JP2003042828A - 不合格容器排斥確認装置及び液面検査装置 - Google Patents

不合格容器排斥確認装置及び液面検査装置

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JP2003042828A
JP2003042828A JP2001229431A JP2001229431A JP2003042828A JP 2003042828 A JP2003042828 A JP 2003042828A JP 2001229431 A JP2001229431 A JP 2001229431A JP 2001229431 A JP2001229431 A JP 2001229431A JP 2003042828 A JP2003042828 A JP 2003042828A
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container
electromagnetic wave
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sensor
liquid level
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JP2001229431A
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Tetsuya Tashiro
哲也 田代
Kazuhiko Shibuya
一彦 渋谷
Soukai Aramaki
創介 荒蒔
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不合格容器の排斥状況を正確に把握し、シス
テムの信頼性の向上を図る。 【解決手段】 生産ライン200上を搬送される容器2
20の適否を判定し、不合格容器が検出されると、排斥
器150を動作させて不合格容器を生産ライン200か
ら排斥ライン230に排斥する不合格容器排斥システム
の不合格容器排斥確認装置において、排斥ライン230
の入口に不合格容器が通過したか否かを検出する第1の
センサ100を配置するとともに、排斥器150よりも
下流側の生産ライン200に不合格容器を含む容器22
0が通過したか否かを検出する第2のセンサ110を配
置する。そして、これらの第1のセンサ100及び第2
のセンサ110の検出結果に基づいて不合格容器が正常
に排斥されたか否かを確認するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不合格容器排斥確認
装置及び液面検査装置に係り、特に生産ライン上を搬送
されるビール、ジュース等、液状の物質が密封された容
器製品の内容量が不適切な容器(不合格容器)が排斥ラ
インに排斥されたか否かを確認する不合格容器排斥確認
装置及び不合格容器を検知するための液面検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、不合格容器が生産ラインから排斥
ライン(排斥トレイ)に排斥されたか否かを確認する方
法として、まず液面検査装置が充填量が不適合の不合格
容器を検出し、排斥信号を排斥器に出力すると、排斥器
は排斥信号によって動作して不合格容器を生産ラインか
ら排斥する。生産ラインと排斥ラインとの間には1対の
排斥確認センサが設置され、排斥確認センサは不合格容
器が一定時間内に排斥確認センサの光軸を遮光したか検
出することにより、不合格容器が排斥ラインヘ移動した
か否かを確認している。
【0003】また、従来の液面検査装置は、コンベアに
よりX線源とX線センサ素子の間に搬送された被検査容
器にX線を照射し、X線センサ素子から出力される透過
X線量から被検査容器内の液面の検査を検知し、充填量
の適否を判定する。この液面検査装置は、X線管の出力
が劣化すると、本来の液面よりも高めに判定するように
なり、不合格容器を合格容器と判定する恐れがあった。
そこで、X線管出力の劣化を検出する方法として、X線
源とX線センサ素子の間に被検査容器の空容器を配置
し、コンベアが停止した状態でX線を照射し、透過X線
の強弱をLEDバーグラフまたは電圧表示器に表示し、
表示値が正常か否かを目視することにより、X線管出力
