座標入力
機能付表示装置の画面をスクロール表示させる画面スク
ロール方法において、OSに付加されている画面スクロ
ール処理のための第1のスクロール表示子とは別に、座
標入力機能付表示装置の画面の所定の位置に第2のスク
ロール表示子を表示させ、前記第2の表示子に対してス
クロール操作が与えられたとき、前記座標入力機能付表
示装置により検出された座標データを元に前記OSが既
に備えているポインティングデバイスインタフェース仕
様に合致するデータを生成し、生成されたそのデータを
用いて画面をスクロール表示させる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板などの画
面上において指などで指示した位置の座標を入力するこ
とができる座標入力機能付表示装置に関し、特に、画面
をスクロール表示させる画面スクロール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ホワイトボードなどの書き込
み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を専用
のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力
することができる電子黒板が知られている。これに対し
て、近年にあっては、電子黒板の書き込み面に手書きで
書き込んだ情報をリアルタイムでコンピュータシステム
に入力することを可能にした電子黒板システムも提供さ
れている。例えば、マイクロフィールド・グラフィック
ス社(Microfield Graphics Inc.)製のソフトボードは
ホワイトボード上に座標入力/検出装置を配設して構成
され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵などのビジ
ュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込
む。このソフトボードを用いて構成された電子黒板シス
テムでは、取り込んだビジュアルデータをCRTに表示
したり、液晶プロジェクタを用いて大型のスクリーンに
表示したり、プリンタにより記録紙に出力したりするこ
とができる。また、ソフトボードが接続されたコンピュ
ータの画面を液晶プロジェクタでソフトボード上に投影
し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可
能である。また、文字および画像を表示する表示装置
と、その画面の前面に配設した座標入力/検出装置と、
その座標入力/検出装置からの入力に基づいて表示装置
の表示制御を行う制御装置とを備え、それらを用いて電
子黒板の表示面および書き込み面を構成した電子黒板シ
ステムも提供されている。
【0003】例えば、スマート・テクノロジズ社(SMAR
T Technologies Inc.)製のスマート2000では、コ
ンピュータに接続された液晶プロジェクタを用いて、文
字、絵、図形、グラフィックの画像をパネルに投影した
状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設した座
標入力/検出装置を用いて手書きの情報をコンピュータ
に取り込む。そして、コンピュータ内で手書きの情報と
画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクタを介して
表示する。このような電子黒板システムでは、表示され
ている画面上の画像に対して座標入力/検出装置を用い
て入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるの
で、既に利用されている会議、プレゼンテーション、教
育現場などにおいてその使用効果が高く評価されてい
る。なお、本発明に係わる前記した座標入力機能付表示
装置の座標入力/検出装置としては、以下のようなもの
が知られている。第1の例は座標入力面のX−Y方向に
ワイヤを格子状に設けたもので、磁場を発生する専用ペ
ンを用いてワイヤに流れる電流を変化させることにより
専用ペンが近づけられた位置の座標を検出する。また、
第2の例は座標入力面に導電性ゴムなどの抵抗膜を用い
たもので、座標入力面にペンを接触させて所望の位置を
指示すると、座標入力面のその位置の抵抗値が圧力によ
り変化するので、その抵抗値を検出することによりその
位置の座標を検出する。さらに、第3の例では、回転多
面鏡を介して光ビームを2つの光出射部から出射して座
標入力面を走査し、ペンの軸先に設けられた反射部材か
らの反射光を2つの受光部により検出して、ペンの挿入
位置を検出する(特開昭57−211637号公報参
照)。2つの受光部により受光し、3角測量の原理を利
用して指示された位置の座標を算出するのである。な
お、この座標入力/検出装置における座標入力面は第1
および第2の例の座標入力/検出装置における座標入力
面のような物理的な面ではなく、光出射部から出射され
る光ビームによって形成される面である。
【0004】前記した特開昭57−211637号公報
のほかに、特開平9−91094号公報に示されている
従来技術も第3の例として示した光学式の座標入力/検
出装置で、この従来技術では、座標入力面の例えば下方
左右の隅に光出射・受光部を設け、それぞれの光出射・
受光部から出射方向(出射角度)を変えながら光ビーム
を出射して座標入力面を走査し、その光ビームをパネル
の上辺および左右辺に設けたコーナキューブアレイ(光
再帰性反射手段)で折り返させ(戻る方向に反射さ
せ)、それぞれの光出射・受光部により戻ってきた光ビ
ームを検出する。これにより、指などで光ビームが遮ら
れる左右の光出射・受光部の走査角度を検出することが
でき、3角測量の原理を利用して指示された位置の座標
を算出することができる。また、特開平11−1101
16号公報に示された従来技術も第3の例として示した
光学式の座標入力/検出装置で、この従来技術では、座
標入力面の例えば上方左右の隅に光出射・受光部を設
け、それぞれの光出射・受光部から出射方向(出射角
度)を変えながら光ビームを出射して座標入力面を走査
し、その光ビームをパネルの下辺および左右辺に設けた
光再帰性反射手段で折り返させ(戻る方向に反射さ
せ)、それぞれの光出射・受光部により戻ってきた光ビ
ームを検出する。これにより、指などで光ビームが遮ら
