JP2592520Y2 - 鏡枠駆動機構 - Google Patents

鏡枠駆動機構

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JP2592520Y2 JP1993035978U JP3597893U JP2592520Y2 JP 2592520 Y2 JP2592520 Y2 JP 2592520Y2 JP 1993035978 U JP1993035978 U JP 1993035978U JP 3597893 U JP3597893 U JP 3597893U JP 2592520 Y2 JP2592520 Y2 JP 2592520Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鏡枠駆動機構、詳しく
は、カメラの変倍駆動が可能なレンズ鏡枠に好適な鏡枠
駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ズームレンズ鏡枠において、ズー
ム動作を行うために駆動するレンズ枠の数は、レンズの
形式により、1つである場合と複数である場合とがあ
る。近年のビデオカメラ用ズームレンズにおいては、図
6に示すような複数群レンズ構成である4群構成のレン
ズ形式が一般的である。なお、後述するようにズーミン
グを行うためには基本的にはズームレンズである第2群
レンズが駆動され、更に、フォーカスレンズである第4
群レンズもピントずれ補正のため同時に駆動される。上
記第2群レンズを駆動する方法は、構成が簡単で、制御
上、スペ−ス上ともに有利である送りネジ駆動機構が採
用されている場合が多い。
【0003】上記図6の4群構成のレンズ鏡筒において
は、鏡枠100に第1群レンズ102,第3群レンズ1
04が固定して保持されている。また、ズームレンズで
ある第2群レンズ103を保持する第2群レンズ保持枠
108とフォーカスレンズである第4群レンズ105を
保持する第4群レンズ保持枠109は、それぞれ鏡枠1
00,101に支持されたガイド軸112,113によ
り光軸方向に進退自在に保持されている。そして、上記
第4群レンズ105の後方には、光学フィルタ106と
CCD107が配設されている。
【0004】そして、上記第2群レンズ保持枠108関
しては、図6の”D”部分断面図に示すように送りネジ
111に対してナット125を螺合させ、そのナット1
25を介して光軸方向の位置決めがなされている。そし
て、ズーミング動作時には、該送りネジ111をズーム
モータ121によりギヤー列123を介して回転駆動す
ることによって、レンズ保持枠の進退移動を行う。一
方、上記第4群レンズ保持枠109は、送りネジ115
にナット134を螺合させ、該ナットを介して光軸方向
の位置決めがなされ、フォーカシング動作時、または、
ズーミングピント補正時に該送りネジ115をフォーカ
スモータ131により回転駆動させることによって進退
移動する。
【0005】この4群構成のズームレンズ鏡筒は、上述
したようにズーミング駆動時の焦点移動に伴うピントず
れを補正するための第4群レンズ105の駆動制御が複
雑になり、面倒な制御を行う必要があった。更に、ズー
ム比を大きくとると、このよな第4群レンズの補正移動
だけでは、収差の問題が生じてくる。また、ワイド側の
焦点距離を小さくし、広画角とすることも困難となるな
どの不具合があった。
【0006】そこで、上記ズーム比、広画角化の問題、
更に、駆動制御の簡素化等の問題を解決するものとし
て、図7に示すような2組のズームレンズ群をズーミン
グ時に移動せしめるズームレンズ鏡筒が実用化されてい
る。この2組のズームレンズは、ズーミングに対応して
それぞれ独立した繰り出しカーブに沿っ移動せしめら
れ、ズームレンズ鏡筒における上述の高倍率化、広画角
化を満足させるものである。
【0007】上記図7に示すズームレンズ鏡筒は、5群
構成のズームレンズ鏡筒であって、鏡枠140,150