の劣化を確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の不合
格容器排斥確認装置では、1対の排斥確認センサによっ
て不合格容器が排斥ラインヘ移動したか否かを確認して
いるため、以下のような場合に正しく確認できないとい
う問題があった。
【0005】不合格容器がそれぞれ密着し、連続してコ
ンベアに搬送され、排斥器によって排斥されると、排斥
ラインヘ移動中に互いにぶつかったり、排斥ラインの入
口で重なったりする。これにより、1対の排斥確認セン
サでは排斥された不合格容器を1容器毎に正しく検出で
きないという問題があった。
【0006】具体的には、排斥された被検査容器が、先
に排斥された被検査容器より重量が軽い場合に、先に排
斥された不合格容器を途中で追い抜くことがある。これ
により、排斥センサの検出信号が重なり1つの不合格容
器が排斥ラインヘ移動したと判定されるという問題があ
った。
【0007】また、排斥器によって排斥された不合格容
器は、排斥ラインヘ回転して飛んで行くことがあり、実
際は2つの不合格容器が排斥ラインヘ移動したとして
も、3つの不合格容器が移動したかのように検出される
ことがある。
【0008】また、従来の液面検査装置では、日常の装
置運転前に、X線管出力の劣化を検出するための確認テ
ストを行う必要があり、確認テストを行う作業は時間を
要するという問題があった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、不合格容器の排斥状況を正確に把握し、システ
ムの信頼性の向上を図ることができる不合格容器排斥確
認装置を提供することを目的とする。
【0010】また、本発明はX線等の電磁波発生手段及
び電磁波検出手段の劣化を検知することができ、不合格
容器を精度よく判定することができる液面検査装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、生産ライン上を搬送される容器の適否を
判定し、不合格容器が検出されると、排斥器を動作させ
て不合格容器を生産ラインから排斥ラインに排斥する不
合格容器排斥システムの不合格容器排斥確認装置におい
て、前記生産ラインと前記排斥ラインとの間に設置さ
れ、前記不合格容器が通過したか否かを検出する第1の
センサと、前記排斥器よりも下流側の生産ラインに設置
され、前記不合格容器を含む容器が通過したか否かを検
出する第2のセンサと、前記第1のセンサ及び第2のセ
ンサの検出結果に基づいて前記不合格容器が正常に排斥
されたか否かを確認する確認手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0012】本発明によれば、生産ラインと排斥ライン
との間に設置された第1のセンサ及び排斥器よりも下流
側の生産ラインに設置された第2のセンサの検出結果に
基づいて、不合格容器が正常に排斥されたか否かを確認
するようにする。これにより、不合格容器の排斥状況を
正確に把握するようにしている。
【0013】本願請求項2に係る不合格容器排斥確認装
置は、前記確認手段は、前記不合格容器が前記第2のセ
ンサの検出位置を通過する所定のタイミングで前記第2
のセンサの検出結果を取り込み、この取り込んだ検出結
果が容器の通過を示す場合には不合格容器が正常に排斥
されなかったと判別することを特徴としている。即ち、
不合格容器が市場に流れることを防止することができ
る。
【0014】本願請求項3に係る不合格容器排斥確認装
置は、前記確認手段は、前記不合格容器を排斥するため
の排斥信号が排斥器に出力されてから所定時間内に前記
第1のセンサによって不合格容器の通過が検出されない
場合には不合格容器が正常に排斥されなかったと判別す
ることを特徴としている。即ち、システムの信頼性の向
上を図ることができる。
【0015】本願請求項4に係る発明は、生産ライン上
を搬送される被検査容器に対して少なくとも該被検査容
器内の液面の基準高さを含む鉛直方向の所定の範囲にわ
たってX線、可視光線等の電磁波を発生する電磁波発生
手段と、前記生産ラインを挟んで前記電磁波発生手段と
対向して配置され、入射する電磁波の強弱に応じた電気
信号を出力する複数の検出素子が鉛直方向の所定の範囲
にわたって配列されてなる電磁波検出手段と、前記電磁
波検出手段から出力される電気信号に基づいて被検査容
