JP2003043335A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP2003043335A
JP2003043335A JP2001232635A JP2001232635A JP2003043335A JP 2003043335 A JP2003043335 A JP 2003043335A JP 2001232635 A JP2001232635 A JP 2001232635A JP 2001232635 A JP2001232635 A JP 2001232635A JP 2003043335 A JP2003043335 A JP 2003043335A
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JP
Japan
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lens
optical axis
axis direction
cam
holding member
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Application number
JP2001232635A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Takei
井 敏 明 武
Satoshi Shimizu
水 諭 清
Yuichi Ozawa
澤 雄 一 小
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズの繰り出し動作を行なうレンズ駆動装置
において、光学特性を変えることなく、レンズの位置を
調整できるようにする。 【解決手段】ガイド軸30により光軸方向に往復動自在
に案内されレンズG1〜G3を保持する第1レンズ保持
部材40と、フォロワピン44と係合して第1レンズ保
持部材40を光軸方向Lに移動させる円柱カム70とを
備えたレンズ駆動装置において、円柱カム70の光軸方
向における端面77の位置を調整する端面調整部材80
を設けた。これにより、レンズの取り付け角度等を変え
ることなくレンズの位置を調整できるため、調整の際の
光学特性への影響を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に搭載さ
れるレンズの変倍動作等を行なうレンズ駆動装置に関
し、特に、デジタルカメラ等に搭載されてレンズのズー
ム繰り出し動作等を行なうレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ズームレンズ光学系として複数のレンズ
群を備える従来のレンズ駆動装置としては、例えば図1
1に示すものが知られている。この装置は、全体を覆う
と共に種々の部品を取り付ける際の基準となるケース本
体1、ケース本体1に固着されて光軸方向Lに伸長する
ガイド軸2(2´)、ガイド軸2(2´)により往復動
自在に案内される第1レンズ群G1´、第2レンズ群G
2´、第3レンズ群G3´、これらレンズ群G1´〜G
3´を駆動する駆動機構(不図示)等を備えている。
【0003】また、第1レンズ群G1´は、レンズを直
接保持した内枠3及び内枠3が螺合により結合された外
枠4等により構成されている。そして、内枠3のねじ込
み量を調整することにより、光軸方向におけるレンズの
位置すなわちレンズ群同士の間隔を調整できるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に内枠3を回転させる調整方法では、内枠3と外枠4と
の結合部の仕上り精度如何によっては、内枠3を回転さ
せることで、レンズの偏芯、光軸の傾き等を生じ、光学
特性へ影響を及ぼす場合があった。一方、上記のような
内枠3及び外枠4という調整機構を採用せず、部品相互
の組み付けの調整により所定の光学特性を確保するに
は、部品それぞれが高精度に加工され安定して供給され
ることが必要であり、部品あるいは装置としての歩留ま
りが低下するという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、光学特性への影響を
防止し、組み付け時に調整が可能で、歩留まりの向上を
図れるレンズ駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ駆動装置
は、ケース本体に固定され光軸方向に伸長するガイド部
材と、ガイド部材により光軸方向に往復動自在に案内さ
れると共にレンズを保持するレンズ保持部材と、レンズ
保持部材に形成された従動部と係合してレンズ保持部材