に第1,4群レンズをそれぞれ保持する第1群レンズ保
持枠142、および、第4群レンズ保持枠145が固定
支持されている。また、ズームレンズを構成する第2,
3群レンズをそれぞれ個別に保持する第2群レンズ保持
枠143と第3群レンズ保持枠144は、鏡枠140に
支持されたガイド軸141により光軸方向に進退自在に
支持されている。また、フォーカスレンズである第5群
レンズを保持する第5群レンズ保持枠146は、後方の
鏡枠150に支持されたガイド軸154により光軸方向
に進退自在に支持されている。そして、上記第5群レン
ズの後方には、光学フィルタ147とCCD148が配
設されている。なお、上記第4群レンズ保持枠145に
は絞りモータ156で駆動される絞り155が配設され
ている。また、上記第5群レンズ保持枠146は、フォ
ーカシング動作時にフォーカスモータ157により進退
駆動される。
【0008】そして、第2群レンズ保持枠143と第3
群レンズ保持枠144は、ズーミング動作時には、それ
ぞれ異なった所定の繰り出しカーブに沿って移動せしめ
られる。その駆動は、図示しないズームモータによりカ
ム環151を回動し、カム環151に設けられたカム溝
を介して行われる。なお、上記カム環を用いた鏡枠駆動
機構は、例えば、特開昭60−112008号公報等に
開示されている。
【0009】上述の図7に示したレンズ鏡筒は、ズーム
機能としては満足するものといえる。しかしながら、複
数のレンズ保持枠の駆動用として円環形状のカム環を用
いており、鏡筒の外形が大型化する不具合があった。更
に、絞り機構を跨いで該レンズ保持枠を配設する形式の
レンズ鏡筒に適用した場合は、該絞り機構との干渉を避
けるために、該カム環の直径を大きくしなければなら
ず、更に鏡筒の外形を大きくせざるを得なかった。この
ことは、特にビデオカメラ等でCCDなどの撮像素子が
小型化される状況で、より扱い易く、高性能の小型のカ
メラを提供するに際して障害となっていた。
【0010】そこで、上述のカム環に代えて、当該鏡枠
駆動用として比較的移送スパンの長い長スパンカムと、
当該他の鏡枠駆動用として比較的移送スパンの短い短ス
パンカムとを有し、上記長スパンカムの回動を短スパン
カムの回動とが少なくとも所定範囲内で同軸的に回動す
るようにして変位を伝達する連動機構を有する鏡枠駆動
機構が考えられる。
【0011】図8は、上記鏡枠駆動機構を有するズーム
レンズ鏡筒の主要機構部の縦断面図である。上記ズーム
レンズ鏡筒は、5群構成のズームレンズであって、第1
群レンズ162は、筒状体である外枠161に支持さ
れ、ズームレンズを構成する第2群レンズ163と第3
群レンズ164は、それぞれ鏡枠である第2群レンズ保
持枠165、および、第3群レンズ保持枠166に保持
され、外枠161に支持される支持用ガイド軸167と
回転止め用ガイド軸168(図9参照)により光軸O方
向に進退自在に支持されている。上記第3群レンズ16
4の後方には、図8には図示しないが、前記図7に示し
た鏡筒と同様に固定レンズ群である第4群レンズと光軸
O方向にフォーカシング駆動されるフォーカスレンズの
第5群レンズ、更に、光学フィルタとCCDが光軸Oに
沿って配設されている。なお、本鏡枠駆動機構は、上記
第2群レンズ保持枠165と第3群レンズ保持枠166
の間に絞りを配設するような鏡筒についても適用可能と
する。
【0012】そして、上記第2群レンズ保持枠165と
第3群レンズ保持枠166の光軸O方向の駆動は、それ
ぞれ移送距離の長い長スパンカムである所定のリード角
を持つ凸形状のリブ状カム面172aを有するリブカム
172と移送距離の短い短スパンカムである端面カム1
73の回動により行われる。なお、リブカム172と端
面カム173はカム軸170に同軸的に固着され、該カ
ム軸170は、上記支持用ガイド軸167の近傍におい
て外枠161に回転自在に支持され、ズームモータ17
5によりギヤー列176を介して駆動されるギヤー17
1が固着されている。
【0013】図9は、上記鏡枠駆動機構の要部斜視図を