器内の液面の高さを検出する液面高さ検出手段と、を有
する液面検査装置において、前記電磁波発生手段及び電
磁波検出手段が正常のときに前記電磁波検出手段の1乃
至複数の検出素子から得られる電気信号を基準にして予
め正常値を設定する設定手段と、前記電磁波検出手段の
1乃至複数の検出素子から得られる電気信号と前記設定
手段によって設定された正常値とを比較し、その比較結
果に基づいて前記電磁波発生手段及び電磁波検出手段が
正常か否かを判別する判別手段と、を備えたことを特徴
としている。即ち、X線等の電磁波発生手段及び電磁波
検出手段の劣化を検知することができる。
【0016】本願請求項5に係る液面検査装置は、前記
設定手段は、前記電磁波発生手段及び電磁波検出手段が
正常の状態で、かつ前記電磁波発生手段と電磁波検出手
段との間に電磁波の透過量が既知の物質が存在するとき
に前記電磁波検出手段の1乃至複数の検出素子から得ら
れる電気信号を基準にして予め正常値を設定し、前記判
別手段は、前記電磁波発生手段と電磁波検出手段との間
に前記既知の物質が存在するときに前記電磁波検出手段
の1乃至複数の検出素子から得られる電気信号と前記設
定手段によって設定された正常値とを比較することを特
徴としている。即ち、電磁波発生手段及び電磁波検出手
段の劣化を効率よく確認することができる。
【0017】本願請求項6に係る液面検査装置は、前記
電磁波検出手段は、前記電磁波発生手段と電磁波検出手
段との間に前記被検査容器が存在するか否かにかかわら
ず前記電磁波発生手段から発生された電磁波が直接入射
する1乃至複数の検出素子を含むことを特徴としてい
る。即ち、常時電磁波発生手段及び電磁波検出手段を監
視することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る不合格容器排斥確認装置及び液面検査装置の好ましい
実施の形態について詳説する。
【0019】図1は本発明に係る不合格容器排斥確認装
置を含む不合格容器排斥システムの全体構成図であり、
図2は不合格容器排斥システムのブロック図である。
【0020】これらの図面に示すように不合格容器排斥
システムは、主として液面検査装置(レベルチェッカ
ー)120と、排斥器150と、透過型検知センサ(第
1のセンサ)100と、反射型検知センサ(第2のセン
サ)110と、制御器130と、エラー出力部140と
から構成されている。
【0021】液面検査装置120は、ビール、ジュース
等の液状物質が密封された容器220が搬送される生産
ライン(コンベア)200に設置され、容器220内の
液面の高さを検出することにより容器220の適否を判
定し、その判定結果を制御器130に出力する。尚、液
面検査装置120の詳細については後述する。
【0022】制御器130は、容器220が液面検査装
置120に搬送されたことを位置検出センサ210が検
出したら、不適切な容器(不合格容器)220が排斥器
150による排斥位置に達するタイミングで排斥信号を
排斥器150に出力し、排斥器150は前記排斥信号に
よってピストンを動作させて不合格容器220を生産ラ
イン200から排斥ライン(不合格容器220を一時的
に溜めておく排斥トレイを含む)230に排斥する。図
3は不合格容器排斥システムを図1の矢印A方向から見
た図であり、不合格容器220は排斥器150のピスト
ンロッドの先端パッド160によって押されて排斥ライ
ン230に移動(図3上で右方向に移動)させられる。
【0023】第1のセンサ100は、生産ライン200
と排斥ライン230との間(排斥ライン230の入口)
に設置され、不合格容器220が第1のセンサ100の
S1領域を通過したか否か(S1領域が遮光されたか否
か)を示す信号を制御器130に出力する。
【0024】第2のセンサ110は、排斥器150より
も下流側の生産ライン200に設置され、不合格容器を
含む容器220が第2のセンサ110のS2領域を通過
したか否か(S2領域が遮光されたか否か)を示す信号
を制御器130に出力する。
【0025】制御器130は、前述したように液面検査
装置120の判定結果に基づいて排斥信号を排斥器15
0に出力するとともに、前記第1のセンサ100及び第
2のセンサ110の検出信号に基づいて不合格容器22
0が正常に排斥されたか否かを確認する判断処理を行