を光軸方向に移動させるカム作用をなすカム部材とを備
え、レンズの繰り出し動作を行なうレンズ駆動装置であ
って、上記カム部材の光軸方向における位置を調整する
位置調整手段を設けた、ことを特徴としている。この構
成によれば、位置調整手段によりカム部材の位置が調整
されると、カム部材と係合している従動部を介してレン
ズ保持部材の位置が調整され、レンズ保持部材に保持さ
れたレンズの光軸方向にける位置が調整される。すなわ
ち、レンズの取り付け角度等を変えることなく位置の調
整が行なえ、光学特性への影響を防止できる。
【0007】上記構成において、カム部材は、外周面に
螺旋状のカム溝が形成され光軸方向に回転軸をもつ円柱
カムであり、位置調整手段は、円柱カムの端面に係合し
てその位置を調整可能な端面調整部材である、構成を採
用できる。この構成によれば、端面調整部材により円柱
カムの端面位置が調整されると、カム溝に係合している
従動部を介してレンズ保持部材の位置が調整され、レン
ズ保持部材に保持されたレンズの光軸方向にける位置が
調整される。すなわち、端面の位置を調整する端面調整
部材という簡単な構成により、レンズの位置を調整する
ことができる。ここで、端面調整部材としては、円柱カ
ムの端面の位置を調整できるものであればよく、例えば
端面のリフト量を変化させる端面カム、あるいは、円柱
カムの支持側に形成された雄ネジに螺合されたナット等
を採用することができる。
【0008】また、本発明のレンズ駆動装置は、ケース
本体に固定され光軸方向に伸長するガイド部材と、ガイ
ド部材により光軸方向に往復動自在に案内されると共に
レンズを保持するレンズ保持部材と、レンズ保持部材に
形成された従動部と係合してレンズ保持部材を光軸方向
に移動させるカム作用をなすカム部材と、カム部材を駆
動する駆動手段と、ケース本体に保持されてカム部材及
び駆動手段を支持する支持部材とを備え、レンズの繰り
出し動作を行なうレンズ駆動装置であって、上記支持部
材の光軸方向における位置を調整する位置調整手段を設
けた、ことを特徴としている。この構成によれば、位置
調整手段により支持部材の位置が調整されると、支持部
材に保持されたカム部材の位置が調整され、カム部材と
係合している従動部を介してレンズ保持部材の位置が調
整され、レンズ保持部材に保持されたレンズの光軸方向
にける位置が調整される。すなわち、レンズの取り付け
角度等を変えることなく位置の調整が行なえ、光学特性
への影響を防止できる。
【0009】上記構成において、支持部材は、ケース本
体に対して光軸方向の所定範囲を移動可能に連結され、
位置調整手段は、前記ケース本体に取り付けられた軸部
及び軸部に対して偏芯し支持部材に係合された円板部を
有する偏芯ダボである、構成を採用できる。この構成に
よれば、偏芯ダボが回転させられて支持部材の位置が調
整されると、支持部材に保持されたカム部材の位置が調
整され、カム部材と係合している従動部を介してレンズ
保持部材の位置が調整され、レンズ保持部材に保持され
たレンズの光軸方向にける位置が調整される。すなわ
ち、ケース本体に保持された支持部材の位置を調整する
偏芯ダボという簡単な構成により、レンズの位置を調整
することができる。
【0010】さらに、本発明のレンズ駆動装置は、ケー
ス本体に固定され光軸方向に伸長するガイド部材と、ガ
イド部材により光軸方向に往復動自在に案内されると共
にレンズを保持するレンズ保持部材と、レンズ保持部材
に形成された従動部と係合してレンズ保持部材を光軸方
向に移動させるカム作用をなすカム部材とを備え、レン
ズの繰り出し動作を行なうレンズ駆動装置であって、上
記カム部材とレンズ保持部材との光軸方向における相対
的な位置を調整する位置調整手段を設けた、ことを特徴
としている。この構成によれば、位置調整手段によりカ
ム部材とレンズ保持部材との相対的な位置が調整される
ことで、レンズ保持部材に保持されたレンズの光軸方向
にける位置が調整される。すなわち、レンズの取り付け
角度等を変えることなく位置の調整が行なえ、光学特性
への影響を防止できる。
【0011】上記構成において、位置調整手段は、従動
部として形成され、レンズ保持部材に取り付けられた軸
部及び軸部に対して偏芯しカム部材に係合するピン部を
有する偏芯フォロワピンである、構成を採用できる。こ
の構成によれば、偏芯フォロワピンの取り付け角度を調
整することで、カム部材に対するレンズ保持部材の位置
が調整され、レンズ保持部材に保持されたレンズの光軸
方向にける位置が調整される。すなわち、カム部材に係
合する従動部を偏芯フォロワピンとする簡単な構成によ
り、レンズの位置を調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しつつ説明する。図1ないし図4