示した図である。上記第2群レンズ保持枠165と第3
群レンズ保持枠166には、支持用ガイド軸167への
嵌入孔165aと166aの近傍に上記リブカム172
とカム端面カム173のカム面にそれぞれ当接可能な従
動ピン165cと166cが固着されている。そして、
上記従動ピン165cは、保持枠165に一体的に形成
された板バネ部165bの付勢力によりリブカム172
のリブ状カム面172aに当接している。また、上記従
動ピン166cは、保持枠166と保持枠165間に懸
架された引張りバネ174の付勢力により端面カム17
3のカム面に当接している。
【0014】上記リブカム172に設けられているリブ
状カム面172aは、可動回動角320゜の範囲に所定
のリードを持つカム面である。また、端面カム173に
設けられているカム面は同様に回動角320゜の範囲の
カム面を有している。それらのカムの回動角、即ち、ズ
ーム位置W(ワイド)〜T(テレ)と、各保持枠16
5,166の移動量、即ち、レンズ繰り出す量との関係
を図10に示す。本図に示すように、ズーム位置W〜T
間において、リブカム172によって繰り出される第2
群レンズ163は、直線的に長い距離繰り出されるが、
端面カム173によって繰り出される第3群レンズ16
3は、比較的に短い距離繰り出される。これらの特性
は、レンズの光学設計上の要求により決定される。
【0015】以上のように構成された本駆動機構は、ガ
イド軸167の近傍に設けられた比較的直径の小さなリ
ブカム172と端面カム173によって2つのズームレ
ンズである第2,3群レンズ163,164を所望とす
る軌跡に沿って移動可能とし、ズームレンズとして高倍
率化、広画角化、制御のやり易さが可能となると同時
に、単一のカム軸170上に小径のリブカム172上の
端面カム173が配設されることから、前記従来の大径
のカム環が不要となり、鏡筒外形の大型化が避けられ
る。
【0016】しかしながら、本駆動機構においては、リ
ブカム172と端面カム173とは一体構造であって、
該端面カム173のカム構造上から作動回転角は360
度以内とする必要がある。そのため、リブカム172は
長い距離の繰り出し作用を必要とすることから、そのリ
ブ状カム面172aのリードが立ってしまい、カム当接
部の圧力角が増え、負荷抵抗も増大し、駆動上、好まし
くない状態になる。
【0017】本考案は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、複数のレンズ鏡枠を駆動する鏡枠
駆動機構において、鏡枠駆動系に作用する摺動抵抗を減
らし、簡単な構成であって、光学的精度も高く、しか
も、鏡筒の小型化が可能な鏡枠駆動機構を提供すること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本考案による鏡枠駆動機
構は、同一光軸上に移動可能に配置された第1のレンズ
群及び第2のレンズ群を光軸方向に沿って駆動する鏡枠
駆動機構において上記第1のレンズ群を保持し、上記
レンズ光軸方向に沿って移動可能に支持された第1保持
枠と上記第2のレンズ群を保持し、上記レンズ光軸方
向に沿って移動可能に支持された第2保持枠と上記レ
ンズ光軸とは別に該レンズ光軸に対して平行に配置され
たカム用回転軸と上記カム用回転軸周りに1回転以上
回動可能に設けられ、上記第1保持枠に当接して該第1
保持枠を上記光軸方向に沿って駆動する円周1回転以上
にわたる第1カムを有する第1カム部材と上記第1カ
ム部材と一体的になって、上記カム用回転軸周りに1回
転以上回動可能に設けられ、上記第2保持枠に当接して
該第2保持枠を上記光軸方向に沿って駆動する円周1回
転以上にわたる第2カムを有する第2カム部材とを具備
上記第1カム部材と上記第2カム部材の少なくとも
一方のカムは、上記カム用回転軸から径方向に至るに従
って該カム用回転軸の軸方向へのリフト量が変位するよ
うに形成された螺旋状端面カムであることを特徴とし、