う。そして、不合格容器220が正常に排斥されなかっ
たと判断すると、例えば警告表示や生産ライン200を
停止させるため信号をエラー出力部140に出力する。
【0026】次に、排斥器150に排斥信号を送信した
ときの不合格容器220の移動パターンについて説明す
る。図4は、排斥器150により排斥された不合格容器
220の移動パターンを示す図である。
【0027】図4(a)は、排斥器150により排斥さ
れた不合格容器220が排斥ライン230に移動する例
を示す。
【0028】図4(b)は、不合格容器220が2以上
密着して搬送された場合に、全ての容器220が排斥ラ
イン230ヘ移動する例を示す。
【0029】図4(c)は、排斥信号を排斥器150へ
送信したにもかかわらず、排斥器150が全く動作しな
いか、あるいは正常に動作しない場合に不合格容器22
0が合格側の生産ライン200に搬送される例を示す。
【0030】制御器130は、排斥器150を動作させ
る排斥信号、第1のセンサ100及び第2のセンサ11
0の検出結果に基づいて表1に示すような排斥確認を行
う。
【0031】
【表1】 尚、表1において、第1のセンサ100の検出結果の
「遮光した」又は「遮光せず」とは、排斥信号が出力さ
れてから所定時間(例えば、0.5 秒)以内に不合格容器
220がS1領域を遮光したか否かをいう。
【0032】また、第2のセンサ110の検出結果の
「遮光した」又は「遮光せず」とは、不合格容器220
がS2領域を通過してはならない時間に遮光したか否か
をいう。ここで、不合格容器220がS2領域を通過し
てはならない時間は、コンベア速度と容器220の径に
依存するが、予め設定されたコンベア速度と容器220
の径のパラメータを入力することにより、下記の数1式
によって算出される。
【0033】実用的には、容器220の中心位置の時間
と排斥器150の動作終了時間の要素を数1式に加える
ことで、数2式により、不合格容器220がS2領域を
通過してはならない時間は求められる。
【0034】
【数1】 (排斥器〜第2のセンサの距離)(mm) ×60÷ (コンベア速度) (m /分) … (A)
【0035】
【数2】 (A) + (被検査容器の径) (mm)×60÷ (コンベア速度) (m /分) ×1/2 − (排斥器動作終了時間) (msec) 表1に示したように排斥信号が出力されたときに、制御
器130は、第1のセンサ100から「遮光した」、第
2のセンサ110から「遮光せず」の検出結果が得られ
たときのみ、不合格容器220が正常に排斥されたと判
定し、その他の検出結果の組み合わせの場合には、エラ
ー信号を出力する。
【0036】尚、不合格容器220が連続し且つ密着し
て流れてきた場合には、これらの容器220は短時間に
連続して排斥されるが、これらの容器220が重なって
第1のセンサ100のS1領域を通過する場合には、第
1のセンサ100からは1つの「遮光した」の検出結果
しか得られない。この場合にも、前記所定時間以内に第
1のセンサ100から「遮光した」の検出結果が得ら
れ、かつ第2のセンサ110から各不合格容器220の
検出タイミングで「遮光せず」の検出結果が得られる場
合にはエラーとはしない。同様に、排斥器150によっ
て排斥された不合格容器220が回転して排斥ライン2
30に飛んでいき、1つの排斥信号に対して第1のセン
サ100から2つの「遮光した」の検出結果が得られる
場合があるが、この場合にも前記所定時間以内に第1の
センサ100から「遮光した」の検出結果が得られ、か
つ第2のセンサ110から不合格容器220の検出タイ
ミングで「遮光せず」の検出結果が得られる場合にはエ
ラーとはしない。
【0037】更に、第1のセンサ100または第2のセ
ンサ110が、例えば5秒以上遮光された状態を検出す
ると、センサ自体の異常あるいは光軸がずれていると判
断し、エラー信号を出力する。
【0038】以上のように、第1のセンサ100と第2
のセンサ110を監視することで、不合格容器220排
斥確認の信頼性を上げることができる。
【0039】次に、本発明に係る液面検査装置の実施の
形態を説明する。
【0040】図5は、本発明に係る液面検査装置を上か
ら見た図であり、図6は、図5の矢印B方向から見た図
である。これらの図面に示すようにX線液面検査装置5
00は、主としてX線源510と、X線ラインセンサ5