れる左右の光出射・受光部の走査角度の光遮断範囲を検
出して指示された位置の座標を算出する。また、特開2
000−284895公報に示された従来技術も第3の
例として示した光学式の座標入力/検出装置で、赤外線
ビームにより同様にして指示された位置の座標を検出す
る場合に、表示板の歪みや座標入力ペンの傾きなどがあ
っても安定な位置検出ができるようにしている。
【0005】また、近年においては、座標入力機能付表
示装置とコンピュータシステムのインタフェースをパー
ソナルコンピュータにおいて標準的に用いられているオ
ペレーティングシステムであるウインドウズ(Window
s)など標準的なオペレーティングシステムとマウスと
のインタフェースに合わせて、ウインドウズ(Window
s)などが提供している画面表示関連機能を電子黒板シ
ステムなどにおいて容易に用いられるようにした技術も
提供されるに至っている。例えば、パイオニア社から提
供されているプラズマハンドライティングシステムは前
記したような電子黒板システムの一つであるが、このシ
ステムでは、前記インタフェースを持つことにより、指
や専用電子ペンにより画面へ直接ハンドライティングが
可能であるだけでなく、パーソナルコンピュータにおい
てウインドウズ(Windows)のもとに提供されているワ
ード(Word)、エクセル(Excel)、パワーポイント(P
owerPoint)など汎用アプリケーションの基本操作をマ
ウスレスで実行させることができる。また、画面スクロ
ールを行う場合、WindowsやMACなど標準的なオペレーテ
ィングシステム搭載のパーソナルコンピュータでは、マ
ウスを動かしてマウスポインタ(例えば矢印などで示さ
れた表示子)を表示されているスクロールボタンなどに
合わせ、マウスボタンを押し続けることによりスクロー
ルさせるか、スクロールバーをドラッグすることにより
スクロールさせるか、キーボードの↑、↓、→、←、Pa
geUp、PageDownキーによりスクロールさせるが、前記し
た電子黒板システムでは、表示されているスクロールボ
タンを指で押し続けることによりスクロールさせること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、標準的
なオペレーティングシステムの機能を用いて画面スクロ
ールを行えるようにした前記の従来技術においては、画
面をスクロール表示する場合、画面端に表示されている
スクロールボタンやスクロールバーが小さいので、操作
者(例えば会議やプレゼンテーションの説明者)がスク
ロール操作に集中することになり一時的に進行が途切
れ、会議やプレゼンテーションの効率を悪くしている。
また、↑、↓、→、←キーなどを表示させてエミュレー
トする場合、例えば→キーではカーソルが右端に移動す
るまでスクロールしないという(←、↑、↓も同様)欠
点を持っている。本発明の目的は、このような従来技術
の問題を解決することにあり、具体的には、電子黒板シ
ステムなどにおいて、Windowsなど標準的なオペレーテ
ィングシステムの画面スクロールを含む画面表示関連機
能を容易に用いることができるだけでなく、画面スクロ
ール操作の操作性を向上させることができる画面スクロ
ール方法を提供することにある。また、併せて、利便性
の高い画面スクロール関連機能を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、画面上で所望の位置を
指示することにより指示した位置の座標を入力すること
ができる座標入力機能付表示装置の画面をスクロール表
示させる画面スクロール方法において、オペレーティン
グシステムに付加されている画面スクロール処理のため
の第1のスクロール表示子とは別に、座標入力機能付表
示装置の画面の所定の位置に第2のスクロール表示子を
表示させ、前記第2の表示子に対してスクロール操作が
与えられたとき、前記座標入力機能付表示装置により検
出された座標データを元に前記オペレーティングシステ
ムが既に備えているポインティングデバイスインタフェ
ース仕様に合致するデータを生成し、生成されたそのデ
ータを用いて画面をスクロール表示させることを特徴と
する。また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、オペレーティングシステムがWindowsで
ある構成にした。また、請求項3記載の発明では、請求
項2記載の発明において、ポインティングデバイスがマ
ウスであり、ポインティングデバイスインタフェース仕
様に合致するデータとして、マウス中ボタンのタッチ状
態を示すステータスデータを含むことを特徴とする。ま
た、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項2、ま
たは請求項3記載の発明において、画面スクロール開始
時のカーソル座標として画面中央の座標を設定し、その
カーソル座標をオペレーティングシステムに渡すことを
特徴とする。また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明において、前記第2の表示子の一つであるス
クロールボタンがタッチ状態になった後、タッチ前の画
面データとタッチ後の画面データを特定の画素について
比較し、2組の特定の画素の画面データが同じ値である
ならば、スクロール領域タッチメッセージを表示するこ
とを特徴とする。また、請求項6記載の発明では、請求
項5記載の発明において、特定の画素が画面の対角線上
の画素であることを特徴とする。
【0008】また、請求項7記載の発明では、請求項5
記載の発明において、スクロール領域タッチメッセージ
に応じてスクロール領域へのタッチが行なわれたとき、
タッチされた位置の座標をカーソル座標としてオペレー
ティングシステムに渡すことを特徴とする。また、請求
項8記載の発明では、請求項2記載の発明において、ポ
インティングデバイスがマウスであり、第2の表示子で
あるスクロールボタンがタッチ状態になったとき、第1
の表示子であるスクロールバーを移動させて画面スクロ
ールを行わせることを特徴とする。また、請求項9記載
の発明では、請求項8記載の発明において、画面スクロ
ール開始時に第1の表示子であるスクロールバーの座標
を取得し、取得した座標から画面スクロール時のカーソ
ル座標を生成することを特徴とする。また、請求項10