は、本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示すも
のであり、図1は光学レンズ系の断面図、図2はカム部
材及び駆動手段の断面図、図3はカム部材及び位置調整
手段を示す断面図、図4は位置調整手段を示す分解斜視
図である。
【0013】このレンズ駆動装置は、図1ないし図4に
示すように、種々の部品を組み付ける際の基準となり装
置全体を覆うケース本体10、ケース本体10に固定さ
れ光軸方向Lに伸長するガイド部材としてのガイド軸2
0,30、ガイド軸20により光軸方向Lに往復動自在
に案内される第1レンズ保持部材40及び第2レンズ保
持部材50、ガイド軸30により光軸方向Lに往復動自
在に案内される第3レンズ保持部材60、第1レンズ保
持部材40及び第2レンズ保持部材50を駆動するカム
部材としての円柱カム70、円柱カム70の端面の位置
を調整する位置調整手段としての端面調整部材80、駆
動手段としてのモータ90及び歯車列91、円柱カム7
0、モータ90及び歯車列91等を支持する支持部材1
00、第3レンズ保持部材60を駆動するモータ110
等を備えている。
【0014】第1レンズ保持部材40には、図1に示す
ように、中央の筒部41においてレンズG1,G2,G
3(第1レンズ群)が保持されており、筒部41と一体
的に形成された連結部42及び第2連結部(不図示)が
2本のガイド軸20(1本は図示せず)に対して摺動自
在に連結されている。また、図3に示すように、連結部
42の一部にはボス部43が一体的に形成されており、
ボス部43には従動部としてのフォロワピン44が取り
付けられている。
【0015】第2レンズ保持部材50には、図1に示す
ように、中央の筒部51においてレンズG4,G5,G
6,G7(第2レンズ群)が保持されており、筒部51
と一体的に形成された連結部52及び第2連結部(不図
示)が2本のガイド軸20(1本は図示せず)に対して
摺動自在に連結されている。また、図3に示すように、
連結部52の一部には腕部53が一体的に形成されてお
り、腕部53には従動部としてのフォロワピン54が取
り付けられている。
【0016】第3レンズ保持部材60には、図1に示す
ように、中央の筒部61においてレンズG8(第3レン
ズ群)が保持されており、筒部61と一体的に形成され
た連結部62がガイド軸30に対して摺動自在に連結さ
れている。また、図2に示すように、筒部61又は連結
部62の一部には従動部63が一体的に形成され、従動
部63には雌ネジ63aが形成されている。そして、ケ
ース本体10に固定されたモータ110のスクリュウシ
ャフト111が、従動部63の雌ネジ63aに螺合され
ており、コイルスプリング64の付勢力により螺合領域
のガタ寄せが行なわれている。したがって、モータ11
0が回転することにより、第3レンズ保持部材60は光
軸方向Lの所望の位置に移動させられる。
【0017】支持部材100は、図2に示すように、ケ
ース本体10から突出するピン11及びケース本体10
に螺着されたネジ102により、ケース本体10側面の
所定位置に固定(保持)されている。そして、支持部材
100には、円柱カム70、駆動手段としてのモータ9
0、歯車列91等が支持されている。
【0018】円柱カム70は、図2及び図3に示すよう
に、光軸方向Lに伸長する回転軸71に対して回動自在
に支持され、その外周面には螺旋形状をなす2条のカム
溝72,73が形成されている。カム溝72には、第1
レンズ保持部材40のフォロワピン44が係合され、カ
ム溝73には、第2レンズ保持部材50のフォロワピン
54が係合されている。
【0019】また、円柱カム70の一端部には歯車74
が形成され、歯車列91の一つと噛合している。さら
に、一端面75と支持部材100との間にコイルスプリ
ング76が配置されて、円柱カム70を光軸方向Lの繰
り込み側(後方)に付勢している。ここで、円柱カム7
0の駆動に際しては、モータ90が回転すると、そのピ
ニオン90aを介して歯車列91が回転し、歯車74に
回転力が伝えられることで、円柱カム70が回転するこ
とになる。
【0020】一方、円柱カム70の他端面77には、位
置調整手段としての端面調整部材80が隣接して配置さ
れている。すなわち、支持部材100の嵌合孔100a
及びスペーサ101の嵌合穴101aに嵌合された回転
軸71により、円柱カム70及び端面調整部材80が回
動自在に支持されている。
【0021】端面調整部材80は、光軸方向Lにおける
端面カムの作用をなすものであり、図4に示すように、
中央部において回転軸71を挿通させる貫通孔81と、
円柱カム70の端面77と接触する平坦面82と、平坦