また、上記螺旋状端面カムにより駆動される上記第1保
持枠及び又は第2保持枠に設けられ、該螺旋状端面カム
と当接する当接部を有する従動部材と上記従動部材を
上記カム用回転軸に対して略垂直方向に移動自在に支持
する移動部材保持手段と上記螺旋状端面カムを有する
上記第1カム部材及び又は第2カム部材に設けられ、上
記カム用回転軸の回動に応じて、上記螺旋状端面カムと
の当接を保ちつつ該カム用回転軸に対して略垂直方向に
上記従動部材を移動ガイドするガイド手段とを具備する
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】上記第1カム部材と上記第2カム部材を同軸的
に回転駆動せしめ、第1カム部材はそのスパンカムのカ
ム面に沿って、第2カム部材はその螺旋状カム端面に沿
ってそれぞれ当該鏡枠を変位させる。
【0020】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は、本考案の一実施例の鏡枠駆動機構の斜視図
である。また、図2は、上記鏡枠駆動機構部の側面図で
ある。更に、図3は、上記鏡枠駆動機構部の要部縦断面
図である。本駆動機構が適用されるズームレンズ鏡筒
は、前記図8に示すレンズ鏡筒と同一の構成を有するも
のとする。そして、この鏡枠駆動機構は、第3群レンズ
保持枠1駆動用の螺旋端面カム6が一回転以上の作動回
転角を持つ螺旋状の端面カム面6aを有していることを
特徴とする。なお、前記図8に示したレンズ鏡筒、また
は、前記図9の鏡枠駆動機構に適用したものと同様の構
成部材については、前記図8,9と同一の符号を付して
説明する。
【0021】本実施例の駆動機構の構成について詳細に
説明すると、図1,2に示すように、ズーミング動作時
に回転駆動されるカム軸4には、短スパンカムである螺
旋端面カム6と、リブ状カム面5aを有する長スパンカ
ムであるリブカム5が一体的に固着されている。そし
て、ズーミング動作時ズーム位置W〜T間でカム軸は、
1回転以上回転する。そして、1回転以上の凸状リード
であるリブ状カム面5aには、第2群レンズ保持枠1の
支持用ガイド軸167の嵌入部近傍に配設された従動挟
持片1aが嵌入している。また、上記端面カム6の螺旋
状カム面6aには、図2に示すように第3群レンズ保持
枠2の支持用ガイド軸167の嵌入部近傍に配設された
保持部2bに突出自在に嵌入したL字形状の従動ピン3
の先端部が当接している。また、図2に図示されていな
いが保持枠2と保持枠1間には引張りバネが懸架されて
いるものとする。
【0022】該従動ピン3は、図3の縦断面図に示すよ
うに、保持部2bに内蔵された圧縮バネ7によりカム軸
4の中心方向に向け、突出方向に付勢されている。従っ
て、端面カム6の回転に伴い従動ピン3の先端は、その
螺旋状カム面6a上を摺動してゆくことになる。また、
従動ピン3の進退方向の位置精度を確保するため保持部
2bとの嵌合隙間は、できるだけ少なく設定されてい
る。従って、従動ピン3の出入時の抵抗を減らすため
に、保持部2b内部の空気抜きを行う必要があり、保持
部2bには、そのための空気口2cが配設されている
(図3参照)。
【0023】以上のように構成された本実施例の鏡枠駆
動機構によるズーミング駆動は、カム軸4をズーム位置
W〜T間に対応して回転させると、上記保持枠側の従動
挟持片1aと従動ピン3は、それぞれリブ状カム面5
a、または、螺旋状カム面6aに沿って移動し、各保持
枠1,2が進退移動する。
【0024】本実施例の鏡枠駆動機構は、保持枠を駆動
するリブカム5と螺旋端面カム6が一体的にカム軸4に
固着され、該カム軸4を1回転以上回転可能な構造とな
ることから、リブカム5のリブ状カム面5aのリード角
を、より小さく緩やかに設定することができる。従っ
て、カム当接部の圧力角が減り、負荷抵抗も減少する。
そして、従動部の駆動がスムーズになる。また、本駆動
機構を、絞り機構を跨いで該レンズ保持枠が配設される
形式のレンズ鏡筒に適用したとしても、鏡筒外形が大き