記載の発明では、請求項1乃至請求項9のいずれかに記
載の発明において、前記第2の表示子の一つであるスク
ロールボタンに所定時間以上タッチし続けたとき、スク
ロール速度が増加することを特徴とする。また、請求項
11記載の発明では、請求項10記載の発明において、
スクロール速度の速度増加タイミングを登録しておくこ
とを特徴とする。また、請求項12記載の発明では、請
求項1乃至請求項11のいずれかに記載の発明におい
て、スクロール速度を登録しておくことを特徴とする。
また、請求項13記載の発明では、請求項1乃至請求項
12のいずれかに記載の発明において、第2の表示子の
表示色を他の部分と異ならせて表示することを特徴とす
る。また、請求項14記載の発明では、プログラムを記
憶した記憶媒体において、請求項1乃至請求項12のい
ずれかに記載の画面スクロール方法に従ってプログラミ
ングしたプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す
電子黒板システムのシステム構成図である。図示したよ
うに、この実施例の電子黒板システムは、座標入力機能
付表示装置1と例えばパーソナルコンピュータなどによ
り実現される制御装置2とから構成される。また、前記
座標入力機能付表示装置1は、指などで触れた画面上の
位置を光学的に検出して制御装置2へ送る座標検出部
と、制御装置2から送られてきた画像データを表示する
表示部を備える。座標検出部は表示画面の解像度(例え
ばX軸方向ドット数:1024、Y軸方向ドット数:7
68)に対応した表示画面上のX、Y座標を検知して、
その座標データを制御装置2へ送信するのである。
【0010】以下、図2により、まず、座標入力機能付
表示装置1の座標検出部について説明する。図示したよ
うに、この座標検出部は、例えば画面13の下方左右の
隅に1個づつ光発射検出器11を備え、画面の上縁と左
右縁に画面を囲むように光反射膜12を備えた構造にな
っている。そのような構造で、光発射検出器11が照射
光を発射し、当業者には公知の構造の光反射膜12がそ
の照射光をそれが入ってきた方向に反射させ(再帰的に
反射させ)、光発射検出器11が自らの発した照射光を
検知する。光発射検出器11は多角形回転体を有してお
り、その多角形回転体を回転させて照射光の発射方向を
変えながら発射を続けることにより画面全体を走査する
のである。このような構造では、画面上に光を遮る物体
(例えば指)が存在する場合、光発射検出器11から発
射される照射光は光反射膜12により反射されなくな
り、したがって、光発射検出器11により検出されない
ので、光発射検出器11が反射光の光量を検出すること
により、そのときの発射方向、つまり、左の光発射検出
器11から見た物体の方向θL(図2参照)、右の光発
射検出器11から見た物体の方向θR(図2参照)を取
得することができる。こうして、座標検出部内の座標検
出制御部が画面の幅W(図2参照)、θL、θRから座
標X、Yを以下の式により算出する。 X=W×tanθR÷(tanθL+tanθR) Y=H−W×tanθL×tanθR÷(tanθL+
tanθR)
【0011】図3に、座標検出部内の座標検出制御部1
0の要部の構成を示す。このような構成で、座標検出制
御部10では、光発射検出器11内の各受光素子14が
受光した光量に比例したアナログ電気信号を時系列的に
出力し(つまり、アナログ波形として出力し)、図示し
ていないA/D変換器がそのアナログ信号をディジタル
信号に変換し、ディジタル化された波形データを波形メ
モリ(例えばRAM)15に格納する。そして、ピーク
検出器16が波形メモリ15に記憶された波形データの
値を時系列的に比較することにより指などで遮られたタ
イミングに対応する遮断時刻を求める。続いて、xy演
算器17が、光発射検出器11により発射される照射光
の走査速度から遮断時刻に対応する前記θL、θRを求
め、前記した式を用いて座標X、Yを算出する。そし
て、xy演算器17は算出した座標データを後述するス
テータスデータと一緒に制御装置2へ出力する。なお、
座標検出部としては、「従来の技術」に示した各座標入
力/検出装置を用いることができる。
【0012】次に、制御装置2について説明する。制御
装置2は、図1に示したように、座標入力部21、座標
制御部22、画像メモリ23を備える。また、図示して
いないWindowsなど標準的なオペレーティングシステム
(以下、OSと称す)を備えている。そして、座標入力
部21はRS232CまたはUSBなどの通信手段を用
いて座標入力機能付表示装置1の座標検出部から座標デ
ータなどを受信し、OS(例えばWindows)で用いてい
るマウスインタフェース仕様の座標データなどへ変換
(マウスエミュレーション)する。図4に、マウスイン
タフェース使用のデータ構成を示す。また、座標制御部
22は本発明に係わるアプリケーションプログラムやそ
の他のアプリケーションプログラム(以下、APLと称
す)を含む総称であり、前記マウスインタフェース仕様
の座標データなどを座標入力部21からOSを介して受
け取り、OS(例えばWindows)上で実行されるAPL
に応じて、画像メモリ23へ描画したり、座標入力機能
付表示装置1からの信号(データ)に応じて右クリッ
ク、左クリック、およびダブルクリックなどを検出し、
そのクリックに係わる動作を実行する。なお、Windows
などで標準的に提供されている各種アイコンや表示子な
どを含め、これらに係わる処理はそれぞれ一つのAPL
として備えられており、それぞれのAPL内には自分
(各種アイコンや表示子を指す)の表示座標位置が設定
されていて、図4に示されたような仕様で座標データが
渡されると、各APLはその座標から自分が受け取って
処理すべきデータか否かがわかる。後述する本発明が提
供するスクロールプログラムなども同様にAPLであ
り、そのAPL内に予め自分に関連する座標位置を設定
しておくことにより、座標入力部21から自分に属する
座標位置の座標データを受け取ると図4に示したステー
タスに対応づけて予め設定した処理を実行する。また、
画像メモリ23上にはRGB画像データが展開されてお
り、ビデオ出力手段により座標入力機能付表示装置1の
画面に出力表示される。なお、制御装置2としては例え
ばWindows搭載のパーソナルコンピュータを用いる。