12と、判定部516と、被検査容器550がX線によ
る液面検査装置に搬送されたか否かを検出する位置検出
センサ520Aと、被検査容器550がX線液面検査装
置500の入口に搬送されたか否かを検出する位置検出
センサ520Bとから構成される。
【0041】X線源510は、コンベア540上を搬送
される被検査容器550内の液面の基準高さを含む鉛直
方向の所定の範囲にわたってX線を照射する。
【0042】X線ラインセンサ512は、コンベア54
0を挟んでX線源510と対向して配置され、被検査容
器550の透過X線量を検出する。このX線ラインセン
サ512は、図7に示すように、複数(例えば、64
個)のセンサ素子512aが液面方向(水平方向)に対
して垂直になる向き、即ち鉛直方向に所定の範囲にわた
ってライン状に密着し、配列されてなる。また、センサ
素子512aは例えば幅Wと高さhが1mm以下で、入
射するX線の強弱に応じた電気信号を出力する。
【0043】位置検出センサ520Aは発光素子及び受
光素子等から構成され、X線液面検査装置500のトン
ネル内に配置されている。この位置検出センサ520A
は被検査容器550がX線液面検査装置500に搬送さ
れたことを検出すると、検査命令を判定部516に出力
し、判定部516により被検査容器550の内部の液体
の充填量が検査される。
【0044】位置検出センサ520Bは発光素子及び受
光素子等から構成され、X線液面検査装置500のトン
ネルの入り口付近に配置されている。この位置検出セン
サ520Bは搬送された被検査容器550を検出する
と、X線制御部502を動作させ、X線源510からX
線を所定時間出射させる。通常、被検査容器550は、
前記所定時間の時間間隔以内で位置検出センサ520B
を通過しているため、X線源510からは連続的にX線
が出射されているが、被検査容器550の搬送が途切れ
ると、X線の出射は停止させられる。
【0045】判定部516は、X線ラインセンサ512
から出力される電気信号に基づいて被検査容器550内
の液面の高さを検出する。
【0046】次に、本発明に係る液面検査装置における
X線管出力の劣化の検出方法について説明する。<装置
運転停止時にX線管出力劣化を検出する場合>図10の
フローチャートに示すように、装置運転停止時に、予め
設定された条件で、X線源510からX線ラインセンサ
512にX線を入射される(ステップS1000、以降
S1000のように省略して記載する)。
【0047】予め設定された条件として、図6に示すよ
うに、X線源510とX線ラインセンサ512の間にX
線を吸収する対象を配置せず、空気のみの状態で、ある
いは図8又は図9に示すように、アルミ、鉄などのX線
を吸収する材質の空の被検査容器550などを配置した
状態でX線を出射させることが考えられる。
【0048】続いて、X線はX線ラインセンサ512に
より検出され、増幅回路514によって増幅され、判定
部516に出力される。判定部516には、予め正常値
が記憶されており、判定部516はこの正常値とセンサ
素子512aの出力値とを比較し(S1010)、X線
管出力の適否を判定(X線管出力の劣化を検出)する。
【0049】尚、前記正常値は、X線源510及びX線
ラインセンサ512が正常で、X線源510とX線ライ
ンセンサ512との間に透過X線量が既知の物質(空気
のみや空のアルミ缶など)が存在するときに、X線ライ
ンセンサ512の出力値を基準にして設定される。
【0050】S1000にて出力されたセンサ素子51
2aの出力値が予め設定した正常値より大きい場合は、
正常を示す信号を出力する(S1020)。反対に正常
値より小さい場合は、異常を示す信号を出力する(S1
030)。 <装置運転状態でX線管出力劣化を検出する場合の例1
>図11のフローチャートに示すように、まずX線管出
力の劣化を検出するためには、位置検出センサ520A
からの検出信号により、被検査容器550が一時的にコ
ンベア540上を移動してこない状態を(X線源510
とX線ラインセンサ512の間にX線を吸収する対象が
何もなく空気のみである状態)検出する(S110
0)。続いて、位置検出センサ520Aからの被検査容
器550が存在しないことを示す検出信号に基づいて、
X線ラインセンサ512からX線の検出出力を得る(S
1110)。