面82の反対側において形成されて端面カムの作用をな
すカム面83と、外周面に形成された複数の調整穴84
とにより構成されている。一方、スペーサ101には、
嵌合穴101aの外周領域においてカム面83と相補関
係にて係合するカム面101bが形成されている。
【0022】したがって、円柱カム70、端面調整部材
80、及びスペーサ101が組み付けられた状態で、図
4に示すように、端面調整部材80をR1方向に回転さ
せると、円柱カム70は光軸方向Lの繰り出し側(前
方)Uに向けて移動させられ、逆に、端面調整部材80
をR2方向に回転させると、円柱カム70は光軸方向L
の繰り込み側(後方)Dに向けて移動させられる。尚、
端面調整部材80の回転角度を調整するには、調整穴8
4に治具Mを挿入してトルクを及ぼすことで、容易に微
調整を行なうことができる。また、端面調整部材80を
所定の回転角度位置にて確実に停止させるために、摩擦
発生手段、あるいは、機械的ストッパ等を設けてもよ
い。
【0023】このように、端面調整部材80の回転角度
を調整することで、光軸方向Lにおける円柱カム70の
位置が調整され、カム溝72,73に係合するフォロワ
ピン44,54を介して、第1レンズ保持部材40(レ
ンズG1〜G3)及び第2レンズ保持部材50(レンズ
G4〜G7)が光軸方向Lに移動させられて、第3レン
ズ保持部材60(レンズG8)との相対的な距離が調整
される。
【0024】尚、仮に、第2レンズ保持部材50が他の
カム部材により駆動され、第1レンズ保持部材40のみ
が円柱カム70にり駆動される構成とすれば、第1レン
ズ保持部材40(レンズG1〜G3)のみが光軸方向L
に移動させられて、第2レンズ保持部材50(レンズG
4〜G7)及び第3レンズ保持部材60(レンズG8)
との相対的な距離が調整されることになる。
【0025】上記のように、カム部材の位置を調整する
位置調整手段として、端面カムの作用をなす端面調整部
材80を採用したことにより、レンズの取り付け角度等
が最適な状態にセットされたままで光軸方向Lにおける
レンズの位置を調整できるため、光学特性への影響を防
止できる。また、端面調整部材80が端面カムの作用を
なす簡単な構成であるため、装置の簡略化、小型化等を
行なえる。
【0026】図5は、光軸方向Lにおける円柱カム70
(端面77)の位置を調整する端面調整部材として、ナ
ット80´を採用した他の実施形態を示すものである。
この実施形態においては、図5に示すように、スペーサ
101には、中央部に嵌合穴101a有し、その外周に
雄ネジ101cが形成され、この雄ネジ101cに螺合
する雌ネジ81´を有するナット80´が設けられてい
る。
【0027】すなわち、ナット80´の平坦面82´は
円柱カム70の端面77と接触しており、図5におい
て、ナット80´をR1方向に回転させると、ナット8
0´が光軸方向Lの繰り出し側(前方)Uに移動させら
れ、逆に、ナット80´をR2方向に回転させると、円
柱カム70は光軸方向Lの繰り込み側(後方)Dに向け
て移動させられる。尚、調整後にナット80´が回転す
るのを防止するために、ダブルナット方式を採用しても
よい。
【0028】このように、カム部材の位置を調整する位
置調整手段として、ナット80´を採用することによ
り、特別な調整部材を形成する必要がなく、既存のナッ
トを流用できる。それ故に、装置の簡略化、小型化等は
勿論のこと、低コスト化が行なえる。
【0029】図6及び図7は、本発明に係るレンズ駆動
装置の他の実施形態を示すものであり、位置調整手段と
して、カム部材及び駆動手段を支持した支持部材の位置
を調整するものを採用したものである。尚、前述の構成
と同一の構成については、同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0030】このレンズ駆動装置においては、図6に示
すように、支持部材200に設けられたスペーサ210
には、回転軸71の端部を嵌合する嵌合穴210aが形
成され、又、円柱カム70の端面77と面接触する平坦
面211が形成されている。したがって、円柱カム70
は、コイルスプリング76により常時平坦面211に向
けて付勢され、支持部材200に対して、平坦面211
を基準とした一定の位置に保持されている。
【0031】図6及び図7に示すように、支持部材20
0には、光軸方向Lに長尺な長孔201,202と、光
軸方向Lに直交する方向に長尺な長孔203とが形成さ
れている。そして、長孔201にはケース本体10から
突出するピン11が挿入され、長孔202にはネジ20
4が挿入されて、支持部材200の移動を許容する状態
でケース本体10のネジ穴12に螺着されている。