【0013】図5に、制御装置2のハードウェア構成を
示す。図示したように、この制御装置は、電源投入時に
装置を起動させる基本的な一部のプログラムを記憶して
おくROM31、本発明に係わるプログラムやOSを含
む大部分のプログラムや各種データを一時的に記憶する
RAM32、前記プログラムに従って動作するCPU3
3、RAM32に一時的に記憶されるプログラムやデー
タを保存しておくハードディスク装置34、RS232
CまたはUSBインタフェースなどを有して前記座標入
力機能付表示装置1から座標データなどを受け取ったり
座標入力機能付表示装置1へ表示データなどを渡したり
するインタフェース部35、キーボードや標準的な表示
装置を有した操作部36、CD−ROMやフロッピー
(登録商標)ディスクなど着脱可能な記憶媒体を駆動し
てプログラムやデータの入出力を行なう記憶媒体駆動装
置37、LANなどを介した通信制御を行う通信制御部
38を備える。なお、前記した座標入力部21や座標制
御部22は、RAM32に記憶されたプログラムおよび
そのプログラムに従って動作するCPU33などにより
実現される。
【0014】次に、図6により、本発明の一実施例の画
面スクロール方法について説明する。この画面スクロー
ル方法では、例えばWindowsが提供するスクロール関連
表示子(第1の表示子)のほかにそれよりも形状の大き
い第2の表示子を画面上の所定の座標位置に表示させ、
利用者(操作者)によりその表示子が指示されたとき、
画像入力部21が図4に示したステータス情報を「マウ
ス中ボタンON」の状態に設定し、そのとき検出された
座標データと共にOSに渡す。なお、第2の表示子を表
示させるのは座標制御部22内に実現したスクロールA
PLなどである。そのスクロールAPLが、画像メモリ
23内の画面対応位置に、図6(a)〜(h)の各画面
図に示したスクロールボタン「↑」、「↓」、「←」、
「→」、および「設定ボタン」の画像ビットマップを書
き込むのである。また、スクロールAPLはスクロール
ボタン「↑」、「↓」、「←」、「→」のいずれかの座
標を含む座標データを受け取ると、ボタンに設定された
方向へ画面をスクロールさせる。画像メモリ23内のビ
ットマップ画像データ領域は画面表示領域よりも広い領
域をカバーしたデータ領域と画面表示領域分だけをカバ
ーしたデータ領域を持ち、後者のデータ領域のデータを
スクロールツールバーの示す矢印の方向に対応づけてシ
フトさせると共に、シフトの都度、周辺のデータを前者
のデータ領域から後者のデータ領域へシフト分のデータ
をコピーしていくのである。また、このスクロール処理
の際、「マウス中ボタンON」の時間、つまり、指など
で画面中のそれらのスクロールボタンにタッチしている
時間が予め設定した所定時間を超えると、そのときから
スクロール速度が速くなるように制御する。このように
スクロール速度を変えた場合で、初期スクロール速度に
対応した期間におけるスクロール開始座標値からの相対
座標値(移動距離)をα、ボタンタッチが所定時間継続
した後の増加座標値(移動距離)をβとして、以下、ス
クロールボタンによりカーソル(画面には表示されな
い)を移動させるときに生成されるカーソル座標とその
通知について説明する。なお、このカーソル座標は座標
制御部22内のスクロールAPLが生成する。
【0015】(1)スクロールAPLは最初のカーソル
座標(スクロール座標、マウス中ボタンONエミュレー
ション座標)を画面中央座標(X、Y)として生成し、
「→ボタン」がタッチ状態であることを示す座標データ
などを受け取ると、それに対応したカーソル座標を生成
し、マウスI/Fへ通知する。例えば、「→ボタン」タ
ッチ状態の持続が前記所定時間以内であるときにはカー
ソル座標は(X+α、Y)となり、スクロールAPLは
「マウス中ボタンON」、カーソル座標(X+α、Y)
をマウスI/Fへ通知する。起動されている他のAPL
はこれをOSを介して受け取るのである(図6(a)
(b)参照。但し、画面スクロールが発生するのは通知
されたカーソル座標の属するAPLが起動されいる場合
である。以下同様)。 (2)「→ボタン」タッチが所定時間以上継続している
タイミングでは、カーソル座標(X+α+β、Y)を生
成し、これをマウスI/Fへ通知する。 (3)「→ボタン」デタッチを受け取ると、「マウス中
ボタンOFF」をマウスI/Fへ通知する。 (4)同様に、「←ボタン」タッチ時は、最初のカーソ
ル座標を画面中央座標(X、Y)とし、前記所定時間以
内のタイミングではカーソル座標(X−α、Y)を生成
し、「マウス中ボタンON」、カーソル座標(X−α、
Y)をマウスI/Fへ通知する(図6(c)(d)参
照)。 (5)「←ボタン」タッチが所定時間継続しているタイ
ミングでは、カーソル座標(X−α−β、Y)を生成
し、マウスI/Fへ通知する。 (6)「←ボタン」デタッチでは、「マウス中ボタンO
FF」をマウスI/Fへ通知する。 (7)同様に、「↑ボタン」タッチでは、最初のカーソ
ル座標を画面中央座標(X、Y)とし、前記所定時間以
内のタイミングではカーソル座標(X、Y−α)を生成
し、「マウス中ボタンON」、カーソル座標(X、Y−
α)をマウスI/Fへ通知する(図6(e)(f)参
照)。 (8)「↑ボタン」タッチが所定時間以上継続している
タイミングでは、カーソル座標(X、Y−α−β)を生
成し、マウスI/Fへ通知する。 (9)「↑ボタン」デタッチでは、「マウス中ボタンO
FF」をマウスI/Fへ通知する。 (10)同様に、「↓ボタン」タッチでは、最初のカー
ソル座標を画面中央座標(X、Y)とし、前記所定時間
以内のタイミングではカーソル座標(X、Y+α)を生
成し、「マウス中ボタンON」、カーソル座標(X、Y
+α)をマウスI/Fへ通知する(図6(g)(h)参
照)。 (11)「↓ボタン」タッチが所定時間以上継続してい
るタイミングでは、カーソル座標(X、Y+α+β)を
生成し、マウスI/Fへ通知する。 (12)「↓ボタン」デタッチでは、「マウス中ボタン
OFF」をマウスI/Fへ通知する。
【0016】次に、図7により、スクロール速度を設定
する方法について説明する。まず、操作者がスクロール
ツールバーの一つである「設定ボタン」にタッチする。
そうすると、設定に係わる処理を実行する設定APLは
座標データが「設定ボタン」を示しているデータを受け
取り、これにより、図7に示したような「スクロール速