【0051】次に、判定部516はセンサ素子512a
の出力値と予め設定した正常値とを比較することで、X
線管出力の適否を判定する(S1120)。S1110
にて出力された値が予め設定した正常値より小さい場合
は、異常を示す信号を出力する(S1130)。 <装置運転状態でX線管出力劣化を検出する場合の例2
>図13に示すX線ラインセンサ512の上部のセンサ
素子512a(例えば、k番目のセンサ素子)には、被
検査容器550の有無にかかわらず、X線源510から
出射されたX線が直接入射する。従って、装置運転状態
でもX線管出力の劣化をX線ラインセンサ512のk番
目のセンサ素子512aの出力値から検知することがで
きる。
【0052】また、X線ラインセンサ512の上部にX
線が常時直接入射するセンサ素子512aがない場合に
は、図14に示すようにX線が常時直接入射する位置
に、別のX線センサ素子512bを設置する。
【0053】図12のフローチャートに示すように、位
置検出センサ520Aがコンベア540により搬送され
た被検査容器550を検出すると(S1200)、液面
検査のためにX線ラインセンサ512の出力値が判定部
516に取り込まれるが、同時にX線管出力の劣化を検
出するために前記k番目のセンサ素子512aの出力又
は別のX線センサ素子512bの出力が取り込まれる
(S1210)。k番目のセンサ素子512aの出力値
又はX線センサ素子512bの出力値と予め設定した正
常値とを比較することで、X線管出力の適否を判定する
(S1220)。S1210にて出力された値が予め設
定した正常値より小さい場合は、異常を示す信号を出力
する(S1230)。
【0054】尚、この実施の形態では、X線源及びX線
ラインセンサを使用する液面検査装置について説明した
が、本発明は可視光等の電磁波を発生する電磁波発生手
段及び可視光等の電磁波を検出する電磁波検出手段を使
用する液面検査装置にも適用でき、これらの電磁波発生
手段及び電磁波検出手段の劣化を検出することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る不合格
容器排斥確認装置によれば、不合格容器の排斥状況を確
実に把握することができ、不合格容器が市場へ流れるこ
と防止し、システムの信頼性向上を図ることができ、本
発明に係る液面検査装置を用いて、電磁波発生手段及び
電磁波検出手段の劣化を検知することができ、不合格容
器を精度よく判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不合格容器排斥確認装置を含む不
合格容器排斥システムの全体構成図
【図2】不合格容器排斥システムのブロック図
【図3】不合格容器排斥システムを図1の矢印A方向か
ら見た図
【図4】排斥器150により排斥された不合格容器22
0の移動パターンを示す図
【図5】本発明に係る液面検査装置を上から見た図
【図6】X線源とX線ラインセンサの間にX線を吸収す
る対象を配置せず、空気のみの状態でX線管出力の劣化
を検出する例を示す図
【図7】X線ラインセンサを示した図
【図8】X線源とX線ラインセンサの間にアルミ、鉄な
どのX線を吸収する材質の空の被検査容器などを配置し
た状態でX線管出力の劣化を検出する例を示す図
【図9】図7の矢印C方向から見た図
【図10】装置運転停止時にX線管出力劣化を検出する
例を示すフローチャート
【図11】装置運転状態でX線管出力劣化を検出する例
を示すフローチャート
【図12】装置運転状態でX線管出力劣化を検出する他
の例を示すフローチャート
【図13】X線ラインセンサの上部のk番目のセンサ素
子に、出射されたX線が直接入射する例を示す図
【図14】X線が常時直接入射する位置に、別のX線セ
ンサ素子を設置する例を示す図
【符号の説明】
100…第1のセンサ、110…第2のセンサ、120
…液面検査装置、130…制御器、140…エラー出力
部、150…排斥器、160…先端パッド、200…生
産ライン(コンベア)、220…容器、230…排斥ラ
イン、500…X線液面検査装置、502…X線制御
部、510…X線源、512…X線ラインセンサ、51
4…増幅回路、516…判定部、520…位置検出セン
サ、540…コンベア、550…被検査容器