くならない効果もある。
【0025】図4は、前記実施例の変形例の鏡枠駆動機
構の縦断面図である。この変形例の鏡枠駆動機構は、前
記実施例の鏡枠駆動機構における、螺旋端面カム6(図
2,3参照)に代えて、螺旋カムの螺旋カム面に従動ピ
ンガイド用の突起をカム面に沿って、螺旋状に配設し、
図3に示した前記の従動ピンの突出付勢用の圧縮バネ7
を不要とするものである。
【0026】即ち、上記図4に示すように、カム軸14
に固着される螺旋端面カム16には螺旋状カム面16a
が形成されており、更に、該カム面16aに沿って螺旋
状に延びるガイド突起16bが形成されている。第3群
レンズ保持枠12に設けられている保持部12bには従
動ピン13がカム軸心方向に出没自在の状態で嵌入して
いる。該従動ピン13の先端部は、上記ガイド突起16
bに嵌入し、更に、その先端が螺旋状カム面16aに当
接している。なお、該従動ピン13を螺旋状カム面16
aに当接させるために引張りバネ17が第3群レンズ保
持枠12と図示しない第2群レンズ保持枠との間に懸架
されている。
【0027】また、上記保持枠12の保持部12bの上
部には空気穴12cが設けられており、従動ピン13の
出入抵抗を減じている。また、第2群レンズ保持枠駆動
用のリブカムは図4に図示しないが、前記図1,2の実
施例のものと同様にカム軸14に固着され、ズーミング
時には螺旋端面カム16と一体的に回転せしめられる。
【0028】以上のように構成された本変形例の機構に
おいては、カム軸14を回転させることによって、従動
ピン13は螺旋に沿って出入しながら螺旋状カム面16
aに当接した状態で摺動する。そして、レンズ保持枠1
2が光軸方向に進退駆動される。そして、本変形例の駆
動機構によると、前記図1,2の実施例で適用された従
動ピン付勢用の圧縮バネを省略していることから、従動
ピン13の摺動抵抗も少なく、スムーズなレンズ駆動が
行われる。
【0029】図5は、前記図1,2の実施例の別の変形
例の鏡枠駆動機構の縦断面図である。この変形例の鏡枠
駆動機構は、前記図4に示す変形例の鏡枠駆動機構に対
して、螺旋カム面の従動ピンガイド用のガイド突起16
bに代えて、凹状の螺旋溝を配設した点を特徴とする。
従って、同様に従動ピンの突出付勢用の圧縮バネ7(図
3参照)が不要である。
【0030】即ち、図5に示すように、カム軸24に固
着される螺旋端面カム26にはガイド用螺旋溝26bが
形成され、該螺旋溝26bの底面が螺旋カム面26aと
なる。また、第3群レンズ保持枠22に設けられている
保持部22bにはL字状従動ピン23がカム軸心方向に
出没自在の状態で嵌入している。また、該従動ピン23
の先端部は、上記ガイド用螺旋溝26bに嵌入し、先端
が螺旋カム面26aに当接している。なお、該従動ピン
23の先端を螺旋カム面26aに当接させるために、図
示しない引張りバネが第3群レンズ保持枠22と図示し
ない第2群レンズ保持枠との間に懸架されている。
【0031】なお、上記保持枠22の保持部22bの上
部には空気穴22cが設けられ、従動ピン23の出入抵
抗を減じている。また、第2群レンズ保持枠駆動用のリ
ブカムは図5に図示しないが、前記図1,2の実施例の
ものと同様にカム軸24に固着され、ズーミング時には
上記螺旋端面カム26と一体的に回転せしめられる。
【0032】以上のように構成された本変形例の鏡枠駆
動機構においても、前記変形例と同様にカム軸24を回
転させることによって、従動ピン23は螺旋に沿って出
入しながら螺旋状カム面26aに当接した状態で摺動す
る。そして、レンズ保持枠22が光軸方向に進退駆動さ
れる。本変形例においても、従動ピン23の摺動抵抗も
少なく、スムーズなレンズ駆動が得られる。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、
第1カム部材と上記第2カム部材を同軸的に回転駆動
せしめ、第1カム部材は、そのスパンカムのカム面に沿
って、第2カム部材は、その螺旋状カム端面に沿ってそ