度の設定」ダイアログ(一種のウィンドウ)を表示す
る。そして、操作者が指でスクロール速度調整スライド
バーの位置にタッチし、その状態で指を移動すると、座
標検出部は指の移動と共に変化する座標データを座標入
力部21へ送り、その座標データを受け取った設定AP
Lは対応する位置へスクロール速度調整スライドバーが
移るように画像メモリ23内のデータを書き換える。こ
のようにしてスクロール速度調整スライドバーを所望の
位置へ移すことによりスクロール速度を設定し、スクロ
ールボタン操作によりスクロールを実行させ、設定した
速度を確認させる。図7に示したような「スクロール速
度の設定」ダイアログの後ろは図6に示したような画面
で、設定APLは、スクロールボタンがタッチされたこ
とを知ると、「スクロール速度の設定」ダイアログの表
示を止め、スクロールAPLに制御を渡し、そのとき設
定された速度による画面スクロールを実際に行なわせる
のである。そして、再設定の必要がある場合には、操作
者が再び「設定ボタン」にタッチすることにより設定A
PLが前記した処理を繰り返し、スクロール速度を確定
する。続いて、速度増加タイミング(増速度タイミン
グ)を増速タイミング調整スライドバーにより設定し、
スクロール速度設定の場合と同様に、スクロールボタン
操作により画面スクロールを実行させ、確認させること
によりスクロール速度を速くするタイミングを確定す
る。
【0017】次に、図8により、スクロール処理が実行
されたかどうかを判定する方法について説明する。図8
において、○は表示される1画素を示し、1画素はR、
G、Bの画像データから構成され、データ長が8bit
であれば256×256×256色の表示が可能となっ
ている。R、G、Bの値により1画素の色が決定される
のである。R、G、Bの画像データは画面に対応して図
8の下方に示したように構成され、画面X軸方向が10
24画素、Y軸方向が768画素である場合、画像メモ
リ23の画面対応領域の各画素データ(X、Y)のR、
G、B画像アドレス(1アドレスは1バイト)は以下と
なる。R画像アドレス=画面対応領域先頭アドレス+3
×1024×Y+3×XG画像アドレス=画面対応領域
先頭アドレス+3×1024×Y+3×X+1B画像ア
ドレス=画面対応領域先頭アドレス+3×1024×Y
+3×X+2この実施例では、このように画像データが
構成された画像メモリ23から、例えば画面対角線上の
画素データ(0、767)、(1、767−768×1
/1024)、(2、767−768×2/102
4)、(3、767−768×3/1024)、……
(1023、767−768×1023/1024)を
スクロールボタン操作前に保存する(端数は4捨5
入)。そして、スクロール操作後、そのときの画面の対
角線上のデータを画像メモリ23から取得し、画面中央
から図8に示した順番に保存データと比較する。こうし
て、全て同一の場合、操作者の意図したウィンドウ(ス
クロール領域)で画面スクロールが行なわれなかったと
判断し、図9に示したように、「スクロール領域をタッ
チして下さい」という旨のメッセージを表示し、タッチ
された座標をスクロール座標(カーソル座標)として画
面スクロールを行なう。
【0018】次に、図10および図11により、スクロ
ール制御の動作フローを説明する。まず、画面中央座標
をスクロール座標(X、Y)(マウス中ボタンONエミ
ュレーション座標)とし(S1)、この座標の属するウ
ィンドウを画面スクロール対象とする。続いて、図6の
各画面の右方に示したようなスクロールツールバー(ス
クロールボタンや「設定ボタン」など)がタッチされた
か否かを判定し(S2)、タッチされていなければ(S
2でN)タッチされるのを待つ。そして、タッチされた
と判定されたならば(S2でY)、タッチされたスクロ
ールツールバーが「設定ボタン」か否かを判定し(S
3)、「設定ボタン」であると判定されたならば(S3
でY)、「スクロール速度の設定」ダイアログ(一種の
ウィンドウ)を表示し、前記のようにしてスクロール速
度および増速度タイミングを設定させ、その設定値を得
る(S4)。それに対して、タッチされたスクロールツ
ールバーが「設定ボタン」でないと判定されたならば
(S3でN)、スクロール判定のために画面対角線上の
画素データを保存する(S5)。
【0019】続いて、「スクロール速度の設定」により
設定されたスクロール速度αをスクロール速度の初期値
として設定し(S6)、スクロール速度の増速度タイミ
ングを得るための増速度タイミング値をタイマーにセッ
トする(S7)。そして、前記スクロール座標をカーソ
ルポジションとしてOSのマウスI/Fへ通知する(S
8)。その後、座標入力部21は、座標検出部から座標
データおよびマウス中ボタンONを受け取ると、それを
OSを介してスクロールAPLへ通知する(S9)。こ
うして、スクロールAPLは通知された座標データに応
じて前記したようなカーソル座標生成を行い、そのカー
ソル座標などをマウスI/Fに対して通知する(S10
〜S17)。そして、通知されたカーソル座標位置のA
PLが起動されていれば、そのAPLからの呼び出しに
よりスクロールAPLは前記したような画面スクロール
を実行する。その後、スクロールAPLは画面スクロー
ルが発生したか否かを判定する(S18)。前記したよ
うに、カーソル座標位置のAPLが起動されていなけれ
ば画面スクロールは発生しないのである。なお、この判
定は、前記したように、保存されている前記画面対角線
上の画素データとそのときの画像メモリ23内の表示対
応領域の同一位置の画素データとを比較し、異なってい
れば画面スクロールが実行されたと判定する。あるい
は、他のAPLからの呼び出しに応じて自らが画面スク
ロールを実行したか否かを判定してもよい。そして、画
面スクロールが実行されていないと判定された場合(S
18でN)、マウス中ボタンOFFを受け取ってそれを
マウスI/Fに通知した後(S19)、図9に示したよ
うに、「スクロール領域をタッチして下さい」という旨
のメッセージを表示する(S20)。こうして、「マウ
ス中ボタンON」とタッチ点の座標データを受け取ると
(S21)、スクロールAPLはその座標をスクロール
座標(X、Y)として(S22)ステップS2へ戻る。
【0020】一方、ステップS18において画面スクロ
ールが発生したと判定され(S18でY)、且つスクロ