フロントページの続き (72)発明者 荒蒔 創介 東京都千代田区内神田1丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内 Fターム(参考) 2F014 FA03 FD10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産ライン上を搬送される容器の適否を
    判定し、不合格容器が検出されると、排斥器を動作させ
    て不合格容器を生産ラインから排斥ラインに排斥する不
    合格容器排斥システムの不合格容器排斥確認装置におい
    て、 前記生産ラインと前記排斥ラインとの間に設置され、前
    記不合格容器が通過したか否かを検出する第1のセンサ
    と、 前記排斥器よりも下流側の生産ラインに設置され、前記
    不合格容器を含む容器が通過したか否かを検出する第2
    のセンサと、 前記第1のセンサ及び第2のセンサの検出結果に基づい
    て前記不合格容器が正常に排斥されたか否かを確認する
    確認手段と、 を備えたことを特徴とする不合格容器排斥確認装置。
  2. 【請求項2】 前記確認手段は、前記不合格容器が前記
    第2のセンサの検出位置を通過する所定のタイミングで
    前記第2のセンサの検出結果を取り込み、この取り込ん
    だ検出結果が容器の通過を示す場合には不合格容器が正
    常に排斥されなかったと判別することを特徴とする請求
    項1の不合格容器排斥システムの排斥確認装置。
  3. 【請求項3】 前記確認手段は、前記不合格容器を排斥
    するための排斥信号が排斥器に出力されてから所定時間
    内に前記第1のセンサによって不合格容器の通過が検出
    されない場合には不合格容器が正常に排斥されなかった
    と判別することを特徴とする請求項1の不合格容器排斥
    システムの排斥確認装置。
  4. 【請求項4】 生産ライン上を搬送される被検査容器に
    対して少なくとも該被検査容器内の液面の基準高さを含
    む鉛直方向の所定の範囲にわたってX線、可視光線等の
    電磁波を発生する電磁波発生手段と、前記生産ラインを
    挟んで前記電磁波発生手段と対向して配置され、入射す
    る電磁波の強弱に応じた電気信号を出力する複数の検出
    素子が鉛直方向の所定の範囲にわたって配列されてなる
    電磁波検出手段と、前記電磁波検出手段から出力される
    電気信号に基づいて被検査容器内の液面の高さを検出す
    る液面高さ検出手段と、を有する液面検査装置におい
    て、 前記電磁波発生手段及び電磁波検出手段が正常のときに
    前記電磁波検出手段の1乃至複数の検出素子から得られ
    る電気信号を基準にして予め正常値を設定する設定手段
    と、 前記電磁波検出手段の1乃至複数の検出素子から得られ
    る電気信号と前記設定手段によって設定された正常値と
    を比較し、その比較結果に基づいて前記電磁波発生手段
    及び電磁波検出手段が正常か否かを判別する判別手段
    と、 を備えたことを特徴とする液面検査装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記電磁波発生手段及
    び電磁波検出手段が正常の状態で、かつ前記電磁波発生
    手段と電磁波検出手段との間に電磁波の透過量が既知の
    物質が存在するときに前記電磁波検出手段の1乃至複数
    の検出素子から得られる電気信号を基準にして予め正常
    値を設定し、 前記判別手段は、前記電磁波発生手段と電磁波検出手段
    との間に前記既知の物質が存在するときに前記電磁波検
    出手段の1乃至複数の検出素子から得られる電気信号と
    前記設定手段によって設定された正常値とを比較するこ
    とを特徴とする請求項4の液面検査装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁波検出手段は、前記電磁波発生
    手段と電磁波検出手段との間に前記被検査容器が存在す
    るか否かにかかわらず前記電磁波発生手段から発生され
    た電磁波が直接入射する1乃至複数の検出素子を含むこ
    とを特徴とする請求項4の液面検査装置。
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