【0032】また、長孔203には、位置調整手段とし
ての偏芯ダボ220が取り付けられている。偏芯ダボ2
20は、図6及び図7に示すように、軸部221と、軸
部221に対して偏芯した円板部222とにより形成さ
れている。そして、軸部221がケース本体10のネジ
穴13に螺着され、円板部222が長孔203に挿入さ
れており、円板部222の外周面が長孔203の内壁面
に内接するようになっている。
【0033】したがって、図7に示すように、偏芯ダボ
220を回転させてその角度位置を調整すると、軸部2
21の中心P1に対する円板部222の中心P2の光軸
方向Lにおける位置が変化し、支持部材200が光軸方
向Lにおいて所定の範囲を移動させられるようになって
いる。すなわち、偏芯ダボ220により支持部材200
の光軸方向Lにおける位置が調整されると、支持部材2
00に保持された円柱カム70の位置が調整され、カム
溝72,73と係合するフォロワピン44,54を介し
て第1レンズ保持部材40(レンズG1〜G3)及び第
2レンズ保持部材50(レンズG4〜G7)が光軸方向
Lに移動させられ、第3レンズ保持部材60(レンズG
8)との相対的な距離が調整される。
【0034】尚、仮に、第2レンズ保持部材50が支持
部材200とは別個の支持部材に支持された他のカム部
材により駆動され、第1レンズ保持部材40のみが支持
部材200に支持された円柱カム70にり駆動される構
成とすれば、第1レンズ保持部材40(レンズG1〜G
3)のみが光軸方向Lに移動させられて、第2レンズ保
持部材50(レンズG4〜G7)及び第3レンズ保持部
材60(レンズG8)との相対的な距離が調整されるこ
とになる。
【0035】上記のように、支持部材200の位置を調
整する位置調整手段として、偏芯ダボ220を採用した
ことにより、レンズの取り付け角度等が最適な状態にセ
ットされたままで光軸方向Lにおけるレンズの位置を調
整できるため、光学特性への影響を防止できる。また、
位置調整手段が偏芯ダボ220という簡単な構成である
ため、装置の簡略化、小型化等を行なえる。
【0036】図8ないし図10は、本発明に係るレンズ
駆動装置のさらに他の実施形態を示すものであり、位置
調整手段として、カム部材とレンズ保持部材との相対的
な位置を調整するものを採用したものである。尚、前述
の構成と同一の構成については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0037】このレンズ駆動装置においては、図8に示
すように、支持部材100は、ケース本体10から突出
するピン11及びケース本体10に螺着されたネジ10
2により、ケース本体10側面の所定位置に固定(保
持)されている。そして、支持部材100には、円柱カ
ム70、駆動手段としてのモータ90、歯車列91等が
支持されている。
【0038】支持部材100に設けられたスペーサ21
0には、回転軸71の端部を嵌合する嵌合穴210aが
形成され、又、円柱カム70の端面77と面接触する平
坦面211が形成されている。したがって、円柱カム7
0は、コイルスプリング76により常時平坦面211に
向けて付勢され、支持部材100に対して、平坦面21
1を基準とした一定の位置に保持されている。
【0039】図9及び図10に示すように、第1レンズ
保持部材40のボス部43には、位置調整手段としての
偏芯フォロワピン300が取り付けられている。偏芯フ
ォロワピン300は、軸部301と、軸部301に対し
て偏芯したピン部302とにより形成されている。そし
て、軸部301がボス部43のネジ穴43aに螺着さ
れ、ピン部302が円柱カム70のカム溝72に係合さ
れている。
【0040】したがって、図10に示すように、偏芯フ
ォロワピン300を回転させてその角度位置を調整する
と、軸部301の中心P1に対するピン部302の中心
P2の光軸方向Lにおける位置が変化し、円柱カム70
に対して、第1レンズ保持部材40が光軸方向Lにおけ
る所定の範囲を移動させられるようになっている。すな
わち、偏芯フォロワピン300の取り付け角度を調整す
ることにより、円柱カム70(ケース本体10)に対し
て、第1レンズ保持部材40(レンズG1〜G3)が光
軸方向Lに移動させられ、第2レンズ保持部材50(レ
ンズG4〜G7)及び第3レンズ保持部材60(レンズ
G8)との相対的な距離が調整される。
【0041】尚、ここでは、フォロワピン54は機能性
の点から長尺なものを採用しているが、仮に、機能上の
要求を満たすようにして前述と同様の偏芯フォロワピン
を採用すれば、第2レンズ保持部材50(レンズG4〜
G7)も光軸方向Lに移動させられて、第1レンズ保持
部材40(レンズG1〜G3)及び第3レンズ保持部材