ールボタンがタッチ状態のままであれば(S23で
N)、スクロール速度増速タイミングに達したか否かを
判定し(S25)、達していなければ(S25でN)そ
のまま(増速を行なうことなく)ステップS10へ戻っ
てカーソル座標生成とそのカーソル座標などの通知を繰
り返す。また、スクロールボタンタッチが増速度タイミ
ング以上継続した場合には(S25でY)、スクロール
速度を早くして(S26)ステップS10へ戻り、カー
ソル座標生成とそのカーソル座標などの通知を繰り返
す。それに対して、ステップS18において画面スクロ
ールが発生したと判定されたならば(S18でY)、ス
クロールボタンから手が離れて、「マウス中ボタンOF
F」を受け取ると(S23でY)、それをマウスI/F
へ通知し(S24)、スクロール動作を停止する。
【0021】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図12はこの実施例に係わるWindowsの画面であ
る。この実施例では、図示したような画面の例えば右側
に図6の各画面の右側に示したようなスクロールボタン
などスクロールツールバーを表示させる。実行中のAP
LはWindowsの提供する図示したような「水平スクロー
ルバー」や「垂直スクロールバー」の座標データを取得
可能となっている。つまり、この実施例では、図示して
いないスクロールボタンがタッチされたとき、マウスの
「左ボタンON」の状態で前記水平スクロールバーや垂
直スクロールバーがドラッグされているときと同じ仕様
のデータをマウスI/Fに渡すのである。以下、前記し
た実施例と同様なスクロールボタンタッチにより生成さ
れるカーソル座標の生成動作などについて説明する。な
お、このカーソル座標は座標制御部22内のスクロール
APLが生成する。
【0022】(1)座標制御部22に属するスクロール
APLは座標入力部21から「→ボタン」タッチを示す
その位置の座標データを受け取ると、OSを介して、そ
のときの水平スクロールバー座標(X、Y)を獲得す
る。 (2)タッチ中、所定時間が経過するたびにX座標に+
αした(X+、Y)座標を生成し、その座標を「左ボタ
ンON」と共にマウスI/Fへ通知する(水平スクロー
ルバーを右へ移動させる動作と同様となる)。 (3)タッチ中、スクロール速度を速くする増速度タイ
ミング(速度増加時間)が経過したら、前記+αを+
(α+β)とする。これにより、水平スクロールバーを
右へ移動ささせる速度を速くするのと同様となる。 (4)「←ボタン」タッチを示すその位置の座標データ
を受け取ると、OSを介して、そのときの水平スクロー
ルバー座標(X、Y)を獲得する。 (5)タッチ中、所定時間が経過するたびにX座標に−
αした(X−、Y)座標を生成し、その座標を「左ボタ
ンON」と共にマウスI/Fへ通知する(水平スクロー
ルバーを左へ移動させる動作と同様となる)。 (6)タッチ中、増速度タイミング(速度増加時間)が
経過したら、−αを−(α+β)とする。これにより、
水平スクロールバーを左へ移動ささせる速度を速くする
のと同様となる。 (7)「↓ボタン」タッチを示すその位置の座標データ
を受け取ると、OSを介して、そのときの垂直スクロー
ルバー座標(X、Y)を獲得する。 (8)タッチ中、所定時間が経過するたびにY座標に+
αした(X、Y+)座標を生成し、その座標を「左ボタ
ンON」と共にマウスI/Fへ通知する(垂直スクロー
ルバーを下へ移動させる動作と同様となる)。 (9)タッチ中、増速度タイミング(速度増加時間)が
経過したら+αを+(α+β)とする。これにより、垂
直スクロールバーを下へ移動ささせる速度を速くするの
と同様となる。 (10)「↑ボタン」タッチ示すその位置の座標データ
を受け取ると、OSを介して、そのときの垂直スクロー
ルバー座標(X、Y)を獲得する。 (11)タッチ中、所定時間が経過するたびにY座標に
−αした(X、Y−)座標を生成し、その座標を「左ボ
タンON」と共にマウスI/Fへ通知する(垂直スクロ
ールバーを上へ移動させる動作と同様となる)。 (12)タッチ中、増速度タイミング(速度増加時間)
が経過したら−αを−(α+β)とする。これにより、
垂直スクロールバーを上へ移動ささせる速度を速くする
のと同様となる。 なお、動作フローは図10および図11に示した前記実
施例と同様である。
【0023】以上、2つの実施例について説明したが、
各実施例において、第2の表示子である各スクロールツ
ールバーまたはそのうちのスクロールボタンの表示色を
蛍光色にするなど他の部分と異ならせて表示する構成も
可能である。このような構成では、画面スクロール操作
がより行いやすくなる。また、以上においては、制御装
置2が図1に示したような構成の場合で説明したが、説
明したような画面スクロール方法に従ってプログラミン
グしたプログラムを例えば着脱可能な記憶媒体に記憶
し、その記憶媒体をこれまで本発明によった画面スクロ
ールが行なえなかった座標入力機能付表示装置インタフ
ェースを有するパーソナルコンピュータなど情報処理装
置に装着することにより、あるいはネットワークを介し
て前記プログラムを前記情報処理装置に渡すことによ
り、その情報処理装置においても本発明によった画面ス
クロールを行なうことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1記載の発明では、画面上で所望の位置を指示す
ることにより指示した位置の座標を入力することができ
る座標入力機能付表示装置の画面をスクロール表示させ
る画面スクロール方法において、オペレーティングシス
テムに付加されている画面スクロール処理のための第1
のスクロール表示子とは別に、座標入力機能付表示装置
の画面の所定の位置に第2のスクロール表示子が表示さ
れ、前記第2の表示子に対してスクロール操作が与えら
れたとき、前記座標入力機能付表示装置により検出され
た座標データを元に前記オペレーティングシステムが既
に備えているポインティングデバイスインタフェース仕
様に合致するデータが生成され、生成されたそのデータ
を用いて画面がスクロール表示されるので、例えば標準
的なオペレーティングシステムの画面スクロールを含む
画面表示関連機能を容易に用いることができるだけでな
く、第2の表示子を大きく表示したりすることにより、
これまでのように、操作しにくいスクロールバーやスク