れぞれ当該鏡枠を変位せしめるようにしたので、該カム
部材の可動回転角を1回転以上に設定することが可能と
なり、上記第1カム部材のカム面を無理のない形状にす
ることができる。そして、鏡枠駆動系に作用する摺動抵
抗を減らし、光学的精度も高く、しかも、鏡筒の小型化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す鏡枠駆動機構の要部斜
視図。
【図2】上記図1の鏡枠駆動機構の側面図。
【図3】上記図1の鏡枠駆動機構の要部縦断面図。
【図4】上記図1の実施例に対する変形例の鏡枠駆動機
構の要部縦断面図。
【図5】上記図1の実施例に対する別の変形例の鏡枠駆
動機構の要部縦断面図。
【図6】従来の鏡枠駆動機構を内蔵する4群構成のレン
ズ鏡筒の縦断面図。
【図7】他の従来の鏡枠駆動機構を内蔵する5群構成の
レンズ鏡筒の縦断面図。
【図8】更に他の従来の鏡枠駆動機構を内蔵するレンズ
鏡筒の縦断面図。
【図9】上記図8の鏡枠駆動機構の要部斜視図。
【図10】上記図8の鏡枠駆動機構におけるレンズ繰り
出し量線図。
【符号の説明】
5 …………………リブカム(移送スパンの長い長スパ
ンカム) 6,16,26……端面カム(移送スパンの短い短スパ
ンカム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−130309(JP,A) 特開 平3−248109(JP,A) 特開 平3−180823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/04

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一光軸上に移動可能に配置された第1
    のレンズ群及び第2のレンズ群を光軸方向に沿って駆動
    する鏡枠駆動機構において上記第1のレンズ群を保持し、上記レンズ光軸方向に沿
    って移動可能に支持された第1保持枠と上記第2のレンズ群を保持し、上記レンズ光軸方向に沿
    って移動可能に支持された第2保持枠と上記レンズ光軸とは別に該レンズ光軸に対して平行に配
    置されたカム用回転軸と上記カム用回転軸周りに1回転以上回動可能に設けら
    れ、上記第1保持枠に当接して該第1保持枠を上記光軸
    方向に沿って駆動する円周1回転以上にわたる第1カム
    を有する第1カム部材と上記第1カム部材と一体的になって、上記カム用回転軸
    周りに1回転以上回動可能に設けられ、上記第2保持枠
    に当接して該第2保持枠を上記光軸方向に沿って駆動す
    る円周1回転以上にわたる第2カムを有する第2カム部
    材とを具備し上記第1カム部材と上記第2カム部材の少なくとも一方
    のカムは、上記カム用回転軸から径方向に至るに従って
    該カム用回転軸の軸方向へのリフト量が変位するように
    形成された螺旋状端面カムである ことを特徴とする鏡枠
    駆動機構。
  2. 【請求項2】 上記螺旋状端面カムにより駆動される上
    記第1保持枠及び又は第2保持枠に設けられ、該螺旋状
    端面カムと当接する当接部を有する従動部材と上記従動部材を上記カム用回転軸に対して略垂直方向に
    移動自在に支持する移動部材保持手段と上記螺旋状端面カムを有する上記第1カム部材及び又は
    第2カム部材に設けられ、上記カム用回転軸の回動に応
    じて、上記螺旋状端面カムとの当接を保ちつつ該カム用
    回転軸に対して略垂直方向に上記従動部材を移動ガイド
    するガイド手段とを具備することを特徴とする請求項1に記載の鏡枠駆動
    機構
JP1993035978U 1993-06-30 1993-06-30 鏡枠駆動機構 Expired - Fee Related JP2592520Y2 (ja)

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