60(レンズG8)との相対的な距離が調整されること
になる。
【0042】上記のように、円柱カム70と第1レンズ
保持部材40との光軸方向Lにおける相対的な位置を調
整する位置調整手段として、偏芯フォロワピン300を
採用したことにより、レンズの取り付け角度等が最適な
状態にセットされたままで光軸方向Lにおけるレンズの
位置を調整できるため、光学特性への影響を防止でき
る。また、位置調整手段が偏芯フォロワピン300とい
う簡単な構成であるため、装置の簡略化、小型化等を行
なえる。
【0043】上記実施形態においては、位置調整手段と
しての端面調整部材(端面カム、ナット)80,80
´、偏芯ダボ220、偏芯フォロワピン300を、それ
ぞれ別々に設けた場合を示したが、例えば、端面調整部
材(端面カム、ナット)80,80´と偏芯フォロワピ
ン300とを兼ね備える構成、あるいは、偏芯ダボ22
0と偏芯フォロワピン300とを兼ね備える構成を採用
してもよい。これにより、第1レンズ保持部材40(レ
ンズG1〜G3)及び第2レンズ保持部材50(レンズ
G4〜G7)と第3レンズ保持部材60(レンズG8)
との相対的な距離を調整するだけでなく、第1レンズ保
持部材40(レンズG1〜G3)と第2レンズ保持部材
50(レンズG4〜G7)との相対的な距離も調整する
ことができる。
【0044】また、上記実施形態においては、位置調整
手段として、端面調整部材80,80´、偏芯ダボ22
0、偏芯フォロワピン300を示したが、これに限定さ
れるものではなく、光軸方向Lにおけるレンズの相対的
な位置(距離)を調整できるものであれば、その他の手
段を採用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレンズ駆動
装置によれば、光軸方向におけるレンズの位置を調整す
る位置調整手段として、レンズ保持部材を光軸方向に移
動させるカム部材の位置を調整する位置調整手段、又
は、カム部材及び駆動手段を支持する支持部材の位置を
調整する位置調整手段、さらには、カム部材とレンズ保
持部材との光軸方向における相対的な位置を調整する位
置調整手段を採用したことにより、一度調整して取り付
けられたレンズの取り付け角度等を変えることなく、光
軸方向におけるレンズの位置を調整できるため、光学特
性への影響等を防止できる。また、位置調整手段とし
て、円柱カムの端面位置を調整する端面調整部材、支持
部材の位置を調整する偏芯ダボ、レンズ保持部材の位置
を調整する偏芯フォロワピン等を採用することにより、
装置の簡略化、小型化、低コスト化等を行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示
す断面図である。
【図2】位置調整手段として端面調整部材を採用した場
合の構成を示す断面図である。
【図3】図2に示す端面調整部材、円柱カム等を示す断
面図である。
【図4】図2に示す端面調整部材、円柱カム等を示す分
解斜視図である。
【図5】端面調整部材としての他の実施形態を示す分解
斜視図である。
【図6】本発明に係るレンズ駆動装置の他の実施形態を
示す断面図である。
【図7】位置調整手段として支持部材の位置を調整する
偏芯ダボを採用した場合の構成を示す側面図である。
【図8】本発明に係るレンズ駆動装置のさらに他の実施
形態を示す断面図である。
【図9】位置調整手段としてレンズ保持部材とカム部材
との相対的な位置を調整する偏芯フォロワピンを採用し
た場合の構成を示す断面図である。
【図10】図9に示す偏芯フォロワピンとレンズ保持部
材との関係を示す側面図である。
【図11】従来のレンズ駆動装置を示す断面図である。
【符号の説明】
G1,G2,G3,G4,G5,G6,G7,G8 レ
ンズ L 光軸方向 10 ケース本体 20,30 ガイド軸(ガイド部材) 40 第1レンズ保持部材 44 フォロワピン(従動部) 50 第2レンズ保持部材 54 フォロワピン(従動部) 60 第3レンズ保持部材 70 円柱カム(カム部材) 71 回転軸 72,73 カム溝 74 歯車 77 端面 80 端面調整部材(位置調整手段) 81 貫通孔 82 平坦面 83 カム面 80´ ナット(端面調整部材) 90 モータ(駆動手段) 91 歯車列(駆動手段) 100 支持部材 101 スペーサ 101b カム面 200 支持部材 201,202,203 長孔 210 スペーサ 211 平坦面 220 偏芯ダボ(位置調整手段) 221 軸部 222 円板部 300 偏芯フォロワピン(位置調整手段) 301 軸部 302 ピン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 澤 雄 一 東京都板橋区志村2丁目18番10号 日本電 産コパル株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AC01 BD08 BD09 BD11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に固定され光軸方向に伸長す