ロールボタンの操作のためにプレゼンレーションや会議
がとぎれることがなくなる。また、請求項2記載の発明
では、請求項1記載の発明において、オペレーティング
システムがWindowsであるので、Windowsの画面スクロー
ルを含む画面表示関連機能を用いることができるだけで
なく、第2の表示子を大きく表示したりすることによ
り、これまでのように、操作しにくいスクロールバーや
スクロールボタンの操作のためにプレゼンレーションや
会議がとぎれることがなくなる。また、請求項3記載の
発明では、請求項2記載の発明において、ポインティン
グデバイスがマウスであり、ポインティングデバイスイ
ンタフェース仕様に合致するデータとして、マウス中ボ
タンのタッチ状態を示すステータスデータを含むので、
ステータスデータ中のマウス中ボタンデータの値と座標
データを用いて画面スクロールを実現することができ
る。また、請求項4記載の発明では、請求項1、請求項
2、または請求項3記載の発明において、画面スクロー
ル開始時のカーソル座標として画面中央の座標が設定さ
れ、そのカーソル座標がオペレーティングシステムに渡
されるので、複数のウィンドウが表示されている場合で
も、会議やプレゼンテーションの画像が画面中央付近に
表示される確立が高いことから、スクロールするウィン
ドウにタッチする操作を省くことができ、その分、操作
が簡単になる。
【0025】また、請求項5記載の発明では、請求項4
記載の発明において、前記第2の表示子の一つであるス
クロールボタンがタッチ状態になった後、タッチ前の画
面データとタッチ後の画面データが特定の画素について
比較され、2組の特定の画素の画面データが同じ値であ
るならば、スクロールすべきウィンドウが画面中央にな
かったために画面スクロールが実行されなかったと判断
され、スクロール領域タッチメッセージが表示されるの
で、利用者はそのメッセージに応じて画面スクロールを
行ないたいウィンドウを容易に指示することができる。
また、請求項6記載の発明では、請求項5記載の発明に
おいて、比較を行なう特定の画素が画面の対角線上の画
素であるので、少量のデータ比較により画像スクロール
が実行されたか否かを判定することができ、したがっ
て、応答時間が早くなる。また、請求項7記載の発明で
は、請求項5記載の発明において、スクロール領域タッ
チメッセージに応じてスクロール領域へのタッチが行な
われたとき、タッチされた位置の座標がカーソル座標と
してオペレーティングシステムに渡されるので、画面中
央にない所望の位置のウィンドウをスクロールすること
ができる。また、請求項8記載の発明では、請求項2記
載の発明において、ポインティングデバイスがマウスで
あり、第2の表示子であるスクロールボタンがタッチ状
態になったとき、第1の表示子であるスクロールバーが
移動し、画面スクロールが行われるので、請求項3記載
の発明と同様に請求項2記載の発明の効果を得ることが
できる。また、請求項9記載の発明では、請求項8記載
の発明において、画面スクロール開始時に第1の表示子
であるスクロールバーの座標が取得され、取得された座
標から画面スクロール時のカーソル座標が生成されるの
で、請求項8記載の効果を容易に実現することができ
る。また、請求項10記載の発明では、請求項1乃至請
求項9のいずれかに記載の発明において、前記第2の表
示子の一つであるスクロールボタンに所定時間以上タッ
チし続けたとき、スクロール速度が増加するので、スク
ロール量が大きい場合、スクロール速度が速くなり、し
たがって、効率の良いスクロールが可能となる。
【0026】また、請求項11記載の発明では、請求項
10記載の発明において、スクロール速度の速度増加タ
イミングを登録しておくことができるので、利用者の希
望の速度増加タイミングでスクロール速度を増加させる
ことができる。また、請求項12記載の発明では、請求
項1乃至請求項11のいずれかに記載の発明において、
スクロール速度を登録しておくことができるので、利用
者の希望のスクロール速度で画面スクロールを行なうこ
とができる。また、請求項13記載の発明では、請求項
1乃至請求項12のいずれかに記載の発明において、第
2の表示子の表示色が他の部分と異なって表示されるの
で、第2の表示子が見やすくなり、操作性がさらに向上
する。また、請求項14記載の発明では、請求項1乃至
請求項12のいずれかに記載の画面スクロール方法に従
ってプログラミングしたプログラムが例えば着脱可能な
記憶媒体に記憶されるので、その記憶媒体をこれまで請
求項1乃至請求項12のいずれかに記載の発明によった
画面スクロールが行なえなかった座標入力機能付表示装
置インタフェースを有するパーソナルコンピュータなど
情報処理装置に装着することにより、その情報処理装置
においても請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の
発明の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電子黒板システムのシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す座標入力機能付表示装
置の説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す座標入力機能付表示装
置要部の構成ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例を示す制御装置要部のデータ
構成図である。
【図5】本発明の一実施例を示す制御装置のハードウェ
ア構成図である。
【図6】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法の
説明図である。
【図7】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法の
他の説明図である。
【図8】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法の
他の説明図である。
【図9】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法の
他の説明図である。
【図10】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法
の動作フロー図である。
【図11】本発明の一実施例を示す画面スクロール方法
の他の動作フロー図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す画面スクロール方
法の説明図である。
【符号の説明】
1 座標入力機能付表示装置 2 制御装置、10 座標検出制御部、11 光発射検
出器、12 光反射膜、13 画面、14 受光素子、
17 xy演算器、21 座標入力部、22座標制御
部、23 画像メモリ、33 CPU、35 インタフ
ェース部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上で所望の位置を指示することによ
    り指示した位置の座標を入力することができる座標入力
    機能付表示装置の画面をスクロール表示させる画面スク
    ロール方法において、 オペレーティングシステムに付加されている画面スクロ
    ール処理のための第1のスクロール表示子とは別に、座
    標入力機能付表示装置の画面の所定の位置に第2のスク
    ロール表示子を表示させ、 前記第2の表示子に対してスクロール操作が与えられた
    とき、前記座標入力機能付表示装置により検出された座
    標データを元に、前記オペレーティングシステムが既に
    備えているポインティングデバイスインタフェース仕様
    に合致するデータを生成し、 生成されたそのデータを用いて画面をスクロール表示さ
    せることを特徴とする画面スクロール方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画面スクロール方法にお
    いて、オペレーティングシステムがウインドウズ(登録
    商標)(Windows)であることを特徴とする画面スクロ
    ール方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画面スクロール方法にお
    いて、ポインティングデバイスがマウスであり、ポイン
    ティングデバイスインタフェース仕様に合致するデータ
    として、マウス中ボタンのタッチ状態を示すステータス
    データを含むことを特徴とする画面スクロール方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、または請求項3記
    載のスクロール方法において、画面スクロール開始時の
    カーソル座標として画面中央の座標を設定し、そのカー
    ソル座標をオペレーティングシステムに渡すことを特徴
    とする画面スクロール方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスクロール方法におい
    て、前記第2の表示子の一つであるスクロールボタンが
    タッチ状態になった後、タッチ前の画面データとタッチ
    後の画面データを特定の画素について比較し、2組の特
    定の画素の画面データが同じ値であるならば、スクロー
    ル領域タッチメッセージを表示することを特徴とする画
    面スクロール方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画面スクロール方法にお
    いて、特定の画素が画面の対角線上の画素であることを
    特徴とする画面スクロール方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の画面スクロール方法にお
    いて、スクロール領域タッチメッセージに応じてスクロ
    ール領域へのタッチが行なわれたとき、タッチされた位
    置の座標をカーソル座標としてオペレーティングシステ
    ムに渡すことを特徴とする画面スクロール方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の画面スクロール方法にお
    いて、ポインティングデバイスがマウスであり、第2の
    表示子であるスクロールボタンがタッチ状態になったと
    き、第1の表示子であるスクロールバーを移動させて画
    面スクロールを行わせる構成にしたことを特徴とする画
    面スクロール方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画面スクロール方法にお
    いて、画面スクロール開始時に第1の表示子であるスク
    ロールバーの座標を取得し、取得した座標から画面スク
    ロール時のカーソル座標を生成することを特徴とする画
    面スクロール方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載の画面スクロール方法において、前記第2の表示子の
    一つであるスクロールボタンに所定時間以上タッチし続
    けたとき、スクロール速度が増加することを特徴とする
    画面スクロール方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画面スクロール方法
    において、スクロール速度の速度増加タイミングを登録
    しておくことを特徴とする画面スクロール方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11のいずれかに
    記載の画面スクロール方法において、スクロール速度を
    登録しておくことを特徴とする画面スクロール方法。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項12のいずれかに
    記載の画面スクロール方法において、第2の表示子の表
    示色を他の部分と異ならせて表示することを特徴とする
    画面スクロール方法。
  14. 【請求項14】 プログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の画面ス
    クロール方法に従ってプログラミングしたプログラムを
    記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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