    るガイド部材と、前記ガイド部材により光軸方向に往復
    動自在に案内されると共にレンズを保持するレンズ保持
    部材と、前記レンズ保持部材に形成された従動部と係合
    して前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるカム作
    用をなすカム部材とを備え、レンズの繰り出し動作を行
    なうレンズ駆動装置であって、 前記カム部材の光軸方向における位置を調整する位置調
    整手段を設けた、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記カム部材は、外周面に螺旋状のカム
    溝が形成され光軸方向に回転軸をもつ円柱カムであり、 前記位置調整手段は、前記円柱カムの端面に係合してそ
    の位置を調整可能な端面調整部材である、ことを特徴と
    する請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 ケース本体に固定され光軸方向に伸長す
    るガイド部材と、前記ガイド部材により光軸方向に往復
    動自在に案内されると共にレンズを保持するレンズ保持
    部材と、前記レンズ保持部材に形成された従動部と係合
    して前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるカム作
    用をなすカム部材と、前記カム部材を駆動する駆動手段
    と、前記ケース本体に保持されて前記カム部材及び駆動
    手段を支持する支持部材とを備え、レンズの繰り出し動
    作を行なうレンズ駆動装置であって、 前記支持部材の光軸方向における位置を調整する位置調
    整手段を設けた、ことを特徴とするレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、前記ケース本体に対し
    て光軸方向の所定範囲を移動可能に連結され、 前記位置調整手段は、前記ケース本体に取り付けられた
    軸部及び前記軸部に対して偏芯し前記支持部材に係合さ
    れた円板部を有する偏芯ダボである、ことを特徴とする
    請求項3記載のレンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 ケース本体に固定され光軸方向に伸長す
    るガイド部材と、前記ガイド部材により光軸方向に往復
    動自在に案内されると共にレンズを保持するレンズ保持
    部材と、前記レンズ保持部材に形成された従動部と係合
    して前記レンズ保持部材を光軸方向に移動させるカム作
    用をなすカム部材とを備え、レンズの繰り出し動作を行
    なうレンズ駆動装置であって、 前記カム部材と前記レンズ保持部材との光軸方向におけ
    る相対的な位置を調整する位置調整手段を設けた、こと
    を特徴とするレンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記位置調整手段は、前記従動部として
    形成され、前記レンズ保持部材に取り付けられた軸部及
    び前記軸部に対して偏芯し前記カム部材に係合するピン
    部を有する偏芯フォロワピンである、ことを特徴とする
    請求項5記載のレンズ駆動装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005077713A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Kyocera Corp ズームレンズユニット
JP2005077712A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Kyocera Corp ズームレンズユニット
JP2005172951A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Nidec Copal Corp レンズ駆動装置
CN115047696A (zh) * 2022-04-29 2022-09-13 歌尔光学科技有限公司 镜头调整结构和投影装置

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